JP2002179142A - 個装箱入りタブレット型洗剤 - Google Patents

個装箱入りタブレット型洗剤

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JP2002179142A
JP2002179142A JP2000403962A JP2000403962A JP2002179142A JP 2002179142 A JP2002179142 A JP 2002179142A JP 2000403962 A JP2000403962 A JP 2000403962A JP 2000403962 A JP2000403962 A JP 2000403962A JP 2002179142 A JP2002179142 A JP 2002179142A
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tablet
detergent
tablets
pillow
container
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JP2000403962A
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English (en)
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Toshiyuki Watanabe
利幸 渡辺
Junichi Saito
純一 斉藤
Yushiro Miyamoto
祐司郎 宮本
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Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 輸送時の衝撃緩衝作用が高い個装箱入りピロ
ー包装タブレツト洗剤を提供する。 【解決手段】 長辺が、下記数1の(1)式で定義され
る長さであるピローパックに、 【数1】長辺=nD+T+S+F …(1) (ここで、nは同包のタブレット個数、Dはタブレット
直径、Tはタブレットの厚み、Sはシール部分の長さ、
F≧1cmである。) 1回使用量毎包装されたタブレット洗剤を、容器内面が A辺の長さ:xT〜1.3xT(xはA辺に沿って並ぶ
タブレットの個数) B辺の長さ:yD〜1.2yD(yはB辺に沿って並ぶ
タブレットの個数) からなる長方形断面を持ち、 深さ:1.2D〜1.8zD(zは積み重ねるタブレッ
トの段数) からなる容器に、ピローパックの長辺を容器の深さ方向
に、かつ短辺をB辺に沿って充填することを特徴とする
個装箱入りタブレット洗剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タブレツト洗剤に
関し、更に詳しくは1回使用量毎のピロー包装を個装箱
に入れたタブレツト型洗剤に関する。また、本発明は、
開封が容易なピロー包装入りタブレット型洗剤およびそ
の開封方法に関する。
【0002】
【従来の技術】タブレツト洗剤は、計量の必要がないた
め、取り扱いが容易であり、また嵩高くないので、コン
パクトで収納性が小さくてすむという利点がある。従
来、タブレツト洗剤は、洗剤粉末を圧縮または緻密化さ
せることによつて製造され、さらに保存中の吸湿防止や
使用性向上のために一個又は複数個まとめてプラスティ
ックフィルムやアルミシートで包装されている。なかで
も持ち運びや使い易さの点から使用量毎にピロー包装さ
れたものが好ましい。
【0003】一方、タブレット洗剤は工場で生産されて
から消費者の手に届くまで、タブレツトの形態を保持す
ることが求められるが、この輸送時の壊れを防止するた
めに今までは緩衝材の使用や、個装箱に緩衝部位を設け
るなど工夫が必要であり、通常のコートボール等の個装
箱そのままでは壊れの防止は困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記技術に
鑑みてなされたものであり、特別な緩衝材や緩衝部位を
必要とせずともタブレットの形態維持が可能な、個装箱
入りピロー包装タブレツト型洗剤を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記課題を
解決するために鋭意検討を重ねた結果、特別な緩衝材や
緩衝部位を用いずともタブレットの形態維持が可能な個
装箱入りピロー包装タブレツト型洗剤を得ることを達成
した。即ち本発明の固装箱入りタブレット洗剤は、長辺
が、下記数2(1)式で定義される長さであるピローパ
ックに、
【0006】
【数2】長辺=nD+T+S+F …(1) (ここで、nは同包のタブレット個数、Dはタブレット
直径、Tはタブレットの厚み、Sはシール部分の長さ、
F≧1cmである。)
【0007】1回使用量毎包装されたタブレット洗剤
を、容器内面が A辺の長さ:xT〜1.3xT(xはA辺に沿って並ぶ
タブレットの個数) B辺の長さ:yD〜1.2yD(yはB辺に沿って並ぶ
タブレットの個数) からなる長方形断面を持ち、 深さ:1.2zD〜1.8zD(zは積み重ねるタブレ
ットの段数) からなる容器に、ピローパックの長辺を容器の深さ方向
に、かつ短辺をB辺に沿って充填することを特徴とす
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のタブレツト型洗剤は、界
