JP2002186215A - 車両用交流発電機 - Google Patents

車両用交流発電機

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JP2002186215A
JP2002186215A JP2001259830A JP2001259830A JP2002186215A JP 2002186215 A JP2002186215 A JP 2002186215A JP 2001259830 A JP2001259830 A JP 2001259830A JP 2001259830 A JP2001259830 A JP 2001259830A JP 2002186215 A JP2002186215 A JP 2002186215A
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亨 稲葉
Hideaki Mori
英明 森
Keizo Kawamura
圭三 川村
Susumu Sasaki
進 佐々木
Masami Takano
雅美 高野
Susumu Tajima
田島  進
Susumu Terumoto
照本  進
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両用交流発電機において、低騒音で、固定子
及び回転子を効率よく冷却でき、高出力化を図る。 【解決手段】回転軸6を回転子1の両側で支持するブラ
ケット70を固定子12に熱的に結合してこの固定子1
2を支持すると共に、このブラケット70で回転子1の
一側を閉鎖し、ブラケット70に冷却水路15を設け、
回転子1の閉鎖側に冷却ファン51設けると共に、この
冷却ファン15に対向しかつ冷却水路15に近接して冷
却フィン52を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用交流発電機
に係り、特に自動車等の車両に搭載される車両用交流発
電機に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】一般にオルタネータと呼ばれる車両用交
流発電機は、車両の内燃機関などの機関により駆動さ
れ、車両内の様々な電装品の電力をまかなうためのもの
であり、通常は内燃機関の駆動軸に設けられたプーリに
よってベルト駆動される。内燃機関の回転数は様々に変
化するが、電装品に供給しなければならない電圧は、例
えば12Vなどの一定の電圧を必要とするために、励磁
コイルへの通電電流を調節することによって一定電圧に
保つようになっている。この車両用交流発電機における
励磁コイル、固定子コイル、整流器、電圧調整器は発電
中には電流が流れるために当然のことながら発熱する。
したがって、これらが過熱しないように強制的に冷却す
ることが必要である。
【0003】従来は、この発生した熱を除去するため
に、回転子の軸方向前後に設けられた冷却ファンによっ
て外部空気を回転子周囲空間に導入して空冷していた
が、車両の電装品による電力消費量が増加するのに伴い
車両用交流発電機の出力増加が求められ、冷却ファンに
よる冷却のみでは十分に冷却することが困難になってき
ている。また、冷却ファンのみの冷却の場合には、その
冷却ファンによる通風量を大きくなければならないた
め、冷却ファンが回転することによる大きな騒音が外部
へ漏洩する。この空力騒音は回転数の6乗に比例して大
きくなることが知られている。高速で回転する冷却ファ
ンによって生じる騒音は、自動車の運転手にとって不快
な音となる。
【0004】そこで、従来の車両用交流発電機として
は、特開2000−83351号公報(従来技術1)に
示されているように、プーリを介して車両の機関より回
転力が伝達される回転軸と、この回転軸に固着され励磁
コイルにより励磁される回転子と、この回転子の外周外
方に設けられ固定子コイルが巻装された固定子と、この
固定子を回転子軸方向のプーリ側より支持し、かつ前軸
受けを介して回転軸を支持すると共に冷却液流路が形成
された前ブラケットと、固定子をプーリと反対側より支
持し、かつ後軸受けを介して回転軸を支持すると共に冷
却液流路が形成された後ブラケットと、前ブラケットの
冷却液流路及び後ブラケットの冷却液流路をつなぐ冷却
液流路が形成されたハウジングとを備えたものがある。
そして、ハウジングは、固定子の全周を囲むように設け
られ、上部に位置する往路と下部に位置する復路を形成
した流路を有していると共に、前ブラケット及び後ブラ
ケットの冷却液流路はこのハウジングの流路とほぼ同じ
径で周方向に延びるように形成されている。また、前ブ
ラケット及び後ブラケットは、回転子、固定子、整流器
及び電圧調整器等を電気的に絶縁して熱的に結合してい
る。さらには、回転子は前後ブラケットにより閉鎖され
た状態になっている。このように、ブラケットに設けた
冷却液流路により冷却能力を大きくすることができ、冷
却ファンのみの冷却構造と比較して高出力とすることが
できると共に、回転子を閉鎖構造としたことにより回転
子側から生ずる騒音の外部漏洩を防止できる。
【0005】また、従来の車両用交流発電機としては、
特開平7−194060号公報(従来技術2)に示され
ているように、空冷及び液冷の冷却構造を備え、空冷構
造は、磁極鉄心の前面または後面に固着された冷却ファ
ンと、回転子の外周面と前ブラケット及び後ブラケット
の内面とで画成された空隙とで形成され、液冷構造は、
並列に設けられた整流器冷却用流通路と、電圧調整器冷
却用流通路と、コイル周面冷却用チューブと、コイル後
面冷却用チューブとで構成されたものがある。そして、
磁極鉄心の前面に固着された冷却ファンによる空冷構造
では、冷却ファンを回転することにより、外気を吸気口
から吸引し、空隙内で空気を循環させた後に、排気口か
ら排出するようにしている。また、磁極鉄心の後面に固
着された冷却ファンによる空冷構造では、冷却ファンを
回転することにより、閉鎖構造の空隙内の空気を攪拌、
循環させるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術1で
は、冷却液流路を設けたことに伴い、回転子を閉鎖する
構造としているため、回転子の冷却が不充分となり、励
磁コイルの温度が上昇してさらなる出力増加を図ること
が難しいという課題が生じていた。
【0007】一方、従来技術2では、液冷構造と空冷構
造を組合せることにより、固定子及び電気部品(整流
器、電圧調整器等)の冷却を液冷却で行なうと共に、冷
却ファンで回転子の冷却を強化しようとしているが、磁
極鉄心の前面側に固着された冷却ファンによる空冷構造
の例では、外気を吸引する開放型であるため、冷却ファ
ンを含む回転子側で発生する騒音が外部に漏洩するとい
う課題が生じ、一方、磁極鉄心の後面側に固着された冷
却ファンによる空冷構造の例では、閉鎖構造の空隙内の
空気を単に攪拌、循環させるだけであるため、冷却性能
が十分に発揮できず、さらなる出力増加を図ることが難
