JP6224430B2 - ヘッドレスト、車両用シート及びヘッドレスト一体型車両用シート - Google Patents

ヘッドレスト、車両用シート及びヘッドレスト一体型車両用シート Download PDF

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Description

本発明は、車両の搭乗者が頭部を当てるヘッドレストに関する。特に、スピーカを備えたヘッドレストに関する。また、本発明は、ヘッドレストを備えた車両用シートに関する。また、本発明は、ヘッドレスト一体型車両用シートに関する。
従来、特許文献1によれば、頭を当てる部分の側部にスピーカを備えて成るヘッドレストが開示されている。また、従来、特許文献2によれば、頭を当てる部分とは別の部分であるシートバックの一部分にスピーカを配置して成るスピーカ付きヘッドレストが開示されている。
これらのヘッドレストに関しては、スピーカが頭を当てる部分以外の部分に設けられるので、ヘッドレストが徒に大きくなってしまうという問題があった。特に、スピーカのエンクロージャとして空間的に大きな容量が必要となる場合には、ヘッドレストが非常に大きくなってしまうという問題があった。
実開平4−104948号公報 実開平6−086612号公報
本発明は、従来のヘッドレストにおける上記の問題点に鑑みて成されたものであって、スピーカを備えていながらスピーカが付いていないヘッドレストと同等の大きさであるヘッドレストを提供することを目的とする。また、本発明は、そのヘッドレストを車両用シート及びヘッドレスト一体型車両用シートに適用することを目的とする。
本発明に係るヘッドレストは、芯材と、当該芯材の表面を覆っており頭が当たったときにクッション性を呈する弾性体と、音を発生するスピーカと、前記芯材、前記弾性体及び前記スピーカを包囲する表皮材とを有するヘッドレストであって、前記芯材はスピーカのためのエンクロージャであり、前記芯材は、頭に近い部分である前側芯材と、頭から遠い部分である後側芯材とを結合することよって形成されており、前記前側芯材と前記後側芯材との間に空間が形成されており、前記スピーカは前記前側芯材に取り付けられており、前記空間は複数の空間に分割されており、それら複数の空間のうちの1つは前記エンクロージャのために用いられ、それら複数の空間のうちの他の1つは前記スピーカを駆動するための駆動回路を格納するために用いられることを特徴とする。
上記構成において「エンクロージャ」はスピーカに用いられるエンクロージャである。このエンクロージャは、スピーカの後部から出る音がスピーカの前部から出る音に干渉することを防止するための音響要素である。このエンクロージャとしては例えば次のような種類のものが考えられる。
1.平面バッフル型
平面バッフル型は、図8(a)に示すように、スピーカ101を単なる板102に取り付けたものである。平面バッフル型は、スピーカ101の後方に出た音がスピーカ101の前方へ回り込むことを板102によって遮るという構成を有している。
2.密閉型
密閉型は、図8(b)に示すように、箱103を密閉し、スピーカ101の後方に出た音がスピーカ101の前方へ出た音に影響を及ぼすことを、ほぼ完全に遮断する構成を有している。
3.バスレフ型
バスレフ型は、図8(c)に示すように、箱103の前面や背面に貫通穴104を設け、スピーカ101の後方に出た音、特に低音を共振によって増強する構成を有している。
4.その他
エンクロージャとしては、上記の各種類のものの他、バックロードホーン型、ドロンコーン型、フロントロードホン型、等といったその他の構成のものも含まれる。
本発明に係るヘッドレストにおいて、前記スピーカは前記芯材に取り付けられる。こうすれば、芯材をエンクロージャとして使い易くなる。
本発明に係るヘッドレストにおいて、前記スピーカは複数個とすることができ、それらのスピーカを共通の芯材に取り付けることができ、そしてその共通の芯材によって複数のスピーカに共通のエンクロージャを形成することができる。こうすれば、複数のスピーカを備えたヘッドレストを非常に小型に形成できる。
