JP4097792B2 - 薄型温度ヒュ−ズ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は薄型温度ヒュ−ズに関し、リチウムイオン2次電池等の電池の昇温防止に有用なものである。
【0002】
【従来の技術】
合金型温度ヒュ−ズにおいては、機器の過電流に基づく発熱で低融点可溶合金のヒュ−ズエレメントを溶断させて機器の通電を遮断し機器の異常発熱ひいては火災の発生を未然に防止している。
近来、携帯電話、ノ−トブックパソコン、ビデオカメラ等のパ−ソナルユ−ス電子機器の小型化・薄型化に伴い、その電源である2次電池(リチウムイオン電池、ニッケル水素電池等)も小型化されている。
【0003】
このリチウムイオン2次電池等では、エネルギ−密度が高く放電時や充電時に相当に大きな電流が流れて昇温する可能性があるので、2次電池の底面または側面に合金型温度ヒュ−ズを配設して昇温防止することが検討されている。
この合金型温度ヒュ−ズにおいては、電池の小型化に対応して薄型であることが要請される。
【0004】
そこで、樹脂ベ−スフィルムの片面上に一対の帯状リ−ド導体の先端部を固着し、帯状リ−ド導体の先端間に低融点可溶合金片を接続し、低融点可溶合金片にフラックスを塗布し、樹脂ベ−スフィルムの片面上に樹脂カバ−フィルムを配し、両樹脂フィルム周辺のフィルム間及び樹脂カバ−フィルムと帯状リ−ド導体との間を封止してなり、各樹脂フィルムに厚み80μm〜220μmの電気絶縁用樹脂フィルムを使用し、帯状リ−ド導体の厚みもこの電気絶縁フィルムと同程度の厚みにした薄型温度ヒュ−ズの開発が進められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この薄型温度ヒュ−ズにおける帯状リ−ド導体に銅導体を使用すると、銅は比抵抗が低いために温度が上昇し難く、抵抗溶接(スポット溶接)上不利である。
【0006】
本発明の目的は、抵抗溶接し易いニッケルを帯状リ−ド導体に使用した取扱いの容易な優れた性能の薄型温度ヒュ−ズを提供することにある。
【0007】
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る薄型温度ヒュ−ズは、樹脂ベ−スフィルムの片面上に一対の帯状リ−ド導体の先端部を固着し、帯状リ−ド導体の先端間に低融点可溶合金片を接続し、低融点可溶合金片にフラックスを塗布し、樹脂ベ−スフィルムの片面上に樹脂カバ−フィルムを配し、両樹脂フィルム周辺のフィルム間及び樹脂カバ−フィルムと帯状リ−ド導体との間を封止して温度ヒュ−ズ、または、一対の帯状リ−ド導体の先端部を樹脂ベ−スフィルムにその裏面側から表面側に表出させて固着し、両帯状リ−ド導体の先端表出部間に低融点可溶合金片を接続し、該低融点可溶合金片にフラックスを塗布し、樹脂ベ−スフィルムの表面上に樹脂カバ−フィルムを配し、両樹脂フィルム周辺のフィルム間及び樹脂カバ−フィルムと帯状リ−ド導体との間を封止してなる温度ヒュ−ズ、あるいは、一方の帯状リ−ド導体の先端部を樹脂ベ−スフィルムにその裏面側から表面側に表出させて固着し、他方の帯状リ−ド導体の先端部を樹脂ベ−スフィルムの表面側に固着し、両帯状リ−ド導体の先端間に低融点可溶合金片を接続し、該低融点可溶合金片にフラックスを塗布し、樹脂ベ−スフィルムの表面上に樹脂カバ−フィルムを配し、両樹脂フィルム周辺のフィルム間及び樹脂カバ−フィルムと他方の帯状リ−ド導体との間を封止してなる温度ヒュ−ズにおいて、各樹脂フィルムの厚さを80μm〜220μmとし、帯状リ−ド導体に厚み80μm〜220μm、ビッカ−ス硬度100〜280のニッケル帯体の先端部表面に銅層を設けた帯状導体を使用したことを特徴とする構成である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1の(イ)は本発明に係る薄型温度ヒュ−ズの一例を示す図面、図1の(ロ)は図1の(イ)におけるロ−ロ断面図である。