しいという課題が生じていた。
【0008】また、車両用交流発電機は、最近の車両小
型化の要請により設置場所の周囲に各種部品が様々な態
様で近接して配置され、設置スペースが極めて制約され
たものとなりつつある。一方、多数の車種にできるだけ
標準化して搭載することにより量産性を向上することが
必要であるが、上述の従来技術1及び2では、固定子の
全周を囲むように冷却液流路が形成されているために、
車両用交流発電機の外径が全体に大きくなり、制約され
た設置スペースに良好に対応することが難しいと共に、
多機種の車両に対応するにはハウジング、前ブラケット
及び後ブラケットの全てを取り替えることが必要とな
り、量産性が低いという問題があった。
【0009】本発明の第1の目的は、低騒音で、固定子
及び回転子を効率よく冷却できて高出力化が図れる車両
用交流発電機を得ることにある。
【0010】本発明の第2の目的は、設置スペースの制
約に良好に対応できると共に多機種の車両に標準化して
対応可能で量産性に優れた車両用交流発電機を得ること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るための本発明の代表的な特徴は、円筒状に形成された
固定子鉄心及びこの固定子鉄心に巻装された固定子コイ
ルを有する固定子と、磁極鉄心及び励磁コイルを有し、
かつ前記固定子内に位置して回転軸に取付けられた回転
子と、前記固定子に熱的に結合してこの固定子を支持す
ると共に、前記回転子の両側で前記回転軸を支持し、か
つ前記回転子の一側を閉鎖するブラケットと、前記ブラ
ケットに設けられた冷却水路と、前記回転子の閉鎖側に
設けられた冷却ファンと、前記冷却ファンに対向し、か
つ前記冷却水路に近接して設けられた冷却フィンとを備
える構成にしたことにある。
【0012】上記第2の目的を達成するための本発明の
代表的な特徴は、プーリを介して車両の機関より回転力
が伝達される回転軸と、この回転軸に固着され励磁コイ
ルにより励磁される回転子と、この回転子の外周に設け
られ固定子コイルが巻装された固定子と、この固定子を
前記回転子軸方向のプーリ側より支持し、かつ軸受けを
介して前記回転軸を支持する前ブラケットと、前記固定
子を前記プーリと反対側より支持し、かつ軸受けを介し
て前記回転軸を支持する後ブラケットと、前記前ブラケ
ットまたは前記後ブラケットは、周方向に延びる冷却水
路と、前記冷却水路の外側に位置する外周部の周方向の
複数箇所に閉鎖した状態で形成された連通部材取付け部
とを備える構成にしたことにある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図を用
いて説明する。なお、各実施例の図における同一符号は
同一物又は相当物を示す。
【0014】まず、本発明の第1実施例を図1から図9
を用いて説明する。
【0015】本実施例の車両用交流発電機の全体構成を
図1を参照しながら説明する。図1は本発明の第1実施
例の車両用交流発電機を示す縦断面側面図である。
【0016】回転子1は、回転軸6に固着された界磁磁
極鉄心2と、この界磁磁極鉄心2に設けられた励磁コイ
ル4とからなっており、回転軸6と共に回転される。界
磁磁極鉄心2は磁極鉄心を構成するものである。そし
て、回転子1は、励磁コイル4により励磁されて界磁磁
極鉄心2の爪2aにより極数に応じて回転子周方向にN
極及びS極を発生する。励磁コイル4にはブラシホルダ
に保持されたカーボンが主体のブラシ8と回転軸6に固
着されたブラシリング9にて構成されるスリップリング
とにより直流電流が供給される。なお、スリップリング
と励磁コイル4間には接続ターミナル7を置きスリップ
リングからのリード線及び励磁コイル4の導線をここで
接続することにより組立性を向上させるようになってい
る。
【0017】励磁コイル4は電気絶縁性を有するボビン
に絶縁被覆を施した導線を多数回巻回したものである。
ボビンは励磁コイル4で発生した熱を界磁磁極鉄心2に
伝えやすくするために熱抵抗の小さな素材、例えば、酸
化アルミニウム粉を分散混入させ、熱伝導率を向上させ
たエポキシなどの有機系樹脂や、鉄などの金属の表面に
絶縁性の塗料または樹脂をコーティングした複合素材な
どが好ましい。また、低速回転での出力不足を解消する
ために、回転子爪2aの間には起磁力を増大させるため
の希土類系のマグネットやフェライトマグネットが挿入
され固着されている。
【0018】固定子12は、積層鋼板によって構成され
た固定子鉄心10に設けたスロットに固定子コイル11
を埋設したものである。固定子12はブラケット70に
より支持されている。本実施例では3相交流を発生させ
るので、スロットの数は極数の3倍である。固定子コイ
ル11は、絶縁被覆導線を多数巻回したものであり、ス
ロット内では固定子鉄心10との間に絶縁シートを挟み
こみ導体の絶縁の保護を兼ねた絶縁を施している。この
固定子コイル11の絶縁被覆導線は、スロットの導体線
占率を大きくするために角線を用いることが望ましい
が、丸線の方が製作及び巻線が容易である。いずれにし
ろスロット内の空隙はワニスや樹脂などを含浸して導体
同士を固定すると共に固定子コイル11で発生した熱を
固定子鉄心10に伝えやすくしてある。
【0019】固定子コイル11はその一部、或いは全体
が例えばシリコン樹脂等の比較的熱伝導性の良い良熱伝
導樹脂40で覆われており、さらに良熱伝導樹脂40の
一部はブラケット70の内面に密着している。ただし、
固定子12を後ブラケット26に嵌合した後に、固定子
コイル11の一部、或いは全体を覆うように、良熱伝導
樹脂40を後ブラケット26と固定子コイル11とによ
り形成される空間に充填してもよい。このようにするこ
とにより、固定子鉄心の内部に巻装されている固定子コ
イル11の周辺にも良熱伝導樹脂40を充填することが
できる。なお、良熱伝導樹脂40の材質、充填部位、及
び使用量については、固定子鉄心10及び固定子コイル
11の発熱量に応じて選択することが好ましい。
【0020】ブラケット70は、前ブラケット25、後
ブラケット26及びこれらの間に配置されたシール部材
71a、71bから構成されている。このブラケット7
0は、固定子12及び良熱伝導樹脂40に熱的に結合し
て固定子12を支持すると共に、回転子1の両側で軸受
け18を介して回転軸6を支持し、さらには回転子1の
両側に面する空間を閉鎖するように設けられている。
【0021】鉄やアルミ等の熱伝導の良い金属部材で形
成された前ブラケット25は、円板部とつば部とより構
成され、この円板部中央に軸受け18を取付けて回転軸
6の一側を支持すると共に、回転子1のプーリ側に面す
る空間を閉鎖している。後ブラケット26は、後ブラケ
ット本体26a、仕切り部材26b及び後ブラケットカ
バー28より構成されている。前ブラケット25と後ブ
ラケット26とは、シール部材71aを介在してねじ、
ボルト等により固定されている。
【0022】鉄やアルミ等の熱伝導の良い金属部材で形
成された後ブラケット本体26aは、固定子12の固定
