JP2002182157A - 照明光学系及びこれを用いたプロジェクター装置、露光装置、光造形装置、画像形成装置 - Google Patents

照明光学系及びこれを用いたプロジェクター装置、露光装置、光造形装置、画像形成装置

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JP2002182157A
JP2002182157A JP2000377022A JP2000377022A JP2002182157A JP 2002182157 A JP2002182157 A JP 2002182157A JP 2000377022 A JP2000377022 A JP 2000377022A JP 2000377022 A JP2000377022 A JP 2000377022A JP 2002182157 A JP2002182157 A JP 2002182157A
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polarization
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Toshihiko Omori
利彦 大森
Katsuto Sumi
克人 角
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】照明光学系において、低いワット数の光源を使
用して簡便に光量を増加させる。 【解決手段】非偏光光を発する2つの光源と、前記各光
源からの光を、それぞれ、P偏光およびS偏光に変換す
る偏光変換素子と、前記変換されたP偏光およびS偏光
の光を偏光合波する偏光素子と、を備えたことを特徴と
する照明光学系を提供することにより前記課題を解決す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶やDMD(デ
ジタルマイクロミラーデバイス)等の空間光変調素子に
より光像を制御して、光像を投影するプロジェクタや、
光像を感材等に照射する露光装置等に使用され、前記空
間光変調素子を照明する照明光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶プロジェクターは、液晶パネルに照
射された照明光を、表示させたい画像データに応じて変
調し、この変調光をスクリーン上に投影して画像を表示
している。一般に、液晶プロジェクターでは、キセノン
ランプやメタルハライドランプ、水銀ランプ等の非偏光
の光源を使用するが、液晶による光制御は、光の偏光を
利用するため、液晶パネルの入射側に偏光板を配置し
て、光源から射出された非偏光な光をこの偏光板によっ
て直線偏光光としていた。しかし、偏光板を使用する
と、約60%の光量が偏光板によって吸収されて失われ
るため、光の利用効率が著しく低下する。さらに、吸収
された光が熱に変わり、偏光板の性能を劣化させてしま
う。
【0003】そこで、光源からの自然光を全て同一方向
に偏光した直線偏光に変換して、光の利用効率を向上さ
せる偏光変換光学系が採用されている。例えば、特開昭
61−90584号公報、特開平4−310903号公
報に、偏光ビームスプリッタ等を用いて非偏光の光をP
偏光とS偏光に分離し、P偏光またはS偏光のどちらか
一方の光を波長板等により偏光面を回転させて両者の偏
光面を一致させる偏光変換系が開示されている。また、
特開平7−120753号公報、特開平7−29490
6号公報、特開平9−146064号公報等に、偏光変
換光学系と、均一な照明分布を実現するレンズアレイ板
を用いたインテグレータ光学系を組み合わせた照明光学
系を使用した液晶プロジェクター等が開示されている。
また、最近では、反射型の空間光変調素子であるDMD
(デジタルマイクロミラーデバイス)を使用したプロジ
ェクターが開発されており、これは偏光に依存しないた
め上記偏光変換光学系は必要とせず、インテグレータ照
明光学系のみを使用したDMDプロジェクターが知られ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現状で
は、プロジェクター装置の輝度向上の要望はいまだに高
く、輝度向上のためには、非常に高いワット数の光源を
使用しなければならず、様々な問題がある。例えば上記
プロジェクター装置では、光量を増加させるために、大
きなワット数の光源を使用すると、光源のサイズや冷却
部の増大、ひいては装置サイズの増大、コスト高、寿命
