JP2002184279A - 薄型ヒューズ - Google Patents

薄型ヒューズ

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JP2002184279A JP2000383281A JP2000383281A JP2002184279A JP 2002184279 A JP2002184279 A JP 2002184279A JP 2000383281 A JP2000383281 A JP 2000383281A JP 2000383281 A JP2000383281 A JP 2000383281A JP 2002184279 A JP2002184279 A JP 2002184279A
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Toshiaki Kawanishi
俊朗 川西
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Uchihashi Estec Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 薄型ヒューズにおいて、可溶合金体とリード導体との接
合個所に平常時での加熱により作用する引張り応力を緩
和して耐ヒートサイクル性の向上を図る。 【解決手段】一対のリード導体1,1間に接続されたフ
ラックス付き可溶合金体2が上下の樹脂薄体41,42
に挾まれ、一方の樹脂薄体42に形成された曲面膨出部
内にフラックス付き可溶合金体2が収容され、上下樹脂
薄体41,42の周囲端部が溶着または接着されてい
る。 【課題】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は薄型ヒューズ、特に
薄型温度ヒューズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】温度ヒュ−ズにおいては、フラックス付
き可溶合金片をヒューズエレメントとして用い、機器に
低熱接触抵抗で取付け、機器の異常に基づく発熱で低融
点可溶合金片を溶融させ、既溶融のフラックスとの共存
下溶融合金を表面張力により分断させ、機器への通電を
遮断して機器の熱的破損を未然に防止している。近来、
携帯電子機器の電源用2次電池、特にエネルギー密度の
高いリチウムイオン2次電池においては、異常発熱対策
が必要であり、電池パックには、温度ヒューズで異常発
熱を検出して電流を遮断する保護回路が組み込まれてい
る。この電池用温度ヒューズにおいては、電池パックの
小型化のために薄くすることが要求され、また近来の電
子電気機器の小型から、薄型温度ヒューズが要求され、
図5の(イ)〔平面図〕及び図5の(ロ)〔図5の
(イ)におけるロ−ロ断面図〕に示す温度ヒューズが開
発されている。図5において、1’,1’は帯状リ−ド
導体を、2’は帯状リード導体1’,1’間に接続した
可溶合金片を、3’は可溶合金片に塗布したフラックス
を、41’はベ−ス樹脂フィルムを、42’はカバ−樹
脂フィルムをそれぞれ示し、両樹脂フィルム41’,4
2’でフラックス塗布低融点可溶合金片を挾み、これら
両フィルムの周縁部40’をフィルム面同士の接合及び
フィルム面と導体面との接合により封止し、この封止に
はヒートシール、高周波溶着、超音波溶着等を使用して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】温度ヒューズにおいて
は、ヒートサイクルに曝され、温度ヒューズが取り付け
られる機器の負荷状態の如何によっては、相当高温にま
で加熱される。図5に示す温度ヒューズがヒートサイク
ルにより加熱されると、ベース41’やカバー42’の
樹脂の熱膨張係数が可溶合金体2’やリード導体1’等
の金属の熱膨張係数よりも大きいために、可溶合金体
2’・リード導体1’側に引張り応力が作用して可溶合
金体2’とリード導体1’との接合個所が引張られ、樹
脂ベース41’や樹脂カバー42’に圧縮応力が作用す
る。この力学的状態において、樹脂カバーと樹脂ベース
とが同材質であっても、樹脂カバーでは圧縮力により周
囲端部の折曲個所40’が曲がるのに対し樹脂ベースで
は単純な圧縮歪が生じるだけであり、(圧縮応力/圧縮
率)で定められる、いわゆる弾性率が両者で相違する。