子鉄心10及び良熱伝導樹脂40に熱的に結合して固定
子12を支持する外周部と、回転子1の反プーリ側に面
する空間を閉鎖する側面部と、この側面部から軸方向外
方に延びて軸受け18を装着した軸受け装着部とを有し
ている。鉄やアルミ等の熱伝導の良い金属部材で形成さ
れた仕切り部材26bは後ブラケット本体26aにシー
ル部材71bを介在し、さらに鉄やアルミ等の熱伝導の
良い金属部材で形成された後ブラケットカバー28をそ
の上に重ねて、ねじ、ボルト等により固定されている。
そして、仕切り部材26bと後ブラケットカバー28と
の間には、電気品収納室が形成されている。
【0023】仕切り部材26bには、励磁コイル4への
電流を調整して発電電圧を回転数に関らず一定にするた
めの電圧調整器30と、固定子コイル11で発生した交
流を直流に変換するための整流器29とが固定されてい
る。両者30、29とも仕切り部材26bへの放熱をよ
くするために、グリースなどを用いて熱接触を良くする
ことが望ましい。この電圧調整器30及び整流器29は
電気部品を構成する。また、仕切り部材26bは、上記
スリップリング、電圧調整器30及び整流器29側と、
回転子1側及び固定子12側とを分離すると共に、後ブ
ラケット本体26から後ブラケットカバー26への伝熱
手段として機能する。なお、電圧調整器30並びに整流
器29は、組立性がよければ後ブラケット本体26に直
接固定する構造にしてもよい。また、ブラシ8、ブラシ
リング9は、両者の摩擦などにより発生するブラシ粉が
その他の部分へ飛散し整流器29の絶縁破壊などを生じ
させないように周囲と隔壁が設けられているなどの配慮
が必要である。
【0024】回転軸6は、前後両側が軸受け18によっ
て前ブラケット25及び後ブラケット26に回転自在に
支持されている。回転軸6のブラケット25から突出す
る端にはプーリ13が嵌合されており、例えばボルトに
より固定されている。また、前ブラケット25及び後ブ
ラケット26には、脚60が一体で設けられており、こ
れにより図示しない車両の機関への取付け、固定が可能
となっている。
【0025】次に、本実施例の冷却水による冷却構造に
ついて、図1から図3を主に参照しながら説明する。図
2は本実施例の後ブラケット本体の冷却水路を説明する
背面図、図3は同後ブラケット本体の背面斜視図であ
る。なお、図2及び図3においては後ブラケット本体2
6aの軸受け装着部を省略して示してある。また、図2
における矢印は冷却水の流れを表している。
【0026】後ブラケット本体26aは、外周部に形成
された外周部冷却水路15aと側面部に形成された側面
部冷却水路15bとからなる冷却水路15を形成してい
る。外周部冷却水路15aは、複数複数設けられ、平行
に軸方向に延びるように形成されている。側面部冷却水
路15bは、隣接する外周部冷却水路15aを連通する
ように後ブラケット本体26aの両側面に交互に形成さ
れている。そして、電気部品側の側面部冷却水路15b
は、半径方向の中心側に大きく延びており、電気部品2
9に近接するように延びている。なお、側面部冷却水路
15bは、後ブラケット本体26aの側端面に開口する
ように形成されているが、前ブラケット25と仕切り部
材26bとの間にシール部材71a及びシール部材71
bを介して挟持されることにより流路が形成される。こ
れにより、外周部冷却水路15aと側面部冷却水路15
bが順次連通されて一本の直列の冷却水路15が形成さ
れる。また、後ブラケット本体26aの背面には冷却水
口部72が突出して形成されている。この冷却水口部7
2には、冷却水路15の入口を構成する導入口72a及
び出口を構成する導出口72bが形成されている。この
導入口72aから冷却液が供給され、図2の矢印に示す
ように外周部冷却水路15a及び側面部冷却水路15b
で形成される冷却水路15内を流れ、導出口72bから
冷却水が排出される。このような冷却水の流通により、
固定子12の発熱は、固定子鉄心10から直接的、及び
固定子コイル11から良熱伝導樹脂40を介して後ブラ
ケット本体26aに伝熱され、外周部冷却水路15aの
冷却水に放熱される。従って、固定子12は冷却水によ
って効率よく冷却される。また、電気部品29、30等
の発熱は、仕切り部材26bに伝熱され、さらにシール
部材71bを介して後ブラケット本体26aに伝熱さ
れ、側面部冷却水路15bの冷却水に放熱される。従っ
て、電気部品29、30等は冷却水により効率よく冷却
される。
【0027】尚、ダイカスト製法を用いて後ブラケット
本体26aを成形すれば、特別な機械加工を施すことな
く容易に外周部冷却水路15a、及び側面部冷却水路1
5bを形成することができる。
【0028】次に、本実施例の冷却ファン51による冷
却構造について、図1及び図4から図9を主に参照しな
がら説明する。図4は本実施例の冷却ファン部の説明
図、図5は図4のA−A断面における空気循環流の説明
図、図6は図4のB−B断面における空気循環流の説明
図、図7は本実施例に用いる冷却ファンの斜視図、図8
は本実施例に用いる冷却フィンの斜視図、図9は本実施
例に用いるフィンガイドと冷却フィンを組合せた状態の
斜視図である。
【0029】冷却ファン51は、中心部から吸込んで外
周部から吐出する遠心形ファンであり、回転子1の閉鎖
側に熱的に結合して設けられている。この冷却ファン5
1は、鉄板やアルミ等の熱伝導率の良い金属板で形成さ
れ、中心部に円形穴を有する平板部51aと、この平板
部51aから切り起すことにより突出させて半径方向に
延びる複数の羽根51bとを有している。平板部51a
は、界磁磁極鉄心2の端面に全周にわたって面接触し熱
的に結合してねじ、ボルト等により取付けられている。
【0030】なお、本実施例では冷却ファン51を回転
子1に熱的に結合するように構成しているが、冷却ファ
ン51を回転子1に熱的に結合しない構成を採用しても
よく、その場合には、回転子1が空気循環流54にでき
るだけ広い面積で接触するように構成することが望まし
い。
【0031】冷却フィン52は、冷却ファン51に対向
し、かつ冷却水路15に近接して設けられると共に、後
ブラケット26に熱的に結合して設けられている。この
冷却フィン52は、鉄やアルミ等の熱伝導率の良い金属
部材で形成され、中心部に円形穴を有する円板部52a
と、半径方向に延びる複数のフィン部52bとを有して
いる。円板部52aは、後ブラケット本体26aの側面
部の内面に全周にわたって面接触し熱的に結合してね
じ、ボルト等により取付けられている。また、フィン部
52bは、外周部が冷却ファン51の流出角度方向に傾
斜し、内周部が中心方向に向かう形状に構成されてい
る。
【0032】フィンガイド53は、冷却ファン51と冷
却フィン52との間を仕切ると共に、冷却フィン52に
熱的に結合して設けられている。このフィンガイド53
は、鉄板やアルミ等の熱伝導率の良い金属板で形成さ
れ、中心部に円形穴を有する円板リング状に構成されて
いる。冷却フィン52とフィンガイド53は、冷却ファ