面活性剤、ビルダーを含有した洗剤造粒物顆粒と崩壊剤
顆粒を圧縮成形して得られたものであり、得られたタブ
レツト洗剤を一個又は複数個の使用量毎にピロー包装し
てあり、さらに個装箱に入れる際の入れ方に特徴があ
る。
【0009】本発明に用いられる洗剤顆粒は、前述した
ように界面活性剤およびビルダーを含有したものであ
る。前記界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、ノ
ニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、及び両性界面
活性剤があげられる。前記界面活性剤の具体例は、アニ
オン界面活性剤としては、直鎖アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、アルファオレフィンスルホン酸塩、アルキル硫
酸塩、アルケニル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、ア
ルケニルエーテル硫酸塩、アルキルエーテルカルボン酸
塩、アルケニルエーテルカルボン酸塩、α−スルホ脂肪
酸塩、α−スルホ脂肪酸エステル塩、石鹸等があげられ
る。上記アニオン界面活性剤は、ナトリウム塩、カリウ
ム塩等のアルカリ金属塩が好ましい。
【0010】ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エ
ステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン
硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルアミン、グ
リセリン脂肪酸エステル、高級脂肪酸アルカノールアミ
ド、アルキルグリコシド、アルキルアミンオキサイド等
があげられる。カチオン界面活性剤としては、ジアルキ
ル型4級アンモニウム塩、モノアルキル型4級アンモニ
ウム塩があげられる。両性界面活性剤としては、カルボ
キシベタイン、スルホベタイン等があげられる。なお、
本発明は上記界面活性剤に限定されるものではない。本
発明における界面活性剤は、通常単独又は二種以上を組
み合わせて用いる。
【0011】前記界面活性剤の量は、十分な洗浄性を付
与するために、洗剤粒子中に3重量%以上、好ましくは
5重量%以上含まれるように調整することが望ましく、
また十分な溶解性を付与するために、洗剤粒子中に60
重量%以下、好ましくは50重量%以下含まれるように
調整することが望ましい。
【0012】本発明に用いられるビルダーとしては、無
機及び有機ビルダーがあげられる。前記無機ビルダーと
しては、たとえば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重
炭酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリ
ウム、珪酸ナトリウム、結晶性層状珪酸ナトリウム、非
結晶性層状珪酸ナトリウムなどのアルカリ性塩、硫酸ナ
トリウム等の中性塩、オルソリン酸塩、ピロリン酸塩、
トリポリリン酸塩、メタリン酸塩、ヘキサメタリン酸
塩、フィチン酸塩等のリン酸塩、下記の化1の式(1)
で示される結晶性アルミノ珪酸塩、化2または化3で示
される式(2)または(3)無定形アルミノ珪酸塩が挙
げられる。
【0013】
【化1】 x(MO)・Al・y(SiO)・w(HO) …(1) (式中、Mはナトリウム、カリウム等のアルカリ金属原
子、x、yおよびwは各成分のモル数を示し、一
般的には、xは0.7〜1.5の数、yは0.8〜
6の数、wは任意の正数を示す)で表される結晶性ア
ルミノ珪酸塩。
【0014】
【化2】 x(MO)・Al・y(SiO)・w(HO) …(2) (式中、Mはナトリウム、カリウム等のアルカリ金属原
子、x、yおよびwは各成分のモル数を示し、一
般的には、xは0.7〜1.2の数、yは1.6〜
2.8の数、wは0または任意の正数を示す)で表さ
れる無定形アルミノ珪酸塩。
【0015】
【化3】 x(MO)・Al・y(SiO)・z(P)・w( HO) …(3) (式中、Mはナトリウム、カリウム等のアルカリ金属原
子、x、y、zおよびwは各成分のモル数を示
し、一般的には、xは0.2〜1.1の数、y
0.2〜4.0の数、zは0.001〜0.8、w
は0または任意の正数を示す)で表される無定形アルミ
ノ珪酸塩等。前記無機ビルダーの中では、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、珪酸ナトリウム、トリポリリン酸ナ
トリウム、アルミノ珪酸ナトリウムが好ましい。
【0016】前記有機ビルダーとしては、たとえば、ニ
トリロトリ酢酸塩、エチレンジアミンテトラ酢酸塩、β
−アラニンジ酢酸塩、アスパラギン酸ジ酢酸塩、メチル
グリシンジ酢酸塩、イミノジコハク酸塩等のアミノカル
ボン酸塩;セリンジ酢酸塩、ヒドロキシイミノジコハク
酸塩、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸塩、ジ
ヒドロキシエチルグリシン塩等のヒドロキシアミノカル
ボン酸塩;ヒドロキシ酢酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、
グルコン酸塩等のヒドロキシカルボン酸塩;ピロメリッ
ト酸塩、ベンゾポリカルボン酸塩、シクロペンタンテト
