JP2002178905A - マスタシリンダ - Google Patents

マスタシリンダ

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JP2002178905A
JP2002178905A JP2000374791A JP2000374791A JP2002178905A JP 2002178905 A JP2002178905 A JP 2002178905A JP 2000374791 A JP2000374791 A JP 2000374791A JP 2000374791 A JP2000374791 A JP 2000374791A JP 2002178905 A JP2002178905 A JP 2002178905A
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cylinder
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Katsumi Maehara
克己 前原
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Bosch Braking Systems Corp
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Bosch Braking Systems Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダ本体の倍力装置に嵌合される口元部
の外径寸法をピストン頭部が挿入される部分の大径化に
かかわらず一定に保つにしても、液補給室に対する流路
面積を十分に確保できるようにし、さらに、面取り部お
よび段部形成に必要なシリンダ孔の内径差が確保される
ようにしたマスタシリンダを提供すること。 【解決手段】 ピストンガイド8が、段部12と抜け止
め具10とにより、面取り部11からの距離をピストン
ガイド8の内端面8aと面取り部11との間でシリンダ
孔2周壁に補給孔13を開口させる分保って位置決めさ
れるようにする。また、抜け止め具を、断面矩形のCリ
ングよりも断面積が小さな線材より形成したリング状部
材とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等のブレーキ
システムにおいて操作力を軽減する倍力装置と組み合せ
て使用され、特にシリンダ本体の口元部およびそこから
突出するピストンの一部分を倍力装置内に嵌合させる場
合に好適となるマスタシリンダに関する。
【0002】
【発明の背景】従来この種のマスタシリンダのひとつと
して、シリンダ孔を形成されそのシリンダ孔が開口する
口元部を倍力装置内に嵌入されるシリンダ本体と、頭部
が前記シリンダ孔内に摺動自在に挿入されるとともにそ
の頭部よりも小径の軸部が前記口元部の外方に延在する
ピストンと、前記頭部に装着され前記シリンダ孔の奥側
に液圧発生室を区画するカップシールと、前記シリンダ
孔の前記口元部側に嵌入されて前記軸部が摺動自在に貫
通し前記シリンダ孔内に形成された段部により前記液圧
発生室側への移動を規制される環状のピストンガイド
と、このピストンガイドに支持されて前記軸部の外周側
に常時作動液リザーバへ連絡される液補給室を区画する
密封部材と、前記口元部のシリンダ孔周壁に形成された
環状溝に嵌着され前記ピストンガイドの外端側に係合す
る抜け止め具とを備え、前記シリンダ孔内には、前記頭
部が挿入される部分とその口元部側部分との間に、前記
カップシールの挿入を案内可能な面取り部を形成し、シ
リンダ本体には、一端側が作動液リザーバに連絡され他
端が前記面取り部よりも前記口元部側で前記液補給室に
対して開口する補給孔を形成したものがある。
【0003】こうしたものにおいては、シリンダ孔の内
径は、前記面取り部および段部を形成する都合上、カッ
プシールを装着したピストン頭部が挿入される部分より
も口元部側の方を大径とせざるを得ないが、所望のブレ
ーキ性能を得るためにピストン頭部及びそれが挿入され
る部分の有効径を大径化し、それに伴ってシリンダ本体
外径が太くなる場合でも、倍力装置との嵌合部分となる
口元部は、組み合せ汎用性を考慮して、その外径寸法を
変化させないことが望まれる。
【0004】しかしながら、この要請を満たすようにす
ることは、シリンダ孔のピストン頭部が挿入される部分
と、ピストンガイドが配置され液補給室として利用され
る口元部側の部分との内径差が小さくなることを意味
し、これが、作動液リザーバと液補給室との間の液移動
を阻害しかねないことが分かった。また、抜け止め具と
