JP2002177211A - 内視鏡視野移動システム - Google Patents

内視鏡視野移動システム

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JP2002177211A
JP2002177211A JP2000376223A JP2000376223A JP2002177211A JP 2002177211 A JP2002177211 A JP 2002177211A JP 2000376223 A JP2000376223 A JP 2000376223A JP 2000376223 A JP2000376223 A JP 2000376223A JP 2002177211 A JP2002177211 A JP 2002177211A
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JP2000376223A
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English (en)
Inventor
Koji Yasunaga
浩二 安永
Kuniaki Kami
邦彰 上
Masahiro Kudo
正宏 工藤
Toshihiko Suzuta
敏彦 鈴田
Takeo Usui
健夫 碓井
Takeaki Nakamura
剛明 中村
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、撮像範囲の移動および拡大・縮小を
行った場合でも、効率良く術野を照明でき、明るい観察
が可能な内視鏡視野移動システムを提供することを最も
主要な特徴とする。 【解決手段】照明光学系に、TVカメラ15内のCCD
20の移動に伴う撮像範囲、すなわち観察像の視野範囲
R2の移動に連動して照明光の照射範囲となる照野R3
を移動する照野移動機構47を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡で観察しな
がら処置具にて処置を進める内視鏡下手術で使用され、
内視鏡による観察画像の撮像範囲を変更することによ
り、内視鏡の観察視野を移動する内視鏡視野移動システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、内視鏡と処置具とがそれぞれ個
別に患者の体腔内に挿入され、内視鏡で観察しながら処
置具にて処置を進める内視鏡下手術が知られている。こ
の内視鏡下手術では、手術中、処置対象部位を変化させ
る作業が頻繁に起こる。内視鏡下手術でこのように処置
対象部位を変化させる作業を行う場合、従来は内視鏡保
持者がスコープを動かすことにより、内視鏡の視野変換
操作を行なっているので、内視鏡保持者の負担が大きく
なる問題が有る。
【0003】そこで、これを解決するために、本出願人
は、内視鏡の撮像光学系の一部をアクチュエータで、撮
像光学系の光学軸と直交する平面および光軸方向に沿っ
て任意の方向に移動することにより、内視鏡による観察
画像の撮像範囲を変更出来る内視鏡装置を開示している
(特開平9−28663号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、内視鏡観察で
は観察視野内を照明する必要である。ところで、特開平
9−28663号公報の装置のように観察画像の撮像範
囲を移動および拡大・縮小させる場合には、内視鏡に備
えられた照明光学系により撮影範囲となる領域全体を照
明しておく必要がある。しかしながら、この場合には、
実際の撮像範囲以外の領域にも照明光が広く分配されて
いるため、撮像範囲の照明光量が不足し、撮像範囲の視
野が暗くなり易い問題がある。
【0005】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、撮像範囲の移動および拡大・縮小を行
った場合でも、効率良く術野を照明でき、明るい観察が
可能な内視鏡視野移動システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、術部
を観察するための観察光学系と術部を照明するための照
明光学系とを具備する内視鏡と、前記内視鏡に接続さ
れ、前記内視鏡の観察視野を撮像する撮像手段と、前記
内視鏡の観察視野に対し、前記撮像手段の撮像範囲を移
