JP2002179169A - 吐出機構付き収容容器、吐出機構及びアダプタ部材 - Google Patents

吐出機構付き収容容器、吐出機構及びアダプタ部材

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JP2002179169A
JP2002179169A JP2000385713A JP2000385713A JP2002179169A JP 2002179169 A JP2002179169 A JP 2002179169A JP 2000385713 A JP2000385713 A JP 2000385713A JP 2000385713 A JP2000385713 A JP 2000385713A JP 2002179169 A JP2002179169 A JP 2002179169A
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container
spout
discharge mechanism
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JP2000385713A
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Kazuya Kinoshita
一哉 木下
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ISEKI INDUSTRY CO Ltd
ISEKI-INDUSTRY CO Ltd
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ISEKI INDUSTRY CO Ltd
ISEKI-INDUSTRY CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器本体に充填された内容物を、リジッドな
容器に移し替えることなく直接必要箇所に吐出可能とす
る。 【解決手段】 柔軟な素材から形成される容器本体20
に対し、吐出機構30を取り付け可能な構成である。従
って、容器本体20に充填された内容物を、リジッドな
容器に移し替えることなく直接必要箇所に吐出すること
ができる。また、アダプタ部材40が、柔軟な素材から
なる市販の容器本体20及び吐出機構30のキャップ体
33に連結可能な構造であり、吐出機構を備えさせるた
めに、専用の容器本体や吐出機構を開発する必要がなく
低コストで提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体等の流動性を
有する内容物を収容する容器本体として柔軟な素材から
なるものに吐出機構を具備させる技術に関し、より詳し
くは、リジッドな容器本体への詰め替え作業を行うこと
なく内容物の吐出を可能とする吐出機構付き収容容器、
該収容容器に用いられる吐出機構、及び容器本体と吐出
機構とを連結する際に用いられるアダプタ部材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液体等の流動性を有する内容物、例え
ば、液状の洗濯洗剤、ガラスクリーナー、液体石鹸、シ
ャンプー、液状あるいはゲル状の各種化粧品類等は、通
常、リジッドなプラスチック製の容器本体、ガラス製の
容器本体あるいは金属製の容器本体などに充填されてい
る。これらの容器本体の内容物の注出口には、ガン式ス
プレー、ポンプ式ディスペンサーあるいはフィンガース
プレー等の各種の吐出機構が取り付けられており、付設
の操作部を操作して所定量の内容物を吐出して使用して
いる。しかしながら、これらの容器本体は、内容物を消
費後、廃棄する際に嵩張る。また、ガラス製や金属製の
ものは特に廃棄に不便である。このため、近年、これら
の容器本体をできるだけ廃棄せずに長期間の使用を可能
とするため、柔軟なプラスチック製シート等を袋状に成
形した容器に詰め替え用の内容物を充填した製品が販売
されている。これによれば、詰め替え対象となる上記リ
ジッドな容器本体に対し、その吐出機構を取り外して、
柔軟な容器に充填された内容物を移し替えれることで、
廃棄に不便なリジッドな容器本体の長期使用に供するこ
とができる共に、詰替用の内容物が充填されていた柔軟