図1において、11は樹脂ベ−スフィルムである。2は帯状リ−ド導体であり、厚み80μm〜220μm好ましくは80μm〜120μm、ビッカ−ス硬度100〜280好ましくは160〜220のニッケル帯体を使用し、樹脂ベ−スフィルム11の片面に熱プレスや超音波融着或いは接着剤等で固着してある。
3は帯状リ−ド導体2,2間に溶接により接続した低融点可溶合金片であり、温度ヒュ−ズの作動温度を80〜120℃とするように固相線温度を80〜120℃、液相線温度を80〜120℃としてある。4は低融点可溶合金片に塗布したフラックス、12は樹脂ベ−スフィルム11の表面上に配した樹脂カバ−フィルムであり、樹脂カバ−フィルムの周辺のフィルム間及び樹脂カバ−フィルムと帯状リ−ド導体との間を熱プレスや超音波融着或いは接着剤等で封止してある。上記ニッケル帯状リ−ド導体の先端部には、溶融した低融点可溶合金の濡れ拡がりを促して球状化分断を迅速に生じさせるために、銅箔をクラッドするか銅めっきを施してある。
【0009】
上記樹脂ベ−スフィルム及び樹脂カバ−フィルムには、厚み80μm〜220μm好ましくは160μm〜210μmの電気絶縁プラスチックフィルムが使用されている。例えば、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリアミド、ポリイミド、ポリブチレンテレフタレ−ト、ポリフェニレンオキシド、ポリエチレンサルファイド、ポリサルホン等のエンジニアリングプラスチックを使用できる。この樹脂フィルムの長さは7〜15mm、巾は4〜6mmとされている。
上記帯状リ−ド導体の巾は樹脂フィルムの巾よりもやや狭くされ、3〜4mmとされている。
【0010】
上記低融点可溶合金片3には、▲1▼温度ヒュ−ズの作動温度を80〜120℃とすること、▲2▼温度ヒュ−ズの超薄型化・超小型化のために低融点可溶合金片の断面積を0.03〜0.13mm2してしても負荷電流のもとでのジュ−ル発熱を実質上排除できる低比抵抗とすること等から、固相線温度80〜120℃、液相線温度80〜120℃、比抵抗(10〜30μΩcm)の合金組成を使用し、例えばIn30〜75重量%、Sn5〜50重量%、Cd0.5〜25重量%、好ましくはIn40〜60重量%、Sn25〜50重量%、Cd10〜15重量%、特に好ましくはIn40〜55重量%、Sn30〜46重量%、Cd14〜15重量%の合金組成を使用できる。
この比抵抗をさらに低くするために、合金組成にAu、Ag、Cu、Alのうちの1種または2種以上を合計0.1〜5重量%添加することができる。
【0011】
かかる低融点可溶合金片によれば、低融点可溶合金片の断面積を0.03〜0.13mm2と小さくしても負荷電流による低融点可溶合金片の発熱を実質上排除でき、低融点可溶合金片の幅を1.4mmとする場合、低融点可溶合金片の厚みを0.02mm〜0.093mmの超薄型にでき、温度ヒュ−ズ本体の厚み中、低融点可溶合金片が占める部分を僅かにとどめることができる。
【0012】
図2の(イ)は、本発明に係る温度ヒュ−ズの別例を示す図面、図2の(ロ)は図2の(イ)におけるロ−ロ断面図であり、一対の帯状リ−ド導体2,2の先端部を熱プレス等で樹脂ベ−スフィルム11にその裏面側から表面側に表出させて固着し、次いで、これらの固着帯状リ−ド導体2,2の表出部(銅面)間に低融点可溶合金片3を抵抗溶接等で接合してある。他の構成は図1に示した実施例と実質的に同じとし、帯状リ−ド導体には先端部表面に銅層(銅箔のクラツドや銅めっき)を設けた厚み80μm〜220μm好ましくは80μm〜120μm、ビッカ−ス硬度100〜280好ましくは160〜220のニッケル帯体を使用し、各樹脂フィルムの厚さは80μm〜220μm好ましくは160μm〜210μmとしてある。