の低下を招く等の問題がある。また、必然的に、より点
光源でなくなるため、照明効果が低下し、光源のワット
数を高くしても、光量はほとんど増加しない等の不具合
がある。さらに、前記空間光変調素子を使用した露光装
置等においても、生産性向上のために光量を増加させる
必要があり、やはり非常に高いワット数の光源を使用し
なければならず、前記のプロジェクターと同様に、様々
な問題がある。
【0005】本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされ
たものであり、偏光変換光学系を用いて偏光合波する照
明光学系であって、低いワット数の光源を使用して簡便
に光量を増加させることのできる照明光学系を提供する
ことを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の第一の態様は、非偏光光を発する2つの光
源と、前記各光源からの光を、それぞれ、P偏光および
S偏光に変換する偏光変換素子と、前記変換されたP偏
光およびS偏光の両方の光を偏光合波する偏光素子と、
を備えたことを特徴とする照明光学系を提供する。
【0007】また、同様に前記課題を解決するために、
本発明の第二の態様は、非偏光光を発する3個以上の光
源と、前記光源のうち、2個の光源からの光を、請求項
1に記載の照明光学系により合波し、該合波した光をP
偏光またはS偏光に変換する偏光変換光学系と、前記3
個以上の光源のうち、前記2個の光源以外の他の1つの
光源からの光をS偏光またはP偏光に変換する偏光変換
光学系と、前記他の1つの光源からの光を偏光変換した
偏光との両方の光を再度偏光合波する偏光素子と、さら
に、他の光源が存在する場合には、該他の光源からの光
をP偏光またはS偏光に変換する偏光変換光学系と、前
記再度偏光合波された光をS偏光またはP偏光に変換す
る偏光変換光学系と、これらの変換された光を偏光合波
する偏光素子とを有し、同様にして偏光合波を繰り返す
ことにより、3重以上の多重合波を行うことを特徴とす
る照明光学系を提供する。
【0008】また、前記光源は、メタルハライドラン
プ、キセノンランプまたは水銀ランプ等の放電ランプで
あり、非偏光光を発する光源であることが好ましい。
【0009】また、同様に前記課題を解決するために、
本発明の第三の態様は、照明光学系として、請求項1〜
7のいずれかに記載の照明光学系を用いたことを特徴と
するプロジェクター装置を提供する。
【0010】また、同様に前記課題を解決するために、
本発明の第四の態様は、照明光学系として、請求項1〜
7のいずれかに記載の照明光学系を用いたことを特徴と
する露光装置を提供する。
【0011】また、同様に前記課題を解決するために、
本発明の第五の態様は、照明光学系として、請求項1〜
7のいずれかに記載の照明光学系を用いたことを特徴と
する光造形装置を提供する。
【0012】また、同様に前記課題を解決するために、
本発明の第六の態様は、照明光学系として、請求項1〜
7のいずれかに記載の照明光学系を用いたことを特徴と
する画像形成装置を提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る照明光学系及
びこれを用いたプロジェクター装置、露光装置、光造形
装置、画像形成装置について、添付の図面に示される好
適実施形態を基に、詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明の第一実施形態として、本
発明に係る照明光学系を用いたプロジェクター装置の概
略を示す構成図である。図1に示すプロジェクター装置
2は、照明光学系として、本発明に係る照明光学系1を
用いたものである。本実施形態の照明光学系1は、非偏
光光を発する2つの光源10および20からの光をそれ
ぞれ偏光変換素子15および25によりP偏光またはS
偏光に変換した後、2つの偏光光を偏光合波する偏光素
子である偏光ビームスプリッタ30によって偏光合波す
るものである。
【0015】光源10および20は、それぞれ、放射状
の非偏光光を発する放射光源としての光源ランプ11お
よび21と、光源ランプ11および21から射出された
放射光を略平行な光線束として射出するリフレクタ(凹
面鏡)12および22とを有している。光源ランプ11
および21としては、ハロゲンランプ、メタルハライド
ランプ、キセノンランプまたは水銀ランプ等の放電ラン
プが用いられる。また、リフレクタ12および22とし
ては、放物面鏡を用いることが好ましいが、放物面鏡に