動する撮像範囲移動手段とを備えた内視鏡視野移動シス
テムにおいて、前記照明光学系に、前記撮像手段の撮像
範囲の移動に連動して照明光の照射範囲となる照野を移
動する照野移動手段を設けたことを特徴とする内視鏡視
野移動システムである。そして、本請求項1の発明で
は、撮影範囲を移動させた場合には、照野移動手段によ
り照野が常に撮像手段の撮像範囲の移動に連動して移動
するようにしたものである。
【0007】請求項2の発明は、前記照野移動手段は、
前記照明光学系を構成する光学要素を移動する照野移動
用の光学要素駆動手段と、前記撮像範囲の移動に連動し
て前記照野駆動手段の動作を制御する制御手設とを具備
することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡視野移動
システムである。そして、本請求項2の発明では、撮像
手段の撮像範囲の移動に照野を追従させるために、制御
手段により撮像手段の撮像範囲の移動量に対応すべく照
野移動用の光学要素駆動手段の駆動量が制御されるよう
にしたものである。
【0008】請求項3の発明は、前記照野移動用の光学
要素駆動手段は、前記撮像手段を構成する筐体内に配設
されていることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡視
野移動システムである。そして、本請求項3の発明で
は、撮像手段を構成する筐体の外に照野移動用の光学要
素駆動手段を配設する必要がなく、内視鏡の挿入部が太
くなることを防止して、患者の腹壁に開ける穴が小さ
く、低侵襲な手術が可能にしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1乃至図6を参照して説明する。図1は本実施の形
態の内視鏡視野移動システム全体の概略構成を示すもの
である。本実施の形態の内視鏡視野移動システムには患
者の体腔内を観察する例えば腹腔鏡等の直視型硬性スコ
ープ(内視鏡)1が設けられている。
【0010】このスコープ1には患者の体腔内に挿入さ
れる挿入部2と、この挿入部2の基端部に配設された接
眼部3とが設けられている。さらに、このスコープ1に
は図2(A)に示すように挿入部2の先端面に対物レン
ズ4、接眼部3に接眼レンズ5がそれぞれ配設されてい
るとともに、挿入部2を形成する円筒状の筒体6内には
複数のリレーレンズ7がそれぞれ適宜の間隔を存して対
物レンズ4と接眼レンズ5との間に並設されている。そ
して、これらの対物レンズ4と、複数のリレーレンズ7
と、接眼レンズ5とによって観察光学系が形成されてい
る。なお、O1はこのスコープ1の観察光学系の光軸で
ある。
【0011】また、スコープ1の挿入部2の筒体6内に
は観察光学系の側方に照明光学系を構成する第1ライト
ガイドファイバー12が配設されている。この第1ライ
トガイドファイバー12の出射端面12aは対物レンズ
4の側方位置に固定されている。さらに、この第1ライ
トガイドファイバー12はスコープ1の先端側と接眼部
3側との間でファイバー端面が所定の関係を保つ状態に
設定されている。
【0012】また、図1に示すようにスコープ1の挿入
部2は予め例えば患者の腹壁部8等に穿刺されたトラカ
ール9内に挿通され、体腔内に挿入されている。ここ
で、スコープ1の挿入部2の接眼部3側は多関節構造、
本実施の形態では3関節構造のスコープ保持具10によ
って移動可能に保持されている。なお、患者の腹壁部8
等にはスコープ1の挿入場所とは別の挿入場所から鉗子
11が体腔内に挿入されるようになっている。
【0013】スコープ1の接眼部3にはこのスコープ1
の観察像の一部または全部を撮像するTVカメラ(撮像
手段)15が取り付けられている。図2(A)に示すよ
うにこのTVカメラ15のケーシング16内には第1部
品収納室17と、第2部品収納室18と、第3部品収納
室13と、第4部品収納室14とが設けられている。こ
こで、第2部品収納室18は第1部品収納室17の後方
位置に配置されている。さらに、第3部品収納室13は
第1部品収納室17の横に並べて配置され、第4部品収
納室14はこの第3部品収納室13の後方位置に第2部
品収納室18の横に並べて配置されている。
【0014】また、第1部品収納室17内にはズームレ
ンズ19や、固体撮像素子であるCCD20等の撮影光
学系の各光学部品が設けられている。ここで、ズームレ
