JP2002181122A - 機械装置及びその制振方法 - Google Patents

機械装置及びその制振方法

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JP2002181122A
JP2002181122A JP2000376001A JP2000376001A JP2002181122A JP 2002181122 A JP2002181122 A JP 2002181122A JP 2000376001 A JP2000376001 A JP 2000376001A JP 2000376001 A JP2000376001 A JP 2000376001A JP 2002181122 A JP2002181122 A JP 2002181122A
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acceleration
moving body
mechanical element
time
vibration
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JP2000376001A
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English (en)
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Masayoshi Tanida
昌義 谷田
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の機械装置に特別なものを追加すること
なく、機械要素の振動を低減でき、機械装置の精度を高
めることができる機械装置の制振方法を提供する。 【解決手段】 テーブル(移動体)4の移動に伴って振
動するフレーム(機械要素)2を有するテーブル移動装
置(機械装置)1の制振方法において、上記移動体を、
該移動体の加速度が上記機械要素の固有振動数成分を極
小とするように移動させることにより上記機械要素の振
動を小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体の移動に伴
って振動する機械要素を有する機械装置の制振方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体装置や自動組付け装置等
といった各種の機械装置においては、作業時にテーブ
ル,アーム,ヘッダ等の移動体をモータ等の駆動源によ
って直線移動あるいは旋回移動させるようになってい
る。
【0003】このような機械装置において、移動体を移
動させると、(移動体質量)×(移動体加速度)により
決まる反力の作用により、該移動体を支持するフレー
ム,筐体等の構造体(機械要素)が振動する。これらの
構造体の振動は機械装置における移動体の位置決精度に
悪影響を及ぼすので、このような振動の発生を抑制する
ことが要求される。
【0004】そこで上述のような振動の発生を抑制する
ために、従来は、振動が減衰するまで待って作業する、
構造体が振動しないように移動体を低速で移動させる、
動吸振器を取り付ける、いわゆるアクティブ制振を行な
う、等によって必要精度を出すようにしていた。また移
動体の駆動パターンを修正することにより移動体自体の
振動を抑制する方法も提案されている(例えは特開平7
−328965号公報,特開平6−170769号公報
等参照)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の振動が減衰する
まで待つ、あるいは低速で移動させる等の方法では、作
業時間が長くなり効率が低下する。また動吸振器を設け
たり、アクティブ制振を行なう方法では、高価な装置と
高度な専門知識が必要となり、コストアップの要因とな
る。
【0006】また上記公報記載の方法は、移動体自体の
振動を抑制するものであるが、装置の精度を高めるには
移動体自体の振動のみでなく、移動体を支持する支持構
造体(機械要素)の振動も移動体の位置決め精度に大き
く影響を与えることから、移動体自体の制振のみでは十
分に満足できる結果を得ることはできない。
【0007】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであり、従来の機械装置に特別なものを追加する