段部とによりピストンガイドを位置決めするに際して
も、抜け止め具を嵌着する環状溝を形成した上で必要十
分な強度が得られるよう口元部の肉厚(内外差)を設定
する必要があり、口元部の外径寸法不変と面取り部およ
び段部形成に必要なシリンダ孔内径差確保とを両立し難
いものとなっていた。
【0005】
【発明の解決すべき課題】すなわち、例えば特開平11
−78852号公報(このマスタシリンダの要部を図6
に示す)に示されるように、面取り部41に隣接して径
外方に広がる環状面43に、作動液リザーバから液補給
室に通じる補給孔42を開口させるものでは、上述の如
くピストン頭部挿入部分と口元部44側とのシリンダ孔
の内径差が小さくなると、環状面43が小さくなること
に伴って補給孔42の開口面積も小さくなってしまい、
十分な流路面積を確保できなくなるという問題を生じ
る。また、同公報に示されるように、ピストンガイド4
5の抜け止め具として一般的なCリング46を用いるの
では、その嵌着用溝を比較的深く形成しなければならな
いため、それを加味して口元部44の肉厚を設定した場
合、シリンダ孔のピストン頭部挿入部分を大径化して口
元部44外径寸法を一定に保とうとすると、シリンダ孔
の内径差が縮まり面取り部41および段部を必要な大き
さに形成できない。逆にこれらを必要な大きさにしよう
とすると、シリンダ孔のピストン頭部挿入部分大径化に
伴い口元部外径寸法が大となり上記要請に応えられない
という問題も生じる。
【0006】本発明は、以上の点に着目して成されたも
のであって、倍力装置との組み合せにおいて汎用性の高
いマスタシリンダを得ることを目的とし、シリンダ本体
の倍力装置に嵌合される口元部の外径寸法をピストン頭
部が挿入される部分の大径化にかかわらず一定に保つに
しても、液補給室に対する流路面積を十分に確保できる
ようにすることを第一の課題とし、さらに、面取り部お
よび段部形成に必要なシリンダ孔の内径差が確保される
ようにすることを第二の課題とする。
【0007】
【発明の解決手段】本発明では、上記第一の課題を達成
するために、前記ピストンガイドが、前記段部と前記抜
け止め具とにより、前記面取り部からの距離を当該ピス
トンガイドの内端面と前記面取り部との間でシリンダ孔
周壁に前記補給孔を開口させる分保って位置決めされる
ようにする。
【0008】こうすることによって、ピストン頭部挿入
部分と口元部とのシリンダ孔内径差とは無関係に、液補
給室に対する補給孔の開口スペースを確保できるため、
口元部の外径寸法を不変としてピストン頭部挿入部分を
大径化することに伴い、シリンダ孔の内径差が減少して
も、液補給室に対する流路面積を十分なものとして液流
動性劣化を防ぐことができる。
【0009】また、上記第二の課題をも達成するために
は、前記抜け止め具を、断面矩形のCリングよりも断面
積が小さな線材より形成したリング状部材とする。これ
によれば、口元部の内径側に形成する抜け止め具嵌着用
の環状溝を、Cリングを用いる場合に比し深さの浅いも
のとして、口元部の肉厚を強度上問題のない程度まで薄
くすることができるため、口元部の外径寸法を不変とし
てピストン頭部挿入部分を大径化するにしても、シリン
ダ孔のピストン頭部挿入側と口元部側とに、面取り部お
よび段部形成に必要な大きさの内径差を持たせることが
できる。
【0010】なお、抜け止め具として係合量の小さいリ
ング状部材を用いた場合でもピストンガイドの位置決め
をより確実に行えるようにするためには、前記ピストン
ガイドを前記シリンダ孔の奥側から前記リング状部材を
前記環状溝の内壁に圧接させる方向に付勢する弾性部材
を設けることが好ましい。また、この弾性部材の機能
を、前記段部と前記ピストンガイドとの間に介在し前記
密封部材を前記ピストンガイドとともに保持するリテー
ナに、弾性片を形成することによって持たせてもよく、
部品点数が増加しないようにすることもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0012】図1は本実施の形態によるマスタシリンダ
1の全体を示す断面図、図2は図1における要部の拡大
図である。
【0013】シリンダ本体4の内部に形成されるシリン
ダ孔2にはプライマリピストン3及びセカンダリピスト
ン23がそれぞれ摺動自在に挿入されており、プライマ
リピストン3とセカンダリピストン23との間にプライ
マリ液圧発生室5を、セカンダリピストン23とシリン
ダ孔2の閉塞端2bとの間にセカンダリ液圧発生室25
をそれぞれ区画している。なお、ブレーキ操作時の各液
圧発生室5、25におけるブレーキ液圧発生作用は従来
より公知であるので、その説明は省略する。