図2において、図1と同一の符号は同一の構成要素を示している。
【0013】
図3の(イ)は、本発明に係る温度ヒュ−ズの他の別例を示し、図3の(ロ)のように一方の帯状リ−ド導体21の先端部を熱プレス等で樹脂ベ−スフィルム11にその裏面側から表面側に表出させて固着し、他方の帯状リ−ド導体2の先端部を樹脂ベ−スフィルム11の表面に熱プレス等で固着し、更に、図3の(イ)において、両帯状リ−ド導体2,21の先端間に低融点可溶合金片3を抵抗溶接等で接合し、更に低融点可溶合金片3上にフラックス4を塗布し、次いで、樹脂ベ−スフィルム11の片面上に樹脂カバ−フィルム12を配し、樹脂カバ−フィルム12の周辺と樹脂ベ−スフィルム11との間及び樹脂カバ−フィルム12と他方の帯状リ−ド導体2との間をヒ−トシ−ルまたは超音波融着或いはレ−ザ照射により封止してある。
他の構成は図1に示した実施例と実質的に同じとし、帯状リ−ド導体には先端部表面に銅層を設けた厚み80μm〜220μm好ましくは80μm〜120μm、ビッカ−ス硬度100〜280好ましくは160〜220のニッケル帯体を使用し、各樹脂フィルムの厚さは80μm〜220μm好ましくは160μm〜210μmとしてある。
図3において、図1と同一の符号は同一の構成要素を示している。
【0014】
本発明に係る薄型温度ヒュ−ズは、例えばリチウムイオン二次電池を異常発熱から保護するために使用され、電池の負極缶に一方の帯状リ−ド導体及び温度ヒュ−ズ本体を密接させると共にその一方の帯状リ−ド導体と負極缶との間をスポット溶接し、他方の帯状リ−ド導体を負極缶から離隔や絶縁フィルムの介在により絶縁して当該電池に直列に挿入できる。
而して、電池の発生熱は電池の負極缶と一方の帯状リ−ド導体との接触面→一方の帯状リ−ド導体→低融点可溶合金片の経路を経て低融点可溶合金片に伝達され、電池温度が80〜120℃になると低融点可溶合金片の溶断により電池が負荷から遮断される。
【0015】
この場合、帯状リ−ド導体に銅に較べて抵抗溶接し易いニッケルを使用し、しかもニッケル帯状リ−ド導体のビッカ−ス硬度を100以上として80μmという薄い厚みのもとでも帯状リ−ド導体に充分な耐おじき性を付与できるようにしてあるから、一方の帯状リ−ド導体と負極缶との間を帯状リ−ド導体を安定に保持して容易にスポット溶接できる。
【0016】
また、電池の負極缶と一方の帯状リ−ド導体との接触面を接触熱抵抗の低い熱良伝導接触面に保持でき、しかもニッケルの熱伝導率が銅に較べ低くても厚みを80μm以上にして充分な導体断面積を付与し得るようにしてあるから、上記熱伝達経路の熱抵抗を充分に低くし得て温度ヒュ−ズを優れた感熱性で作動させ得る。
【0017】
さらに、図2や図3に示すように、帯状リ−ド導体の先端部を絞り出し加工するにもかかわらず、帯状リ−ド導体に、ニッケルで、特にビッカ−ス硬度が100〜280の範囲の展延性に優れたものを使用しているから、帯状リ−ド導体先端部をクラック等の発生無く容易に絞り出し加工できる。
【0018】
さらに、ニッケル帯状リ−ド導体の上限厚み220μmに対し、帯状リ−ド導体を180°で折り曲げてもビッカ−ス硬度を280以下にしているからクラックの発生を排除でき、帯状リ−ド導体の曲げ加工に対する安全度も頗る高い。
【0019】
図4はリチウムイオン二次電池を示し、セパレ−タ51を介在させた正極52と負極53とのスパイラル巻回体低融点可溶合金片を負極缶54に収容して負極53と負極缶54の底面とを電気的に導通し、負極缶54内の上端に正極集電極55を配設して正極52をこの集電極55に電気的に導通し、負極缶54の上端部541を防爆弁板外56の外周端部及び正極蓋57の外周端部にパッキング58を介してかしめ加工し、防爆弁板56の中央凹部を正極集電極59に電気的に導通してあり、本発明に係る薄型温度ヒュ−ズの本体を防爆弁板56と正極蓋57との間の空間に配し、防爆弁板56の外周端部と正極蓋57の外周端部との間に絶縁スペ−サリングrを介在させ、一方の帯状リ−ド導体2を防爆弁板56の外周端部と絶縁スペ−サリングrとで挾持し、他方の帯状リ−ド導体2を正極蓋57の外周端部と絶縁スペ−サリングrとで挾持して電池内に直列に組み込むこともできる。