ことなく、機械要素の振動を低減でき、機械装置の精度
を高めることができる機械装置の制振方法を提供するこ
とを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、移動
体の移動に伴って振動する機械要素を有する機械装置の
制振方法において、上記移動体を、該移動体の加速度が
上記機械要素の固有振動数成分を極小とするよるうに移
動させることにより上記機械要素の振動を小さくするこ
とを特徴としている。
【0009】請求項2の発明は、請求項1において、上
記移動体の速度波形が台形又は三角形をなす場合に、加
速時間(ta)を上記機械要素の固有振動周期の整数倍
にすることで、上記移動体加速度が上記機械要素の固有
振動数成分を極小とするようにし、上記機械要素の振動
を小さくすることを特徴としている。
【0010】請求項3の発明は、請求項1又は2におい
て、上記移動体の速度波形が台形又は三角形をなす場合
に、減速時間(tb)を上記機械要素の固有振動周期の
整数倍にすることで、上記移動体加速度が上記機械要素
の固有振動数成分を極小とするようにし、上記機械要素
の振動を小さくすることを特徴としている。
【0011】請求項4の発明は、請求項1ないし3の何
れかにおいて、上記移動体の速度波形が台形又は三角形
をなす場合に、加速時間(ta)及び減速時間(tb)
を同じ長さにするとともに、加速開始から減速開始まで
の時間(tc)を上記機械要素の固有振動周期の整数倍
にすることで、上記移動体加速度が上記機械要素の固有
振動数成分を極小とするようにし、上記機械要素の振動
を小さくすることを特徴としている。
【0012】請求項5の発明は、請求項1において、上
記移動体の速度波形が台形又は三角形をなす場合に、加
速時の加速度が増加する時間(td),減少する時間
(te)をそれぞれ上記機械要素の固有振動周期の整数
倍にすることで、上記移動体加速度が上記機械要素の固
有振動数成分を極小とするようにし、上記機械要素の振
動を小さくすることを特徴としている。
【0013】請求項6の発明は、請求項1又は5におい
て、上記移動体の速度波形が台形又は三角形をなす場合
に、加速時の加速が増加する時間(td)と減少する時
間(te)を同じ長さにするとともに、加速開始から加
速度が減少開始するまでの時間(tf)を上記機械要素
の固有振動周期の整数倍にすることで、上記移動体加速
度が上記機械要素の固有振動数成分を極小とするように
し、上記機械要素の振動を小さくすることを特徴として
いる。
【0014】請求項7の発明は、請求項1,5,6の何
れかにおいて、上記移動体の速度波形が台形又は三角形
をなす場合に、減速時の加速度が減少する時間(t
g),増加する時間(th)をそれぞれ上記機械要素の
固有振動周期の整数倍にすることで、上記移動体加速度
が上記機械要素の固有振動数成分を極小とするように
し、上記機械要素の振動を小さくすることを特徴として
いる。
【0015】請求項8の発明は、請求項1又は7におい
て、上記移動体の速度波形が台形又は三角形をなす場合
に、減速時の加速度が増加する時間(tg)と減少する
時間(th)を同じにし、減速開始から加速度が減少開
始するまでの時間(ti)を上記機械要素の固有振動周
期の整数倍にすることで、上記移動体加速度が上記機械
要素の固有振動数成分を極小とするようにし、上記機械
要素の振動を小さくすることを特徴としている。
【0016】請求項9の発明は、請求項1,7,8の何
れかにおいて、上記移動体の速度波形が台形又は三角形
をなす場合に、加速度が増加する時間(td,th)と
加速度が減少する時間(te,tg)を同じ長さにし、
加速時の加速度波形と減速時の加速度波形を符号を違え
て同じ形とし、加速開始から減速開始までの時間(t
j)を上記機械要素の固有振動周期の整数倍にすること
で、上記移動体加速度が上記機械要素の固有振動数成分
を極小とするようにし、上記機械要素の振動を小さくす
ることを特徴としている。
【0017】請求項10の発明は、移動体の移動に伴っ
て振動する機械要素を有する機械装置において、上記機
械要素の振動が小さくなるよう上記移動体を、該移動体
の加速度が上記機械要素の固有振動数成分を極小とする
ように移動させたことを特徴としている。
【0018】請求項11の発明は、請求項10におい