【0014】プライマリピストン3の頭部3aには、プ
ライマリ液圧発生室5と、後述するプライマリ側液補給
室14(以下、それぞれを単に液圧発生室、液補給室と
呼ぶ)とを区画する環状のカップシール16が装着され
ており、このカップシール16はピストン頭部3aに形
成された段部3aaと、戻しばね21の一端を支持する
リテーナ19との間で位置決めされ支持されている。戻
しばね21の他端は、プライマリピストン3に結合され
たボルト部材17の頭部に係合するリテーナ18により
支持されている。これによりプライマリピストン3は、
図示するマスタシリンダ1の非作動状態において右方へ
と付勢され、液圧発生室5は、リリーフポート22、配
管接続具20、及びこの配管接続具20に接続される配
管(図示せず)を介して、マスタシリンダ1とは別の場
所に設置される作動液リザーバの内部と連絡される。
【0015】セカンダリ液圧室25についても同様に、
マスタシリンダ1の非作動状態において、図示しないリ
リーフポート、配管接続具28、及びこの配管接続具2
8に接続される配管を介して作動液リザーバの内部と連
絡される。
【0016】シリンダ本体4は、そのシリンダ孔2が開
口する口元部4aを、運転者によるブレーキ操作を補助
する倍力装置(図2において一部のみ示す)27内に嵌
入されて組み付けられる。口元部4aの内部には、樹脂
材料より成る環状のピストンガイド8が嵌入され、プラ
イマリピストン3の、その頭部3aよりも小径に形成さ
れ倍力装置27内方へ延在する軸部3bが、ピストンガ
イド8を摺動自在に貫通している。ブレーキ操作時は、
倍力装置27の出力軸先端部26がピストン軸部3bの
内部に形成された凹所3baを押圧してピストン3を図
において左方へ移動させ液圧発生室5に液圧を発生させ
る。
【0017】ピストンガイド8の内端側(図において左
方側)には、内周側段部8cと外周側段部8bとが形成
され、内周側段部8cにはカップシール7が、外周側段
部8bにはOリング6が装着されている。これらカップ
シール7及びOリング6は、ピストン頭部3aに装着さ
れたカップシール16との間で、ピストン軸部3bの外
周側に環状の液補給室14を区画する密封部材を構成す
る。
【0018】シリンダ孔2には、ピストンガイド8の内
端面8aと対向して段部12が形成されている。この段
部12とピストンガイド8との間には、後述するリテー
ナ15が、その弾性片15aを段部12に係合させて介
在され、これによりピストンガイド8は液圧発生室5側
への移動が規制される。
【0019】段部12と、シリンダ孔2のピストン頭部
3aが挿入される部分2aに隣接形成した面取り部11
との間におけるシリンダ孔2の内周壁には、一端が作動
液リザーバに連絡される丸孔状の補給孔13の他端が液
補給室14に対して開口しており、液補給室14は常時
作動液リザーバに連通している。すなわち、段部12
は、補給孔13のシリンダ孔2内周壁に対する開口面積
を作動液リザーバと液補給室14との間の液移動を十分
に行える大きさに確保できる距離分、面取り部11から
口元部4aの開口寄りに隔てて形成されている。
【0020】このような構成のため、口元部4aの外径
寸法は不変としたままでピストン頭部挿入部分2aを大
径化しても、補給孔13の液補給室14に対する開口の
大きさは減少させずに済み、作動液リザーバと液補給室
14との間における作動液の流動性が阻害されることは
ない。
【0021】なお、面取り部11は、マスタシリンダ組
立時、予めカップシール16を頭部3aに装着したピス
トン3をシリンダ孔2に挿入する際、カップシール16
の外周リップ部16aが補給孔13の開口エッジ24に
より損傷されるのを防ぐ役割を果たす。
【0022】次に、リテーナ15について説明する。図
4はリテーナ15の平面図を、図5は図4における[5]
−[5]線から見た側面図である。なお、図1、2に示さ
れるリテーナ15は図4における[B]−[B]線上での断
面が示されている。
【0023】リテーナ15は金属(例えばステンレス)
製でリング形状を呈している。リテーナ15の内周側に
は、図4において紙面の手前側に垂直に突出する1つの
爪部15cと、紙面の反対側に垂直に突出する3つの爪
部15bが、それぞれ一体的に形成されている。また、
リテーナ15の外周側から径内方に切り欠いた一対のU
字状切欠き15d間に形成される片部15aを、爪部1
5cの突出方向側に傾斜させて突出させ、更にその先端
部を環状の平面部15eとほぼ平行となるように屈曲さ
せることにより、板ばねの機能を持たせた弾性片15a
としている。この弾性片15aは120度間隔で3つ形
成されている。