ン51による空気の流れをスムースに循環させるための
戻り流路を形成するものである。
【0033】冷却ファン51Aは、冷却ファン51とほ
ぼ同じ形状で構成されており、界磁磁極鉄心2の他側端
面に冷却ファン51と対称的に設けられている。また、
冷却フィン52A及びフィンガイド53Aは、冷却フィ
ン52及びフィンガイド53とほぼ同じ形状で構成され
ており、前ブラケット25の内面に冷却フィン52及び
フィンガイド53と対称的に設けられている。
【0034】この冷却ファン51A、冷却フィン52A
及びフィンガイド53Aの機能は、冷却ファン51、冷
却フィン52及びフィンガイド53の機能とほぼ同様で
あるので、詳細な説明を省略する。但し、前ブラケット
25は、冷却水路を有していないので、空気循環流から
奪った熱を前ブラケット25の外面からの放出したり、
冷却水路を有する後ブラケット本体26aへ放出したり
する点が相違する。
【0035】次に、回転子1の冷却動作を説明する。
【0036】回転子1が回転すると、これに取付けられ
ている冷却ファン51も回転し、半径方向に延びる羽根
51bの作用により、回転子1の両側のそれぞれ閉鎖さ
れた空間の空気は、図4及び図6の矢印、流線で示すよ
うに、冷却ファン51の中心部から吸込まれ、冷却ファ
ン51の外周部から吐出される。この吐出された空気
は、図4及び図5の矢印、流線で示すように、フィン部
52bで形成される戻り流路を通って中心部に導かれた
後に、冷却ファン51の中心部から再度吸込まれ、空気
循環流54を形成する。この場合、冷却ファン51に対
向して半径方向に延びるフィン部52bの作用により、
スムースに空気循環流54が形成される。特に、フィン
部52bの外周部が冷却ファン51の反回転方向に傾斜
し、その内周部が中心方向に向かう形状に構成されてい
ることにより、冷却ファン51から吐出された旋回流を
含む空気流をスムースに中心部に導くことができる。こ
れによって、低騒音で、圧力損失が少ない空気循環流と
することができる。また、フィン部52bとフィンガイ
ド53とにより戻り流路を形成しているので、この点か
らもスムースな空気循環流54が形成され、圧力損失の
少ないものとすることができる。そして、フィンガイド
53をフィン部52bに熱的に結合しているので、フィ
ンガイド53でも空気循環流54を冷却することがで
き、冷却効率の向上を図ることができる。
【0037】而して、回転子1で発生する熱は、冷却フ
ァン51に伝達され、さらに空気循環流54に放出され
る。具体的には、回転子1の励磁コイル4で発生する熱
は、界磁磁極鉄心2から平板部51a、さらには羽根5
1bに伝達され、平板部51a及び羽根51bの表面か
ら空気循環流54に放出される。この場合、界磁磁極鉄
心2の端面に平板部51aが全周にわたって熱的に接触
して取付けられているので、界磁磁極鉄心2から冷却フ
ァン51への熱伝達が良好に行われる。さらに、界磁磁
極鉄心2の端面より広い面積の平板部51a及び羽根5
1bを利用して空気循環流54中に放出されるので、空
気循環流54による熱伝達率の向上と相俟って、放熱量
が格段に増大する。なお、回転子1で発生する熱は、界
磁磁極鉄心2から直接空気循環流54中にも放出され
る。
【0038】また、側面部冷却水路15bを流れる冷却
水により後ブラケット本体26aの側面部が冷却され、
この側面部により冷却フィン52が冷却され、さらには
フィンガイド53が冷却される。上述した空気循環流5
4に放熱された熱は、冷却水により冷却される冷却フィ
ン52及びフィンガイド53を通ることにより、冷却フ
ィン52及びフィンガイド53に吸熱され、さらに後ブ
ラケット本体26aを通して外周部冷却水路15aを流
れる冷却水に吸熱される。これにより、空気循環流54
は冷却されて冷却ファン51に吸込まれ、以下同様な放
熱動作が繰り返される。なお、側面部冷却水路15bを
流れる冷却水により冷却される後ブラケット本体26a
の側面部は、上述したように電気部品29、30等も冷
却する。
【0039】冷却フィン52は、半径方向に延びる複数
のフィン部52bを有しているので、空気循環流54と
の熱抵抗を小さくすることができる。なお、回転子1の
発熱は固定子コイル10での発熱よりも1桁以上小さい
ため、必要な空気循環流54は固定子鉄心10も空冷す
るものと比較して少なくてよい。したがって、本実施例
の冷却ファン51のファン高さは従来の空冷車両用交流
発電機ほど必要なく、本実施例の冷却ファン51及び冷
却フィン52を含む体積を空冷車両用交流発電機の冷却
ファンが占める体積と同等以下に収めることが可能であ
り、車両用交流発電機の軸方向寸法の増大を抑えること
ができる。
【0040】なお、本実施例では、冷却フィン52を後
ブラケット本体26aと別体に設けているが、後ブラケ
ット本体26aをアルミダイキャストで製作する場合に
は、後ブラケット本体26aと一体に作ることが望まし
い。これにより、コストアップを抑制しつつフィン部5
2bへの熱伝達が良好となり冷却効果を大きくすること
ができ、回転子1の温度低下をより一層図ることができ
る。
【0041】一方、回転子1が回転すると、冷却ファン
51Aも回転し、これにより、冷却フィン52に関連し
て上述したと同様に、空気循環流を発生させ、回転子で
発生した熱をこの空気循環流から冷却フィン52A及び
フィンガイド53Aに伝達し、さらに前ブラケット25
を通して放熱することができる。
【0042】上述したように、回転子1の両側の冷却フ
ァン51、冷却フィン52、フィンガイド53及び冷却
ファン51A、冷却フィン52A、フィンガイド53A
を配置した空間を閉鎖した構造としているため、冷却フ
ァン51、51Aによる空力騒音の外部への漏洩を防止
することができる。これにより、運転手にとって不快な
騒音を低減することができる。また、本実施例の車両用
交流発電機が車両に搭載されて例えば水没した場合で
も、回転子1への水の浸入を防止して性能を維持できる
耐候性を得ることができる。なお、特に高速回転にて騒
音が問題になるときは、冷却ファン51、51Aや冷却
フィン52、52Aのピッチ間隔を不等間隔にすること
により、等ピッチの時に生じる単一周波数の大きな騒音
をなくすことができ、騒音の周波数成分を分散させるこ
とができる。これにより、運転手にとって不快な騒音を
より一層低減することができる。
【0043】本実施例においては、ブラケット70で固
定子12に熱的に結合してこの固定子12を支持すると
共に回転子12の一側を閉鎖し、ブラケット70に冷却
水路15を設け、回転子1の閉鎖側に冷却ファン51を
設け、さらに冷却フィン52を冷却ファン51に対向し
かつ冷却水路15に近接して設けるようにしているの
で、低騒音で、固定子12及び回転子1を効率よく冷却
できて高出力化が図れる車両用交流発電機を得ることが
できる。
【0044】次に、本発明の第2実施例を図10を用い
て説明する。図10は本発明の第2実施例の車両用交流
発電機を示す縦断面側面図である。
【0045】本実施例では、前ブラケット25にファン