本発明に係るヘッドレストにおいて、前記芯材は頭に近い部分である前側芯材と頭から遠い部分である後側芯材とを結合することよって形成されており、前記前側芯材と前記後側芯材との間に空間が形成されており、前記スピーカは前記前側芯材に取り付けられている。この構成によれば、ヘッドレストを簡単に製造することができる。また、空間をエンクロージャとして最適な形状にすることを簡単に実現できる。
本発明に係るヘッドレストにおいて、前記空間は複数の空間に分割されており、それら複数の空間のうちの1つは前記エンクロージャのために用いられ、それら複数の空間のうちの他の1つは前記スピーカを駆動するための駆動回路を格納するために用いられる。これにより、スピーカの駆動回路をもヘッドレストの中に収めることが可能となる。
本発明に係るヘッドレストは、前記芯材の内部と外部とにわたって設けられており外部に位置する部分がシートバックへ取り付けられる部分となるピラーフレームをさらに有することができ、前記芯材は前記頭が当たる部分の内部において前記ピラーフレームに取り付けることができる。これにより、ヘッドレストをさらに一層小型に形成できる。
本発明に係るヘッドレストにおいて、前記ピラーフレームは筒状部材によって形成でき、そして、当該ピラーフレームの筒形状の内部空間を音響効果のために用いることができる。筒状部材は断面が円形である円筒形状であることもあるし、断面が四角形である角筒形状であることもある。この発明の態様によれば、エンクロージャの種類を目的に応じて多種類にすることができる。
本発明に係るヘッドレストにおいては、密閉された空間を前記芯材によって形成することにより、当該芯材を密閉型のエンクロージャとして機能させることができる。これにより、密閉型のエンクロージャをヘッドレストの中に簡単且つ小型に形成できる。
次に、本発明に係る車両用シートは、搭乗者が座る部分であるシートクッションと、搭乗者が背を当てる部分であるシートバックと、前記シートバックに装着されており搭乗者の頭が当たる部分であるヘッドレストとを有する車両用シートであって、前記ヘッドレストは上記の各構成のヘッドレストであることを特徴とする。この車両用シートによれば、スピーカ付でありながら外観的に非常にスッキリとしている車両用シートを提供できる。
次に、本発明に係るヘッドレスト一体型車両用シートは、芯材と、当該芯材の表面を覆っており頭が当たったときにクッション性を呈する弾性体と、音を発生するスピーカと、搭乗者が背を当てる部分であるシートバックと、前記芯材、前記弾性体、前記スピーカ及び前記シートバックを包囲する表皮材とを有するヘッドレスト一体型車両用シートにおいて、前記芯材はスピーカのためのエンクロージャであり、前記芯材は、頭に近い部分である前側芯材と、頭から遠い部分である後側芯材とを結合することよって形成されており、前記前側芯材と前記後側芯材との間に空間が形成されており、前記スピーカは前記前側芯材に取り付けられており、前記空間は複数の空間に分割されており、それら複数の空間のうちの1つは前記エンクロージャのために用いられ、それら複数の空間のうちの他の1つは前記スピーカを駆動するための駆動回路を格納するために用いられることを特徴とする。この発明の態様により、スピーカ付でありながら外観的に非常にスッキリとしているヘッドレスト一体型車両用シートを提供できる。
本発明によれば、ヘッドレストの芯材によってスピーカのためのエンクロージャを形成したので、ヘッドレスト以外に専用のエンクロージャを設ける必要がなくなった。そのため、スピーカの付いていないヘッドレストと同等の大きさのヘッドレストにスピーカを組み付けることが可能になった。また、ヘッドレストにスピーカを付けているにもかかわらずヘッドレストの外観が損なわれることが無くなった。
本発明に係るヘッドレスト及び車両用シートのそれぞれの一実施形態を示す斜視図である。 図1のヘッドレストを拡大して示す斜視図である。 図2のヘッドレストフレームを示す斜視図である。 図3のヘッドレストフレームの分解斜視図である。 図2における切断面Aに沿った縦断面図である。 図2における切断面Bに沿った平面断面図である。 図5及び図6に示すメッシュ板の平面図である。 エンクロージャの例を示す図である。
以下、本発明に係るヘッドレスト及び車両用シートを実施形態に基づいて説明する。なお、本発明がこの実施形態に限定されないことはもちろんである。また、本明細書に添付した図面では特徴的な部分を分かり易く示すために実際のものとは異なった比率で構成要素を示す場合がある。
