JP2002178313A - 臭気吸着及び電磁波シールドボード - Google Patents

臭気吸着及び電磁波シールドボード

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JP2002178313A
JP2002178313A JP2000379642A JP2000379642A JP2002178313A JP 2002178313 A JP2002178313 A JP 2002178313A JP 2000379642 A JP2000379642 A JP 2000379642A JP 2000379642 A JP2000379642 A JP 2000379642A JP 2002178313 A JP2002178313 A JP 2002178313A
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board
pair
odor
shielding sheet
electromagnetic
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Application number
JP2000379642A
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English (en)
Inventor
Sukebumi Kawashita
下 資 文 川
Mitsuru Terui
井 満 照
Shigehisa Ishihara
原 茂 久 石
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SHINWA MOKKO KK
Original Assignee
SHINWA MOKKO KK
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  • Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両等に搭載された電子機器等から発生する
電磁波や着座者が持ち込む携帯電話等から発生する電磁
波を有効に遮蔽する。電子機器の電子制御に悪影響を及
ぼすのを防止する。車室内の異臭を臭気吸着剤に有効に
吸着させる。 【解決手段】 ボード21を薄い木質繊維基材から成形
された表裏一対のボード本体23から形成する。表裏一
対のボード本体23間に電磁遮蔽シート25を設ける。
電磁遮蔽シート25を金属細線25aをネット状に編み
込んで形成する。表裏一対のボード本体23間に電磁遮
蔽シート25と共に臭気吸着剤27を添加する。表裏一
対のボード本体23の相互に対向する面に接着剤29を
接合する。接着剤29を電磁遮蔽シート25に接合す
る。ボード本体23の表面に凹凸部35を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、臭気吸着及び電磁
波シールドボードに関し、更に詳細に説明すると、薄い
木質繊維基材から成形されたボード本体を備える臭気吸
着及び電磁波シールドボードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より車両用内装品に種々のボードが
用いられ、例えば、車両用シート等のフロント及びリア
シートのシートバックの背面側にはバックボードが取付
けられ、またアームレストの後方にスクリーンボード等
が設けられている。
【0003】図9に示す如く、車両用シート1のシート
バック3には内側に収納される部品、例えばサイドエア
ーバッグ装置,ランバーサポート装置等をシートバック
の背面側から取付けた後に、シートバックの背面側にハ
ードボード等の木質繊維基材から形成されたバックボー
ド5が取付けられ、シートバックの背面側の外観の向上
を図っている。尚、図9中、符号2はシートクッション
である。
【0004】また、図10に示す如く、バックボード5
は木質繊維基材から所望の形状に成形されたボード本体
7と、このボード本体7の表面側に積層された感触及び
外観を向上させる表皮材8とから形成されている。この
表皮材8の外周縁はボード本体7の裏面側に巻き込まれ
てタッカー9止めされている。更に、バックボード5の
表面側に伸縮性を有する布地やネット等を張設して形成
されたポケット10が取付けられている。