て、上記移動体の速度波形が台形又は三角形をなす場合
に、加速時間(ta)を上記機械要素の固有振動周期の
整数倍にすることで、上記移動体加速度が上記機械要素
の固有振動数成分を極小とするようにしたことを特徴と
している。
【0019】請求項12の発明は、請求項10又は11
において、上記移動体の速度波形が台形又は三角形をな
す場合に、減速時間(tb)を上記機械要素の固有振動
周期の整数倍にすることで、上記移動体加速度が上記機
械要素の固有振動数成分を極小とするようにしたことを
特徴としている。
【0020】請求項13の発明は、請求項10ないし1
2の何れかにおいて、上記移動体の速度波形が台形又は
三角形をなす場合に、加速時間(ta)及び減速時間
(tb)を同じ長さにするとともに、加速開始から減速
開始までの時間(tc)を上記機械要素の固有振動周期
の整数倍にすることで、上記移動体加速度が上記機械要
素の固有振動数成分を極小とするようにしたことを特徴
としている。
【0021】請求項14の発明は、請求項10におい
て、上記移動体の速度波形が台形又は三角形をなす場合
に、加速時の加速度が増加する時間(td),減少する
時間(te)をそれぞれ上記機械要素の固有振動周期の
整数倍にすることで、上記移動体加速度が上記機械要素
の固有振動数成分を極小とするようにしたことを特徴と
している。
【0022】請求項15の発明は、請求項10又は14
において、上記移動体の速度波形が台形又は三角形をな
す場合に、加速時の加速が増加する時間(td)と減少
する時間(te)を同じ長さにするとともに、加速開始
から加速度が減少開始するまでの時間(tf)を上記機
械要素の固有振動周期の整数倍にすることで、上記移動
体加速度が上記機械要素の固有振動数成分を極小とする
ようにしたことを特徴としている。
【0023】請求項16の発明は、請求項10,14,
15の何れかにおいて、上記移動体の速度波形が台形又
は三角形をなす場合に、減速時の加速度が減少する時間
(tg),増加する時間(th)をそれぞれ上記機械要
素の固有振動周期の整数倍にすることで、上記移動体加
速度が上記機械要素の固有振動数成分を極小とするよう
にしたことを特徴としている。
【0024】請求項17の発明は、請求項10又は16
において、上記移動体の速度波形が台形又は三角形をな
す場合に、減速時の加速度が増加する時間(tg)と減
少する時間(th)を同じにし、減速開始から加速度が
減少開始するまでの時間(ti)を上記機械要素の固有
振動周期の整数倍にすることで、上記移動体加速度が上
記機械要素の固有振動数成分を極小とするようにしたこ
とを特徴としている。
【0025】請求項18の発明は、請求項10,16,
17の何れかにおいて、上記移動体の速度波形が台形又
は三角形をなす場合に、加速度が増加する時間(td,
th)と加速度が減少する時間(te,tg)を同じ長
さにし、加速時の加速度波形と減速時の加速度波形を符
号を違えて同じ形とし、加速開始から減速開始までの時
間(tj)を上記機械要素の固有振動周期の整数倍にす
ることで、上記移動体加速度が上記機械要素の固有振動
数成分を極小とするようにしたことを特徴としている。
【0026】
【発明の作用効果】本発明によれば、移動体を、該移動
体の加速度が上記機械要素の固有振動数成分を極小とす
るように移動させるようにしたので、機械要素の振動を
小さくでき、その結果移動体の位置決め精度等を向上で
きる。例えば加速時間(ta)を機械要素の固有振動周
期の整数倍にした場合(請求項2,11)、減速時間
(tb)を上記機械要素の固有振動周期の整数倍にした
場合(請求項3,12)には、移動体加速度の極小値を
上記機械要素の固有振動数に一致させることができ、そ
のため移動体がフレームと共振した場合でも該フレーム
の振動は僅かであり、その結果移動体の位置決め精度等
を向上できる。
【0027】特に加速時間(ta)及び減速時間(t
b)を同じ長さにするとともに、加速開始から減速開始
までの時間(tc)を上記機械要素の固有振動周期の整
数倍にした場合(請求項4,13)、加速時の加速が増
加する時間(td)と減少する時間(te)を同じ長さ
にし、あるいはさらに、加速開始から加速度が減少開始
するまでの時間(tf)を上記機械要素の固有振動周期
の整数倍にした場合(請求項5,6,14,15)、減
速時の加速度が減少する時間(tg),増加する時間
