JP2002181166A - ローラチェーンスプロケット - Google Patents

ローラチェーンスプロケット

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JP2002181166A
JP2002181166A JP2001322942A JP2001322942A JP2002181166A JP 2002181166 A JP2002181166 A JP 2002181166A JP 2001322942 A JP2001322942 A JP 2001322942A JP 2001322942 A JP2001322942 A JP 2001322942A JP 2002181166 A JP2002181166 A JP 2002181166A
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sprocket
chain
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root
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JP2001322942A
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Mark Macdonald Wigsten
マーク・マクドナルド・ウィグステン
George L Markley
ジョージ・エル・マークレイ
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/02Toothed members; Worms
    • F16H55/30Chain-wheels
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/02Toothed members; Worms
    • F16H55/30Chain-wheels
    • F16H2055/306Chain-wheels with means providing resilience or vibration damping in chain sprocket wheels

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チェーンローラがスプロケット歯に対して半
径方向から衝突するのを実質的に防止できるローラチェ
ーンスプロケットを提供する。 【解決手段】 ローラチェーンは、ローラ中心がチェー
ンピッチ長だけ離れて配置された複数のローラ部材50
を有している。スプロケットは、ローラチェーンのチェ
ーンピッチ長に対応するピッチ円80を有している。ス
プロケットは、外周に間隔を隔てて配置された複数の歯
100と、隣り合う各歯100の間に形成された円弧状
の歯元部60とを有している。各歯元部60の歯元半径
90は、歯元部60から、ピッチ円80上において歯元
部60に隣接する各歯100の間の実質的に中心に配置
された点までの距離に等しく、歯元半径90は、ローラ
部材50のローラ半径よりも大きくなっている。これに
より、ローラ部材50およびスプロケット歯間の半径方
向の衝突が実質的に防止され、ノイズを低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ローラチェーン用
スプロケットに関し、とくに、ローラチェーンおよびス
プロケットが噛み合うときに発生するノイズを低減させ
るためのスプロケット構造に関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】発明の背景 ローラチェーンがスプロケットと噛み合う際に発生する
ノイズは、長年にわたって認識されてきた問題である。
典型的なローラチェーン駆動装置における最も大きなノ
イズ発生要因の一つは、ローラがスプロケット歯間に着
座するときにローラおよびスプロケット間で繰り返され
る衝突に起因している。
【0003】図1は、スプロケットS1,S2と噛み合
うローラRを有するチェーンCを概略的に示している。
図2の拡大図に示すように、スプロケットSと噛み合う
ローラ10は、チェーンピッチPと等しい半径を有する
円弧20上を、着座した隣のローラ30の中心の回りを
回動する。すなわち、ローラ10は円弧20に沿って旋
回して、スプロケット歯底部40と実質的に半径方向に
衝突する。
【0004】従来技術は、スプロケットと衝突するロー