【0005】図10に示す如く、バックボード5のボー
ド本体7の裏面側の上部にはシートバック3に係止する
ための断面略L字状の取付けブラケット12が左右一対
設けられ、またボード本体7の裏面側の下部にはシート
バック3に係止するためのクリップ14が左右に上下一
対づつ合計4個設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、近時コンピ
ュータ化が進み、車両等においては電子機器が多数搭載
され、これら電子機器が電子制御されるようになってい
る。これら電子機器から発生する電磁波の着座者に対す
る影響を防止することが要求され、またインターネット
及び携帯電話,ノートパソコン等の情報機器の普及によ
りこれら携帯電話等の情報機器から発生する電磁波が車
両等に搭載された電子機器の電子制御に影響を与えるの
を最小限に抑えることが要求されている。更に医療機器
として例えば、心臓のペースメーカーに悪影響を及ぼす
等の弊害が発生している。然し乍ら、これらの電子機
器,情報機器から発生する電磁波を有効に遮蔽する簡易
な手段が存在していなかった。また車両等においては空
調設備が設けられ、エアコン等に発生するカビや車室内
の汚れ等により車室内が異臭を発することがあり、車室
内の快適性を阻害していた。
【0007】本発明の目的は、電子機器等から発生する
電磁波や携帯電話等から発生する電磁波を有効に遮蔽す
ることができ、車両内装品である車両用シート等に用い
た場合に、着座者や車両等に搭載された電子機器の電子
制御に悪影響を及ぼすのを防止することができ、また心
臓にペースメーカーを取付けた者を電磁波から守ること
ができ、更にエアコン等に発生するカビや汚れ等から発
生する異臭を有効に吸着することができ、空気を浄化し
て快適性を向上させることができ、組付け作業を簡易迅
速に行え、然もガタツキのない確実な取付け状態を得る
ことができ、外観及び経済性に優れ、高級感をだすこと
ができる臭気吸着及び電磁波シールドボードを提供する
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述せる課題に
鑑みてなされたもので、本発明の請求項1に記載の臭気
吸着及び電磁波シールドボードは、薄い木質繊維基材か
ら成形された表裏一対のボード本体と、該表裏一対のボ
ード本体間に設けられた電磁遮蔽シートとを備え、前記
電磁遮蔽シートは金属細線をネット状に編み込んで形成
され、前記表裏一対のボード本体間に臭気吸着剤が挿入
されていることを特徴とする。
【0009】また、本発明の請求項2に記載の臭気吸着
及び電磁波シールドボードは、薄い木質繊維基材から成
形された表裏一対のボード本体と、該表裏一対のボード
本体間に設けられた電磁遮蔽シートとを備え、前記電磁
遮蔽シートは金属細線をネット状に編み込んで形成さ
れ、前記表裏一対のボード本体間に電磁遮蔽シートと共
に臭気吸着剤が挿入され、前記表裏一対のボード本体の
相互に対向する面に接着剤が接合され、該接着剤が電磁
遮蔽シートに接合されていることを特徴とする。
【0010】また、本発明の請求項3に記載の臭気吸着
及び電磁波シールドボードは、薄い木質繊維基材から成
形された表裏一対のボード本体と、該表裏一対のボード
本体間に設けられた電磁遮蔽シートとを備え、前記電磁
遮蔽シートは金属細線をネット状に編み込んで形成さ
れ、前記表裏一対のボード本体間に電磁遮蔽シートと共
に臭気吸着剤が添加され、前記表裏一対のボード本体の
相互に対向する面に接着剤が接合され、該接着剤が電磁
遮蔽シートに接合され、前記ボード本体の表面に凹凸部
が形成され、且つ所望の形状に加熱プレス成型され、前
記ボードの表面側のボード本体に表皮材が接合されてい
ることを特徴とする。
【0011】また、本発明の請求項4に記載の臭気吸着
及び電磁波シールドボードは、車両用シートのシートバ
ックの背面側に設けられるシートバックのバックボー
ド、ドア用ボードまたはその他の車両内装品であること
を特徴とする。
【0012】本発明の請求項1に記載の臭気吸着及び電
磁波シールドボードによれば、薄い木質繊維基材から成
形された表裏一対のボード本体と、該表裏一対のボード
本体間に設けられた電磁遮蔽シートとを備え、前記電磁
遮蔽シートは金属細線をネット状に編み込んで形成さ
れ、前記表裏一対のボード本体間に臭気吸着剤が挿入さ
れているので、電磁遮蔽シートにより電子機器等から発
生する電磁波や携帯電話等から発生する電磁波を有効に