な容器は、丸めたり畳んだりしてコンパクトにして廃棄
することができる。
【0003】このように柔軟な素材からなる詰替用の容
器としては、上部の角部をはさみなどでカットして使用
するものも多いが、これでは、全量を詰め替えない場合
には、保存に当たって、内容物の変質等を来すおそれが
あり、また衛生的にも問題が残る。内容物の変質等を防
止するためには、はさみでカットした開口部を輪ゴムな
どで密閉しなければならず、その作業が面倒である。こ
のことに鑑み、詰替用の容器本体に対して、容易に開閉
可能な蓋部材を設けた注出口を有するものも知られてい
る。また、柔軟な袋状の容器本体を自立可能として、保
存時の便宜を図ったいわゆるスタンディングパウチと称
されるものも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た柔軟な素材からなる従来の容器本体は、いずれにして
も詰替用の内容物を収容するために用いられているに過
ぎず、それ自体にガン式スプレー等の吐出機構を備えさ
せて、リジッドな容器本体に詰め替えることなく、内容
物を直接使用できるものは知られていない。袋状の柔軟
な容器本体は、通常、2枚のシート体の周縁部を溶着や
接着等して密に張り合わせるだけで成形でき、低いコス
トで製作できるが、リジッドなプラスチック製の容器本
体の場合には、専用の型を作製するだけでも相当なコス
トがかかる。また、ガラス製や金属製の容器本体の場合
には、廃棄時に不便なだけでなく、容器本体自体が重
く、購入時の持ち運びにも不便である。このようなこと
から、充填された内容物を、移し替えることなく直接吐
出することを可能とする吐出機構付きの柔軟で軽量な収
容容器の開発が望まれていた。
【0005】また、このような柔軟で軽量な容器本体
は、上記したように、既に詰替用としては市販されてお
り、中には、上記のように注出口に蓋部材を装着可能に
形成したものも知られている。一方、ガン式スプレーや
ポンプ式ディスペンサー等のリジッドな容器本体に備え
付けの吐出機構は、容器本体の上部に形成された開閉蓋
装着用の雄ねじ部に螺合して連結できる雌ねじ部が形成
されたキャップ体を有している。従って、既に市販され
ている吐出機構のキャップ体を、上記の注出口付きの柔
軟な容器本体に連結可能とすれば、専用の容器本体ある
いは吐出機構を製作しなくても、市販製品を有効に利用
でき、低価格で提供できると共に、消費者にとっては、
詰替用として市販されている容器本体をそのまま従来と
同様に詰替用として使うこともでき、選択肢が広がると
いう利点もある。しかしながら、市販の注出口付きの柔
軟な容器本体に形成されている、蓋部材の装着対象とな
る突出筒部と、上記吐出機構のキャップ体とは、直径や
ねじ山(溝)数等が異なり、直接螺合連結することはで
きない。
【0006】本発明は上記した事情に鑑みなされたもの
であり、充填された内容物を、移し替えることなく直接
必要箇所に吐出することを可能とする吐出機構付きの柔
軟な収容容器を提供することを課題とする。また、本発
明は、柔軟な素材からなる市販の容器本体を利用でき、
容器本体に連結するための専用のキャップ体を開発する
必要がなく低コストで提供することができる吐出機構及
び容器本体と吐出機構を連結する際に用いられるアダプ
タ部材を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、請求項1記載の本発明では、柔軟な素材からな
り、流動性を有する内容物を収容可能な袋状の容器本体
と、前記容器本体に固着されると共に、容器本体の外側
に突出する突出筒部を備えた注出口と、前記注出口を介
して容器本体内に配置可能な吸液管、該吸液管を介して
吐出口から内容物を吐出させる操作部及び前記吸液管を
容器本体内に位置させた状態で前記注出口の突出筒部に
着脱自由に連結されるキャップ体を有する吐出機構とを
具備することを特徴とする吐出機構付き収容容器を提供
する。請求項2記載の本発明では、前記注出口の突出筒
部に連結可能な第1の連結部を一方側に有し、前記キャ
ップ体に連結可能な第2の連結部を他方側に有する筒状
のアダプタ部材であって、前記キャップ体がこのアダプ
タ部材を介して前記突出筒部に着脱自由に連結されるこ
とを特徴とする請求項1記載の吐出機構付き収容容器を
提供する。請求項3記載の本発明では、前記注出口の突