ラによって発生するノイズを低減させるためのいくつか
の試みを開示している。ローラおよびスプロケットの衝
突によって発生するノイズレベルを低減させるためのこ
のような試みの一つは、米国特許第 6,030,306号に示さ
れている。
【0005】この米国特許は、多数のスプロケットとの
衝突によって発生するオーバーオール・ノイズレベルを
低減させるように、多数のスプロケットと噛み合うチェ
ーンを互い違いに配置する技術を開示している。しかし
ながら、この方法は、実質的に半径方向の衝突を回避し
ておらず、また、個々のスプロケット歯底部とローラと
の間の衝突によって発生するノイズを低減してはいな
い。
【0006】他のスプロケットの設計においては、スプ
ロケットの歯形形状を変えることによって、ローラチェ
ーン駆動装置の衝突音を減少させる試みがなされてい
る。このような設計の初期の例は、米国特許第 3,448,6
29号に開示されている。
【0007】この米国特許は、スプロケットの歯底径を
修正して、スプロケットの隣り合う歯の間の隙間を広げ
るとともに、各スプロケットの外周縁部近傍に一つまた
はそれ以上のゴム製リングを装着することを開示してい
る。
【0008】修正されたスプロケット歯形形状を用いて
ローラチェーンおよびスプロケットのノイズを低減させ
るための最近の試みは、米国特許第 5,921,877号に開示
されている。
【0009】三つの部分を有するスプロケット歯形形状
が、大きなノイズを発生させることなく、チェーンのロ
ーラをスプロケット歯に噛み合わせることを開示してい
る。しかしながら、この設計手法は、図3に概略示され
るように、スプロケット歯形形状が非対称であることに
より、一方向のローラチェーン駆動装置に限定されてし
まうという欠点がある。
【0010】チェーンのローラがスプロケットと衝突す
るとき、ローラの衝突によって発生するノイズを低減さ
せるためのその他の設計手法もまた、非対称の歯形形状
を利用していた。米国特許第 5,876,295号は、スプロケ
ット歯の駆動側から傾斜面側まで異なるフランク半径を
備えた非対称の歯形形状を開示している。
【0011】米国特許第 5,921,878号および米国特許第
5,993,344号は、噛合フランク半径および第1の歯底半
径と接するフランク平坦部を有し、スプロケットのコー
ダルピッチがチェーンのコーダルピッチよりも小さいよ
うなピッチの不釣り合いを有する非対称の歯形形状を開
示している。
【0012】この装置は、ローラとスプロケット歯との
段階的接触を容易にするものとして記述されている。ま
た、この歯形形状の非対称性により、一方向のローラチ
ェーン駆動システムが要求されることになる。
【0013】その他の非対称の歯形形状は、米国特許第
5,997,424号に開示されているように、ローラが摩耗し
たとき、着座していないローラが振動しつつスプロケッ
ト歯と接触することによって発生するノイズを減少させ
ようとして、歯底の一部およびローラ間にクリアランス
を提供している。
【0014】図4は、このような設計の一例を示してい
る。歯底部と衝突するかわりに、ローラは、歯底部を跨
いで配置された点A1 ,A2 において隣の歯のフランク
と半径方向に接触する。このスプロケットはまた、一方
向のローラチェーン駆動システム用としても設計されて
いる。
【0015】同様に、米国特許第 5,397,278号は、ロー
ラが隣のスプロケット歯のフランクと同時に半径方向接
触するように、隣り合うスプロケット歯間の隙間を単純
に減少させている。その一方、このような設計手法によ
り、多方向のローラチェーン駆動システムにおける使用
が可能になる。
【0016】このように、ローラチェーンのローラおよ
びスプロケット間において、実質的に半径方向の衝突に
よって発生するノイズを実質的に最小限に抑えるための
多方向スプロケットの必要性が、長年にわたって存在し
ている。本発明は、このような必要性のみならず、従来
技術におけるその他の問題に取り組んでいる。
【0017】すなわち、本発明の目的は、ローラチェー
ンスプロケットにおいて、チェーンローラとの実質的な
半径方向衝突を防止させることにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ロー
ラチェーンとともにに使用されるスプロケットである。
ローラチェーンは、予め選択されたローラ半径を有しか
つローラ中心がチェーンピッチ長だけ離れて配置された
複数のローラ部材を備えている。スプロケットは、ロー