遮蔽することができ、電子機器の電子制御に悪影響を及
ぼすのを防止することができ、更に表裏一対のボード本
体間の臭気吸着剤が異臭を有効に吸着することができ、
空気を浄化して快適性を向上させることができる。
【0013】本発明の請求項2に記載の臭気吸着及び電
磁波シールドボードによれば、薄い木質繊維基材から成
形された表裏一対のボード本体と、該表裏一対のボード
本体間に設けられた電磁遮蔽シートとを備え、前記電磁
遮蔽シートは金属細線をネット状に編み込んで形成さ
れ、前記表裏一対のボード本体間に電磁遮蔽シートと共
に臭気吸着剤が挿入され、前記表裏一対のボード本体の
相互に対向する面に接着剤が接合され、該接着剤が電磁
遮蔽シートに接合されているので、電磁遮蔽シートによ
り電子機器等から発生する電磁波や携帯電話等から発生
する電磁波を有効に遮蔽することができ、電子機器の電
子制御に悪影響を及ぼすのを防止することができ、更に
表裏一対のボード本体間の臭気吸着剤が異臭を有効に吸
着することができ、空気を浄化して快適性を向上させる
ことができる。
【0014】本発明の請求項3に記載の臭気吸着及び電
磁波シールドボードによれば、薄い木質繊維基材から成
形された表裏一対のボード本体と、該表裏一対のボード
本体間に設けられた電磁遮蔽シートとを備え、前記電磁
遮蔽シートは金属細線をネット状に編み込んで形成さ
れ、前記表裏一対のボード本体間に電磁遮蔽シートと共
に臭気吸着剤が添加され、前記表裏一対のボード本体の
相互に対向する面に接着剤が接合され、該接着剤が電磁
遮蔽シートに接合され、前記ボード本体の表面に凹凸部
が形成され、且つ所望の形状に加熱プレス成型され、前
記ボードの表面側のボード本体に表皮材が接合されてい
るので、電磁遮蔽シートにより電子機器等から発生する
電磁波や携帯電話等から発生する電磁波を有効に遮蔽す
ることができ、電子機器の電子制御に悪影響を及ぼすの
を防止することができ、更に表裏一対のボード本体間の
臭気吸着剤が異臭を有効に吸着することができ、ボード
本体の表面に形成された凹凸部によりボード本体の表面
積が増大し、吸着効果を高めることができ、空気を浄化
して快適性を向上させることができる。
【0015】本発明の請求項4に記載の臭気吸着及び電
磁波シールドボードによれば、臭気吸着及び電磁波シー
ルドボードが車両用シートのシートバックの背面側に設
けられるシートバックのバックボード、ドア用ボードま
たはその他の車両内装品であるので、電磁遮蔽シートに
より車両等に搭載された電子機器等から発生する電磁波
や着座者が持ち込む携帯電話等から発生する電磁波を有
効に遮蔽することができ、着座者や車両等に搭載された
電子機器の電子制御に悪影響を及ぼすのを防止すること
ができ、更に表裏一対のボード本体間の臭気吸着剤がエ
アコン等に発生するカビや汚れ等から発生する車室内の
異臭を有効に吸着することができ、ボード本体の表面に
形成された凹凸部によりボード本体の表面積が増大し、
吸着効果を高めることができ、空気を浄化して車室内の
快適性を向上させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る臭気吸着及び電
磁波シールドボードを図面を参照して詳述する。図1及
び図2には、本発明に係る臭気吸着及び電磁波シールド
ボードの実施の形態が夫々示されており、また図3
(a),(b)及び図4(a),(b),(c)には本
発明に係る臭気吸着及び電磁波シールドボードをシート
バックのバックボードに適用した実施の形態が夫々示さ
れている。尚、従来の技術で示した図10の車両用シー
ト1の構成は本発明において援用する。
【0017】図1及び図2に示す如く、臭気吸着及び電
磁波シールドボード21は、薄い木質繊維基材から成形
された表裏一対のボード本体23,23を有し、この表
裏一対のボード本体23,23間に電磁遮蔽シート25
が設けられている。この電磁遮蔽シート25は金属細線
25aをネット状に編み込んで形成され、前記表裏一対
のボード本体23,23間に挿入されている。
【0018】このボード本体23は木質繊維としての木
材のチップとバインダーを主成分として形成されてい
る。尚、本実施の形態で、木材のチップを木質繊維とし
て用いたが、これ以外の木質繊維、例えば、ボール紙等
の紙や、通気性を有する繊維、例えば、カポックその他
の中空繊維を混入して用いることもできる。前記ボード