【0024】このような構成のリテーナ15は、図2に
示すように、1つの爪部15cが液圧発生室5側に突出
し、3つの爪部15bがシリンダ孔2の開口側に突出す
る向きで配置され、且つ弾性片15aを自然状態から押
し縮めた状態で段部12とピストンガイド8の内端面8
aとの間に配設され、弾性片15aは段部12に圧接
し、3つの爪部15bの突出方向側に位置する環状面1
5fはピストンガイド8の内端面8aに圧接する。よっ
て、ピストンガイド8は、弾性片15aの復元力により
図において右方に付勢されている。3つの爪部15bそ
れぞれは、カップシール7の外周リップ部と内周リップ
部との間に挿入され、カップシール7をピストンガイド
8とともに保持している。ピストン軸部3bはリテーナ
15を遊貫し、リテーナ15と接触することなくピスト
ンガイド8を摺動する。
【0025】次いで、ピストンガイド8の抜け止めに関
して説明する。口元部4aの開口寄りのシリンダ孔周壁
には、断面略台形状(シリンダ孔2奥側の端壁面のみ傾
斜)の環状溝9が形成されており、この環状溝9に、図
3に示すリング状部材(スナップリング)10が、ピス
トンガイド8の、シリンダ孔2の開口からの抜け止め具
として嵌着されている。リング状部材10は、従来抜け
止め具として用いられていた断面矩形のCリング46に
対し、それよりも断面積が小さく断面丸形の線材(材質
は例えば鋼)より成る。なお、図1、図2に示されるリ
ング状部材10は、図3における[A]−[A]線上での断
面として示されている。こうしたリング状部材10は、
そのU字形湾曲部分をもつ開放部を押し縮めることによ
ってシリンダ孔2内に挿入され、その後、拡径方向への
弾性復元力によって環状溝9内に進入し嵌着される。
【0026】このように、線材より形成したリング状部
材10を抜け止め具とすることで、抜け止め具嵌着用の
環状溝9を断面矩形のCリングを用いた場合よりも浅い
ものとすることができ、その分、口元部4aの肉厚を強
度上問題のない程度まで薄くすることができる。すなわ
ち、口元部4aの外径寸法は不変としてこの口元部4a
の内径をより大とすることができ、シリンダ孔2のピス
トン頭部挿入部分2aが大径化しても、カップシール1
6の損傷を防ぎながらピストン頭部3aの円滑な挿入を
行わせる面取り部11、及びピストンガイド8の液圧発
生室5側への移動を規制するための段部12の形成に必
要な大きさの内径差を、シリンダ孔2に確保できる。
【0027】また、上述したようにリテーナ15からの
弾性力を受けてピストンガイド8がリング状部材10側
に(図1、2において右方に)付勢されており、ピスト
ンガイド8の外端側外周に形成されたテーパ部8dで、
リング状部材10を環状溝9の内壁に圧接させている。
これにより、線材より形成されるためにピストンガイド
8、環状溝9内壁との係合量が小さくなるリング状部材
10を抜け止め具としても、ピストンガイド8を、リテ
ーナ15が介在する段部12との間で確実に位置決めで
きる。また、Oリング6及びカップシール7を保持する
ためのリテーナ15に弾性片15aを形成することによ
り、ピストンガイド8をリング状部材10に向けて付勢
する弾性部材としての機能をも兼ね備えさせているの
で、部品点数を増加させることがない。
【0028】また、上述したように、ピストンガイド8
の内端側を段付き形状にし、その外周側段部8bに、カ
ップシール7と共に液補給室14を区画する密封部材を
構成するOリング6を装着させているので、図6に示す
従来のようにピストンガイド45自体の外周に環状凹所
を形成する必要がなく、ピストンガイド8を、その径方
向の型割り不要の樹脂成形品とすることが可能となる。
すなわち、軸方向の型割りでピストンガイド8を成形す
ることができるので、成形型のパーティングラインを、
段部8bを避けて位置させることができ、パーティング
ラインに沿って形成されるバリが段部8bに形成される
ことなくOリング6によるシール作用を阻害することが
ない。
【0029】また、リテーナ15は、これを形成する板
材自体の厚みは薄くても、弾性片15aがシリンダ孔2
の軸線方向にみて平面部15fから離れている分、部品
全体としての厚みを板材自体の厚みよりも大きくされて
いる。従って、そのリテーナ15の実質的な厚さに対応
させて、シリンダ孔2内の段部12からOリング6接触
部分に至る内周壁の面仕上げ不要部分を長くとることが
許容され、リテーナ15の製作を容易にしながらシリン
ダ孔2の仕上げ加工の簡略化を図ることができる。
【0030】以上、図示した本発明の実施の形態につい
て説明したが、例えば、ピストンガイド8をシリンダ孔
2奥側からリング状部材10に向けて付勢する機能を持