冷却風吸入孔80a及びファン冷却風吐出孔80bを全
周にわたって複数設け、前ブラケット側の冷却フィン及
びフィンカバーを設けていない点にて、第1実施例と相
違するものであり、その他の点については第1実施例と
基本的には同一である。
【0046】回転子1と一体で冷却ファン51Aが回転
し、外気を取り込むことができるため、回転子1の冷却
が非常に良くなる。この回転子1の冷却性能が向上する
ことにより、信頼性をより一層向上させることができ
る。なお、ファン冷却風吸入孔80a及びファン冷却風
吐出孔80bを設けることにより、冷却ファン51Aに
よるファン騒音がこれを通して漏洩するが、この冷却フ
ァン51Aの風量は回転子1の一側を冷却するだけの風
量で良いため、従来の空冷車両用発電機のような大きな
騒音が漏洩することはない。
【0047】次に、本発明の第3の実施例を図11から
図17を用いて説明する。
【0048】まず、本実施例の車両用交流発電機の全体
構成を図11を参照しながら説明する。図11は本発明
の第3実施例の車両用交流発電機を示す縦断面側面図で
ある。
【0049】回転子1は、回転軸6に固着された界磁磁
極鉄心2及び界磁鉄心5と、界磁鉄心5に設けられた励
磁コイル4とからなっており、回転軸6と共に回転され
る。なお、界磁磁極鉄心2及び界磁鉄心5により磁極鉄
心を構成している。そして、回転子1は、励磁コイル4
により励磁されて界磁極鉄心2の爪2aにより極数に応
じて回転子周方向にN極及びS極を発生する。励磁コイ
ル4にはブラシホルダに保持されたカーボンが主体のブ
ラシ8と回転軸6に固着されたブラシリング9にて構成
されるスリップリングとにより直流電流が供給される。
なお、スリップリングと励磁コイル4間には接続ターミ
ナル7を置きスリップリングからのリード線及び励磁コ
イル4の導線をここで接続することにより組立性を向上
させるようになっている。
【0050】励磁コイル4は電気絶縁性を有するボビン
に絶縁被覆を施した導線を多数回巻回したものである。
ボビンは励磁コイル4で発生した熱を界磁鉄心5及び界
磁極鉄心2に伝えやすくするために熱抵抗の小さな素
材、例えば、酸化アルミニウム粉を分散混入させた熱伝
導率を向上させたエポキシなどの有機系樹脂や鉄などの
金属の表面に絶縁性の塗料または樹脂をコーティングし
た複合素材などが好ましい。回転子爪2aの間には起磁
力を増大させるため希土類系のマグネットやフェライト
マグネットが挿入され固着されている。
【0051】固定子12は、積層鋼板によって構成され
た固定子鉄心10に設けたスロットに固定子コイル11
を埋設したものである。本実施例では3相交流を発生さ
せるので、スロットの数は極数の3倍である。固定子コ
イル11は、絶縁被覆導線を多数巻回したものであり、
スロット内では固定子鉄心10との間に絶縁シートを挟
みこみ導体の絶縁の保護を兼ねた絶縁を施している。こ
の固定子コイル11の絶縁被覆導線は、スロットの導体
線占率を大きくするために角線を用いることが望ましい
が、丸線の方が製作及び巻線が容易である。いずれにし
ろスロット内の空隙はワニスや樹脂などを含浸して導体
同士を固定すると共に固定子コイル11で発生した熱を
固定子鉄心10に伝えやすくしてある。
【0052】固定子鉄心10は、前ブラケット本体25
aと後ブラケットカバー26dとで前後から挟持されて
おり、後ブラケット本体26cと共に通しボルト(図示
せず)で強固に固定されている。本実施例では、前ブラ
ケット25を前ブラケット本体25aと前ブラケットカ
バー25bとに分割すると共に、後ブラケット26を後
ブラケット本体26cと後ブラケットカバー26dとに
分割しているが、機能上は分割する必要はない。しか
し、ダイキャストで製作する場合は型抜きのことを考え
ると本実施例のように分割の必要が出てくる。但し、ダ
イキャストでなく鋳造にて作る場合は一体構造でよい。
【0053】回転軸6は、前後両側部分がベアリング1
8によって前ブラケット25及び後ブラケット26に回
転自在に支持されている。回転軸6の前ブラケット側の
端部にはエンジンからの動力を伝達させるためのプーリ
13が設けられている。前ブラケット本体25a及び後
ブラケット本体26cには、エンジンに車両用交流発電
機本体を固定するための支持脚60が設けられている。
【0054】後ブラケットカバー26dには、励磁コイ
ル4への電流を調整して発電電圧を回転数に関らず一定
にするための電圧調整器30と、固定子コイル11で発
生した交流を直流に変換するための整流器29とが固定
されている。両者とも後ブラケットカバー26dへの放
熱をよくするために、グリースなどを用いて熱接触を良
くすることが望ましい。また、後ブラケットカバー26
dは、上記スリップリング、電圧調整器30及び整流器
29側と、回転子1及び固定子12側とを分離すると共
に、固定子コイル11から後ブラケット本体26cへの
伝熱手段として機能する。なお、電圧調整器30並びに
整流器29は、組立性がよければ後ブラケット本体26
cに固定してもよい。また、ブラシ8、ブラシリング9
は、両者の摩擦などにより発生するブラシ粉がその他の
部分へ飛散し整流器29の絶縁破壊などを生じさせない
ように周囲と隔壁が設けられているなどの配慮が必要で
ある。
【0055】前ブラケット本体25a及び後ブラケット
カバー26dには、周方向に延びる(本実施例では全周
にわたって延びる)冷却水路14、15が設けられてい
る。なお、冷却水路14、15は前ブラケット本体25
a及び後ブラケットカバー26dをダイキャスト製法に
て製作する場合には、片面が開口される形状にする必要
があるので、本実施例では、その開口部を閉じるために
前ブラケットカバー25b及び後ブラケットカバー26
dで水密性を保ちながらシールするようにしている。
【0056】前ブラケット本体25a及び後ブラケット
カバー26dと固定子コイル11との隙間は、なるべく
隙間を小さくすると共に、相互の熱伝達を良くするため
にシリコンなどの充填材40Aを充填している。この充
填材40Aは熱伝導率ができるだけ高いものを用いるこ
とが好ましい。しかし、熱伝導率の高いものは価格も高
いので、コストと出力性能のバランスによって決める必
要がある。そして、組立において最後に組み立てるブラ
ケット、すなわち、図11の場合では前ブラケット本体
25aの前面側に、充填材40Aを注入する注入口41
が設けられている。注入量については、充填空間の体積
以上に注入しないようにする。これによって、その他の
部分への充填材40Aの漏れを防ぐことが出来る。
【0057】前ブラケット本体25aの冷却水路14及
び後ブラケットカバー26dの冷却水路15は、連通部
材16にて相互に連通されている。この連通部材16
は、後ブラケット26bの冷却水路15から前ブラケッ
ト25aの冷却水路14へ導き、また、前ブラケット2
5aの冷却水路14から再び後ブラケット26bの冷却
水路15へ戻す2つの冷却水路(往復路)17を有して
いる。