本体23は厚さ1.5mm〜2.0mmに設定されている。
【0019】尚、ボード本体23の厚みはシートバック
のバックボード、ドア用ボードまたはその他の車両用内
装品の使用される部分に応じて適宜変更することができ
る。また表裏一対のボード本体23,23の厚みは同一
でなくてもよく、また異なる材質とすることもできる。
【0020】前記電磁遮蔽シート25は、直径0.05
mm〜0.1mmの金属細線25aを平織のネット状に編み
込んだものから形成されている。また電磁遮蔽シート2
5は銅線,鉄線,ステンレス及びその他の金属細線25
aから形成された場合にも、3〜5メッシュでもマイク
ロ波,中波を遮蔽することができる。
【0021】尚、本実施の形態では電磁遮蔽シート25
は直径0.1mmの銅線からなる金属細線25aを80メ
ッシュ及び100メッシュでネット状に編み込んだもの
を用いた。この電磁遮蔽シート25はボード本体23,
23の補強となり、強度を向上させることができる。
【0022】この電磁遮蔽シート25によれば、周波数
100MHz〜1GHzの範囲で65dBの減衰効果が得られ
た。また他の金属細線25aから形成された電磁遮蔽シ
ート25の場合には、50〜70dBの減衰効果が得られ
た。尚、電磁遮蔽シート25は図示の構成に限定される
ものではない。また電磁遮蔽シート25は2枚の薄い木
質繊維からなる表裏一対のボード本体23,23の間に
設けるものに限定されるものではない。
【0023】前記表裏一対のボード本体23,23間に
臭気吸着剤27が挿入されている。この臭気吸着剤27
は本実施の形態では木炭微粉末から形成され、この木炭
微粉末が電磁遮蔽シート25の金属細線25aのネット
状の編目に浸入した状態で表裏一対のボード本体23,
23間に添加されている。尚、臭気吸着剤27としては
木炭微粉末に限定されるものではなく、活性炭その他の
種々の臭気吸着物質を用いることができる。
【0024】即ち、一方のボード本体23の裏面側に接
着剤としてのホットメルトシート等からなる熱可塑性合
成樹脂シート29を積層し、この熱可塑性合成樹脂シー
ト29上に電磁遮蔽シート25を載置する。木炭微粉末
等から形成された臭気吸着剤27を電磁遮蔽シート25
の上方から添加すると、電磁遮蔽シート25の金属細線
25aのネット状の編目に木炭微粉末等の臭気吸着剤2
7が浸入した状態となる。尚、本実施の形態では、熱可
塑性合成樹脂シート29を用いたが澱粉系質接着剤を用
いてもよい。
【0025】次いで、電磁遮蔽シート25の上方から熱
可塑性合成樹脂シート29を積層し、他方のボード本体
23を熱可塑性合成樹脂シート29の上方から積層し、
電磁遮蔽シート25を表裏一対のボード本体23,23
で挟持する。この積層状態で加熱プレス成型することに
より所望形状の臭気吸着及び電磁波シールドボード21
を得ることができる。
【0026】尚、図2に示す如く、臭気吸着及び電磁波
シールドボード21の表裏から球状の押圧部材31によ
り電磁波シールドボード21の表裏を押圧することによ
り電磁波シールドボード21の表裏に凹部33を形成
し、ボード本体23の表面に凹凸部35を形成すること
ができる。
【0027】前記臭気吸着剤27が表裏一対のボード本
体23,23を通過する空気により車室内の臭気の吸着
により空気を浄化する。また車室内の湿度変化に対して
吸放湿作用を行い臭気吸着剤27が臭気を吸着して空気
を浄化する。またボード本体23の表面に凹凸部35を
形成した場合にはボード本体23,23の表面積が増大
し、吸着効果を高めることができ、空気を浄化して車室
内の快適性を向上させることができる。
【0028】図3(a),(b)には、本発明に係わる
臭気吸着及び電磁波シールドボード21をフロントシー
トのシートバックのバックボード41に適用した状態が
示されており、シートバック3の背面形状に対応して形
成されたバックボード41は薄い木質繊維基材から成形
された表裏一対のボード本体23,23を有し、この表
裏一対のボード本体23,23間に電磁遮蔽シート25
が設けられ、表裏一対のボード本体23,23間に臭気
吸着剤27が挿入されていることは前述せる実施の形態
で示した構成と対応するものである。
【0029】前記バックボード41は表面側のボード本
体23の表面側に取付けられた表皮材43とを有してい
る。尚、バックボード41は表皮材43を省略してボー
ド本体23のみから形成するものであってもよい。また