ラチェーンのチェーンピッチ長に対応するピッチ円を有
しており、外周に間隔を隔てて配置された複数の歯と、
隣り合う各歯の間に形成された歯元部とを備えている。
各歯元部は、隣り合う各歯を連結する円弧を有してお
り、円弧の歯元半径は、歯元部から、ピッチ円上におい
て歯元部に隣接する各歯の間の実質的に中心に配置され
た点までの距離に等しく、歯元半径は、ローラ部材のロ
ーラ半径よりも大きくなっている。これにより、ローラ
部材およびスプロケット間の半径方向の衝突が実質的に
防止されている。
【0019】請求項2の発明では、歯元半径が、ローラ
部材間の公差の重なりとローラチェーンの弦上下動量と
をローラ半径に加えたものに実質的に等しくなってい
る。
【0020】請求項3の発明は、ローラチェーン・スプ
ロケット組立体であって、予め選択されたローラピッチ
で配置された複数のローラ部材を有するローラチェーン
と、ローラピッチに対応するピッチ円を有するスプロケ
ットとを備えている。スプロケットは、その外周に配置
された複数の歯と、隣り合う各歯の間に配置された歯元
部とを有しており、歯元部の各々は、ピッチ円上におい
て歯元部に隣接する各歯の間の実質的中心に中心を有し
かつ中心から歯元部までの距離を歯元半径とする円弧か
ら形成されている。歯元半径は、ローラ部材のローラ半
径よりも大きくなっており、これにより、ローラ部材お
よびスプロケット間の半径方向衝突が実質的に防止され
ている。
【0021】請求項4の発明では、歯元半径が、ローラ
部材間の公差の重なりとローラチェーンの弦上下動量と
をローラ半径に加えたものに実質的に等しくなってい
る。
【0022】請求項5の発明は、ローラチェーンととも
に使用されるスプロケットである。ローラチェーンは、
予め選択されたローラ径を有しかつチェーンピッチ長だ
け離れて配置された複数のローラ部材を備えている。ス
プロケットは、ローラチェーンのチェーンピッチ長に対
応するピッチ円を有するとともに、外周に間隔を隔てて
配置されかつピッチ円と交差する複数の歯を有してい
る。各歯は、対向配置された二つのフランク面から形成
されており、各フランク面は、スプロケットの周縁部に
略沿いつつ隣の歯に向かう方向に配向している。スプロ
ケットは、歯元部を有しており、歯元部は、第1の歯の
第1のフランク面から隣の第2の歯の第2のフランク面
に向かって延びるとともに、第1および第2のフランク
面が互いに対向している。歯元部は、第1のフランク面
の最も深い位置に隣接する位置から第2のフランク面の
最も深い位置に隣接する位置まで延びるとともに、歯元
部は、スプロケットの外周部から、ローラ径の半分の長
さより大きい距離までピッチ円から内方に延びている。
第1のフランク面は、ローラ径より大きい距離だけ第2
のフランク面から隔てられており、これにより、ローラ
部材がスプロケットと噛み合う際には、ローラ部材が実
質的に接線方向からフランク面に接触するようになって
いる。
【0023】本発明によれば、スプロケットの歯元部を
形成する歯元半径が、ローラチェーンのローラ部材のロ
ーラ半径よりも大きくなっており、これにより、ローラ
チェーンとスプロケットとの噛合時には、ローラ部材と
歯元部との間にクリアランスが形成されることになる。
このクリアランスにより、ローラチェーンのローラ部材
は、スプロケット歯に対して、歯元部上に実質的に半径
方向からではなく、フランク面上に実質的に接線方向か
ら衝突することになる。これにより、チェーンローラと
の実質的な半径方向衝突を防止でき、ノイズを低減でき
る。
【0024】
【発明の実施の形態】発明の要約 本発明によるスプロケットは、ローラがスプロケットと
実質的に半径方向に衝突するのを最小限に抑える多方向
性のローラチェーンスプロケットである。
【0025】このスプロケットは、チェーンおよびスプ
ロケット間の連結エネルギをスムーズにかつ静粛に伝達
するために、ローラおよびスプロケット歯フランク間に
おいて実質的に接線方向の衝突を生じさせる歯元部・チ
ェーンピッチ関係を提供する。
【0026】本発明によるスプロケットの関連する特徴
部分は、衝突エネルギに関連するノイズの発生を防止す
るために、ローラおよびスプロケットの連結エネルギを
分配することである。
【0027】一実施態様においては、周知のローラチェ
ーンが、スプロケットのピッチに適合するように、選択
されている。このローラチェーンは、枢支ピンによって
相互に連結された複数のリンクを有している。枢支ピン
の回りを自由に回転し得るローラ部材が、各枢支ピンに