出筒部には外周面に雄ねじ部が形成され、前記キャップ
体には内周面に雌ねじ部が形成されており、前記アダプ
タ部材の第1の連結部は、突出筒部の雄ねじ部に螺合す
る雌ねじ部が内周面に形成され、第2の連結部は、キャ
ップ体の雌ねじ部に螺合する雄ねじ部が外周面に形成さ
れていることを特徴とする請求項1又は2記載の吐出機
構付き収容容器を提供する。請求項4記載の本発明で
は、前記注出口が、容器本体の上部に設けられることを
特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載の吐出機構
付き収容容器を提供する。請求項5記載の本発明では、
前記容器本体がスタンディングパウチであることを特徴
とする請求項1〜4のいずれか1に記載の吐出機構付き
収容容器を提供する。請求項6記載の本発明では、前記
吐出機構がガン式スプレー機構、ポンプ式ディスペンサ
ー機構又はフィンガースプレー機構であることを特徴と
する請求項1〜5のいずれか1に記載の吐出機構付き収
容容器を提供する。
【0008】請求項7記載の本発明では、柔軟な素材か
らなり、流動性を有する内容物を収容可能な袋状の容器
本体と、前記容器本体に固着されると共に、容器本体の
外側に突出する突出筒部を備えた開閉可能な注出口とを
有し、該注出口を開口させて詰め替え対象容器に対して
前記内容物を補充する際に用いられる収容容器に取り付
けられ、前記容器本体に収容された内容物を詰め替え対
象容器に詰め替えることなく利用することを可能とする
吐出機構であって、前記注出口を介して容器本体内に配
置可能な吸液管と、該吸液管を介して吐出口から内容物
を吐出させる操作部と、前記注出口の突出筒部に着脱自
由に連結可能な第1の連結部を一方側に有する筒状のア
ダプタ部材と、前記吸液管を容器本体内に位置させた状
態で、前記アダプタ部材の他方側に形成された第2の連
結部に着脱自由に連結可能なキャップ体とを具備するこ
とを特徴とする吐出機構を提供する。請求項8記載の本
発明では、前記注出口の突出筒部には外周面に雄ねじ部
が形成され、前記キャップ体には内周面に雌ねじ部が形
成されており、前記アダプタ部材の第1の連結部は、突
出筒部の雄ねじ部に螺合する雌ねじ部が内周面に形成さ
れ、第2の連結部は、キャップ体の雌ねじ部に螺合する
雄ねじ部が外周面に形成されていることを特徴とする請
求項7記載の吐出機構を提供する。請求項9記載の本発
明では、前記容器本体がスタンディングパウチであるこ
とを特徴とする請求項7又は8記載の吐出機構を提供す
る。請求項10記載の本発明では、ガン式スプレー機
構、ポンプ式ディスペンサー機構又はフィンガースプレ
ー機構であることを特徴とする請求項7〜9のいずれか
1に記載の吐出機構を提供する。
【0009】請求項11記載の本発明では、柔軟な素材
からなり、流動性を有する内容物を収容可能な袋状の容
器本体と、前記容器本体に固着されると共に、容器本体
の外側に突出する突出筒部を備えた開閉可能な注出口と
を有し、該注出口を開口させて詰め替え対象容器に対し
て前記内容物を補充する際に用いられる収容容器に対
し、吸液管を介して吐出口から内容物を吐出させる操作
部を有する吐出機構を、前記注出口を介して容器本体内
に前記吸液管を位置させた状態で取り付け、前記収容容
器に収容された内容物を詰め替え対象容器に詰め替える
ことなく利用することを可能とする吐出機構連結用のア
ダプタ部材であって、筒状に形成されていると共に、一
方側に、前記注出口に着脱自由に連結可能な第1の連結
部を有し、他方側に、前記キャップ体に着脱自由に連結
可能な第2の連結部を有していることを特徴とする吐出
機構連結用のアダプタ部材を提供する。請求項12記載
の本発明では、前記注出口の突出筒部には外周面に雄ね
じ部が形成され、前記キャップ体には内周面に雌ねじ部
が形成されており、前記第1の連結部は、突出筒部の雄
ねじ部に螺合する雌ねじ部が内周面に形成され、第2の
連結部は、キャップ体の雌ねじ部に螺合する雄ねじ部が
外周面に形成されていることを特徴とする請求項11記
載のアダプタ部材を提供する。請求項13記載の本発明
では、前記容器本体がスタンディングパウチであること
を特徴とする請求項11又は12記載のアダプタ部材を
提供する。請求項14記載の本発明では、前記吐出機構
がガン式スプレー機構、ポンプ式ディスペンサー機構又