(th)をそれぞれ上記機械要素の固有振動周期の整数
倍にした場合(請求項7,16)、減速時の加速度が増
加する時間(tg)と減少する時間(th)を同じに
し、減速開始から加速度が減少開始するまでの時間(t
i)を上記機械要素の固有振動周期の整数倍にした場合
(請求項8,17)、加速度が増加する時間(td,t
h)と加速度が減少する時間(te,tg)を同じ長さ
にし、加速時の加速度波形と減速時の加速度波形を符号
を違えて同じ形とし、加速開始から減速開始までの時間
(tj)を上記機械要素の固有振動周期の整数倍にした
場合(請求項9,18)には、加速時又は減速時の反力
により生じた機械要素の振動が減速時又は加速時の反力
により打ち消されることとなり、減速終了時のフレーム
振動がより確実に小さくなる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に沿って説明する。
【0029】図1ないし図5は、本発明の一実施形態に
よるテーブル移動装置(機械装置)の制振方法を説明す
るための図であり、図1はテーブル移動装置の概略正面
図、図2はテーブルの速度,加速度波形図、図3はテー
ブル加速度周波数成分特性図、図4,図5はフレームの
加速度特性図である。
【0030】図1において、1は一軸駆動型のテーブル
移動装置であり、該テーブル移動装置1は以下のように
構成されている。該テーブル移動装置1の移動体を支持
する機械要素であるフレーム2は、その底面の四隅に配
設された脚部2bにより床面G上に載置されている。こ
の脚部2bは、該フレーム2の高さを調整可能に構成さ
れている。該フレーム2の固有振動数は、この例の場合
には20Hzであるが、上記脚部2bによりフレーム高さ
を調整することにより変化する。
【0031】上記フレーム2の上面2aには直動ガイド
レール3が配設されており、該直動ガイドレール3によ
りテーブル4の下面に配設された直動ガイド5が摺動自
在に支持されている。上記テーブル4にはボール螺子5
が螺挿されており、該ボール螺子5は一対の軸受6によ
り回転可能にかつ軸方向移動不能に支持されている。そ
して上記ボール螺子5の一端にはカップリング7を介し
て駆動モータ8が連結されており、該駆動モータ8は上
記フレーム2の上面2aに固定されている。
【0032】上記テーブル移動装置1では、駆動モータ
8によりボール螺子5を回転駆動すると、テーブル4が
ボール螺子5の軸方向に進退移動する。ここで上記テー
ブル4が例えば図2に一点鎖線で示すような台形状の速
度波形をなすように駆動される場合を考える。このよう
な速度波形をなすにはテーブル4を以下のように駆動す
ることとなる。まず加速開始からta時間(例えば0.
025秒)は一定の加速度で加速し、従ってこのta時
間の間はテーブル4の速度は一定割合で増加していく。
続いて加速開始からtc時間(例えば0.075秒)経
過するまで加速度ゼロを保持し、従って上記テーブル4
は同一速度で移動し、さらにここから一定の減速度でt
b(=tb)時間減速され、一定割合で速度が減少して
いき、速度ゼロとなる。
【0033】本実施形態のテーブル移動装置1では、図
2において、ta=0.025秒、tc=0.075
秒、tb=0.025秒の速度波形を示すようにテーブ
ル4を駆動した場合、該テーブル4の加速度の周波数成
分は例えば図3に破線で示す特性を有する。即ち、テー
ブル4の加速度周波数成分は、概ね6Hz,20Hz,32
Hz付近で極大値を示し、13Hz,27Hz,40Hz付近で
極小値を示す。
【0034】一方、本実施形態装置1におけるフレーム
2の固有振動数は上述のように20Hzである。上記テー
ブル4を図2に一点鎖線で示す速度波形をなすように駆
動した場合、上記加速度周波数成分が上記フレーム2の
固有振動数20Hzにおいて極大値を示すことから、上記
テーブル4の減速終了時における上記フレーム2の加速
度は図4に0.075の特性カーブで示す特性を有する
こととなる。
【0035】そこで本実施形態装置1では、上記テーブ
ル4を、加速開始から減速開始までの時間tcが上記フ
レーム2の固有振動周期(0.05秒)の整数倍(例え
ば2倍)である0.1秒になるようにテーブル4を駆動
することとした。すると、該テーブル4の加速度周波数
成分は図3に実線で示す特性を有することとなる。即
ち、この場合には上記フレーム2の固有振動数である2