ンズ19およびCCD20などの撮影光学系の撮影光軸
O1はスコープ1の観察光学系の光軸O1と一致させた
状態で配置されている。そして、スコープ1の接眼部3
で得られるスコープ1の観察像の一部または全部がズー
ムレンズ19を経てCCD20に撮像されるようになっ
ている。
【0015】さらに、ズームレンズ19は筒状の枠体4
0に固定されてこの枠体40と一体的にユニット化され
ている。そして、ズーム用ステッピングモーター41に
よりこのズームレンズ19のユニットが撮影光軸O1の
方向に移動し、スコープ1の観察像の変倍が行なわれる
観察像変倍機構19Aが構成されている。
【0016】また、第2部品収納室18内には、CCD
20を撮影光軸O1に対して直交する2方向、たとえば
上下、左右に駆動するCCD移動機構21が設けられて
いる。このCCD移動機構21には図2(B)に示すよ
うに同図中で左右方向に移動する第1のプレート22a
と、同図中で上下方向に移動する第2のプレート22b
とが設けられている。ここで、第1のプレート22aは
この第1のプレート22aの上下に配設された4つのロ
ーラ23aによって左右方向に移動可能に支持されてい
る。同様に、第2のプレート22bはこの第2のプレー
ト22bの左右に配設された4つのローラ23bによっ
て上下方向に移動可能に支持されている。
【0017】また、第1のプレート22aの板面には上
下方向に伸びるガイド用の2つのスリット24aが設け
られている。同様に、第2のプレート22bの板面には
左右方向に伸びるガイド用の2つのスリット24bが設
けられている。
【0018】さらに、第1のプレート22aの一側部に
は第1の係合ピン25aが突設されている。この係合ピ
ン25aは第1のステッピングモータ26aにより回転
する送りねじ27aのねじ溝にはめ込まれている。そし
て、第1のステッピングモータ26aの駆動時には第1
のステッピングモータ26aの回転運動が送りねじ27
aのねじ溝と係合ピン25aとの係合部によって直動運
動に変換され、第1のプレート22aが左右方向に移動
されるようになっている。
【0019】同様に、第2のプレート22bの一側部に
は第2の係合ピン25bが突設されている。この係合ピ
ン25bは第2のステッピングモータ26bにより回転
する送りねじ27中のねじ溝にはめ込まれている。そし
て、第2のステッピングモータ26bの駆動時には第2
のステッピングモータ26bの回転運動が送りねじ27
bのねじ溝と係合ピン25bとの係合部によって直動運
動に変換され、第2のプレート22bが上下方向に移動
されるようになっている。
【0020】また、ケーシング16の第1の部品収納室
17と第2の部品収納室18との間の仕切り壁28の中
央部位にはCCD20の台座29よりも大径な開口部3
0が形成されている。
【0021】さらに、CCD20の台座29はCCD移
動機構21のスライダ31に固定されている。このスラ
イダ31はポリアセタールや、超高分子量ポリエチレン
等の摺動性の良い材料でできている。
【0022】また、スライダ31の下面には4本の操作
ピン32が突設されている。これらの操作ピン32はC
CD移動機構21の第1のプレート22aの2つのスリ
ット24aと第2のプレート22bの2つのスリット2
4bとの間の交点に挿入されている。ここで、スライダ
31は第1のプレート22aの上に板バネ33を介して
重ねられた状態で配設されている。そして、スライダ3
1は板バネ33のバネ力によりTVカメラ15内の仕切
り壁28に移動可能に押し当てられた状態で圧接されて
いる。
【0023】したがって、CCD20が装着されたスラ
イダ31は第1のステッピングモータ26aの動作によ
り図2(B)中の左右方向に移動操作され、第2のステ
ッピングモータ26bの動作により同図中の上下方向に
移動操作されるようになっている。そして、第1のステ
ッピングモータ26aおよび第2のステッピングモータ
26bによってTVカメラ15の撮像用の光学部品、本
実施の形態ではCCD20を移動させ、TVカメラ15
の撮像範囲を変更させるアクチュエータが形成されてい
る。なお、このアクチュエータとしてはステッピングモ
ータの他、DCサーボモータ、ボイスコイル、圧電振動
子を使用したアクチュエータ、超音波モータ、形状記憶
合金等が使用できる。
【0024】また、第3部品収納室13には、第1ライ