取り付けられている。
【0028】ローラ部材は、円柱状の外周面を有してお
り、その最大径および最小径の間で円柱状外周面の直径
を変化させることを表す公差の積み重ねによって特徴付
けられている。ローラチェーンは、その外周の回りに離
間配置された複数の歯を有するスプロケットと噛み合う
ように構成されている。スプロケットは、各ローラ部材
がスプロケットと完全に噛み合ったときに各ローラ部材
の中心を通るピッチ円を有している。
【0029】スプロケットは、隣り合うの各歯の間に概
略円弧状の歯元部を有している。各歯元部は歯元半径に
よって限定されている。この歯元半径とは、歯元部上の
点から、スプロケットのピッチ円上において隣の歯との
間の中心に位置する点までの距離のことである。
【0030】歯元半径は、ローラ部材がスプロケットと
実質的に半径方向に衝突するのを最小限に抑えるように
決定される。ローラ部材は、フランク上で斜め方向にま
たは実質的に接線方向にスプロケット歯と噛み合う。
【0031】スプロケットは、ローラ半径つまりローラ
の外側円柱面の半径に、ローラ部材間の公差の重なりお
よびチェーンの弦上下動量を加えたものに等しい歯元半
径を有している。しかしながら、小さい方の歯元半径で
も十分である。
【0032】本発明によるスプロケットのこれらおよび
その他の特徴部分は、以下の詳細な記述から明らかにな
るだろう。
【0033】好ましい実施態様の詳細な説明 緊張力の作用したチェーンが静止状態のスプロケットの
回りに巻き掛けられるときに視覚化できる動きによっ
て、ローラチェーンのローラは、従来のスプロケットの
歯元部に対して実質的に半径方向に着座する。このよう
な動きは、図2に示されている。図5は、従来のスプロ
ケット歯70の歯元部110に着座した状態のチェーン
ローラ部材50を示している。
【0034】本発明によるスプロケットは、チェーンロ
ーラ部材50が本発明のスプロケット歯元部60と実質
的に半径方向に衝突するのを最小限に抑えることによ
り、あるいは、チェーンローラ部材50が本発明のスプ
ロケット歯元部60を跨ぐように衝突することにより、
従来のスプロケットを改良している。このことは、ロー
ラチェーンスプロケットに関連するノイズの重要な発生
源を実質的に除去することになる。
【0035】このような改良は、従来のスプロケット歯
70について元のピッチ円80を維持しつつ、歯元部1
10の半径120を増加させることによって実現され
る。増加した歯元部の半径90は、スプロケット歯10
0の歯厚を薄くするとともに、歯元部60を元の歯元部
110よりも深くする。
【0036】その結果、ピッチ円80上に位置するロー
ラ部材50は、歯元部60とは接触しない。ローラ部材
50と歯元部60との間には、クリアランスが形成され
ている。このクリアランスは、ローラ部材50の半径と
実質的に等しい従来の歯元部の半径120と、増加した
歯元半径90との差にほぼ等しくなっている。
【0037】このクリアランスは、ローラ部材50と歯
元部60との半径方向の衝突を最小限に抑える。ローラ
50は、修正されたフランク面130と実質的に接線方
向に接触して、スプロケット歯と斜め方向にスムーズに
噛み合う。
【0038】図6は、改良されたスプロケット歯100
にローラ部材50が噛み合う際において、スプロケット
歯100のフランク面130に対してローラ部材50が
実質的に接線方向に接触している状態を、ローラ部材5
0のクリアランス140とともに示している。
【0039】図6に示すように、スプロケットが回転す
ると、ローラ部材50は、スプロケット歯フランク面1
30に対して実質的に接線方向に接触して、フランク面
130に係合する。これにより、各ローラ部材50は、
スプロケット歯元部60に対して実質的に半径方向に激
しく衝突するのではなく、静かに回転してスプロケット
歯フランク面130と接触する。
【0040】このような回転噛合はまた、従来のスプロ
ケットに比べてより長時間にわたって、スプロケット歯
100およびローラ部材50の衝突による噛合エネルギ
を吸収する。噛み合ったローラ部材50と隣のスプロケ
ット歯の後側のフランク面130との間にもクリアラン
スが生じており、これにより、システムのバックラッシ
ュが増加する。
【0041】ローラ部材50およびスプロケット歯元部
60の間に生じるクリアランス140は、ローラ部材が
スプロケットと実質的に半径方向に接触するのを防止す
るほど十分であるべきある。ローラ間の公差の重なり
と、チェーンクリアランスの弦上下動量との総距離は良