はフィンガースプレー機構であることを特徴とする請求
項11〜13のいずれか1に記載のアダプタ部材を提供
する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施形態に基
づいて本発明を更に詳しく説明する。図1〜図3は、本
発明の一の実施形態にかかる収容容器10を示す図であ
る。これらの図に示すように、この収容容器10は、容
器本体20と吐出機構30とを有して構成される。
【0011】容器本体20は、柔軟なシート体から袋状
に形成され、液体等の流動性を有する内容物を漏れ出さ
せることなく保持できるものであればよく、その素材は
限定されるものではないが、製作が容易で耐薬品性の良
好な素材が好ましい。例えば、低密度ポリエチレン等の
熱可塑性樹脂を用いることができる。シート体として
は、さらに、上記の熱可塑性樹脂製のフィルム、紙、セ
ロファン、アルミ箔等を必要に応じて積層した複合軟包
材や複合フィルムを用いることができる。例えば、低密
度ポリエチレン等の熱可塑性樹脂フィルムを内側層と
し、その外面に、アルミ箔の層を設けることにより、ガ
スバリヤー性や遮光性等を付与することができる。さら
に、このアルミ箔の外面に内側層よりも融点の高いポリ
アミド等からなるフィルムを外側層として積層すること
もできる。積層手段は任意であり、上記のように各層を
予めフィルム状に成形した後、積層することもできる
し、低密度ポリエチレン等の熱可塑性樹脂を、アルミ箔
等の中間層に対して塗布することにより形成することも
できる。なお、熱可塑性樹脂は延伸されたものでも、未
延伸のものでもよい。いずれにしても、容器本体20を
形成する柔軟なシート体としては、特開2000−30
2141号公報、特開2000−255599号公報等
に例示されているものなどを含め、従来公知の種々のも
のを採用することができる。
【0012】図に示した容器本体20は、自立可能なス
タンディングパウチとして製作されており、所定の大き
さの略方形に成形された表シート21、裏シート22及
び底シート23の3枚のシート体が用いられている。な
お、本発明は、柔軟なシート体から形成される容器本体
20に吐出機構30を備えさせることを目的としてお
り、表シートと裏シートとの2枚のシート体を接合して
なる通常のパウチであっても適用可能であることはもち
ろんである。
【0013】図3に示したように、表シート21と裏シ
ート22とは、それらを構成するシート体が、例えば上
記の積層したものである場合には、熱可塑性樹脂層を互
いに対向させた上で、各側辺21a,22a同士が熱溶
着される。底シート23は、その略中央部で山折りにさ
れ、表シート21と裏シート22との一方端寄りにおい
て両者の間に配置されており、該底シート23の各側辺
23aも、表シート21及び裏シート22の各側辺21
a,22aと共に、熱溶着される。また、底シート23
のうち、山折りにされることにより表シート21と対向
する部位の下端縁23b付近は、略円弧状に表シート2
1の下端縁21b付近と接合され、裏シート22と対向
する部位の下端縁23c付近は、同じく略円弧状に裏シ
ート22の下端縁22b付近と接合され、一体化され
る。なお、これらを一体化する手段は、通常、このよう
に熱溶着手段が用いられるが、採用するシート体の素材
によっては接着等の他の接合手段を用いることもでき
る。
【0014】この結果、内容物が充填された際には、山
折りとなっている底シート23が拡開し、表シート21
と裏シート22の各下端縁21b,22bが、底シート
23の各下端縁23b,23cと共に略楕円状となるた
め、柔軟なシート体からなる容器本体20でありなが
ら、自立可能となるものである。
【0015】本実施形態においては、表シート21及び
裏シート22の上部側の一角を、斜めに切断し、傾斜辺
部21c,22cを形成している。この傾斜辺部21
c,22c間には、後述のように注出口24の基部24
aが挿入されて取り付けられるが、このような傾斜辺部
21c,21cを形成して注出口24を取り付けたの
は、従来のように詰め替え用として用いる場合に、容器
本体20を僅かに傾斜させただけで内容物を注ぐことを
可能としたためである。もちろん、このような傾斜辺部
21c,22cを形成せずに、上端縁21d,22d間
に注出口24を取り付け、例えば吐出機構30としてガ