ラカルボン酸塩等のシクロカルボン酸塩;カルボキシメ
チルタルトロネート、カルボキシメチルオキシサクシネ
ート、オキシジサクシネート、酒石酸モノまたはジサク
シネート等のエーテルカルボン酸塩;ポリアクリル酸、
アクリル酸ーアリルアルコール共重合体、アクリル酸ー
マレイン酸共重合体、ヒドロキシアクリル酸重合体、多
糖類ーアクリル酸共重合体等のアクリル酸重合体および
共重合体;マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、テトラ
メチレン1,2−ジカルボン酸、コハク酸、アスパラギ
ン酸等の重合体または共重合体;デンプン、セルロー
ス、アミロース、ペクチン等の多糖類酸化物やカルボキ
シメチルセルロース等の多糖類;ポリエチレングリコー
ル、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等の
非解離高分子化合物等があげられる。
【0017】これらの有機ビルダーの中では、クエン酸
塩、アミノカルボン酸塩、ポリアクリル酸塩、およびア
クリル酸ーマレイン酸共重合体が好ましい。前記ビルダ
ーは、通常、単独又は2種以上を混合して用いられる。
前記ビルダーの量は、十分な洗浄性を付与するために洗
剤顆粒中に好ましくは、15〜60重量%、特に好まし
くは30〜50重量%含まれるように配合することが望
ましい。
【0018】本発明に用いる洗剤顆粒は上記界面活性剤
及びビルダー、その他の成分を含み、平均粒径が500
〜1500μmであることが好ましい。その理由として
は、タブレツト内部への充分な水の浸透及び、より低成
形圧で十分な強度を得るためには、顆粒同志が密着せず
にかみ合わせることが大切であり、このために一定以上
の粒径が必要となる、一方顆粒自身の溶解性確保の為に
は粒径の上限も存在するからである。従つてより好まし
い本発明に用いる洗剤顆粒としては、平均粒径が500
〜1500μmで、且つ粒径が150μm以下の割合が
10%未満である。特に好ましい本発明に用いる洗剤顆
粒としては、平均粒径が600〜1000μmで、且つ
粒径が250μm以下の割合が5%未満である。
【0019】本発明の平均粒径を持つ洗剤顆粒は、以下
の方法によって得ることが出来る。洗剤成分の原料粉末
及びバインダー成分を捏和・混練した後、押し出して造
粒する押し出し造粒法、または、捏和・混練した後、得
られた固形洗剤を破砕して造粒する捏和・破砕造粒法、
原料粉末にバインダー成分を添加し攪拌羽根で攪拌して
造粒する攪拌造粒法、或いは、原料粉末を転動させつつ
バインダー成分を噴霧して造粒する転動造粒法等が挙げ
られる。前記原料粉末としては界面活性剤の粉体化物や
洗剤ビルダーを組み合わせて用いることもできるし、必
要に応じて予め洗剤成分の一部又は全部に水を加えてス
ラリーを調製し、常法に従ってスプレー乾燥し、乾燥粉
としたものを用いてもよい。
【0020】これらの方法によって得られた洗剤顆粒は
必要であれば、造粒後に篩に通して、粒度分布を調整す
る。前記押し出し造粒法では任意の型式の混練・押し出
し機を使用することができ、任意の型式の混練機及び押
し出し機を組み合わせて使用しても良い。混練・押し出
し機としては、例えば、エクストルード・オー・ミック
ス(ホソカワミクロン(株)製)、2軸混練押出機
((株)栗本鐵工所製)等が挙げられ、また、混練機と
してはKRCニーダー((株)栗本鐵工所製)、万能混
合攪拌機((株)ダルトン製)、ナウタミキサ(ホソカ
ワミクロン(株)製)等が挙げられ、押し出し機として
はツイン・ドームグラン(不二パウダル(株)製)、ペ
レッターダブル(不二パウダル(株)製)、ファイン・
リューザー(不二パウダル(株)製)等が挙げられる。
【0021】捏和・破砕造粒法では任意の型式の混練機
及び破砕機を組み合わせて、場合よっては任意の型式の
混練機、押し出し機及び破砕機を組み合わせて使用する
ことができる。混練機と押し出し機は前記押し出し造粒
法で挙げた装置を同様に好適に使用することができ、ま
た、破砕機としては回転するブレードを装備した粉砕機
が好適に用いることができる。例えば、フィッツミル
(ホソカワミクロン(株)製)、フェザミル(ホソカワ
ミクロン(株)製)、スピードミル(岡田製工(株)
製)、コミニューター(不二パウダル(株)製)等が挙
げられる。粉砕するときに、粉砕助剤を用いることによ
って効率的に粉砕することができる。
【0022】この粉砕助剤としては平均粒径30μm以
下の無機粉体が好ましく、ゼオライト、微粉の炭酸ナト
リウム、ホワイトカーボンなどが用いられ、その量は、
粉砕する成分100重量部に対して0.5〜15重量部
が好ましく、2〜10重量部が更に好ましい。また、1
次粒径が30μm以下の無機粉体を造粒した、流動性の
良い顆粒を使用することもできる。
【0023】また、粉砕機内に冷風を流し冷却しながら
粉砕することもできる。冷風と粉砕品をサイクロンで分
級し、その時微粉も分級することも可能である。好まし
くは多段粉砕するすることで、より粒度分布がシャープ
になる。ただし、粒度分布を更にシャープにするために
粉砕品を篩い等で分級して使用することも可能である。
【0024】攪拌造粒法では任意の型式の攪拌造粒装置
を使用することができる。その中でも例えば内部に攪拌
軸を有し、全体混合用の攪拌翼と解砕用の攪拌翼を装着
した、しかもこの攪拌翼と造粒機内壁との間に30mm