トガイドファイバー12の入射端面12bが固定されて
いる。さらに、第1ライトガイドファイバー12の入射
端面12bと離間対向する位置には光源装置58に接続
された第2ライトガイドファイバー43の出射端部が配
設されている。
【0025】また、第1ライトガイドファイバー12と
第2ライトガイドファイバー43との間には、照明レン
ズ群44が配置されている。この照明レンズ群44は筒
状の枠体45に固定されてこの枠体45と一体的にユニ
ット化されている。そして、ズーム照明用ステッピング
モーター46によりこの照明レンズ群44のユニットが
照明光軸O2の方向に移動し、第2ライトガイドファイ
バー43の出射端部から出射され、第1ライトガイドフ
ァイバー12の入射端面12bに入射される照明光の光
束径を変化させるようになっている。これにより、スコ
ープ1の照明光学系による照明光の照射範囲となる照野
の拡大縮小が行なわれる。すなわち、照明レンズ群4
4、枠体45、ズーム照明用ステッピングモーター46
により照野変倍用の光学要素駆動機構44Aが構成され
ている。
【0026】また、第4部品収納室14には第2ライト
ガイドファイバー43の出射端面43aを照明光軸O2
に対して直交する2方向、例えば上下、左右に駆動して
照明光の照射範囲となる照野を移動するための照野移動
用の光学要素駆動手段である照野移動機構(照野移動手
段)47が内蔵されている。
【0027】この照野移動機構47は、前述のCCD移
動機構21と略同様の機構によって形成されている。す
なわち、この照野移動機構47には図3に示すように同
図中で左右方向に移動する第1のプレート59aと、同
図中で上下方向に移動する第2のプレート59bとが設
けられている。ここで、第1のプレート59aはこの第
1のプレート59aの上下に配設された4つのローラ6
0aによって左右方向に移動可能に支持されている。同
様に、第2のプレート59bはこの第2のプレート59
bの左右に配設された4つのローラ60bによって上下
方向に移動可能に支持されている。
【0028】また、第1のプレート59aの板面には上
下方向に伸びるガイド用の2つのスリット61aが設け
られている。同様に、第2のプレート59bの板面には
左右方向に伸びるガイド用の2つのスリット61bが設
けられている。
【0029】さらに、第1のプレート59aの一側部に
は第1の係合ピン62aが突設されている。この係合ピ
ン62aは第3のステッピングモータ63aにより回転
する送りねじ64aのねじ溝にはめ込まれている。そし
て、第3のステッピングモータ63aの駆動時には第3
のステッピングモータ63aの回転運動が送りねじ64
aのねじ溝と係合ピン62aとの係合部によって直動運
動に変換され、第1のプレート59aが左右方向に移動
されるようになっている。
【0030】同様に、第2のプレート59bの一側部に
は第2の係合ピン62bが突設されている。この係合ピ
ン62bは第4のステッピングモータ63bにより回転
する送りねじ64b中のねじ溝にはめ込まれている。そ
して、第4のステッピングモータ63bの駆動時には第
4のステッピングモータ63bの回転運動が送りねじ6
4bのねじ溝と係合ピン62bとの係合部によって直動
運動に変換され、第2のプレート59bが上下方向に移
動されるようになっている。
【0031】また、照野移動機構47では、第1、第2
のプレート59a,59bの各中央部位に第2ライトガ
イドファイバー43が通過する開口穴48が形成されて
いる。この点がCCD移動機構21とは異なる。
【0032】さらに、第2ライトガイドファイバー43
の出射端面43aは台座65に固定されている。ここ
で、ケーシング16の第3の部品収納室13と第4の部
品収納室14との間の仕切り壁50の中央部位には第2
ライトガイドファイバー43の台座65より大径な開口
部51が形成されている。
【0033】さらに、第2ライトガイドファイバー43
の台座65は照野移動機構47のスライダ66に固定さ
れている。このスライダ66の下面には4本の操作ピン
67が突設されている。これらの操作ピン67は照野移
動機構47の第1のプレート59aの2つのスリット6
1aと第2のプレート59bの2つのスリット61bと
の間の交点に挿入されている。ここで、スライダ66は
第1のプレート59aの上に板バネ68を介して重ねら
