JP2002177851A - 金属材に対する塗装前処理方法、塗装金属材及び金属材に対する塗装前処理装置 - Google Patents
金属材に対する塗装前処理方法、塗装金属材及び金属材に対する塗装前処理装置Info
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Abstract
することができ、しかも産業廃棄物となるスラッジが発
生するような排水処理を行う必要のない金属材に対する
塗装前処理方法を提供する。 【解決手段】 塗装前処理として、金属材に対してアル
カリイオン水処理を施す。
Description
装前処理方法、塗装前処理方法による処理後の金属材に
塗装を施した塗装金属材、及び金属材に対する塗装前処
理装置に関するものである。
にあたり、従来から塗装被膜と金属材との密着性を向上
するために脱脂を行ったり、あるいは防錆性を向上する
ために、前処理を施した後に塗装を行っていた。
に、まず金属材に機械的研磨やショットブラスト処理な
どで凹凸を均一化して外観を向上するなど、機械的加工
等を施した後、金属材にシンナー脱脂等の薬品による脱
脂処理、水洗、表面調整、化成処理を施し、更に水洗、
純水洗を行っていた。そしてこのような前処理を施した
後の金属材の水切り・乾燥を行った後、表面に塗料を塗
布し、焼付乾燥を行うことにより塗装を行っていた。
するためには、上記の前処理における脱脂処理を行うほ
か、前処理を行う前に金属材の表面を機械的に荒らした
り、あるいは脱脂処理後に必要に応じてエッチング効果
のある薬品による処理を施したりもしていた。
ける化成処理のほか、前処理が施された金属材に対して
防錆効果の高い下塗り塗装(プライマー塗装)を行った
りもしていた。
等の薬品による脱脂処理や、化成処理を行う場合に発生
する排水は、そのまま排出すると公害の原因となるた
め、処理を施してから排出しなければならず、この排水
処理過程において生じるスラッジ(汚泥)は産業廃棄物
として処理しなければならなかった。また化成処理にお
いて生成するスラッジも同様に産業廃棄物として処理し
なければならなかった。
とでタイルや肥料等の原料に再利用することが可能とな
ってきたが、このようなリサイクルのためには多大なコ
ストが必要となるものであった。
あり、金属材と塗装被膜との密着性や防錆性を確保する
ことができ、しかも産業廃棄物となるスラッジが発生す
るような排水処理を行う必要のない金属材に対する塗装
前処理方法、この塗装前処理方法による処理後の金属材
に塗装を施した塗装金属材、及びこのような塗装前処理
を行うことができる金属材に対してする塗装前処理装置
を提供することを目的とするものである。
金属材に対する塗装前処理方法は、金属材に対してアル
カリイオン水処理を施すことを特徴とするものである。
加えて、金属材に対して機械的研磨処理を施した後にア
ルカリイオン水処理を施すことを特徴とするものであ
る。
構成に加えて、噴霧圧力0.03MPa以上、処理温度
60℃以上、噴霧時間90秒以上、金属材と噴霧ノズル
との距離300mm以下、pH10.5以上の条件でア
ルカリイオン水処理を施すことを特徴とするものであ
る。
加えて、アルカリイオン水処理の噴霧時間を120秒以
上とすることを特徴とするものである。
構成に加えて、アルカリイオン水処理の噴霧時間を15
0秒以上とすることを特徴とするものである。
は、請求項1乃至5のいずれかに記載の塗装前処理方法
により塗装前処理が施された金属材に対して、塗装を施
して成ることを特徴とするものである。