【0004】そこで、上記温度ヒューズがヒートサイク
ルで加熱されたときに可溶合金体とリード導体とに作用
する引張り応力Fを把握するために、樹脂ベース41’
の熱膨張係数をα、同じく弾性率をe、同じく厚みを
s、樹脂カバー42’の熱膨張係数をα、同じく弾性率
をe’、同じく厚みをs、可溶合金体2’・リード導体
1’系の等価熱膨張係数をβ、同じく等価弾性率をE、
同じく厚みをSとし、更に樹脂ベース41’に作用する
圧縮応力をf、樹脂カバー42’に作用する圧縮応力を
f’、可溶合金体・リード導体に作用する等価引張り応
力をFとすると、温度上昇Tに対し、
【数1】 βT−F/E=αT+f/e=αT+f’/e’ (1)
【数2】 f’s+fs=SF (2) が成立し、
【数3】 F=E(β−α)T/〔1+{(ES/s(e+e’)}〕 (3) となり、上記可溶合金体・リード導体系の厚みSと樹脂
ベースまたは樹脂カバーとの厚みsを、S≒sとすれ
ば、
【数4】 F≒E(β−α)T/〔1+{(E/(e+e’)}〕 (4) が成立する。
【0005】而るに、圧縮力に対する樹脂カバー42’
の長さ方向変位率がそれほど大きくなく、上記のe’が
かなり大であり、上記ヒートサイクルにより可溶合金体
2’とリード導体1’との接合個所に作用する引張り応
力がそれだけ大となり、ヒートサイクルの繰返しにより
その接合個所が想早期に破断され易い。
【0006】更に、従来の薄型温度ヒューズでは、ヒー
トサイクル時にリード導体と樹脂ベース及びリード導体
と樹脂カバーとの接合界面(溶着または接着)に作用す
る剪断応力が大きく、長期ヒートサイクル中に界面剥離
が生じて温度ヒューズの封止性能の低下による作動不良
が懸念される。
【0007】本発明の目的は、薄型ヒューズにおいて、
可溶合金体とリード導体との接合個所にヒートサイクル
中での加熱により作用する引張り応力を緩和して耐ヒー
トサイクル性の向上を図ることにある。
【0008】本発明の更なる目的は、薄型ヒューズにお
いて、上記目的に加え、薄体とリード導体との接合間面
ににヒートサイクル中での加熱により作用する剪断応力
を緩和して耐ヒートサイクル性の向上を図ることにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る薄型ヒュー
ズは、一対のリード導体間に接続されたフラックス付き
可溶合金体が上下の樹脂薄体に挾まれ、一方の樹脂薄体
に形成された曲面膨出部内にフラックス付き可溶合金体
が収容され、上下樹脂薄体の周囲端部が溶着または接着
されていることを特徴とする構成であり、他方の樹脂薄
体の内面上のリード導体部分を一方の樹脂薄体側に向け
曲げること、他方の樹脂薄体の内面上のリード導体部分
を当該内面に固着すること、一方の樹脂薄体のリード導
体に溶着または接着された端部を可溶合金体側に至るほ
ど薄くすること、上下樹脂薄体の少なくとも一方の樹脂
薄体のリード導体に溶着または接着された端部の厚みを
その樹脂薄体のフラックス付き可溶合金体側の厚みの
0.2〜0.7倍とすること、上下樹脂薄体の少なくと
も一方の樹脂薄体のリード導体に溶着または接着された
端部の厚みをリード導体の厚みの0.1〜1.5倍とす
ること、リード導体と可溶合金体とをリード導体端角部
を可溶合金体に食い込むように接合することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。図1の(イ)は本発明に
係る薄型温度ヒューズを示す縦断面図、図1の(ロ)は
図1の(イ)におけるローロ断面図である。図1におい
て、1,1は帯状リード導体、2は帯状リード導体1,
1間に接続した可溶合金片、3は可溶合金片2に塗布し
たフラックス、41はフィルム状のベース樹脂薄体、4
2はフィルム状のカバー樹脂薄体であり、これら両樹脂
薄体の周囲における薄体同士を溶着または接着(接着剤
による接着、以下同じ)すると共に薄体面と帯状リード
導体面とを溶着または接着し、フィルム状のカバー樹脂
薄体42を曲面状に膨出させてある。
【0011】この温度ヒューズがヒートサイクルにより
加熱されると、樹脂ベース薄体41及び樹脂カバー薄体
42が長さ方向に圧縮され、可溶合金体2・リード導体
1が長さ方向に引張りられる。この場合、樹脂ベース薄
体及び樹脂カバー薄体の熱膨張係数をα、樹脂ベース薄
体及び樹脂カバー薄体の厚みをs、樹脂ベース薄体の上