図1は本発明に係るヘッドレスト及び車両用シートのそれぞれの一実施形態を示している。ここに示す車両用シート1は、例えば、車両の一種類である自動車の内部に設置される複数のシートのうちの1つである。車両用シート1は、搭乗者が座る部分であるシートクッション2と、搭乗者が背中を当てる部分であるシートバック3と、シートバック3に装着されたヘッドレスト4とを有している。
ヘッドレスト4は、図2に示すように、ヘッドレストフレーム8とカバー9とを有している。ヘッドレストフレーム8は、図3に示すように、芯材6とピラーフレーム7a,7bとを有している。芯材6は前側芯材14と後側芯材15とを結合することによって形成されている。芯材14,15は硬質樹脂、例えばPP(ポリプロピレン)、ABS樹脂によって形成されている。
図2において、カバー9は、前側表皮材10と後側表皮材11とを縫い合わせることによって形成されている。カバー9の底部には開口が形成されている。ヘッドレストフレーム8の芯材6をカバー9の底部の開口からカバー9の内部へ挿入することにより、芯材6がカバー9で覆われている。ピラーフレーム7a,7bはカバー9の外部へ延出している。図1において、ピラーフレーム7a,7bをシートバック3の頂部に設けた穴に差し込むことにより、ヘッドレスト4がシートバック3に装着されている。
図4(e)において、ピラーフレーム7a,7bは、上フレーム16aと下フレーム16bとによって互いに連結されている。前側芯材14は内部突部19aの所で上フレーム16aにビス止めされ、内部突部19b、19cの所で下フレーム16bにビス止めされている。
後側芯材15は、内部突部20a,20bの所で上フレーム16aにビス止めされ、内部突部20c,20dの所で下フレーム16bにビス止めされている。こうして、前側芯材14がピラーフレーム7a,7bの前側に固定され、後側芯材15がピラーフレーム7a,7bの後側に固定され、そして前側芯材14と後側芯材15とが互いに結合されている。ピラーフレーム7a,7bは図3に示すように、それらの上部が芯材6の内部に収納され、それらの下部が芯材6の外部へ延出している。これらの延出した部分が図1のシートバック3に挿入されることは既に説明した通りである。
図5は、図2の切断面Aに沿った縦断面図である。図6は、図2の切断面Bに沿った平面断面図である。図5、図6、図6の拡大図(a)、及び図4に示すように、前側芯材14の周囲部分には嵌合凹部14bが形成されている。後側芯材15の周囲部分は嵌合凸部15aとなっている。図5において前側芯材14の内部の下部には横方向(図5の紙面を貫通する方向)に延びる嵌合凸部14aが形成されている。そして、後側芯材15の内部の下部には横方向(図5の紙面を貫通する方向)に延びる嵌合凹部15bが形成されている。
前側芯材14が上フレーム16a及び下フレーム16bにビス22a(図5参照)によって固定され、後側芯材15が上フレーム16a及び下フレーム16bにビス22b(図5参照)によって固定されたとき、後側芯材15の周辺部の嵌合凸部15aと前側芯材14の周辺部の嵌合凹部14bとが嵌合し、さらに前側芯材14の下部の嵌合凸部14aと後側芯材15の下部の嵌合凹部15bとが嵌合する。これらの嵌合により、芯材6の内部の上部に大きな空間K1が形成され、内部の下部に小さな空間K2が形成される。
上側の内部空間K1は、周辺部における嵌合凸部15と嵌合凹部14bとの嵌合及び下部における嵌合凸部14aと嵌合凹部15bとの嵌合により、密閉されている。凹部14b,15bと凸部14a,15aとの間には図6(a)に示すようにスポンジをシール材17として介在させることができる。図5の下側の内部空間K2は本実施形態では密閉されてはいない。このように、芯材6は、前後に2分割された構造となっており、且つピラーフレーム7a,7bを挟み込んだ状態で当該ピラーフレーム7a,7bに固定されている。
なお、芯材6の密閉構造は上記のような凹凸の嵌合構造に限られず、種々の構造や方法を採用できる。例えば、超音波溶着による密閉構造を採用することもできる。