以下のクリアランスを有する攪拌式造粒装置が好まし
く、更に鋸歯状攪拌翼を装着したもの、例えばレーディ
ゲミキサー((株)マツボー製)、プローシェアーミキ
サー(太平洋機工(株)製)、ハイスピードミキサー
(深江工業(株)製)等が好適に挙げられる。
【0025】転動造粒法では任意の型式の転動造粒装置
を使用することができる。その中でもドラム状の円筒が
回転して処理するものが好ましく、特に任意の形状の邪
魔板を装備しているものが好ましい。上記ドラム型造粒
機としては水平円筒型造粒機の他にも日本粉体技術協会
編、造粒ハンドブック第一版第1刷記載の円錐ドラム型
造粒機、多段円錐ドラム型造粒機、攪拌羽根付ドラム型
造粒機等が挙げられ、いずれも好適に用いることができ
る。
【0026】本発明で混練する洗剤原料としては前記原
料をそのまま用いても、その1部または全部を噴霧乾燥
などの前処理したものを用いてもよい。また、前記造粒
物を崩壊剤など他の成分と共に圧縮成型する前に、微粒
子をコーティングしたり、香料や酵素などの前述の洗剤
成分とブレンドしたり、ノニオン等を噴霧することもで
きる。また、崩壊性が不十分な場合は溶解促進剤、滑沢
剤、結合剤等の打錠補助剤を混合することも可能であ
る。
【0027】本発明に用いられる前記崩壊剤としては、
膨潤性水不溶性物質が好ましい。具体的には、粉末セル
ロース、結晶性セルロース、低エーテル化度のカルボキ
シメチルセルロース、架橋型カルボキシメチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースカルシウム、ヒドロキ
シプロピルセルロース等のセルロース誘導体、コーンス
ターチ等のデンプン、ヒドロキシプロピルスターチ等の
デンプン誘導体、架橋ポリビニルピロリドン、低エーテ
ル化度のポリビニルアルコール、架橋ポリアクリル酸等
が挙げられる。
【0028】上記崩壊剤は、顆粒化前の一次粒径(繊維
長)として100μm以下の微粉であることが好まし
く、タブレツト崩壊性の向上、実用上十分なタブレツト
強度を得るために、一次粒径が60μm以下の微粉であ
ることが特に好ましい。上記崩壊剤は、予め造粒工程に
より、顆粒化されてから、洗剤顆粒との混合に用いられ
る。顆粒の方法としては、押し出し造粒法、捏和・破砕
造粒法、攪拌造粒法、転動造粒法、圧縮造粒法などの造
粒手法を用いる。造粒時には造粒化を促進するためのバ
インダーとして水や液状の界面活性剤、界面活性剤水溶
液、高分子水溶液を加えてもよい。
【0029】造粒後、必要に応じて、乾燥、粉砕、整
粒、篩い分け等の後処理を行う。押し出し造粒法、捏和
・破砕造粒法、攪拌造粒法及び転動造粒法の造粒方法に
よつて崩壊剤顆粒を造粒する際には、前記洗剤顆粒の造
粒方法と同様な操作を行うことによつて造粒することが
でき、更に、前記洗剤顆粒の造粒に用いることができる
装置も同様に好適に使用することができる。また、崩壊
剤顆粒を圧縮造粒する場合には任意の形式の圧縮成形・
造粒装置を使用することができる。その中でもロールプ
レス型の圧縮成形機を使用し、圧縮された成形物を解砕
し、造粒することが好ましい。好ましい圧縮成形機とし
ては、例えばブリケツト&コンパクタ(ホソカワモクロ
ン(株)製)、コンパクテイングマシン(大塚鉄工
(株)製)、ブリケツタ(新東工業(株)製)等が挙げ
られ、圧縮成形物の解砕装置としては、回転するブレー
ドを装備した粉砕機が好適に用いることができる。例え
ば、フィツツミル(ホソカワミクロン(株)製)、フェ
ザミル(ホソカワミクロン(株)製)、スピードミル
(岡田製工(株)製)、コミューター(不二パウダル
(株)製)等が挙げられる。
【0030】本発明に用いる崩壊剤顆粒の大きさとして
は、平均粒径として200μm〜1500μmの大きさ
が好ましく、タブレツトの十分な機械的強度および崩壊
性の局在化をコントロールする為に、崩壊剤顆粒の大き
さとしては、250μm〜1000μmの範囲であるこ
とが特に好ましい。本発明に用いる崩壊剤の水分含有量
としては、15%以下が好ましい。15%以上であると
十分な膨潤力が得られず、錠剤の崩壊性が低下する可能
性がある。水分含有量として更に好ましくは、3〜15
%以下であり、最も好ましくは5〜10%である。本発
明に用いられる崩壊剤顆粒の配合量としては、本発明の
タブレツト洗剤組成物に対し、0.1〜30重量%が好
ましく、特に好ましくは1%〜10重量%である。
【0031】本発明に用いられる酵素としては、通常洗
剤に用いられるものであれば特に限定されない。入手可
能な市販酵素としては、以下の物が例示される。 アルカラーゼ(Alkalaze)、サビナーゼ(Sa
vinase)、エスペラーゼ(Esperaze)、
エバラーゼ(Everlase)、カンナーゼ(Kan
nase)(以上ノボ・ノルデイス・バイオインダスト
ーリー社) マクサターゼ(Maxtaze)、マクサカル(Max
acal)、マクサペム(Maxapem)(以上ジェ
ネンコア社) 本発明のアルカリプロテアーゼの組み合わせは、異なる
ものであれば、その至適温度、至適pH等にとらわれる
ことはなく、どのような組み合わせでもかまわないが、
特に好ましい組み合わせとしては、アルカリプロテアー
ゼの1種がバチルス属起源菌から産生されるアルカリプ
ロテアーゼである。
【0032】更に、本発明にはリパーゼを使用すること
もできる。例としては通常市販のリポラーゼ、ルマファ
スト等が挙げられる。これらのリパーゼを単独、または