0Hzにおいてテーブル加速度は極小値を示すことから、
フレーム2の加速度は図4に0.1 の特性カーブで示す特
性を有することとなり、0.075の場合よりフレーム
加速度が大幅に小さくなっていることが判る。
【0036】また上述の速度,加速度波形をなすように
上記テーブル4を移動させた場合には、加速時の反力で
生じたフレーム2の振動が減速時の反力で打ち消される
こととなり、この点からも減速終了時のフレーム振動が
小さくなる。
【0037】図4,図5は、上記加速開始から減速開始
までの時間tcを0.04〜0.11の範囲で9通りに
変化させた場合のフレーム加速度の特性を示す。図中、
0は上記テーブル4の減速終了時点を示す。図4,図5
において、上記時間tcをフレーム2の固有振動周期
0.05秒(固有振動数20Hz)の1倍,2倍である
0.05秒、0.1秒に設定した場合にはフレーム2の
加速度が他の場合よりも小さくなっていることが判る。
【0038】このように本実施形態方法は、テーブルの
加速開始から減速開始までの時間tcをフレーム2の固
有振動周期0.05秒の整数倍にすることにより、テー
ブル4の加速度が上記フレーム2の固有振動数成分を極
小とするようにして該フレーム2の振動を小さくしたの
であるが、本発明の技術思想はこれに限定されるもので
はなく、以下のようにテーブル駆動パターンを制御する
ことによってもフレーム2の振動を抑制できる。即ち、 テーブル4の加速時間(ta)を上記フレーム2の固
有振動周期(0.05秒)の整数倍(1倍,2倍・・
・)にする、 減速時間(tb)を上記フレーム2の固有振動周期
(0.05秒)の整数倍にする、ことによってもフレー
ム2の振動を小さくできる。
【0039】また上記テーブル4を図6に示す速度波
形、即ち移動開始時や一定速度に達する時点及び減速開
始時や停止時の速度変化を緩やかにする場合にも本発明
を適用してフレーム2の振動を低減できる。
【0040】ここで図6の速度波形を得るには、加速開
始から時間tdまで一定割合で加速度を増加するととも
に時間tf経過からteの間は一定割合で加速度を減少
する。そして減速開始時tjから時間tgの間は加速度
を一定割合で減少させ(負側に増加させ)、減速開始か
ら時間ti経過後時間thの間は加速度を一定割合で増
加させ(負側に減少させ)ることとなる。
【0041】そして本実施形態では、フレーム2の振動
を減少させるために、 加速時の加速度が増加する時間(td),減少する時
間(te)をそれぞれ上記フレーム2の固有振動周期
(0.05秒)の整数倍にする、 加速時の加速度が増加する時間(td)と減少する時
間(te)を同じ長さにするとともに、加速開始から加
速度が減少開始するまでの時間(tf)を上記フレーム
2の固有振動周期(0.05秒)の整数倍にする、 減速時の加速度が減少する時間(tg),増加する時
間(th)をそれぞれ上記フレーム2の固有振動周期
(0.05秒)の整数倍にする、 減速時の加速度が減少する時間(tg)と増加する時
間(th)を同じにし、減速開始から加速度が増加開始
するまでの時間(ti)を上記フレーム2の固有振動周
期(0.05秒)の整数倍にする、 加速度が増加する時間(td,th)と加速度が減少
する時間(te,tg)を同じ長さにし、加速時の加速
度波形と減速時の加速度波形を符号を違えて同じ形と
し、加速開始から減速開始までの時間(tj)を上記フ
レーム2の固有振動周期(0.05秒)の整数倍にす
る、方法が採用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態方法が採用されたテーブル
移動装置の概略正面図である。
【図2】上記実施形態方法におけるテーブルの速度,加
速度波形図である。
【図3】上記実施形態方法におけるテーブル加速度周波
数成分特性図である。
【図4】上記実施形態方法におけるフレーム加速度特性
図である。
【図5】上記実施形態方法におけるフレーム加速度特性
図である。
【図6】他の実施形態におけるテーブルの速度,加速度
波形図である。
【符号の説明】
1 テーブル移動装置(機械装置) 2 フレーム(機械要素) 4 テーブル(移動体)

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体の移動に伴って振動する機械要素
    を有する機械装置の制振方法において、上記移動体を、