なお、ピラーフレーム7a,7bは筒形状、本実施形態では円筒形状の金属管又は樹脂管によって形成されている。そして、内部空間K1内においてピラーフレーム7a,7bの上端の開口はキャップ12によって塞がれている。このようにピラーフレーム7a,7bの上端の開口をキャップ12によって塞ぐのは、1つの好ましい音響効果を得るためである。必要に応じて他の好ましい音響効果を得るために、キャップ12を使うことなく、ピラーフレーム7a,7bの上端開口を開口のままで存在させることも可能である。
図4(a)及び図4(b)において、前側芯材14の上部にスピーカ25a及び25bが固定されている。また、前側芯材14の下部にスピーカ25cが固定されている。スピーカ25a,25bは例えばフルレンジの音域のスピーカであり、スピーカ25cは例えばウーハのスピーカである。前方(すなわち自動車の前方側)から見てスピーカ25aとスピーカ25bは左右に分けて設けられ、スピーカ25cはそれらのスピーカの左右の中間位置に設けられている。図5において、下側の内部空間K2の中にスピーカ駆動回路26が格納されている。
前側芯材14と後側芯材15と内部空間K1は互いに協働してスピーカ25a,25b,25cのためのエンクロージャとして使用される。エンクロージャは、スピーカ25a,25b,25cの後部から出る音がそれらのスピーカ25a,25b,25cの前部から出る音に干渉することを防止するための音響要素である。
図5及び図6において、スピーカ25a,25b,25cの前部にメッシュ板29が設けられ、さらにその前部に第1の弾性体30が設けられている。メッシュ板29は樹脂によって平面状態の網目状に形成されており、図7に示すように、スピーカ25a,25b,25cを覆うことができる平面形状に形成されている。このメッシュ板29はスピーカ25a,25b,25cを衝撃から守るためのものである。第1の弾性体30は、搭乗者が頭を当てたときにクッション性を発揮でき、且つスピーカ25a,25b,25cから出た音を通過し易い材料によって形成されている。
このようなクッション性及び音通過性を備えた材料としては、例えば、音を通過させたい部分に穴を開けたウレタンパッドや、立体微細網状の弾性材料を用いることができる。穴を開けたウレタンパッドを用いれば、穴を通して音を通過させることができる。
立体微細網状の弾性材料は、例えば次の性質を有する弾性材料である。
(1)繊維状の樹脂を3次元的に絡み合わせることにより、多数の微小な内部空間を保有しており、これらの内部空間の合計の容量はかなり大きくなっている。
(2)パッド状、すなわち当て物状、敷物状、板状である。
(3)柔らかいが、全体的な形状を維持できる程度の硬さを有している。
(4)自然状態で10〜40mmの厚さ、好ましくは20〜40mmの厚さを有している。
(5)大人の人が両手で挟んで押し付つけたときに厚さが2/3〜1/2程度に縮まり、さらにその押し付け力を解除すると比較的短時間の後に厚さが元の状態に自然に復帰する。
この立体微細網状の弾性材料を用いれば、内部に3次元的に存在している多数の微小な内部空間の作用によって音を通過させることができる。
後側芯材15の背面に第2の弾性体31が設けられている。この第2の弾性体31は人が触れたときに金属的な硬い感触を与えることがなく、柔軟性を有しており、しかし適度の形状保持機能を有している材料、例えばウレタン製のパッド材料によって形成されている。この第2の弾性体31は音を通過させ易い機能を有していない方が好ましい。
前側表皮材10と後側表示材11とを縫い合わせて成るカバー9は、第1の弾性体30及び第2の弾性体31を覆っている。特に、前側表皮材10が第1の弾性体30を覆っており、後側表示材11が第2の弾性体31を覆っている。前側表皮材10は音を通過し易い加工が施された材料によって形成されている。後側表示材11は、革、皮、合成皮革、縫い合わせが可能な合成樹脂、等によって形成されている。
上記の「音を通過し易い加工が施された材料」は、例えばパンチングレザーを含んだ材料や3次元ネット材である。「パンチングレザーを含んだ材料」は、例えばパンチングレザーにウレタンを貼付け、音を通過させるためにウレタンも含めて穴加工(パンチング加工)を施したものである。「3次元ネット材」は、3Dネット材とも呼ばれるネット材である。3次元ネット材は、上記の立体微細網状の弾性材料のようなパッド状の部材ではなく、大きな網目ができるように繊維を絡み合わせて布状に形成された材料である。3次元ネット材は大きな網目部分によって音を通すことができる。