【0058】冷却水路14、15に関する具体的構成を
図12から図17を参照しながら説明する。図12は本
実施例の後ブラケット部の縦断面正面図、図13は本実
施例の前ブラケット部の縦断面正面図、図14は本実施
例の連通部材取付け部の変形例を示す要部断面図、図1
5は本実施例の連通部材単体を裏返した状態の斜視図、
図16は図15の変形例を示す斜視図、図17は本実施
例の車両用交流発電機における連通部材の有無による冷
却水系統の説明図である。なお、これらの図における矢
印20は冷却水の流れる方向を示す。
【0059】前ブラケット25及び後ブラケット26に
おける冷却水の冷却水路14、15は、それぞれ閉ルー
プからなる。閉ループの形状は必要な冷却面積が得られ
る形状とする。後ブラケットカバー26dの冷却水路1
5は、図12に示すように、外周面の周方向に沿って延
びる単純な断面リング状に形成されている。水を主体と
した冷却水の熱伝達係数は流速にもよるが一般に数千W
/m2・K程度にも達し、その値に冷却面積、すなわ
ち、冷却水路15の濡れ縁面積を乗じた熱抵抗はその他
の部分の熱抵抗より十分小さい。したがって、冷却水路
15の形状としてはほとんど図12に示す形状で十分で
ある。しかしながら、ブラケット内部の熱抵抗が大きな
場合には、図13に示すように周方向に沿って延びると
共に中心方向に蛇行させたものを用いることが望まし
い。本実施例では、冷却水路14は図12に示すような
単純な断面リング状であり、冷却水路15は図13に示
すような断面蛇行状である。なお、冷却水路14、15
の形状は、前ブラケット本体25a、後ブラケットカバ
ー26dをアルミなどのダイキャスト製法にて製作する
場合は、型さえできればどのような形状でもコストに影
響をほとんど与えない。
【0060】連通部材取付け部24は、前ブラケット本
体25a及び後ブラケットカバー26dの冷却水路1
4、15が外周面に近接する位置の外側の複数箇所(本
実施例では4箇所)に閉鎖された状態でそれぞれ形成さ
れている。この連通部材取付け部24は、外面が平坦面
をしており、連通部材16を取付けるボルト19をねじ
込むことができるように冷却水路14、15の外側の肉
厚より若干厚肉としてあり、前ブラケット本体25a及
び後ブラケットカバー26dと一体に製作されている。
この連通部材取付け部24は、適用される車種に対応し
て連通部材16及び給排水取付け部材21を取付けるの
に適切な個所が選択され、その平坦面の中央部に連通用
開口が穿設されて用いられるものである。
【0061】このように、給排水取付け部材21及び連
通部材16を取付ける連通部材取付け部24を予め複数
設け、冷却水の給排水口取付け部材21及び連通部材1
6を取付けるところのみ穿孔すれば、車種毎にブラケッ
トの設計を変更する必要がなく量産化メリットによる低
コスト化を達成することできる。
【0062】なお、連通部材取付け部24は、図14で
明らかなように、前ブラケット本体25a及び後ブラケ
ットカバー26dの冷却水路14及び冷却水路15が外
周面に近接する位置の外側の複数箇所に開放された状態
でそれぞれ形成された連通部材取付け部分24と、これ
を閉鎖する閉鎖部材24bと、これを固定するボルト2
4cとより構成するようにしても同様の効果を得ること
ができる。この構成によれば、閉鎖部材24bによるコ
ストアップとそれを予め取付ける手間がかかるが、連通
部材16を取付ける際に閉鎖部材24bを外して代わり
に連通部材16を取付けるのみで連通部材16を取付け
ることができ、連通部材16の組立性が良好である。
【0063】そして、連通部材16は、図15でも明ら
かなように全体が薄肉の長方形状で下面が平坦面に形成
され、内部が中空状をしていて平坦面両側部分に開口を
有する連通路17が形成されている。この連通路17
は、連通部材16と一体に形成された冷却水仕切部16
aにより左右に仕切られており、冷却水の往復路となる
ように形成されている。冷却水仕切部16aは、前ブラ
ケット本体25a及び後ブラケットカバー26dの冷却
水路14、15に連通する部分に下面より突出して形成
され、取付けられた状態において冷却水路14、15の
流路を遮断するようになっている。
【0064】また、連通部材16は、冷却水の圧力及び
エンジンルームの環境温度に耐えられる素材で製作され
ている。具体的には、エンジンルーム内の環境温度、及
び車両用交流発電機自身温度が大きく変化するので、車
両用交流発電機の軸方向の熱膨張差が小さくなるような
素材が好ましい。たとえば、固定子12と同じ鉄かアル
ミがよい。
【0065】なお、図16で示すように、連通部材16
の出入口部16bをパイプ状とし、可撓性のある流路部
材(図示せず)を接続することにより熱膨張差を吸収す
る構造にしてもよい。この流路部材は、例えば、エンジ
ンラジエータに用いられているパイプと同等のものを用
いればよい。
【0066】給排水取付け部材21は、図12で明らか
なように、排水口22及び給水口23が取付けられると
共に、給排水流路を仕切る給排水仕切部21aが突出し
て形成されている。
【0067】上述したように、冷却水の給水口23及び
排水口22、及び、連通部材16の出入口の間には給排
水仕切部21a及び冷却水仕切部16aが設けられてい
る。この給排水仕切部21a及び冷却水仕切部16a
は、給排水取付け部材21及び連通部材16と一体と
し、これらをブラケットに取付けたときに冷却水路1
4、15を遮断し、冷却水が給水口23から排水口22
へ、及び、連通部材16の出入口に直接短絡して流れる
のを防ぐ。これにより、それぞれ独立している前ブラケ
ット本体25a及び後ブラケットカバー26dの冷却水
路14、15を、直列に接続することができる。この冷
却水路14、15の経路を単純に示したものを図17に
示す。図17(A)は連通部材16を取付ける前の前ブ
ラケット本体25aの冷却水経路14及び後ブラケット
カバー26dの冷却水経路15を示し、図17(B)は
これらに連通部材16を取付けた状態を示す。図17
(B)に示すように、連通部材16を取付けた状態で
は、全体の冷却水系統が直列に接続されて1つの冷却水
系統になっている。給排水仕切部21a及び冷却水仕切
部16aは、冷却水路14または15を完全に遮断する
必要はなく、冷却水路が図17(A)に示すような経路
になれば少々隙間が空いていてもよい。
【0068】車両用交流発電機の外径は、エンジンへの
取付固定を考えた場合、できるだけ小さな方が好ましい
が、連通部材16を部分的に取付けるようにしたことに
より、連通部材16がない部分の外径を小さいものとす
ることができ、設置スペースの制約を少ないものとする
ことができる。また、連通部材16は、車両用交流発電
機の最大外径を大きし、車両用交流発電機の実装性を悪
くするが、本発明においては、給排水口及び連通部材1
6を取付ける場所は、図12及び図13に示す前ブラケ
ット25及び後ブラケット26の周方向に複数個所に設
けられた連通部材取付け部24の一つを選択することが
できる。したがって、連通部材16はエンジンやその他