装前処理装置は、請求項1乃至5のいずれかに記載の金
属材に対する塗装前処理方法により金属材に塗装前処理
を行う前処理手段を少なくとも備えて成ることを特徴と
するものである。
て、金属材に対してアルカリイオン水を噴霧する噴霧手
段を備えて成ることを特徴とするものである。
する。
ウム材等の非鉄金属材を用いることもできる。ここで、
鉄鋼材は他の金属材と比べて腐蝕しやすいため、塗装前
処理による防錆効果が顕著に現れる。
機械的研磨やショットブラスト処理などで凹凸を均一化
して外観を向上するなどの、機械的加工等を施すことが
できる。
理として、アルカリイオン水処理を施すものである。こ
のような塗装前処理を行うための塗装前処理装置として
は、アルカリイオン水を後述するような条件で金属材に
向けて噴霧する噴霧ノズル等を備えた噴霧装置を、噴霧
手段(前処理手段)として具備するものを用いることが
できる。
は電気分解によって得られるものであり、良好な脱脂効
果を得るためには、pH値が8.0〜13.0、20℃
での表面張力が0.03〜0.07N/mのものを用い
ることが好ましい。また酸化還元電位が低いアルカリイ
オン水を用いると特に優れた防錆効果が得られるもので
あり、好ましくは酸化還元電位が−100mVから−1
000mVのものを用いるものである。
あたっては、原水中に塩化ナトリウム等の塩類を0pp
mから400ppmの範囲で可変的に添加する添加装置
と、原水を有隔膜法にて電気分解を行う電解槽部と、電
気分解用の電源を供給する電源回路部と、装置全体の制
御を行う制御回路部を有する水の電気分解装置を用い
て、必要に応じて塩類が添加された原水に対して40V
から80Vの直流の電解電圧を印加することにより、原
水を電気分解してアルカリイオン水を得ることができ
る。
は、特にpHを10.5以上に調整したアルカリイオン
水を用いることが好ましく、更にアルカリイオン水の噴
霧ノズルと金属材との間の距離を300mm以下に保持
した状態で、60℃以上に加温したアルカリイオン水を
金属材に向けて、噴霧ノズルにおける噴霧圧力を0.0
3MPa以上とし、90秒以上噴霧することにより行う
ことが好ましい。
オン水処理を行うと、優れた脱脂効果を得ることができ
る。
5に満たないと充分な脱脂効果を得ることが困難とな
る。またこのアルカリイオン水のpHの上限は特に設定
されず、pHが高いほど脱脂効果が得られるものである
が、アルカリイオン水の生成効率を考慮すると、上記の
ように実際上は13.0が上限となる。
属材との間の距離が300mmを超えると、金属材に対
してアルカリイオン水を充分に吹き当てることが困難と
なって脱脂効果が充分に得られないおそれがある。また
この噴霧ノズルと金属材との間の距離の下限は特に設定
されず、小さければ小さいほど脱脂効果が向上するもの
であるが、距離を小さくしすぎると金属材の表面がアル
カリイオン水から受ける圧力が大きくなりすぎて金属材
が不用意に弾性変形を起こし、いわゆる「暴れ」と呼ば
れる現象が発生して金属材に対してアルカリイオン水が
充分に吹き当てられなくなる場合があり、あるいは金属
材が更に強い圧力を受けて弾性破壊が生じ、製品の変形
を引き起こしたりする場合がある。このため噴霧ノズル
と金属材との間の距離はこのような金属材の弾性変形や
塑性変形が生じないような距離に設定することが好まし
いものであり、このためには噴霧ノズルと金属材との間
の距離を100mm以上とすることが好ましい。
度)が60℃に満たないと充分な脱脂効果が得られなく