記圧縮に対する弾性率をe、樹脂カバー薄体の上記圧縮
に対する弾性率をe’、樹脂カバー薄体の厚みをs’、
可溶合金体・リード導体の熱膨張係数をβ、可溶合金体
・リード導体の厚みをS、可溶合金体・リード導体のの
上記圧縮に対する弾性率をE、上昇温度をTとすると、
可溶合金体2・リード導体1に作用する引張り応力F
は、S=sとして前記の式(1)で把握でき、可溶合金
体2とリード導体1との接合部に作用する引張り力W
は、
【数5】 W≒ES(β−α)T/〔1+{(E/(e+e’)}〕 (5) で把握できる(この式は、可溶合金体とリード導体との
接合部に作用する引張り力の定性的な把握を目的とする
に過ぎず、可溶合金体−リード導体の系を単一金属体と
仮定している)。
【0012】而るに、膨出曲面の樹脂カバー薄体42の
上記弾性率e’を考察すると、従来の周囲が角張った樹
脂カバー薄体では、長さ方向圧縮力に対し周囲部位が補
強枠のように作用して剛直であるが、図1における膨出
曲面の樹脂カバー薄体42では、長さ方向圧縮に対し上
記補強枠の作用を呈する剛直性が弱く、上記のe’が小
さく、それだけ式(5)に示す、可溶合金体とリード導
体との接合部に作用する引張り力Wが低減されると推測
され、従って、耐ヒートサイクル性の向上が期待でき
る。
【0013】上記において、樹脂ベース薄体41の上面
411とリード導体部分10とは溶着または接着により
固着してもよいが、図2に示すように、樹脂ベース薄体
41の上面411とリード導体部分10とを非接触と
し、樹脂カバー薄体42側に向け曲げることができ、こ
の携帯は上記可溶合金体2とリード導体1との接合部に
作用する引張り力の一層の低減に有効である。
【0014】すなわち、図2に示すようにリード導体を
曲げた場合、長さ方向水平引張り力Xによる点pでの曲
げモーメントMがM=yXtandθであり、単位長さ当た
りの蓄積曲げエネルギーΔwがΔw=MΔy/2EI
であり(Eはリード導体の引張り弾性率、Iは断面2次
モーメントである)、全長にわたる蓄積曲げエネルギー
をWとすれば、上記の水平方向変位ΔLはΔL=ΔW/
ΔXから求めることができるから、
【数6】 ΔL=XLtandθ/3EI (6) が成立し、リード導体の厚みをt、巾をbとして、I=
bt/12、tandθ=h/L、リード導体の断面積S
=btであるから、
【数7】 ΔL/L=4X・(h/t)/(ES) (7) が成立し、リード導体が樹脂ベース薄体の上面に接し水
平引張りられる場合の弾性率Eに対し、等価的に弾性率
が(t/h)・E/4に低下される結果、式(5)の
引張り力Wが有効に低減されるのである。
【0015】上記のようにリード導体を曲げる場合、図
3に示すように、リード導体の曲げ起点11を樹脂ベー
ス薄体端部410とリード導体1との接合界面または樹
脂カバー薄体端部420とリード導体1との接合界面に
位置させることができ、而して、樹脂カバー薄体42の
リード導体1に溶着または接着された端部420を可溶
合金体2側に至るほど薄くしたり、樹脂ベース薄体41
のリード導体1に溶着または接着された端部410を可
溶合金体2と反対側に至るほど薄くすることができる。
【0016】本発明に係る薄型ヒューズにおいては、ヒ
ートサイクル中に可溶合金体とリード導体との接合部に
作用する引張り力を低減してその接合部を安定に維持で
き、特に図2や図3に示すように、リード導体1の先端
角部12を可溶合金体2に食い込ませるように可溶合金
体2とリード導体1とを接合すれば(可溶合金体側のみ
を溶融させて溶着する)、温度ヒューズの作動時、溶融
した可溶合金体をフラックスの活性力のもとでリード導
体先端部の両面に濡れ拡げさせて溶融合金を迅速に溶断
させることができ、前記の安定維持と相俟って温度ヒュ
ーズの作動性を向上できる。
【0017】上記ヒートサイクルにより、図4におい
て、樹脂ベース薄体端部410とリード導体1との接合
界面及び樹脂カバー薄体端部420とリード導体1との
接合界面にそれぞれ剪断応力が発生し、樹脂の熱膨張係
数をα、樹脂の弾性率をe、樹脂ベース薄体端部410
410の厚みをt、樹脂カバー薄体端部420の厚みを
t’、リード導体の熱膨張係数をβ、リード導体の弾性
率をE、リード導体の厚みをsとすれば、上昇温度をT
として、樹脂ベース薄体端部とリード導体との接合界面
に作用する剪断応力τは