限定されるものではなく、楕円面鏡を用いることもでき
る。
【0016】光源10および20から射出された非偏光
の光(ランダム偏光)が、それぞれ偏光変換され、偏光
ビームスプリッタ30によって合波されるまでの行程は
同じである。光源10から射出された光は、インテグレ
ータ光学系を構成する第一のレンズアレイ板13および
第二のレンズアレイ板14を通過した後、偏光変換素子
15でP偏光に変換される。偏光変換素子15でP偏光
に変換された光は、レンズ16および17を透過した
後、偏光ビームスプリッタ30に入射する。一方、光源
20から射出された光は、インテグレータ光学系を構成
する第一のレンズアレイ板23および第二のレンズアレ
イ板24を通過した後、偏光変換素子25でS偏光に変
換され、レンズ26およびレンズ27を透過した後、偏
光ビームスプリッタ30に入射する。なお、レンズアレ
イ板は、略同一の開口形状のレンズを1次元的または2
次元的に配列して構成されるものである。例えば、略矩
形形状の輪郭を有する平凸状の小レンズを、1次元方向
に、あるいは2次元方向にマトリクス状に配置して構成
される。
【0017】図2に、偏光変換素子15の概略構成をそ
の一部を拡大して示す。偏光変換素子15は、P偏光と
S偏光を分離する誘電体多層膜をコーティングした偏光
分離面15aおよび全反射面15bとλ/2波長板15
cを有して構成されている。このように、偏光変換素子
15は、P偏光とS偏光を分離する偏光分離面および全
反射面(または複屈折材料でもよい)からなる分離部
と、λ/2波長板(またはλ/4波長板でもよい)から
なる変換部とからなっている。レンズアレイ板13、1
4を通過して偏光変換素子15に入射した光束50は、
偏光分離面15aで、それぞれ互いに直交する2つの直
線偏光成分の光束に分離される。すなわち、光束50の
うち、P偏光51は偏光分離面15aを通過し、S偏光
52は偏光分離面15aで反射される。図2において、
両方むきの矢印の記号および白丸の中に点を打った記号
は、それぞれの光の偏光方向を表したものである。すな
わち、両方むきの矢印記号は、図の左右方向の偏光を表
し、白丸の中に点を打った記号は、図の紙面に垂直な方
向の偏光を表している。
【0018】偏光分離面15aを透過したP偏光51
は、そのまま偏光変換素子15から射出される。また、
偏光分離面15aで反射されたS偏光52は、全反射面
15bで全反射された後、λ/2波長板15cを通過す
ることにより、P偏光に変換されて、偏光変換素子15
から射出される。従って、偏光変換素子15に入射され
る光束50は、全てP偏光の光に変換されて射出される
こととなる。
【0019】図3に、偏光変換素子25の概略構成をそ
の一部を拡大して示す。偏光変換素子25も前記偏光変
換素子15と同様に、P偏光とS偏光を分離する誘電体
多層膜をコーティングした偏光分離面25aおよび全反
射面25bとλ/2波長板25cを有して構成されてい
るが、λ/2波長板25cの設置位置が前記偏光変換素
子15とは異なっている。レンズアレイ板23、24を
通過して偏光変換素子25に入射した光束60は、偏光
分離面25aで、それぞれ互いに直交する2つの直線偏
光成分の光束に分離される。すなわち、光束60のう
ち、P偏光61は偏光分離面25aを通過し、S偏光6
2は偏光分離面25aで反射される。偏光分離面25a
を透過したP偏光61は、λ/2波長板25cを通過す
ることにより、S偏光に変換されて、偏光変換素子25
から射出される。また、偏光分離面25aで反射された
S偏光62は、全反射面25bで全反射され、そのまま
偏光変換素子25から射出される。従って、偏光変換素
子25に入射される光束60は、全てS偏光の光に変換
されて射出されることとなる。
【0020】再び、図1にもどり、光源10から射出さ
れ偏光変換素子15でP偏光に変換された光、および光
源20から射出され偏光変換素子25でS偏光に変換さ
れた光は、ともに偏光ビームスプリッタ30に入射され
る。光源10からのP偏光となった光は、偏光ビームス
プリッタ30をそのまま透過し、光源20からのS偏光
となった光は、偏光ビームスプリッタ30で反射され
て、ともに偏光ビームスプリッタ30を出た後、ミラー
31で反射され所定の角度で、被照明体であるDMD3
2に入射される。従って、DMD32は、光源10から
の光と、光源20からの光の両方の光で照明されること
となる。このとき、本実施形態では、DMD32を照明
する照明光は、DMD32に略テレセントリックに入射