好な指針となるが、これより小さなクリアランスでも十
分である。
【0042】チェーンの弦の上下動量は、ローラ部材5
0がスプロケット中心線上に位置するときにおいて、ス
プロケット中心から、スプロケット中心線と直交するチ
ェーン中心線までの距離と、隣り合う二つのローラ部材
50がスプロケット中心線の回りに均等配置されている
ときにおいて、スプロケット中心から、スプロケット中
心線と直交するチェーン中心線までの距離との差で定義
される。
【0043】この値、つまり半径方向の差は、チェーン
および(または)スプロケットのピッチとともに変化す
る。
【0044】図6にも示されるように、チェーンピッチ
は変化していてもよい。隣のローラ部材50からピッチ
P1の距離だけ離れてリンク170に取り付けられたロ
ーラ部材50は、歯元部60からクリアランス140だ
け離れた状態で、スプロケット歯100と噛み合う。
【0045】リンク180における大きなピッチP2
は、歯元部60から大きな距離160だけ離れた位置に
おいて、ローラ部材50をスプロケット歯100と噛み
合わせる。
【0046】図7は、8mmピッチの実際のローラチェ
ーンとともに使用される本発明によるスプロケット歯の
一実施態様を示している。この実施態様では、歯元部の
半径180は過大な3.0885mmである。これに対
して、スプロケット歯のピッチ径190は、選択された
チェーンピッチに従って、61.2904mmに維持さ
れている。
【0047】本発明が関連する技術分野の当業者は、と
くに上述の教示内容を考慮するとき、本発明の精神ある
いは本質的な特徴から外れることなく、本発明の原理を
利用する種々の変形例やその他の実施態様を構築し得
る。上述の実施態様はあらゆる点で単なる例示としての
みみなされるべきものであり、限定的なものではない。
【0048】それゆえ、本発明の範囲は、上記記述内容
よりもむしろ添付の請求の範囲に示されている。したが
って、本発明が個々の実施態様に関連して説明されてき
たものの、構造、順序、材料その他の変更は、本発明の
範囲内においてではあるが、当該分野の当業者にとって
明らかであろう。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スプロケットの歯元部を形成する歯元半径が、ローラチ
ェーンのローラ部材のローラ半径よりも大きくなるよう
にしたので、ローラチェーンとスプロケットとの噛合時
には、ローラチェーンのローラ部材が、スプロケット歯
に対して、歯元部上に実質的に半径方向からではなく、
フランク面上に実質的に接線方向から衝突することにな
る。これにより、チェーンローラとの実質的な半径方向
衝突を防止でき、ノイズを低減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】典型的なローラチェーンおよびスプロケット駆
動システムの概略構成図である。
【図2】チェーンローラが従来のスプロケットと実質的
に半径方向に噛み合う状態を説明するための拡大図であ
る。
【図3】従来の非対称のスプロケット歯形形状を示す正
面部分図である。
【図4】従来の非対称歯形形状を有するスプロケット歯
の歯元部とチェーンローラとの間の2点接触状態を示す
正面拡大図である。
【図5】従来のスプロケット歯形形状から修正された、
本発明によるスプロケット歯形形状およびローラ部材を
示す正面拡大部分図である。
【図6】チェーンのローラ部材が本発明によるスプロケ
ットと噛み合う状態を示す正面部分図である。
【図7】8mmピッチの実際のローラチェーンとともに
使用するように構成された本発明の一実施態様によるス
プロケットの正面部分図である。
【符号の説明】
50:(チェーン)ローラ部材 60:(スプロケット)歯元部 80: ピッチ円 90: 歯元半径 100:(スプロケット)歯 130: フランク面 140,160: クリアランス 170,180: リンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョージ・エル・マークレイ アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14865 モントア・フォールズ ギャノ・ロード 2091 Fターム(参考) 3J030 AA08 BA07 BB06 BB11 BC10 3J049 AA08 BF02 BH04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ローラチェーンとともに使用されるスプ