【数8】 τ=t(β−α)T/〔(1/e)+(t+t’)/(sE)〕 (8) で与えられ、樹脂カバー薄体端部とリード導体との接合
界面に作用する剪断応力τ’は
【数9】 τ’=t’(β−α)T/〔(1/e)+(t+t’)/(sE)〕 (9) で与えられる。
【0018】これらの剪断応力が大き過ぎると、ヒート
サイクルによる界面剥離が生じるに至るから、これらの
剪断応力を小さくするために、樹脂ベース薄体の端部の
厚みtまたは樹脂カバー薄体の端部の厚みt’の何れか
またはその双方を各樹脂薄体41,42のフラックス付
き可溶合金体側の厚みSの0.2〜0.7倍とするこ
と、またはリード導体Sの厚みSの0.1〜1.5倍と
とすることが好ましい。
【0019】上記温度ヒューズを製造するには、(1)
両帯状リード導体間に可溶合金片を接続し、この可溶合
金片にフラックスを塗布し、このフラックス塗布可溶合
金片と両帯状リード導体端部とをベース樹脂薄体と膨出
曲面のカバー樹脂薄体とで挾み、これらの両樹脂薄体の
周囲に沿い薄体面同士及び薄体面と導体面との間を熱圧
着、超音波溶接、高周波溶接、ホットメルト接着剤等に
より接着するか、または(2)両帯状リード導体間に可
溶合金片を接続し、この可溶合金片にフラックスを塗布
し、このフラックス塗布可溶合金片と両帯状リード導体
端部とをベース樹脂薄体と平坦なカバー樹脂薄体とで挾
み、これらの両樹脂薄体の周囲に沿い薄体面同士及び薄
体面と導体面との間を熱圧着、超音波溶接、高周波溶
接、ホットメルト接着剤等により接着すると同時にカバ
ー樹脂薄体を膨出曲面状に成形することができる。
【0020】本発明に係る薄型ヒュ−ズのベ−ス樹脂薄
体やカバ−樹脂薄体には、厚み100μm〜500μm
程度のプラスチックフィルム、ポリエチレンテレフタレ
−ト、ポリアミド、ポリイミド、ポリブチレンテレフタ
レ−ト、ポリフェニレンオキシド、ポリエチレンサルフ
ァイド、ポリサルホン等のエンジニアリングプラスチッ
ク、ホリアセタ−ル、ポリカ−ボネ−ト、ポリフェニレ
ンスルフィド、ポリオキシベンゾイル、ポリエ−テルエ
−テルケトン、ポリエ−テルイミド等のエンジニアリン
グプラスチックやポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポ
リメチルメタクリレ−ト、ポリ塩化ビニリデン、ポリテ
トラフルオロエチレン、エチレンポリテトラフルオロエ
チレン共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体(EV
A)、AS樹脂、ABS樹脂、アイオノマ−、AAS樹
脂、ACS樹脂等のフィルムを使用できる。
【0021】また、帯状リ−ド導体には、上記のフィル
ムよりも薄い厚み50μm〜300μm程度の例えば、
ニッケル、銅、ステンレス帯体を使用でき、可溶合金片
との溶接性に優れた金属をめっき、またはクラッド等に
よる複合化することもできる。
【0022】また、可溶合金片には、線径200〜50
0μmφの所定融点の可溶合金体の扁平化帯が使用さ
れ、融点は機器の保護温度に応じて選定されるが、通
常、固相線温度が80℃〜120℃、固相線温度が80
℃〜120℃である合金が使用される。例えばIn30
〜75重量%、Sn5〜50重量%、Cd0.5〜25
重量%の合金、更にこの合金組成にAu、Ag、Cu、
Al、Biのうちの1種または2種以上を合計0.1〜
5重量%添加した合金、Bi48〜53重量%、Pb2
8〜33重量%、Sn13〜19重量%の合金、In
0.5〜4重量%、Bi50〜54重量%、Pb30〜
34重量%、Sn14〜18重量%の合金等を使用でき
る。
【0023】また、フラックスには、天然ロジン、変性
ロジン(水添ロジン、不均化ロジン、重合ロジン等)及
びこれらの精製ロジンにジエチルアミンの塩酸塩、ジエ
チルアミンの臭化水素酸塩等を添加したものを使用でき
る。
【0024】なお、上記実施例は温度ヒューズについて
のものであるが、本発明は温度ヒューズに限定されるも
のではなく、電流ヒューズにも適用できる。
【0025】
【実施例】〔実施例〕図1に示す構成の薄型ヒューズで
あり、ベース樹脂薄体41及びカバー樹脂薄体42に厚
さ200μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
を、帯状リード導体1に厚さ150μm、巾3mm、長
さ20mmの銅導体を、可溶合金片2に長さ4mm、外