本実施形態に係るヘッドレスト4は以上のように構成されているので、搭乗者がカバー9の前側表皮材10に後頭部を当てたとき、搭乗者は好ましいクッション性を体感できる。また、駆動回路26からスピーカ25a,25b,25cへ所望の音声信号を供給することにより、それらのスピーカから所望の音声や音楽を発生させることができる。搭乗者はカバー9に後頭部を当てた状態でスピーカ25a,25b,25cからの音を認識できる。
このとき、前側芯材14、後側芯材15及び内部空間K1は協働してエンクロージャとして機能し、スピーカ25a,25b,25cの前方へ望ましい音を供給する。また、メッシュ板29、第1の弾性体30及び前側表皮材10は、いずれも音を通過し易い材料によって形成されているので、搭乗者による音の聞こえ方に支障が生じることはない。
本実施形態によれば、前側芯材14へのスピーカ25a,25b,25cの取り付けの仕方により、それらのスピーカ25a,25b,25cを最適な位置に配置することができる。また、駆動回路26もヘッドレスト4内の最適な位置に配置することができる。
本実施形態によれば、前側芯材14、後側芯材15及び内部空間K1によってスピーカのためのエンクロージャを形成したので、ヘッドレスト4以外に専用のエンクロージャを設ける必要がなくなった。そのため、スピーカの付いていないヘッドレストと同等の大きさのヘッドレストにスピーカを組み付けることが可能になった。また、ヘッドレストにスピーカを付けているにもかかわらずヘッドレストの外観が損なわれることが無くなった。
(その他の実施形態)
以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変できる。
例えば、上記の実施形態では図1、図2及び図3に示すように、シートバック3とヘッドレスト4とをピラーフレーム7a,7bによって接続するタイプの車両用シートに本発明を適用した。しかしながらこれに代えて、シートとヘッドレストが一体になっているハイバックシートタイプの車両用シートのヘッドレスト部分に、本発明のスピーカ構造を適用しても良い。
上記の実施形態では、運転者及び同乗者の1名用単独シートで説明を行ったが、本発明が車両の全てのシート、例えば後部座席シートにも適用できることは言うまでもない。
上記の実施形態では、図5においてピラーフレーム7a,7bの上端開口をキャップ12によって塞いだが、キャップ12を用いることなく、ピラーフレーム7a,7bの上端開口を開口のままで存在させるようにしても良い。
上記実施形態では、図5及び図6において前側芯材14と第1の弾性体30との間に、スピーカ25a,25b,25cを保護するためのメッシュ板29を設けた。しかしながら、第1の弾性体30はそれ自体がスピーカの保護機能を発揮できると考えられるので、場合によってはメッシュ板29を用いなくても良い。
上記実施形態では、図5及び図6において、前側芯材14、後側芯材15及び内部空間K1によってスピーカのためのエンクロージャを形成した。しかしながら、エンクロージャとして最小限必要なものはスピーカ25a,25b,25cを固定して支持している前側芯材14であり、内部空間K1が小さかったり、後側芯材15が無かったりする場合でも、エンクロージャが形成されることがある。
上記の実施形態では複数のスピーカとして3つのスピーカ25a,25b,25cを用いた。しかしながらスピーカの数は3つに限られない。また、上記の実施形態では前方へ向けて音声を出力する例を示したが、これに限られず、後方やその他の方向に向けて音声を出力可能な構成としても良い。
上記の実施形態では複数のスピーカに対して1つの共通の内部空間K1を割り当てた。しかしながら、内部空間K1内に仕切り部材を設けることにより、個々のスピーカに対して1つずつの内部空間を割り当てることもできる。
上記の実施形態では車両として自動車を例示した。しかしながら、車両としては自動車以外で人を乗せるための任意の乗り物が考えられる。電車等もそのような乗り物に含まれる。