表皮材43はバックボード21の表面側に接着剤等によ
り接合させてもよい。
【0030】図3(b)に示す如く、前記バックボード
41の上部にはシートバック3の上部フレーム3aのフ
レームブラケット等に係止するための左右一対の取付け
ブラケット45が形成され、またバックボード41の下
部にはシートバック3の下部フレーム3bのフレームブ
ラケット等に係止するためのクリップ47が左右に上下
一対づつ合計4個設けられている。
【0031】図4(a),(b),(c)には、リヤシ
ートのシートバック3のバックボード51に本発明を適
用した状態が示されており、前述せる実施の形態で示し
た構成と対応する部分には同一符号を付してこれ以上の
詳細説明はこれを省略するも、この実施の形態では、リ
ヤシートのシートバック3の背面側のリヤバックフレー
ム53にリヤバックボード51の取付用穴55が形成さ
れ、この取付用穴55に前述せるクリップ47によりバ
ックボード51が取付けられている。
【0032】このリヤバックボード51には臭気吸着及
び電磁波シールドボード21と、このボード21の表面
側に取付けられた表皮材57とを有している。表皮材5
7の端末は裏面側に巻き込まれタッカー59止めされて
いる。
【0033】図5(a),(b)及び図6(a),
(b)にはリヤシートのシートバック3のアームレスト
61の後方のスクリーンボード63に本発明を適用した
状態が示されており、このスクリーンボード63は、図
6(a),(b)に示す如く、臭気吸着及び電磁波シー
ルドボード21と、このボード21の表面側に取付けら
れた表皮材65とを有している。
【0034】前記表皮材65の端末は裏面側に巻き込ま
れタッカー59止めされている。また、スクリーンボー
ド63の下端には合成樹脂製の取付部材67が設けら
れ、スクリーンボード63の上端には係止部材69が取
付けられている。
【0035】従って、リヤシートのシートバック3の凹
部に収納されたアームレスト61を前方に引き出して使
用状態とした場合に、スクリーンボード63が露出し、
外観を向上させることができ、且つ臭気吸着及び電磁波
シールドボード21の電磁遮蔽シート25が電磁波を遮
断し、臭気吸着剤27が表裏一対のボード本体23,2
3を通過する空気により車室内の異臭の吸着により空気
を浄化する。
【0036】前記図4(a),(b),(c)に示すリ
ヤバックボード51とスクリーンボード63とを用いる
ことにより、リヤシートのシートバック3の前後で確実
に電磁波を遮断することができる。またフロントシート
のシートバック3にも同様に臭気吸着及び電磁波シール
ドボード21を用いることにより、リヤシートの着座者
を前後方向からの電磁波を遮断することとなり、リヤシ
ートの着座者がペースメーカーを取付けている場合にも
確実に電磁波から防護することができる。
【0037】更に、図7には、本発明に係わる臭気吸着
及び電磁波シールドボード21をコンソールボックス7
1に適用した状態が示されており、このコンソールボッ
クス71の開閉用の蓋体73に臭気吸着及び電磁波シー
ルドボード21を用いたものである。
【0038】尚、コンソールボックス71の本体75に
も臭気吸着及び電磁波シールドボード21を用いること
もできる。コンソールボックス71の蓋体73に臭気吸
着及び電磁波シールドボード21を用いた場合には、蓋
体73を開状態とすることにより側方からの電磁波を遮
断することができる。
【0039】また、図8には、本発明に係わる臭気吸着
及び電磁波シールドボード21をシートクッション2の
下方のアンダートレイとしての中敷板81に適用した状
態が示されており、この中敷板81に臭気吸着及び電磁
波シールドボード21を用いることにより車両フロアか
らの 臭気を有効に吸着することができ、また下方から
の電磁波を遮断することができる。
【0040】尚、図示を省略したが、このボード本体2
3のプレス成形時に一体にボード本体23の裏面側に突
出する複数の補強用のビードを形成することができる。
また、本実施の形態では、車両用シートや車両内装品に
本発明を適用した場合につき説明したが、電車や船舶及
び航空機等の内装品に適用することができ、更に住宅建
材や電気機器のパネルとして用いることができる。
【0041】
【発明の効果】以上が本発明に係る臭気吸着及び電磁波
シールドボードの実施の形態であるが、本発明の請求項
1に記載の臭気吸着及び電磁波シールドボードによれ