    該移動体の加速度が上記機械要素の固有振動数成分を極
    小とするように移動させることにより上記機械要素の振
    動を小さくすることを特徴とする機械装置の制振方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記移動体の速度波
    形が台形又は三角形をなす場合に、加速時間(ta)を
    上記機械要素の固有振動周期の整数倍にすることで、上
    記移動体加速度が上記機械要素の固有振動数成分を極小
    とするようにし、上記機械要素の振動を小さくすること
    を特徴とする機械装置の制振方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、上記移動体の
    速度波形が台形又は三角形をなす場合に、減速時間(t
    b)を上記機械要素の固有振動周期の整数倍にすること
    で、上記移動体加速度が上記機械要素の固有振動数成分
    を極小とするようにし、上記機械要素の振動を小さくす
    ることを特徴とする機械装置の制振方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3の何れかにおいて、上
    記移動体の速度波形が台形又は三角形をなす場合に、加
    速時間(ta)及び減速時間(tb)を同じ長さにする
    とともに、加速開始から減速開始までの時間(tc)を
    上記機械要素の固有振動周期の整数倍にすることで、上
    記移動体加速度が上記機械要素の固有振動数成分を極小
    とするようにし、上記機械要素の振動を小さくすること
    を特徴とする機械装置の制振方法。
  5. 【請求項5】 請求項1において、上記移動体の速度波
    形が台形又は三角形をなす場合に、加速時の加速度が増
    加する時間(td),減少する時間(te)をそれぞれ
    上記機械要素の固有振動周期の整数倍にすることで、上
    記移動体加速度が上記機械要素の固有振動数成分を極小
    とするようにし、上記機械要素の振動を小さくすること
    を特徴とする機械装置の制振方法。
  6. 【請求項6】 請求項1又は5において、上記移動体の
    速度波形が台形又は三角形をなす場合に、加速時の加速
    が増加する時間(td)と減少する時間(te)を同じ
    長さにするとともに、加速開始から加速度が減少開始す
    るまでの時間(tf)を上記機械要素の固有振動周期の
    整数倍にすることで、上記移動体加速度が上記機械要素
    の固有振動数成分を極小とするようにし、上記機械要素
    の振動を小さくすることを特徴とする機械装置の制振方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項1,5,6の何れかにおいて、上
    記移動体の速度波形が台形又は三角形をなす場合に、減
    速時の加速度が減少する時間(tg),増加する時間
    (th)をそれぞれ上記機械要素の固有振動周期の整数
    倍にすることで、上記移動体加速度が上記機械要素の固
    有振動数成分を極小とするようにし、上記機械要素の振
    動を小さくすることを特徴とする機械装置の制振方法。
  8. 【請求項8】 請求項1又は7において、上記移動体の
    速度波形が台形又は三角形をなす場合に、減速時の加速
    度が増加する時間(tg)と減少する時間(th)を同
    じにし、減速開始から加速度が減少開始するまでの時間
    (ti)を上記機械要素の固有振動周期の整数倍にする
    ことで、上記移動体加速度が上記機械要素の固有振動数
    成分を極小とするようにし、上記機械要素の振動を小さ
    くすることを特徴とする機械装置の制振方法。
  9. 【請求項9】 請求項1,7,8の何れかにおいて、上
    記移動体の速度波形が台形又は三角形をなす場合に、加
    速度が増加する時間(td,th)と加速度が減少する
    時間(te,tg)を同じ長さにし、加速時の加速度波
    形と減速時の加速度波形を符号を違えて同じ形とし、加
    速開始から減速開始までの時間(tj)を上記機械要素
    の固有振動周期の整数倍にすることで、上記移動体加速