ン式スプレーを用いた場合にその本体32を略水平に取
り付けることも可能である。特に、本発明では、従来の
詰替用のパウチと異なり、容器本体20を傾けて注出口
24から内容物を注ぎ出すのではなく、後述の吐出機構
30から内容物を吐出するのであって、注出口24は、
主として吐出機構30の吸液管31の挿入口として機能
するに過ぎないものである。従って、注出口24を取り
付けるに当たって、かかる傾斜辺部21c,22cを形
成することは本発明にとって必須ではない。
【0016】但し、この傾斜辺部21c,22cに注出
口24が設けられることにより、例えば、吐出機構30
としてガン式スプレーを用いた場合、図1に示したよう
に、その本体32が略水平ではなく、傾斜して取り付け
られることになる。ガン式スプレー本体32を、容器本
体20の上部に略水平に取り付けたとすると、容器本体
20よりも低い位置に向けて内容物を吐出する際には、
容器本体20を相当な角度傾けて使用しなければならな
い。しかしながら、本実施形態のように、傾斜して取り
付けることにより、そのような場所に向けて吐出する場
合にも、容器本体20をそれほど傾けなくても済み、取
り扱いが容易となるという利点を有する。なお、傾斜辺
部21c,22cを形成する場合には、表シート21と
裏シート22とを接合する前に予め形成してもよいし、
両者を略方形に加工して各側辺21a,22a同士を接
合した後、切断して形成することもできる。
【0017】注出口24は、平面視で略菱形状に形成さ
れ、その略中央部に孔24bを備えた基部24aと、該
基部24aの表面から突出する所定径の突出筒部24c
とを備えて形成されている。突出筒部24cの外周面に
は雄ねじ部24dが形成されている。また、注出口24
を構成する基部24a及び突出筒部24cは、表シート
21及び裏シート22と熱溶着可能な熱可塑性樹脂から
一体成形される。
【0018】そして、基部24aを、表シート21の傾
斜辺部21cと裏シート22の傾斜辺部22cとの間に
位置させ、この形状に沿った熱溶着用の治具(図示せ
ず)を用いて、該基部24aの周面を各傾斜辺部21
c,22cに接合すると共に、基部24aが配置されて
いない個所においては、傾斜辺部21c,22c同士を
接合する。これにより、傾斜辺部21c,22c間に注
出口24が取り付けられることになる(図2参照)。但
し、注出口24の取付けは、必ずしも熱溶着手段に限ら
れるものではないことはもちろんであり、接着等により
取り付けることもできる。なお、基部24aが略菱形状
に形成されていることにより、各傾斜辺部21c,22
cとの接合面積が、単なる円筒状に形成した場合と比較
して大きくなり、確実に取り付けることができる。
【0019】表シート21の上端縁21dと裏シート2
2の上端縁22dとにより形成される間隙は、内容物充
填口として機能する。従って、上端縁21d,22d同
士は、両者により形成される間隙から内容物を所定量充
填した後、熱溶着などの手段により接合され、密封され
る。
【0020】なお、上記した容器本体20の構造及び製
造方法はあくまで一例であり、本発明を適用可能な容器
本体20はこれに限定されるものではない。内容物の粘
度等によっては、周縁を全て溶着した後、注出口を通じ
て内容物を充填する手段により形成された容器本体に適
用することも可能である。また、スタンディングパウチ
ではない通常のパウチであれば、シート体を二つ折りに
し、その折れ目が形成される付近に注出口を設け、注出
口が設けられていない反対サイドを内容物充填口として
残して形成されるものに適用することも可能である。
【0021】吐出機構30は、注出口24を介して容器
本体20内に配置可能な吸液管31を有し、本実施形態
では、この吸液管31の上端に、ガン式スプレー本体3
2が連結されている。ガン式スプレー本体32として
は、操作部34を手前に引き寄せることにより吸液管3
1を通じて吸い上げた内容物を吐出口32aより吐出で
きるものであればよく、従来公知の種々のタイプのもの
を使用することができる。また、このガン式スプレー本
体32における吸液管31との境界付近であって、吸液
管31の周囲で回転自由に、キャップ体33が取り付け
られている。このキャップ体33は、内周面に雌ねじ部
33aが形成されており、通常は、リジッドなボトル型