ば、薄い木質繊維基材から成形された表裏一対のボード
本体と、該表裏一対のボード本体間に設けられた電磁遮
蔽シートとを備え、前記電磁遮蔽シートは金属細線をネ
ット状に編み込んで形成され、前記表裏一対のボード本
体間に臭気吸着剤が挿入されているので、電磁遮蔽シー
トにより電子機器等から発生する電磁波や携帯電話等か
ら発生する電磁波を有効に遮蔽することができ、電子機
器の電子制御に悪影響を及ぼすのを防止することがで
き、更に表裏一対のボード本体間の臭気吸着剤が異臭を
有効に吸着することができ、空気を浄化して快適性を向
上させることができる。
【0042】本発明の請求項2に記載の臭気吸着及び電
磁波シールドボードによれば、薄い木質繊維基材から成
形された表裏一対のボード本体と、該表裏一対のボード
本体間に設けられた電磁遮蔽シートとを備え、前記電磁
遮蔽シートは金属細線をネット状に編み込んで形成さ
れ、前記表裏一対のボード本体間に電磁遮蔽シートと共
に臭気吸着剤が挿入され、前記表裏一対のボード本体の
相互に対向する面に接着剤が接合され、該接着剤が電磁
遮蔽シートに接合されているので、電磁遮蔽シートによ
り電子機器等から発生する電磁波や携帯電話等から発生
する電磁波を有効に遮蔽することができ、電子機器の電
子制御に悪影響を及ぼすのを防止することができ、更に
表裏一対のボード本体間の臭気吸着剤が異臭を有効に吸
着することができ、空気を浄化して快適性を向上させる
ことができる。
【0043】本発明の請求項3に記載の臭気吸着及び電
磁波シールドボードによれば、薄い木質繊維基材から成
形された表裏一対のボード本体と、該表裏一対のボード
本体間に設けられた電磁遮蔽シートとを備え、前記電磁
遮蔽シートは金属細線をネット状に編み込んで形成さ
れ、前記表裏一対のボード本体間に電磁遮蔽シートと共
に臭気吸着剤が添加され、前記表裏一対のボード本体の
相互に対向する面に接着剤が接合され、該接着剤が電磁
遮蔽シートに接合され、前記ボード本体の表面に凹凸部
が形成され、且つ所望の形状に加熱プレス成型され、前
記ボードの表面側のボード本体に表皮材が接合されてい
るので、電磁遮蔽シートにより電子機器等から発生する
電磁波や携帯電話等から発生する電磁波を有効に遮蔽す
ることができ、電子機器の電子制御に悪影響を及ぼすの
を防止することができ、更に表裏一対のボード本体間の
臭気吸着剤が異臭を有効に吸着することができ、ボード
本体の表面に形成された凹凸部によりボード本体の表面
積が増大し、吸着効果を高めることができ、空気を浄化
して快適性を向上させることができる。
【0044】本発明の請求項4に記載の臭気吸着及び電
磁波シールドボードによれば、臭気吸着及び電磁波シー
ルドボードが車両用シートのシートバックの背面側に設
けられるシートバックのバックボード、ドア用ボードま
たはその他の車両内装品であるので、電磁遮蔽シートに
より車両等に搭載された電子機器等から発生する電磁波
や着座者が持ち込む携帯電話等から発生する電磁波を有
効に遮蔽することができ、着座者や車両等に搭載された
電子機器の電子制御に悪影響を及ぼすのを防止すること
ができ、更に表裏一対のボード本体間の臭気吸着剤がエ
アコン等に発生するカビや汚れ等から発生する車室内の
異臭を有効に吸着することができ、ボード本体の表面に
形成された凹凸部によりボード本体の表面積が増大し、
吸着効果を高めることができ、空気を浄化して車室内の
快適性を向上させることができる。
【0045】本発明によれば、電子機器等から発生する
電磁波や携帯電話等から発生する電磁波を有効に遮蔽す
ることができ、車両内装品である車両用シート等に用い
た場合に、着座者や車両等に搭載された電子機器の電子
制御に悪影響を及ぼすのを防止することができ、また心
臓にペースメーカーを取付けた者を電磁波から守ること
ができ、更にエアコン等に発生するカビや汚れ等から発
生する異臭を有効に吸着することができ、空気を浄化し
て快適性を向上させることができ、組付け作業を簡易迅
速に行え、然もガタツキのない確実な取付け状態を得る
ことができ、外観及び経済性に優れ、高級感をだすこと
ができる臭気吸着及び電磁波シールドボードを得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る臭気吸着及び電磁波シールドボー
ドの断面図。
【図2】本発明に係る臭気吸着及び電磁波シールドボー
ドの断面図。