2種以上を併用して用いることもできる。これらリパー
ゼの中で、特に本発明で好ましいものとしては、起源が
Humicola属であるリパーゼのアミノ酸配列の第
118番目アミノ酸残基(アスパラギン酸)をロイシン
に置換したもので、特開平09−249893号公報に
記載のものである。このリパーゼは、ノボ・ノルデイス
ク・バイオインダストーリー社から「リポラーゼウルト
ラ」の商品名で販売されている。この特定な配列番号を
有するリパーゼは、耐アルカリ性に優れ、従来よりも比
活性が高いリパーゼである。
【0033】本発明のタブレット洗剤の酵素として、プ
ロテアーゼ、及びリパーゼを合計で0.02〜5重量%
配合することが好ましく、これより少ない場合には酵素
配合による洗浄力向上効果は期待できず、多過ぎる場合
には効果が飽和する。また、プロテアーゼとリパーゼの
配合比率としては、9/1〜1/9であることが好まし
く、さらに他の酵素を組み合わせる場合には、そのうち
の少なくとも2種の酵素が各々全体の1/10以上含ま
れていればよい。
【0034】その他、本発明の洗剤には過炭酸ソーダ、
過ホウ酸ソーダ、過硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム過
酸化水素付加物などの漂白剤、また増白剤として市販蛍
光染料の他、香料、青味付剤なども必要に応じて配合す
ることができる。
【0035】香料としては、脂肪族炭化水素、テルペン
炭化水素、芳香族炭化水素等の炭化水素類、脂肪族アル
コール、テルペンアルコール、芳香族アルコール等のア
ルコール類、脂肪族エーテル、芳香族エーテル等のエー
テル類、脂肪族オキサイド、テルペン類のオキサイド等
のオキサイド類、脂肪族アルデヒド、テルペン系アルデ
ヒド、水素化芳香族アルデヒド等、チオアルデヒド、芳
香族アルデヒド等のアルデヒド類、脂肪族ケトン、テル
ペンケトン、水素化芳香族ケトン、脂肪族環状ケトン、
非ベンゼン系芳香族ケトン、芳香族ケトン等のケトン
類、アセタール類、ケタール類、フェノール類、フエノ
ールエーテル類、脂肪酸、テルペン系カルボン酸、水素
化芳香族カルボン酸、芳香族カルボン酸等の酸類、酸ア
マイド類、脂肪族ラクトン、大環状ラクトン、テルペン
系ラクトン、水素化芳香族ラクトン、芳香族ラクトン等
のラクトン類、脂肪族エステル、フラン系カルボン酸族
エステル、脂肪族環状カルボン酸エステル、シクロヘキ
シルカルボン酸族エステル、テルペン系カルボン酸エス
テル、芳香族カルボン酸エステル等のエステル類、ニト
ロムスク類、ニトリル、アミン、ピリジン類、キノリン
類、ピロール、インドール等の含窒素化合物等々の合成
香料及び動物、植物からの天然香料、天然香料及び/又
は合成香料を含む調合香料の1種又は、2種以上を混合
し使用することができる。例えば、1996年化学工業
日報社刊印藤元一著「合成香料 化学と商品知識」、1
969年MONTCLAIR,N.J.刊STEFFE
N ARCTANDER著“Perfume and
Flavor Chemicals”等に記載の香料が
使用できる。なお、香料は実施例の香料に限定されな
い。
【0036】本発明のタブレツト型洗剤組成物は、前記
調製法によつて各々予め調製した洗剤顆粒と、崩壊剤顆
粒、および必要に応じてその他の成分を均一に混合後、
タブレツテイングすることによつて得られる。タブレツ
テイングでは基本的に臼と杵との組み合わせ及び圧縮装
置から構成される打錠機が使用される。圧縮装置を介し
て、臼の中で上杵と下杵との間に圧力を加えると、臼と
杵とで形成される形状のタブレツトが成形される。この
様な打錠機としては、一般に知られた一錠ずつ打錠する
単発式の打錠機を用いることもできるし、複数の金型を
回転する円盤に沿つて備えた生産効率の高いロータリー
式打錠機を用いることもできる。単発式打錠機として
は、例えば(株)菊水製作所竪型粉末成形機、岡田精工
(株)製単発打錠機、(株)富士薬品機械製スタンデイ
ングプレス等が挙げられ、また、ロータリー式打錠機と
しては、例えば(株)菊水製作所製クリーンプレスシリ
ーズ、タフプレスシリーズ、FETTE社製Pシリー
ズ、PTシリーズ、KORSCH社製PHシリーズ、T
RPシリーズ等が挙げられる。
【0037】タブレツトの形状としては、平面錠また
は、(株)菊水製作所、クリーンプレスシリーズ高速回
転式錠剤機カタログ(1996年6月発行、p14)に
記載される標準R面形状、スミカク平面形状、スミマル
平面形状、二段R面形状のものや、打錠面に角度が付い
た形状が好ましい。また、割線を入れることによつて、
錠剤を分割使用しやすくすることも可能である。打錠さ
れたタブレツト型洗剤は1個ないし複数個でピロー包装
される。包装材料としてはポリエチレンテレフタレート
(PET)等のポリエステルフィルム/アルミニウム/
延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)ラミネートフィ
ルム、CPP/OPPの2層フィルム、ポリプロピレン
フィルム(PP)の単層フィルムが好ましいが、特に限
定されるものではない。
【0038】ピロー包装されたタブレツト洗剤は、一袋
ずつ切り離されて、あるいは複数のピロー包装がつなが
ったままで個装箱に収容されても良い。ピロー包装され
たタブレット洗剤は平積み又は複数段積みされて個装箱
に収められる。この際、ピローパックの長辺が、下記数
3の(1)式で定義される長さであり、