の電装品と干渉しない位置に持ってくることができる。
これにより、実質的な車両用交流発電機取付け外径の増
加を招くことながなく、従来の空冷車両用交流発電機と
同等の取付けスペースにて水冷車両用交流発電機を実装
することができる。
【0069】本実施例では、ブラケット寸法を空冷車両
用交流発電機とほぼ同等でありながら、エンジン冷却水
を車両用交流発電機の固定子12及び回転子1の冷却に
効果的に用いることができるので高出力化を達成するこ
とができる。さらに、本実施例では、回転子1を両側を
閉鎖構造にすることができるため空冷車両用交流発電機
では達成できないような静寂性を実現できると共に完全
水没などに対しても性能を維持できる耐侯性を得ること
ができる。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、低騒音で、固定子及び
回転子を効率よく冷却できて高出力化が図れる車両用交
流発電機を得ることができる。
【0071】また、本発明によれば、設置スペースの制
約に良好に対応できると共に多機種の車両に標準化して
対応可能で量産性に優れた車両用交流発電機を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の車両用交流発電機を示す
縦断面側面図である。
【図2】同車両用交流発電機の後ブラケット本体の冷却
水路を説明する背面図である。
【図3】同車両用交流発電機の後ブラケット本体の背面
斜視図である。
【図4】同車両用交流発電機の冷却ファン部の説明図で
ある。
【図5】図4のA−A断面における空気循環流の説明図
である。
【図6】図4のB−B断面図における空気循環流の説明
図である。
【図7】同車両用交流発電機に用いる冷却ファンの斜視
図である。
【図8】同車両用交流発電機に用いる冷却フィンの斜視
図である。
【図9】同車両用交流発電機に用いるフィンガイドと冷
却フィンを組合せた状態の斜視図である。
【図10】本発明の第2実施例の車両用交流発電機を示
す縦断面側面図である。
【図11】本発明の第3実施例の車両用交流発電機を示
す縦断面側面図である。
【図12】同車両用交流発電機の後ブラケット部の縦断
面正面図である。
【図13】同車両用交流発電機の前ブラケット部の縦断
面正面図である。
【図14】同車両用交流発電機の連通部材取付け部の変
形例を示す要部断面図である。
【図15】同車両用交流発電機の連通部材単体を裏返し
た状態の斜視図である。
【図16】図15の連通部材の変形例を示す斜視図であ
る。
【図17】同車両用交流発電機における連通部材の有無
による冷却水系統の説明図である。
【符号の説明】
1…回転子、2…界磁磁極鉄心、2a…爪、4…励磁コ
イル、5…界磁鉄心、6…回転軸、7…接続ターミナ
ル、8…ブラシリング、9…ブラシ、10…固定子鉄
心、11…固定子コイル、12…固定子、13…プー
リ、14、15…冷却水路、15a…外周部冷却水路、
15b…側面部冷却水路、16…連通部材、16a…冷
却水仕切板、17…連通路、18…軸受け、19…ボル
ト、21…給排水口取付け部材、21a…給排水仕切
部、22…給水口、23…排水口、24…連通部材取付
け部、25…前ブラケット、25a…前ブラケット本
体、25b…前ブラケットカバー、26…後ブラケッ
ト、26a…後ブラケット本体、26b…仕切り部材、
26c…後ブラケット本体、26d…後ブラケットカバ
ー、28…後ブラケットカバー、29…整流器、30…
電圧調整器、31…整流器、40…熱伝導樹脂、40A
…充填材、41…充填材注入口、51…冷却ファン、5
1a…平板部、51b…羽根、52…冷却フィン、52
a…円板部、52b…フィン部、53…フィンガイド、
54…空気循環流、60…支持脚、70…ブラケット、
71a、71b…シール部材、72…冷却水口部、72
a…導入口、72b…導出口、80…冷却風窓。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 11/00 H02K 19/22 5H611 19/22 19/36 A 5H619 19/36 D 1/20 Z // H02K 1/20 3/24 J 3/24 11/00 X (72)発明者 川村 圭三 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 佐々木 進 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 (72)発明者 高野 雅美 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 (72)発明者 田島 進 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 (72)発明者 照本 進 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 Fターム(参考) 5H002 AA00 AA10 AB04 AC00 AD02 AD03 AD05 AE02 5H603 AA12 AA13 BB02 BB05 BB12 CA01 CA02 CA04 CA05 CB02 CB03 5H605 AA01 AA05 AA08 BB03 BB11 CC02 CC04 CC05 CC08 DD07 DD11 DD12 DD13 EB10 EC20 GG16 GG21 5H607 AA02 AA04 BB02 BB05 BB14 CC01 CC03 CC07 DD01 DD02 DD03 DD09 DD16 DD17 EE28 FF11 FF22 FF24 GG01 GG08 KK10 5H609 BB05 BB18 PP02 PP05 PP06 PP07 PP08 PP09 PP10 PP11 PP14 PP17 QQ02 QQ04 QQ10 QQ14 QQ23 RR11 RR16 RR20 RR22 RR28 RR36 RR63 RR67 RR69 RR70 RR71 5H611 AA09 BB02 BB04 TT01 TT03 UA04 5H619 AA11 BB02 BB06 BB17 PP01 PP02 PP05 PP06 PP10 PP12 PP14 PP19 PP20 PP21 PP22 PP28 PP30 PP31 PP35 PP36

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状に形成された固定子鉄心及びこの固
    定子鉄心に巻装された固定子コイルを有する固定子と、 磁極鉄心及び励磁コイルを有し、かつ前記固定子内に位
    置して回転軸に取付けられた回転子と、 前記固定子に熱的に結合してこの固定子を支持すると共
    に、前記回転子の両側で前記回転軸を支持し、かつ前記
    回転子の一側を閉鎖するブラケットと、 前記ブラケットに設けられた冷却水路と、 前記回転子の閉鎖側に設けられた冷却ファンと、 前記冷却ファンに対向し、かつ前記冷却水路に近接して