するように設計されており、偏光ビームスプリッタ30
での合波効率が低下しないようになされている。
【0021】DMD32には、図示しない制御手段によ
り、画像を表す変調データが供給され、DMD32によ
って反射された画像を担持する光が、投影レンズ33を
介して、スクリーン34に投影され、画像が表示され
る。このように、本実施形態では、レンズアレイ板によ
るインテグレータ光学系と、偏光変換素子を利用した偏
光合波光学系を組み合わせた照明光学系を構成すること
により、均一な照明分布と光量の増大を実現することが
できる。
【0022】なお、上記実施形態における照明光学系1
においては、インテグレータ照明光学系としてのレンズ
アレイ板が2枚用いられていたが、このレンズアレイ板
は1枚でもよい。また、一対のレンズアレイ板の後方
(光源に対して)に偏光変換素子を設けていたが(例え
ば、レンズアレイ板13および14の後方に偏光変換素
子15を設置)、この一対のレンズアレイ板の間に偏光
変換素子を設けるようにしてもよい。さらに、偏光変換
素子をレンズアレイ板の極近傍に(例えば図1で偏光変
換素子15をレンズアレイ板14のすぐ後方に設けたよ
うに)設けるようにしてもよい。また、本実施例では、
DMDを使用したDMDプロジェクタ装置であるが液晶
プロジェクタ装置にも適用が可能である。すなわち、偏
光合波した光を再度偏光変換系でP偏光またはS偏光の
どちらかの直線偏光の光に変換させ、この偏光された光
を液晶に入射させれば良い。
【0023】次に、本発明の第二実施形態について説明
する。本第二実施形態は、本発明の照明光学系を露光装
置に適用したものである。図4に、第二実施形態に係る
露光装置の概略構成を示す。図4に示すように、本実施
形態の露光装置3は、照明光学系として、前記第一実施
形態の照明光学系1を用いたものである。
【0024】すなわち、照明光学系1は、2つの光源1
0、20を有し、それぞれの光源10、20から射出さ
れ、インテグレータ光学系であるレンズアレイ板13、
14および23、24を透過した光を、それぞれ偏光変
換素子15、25によりP偏光およびS偏光に変換し、
この2つの偏光を偏光ビームスプリッタ30で合波する
ものである。
【0025】偏光ビームスプリッタ30から射出された
光は、第一実施形態と同様に、ミラー31で反射され、
DMD32に所定の角度で入射される。DMD32で反
射された、画像を担持する光は、コリメータレンズ35
およびフォーカシングレンズ36を介して、回転ドラム
37の外面に装着された記録媒体38を露光して画像を
記録する。
【0026】回転ドラム37は、円筒状をしており、そ
の中心軸の周りに所定速度で回転している。図4では回
転ドラム37をその回転軸の方向から見た状態を表して
おり、図の紙面に垂直な方向に回転軸が延在している。
DMD32やレンズ35、36を含む照明光学系1は、
前記回転軸に沿って、図の紙面に垂直な方向に移動可能
になっている。照明光学系1により、回転ドラム37の
回転方向に主走査するとともに、これと略直交する回転
軸に平行な方向に副走査を行い、記録媒体38を2次元
的に走査露光し、画像を記録する。なお、記録媒体38
としては、特に限定はなく、感光材料、フィルム、PS
版等が例示される。
【0027】次に、本発明の第三実施形態について説明
する。本第三実施形態は、本発明の照明光学系を光造形
装置に適用したものである。図5に、本実施形態の光造
形装置の概略構成を示す。図5に示すように、本実施形
態の光造形装置4は、照明光学系として、前記第一実施
形態の照明光学系1を用いたものである。
【0028】本実施形態の光造形装置4は、一括面露光
によるワーク引き上げ方式の光造形装置の例である。照
明光学系1から射出された光は、ミラー31を介し、D
MD32に所定角度で入射され、DMD32で反射さ
れ、投影レンズ39を介して、投影ガラス40に光像を
投影する。
【0029】投影ガラス40上には、樹脂液槽41があ
り、光が照射されると硬化する樹脂液42が満たされて
いる。光が照射され、樹脂液42が硬化し、ステージ4
3を上方に引き上げると、1層分の、樹脂液42が硬化
して出来上がった光造形物44が引き上げられる。これ
を順次繰り返し行うことによって光造形物が作られる。
【0030】次に、本発明の第四実施形態について説明
する。本第四実施形態は、本発明の照明光学系を画像形
成装置に適用したものである。図6に、本実施形態の画
像形成装置の概略構成を示す。図6に示すように、本実
施形態の画像形成装置5は、照明光学系として、前記第