の容器本体の口頸部に螺合されるが、本実施形態におい
ては、かかるキャップ体33が、吸液管31を注出口2
4から容器本体20内に挿入させた上で、注出口24を
形成する突出筒部24cに連結される。これにより、柔
軟な素材からなる容器本体20に対して、吐出機構30
を備えさせることができる。
【0022】吐出機構30のキャップ体33の内径と、
上記した容器本体20の注出口24を構成する突出筒部
24cの外径とを略一致させると共に、雌ねじ部33a
及び雄ねじ部24dのネジ山数等を合わせた場合には、
両者を直接螺合でき、それにより、本発明の吐出機構付
き収容容器10を形成することができる。しかしなが
ら、従来一般に市販されているガン式スプレーのキャッ
プ体は、リジッドなボトル型の容器本体の口頸部に螺合
可能な大きさの口径を有しているのに対し、同じく市販
の詰替用パウチ(容器本体)に備え付けの突出筒部の口
径は、キャップ体の口径よりもかなり小さい。従って、
本発明の実現に当たっては、キャップ体33及び突出筒
部24cとしていずれも専用のものを開発するか、ある
いは、いずれか一方について市販のものを利用する場合
には、他方について専用のものを開発する必要がある。
これでは、キャップ体33及び/突出筒部24cを形成
する型等から専用のものを開発する必要があり、汎用性
に欠け、製造コストも高くなる。
【0023】このため、本発明は、従来一般に市販され
ている汎用性のあるキャップ体を備えた吐出機構及び同
じく市販の汎用性のある突出筒部(注出口)を備えた詰
替用の容器本体をそのまま利用できるアダプタ部材40
をも提供するものである。
【0024】すなわち、このアダプタ部材40は、図2
に示したように、全体として筒状に形成されており、軸
方向の略中央部の内側に、内方に突出するリング状の隔
壁部41が形成され、この隔壁部41を境とした一方側
の筒部が第1の連結部42を構成し、他方側の筒部が第
2の連結部43を構成する。第1の連結部42の内径
は、容器本体20に設けられた注出口24の突出筒部2
4cの外径とほぼ同じに形成され、この第1の連結部4
2の内周面には、突出筒部24cの外周面に形成された
雄ねじ部24dに螺合する雌ねじ部42aが形成されて
いる。第2の連結部43の外径は、吐出機構30のキャ
ップ体33の内径とほぼ同じに形成され、この第2の連
結部43の外周面には、キャップ体33の内周面に形成
された雌ねじ部33aに螺合する雄ねじ部43aが形成
されている。なお、第1の連結部42内においては、隔
壁部41に積層されるリング状のシール部材44が配設
されている。従って、かかるアダプタ部材40を介する
ことにより、口径の異なる市販の吐出機構30のキャッ
プ体33と容器本体20の突出筒部24cとを容易に連
結することができる。このため、吐出機構30や容器本
体20として専用のものを開発する必要がなくなり、そ
れらの汎用性を保つことができると共に、それらの製造
工程や材料等を変更する必要もない。
【0025】なお、このアダプタ部材40は、予め吐出
機構30の一部品として備え付けた状態で提供すること
もできるし、吐出機構30と容器本体20とを連結する
独立した部品として提供することもできる。
【0026】本実施形態によれば、まず、容器本体20
に設けられた注出口24の突出筒部24cにアダプタ部
材40の第1の連結部42を螺合させる。次に、このア
ダプタ部材40の第2の連結部43に吐出機構30のキ
ャップ体33を螺合させる。これにより、既に公知の詰
替用の容器本体20を使用するにも拘わらず、吐出機構
30を備えた収容容器10を形成することができる。容
器本体20が、柔軟な素材から形成されているため、内
容物を消費後は、吐出機構30及びアダプタ部材40を
取り外せば、丸めたり畳んだりするなど、コンパクトに
して容器本体20を廃棄することができる。
【0027】また、吐出機構30及びアダプタ部材40
は、繰り返し使用が可能であるため、内容物の消費後
は、改めて吐出機構30付きの製品を購入する必要がな
く、既に市販の注出口付きの詰替用の容器本体を購入
し、この容器本体の注出口から吐出機構30の吸液管を
挿入し、アダプタ部材40を介して該注出口に吐出機構
30を取り付けて使用することができる。従って、詰替
用の容器本体を購入した場合に、その使用に当たって、