なるおそれがある。またこの処理温度の上限は特に設定
されないが、80℃以下とすることが好ましく、この値
を超えるとアルカリイオン水の噴霧時に蒸発量が多くな
って、アルカリイオン水による処理効率が低下するおそ
れがある。
03MPaに満たないと噴霧圧力が小さくなりすぎて充
分な脱脂効果が得られなくなるおそれがある。またこの
噴霧圧力の上限は特に設定されず、金属材に上記のよう
な弾性変形や塑性変形が発生しないような値に設定する
ことができるものであるが、実際上は噴霧圧力が1MP
a以下であれば、充分な脱脂効果が得られる。
アルカリイオン水の噴霧時間を120秒以上とすると、
塗装前処理後に金属材と形成される塗装被膜と金属材と
の間に優れた密着性を得ることができる。
を150秒以上とすると、塗装前処理後に金属材に塗装
被膜を形成した際に、優れた防錆特性を得ることができ
る。
は特には設定されず、脱脂効果を確実に得るためには可
能な限り長い時間をかけることが好ましいが、噴霧時間
が長くなるほど脱脂効果や防錆効果の向上幅は小さくな
り、徐々に脱脂効果や防錆効果が飽和することとなるた
め、処理効率を考慮すると噴霧時間は300秒以下とす
ることが好ましい。
材には、必要に応じて水洗、純水洗を行う。
金属材に対して、必要に応じて下塗り塗装(プライマー
塗装)を施した後、従来の金属塗装に用いられているメ
ラミン溶剤系やポリエステル粉体系等の適宜の塗料を塗
布した後、焼付処理を施すことにより塗装被膜を形成
し、外観が良好で、防錆性に優れ、かつ金属材と塗装被
膜との密着性が良好な塗装金属材が得られるものであ
る。
してアルカリイオン水処理を行うと、従来の塗装前処理
におけるシンナー脱脂等の薬品による脱脂処理や化成処
理の場合のような排水の処理が必要なくなり、排水処理
時や化成処理時に発生するスラッジのような産業廃棄物
が発生することがないものである。
CC;冷間圧延鉄鋼鈑;JIS G 3141)を用
い、アルカリイオン水としては、pH10.5のものを
用いた。
03MPa、処理温度60℃、噴霧ノズルと金属材との
距離300mmの条件で金属材に対してアルカリイオン
水を噴霧して、アルカリイオン水処理を施した。ここで
アルカリイオン水の噴霧時間は、90秒、150秒、3
00秒と、変動させた。
を用い、アルカリイオン水の噴霧時間を150秒とした
以外は実施例1と同様にして金属材に対してアルカリイ
オン水処理を行った。
CC)を用い、脱脂処理用の薬品としてはヘンケルジャ
パン株式会社製の「Saxin NPY」を用いた。
を用い、この溶液を噴霧時間90秒、噴霧圧力0.15
MPaの条件で金属材に噴霧した後、水洗を行い乾燥さ
せることにより、金属材に対して薬品脱脂処理を施し
た。
を用いた以外は比較例1と同様にして金属材に対して薬
品脱脂処理を施した。
塗装前処理後の金属材をクロロホルム中に浸漬して残存
油分を溶解させ、処理後のクロロホルムを濾過した後乾
燥して残留物を計量することにより、金属材の表面の油
分残量を測定した。
を示すものであり、●は実施例1、○は比較例1の結果
をそれぞれ示す。この結果から明らかなように、薬品脱
脂処理を行った比較例1よりも実施例1では油分残量が
少ないものであり、アルカリイオン水処理による優れた
脱脂効果が確認された。
噴霧時間150秒のもの)と実施例2の測定結果、並び
に比較例1,2の測定結果を示すものであり、アルカリ
イオン水処理によって、鉄鋼材だけでなくアルミニウム
材に対しても優れた脱脂効果が得られることが確認され
た。
CC)を用い、アルカリイオン水としては、pH10.