【0020】
図5の(イ)及び図5の(ロ)〔図5の(イ)におけるロ−ロ断面図〕は、本発明に係る温度ヒュ−ズの上記とは別の実施例を示している。
図5において、Fはフレ−ムを示し、図6の(イ)に示す環状部201の内周に一方の帯状リ−ド導体21を有する一方の厚み80μm〜220μm、ビッカ−ス硬度100〜280のニッケル箔状電極f1と、図6の(ロ)に示す環状の厚み80μm〜220μmの樹脂スペ−サフィルムsと、図6の(ハ)に示す環状部200の内周に他方の帯状リ−ド導体2を有する厚み80μm〜220μm、ビッカ−ス硬度100〜280のニッケル箔状電極f2とをリ−ド部2,21を180°互い違いにして重畳してあり、これらの箔状電極f1,f2と樹脂スペ−サフィルムsの界面の接着には熱融着等を使用できる。
【0021】
図5において、Aはフレ−ムFの中央空間に配した温度ヒュ−ズ本体であり、一方の帯状リ−ド導体21の先端部を厚み80μm〜220μmの樹脂ベ−スフィルム11の一面に固着すると共に該フィルム11の一面より他面に局部的に表出させ、他方の帯状リ−ド導体2の先端部を前記ベ−スフィルム11の他面に固着し、該先端部と前記局部的に表出された一方の帯状リ−ド導体21先端部分との間に低融点可溶合金片3を溶接等で接続し、該低融点可溶合金片3にフラックス4を塗布し、このフラックス塗布低融点可溶合金片上に厚み80μm〜220μmの樹脂カバ−フィルム12を配し、樹脂カバ−フィルム12周辺の樹脂ベ−スフィルム11と樹脂カバ−フィルム12との間及び樹脂カバ−フィルム12と他方の帯状リ−ド導体2との間をヒ−トシ−ルまたは超音波融着或いはレ−ザ照射により封止してある。
【0022】
この温度ヒュ−ズを図4に示す電池に組み込むには、前記絶縁スペ−サリングrを介することなく防爆弁板56の外周端部と正極蓋57の外周端部との間に挾持して防爆弁板56とフレ−ムFの箔状電極f1との電気的接触→箔状電極f1のリ−ド導体21→低融点可溶合金片3→箔状電極f0のリ−ド導体2→フレ−ムFの箔状電極f0と正極蓋57との電気的接触により、電池に温度ヒュ−ズを電気的に直列に接続することができる。
【0023】
【実施例】
〔実施例1〕
薄型温度ヒュ−ズは図1の構成とし、樹脂ベ−スフィルム及び樹脂カバ−フィルムに、厚み150μm、平面寸法5mm×11mmのポリエチレンテレフタレ−トフィルムを使用し、帯状リ−ド導体には厚み100μm、ビッカ−ス硬度190(ビッカ−ス硬度は島津製作所製HMV−2000で測定した。以下、同じ)、巾3.5mm、長さ13mmのニッケル帯状体(先端部に銅箔をクラッド)を使用し、低融点可溶合金片には共晶点温度94℃,断面積0.07mm2,厚み50μmのものを使用し、フラックスにはロジンを主成分とするものを使用した。また、封止及び接着はヒ−トシ−ルとした。
【0024】
〔実施例2〜6〕
ニッケル帯状リ−ド導体の厚み及びビッカ−ス硬度を表1の通りにした以外、実施例1に同じとした。
【0025】
〔比較例1〜4〕
ニッケル帯状リ−ド導体の厚み及びビッカ−ス硬度を表1の通りにした以外、実施例1に同じとした。
【0026】
これらの実施例品並びに比較例品のそれぞれにつき、次の加工性、耐おじき性並びに作動性を評価したところ、表1の通りであった。
【0027】
〔加工性〕図2示す帯状リ−ド導体先端部の絞り出し加工や帯状リ−ド導体を電池負極缶にスポット溶接する際の折り曲げ加工に対する適性評価のために繰返し折り曲げを行い、クラック発生乃至は破断までの折り曲げ回数が6回以上のものを○、5回〜2回のものを△、1回のものを×とした。