    設けられた冷却フィンとを備えることを特徴とする車両
    用交流発電機。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記冷却ファンは半径
    方向に延びる複数の羽根を有して中心部から空気を吸込
    んで外周部から吐出する遠心形ファンであり、前記冷却
    フィンは半径方向に延びる複数のフィン部を有して前記
    冷却ファンから吐出される空気を外周部から中心部に導
    く戻り流路を形成するものであることを特徴とする車両
    用交流発電機。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記冷却フィンのフィ
    ン部は、外周部が前記冷却ファンの流出角度方向に傾斜
    し、内周部が中心方向に向かうものであることを特徴と
    する車両用交流発電機。
  4. 【請求項4】請求項2において、前記冷却フィンと前記
    冷却ファンとの間を仕切ると共に冷却フィンに熱的に結
    合したフィンガイドを設けたことを特徴とする車両用交
    流発電機。
  5. 【請求項5】上記請求項1において、前記ブラケットを
    アルミダイキャストで形成すると共に、前記冷却フィン
    を前記ブラケットと一体に形成したことを特徴とする車
    両用交流発電機。
  6. 【請求項6】請求項1において、前記冷却ファンは、熱
    伝導の良好な部材で形成すると共に、前記回転子の磁極
    鉄心の端面に全周にわたって熱的に接触して取付けたこ
    とを特徴とする車両用交流発電機。
  7. 【請求項7】円筒状に形成された固定子鉄心及びこの固
    定子鉄心に巻装された固定子コイルを有する固定子と、 磁極鉄心及び励磁コイルを有し、かつ前記固定子内に位
    置して回転軸に取付けられた回転子と、 前記固定子の外周面に熱的に結合してこの固定子を支持
    すると共に、前記回転子の両側で前記回転軸を支持し、
    かつ前記回転子の一側を閉鎖するブラケットと、 回転子を閉鎖する前記ブラケットの側面部の反回転子側
    に配置された電気部品と、 前記固定子を支持する前記ブラケットの外周部に形成さ
    れた外周冷却水路部、及び回転子の一側を閉鎖する前記
    ブラケットの側面部に形成された側面冷却水路部を有す
    る冷却水路と、 前記回転子の閉鎖側に設けられた冷却ファンと、 前記冷却ファンに対向し、かつ前記側面冷却水路部に近
    接して設けられた冷却フィンとを備えることを特徴とす
    る車両用交流発電機。
  8. 【請求項8】請求項7において、前記冷却ファンは半径
    方向に延びる複数の羽根を有して中心部から空気を吸込
    んで外周部から吐出する遠心形ファンであり、前記冷却
    フィンは半径方向に延びる複数のフィン部を有して前記
    冷却ファンから吐出される空気を外周部から中心部に導
    く戻り流路を形成するものであることを特徴とする車両
    用交流発電機。
  9. 【請求項9】請求項7において、前記ブラケットは前記
    回転子の両側を閉鎖する両側面部を有するものであり、
    前記冷却ファンは前記回転子の両側にそれぞれ設けられ
    ていることを特徴とする車両用交流発電機。
  10. 【請求項10】請求項7において、前記ブラケットは前
    記回転子の他側を開放する側面部を有するものであり、
    前記冷却ファンは前記回転子の他側に外部空気を通風す
    る冷却ファンも設けられていることを特徴とする車両用
    交流発電機。
  11. 【請求項11】プーリを介して車両の機関より回転力が
    伝達される回転軸と、 この回転軸に固着され励磁コイルにより励磁される回転
    子と、 この回転子の外周に設けられ固定子コイルが巻装された
    固定子と、 この固定子を前記回転子軸方向のプーリ側より支持し、
    かつ軸受けを介して前記回転軸を支持する前ブラケット
    と、 前記固定子を前記プーリと反対側より支持し、かつ軸受
    けを介して前記回転軸を支持する後ブラケットと、前記
    前ブラケットまたは前記後ブラケットは、周方向に延び
    る冷却水路と、 前記冷却水路の外側に位置する外周部の周方向の複数箇
    所に閉鎖した状態で形成された連通部材取付け部とを備
    えることを特徴とする車両用交流発電機。
  12. 【請求項12】請求項11において、前記冷却水路及び
    前記連通部材取付け部は前記前ブラケット及び前記後ブ
    ラケットのそれぞれに設けると共に、前記それぞれの連
    通部材取付け部の一つを開放してその開放部を通して前
    記前ブラケットの冷却水路と後ブラケットの冷却水路と
    を連通するように連通部材を取付けたことを特徴とする
    車両用交流発電機。
  13. 【請求項13】請求項11に記載の車両用交流発電機に
    おいて、前記冷却水路を有する前ブラケットまたは前記
    後ブラケットの連通部材取付け部の一つを開放してその
    開放部に給水口及び排水口を有する給排水路部材を取付
    けたことを特徴とする車両用交流発電機。
  14. 【請求項14】プーリを介して車両の機関より回転力が
    伝達される回転軸と、この回転軸に固着され励磁コイル
    により励磁される回転子と、この回転子の外周に設けら
    れ固定子コイルが巻装された固定子と、この固定子を前
    記回転子軸方向のプーリ側より支持し、かつ軸受けを介
    して前記回転軸を支持すると共に冷却水路が形成された
    前ブラケットと、前記固定子を前記プーリと反対側より
    支持し、かつ軸受けを介して前記回転軸を支持すると共
    に冷却水路が形成された後ブラケットと、前記前ブラケ
    ットの冷却水路と前記後ブラケットの冷却水路とを連通
    する連通部材とを備え、 前記前ブラケット及び前記後ブラケットは、前記冷却水
    路を周方向に延びるように形成すると共に、前記冷却水
    路の外側に位置する外周部の複数箇所に閉鎖した状態の
    連通部材取付け部を形成し、 前記連通部材は、前記連通部材取付け部の一つを開放し
    てその開放部を通して前記前ブラケットの冷却水路と前
    記後ブラケットの冷却水路とを連通すると共に、給排水
    口を有する側の前記冷却水路を2系統とし、かつこの2
    系統の冷却水路の間に他側の冷却水路を接続して全体の
    冷却水系統が直列になるように連通したことを特徴とす
    る車両用交流発電機。
  15. 【請求項15】請求項14において、前記連通部材は前
    記それぞれの冷却水路を前記開放部で遮断すると共に連
    通路を往復路に仕切る冷却水仕切部を設けていることを
    特徴とする車両用交流発電機。
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