5のものを用いた。
03MPa、処理温度60℃、噴霧ノズルと金属材との
距離300mmの条件で金属材に対してアルカリイオン
水を噴霧して、アルカリイオン水処理を施した。ここで
アルカリイオン水の噴霧時間は、60秒、90秒、12
0秒、150秒、300秒、600秒と変動させた。
を用いた以外は実施例3と同様にして、金属材に対して
アルカリイオン水処理を施した。
材に対してメラミン溶剤系塗料(大日本塗料株式会社製
「#210」)を塗布し、155℃、15分間の条件で
焼き付け処理を施して、厚み25〜30μmの範囲の塗
装被膜を形成し、塗装金属材を得た。
してポリエステル粉体系塗料(ロックペイント株式会社
製「タフロック049」)を塗布して、225℃、5分
間の条件で焼き付け処理を施して、厚み40〜45μm
の範囲の塗装被膜を形成し、塗装金属材を得た。
5400に準拠した碁盤目試験による評価を行った。
あり、○はメラミン溶剤系塗料、●はポリエステル粉体
系塗料を用いた場合の結果を示す。図示の通り、噴霧時
間が120秒以上となると、特に塗料としてメラミン溶
剤系塗料を用いた場合には金属材と塗装被膜との密着性
がより向上することが確認できた。
のであり、○はメラミン溶剤系塗料、●はポリエステル
粉体系塗料を用いた場合の結果を示す。図示の通り、金
属材としてアルミニウム材を用いた場合でも、実施例3
と同様に噴霧時間が120秒以上となると、特に塗料と
してメラミン溶剤系塗料を用いた場合には金属材と塗装
被膜との密着性がより向上することが確認できた。
CC)を用い、アルカリイオン水としては、pH10.
5のものを用いた。
03MPa、処理温度60℃、噴霧ノズルと金属材との
距離300mmの条件で金属材に対してアルカリイオン
水を噴霧して、アルカリイオン水処理を施した。ここで
アルカリイオン水の噴霧時間は、120秒、150秒、
180秒、240秒、300秒と変動させた。
CC)を用い、脱脂処理用の薬品としてはシンナー(大
伸化学株式会社製「洗浄用シンナー」;トルエン60〜
70%、メタノール10〜20%、アセトン10〜20
%)を用いた。
浸漬させた後、表面をキムワイプ(登録商標;株式会社
クレシア)にて拭き取ることにより、金属材に対して薬
品脱脂処理を施した。
き、処理後の金属材に対してエポキシ・メラミン溶剤系
塗料(大日本塗料株式会社製「ニューデリコンHB#3
00 EX−1」)を塗布し、155℃、15分間の条
件で焼き付け処理を施して、厚み25〜30μmの範囲
の塗装被膜を形成し、塗装金属材を得た。
5400に準拠した塩水噴霧試験を1サイクル行っ
た。ここで塗装金属材にはNTカッターにて対角線状に
クロスカットを形成し、前記指定サイクルの塩水噴霧試
験後にテープ剥離を行って、テープに付着した、クロス
カットよりも一方側の被膜剥離幅にて評価を行った。ま
た塩水噴霧試験は濃度5.0質量%の塩水を塗装金属材
に対して8時間噴霧した後16時間放置する操作を1サ
イクルとして行った。
施例5、○は比較例3の結果をそれぞれ示す。図示の通
り、実施例5ではシンナー脱脂を行った比較例3よりも
テープ剥離幅が小さく、腐蝕による密着性の低下が抑制
されており、防錆性が向上していることが確認された。
また噴霧時間が150秒以上のものについて特に著しい
防錆性の向上が確認された。
理における噴霧時間を150秒間とした場合の、処理後
の金属材に対して、メラミン溶剤系塗料(大日本塗料株
式会社製「#210」)、エポキシ・メラミン溶剤系塗
料(大日本塗料株式会社製「ニューデリコンHB#30
0 EX−1」)、アクリル溶剤系塗料(大日本塗料株
式会社製「V−1白」)、アクリル・ポリエステル溶剤
系塗料(日本ペイント株式会社製「スパーラックH−1
0」)、ポリエステル粉体系塗料(ロックペイント株式
会社製「タフロック049」)にて塗装被膜を形成し、
塗装金属材を得た。
℃、15分間の条件で焼き付け処理を施して厚み25〜
30μmの範囲の塗装被膜を形成し、エポキシ・メラミ
ン溶剤系塗料では150℃、15分間の条件で焼き付け
処理を施して厚み25〜30μmの範囲の塗装被膜を形
成し、ポリエステル粉体系塗料では225℃、5分間の
条件で焼き付け処理を施して厚み40〜45μmの範囲
の塗装被膜を形成し、アクリル溶剤系塗料では150
℃、20分間の条件で焼き付け処理を施して厚み25〜
30μmの範囲の塗装被膜を形成し、アクリル・ポリエ
ステル溶剤系塗料では180℃、20分間の条件で焼き
付け処理を施して厚み25〜30μmの範囲の塗装被膜
を形成した。
験を、サイクル数を変更して行い、試験後の塗装金属材