従来のように、リジッドな容器への移し替えを行う必要
がない。
【0028】なお、本発明は上記した実施形態に限定さ
れるものではないことはもちろんである。例えば、上記
実施形態では、吐出機構としてガン式スプレータイプの
ものを用いているが、この場合に、内容物を霧状で吐出
させる構成とすることもできるし、泡状で吐出させる構
成とすることもできる。また、切り換え手段を操作する
ことにより、霧状と泡状とを任意に選択できる構成とす
ることもできる。また、吐出機構は、内容物を外部に放
出できる機構であればどのような構成であってもよく、
ガン式スプレーに限らず、ポンプ式のディスペンサーや
フィンガースプレー等であってもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、柔軟な
素材から形成される容器本体に対し、吐出機構を取り付
け可能な構成である。従って、容器本体に充填された内
容物を、リジッドな容器に移し替えることなく直接必要
箇所に吐出することができる。また、本発明は、アダプ
タ部材が、柔軟な素材からなる市販の容器本体及び吐出
機構のキャップ体に連結可能な構造であり、吐出機構を
備えさせるために、専用の容器本体や吐出機構を開発す
る必要がなく低コストで提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一の実施形態に係る吐出機構
付き収容容器を示す側面図である。
【図2】図2は、上記実施形態に係る収容容器の分解斜
視図である。
【図3】図3は、上記実施形態で用いた容器本体を示す
分解斜視図である。
【符号の説明】
10 収容容器 20 容器本体 21 表シート 22 裏シート 23 底シート 30 吐出機構 31 吸液管 32 ガン式スプレー本体 33 キャップ体 34 操作部 40 アダプタ部材 42 第1の連結部 43 第2の連結部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柔軟な素材からなり、流動性を有する内
    容物を収容可能な袋状の容器本体と、 前記容器本体に固着されると共に、容器本体の外側に突
    出する突出筒部を備えた注出口と、 前記注出口を介して容器本体内に配置可能な吸液管、該
    吸液管を介して吐出口から内容物を吐出させる操作部及
    び前記吸液管を容器本体内に位置させた状態で前記注出
    口の突出筒部に着脱自由に連結されるキャップ体を有す
    る吐出機構とを具備することを特徴とする吐出機構付き
    収容容器。
  2. 【請求項2】 前記注出口の突出筒部に連結可能な第1
    の連結部を一方側に有し、前記キャップ体に連結可能な
    第2の連結部を他方側に有する筒状のアダプタ部材であ
    って、前記キャップ体がこのアダプタ部材を介して前記
    突出筒部に着脱自由に連結されることを特徴とする請求
    項1記載の吐出機構付き収容容器。
  3. 【請求項3】 前記注出口の突出筒部には外周面に雄ね
    じ部が形成され、前記キャップ体には内周面に雌ねじ部
    が形成されており、 前記アダプタ部材の第1の連結部は、突出筒部の雄ねじ
    部に螺合する雌ねじ部が内周面に形成され、第2の連結
    部は、キャップ体の雌ねじ部に螺合する雄ねじ部が外周
    面に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記
    載の吐出機構付き収容容器。
  4. 【請求項4】 前記注出口が、容器本体の上部に設けら
    れることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載
    の吐出機構付き収容容器。
  5. 【請求項5】 前記容器本体がスタンディングパウチで
    あることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載
    の吐出機構付き収容容器。
  6. 【請求項6】 前記吐出機構がガン式スプレー機構、ポ
    ンプ式ディスペンサー機構又はフィンガースプレー機構
    であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記
    載の吐出機構付き収容容器。