径300μm、共晶温度127℃のはんだ線の扁平化帯
を、フラックスに天然ロジンを使用し、カバー樹脂薄体
42の膨出曲面の高さaを700μm、ヒューズ本体部
の長さbを10mm、巾cを5mmにした。樹脂薄体4
1,42周囲の封止は、枠状のヒートプレートを用いて
ヒートシールにより行った。
【0026】〔比較例〕カバー樹脂薄体42の膨出形状
を図5の(ロ)に示す台形とし、台形高さa’を700
μmにした以外、実施例に同じとした。
【0027】これらの実施例品及び比較例品について
(各試料数50箇)、常温−100℃のヒートサイクル
1000回後に、通電試験により可溶合金体とリード導
体との接合部の破損の有無を検査したところ、実施例で
は全く破損が認められなかったが、比較例では30箇中
4箇に導通不良が観られ、破損率が13%であった。
【0028】
【発明の効果】本発明は、一対のリード導体間に接続さ
れたフラックス付き可溶合金体が上下の樹脂薄体に挾ま
れ、一方の樹脂薄体の膨出部内にフラックス付き可溶合
金体が収容され、上下樹脂薄体の周囲端部が溶着または
接着されてなる薄型ヒューズにおいて、樹脂カバー薄体
を膨出曲面にするだけで、ヒートサイクルのもとで可溶
合金体とリード導体との接合部に作用する引張り力を低
減でき、さらに、薄体端部を薄くするだけでリード導体
と各薄体端部との接合界面に作用する剪断力を低減でき
る。したがって、薄型ヒューズの耐ヒートサイクル性を
簡易な構成で向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薄型ヒューズの一実施例を示す図
面である。
【図2】本発明の上記とは別の実施例の要部を示す図面
である。
【図3】本発明の上記とは別の実施例の要部を示す図面
である。
【図4】本発明の上記とは別の実施例の要部を示す図面
である。
【図5】従来の薄型ヒューズを示す図面である。
【符号の説明】
1 リード導体 2 可溶合金体 3 フラックス 41 樹脂薄体 42 樹脂薄体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のリード導体間に接続されたフラック
    ス付き可溶合金体が上下の樹脂薄体に挾まれ、一方の樹
    脂薄体に形成された曲面膨出部内にフラックス付き可溶
    合金体が収容され、上下樹脂薄体の周囲端部が溶着また
    は接着されていることを特徴とする薄型ヒューズ。
  2. 【請求項2】他方の樹脂薄体の内面上のリード導体部分
    が一方の樹脂薄体側に向け曲げられている請求項1記載
    の薄型ヒューズ。
  3. 【請求項3】一方の樹脂薄体のリード導体に溶着または
    接着された端部が可溶合金体側に至るほど薄くされてい
    る請求項2記載の薄型ヒューズ。
  4. 【請求項4】他方の樹脂薄体の内面上のリード導体部分
    が当該内面に固着されている請求項1記載の薄型ヒュー
    ズ。
  5. 【請求項5】上下樹脂薄体の少なくとも一方の樹脂薄体
    のリード導体に溶着または接着された端部の厚みがその
    樹脂薄体のフラックス付き可溶合金体側の厚みの0.2
    〜0.7倍とされている請求項1〜4何れか記載の薄型
    ヒューズ。
  6. 【請求項6】上下樹脂薄体の少なくとも一方の樹脂薄体
    のリード導体に溶着または接着された端部の厚みがリー
    ド導体の厚みの0.1〜1.5倍とされている請求項1
    〜5何れか記載の薄型ヒューズ。
  7. 【請求項7】リード導体と可溶合金体とがリード導体端
    角部が可溶合金体に食い込むように接合されている請求
    項1〜6何れか記載の薄型ヒューズ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7068141B2 (en) * 2001-02-20 2006-06-27 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Thermal fuse
JP2010522421A (ja) * 2007-03-26 2010-07-01 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 温度ヒューズ

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