に対して上記の場合と同様にテープ剥離幅を導出した。
ラミン系塗料、●はエポキシ・メラミン系塗料、▲はア
クリル溶剤系塗料、△はアクリル・ポリエステル溶剤系
塗料、□はポリエステル粉体系塗料を用いた場合のそれ
ぞれの結果を示す。また横軸に塩水噴霧試験のサイクル
数を、縦軸にテープ剥離幅を示している。図示の結果か
ら明らかなように、特にポリエステル粉体系塗料を用い
た場合には塩水噴霧試験による密着性の低下が観測され
ず、優れた防錆性が付与されていることが確認された。
属材に対する塗装前処理方法は、金属材に対してアルカ
リイオン水処理を施すため、金属材の表面を充分に脱脂
することができ、金属材に対して塗装被膜を形成して塗
装金属材を得る場合の金属材と塗装被膜との密着性を向
上することができるものであり、またこの塗装金属材の
防錆性を向上することができるものである。しかも、シ
ンナー脱脂等の薬品による脱脂処理や化成処理の場合の
ような排水の処理が必要なくなり、スラッジ等の産業廃
棄物の発生を抑制することができるものである。
加えて、金属材に対して機械的研磨処理を施した後にア
ルカリイオン水処理を施すものであり、金属材の表面の
凹凸を均一に形成し、外観の良好な塗装金属材を得るこ
とができるものである。
構成に加えて、噴霧圧力0.03MPa以上、処理温度
60℃以上、噴霧時間90秒以上、金属材と噴霧ノズル
との距離300mm以下、pH10.5以上の条件でア
ルカリイオン水処理を施すため、金属材に対して特に良
好な脱脂効果を得ることができるものである。
加えて、アルカリイオン水処理の噴霧時間を120秒以
上とするため、金属材と塗装被膜との密着性を更に向上
することができるものである。
構成に加えて、アルカリイオン水処理の噴霧時間を15
0秒以上とするため、塗装金属材の防錆性を更に向上す
ることができるものである。
は、請求項1乃至5のいずれかに記載の塗装前処理方法
により塗装前処理が施された金属材に対して、塗装を施
すため、塗装前処理において金属材の表面が充分に脱脂
され、金属材と塗装被膜との密着性を向上することがで
き、また防錆性を向上することができるものである。し
かも、この塗装金属材を製造するにあたって、塗装前処
理工程においてシンナー脱脂等の薬品による脱脂処理や
化成処理の場合のような排水の処理が必要なくなり、ス
ラッジ等の産業廃棄物の発生を抑制することができるも
のである。
る塗装前処理装置は、請求項1乃至5のいずれかに記載
の金属材に対する塗装前処理方法により金属材に塗装前
処理を行う前処理手段を少なくとも備えているため、こ
の塗装前処理装置を用いて金属材に塗装前処理としてア
ルカリイオン水処理を施すことができ、金属材の表面を
充分に脱脂することができ、金属材に対して塗装被膜を
形成して塗装金属材を得る場合の金属材と塗装被膜との
密着性を向上することができるものであり、またこの塗
装金属材の防錆性を向上することができるものである。
しかも、シンナー脱脂等の薬品による脱脂処理や化成処
理の場合のような排水の処理が必要なくなり、スラッジ
等の産業廃棄物の発生を抑制することができるものであ
る。
て、金属材に対してアルカリイオン水を噴霧する噴霧手
段を備えるため、この塗装前処理装置を用いて金属材に
アルカリイオン水を噴霧することにより塗装前処理とし
てアルカリイオン水処理を施すことができ、金属材の表
面を充分に脱脂することができ、金属材に対して塗装被
膜を形成して塗装金属材を得る場合の金属材と塗装被膜
との密着性を向上することができるものであり、またこ
の塗装金属材の防錆性を向上することができるものであ
る。しかも、シンナー脱脂等の薬品による脱脂処理や化
成処理の場合のような排水の処理が必要なくなり、スラ
ッジ等の産業廃棄物の発生を抑制することができるもの
である。
の金属材の油分残量の測定結果を示すグラフである。
の金属材の油分残量の測定結果を示すグラフである。
試験の評価結果を示すグラフである。
試験の評価結果を示すグラフである。
塩水噴霧試験後のクロスカット試験の評価結果を示すグ
ラフである。
の、塗装金属材の塩水噴霧試験後のクロスカット試験の
評価結果を示すグラフである。
工程を示すフロー図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 金属材に対してアルカリイオン水処理を
施すことを特徴とする金属材に対する塗装前処理方法。 - 【請求項2】 金属材に対して機械的研磨処理を施した
後にアルカリイオン水処理を施すことを特徴とする請求