一実施形態の照明光学系1を用いたものである。
【0031】図6に示す本実施形態の画像形成装置5
は、電子写真方式の画像形成装置の例である。照明光学
系1から射出された光は、ミラー31を介して、DMD
32に所定角度で入射される。DMD32で反射された
光は、コリメータレンズ45、フォーカシングレンズ4
6を介して、帯電された感光体47を露光する。感光体
47には、静電潜像が形成され、その後、トナー現像お
よび転写が行われる。
【0032】最後に、第五実施形態として、他の照明光
学系の例を示す。図7に、本実施形態に係る他の照明光
学系の概略構成を示す。これは、3つの光源からの光を
合波するものであり、一般に、n個の光源からの光を合
波する原理を示すものである。
【0033】図7に示すように、この照明光学系100
は、非偏光光を発する3つの光源110、120、13
0を有している。また、図7において、符号112、1
22、126、132で示すブロックは、いずれも、イ
ンテグレータ光学系と偏光変換素子の組み合わせを表し
ており、例えば図1の第一実施形態における一対のレン
ズアレイ板13、14および偏光変換素子15およびレ
ンズ16、17等の組み合わせからなる光学系である。
また、符号124および134はいずれも2つの光の合
波を行う偏光ビームスプリッタである。
【0034】まず、光源110からの光を光学系112
により例えばP偏光に変換し、光源120からの光を光
学系122により例えばS偏光に変換して、第一実施形
態で説明したように、これら2つの偏光を偏光ビームス
プリッタ124で偏光合波する。この偏光合波された光
を再び光学系126で、例えばP偏光に変換し、一方光
源130からの光を光学系132で例えばS偏光に変換
して、これら2つの光を上と同様に、偏光ビームスプリ
ッタ134により偏光合波して射出する。
【0035】このようにして、光源がいくつあっても偏
光合波を繰り返すことにより光量を増大させることがで
き、一般にn重の合波が可能である。また、このように
照明光を合波することにより、低ワット数の光源でも光
量を増加させることが可能であるとともに、光源を2個
以上用いるため、万一一つの光源が何らかの原因で使用
不能となった場合でも、光量は低下するが、装置として
は、使用を続行することが可能である。
【0036】以上、本発明の各実施形態について詳細に
説明したが、本実施形態によれば、照明光を合波するこ
とができるため、低ワット数の光源で光量を増加させる
ことができ、また、一般に、低ワット数の光源は点光源
に近いため光利用効率が高く、ランプサイズも小さく、
冷却部も小型にできるため、光源を複数個使用しても、
装置のコンパクト化およびコスト低減を図ることができ
る。
【0037】以上、本発明の照明光学系及びこれを用い
たプロジェクター装置、露光装置、光造形装置、画像形
成装置について詳細に説明したが、本発明は、以上の例
には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て、各種の改良や変更を行ってもよいのはもちろんであ
る。
【0038】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、照
明光を合波することができるため、低ワット数の光源で
光量を増加させることができる。また、一般に、低ワッ
ト数の光源は点光源に近いため光利用効率が高く、ラン
プサイズも小さく、冷却部も小型にできるため、光源を
複数個使用しても、装置のコンパクト化およびコスト低
減を図ることができる。また、万一、一つの光源が使用
不可能になった場合でも、光量は低下するが、装置とし
ては使用を続行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施形態に係る、本発明の照明
光学系を用いたプロジェクター装置の概略を示す構成図
である。
【図2】 本実施形態における偏光変換素子の例を示す
構成図である。
【図3】 同じく、本実施形態における偏光変換素子の
例を示す構成図である。
【図4】 本発明の第二実施形態に係る、本発明の照明
光学系を用いた露光装置の概略を示す構成図である。
【図5】 本発明の第三実施形態に係る、本発明の照明
光学系を用いた光造形装置の概略を示す構成図である。
【図6】 本発明の第四実施形態に係る、本発明の照明
光学系を用いた画像形成装置の概略を示す構成図であ
る。
【図7】 本発明の第五実施形態に係る照明光学系の概
略を示す構成図である。
【符号の説明】