【数3】長辺=nD+T+S+F …(1) (ここで、nは同包のタブレット個数、Dはタブレット
直径、Tはタブレットの厚み、Sはシール部分の長さ、
F≧1cmである。)
【0039】1回使用量毎にタブレット洗剤が包装され
ており、このピローパックが容器の内面がA辺の長さ:
xT〜1.3xT(xはA辺に沿って並ぶタブレットの
個数) B辺の長さ:yD〜1.2yD(yはB辺に沿って並ぶ
タブレットの個数) からなる長方形断面を持ち、 深さ:1.2zD〜1.8zD(zは積み重ねるタブレ
ットの段数) からなる容器に、ピローパックの長辺を容器の深さ方向
に、かつ短辺をB辺に沿って充填されていることに特徴
がある。この際、Fが1cm未満であるとピローのシー
ルがうまく行かない。また、A辺の長さは、好ましくは
1.05xT〜1.2xT、より好ましくは1.1xT
〜1.15xTである。A辺がxT未満であると容器に
収納することができず、1.3xTを超えると輸送時の
振動や落下に対する緩衝作用が不十分となり、タブレッ
トの割れや欠けが多くなり好ましくない。B辺の長さ
は、好ましくはyD〜1.15yD、より好ましくは
1.02yD〜1.1yDである。B辺の長さが、yD
未満ではタブレットを容器に収納するのができず、また
1.2yDを超えると輸送時の振動や落下に対する緩衝
作用が不十分となり、タブレットの割れや欠けが多くな
り好ましくない。容器の深さは、好ましくは1.3zD
〜1.7zD、より好ましくは1.4zD〜1.6zD
である。深さが1.2zD未満ではタブレットを容器に
収納するのが難しく、1.8zDを超えると、輸送時の
振動や落下に対する緩衝作用が不十分となり、タブレッ
トの割れや欠けが多くなり好ましくない。個装箱の材質
はコートボール紙や強度をもたせたミニダンボール紙、
プラスチックが好ましい。しかし、この材質に限定され
るものではない。
【0040】図1は、タブレット型洗剤11の斜視図を
示す。Dはタブレット直径を、Tはタブレット厚さを示
す。また、図2および図3はピロー包装容器21により
包装されたタブレット型洗剤11を示し、図2では1
個、図3では2個のタブレット型洗剤が包装されてい
る。SおよびSはシール部を示し、S+Sがシ
ール部分の長さとなる。このようにピロー包装とは、枕
型の包装形態である。ピロー包装されたタブレット洗剤
は、図4に示すように、個装体容器31内に充填され
る。個装箱の蓋部の取付位置としては、図4〜6の様に
A辺部でもよく、またB辺部であつても特に支障はな
い。特に好ましくは、A辺又はB辺のうちより長辺の側
に付設する。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、輸送時の衝撃緩衝作用
が高い個装箱入りピロー包装タブレツト洗剤を提供する
ことができる。
【0042】
【実施例】次に本発明を実施例をもつて説明するが、本
発明はこれら実施例によつて限定されるものではない。 実施例1 (1)洗剤顆粒の調製 後記表1に示す洗剤顆粒組成のうち、ノニオン界面活性
剤、ゼオライトの一部、崩壊剤、酵素、香料を除いた各
成分を用いて固形分40%の洗剤スラリーを調製し、こ
れを向流式乾燥塔を用いて270℃の条件でスプレー乾
燥し、水分3%の乾燥粉を得た。これを40℃に保温し
た二軸式連続ニーダー(栗本鐵工所)にノニオン活性剤
及び水分調整用の水と共に入れて捏和物を得た。その
後、この捏和物を1〜2cm角のサイコロ状に細断し、
顆粒状ゼオライトと共に粉砕した。粉砕機は、スピード
ミル(岡田精工)を用い回転数1500rpmで開口径
2mmスクリーンを用いた。得られた洗剤顆粒は少量の
ゼオライトでコートした後、必要に応じ、打錠前に篩を
用いて粒度の調整を行った。なお、いずれの試料も打錠
前に400μm以下の微粉を5重量%に調節した。
【0043】(2) 崩壊剤顆粒の調製 下記使用原料に示す各種粉末崩壊剤をよく混合した後、
圧縮造粒機(Alexanderwerk)を用い、ロ
ール圧5500kg/cmにて造粒した。その後、必
要に応じて乳鉢にて造粒物を粉砕し、篩い分けをして所
定の粒度の崩壊剤顆粒を得た。
【0044】(3) タブレットの調製 予め調製した洗剤顆粒と崩壊剤顆粒と微粉A型ゼオライ
ト(シルトンB、水沢化学)を全量35g、かつゼオラ
イト量1%、崩壊剤量7%に示す量になる様各々採取
し、よく混合してから、直径45mmの打錠金型に入
れ、単発打錠機(N60E:岡田精工)にて打錠し、成
型後の錠剤強度が下記の方法で50N前後となるように
成型した。得られたタブレットを以降の評価に用いた。
【0045】(4) タブレット強度の測定 上記方法にて調製したタブレットを錠剤強度計(TD−
50:岡田精工)にかけ、毎分20mmの速度で加圧ア
ームを動かし、タブレットの直径方向に力を加えて、崩
れるまでの最大応力をタブレット強度とした。
【0046】(5) ピロー包装 以下に示す材質の100mmx160mm大のフィルム
を用いて、まず100mmx円周130mmの大きさの
筒を作り、上記で調製したタブレツトを1個入れたの
ち、短辺方向の両端に各10mmのガセット(折込)を
入れて短辺巾45mmのピロー包装とした。長辺の長さ
は、シール位置の調節により変化させ、シール部分より
外側は接着後切断した。
【0047】(6) 個装箱 以下に示す大きさの個装箱を厚さ1mmのコートボール
紙で作成し、この中にピローパツクの長辺を深さ(Z)
方向に、短辺をB辺方向に沿って重ね合わせて上記ピロ