【0028】
〔耐おじぎ性〕温度ヒュ−ズ本体部を支え、帯状リ−ド導体の端末に荷重を加え、帯状リ−ド導体がおじぎしてリ−ド導体が折り曲がるときの荷重が50g以上のものを○、40g〜50gのものを△、40g以下のものを×とした。
【0029】
〔作動性〕一方の帯状リ−ド導体を温度100℃のポットプレ−ト上に置き低融点可溶合金片が溶断するまでの時間が6秒以内のものを○、6秒〜10秒のものを△、10秒を越えるものを×とした。
【0030】
【0031】
【発明の効果】
本発明に係る薄型温度ヒュ−ズにおいては、帯状リ−ド導体に、銅に較べて抵抗溶接し易いニッケルを使用しているから、帯状リ−ド導体と電池缶との溶接を充分な強度で行い得、電池缶と帯状リ−ド導体との間の接触による熱伝達も安定に維持できると共に帯状リ−ド導体の厚みを80μm〜220μm、ビッカ−ス硬度を100〜280としているから、帯状リ−ド導体の加工や溶接を容易に行うことができ、良性能で製作が容易な薄型温度ヒュ−ズを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薄型温度ヒュ−ズの一例を示す図面である。
【図2】本発明に係る薄型温度ヒュ−ズの上記とは異なる一例を示す図面である。
【図3】本発明に係る薄型温度ヒュ−ズの上記とは異な一例を示す図面である。
【図4】本発明に係る薄型温度ヒュ−ズの使用状態の一例を示す図面である。
【図5】本発明に係る薄型温度ヒュ−ズの上記とは異な一例を示す図面である。
【図6】図5に示す薄型温度ヒュ−ズに使用されるフレ−ムを示す図面である。
【符号の説明】
11 樹脂ベ−スフィルム
12 樹脂カバ−フィルム
2 帯状リ−ド導体
21 帯状リ−ド導体
3 低融点可溶合金片
4 フラックス
Claims (3)
- 樹脂ベ−スフィルムの片面上に一対の帯状リ−ド導体の先端部を固着し、帯状リ−ド導体の先端間に低融点可溶合金片を接続し、低融点可溶合金片にフラックスを塗布し、樹脂ベ−スフィルムの片面上に樹脂カバ−フィルムを配し、両樹脂フィルム周辺のフィルム間及び樹脂カバ−フィルムと帯状リ−ド導体との間を封止してなり、各樹脂フィルムの厚さを80μm〜220μmとし、帯状リ−ド導体に、厚み80μm〜220μm、ビッカ−ス硬度100〜280のニッケル帯体の先端部表面に銅層を設けた帯状導体を使用したことを特徴とする薄型温度ヒュ−ズ。
- 一対の帯状リ−ド導体の先端部を樹脂ベ−スフィルムにその裏面側から表面側に表出させて固着し、両帯状リ−ド導体の先端表出部間に低融点可溶合金片を接続し、該低融点可溶合金片にフラックスを塗布し、樹脂ベ−スフィルムの表面上に樹脂カバ−フィルムを配し、両樹脂フィルム周辺のフィルム間及び樹脂カバ−フィルムと帯状リ−ド導体との間を封止してなり、各樹脂フィルムの厚さを80μm〜220μmとし、帯状リ−ド導体に、厚み80μm〜220μm、ビッカ−ス硬度100〜280のニッケル帯体の先端部表面に銅層を設けた帯状導体を使用したことを特徴とする薄型温度ヒュ−ズ。
- 一方の帯状リ−ド導体の先端部を樹脂ベ−スフィルムにその裏面側から表面側に表出させて固着し、他方の帯状リ−ド導体の先端部を樹脂ベ−スフィルムの表面側に固着し、両帯状リ−ド導体の先端間に低融点可溶合金片を接続し、該低融点可溶合金片にフラックスを塗布し、樹脂ベ−スフィルムの表面上に樹脂カバ−フィルムを配し、両樹脂フィルム周辺のフィルム間及び樹脂カバ−フィルムと他方の帯状リ−ド導体との間を封止してなり、各樹脂フィルムの厚さを80μm〜220μmとし、帯状リ−ド導体に厚み80μm〜220μm、ビッカ−ス硬度100〜280のニッケル帯体の先端部表面に銅層を設けた帯状導体を使用したことを特徴とする薄型温度ヒュ−ズ。
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