1 照明光学系 2 プロジェクター装置 3 露光装置 4 光造形装置 5 画像形成装置 10、20 光源 11、12 光源ランプ 12、22 リフレクタ 13、23 第一のレンズアレイ板 14、24 第二のレンズアレイ板 15、25 偏光変換素子 15a、25a 偏光分離面 15b、25b 全反射面 15c、25c λ/2波長板 16、17、26、27 レンズ 30 偏光ビームスプリッタ 31 ミラー 32 DMD 33、39 投影レンズ 34 スクリーン 35、45 コリメータレンズ 36、46 フォーカシングレンズ 37 回転ドラム 38 記録媒体 40 投影ガラス 41 樹脂液槽 42 樹脂液 43 ステージ 44 光造形物 47 感光体 100 照明光学系 110、120、130 光源 112、122、126、132 (偏光変換素子等を
含む)光学系 124、134 偏光ビームスプリッタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/74 H04N 5/74 B Fターム(参考) 2H099 AA11 BA09 CA02 CA07 CA08 DA05 2H106 BA55 BF00 5C058 AA18 BA05 EA00 EA12 EA13 EA14 EA42 EA51

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非偏光光を発する2つの光源と、 前記各光源からの光を、それぞれ、P偏光およびS偏光
    に変換する偏光変換素子と、 前記変換されたP偏光およびS偏光の両方の光を偏光合
    波する偏光素子と、 を備えたことを特徴とする照明光学系。
  2. 【請求項2】非偏光光を発する3個以上の光源と、 前記光源のうち、2個の光源からの光を、請求項1に記
    載の照明光学系により合波し、該合波した光をP偏光ま
    たはS偏光に変換する偏光変換光学系と、 前記3個以上の光源のうち、前記2個の光源以外の他の
    1つの光源からの光をS偏光またはP偏光に変換する偏
    光変換光学系と、 前記他の1つの光源からの光を変換した偏光との両方の
    光を再度偏光合波する偏光素子と、 さらに、他の光源が存在する場合には、該他の光源から
    の光をP偏光またはS偏光に変換する偏光変換光学系
    と、前記再度偏光合波された光をS偏光またはP偏光に
    変換する偏光変換光学系と、これらの変換された光を偏
    光合波する偏光素子とを有し、同様にして偏光合波を繰
    り返すことにより、3重以上の多重合波を行うことを特
    徴とする照明光学系。
  3. 【請求項3】前記偏光変換光学系は、P偏光とS偏光を
    分離する偏光分離面および全反射面または複屈折材料か
    らなる分離部と、λ/2波長板またはλ/4波長板から
    成る変換部とからなる請求項1または2に記載の照明光
    学系。
  4. 【請求項4】前記偏光変換光学系は、前記分離部と前記
    変換部、およびレンズアレイとから成る請求項3に記載
    の照明光学系。
  5. 【請求項5】請求項1または2に記載の照明光学系であ
    って、各光源はそれぞれ一対のレンズアレイ板をもち、
    前記偏光変換光学系は、前記一対のレンズアレイ板の間
    または一対のレンズアレイ板の後ろである光源とは反対
    側に配置されている照明光学系。
  6. 【請求項6】前記レンズアレイ板は、略同一の開口形状
    のレンズを1次元または2次元的に配列して構成される
    請求項1〜5のいずれかに記載の照明光学系。
  7. 【請求項7】前記光源は、非偏光光を発する放電ランプ
    である請求項1〜6のいずれかに記載の照明光学系。
  8. 【請求項8】照明光学系として、請求項1〜7のいずれ
    かに記載の照明光学系を用いたことを特徴とするプロジ
    ェクター装置。
  9. 【請求項9】照明光学系として、請求項1〜7のいずれ
    かに記載の照明光学系を用いたことを特徴とする露光装
    置。
  10. 【請求項10】照明光学系として、請求項1〜7のいず
    れかに記載の照明光学系を用いたことを特徴とする光造
    形装置。
  11. 【請求項11】照明光学系として、請求項1〜7のいず
    れかに記載の照明光学系を用いたことを特徴とする画像
    形成装置。
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