    ロケットであって、 前記ローラチェーンが、予め選択されたローラ半径を有
    しかつローラ中心がチェーンピッチ長だけ離れて配置さ
    れた複数のローラ部材を備え、前記スプロケットが、前
    記ローラチェーンの前記チェーンピッチ長に対応するピ
    ッチ円を有しており、 前記スプロケットが、外周に間隔を隔てて配置された複
    数の歯と、隣り合う前記各歯の間に形成された歯元部と
    を備え、 前記各歯元部が、隣り合う前記各歯を連結する円弧を有
    しており、前記円弧の歯元半径が、前記歯元部から、前
    記ピッチ円上において前記歯元部に隣接する前記各歯の
    間の実質的に中心に配置された点までの距離に等しくな
    っており、 前記歯元半径が、前記ローラ部材の前記ローラ半径より
    も大きくなっており、 これにより、前記ローラ部材および前記スプロケット間
    の半径方向の衝突が実質的に防止されている、ことを特
    徴とするローラチェーンスプロケット。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記歯元半径が、前記ローラ部材間の公差の重なりと前
    記ローラチェーンの弦上下動量とを前記ローラ半径に加
    えたものに実質的に等しくなっている、ことを特徴とす
    るローラチェーンスプロケット。
  3. 【請求項3】 ローラチェーン・スプロケット組立体で
    あって、 予め選択されたローラピッチで配置された複数のローラ
    部材を有するローラチェーンと、 前記ローラピッチに対応するピッチ円を有するスプロケ
    ットとを備え、 前記スプロケットが、その外周に配置された複数の歯
    と、隣り合う前記各歯の間に配置された歯元部とを有す
    るとともに、 前記歯元部の各々が、前記ピッチ円上において前記歯元
    部に隣接する前記各歯の間の実質的中心に中心を有しか
    つ前記中心から前記歯元部までの距離を歯元半径とする
    円弧から形成されるとともに、前記歯元半径が、前記ロ
    ーラ部材のローラ半径よりも大きくなっており、これに
    より、前記ローラ部材および前記スプロケット間の半径
    方向衝突が実質的に防止されている、ことを特徴とする
    ローラチェーン・スプロケット組立体。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記歯元半径が、前記ローラ部材間の公差の重なりと前
    記ローラチェーンの弦上下動量とを前記ローラ半径に加
    えたものに実質的に等しくなっている、ことを特徴とす
    るローラチェーン・スプロケット組立体。
  5. 【請求項5】 ローラチェーンとともに使用されるスプ
    ロケットであって、 前記ローラチェーンが、予め選択されたローラ径を有し
    かつチェーンピッチ長だけ離れて配置された複数のロー
    ラ部材を備え、前記スプロケットが、前記ローラチェー
    ンの前記チェーンピッチ長に対応するピッチ円を有して
    おり、 前記スプロケットが、外周に間隔を隔てて配置されかつ
    前記ピッチ円と交差する複数の歯を有し、前記各歯が対
    向配置された二つのフランク面から形成されており、前
    記各フランク面が、前記スプロケットの周縁部に略沿い
    つつ隣の歯に向かう方向に配向しており、 前記スプロケットが歯元部を有し、前記歯元部が、第1
    の歯の第1のフランク面から隣の第2の歯の第2のフラ
    ンク面に向かって延びるとともに、前記第1および第2
    のフランク面が互いに対向しており、 前記歯元部が、前記第1のフランク面の最も深い位置に
    隣接する位置から前記第2のフランク面の最も深い位置
    に隣接する位置まで延びるとともに、 前記歯元部が、前記スプロケットの外周部から、前記ロ
    ーラ径の半分の長さより大きい距離まで前記ピッチ円か
    ら内方に延びており、 前記第1のフランク面が、前記ローラ径より大きい距離
    だけ前記第2のフランク面から隔てられており、 これにより、前記ローラ部材が前記スプロケットに噛み
    合う際には、前記ローラ部材が実質的に接線方向から前
    記フランク面に接触するようになっている、ことを特徴
    とするローラチェーンスプロケット。
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