【図3】本発明に係る臭気吸着及び電磁波シールドボー
ドをシートバックのバックボードに適用した実施の形態
を夫々示すもので、(a)は一部断面斜視図、(b)は
シートバックの側断面図。
【図4】本発明に係る臭気吸着及び電磁波シールドボー
ドをリヤシートのシートバックのバックボードに適用し
た実施の形態を夫々示すもので、(a)は裏面斜視図、
(b)はバックボードの取付前の裏面斜視図、(c)は
バックボードの裏面斜視図。
【図5】本発明に係る臭気吸着及び電磁波シールドボー
ドをリヤシートのシートバックのアームレストの後方の
スクリーンボードに適用した実施の形態を夫々示すもの
で、(a)はシートバックの斜視図、(b)は側断面
図。
【図6】本発明に係る臭気吸着及び電磁波シールドボー
ドをスクリーンボードに適用した実施の形態を夫々示す
もので、(a)は正面斜視図、(b)は裏面斜視図。
【図7】本発明に係る臭気吸着及び電磁波シールドボー
ドをコンソールボックスに適用した実施の形態の斜視
図。
【図8】本発明に係る臭気吸着及び電磁波シールドボー
ドを中敷板に適用した実施の形態の斜視図。
【図9】従来のバックボードの取付け状態を示す車両用
シートの側面図。
【図10】従来のシートバックのバックボードの裏面斜
視図。
【符号の説明】
1 車両用シート 2 シートクッション 3 シートバック 21 バックボード 23 ボード本体 25 電磁遮蔽シート 25a 金属細線 27 臭気吸着剤 29 熱可塑性合成樹脂シート 33 凹部 35 凹凸部 41 バックボード 43 表皮材 45 取付けブラケット 47 クリップ 51 リヤバックボード 53 リヤバックフレーム 55 取付用穴 57 表皮材 59 タッカー 61 アームレスト 63 スクリーンボード 65 表皮材 67 取付部材 69 係止部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石 原 茂 久 京都府長岡京市天神3丁目23−12 Fターム(参考) 2B260 AA13 BA19 CD10 EA11 EB50 5E321 AA41 BB21 BB41 CC16 GG05 GH10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄い木質繊維基材から成形された表裏一
    対のボード本体と、該表裏一対のボード本体間に設けら
    れた電磁遮蔽シートとを備え、前記電磁遮蔽シートは金
    属細線をネット状に編み込んで形成され、前記表裏一対
    のボード本体間に臭気吸着剤が挿入されていることを特
    徴とする臭気吸着及び電磁波シールドボード。
  2. 【請求項2】 薄い木質繊維基材から成形された表裏一
    対のボード本体と、該表裏一対のボード本体間に設けら
    れた電磁遮蔽シートとを備え、前記電磁遮蔽シートは金
    属細線をネット状に編み込んで形成され、前記表裏一対
    のボード本体間に電磁遮蔽シートと共に臭気吸着剤が挿
    入され、前記表裏一対のボード本体の相互に対向する面
    に接着剤が接合され、該接着剤が電磁遮蔽シートに接合
    されていることを特徴とする臭気吸着及び電磁波シール
    ドボード。
  3. 【請求項3】 薄い木質繊維基材から成形された表裏一
    対のボード本体と、該表裏一対のボード本体間に設けら
    れた電磁遮蔽シートとを備え、前記電磁遮蔽シートは金
    属細線をネット状に編み込んで形成され、前記表裏一対
    のボード本体間に電磁遮蔽シートと共に臭気吸着剤が添
    加され、前記表裏一対のボード本体の相互に対向する面
    に接着剤が接合され、該接着剤が電磁遮蔽シートに接合
    され、前記ボード本体の表面に凹凸部が形成され、且つ
    所望の形状に加熱プレス成型され、前記ボードの表面側
    のボード本体に表皮材が接合されていることを特徴とす
    る臭気吸着及び電磁波シールドボード。
  4. 【請求項4】 前記臭気吸着及び電磁波シールドボード
    が車両用シートのシートバックの背面側に設けられるシ
    ートバックのバックボード、ドア用ボードまたはその他
    の車両内装品であることを特徴とする請求項1〜請求項
    3の何れかに記載の臭気吸着及び電磁波シールドボード
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