1.車両用シート、2.シートクッション、3.シートバック、4.ヘッドレスト、6.芯材、7a,7b.ピラーフレーム、8.ヘッドレストフレーム、9.カバー、10.前側表皮材、11.後側表示材、12.キャップ、14.前側芯材、14a.嵌合凸部、14b.嵌合凹部、15.後側芯材、15a.嵌合凸部、15b.嵌合凹部、16a.上フレーム、16b.下フレーム、17.シール材、19a,19b,19c.内部突部、20a,20b,20c,20d.内部突起、22a,22b.ビス、25a,25b,25c.スピーカ、26.スピーカ駆動回路、29.メッシュ板、30.第1の弾性体、31.第2の弾性体、101.スピーカ、102.板、103.箱、104.貫通穴、A.切断面、B.切断面、K1.上部の内部空間、K2.下部の内部空間

Claims (8)

  1. 芯材と、
    当該芯材の表面を覆っており頭が当たったときにクッション性を呈する弾性体と、
    音を発生するスピーカと、
    前記芯材、前記弾性体及び前記スピーカを包囲する表皮材と
    を有するヘッドレストにおいて、
    前記芯材はスピーカのためのエンクロージャであり、
    前記芯材は、頭に近い部分である前側芯材と、頭から遠い部分である後側芯材とを結合することよって形成されており、前記前側芯材と前記後側芯材との間に空間が形成されており、前記スピーカは前記前側芯材に取り付けられており、
    前記空間は複数の空間に分割されており、それら複数の空間のうちの1つは前記エンクロージャのために用いられ、それら複数の空間のうちの他の1つは前記スピーカを駆動するための駆動回路を格納するために用いられる
    ことを特徴とするヘッドレスト。
  2. 前記スピーカは複数個であり、
    それらのスピーカが共通の芯材に取り付けられており、
    共通の芯材は複数のスピーカに共通のエンクロージャである
    ことを特徴とする請求項1記載のヘッドレスト。
  3. 前記芯材の内部と外部とにわたって設けられており外部に位置する部分がシートバックへ取り付けられる部分となるピラーフレームを有しており、
    前記芯材は前記ピラーフレームに取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のヘッドレスト。
  4. 前記芯材によって密閉された空間を形成することにより当該芯材は密閉型のエンクロージャとして機能することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1つに記載のヘッドレスト。
  5. 搭乗者が座る部分であるシートクッションと、
    搭乗者が背を当てる部分であるシートバックと、
    前記シートバックに装着されており搭乗者の頭が当たる部分であるヘッドレストと、
    を有する車両用シートにおいて、
    前記ヘッドレストは請求項1から請求項のいずれか1つに記載のヘッドレストであることを特徴とする車両用シート。
  6. 芯材と、
    当該芯材の表面を覆っており頭が当たったときにクッション性を呈する弾性体と、
    音を発生するスピーカと、
    搭乗者が背を当てる部分であるシートバックと、
    前記芯材、前記弾性体、前記スピーカ及び前記シートバックを包囲する表皮材と、
    を有するヘッドレスト一体型車両用シートにおいて、
    前記芯材はスピーカのためのエンクロージャであり、
    前記芯材は、頭に近い部分である前側芯材と、頭から遠い部分である後側芯材とを結合することよって形成されており、前記前側芯材と前記後側芯材との間に空間が形成されており、前記スピーカは前記前側芯材に取り付けられており、
    前記空間は複数の空間に分割されており、それら複数の空間のうちの1つは前記エンクロージャのために用いられ、それら複数の空間のうちの他の1つは前記スピーカを駆動するための駆動回路を格納するために用いられる
    ことを特徴とするヘッドレスト一体型車両用シート。
  7. 前記スピーカは複数個であり、
    それらのスピーカが共通の芯材に取り付けられており、
    共通の芯材は複数のスピーカに共通のエンクロージャである
    ことを特徴とする請求項6記載のヘッドレスト一体型車両用シート。
  8. 前記芯材によって密閉された空間を形成することにより当該芯材は密閉型のエンクロージャとして機能することを特徴とする請求項6又は請求項7記載のヘッドレスト一体型車両用シート。
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