ー包装タブレットを入れた。
【0048】(7) 個装箱中のタブレットの壊れ易さ 上記で調製した個装箱入りピロー包装タブレット洗剤を
用いて、30cmの高さから下記斜線に示す面を下にし
て3回落下させた際のタブレットの壊れを下記の基準に
従って評価した。これらの結果を後記表2および表3に
示した。
【0049】使用原料 LAS−K:C10−13のアルキル鎖を持つ直鎖アル
キルベンゼンスルホン酸カリウム LAS−Na:C10−13のアルキル鎖を持つ直鎖ア
ルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム AOS−K:C14−18のアルキル鎖を持つアルファ
オレフィンスルホン酸カリウム αSF−Na:C14−16のアルキル鎖を持つαスル
ホ脂肪酸メチルエステルナトリウム AS−Na:C12−14のアルキル鎖を持つアルキル
硫酸ナトリウム ノニオンA:ダイアドール13(三菱化学)に酸化エチ
レン25モル付加体 ノニオンB:ダイアドール13(三菱化学)に酸化エチ
レン10モル付加体 ノニオンC:ダイアドール13(三菱化学)に酸化エチ
レン15モル酸化プロピレン3モルブロック付加体 石鹸:C12−18の脂肪酸ナトリウム ゼオライト:4A型ゼオラオト(水沢化学) 炭酸カリウム:試薬グレード 炭酸ナトリウム:試薬グレード 珪酸ナトリウム:JIS1号珪酸ナトリウム 亜硫酸ナトリウム:試薬グレード 過炭酸ナトリウム:SPC−D(三菱ガス化学) 漂白括性化剤:4−テ゛カノイル安息香酸のPEG60
00との造粒物、純分70%、平均粒径1000ミクロ
ン 蛍光増白剤A:チノパールCBS−X(チバスペシャリ
ティケミカルズ) 蛍光増白剤B:チノパールAMS−GX(チバスペシャ
リティケミカルズ) 酵素A:サビナーゼ18T(ノボノルディスク) 酵素B:リポラーゼU50T(ノボノルディスク) 香料:表4〜5に詳述 崩壊剤A:粉末セルロースKCフロックW−400G
(日本製紙)と架橋型カルボキシメチルセルロースアク
ジゾル(FMCコーポレーション)の混合顆粒化物(粒
径250〜710μm) 崩壊剤B:粉末セルロースArbocel FD 60
0−30(J.Rettenmaier &Sohn
e)の顆粒化物(粒径250〜1000μm)
【0050】
【表1】 洗剤顆粒の平均粒径:800μm 包装フィルムの材質 フィルムA:PET/アルミ/OPP=12/7/30
(μm) フィルムB:CCP/OPP=20/20(μm) 個装箱の大きさ(内面サイズ) 個装箱A(8個入り):A辺90mm、B辺95mm、
深さ80mm 個装箱B(12個入り):A辺90mm、B辺145m
m、深さ80mm 個装箱C(16個入り):A辺90mm、B辺190m
m、深さ80mm 個装箱D(平積み16個入り:ピローパツクの長辺をB
辺に、短辺をA辺に沿わせて収納)A辺105mm、B
辺150mm、深さ95mm
【0051】
【表2】
【0052】実施例2 (1)洗剤顆粒の調製 前記表1に示す洗剤顆粒組成のうち、ノニオン界面活性
剤、ゼオライトの一部、崩壊剤、酵素、香料を除いた各
成分を用いて固形分40%の洗剤スラリーを調製し、こ
れを向流式乾燥塔を用いて270℃の条件でスプレー乾
燥し、水分3%の乾燥粉を得た。これを40℃に保温し
た二軸式連続ニーダー(栗本鐵工所)にノニオン活性剤
及び水分調整用の水と共に入れて捏和物を得た。その
後、この捏和物を1〜2cm角のサイコロ状に細断し、
顆粒状ゼオライトと共に粉砕した。粉砕機は、スピード
ミル(岡田精工)を用い回転数1500rpmで開口径
2mmスクリーンを用いた。得られた洗剤顆粒は少量の
ゼオライトでコートした後、必要に応じ、打錠前に篩を
用いて粒度の調整を行った。なお、いずれの試料も打錠
前に400μm以下の微粉を5重量%に調節した。
【0053】(2) タブレットの調製 予め調製した洗剤顆粒と崩壊剤顆粒と微粉A型ゼオライ
ト(シルトンB、水沢化学)を全量20g、かつゼオラ
イト量1.5%、崩壊剤量7%に示す量になる様各々採
取し、よく混合してから、直径34mmの打錠金型に入
れ、単発打錠機(N60E:岡田精工)にて打錠し、成
型後の錠剤強度が下記の方法で50N前後となるように
成型した。得られたタブレットを以降の評価に用いた。
【0054】(4) タブレット強度の測定 上記方法にて調製したタブレットを錠剤強度計(TD−
50:岡田精工)にかけ、毎分20mmの速度で加圧ア
ームを動かし、タブレットの直径方向に力を加えて、崩
れるまでの最大応力をタブレット強度とした。
【0055】(5) ピロー包装 以下に示す材質の80mmx120mm大のフィルムを
用いて、まず80mmx円周110mmの大きさの筒を
作り、上記で調製したタブレツトを1個入れたのち、短
辺方向の両端に各約10mmのガセット(折込)を入れ
て短辺巾34mmのピロー包装とした。長辺の長さは、
シール位置の調節により変化させ、シール部分より外側
は接着後切断した。
【0056】(6) 個装箱 以下に示す大きさの個装箱を厚さ1mmのミニダンボー
ル紙で作成し、この中にピローパツクの長辺を深さ
(Z)方向に、短辺をB辺方向に沿って重ね合わせて上
記ピロー包装タブレットを入れた。尚、2段以上入れる
場合には、各段の間に仕切りとして、厚さ1mmのミニ
ダンボール紙を入れピローパツクの上下の移動を防止し
た。
【0057】(7) 個装箱中のタブレットの壊れ易さ 上記で調製した個装箱入りピロー包装タブレット洗剤を