    度が上記機械要素の固有振動数成分を極小とするように
    し、上記機械要素の振動を小さくすることを特徴とする
    機械装置の制振方法。
  10. 【請求項10】 移動体の移動に伴って振動する機械要
    素を有する機械装置において、上記機械要素の振動が小
    さくなるよう上記移動体を、該移動体の加速度が上記機
    械要素の固有振動数成分を極小とするように移動させた
    ことを特徴とする機械装置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、上記移動体の速
    度波形が台形又は三角形をなす場合に、加速時間(t
    a)を上記機械要素の固有振動周期の整数倍にすること
    で、上記移動体加速度が上記機械要素の固有振動数成分
    を極小とするようにしたことを特徴とする機械装置。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11において、上記移
    動体の速度波形が台形又は三角形をなす場合に、減速時
    間(tb)を上記機械要素の固有振動周期の整数倍にす
    ることで、上記移動体加速度が上記機械要素の固有振動
    数成分を極小とするようにしたことを特徴とする機械装
    置。
  13. 【請求項13】 請求項10ないし12の何れかにおい
    て、上記移動体の速度波形が台形又は三角形をなす場合
    に、加速時間(ta)及び減速時間(tb)を同じ長さ
    にするとともに、加速開始から減速開始までの時間(t
    c)を上記機械要素の固有振動周期の整数倍にすること
    で、上記移動体加速度が上記機械要素の固有振動数成分
    を極小とするようにしたことを特徴とする機械装置。
  14. 【請求項14】 請求項10において、上記移動体の速
    度波形が台形又は三角形をなす場合に、加速時の加速度
    が増加する時間(td),減少する時間(te)をそれ
    ぞれ上記機械要素の固有振動周期の整数倍にすること
    で、上記移動体加速度が上記機械要素の固有振動数成分
    を極小とするようにしたことを特徴とする機械装置。
  15. 【請求項15】 請求項10又は14において、上記移
    動体の速度波形が台形又は三角形をなす場合に、加速時
    の加速が増加する時間(td)と減少する時間(te)
    を同じ長さにするとともに、加速開始から加速度が減少
    開始するまでの時間(tf)を上記機械要素の固有振動
    周期の整数倍にすることで、上記移動体加速度が上記機
    械要素の固有振動数成分を極小とするようにしたことを
    特徴とする機械装置。
  16. 【請求項16】 請求項10,14,15の何れかにお
    いて、上記移動体の速度波形が台形又は三角形をなす場
    合に、減速時の加速度が減少する時間(tg),増加す
    る時間(th)をそれぞれ上記機械要素の固有振動周期
    の整数倍にすることで、上記移動体加速度が上記機械要
    素の固有振動数成分を極小とするようにしたことを特徴
    とする機械装置。
  17. 【請求項17】 請求項10又は16において、上記移
    動体の速度波形が台形又は三角形をなす場合に、減速時
    の加速度が増加する時間(tg)と減少する時間(t
    h)を同じにし、減速開始から加速度が減少開始するま
    での時間(ti)を上記機械要素の固有振動周期の整数
    倍にすることで、上記移動体加速度が上記機械要素の固
    有振動数成分を極小とするようにしたことを特徴とする
    機械装置。
  18. 【請求項18】 請求項10,16,17の何れかにお
    いて、上記移動体の速度波形が台形又は三角形をなす場
    合に、加速度が増加する時間(td,th)と加速度が
    減少する時間(te,tg)を同じ長さにし、加速時の
    加速度波形と減速時の加速度波形を符号を違えて同じ形
    とし、加速開始から減速開始までの時間(tj)を上記
    機械要素の固有振動周期の整数倍にすることで、上記移
    動体加速度が上記機械要素の固有振動数成分を極小とす
    るようにしたことを特徴とする機械装置。
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