項1に記載の金属材に対する塗装前処理方法。 - 【請求項3】 噴霧圧力0.03MPa以上、処理温度
60℃以上、噴霧時間90秒以上、金属材と噴霧ノズル
との距離300mm以下、pH10.5以上の条件でア
ルカリイオン水処理を施すことを特徴とする請求項1又
は2に記載の金属材に対する塗装前処理方法。 - 【請求項4】 アルカリイオン水処理の噴霧時間を12
0秒以上とすることを特徴とする請求項3に記載の金属
材に対する塗装前処理方法。 - 【請求項5】 アルカリイオン水処理の噴霧時間を15
0秒以上とすることを特徴とする請求項3又は4に記載
の金属材に対する塗装前処理方法。 - 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載の塗装
前処理方法により塗装前処理が施された金属材に対し
て、塗装を施して成ることを特徴とする塗装金属材。 - 【請求項7】 請求項1乃至5のいずれかに記載の金属
材に対する塗装前処理方法により金属材に塗装前処理を
行う前処理手段を少なくとも備えて成ることを特徴とす
る金属材に対する塗装前処理装置。 - 【請求項8】 前処理手段として、金属材に対してアル
カリイオン水を噴霧する噴霧手段を備えて成ることを特
徴とする請求項7に記載の金属材に対する塗装前処理装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000373050A JP2002177851A (ja) | 2000-12-07 | 2000-12-07 | 金属材に対する塗装前処理方法、塗装金属材及び金属材に対する塗装前処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000373050A JP2002177851A (ja) | 2000-12-07 | 2000-12-07 | 金属材に対する塗装前処理方法、塗装金属材及び金属材に対する塗装前処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002177851A true JP2002177851A (ja) | 2002-06-25 |
Family
ID=18842497
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000373050A Pending JP2002177851A (ja) | 2000-12-07 | 2000-12-07 | 金属材に対する塗装前処理方法、塗装金属材及び金属材に対する塗装前処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002177851A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011000524A (ja) * | 2009-06-17 | 2011-01-06 | Ryobi Shoji Kk | 塗膜除去方法並びに装置 |
JP2013103196A (ja) * | 2011-11-15 | 2013-05-30 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp | 重防食被覆鋼材の製造方法 |
KR101941639B1 (ko) * | 2018-04-02 | 2019-04-12 | 윤숙영 | 금속 소재의 색상 도장방법 및 상기 금속 소재의 색상 도장방법으로 색상 도장된 금속소재 |
-
2000
- 2000-12-07 JP JP2000373050A patent/JP2002177851A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011000524A (ja) * | 2009-06-17 | 2011-01-06 | Ryobi Shoji Kk | 塗膜除去方法並びに装置 |
JP2013103196A (ja) * | 2011-11-15 | 2013-05-30 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp | 重防食被覆鋼材の製造方法 |
KR101941639B1 (ko) * | 2018-04-02 | 2019-04-12 | 윤숙영 | 금속 소재의 색상 도장방법 및 상기 금속 소재의 색상 도장방법으로 색상 도장된 금속소재 |
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