つ部材を別に設けてもよく、その付勢機能をリテーナに
持たせるにしても、弾性片の形状や個数は、図示のもの
に限らず適宜変更選定可能である。
【0031】また、液補給室を区画する密封部材を、O
リング6とカップシール7といった二部材から構成せ
ず、単一の部材として設けることも可能である。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、シリンダ本体の口元部
内に嵌入されるピストンガイドの位置ないしは位置決め
構造を特定のものとするだけで、シリンダ本体の口元部
外径寸法を変化させることなく、ピストン頭部が挿入さ
れる部分におけるシリンダ孔内径の設定自由度を増すこ
とができ、もって、倍力装置との組合せにおいて汎用性
の高いマスタシリンダを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるマスタシリンダの全
体を示す断面図である。
【図2】図1における要部の拡大図である。
【図3】本発明に係る抜け止め具の平面図である。
【図4】本発明に係るリテーナの平面図である。
【図5】図4における[5]−[5]線からみた側面図であ
る。
【図6】従来のマスタシリンダの要部拡大図である。
【符号の説明】
1 マスタシリンダ 2 シリンダ孔 3 (プライマリ)ピストン 3a ピストン頭部 3b ピストン軸部 4 シリンダ本体 4a 口元部 5 (プライマリ)液圧発生室 6 密封部材(Oリング) 7 密封部材(カップシール) 8 ピストンガイド 9 環状溝 10 抜け止め具 11 面取り部 12 段部 13 補給孔 14 (プライマリ側)液補給室 15 リテーナ 15a 弾性片 27 倍力装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ孔を形成されそのシリンダ孔が
    開口する口元部を倍力装置内に嵌入されるシリンダ本体
    と、頭部が前記シリンダ孔内に摺動自在に挿入されると
    ともにその頭部よりも小径の軸部が前記口元部の外方に
    延在するピストンと、前記頭部に装着され前記シリンダ
    孔の奥側に液圧発生室を区画するカップシールと、前記
    シリンダ孔の前記口元部側に嵌入されて前記軸部が摺動
    自在に貫通し前記シリンダ孔内に形成された段部により
    前記液圧発生室側への移動を規制される環状のピストン
    ガイドと、このピストンガイドに支持されて前記軸部の
    外周側に常時作動液リザーバへ連絡される液補給室を区
    画する密封部材と、前記口元部のシリンダ孔周壁に形成
    された環状溝に嵌着され前記ピストンガイドの外端側に
    係合する抜け止め具とを備え、前記シリンダ孔内には、
    前記頭部が挿入される部分とその口元部側部分との間
    に、前記カップシールの挿入を案内可能な面取り部を形
    成し、前記シリンダ本体には、一端側が作動液リザーバ
    に連絡され他端が前記面取り部よりも前記口元部側で前
    記液補給室に対して開口する補給孔を形成したマスタシ
    リンダにおいて、前記ピストンガイドが、前記段部と前
    記抜け止め具とにより、前記面取り部からの距離を当該
    ピストンガイドの内端面と前記面取り部との間でシリン
    ダ孔周壁に前記補給孔を開口させる分保って位置決めさ
    れるマスタシリンダ。
  2. 【請求項2】 前記抜け止め具を、断面矩形のCリング
    よりも断面積が小さな線材より形成したリング状部材と
    した請求項1記載のマスタシリンダ。
  3. 【請求項3】 前記段部を、前記面取り部から前記口元
    部の開口寄りに所定距離隔てて形成し、前記ピストンガ
    イドの内端面と対向させる請求項1または2いずれかに
    記載のマスタシリンダ。
  4. 【請求項4】 前記ピストンガイドを前記シリンダ孔の
    奥側から前記リング状部材を前記環状溝の内壁に圧接さ
    せる方向に付勢する弾性部材を設けた請求項2または3
    いずれかに記載のマスタシリンダ。
  5. 【請求項5】 前記段部を前記ピストンガイドの内端面
    と対向させる位置に形成して、その段部と前記ピストン
    ガイドとの間に前記密封部材を前記ピストンガイドとと
    もに保持するリテーナを介在させ、そのリテーナには、
    前記ピストンガイドを前記シリンダ孔の奥側から前記リ
    ング状部材を前記環状溝の内壁に圧接させる方向に付勢
    する弾性片を設けた請求項2記載のマスタシリンダ。
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