  7. 【請求項7】 柔軟な素材からなり、流動性を有する内
    容物を収容可能な袋状の容器本体と、前記容器本体に固
    着されると共に、容器本体の外側に突出する突出筒部を
    備えた開閉可能な注出口とを有し、該注出口を開口させ
    て詰め替え対象容器に対して前記内容物を補充する際に
    用いられる収容容器に取り付けられ、前記容器本体に収
    容された内容物を詰め替え対象容器に詰め替えることな
    く利用することを可能とする吐出機構であって、 前記注出口を介して容器本体内に配置可能な吸液管と、 該吸液管を介して吐出口から内容物を吐出させる操作部
    と、 前記注出口の突出筒部に着脱自由に連結可能な第1の連
    結部を一方側に有する筒状のアダプタ部材と、 前記吸液管を容器本体内に位置させた状態で、前記アダ
    プタ部材の他方側に形成された第2の連結部に着脱自由
    に連結可能なキャップ体とを具備することを特徴とする
    吐出機構。
  8. 【請求項8】 前記注出口の突出筒部には外周面に雄ね
    じ部が形成され、前記キャップ体には内周面に雌ねじ部
    が形成されており、 前記アダプタ部材の第1の連結部は、突出筒部の雄ねじ
    部に螺合する雌ねじ部が内周面に形成され、第2の連結
    部は、キャップ体の雌ねじ部に螺合する雄ねじ部が外周
    面に形成されていることを特徴とする請求項7記載の吐
    出機構。
  9. 【請求項9】 前記容器本体がスタンディングパウチで
    あることを特徴とする請求項7又は8記載の吐出機構。
  10. 【請求項10】 ガン式スプレー機構、ポンプ式ディス
    ペンサー機構又はフィンガースプレー機構であることを
    特徴とする請求項7〜9のいずれか1に記載の吐出機
    構。
  11. 【請求項11】 柔軟な素材からなり、流動性を有する
    内容物を収容可能な袋状の容器本体と、前記容器本体に
    固着されると共に、容器本体の外側に突出する突出筒部
    を備えた開閉可能な注出口とを有し、該注出口を開口さ
    せて詰め替え対象容器に対して前記内容物を補充する際
    に用いられる収容容器に対し、 吸液管を介して吐出口から内容物を吐出させる操作部を
    有する吐出機構を、 前記注出口を介して容器本体内に前記吸液管を位置させ
    た状態で取り付け、前記収容容器に収容された内容物を
    詰め替え対象容器に詰め替えることなく利用することを
    可能とする吐出機構連結用のアダプタ部材であって、 筒状に形成されていると共に、一方側に、前記注出口に
    着脱自由に連結可能な第1の連結部を有し、他方側に、
    前記キャップ体に着脱自由に連結可能な第2の連結部を
    有していることを特徴とする吐出機構連結用のアダプタ
    部材。
  12. 【請求項12】 前記注出口の突出筒部には外周面に雄
    ねじ部が形成され、前記キャップ体には内周面に雌ねじ
    部が形成されており、 前記第1の連結部は、突出筒部の雄ねじ部に螺合する雌
    ねじ部が内周面に形成され、第2の連結部は、キャップ
    体の雌ねじ部に螺合する雄ねじ部が外周面に形成されて
    いることを特徴とする請求項11記載のアダプタ部材。
  13. 【請求項13】 前記容器本体がスタンディングパウチ
    であることを特徴とする請求項11又は12記載のアダ
    プタ部材。
  14. 【請求項14】 前記吐出機構がガン式スプレー機構、
    ポンプ式ディスペンサー機構又はフィンガースプレー機
    構であることを特徴とする請求項11〜13のいずれか
    1に記載のアダプタ部材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005297987A (ja) * 2004-04-08 2005-10-27 Reinboo Yakuhin Kk ピレスロイド系殺虫剤散布液収納用スパウト付スタンディングパウチおよびピレスロイド系殺虫剤散布用スプレー装置
JP2018070253A (ja) * 2016-11-02 2018-05-10 花王株式会社 ポンプディスペンサー付き袋容器

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