用いて、30cmの高さから下記斜線に示す面を下にし
て3回落下させた際のタブレットの壊れを下記の基準に
従って評価した。これらの結果を後記表2および表3に
示した。
【0058】使用原料 LAS−K:C10−13のアルキル鎖を持つ直鎖アル
キルベンゼンスルホン酸カリウム LAS−Na:C10−13のアルキル鎖を持つ直鎖ア
ルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム AOS−K:C14−18のアルキル鎖を持つアルファ
オレフィンスルホン酸カリウム αSF−Na:C14−16のアルキル鎖を持つαスル
ホ脂肪酸メチルエステルナトリウム AS−Na:C12−14のアルキル鎖を持つアルキル
硫酸ナトリウム ノニオンA:ダイアドール13(三菱化学)に酸化エチ
レン25モル付加体 ノニオンB:ダイアドール13(三菱化学)に酸化エチ
レン10モル付加体 ノニオンC:ダイアドール13(三菱化学)に酸化エチ
レン15モル酸化プロピレン3モルブロック付加体 石鹸:C12−18の脂肪酸ナトリウム ゼオライト:4A型ゼオラオト(水沢化学) 炭酸カリウム:試薬グレード 炭酸ナトリウム:試薬グレード 珪酸ナトリウム:JIS1号珪酸ナトリウム 亜硫酸ナトリウム:試薬グレード 過炭酸ナトリウム:SPC−D(三菱ガス化学) 漂白括性化剤:4−テ゛カノイル安息香酸のPEG60
00との造粒物、純分70%、平均粒径1000ミクロ
ン 蛍光増白剤A:チノパールCBS−X(チバスペシャリ
ティケミカルズ) 蛍光増白剤B:チノパールAMS−GX(チバスペシャ
リティケミカルズ) 酵素A:サビナーゼ18T(ノボノルディスク) 酵素B:リポラーゼU50T(ノボノルディスク) 香料:表4〜5に詳述 崩壊剤A:粉末セルロース顆粒化物 Arbocel
TF30HG(J.Rettenmaier &Soh
ne)(粒径250〜1000μm)
【0059】
【表3】 洗剤顆粒の平均粒径:800μm 包装フィルムの材質 フィルムA:PET/アルミ/OPP=12/7/30
(μm) フィルムB:CCP/OPP=20/20(μm) 個装箱の大きさ(内面サイズ) 個装箱E(20個入り):A辺90mm、B辺144m
m、深さ65mm 個装箱F(50個入り):A辺90mm、B辺180m
m、深さ130mm 個装箱G(平積み18個入り:ピローパツクの長辺をB
辺に、短辺をA辺に沿わせて収納)A辺110mm、B
辺110mm、深さ60mm
【0060】
【表4】
【0061】
【表5】
【0062】
【表6】
【図面の簡単な説明】
【図1】タブレット型洗剤の実施例を示す斜視図であ
る。
【図2】タブレット型洗剤の包装形態を示す斜視図であ
る。
【図3】タブレット型洗剤の包装形態を示す斜視図であ
る。
【図4】タブレット型洗剤が個装体容器内に収納された
状態を示す斜視図である。
【図5】タブレット型洗剤が個装体容器内に収納された
状態を示す斜視図である。
【図6】タブレット型洗剤が個装体容器内に収納された
状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 タブレット型洗剤 21 ピロー包装容器 31 個装体容器
フロントページの続き Fターム(参考) 3E067 AA13 AB96 AC03 AC12 AC15 BA06C BA20B BB02C BB14B BC06B BC07B EA17 FA04 FB07 FC01 GD03 4H003 AB03 AB15 AB19 AB21 AB27 AB44 AC08 AC23 BA17 BA21 DA01 EA12 EA15 EA16 EA20 EA28 EB09 EB22 EB30 EB36 EB42 EC01 EC02 ED02 EE05 FA16 FA32 FA43

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長辺が、下記数1の(1)式で定義され
    る長さであるピローパックに、 【数1】長辺=nD+T+S+F …(1) (ここで、nは同包のタブレット個数、Dはタブレット
    直径、Tはタブレットの厚み、Sはシール部分の長さ、
    F≧1cmである。)1回使用量毎包装されたタブレッ
    ト洗剤を、容器内面が A辺の長さ:xT〜1.3xT(xはA辺に沿って並ぶ
    タブレットの個数) B辺の長さ:yD〜1.2yD(yはB辺に沿って並ぶ
    タブレットの個数) からなる長方形断面を持ち、 深さ:1.2D〜1.8zD(zは積み重ねるタブレッ
    トの段数) からなる容器に、ピローパックの長辺を容器の深さ方向
    に、かつ短辺をB辺に沿って充填することを特徴とする
    個装箱入りタブレット洗剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013517997A (ja) * 2010-01-29 2013-05-20 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 蓋を有する単位用量洗剤組成物用の容器システム
JP2020006988A (ja) * 2018-07-05 2020-01-16 白元アース株式会社 包装袋及びこの包装袋の箱体への収容方法

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