れた状態で配設されている。そして、スライダ66は板
バネ68のバネ力によりTVカメラ15内の仕切り壁5
0に移動可能に押し当てられた状態で圧接されている。
【0034】したがって、第2ライトガイドファイバー
43の台座65が装着されたスライダ66は第3のステ
ッピングモータ63aの動作により図3中の左右方向に
移動操作され、第4のステッピングモータ63bの動作
により同図中の上下方向に移動操作されるようになって
いる。そして、第3のステッピングモータ63aおよび
第4のステッピングモータ63bによって第2ライトガ
イドファイバー43の出射端面43aを上下左右方向に
移動させ、照明光の照射範囲となる照野を移動するアク
チュエータが形成されている。
【0035】また、図1に示すようにTVカメラ15内
のCCD20は映像信号処理を行なうコントローラ52
に接続されている。このコントローラ52には表示装置
であるTVモニター53が接続されている。そして、ス
コープ1の観察像の一部がTVカメラ15によって撮像
され、コントローラ52を介してTVモニター53に表
示されるようになっている。
【0036】さらに、TVカメラ15には視野制御装置
(撮像範囲移動手段)55が接続されている。この視野
制御装置55には図4に示すように観察像変倍機構19
Aのズーム用ステッピングモーター41と、照野変倍用
の光学要素駆動機構44Aのズーム照明用ステッピング
モーター46と、第1〜第4の各ステッピングモータ2
6a、26b、63a、63bと、スコープ1の観察視
野を移動操作する位置司令手段としてのジョイスティッ
ク54とがそれぞれ接続されている。また、視野制御装
置55にはジョイスティック54からの入力信号により
処理を行なう図示しない演算処理回路と、第1〜第4の
各ステッピングモータ26a、26b、63a、63b
を駆動させる図示しない駆動回路と、図示しないリセッ
トスイッチとが設けられている。
【0037】また、ジョイスティック54には図5に示
すように基台56と、この基台56の中央部位に突設さ
れたロッド57とが設けられている。このロッド57の
基端部は基台56上に上下左右の4方向(矢印X,Y)
およびロッド57の押し引き方向(矢印Z)にそれぞれ
移動可能に支持されている。そして、このロッド57を
傾斜させる傾動操作により上下左右4方向(矢印X,
Y)の入力およびロッド57の押し引き操作により矢印
Z方向の入力を検出するようになっている。
【0038】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施の形態の内視鏡視野移動システムの使用時には図
1に示すように予め例えば患者の腹壁部8等に穿刺され
たトラカール9内にスコープ1の挿入部2が挿通され、
体腔内に挿入される。さらに患者の腹壁部8等にはスコ
ープ1の挿入場所とは別の挿入場所から鉗子11が体腔
内に挿入される。
【0039】また、スコープ1の接眼部3にはTVカメ
ラ15が取り付けられている。そして、このスコープ1
の観察像の一部がTVカメラ15によって撮像され、コ
ントローラ52を介してTVモニター53に表示され
る。
【0040】さらに、スコープ1による観察中は光源装
置58内の光源ランプから出射される照明光は第2ライ
トガイドファイバー43の出射端部から出射され、TV
カメラ15の第3部品収納室13内の照明レンズ群44
を通り、第1ライトガイドファイバー12の入射端面1
2bに入射される。そして、この第1ライトガイドファ
イバー12を通してスコープ1の先端部側に導光され、
第1ライトガイドファイバー12の出射端面12aから
出射されて体内の観察部位、すなわちスコープ1の観察
像の視野範囲R1の一部または全部が照明される。
【0041】なお、図6はスコープ1の接眼部3による
視野範囲R1と、TVカメラ15のズームレンズ19を
経てCCD20に撮像される観察像の視野範囲R2との
関係を示すものである。ここで、TVカメラ15のズー
ムレンズ19を経てCCD20に撮像される観察像の視
野範囲R2はスコープ1の接眼部3による視野範囲R1
より小さくなっており、スコープ1の接眼部3による視
野範囲R1の一部の観察像がCCDにより撮像されてい
る。このとき、第1ライトガイドファイバー12の出射
端面12aから出射される照明光の照射範囲となる照野
R3は図6中に点線で示すように視野範囲R2に外接す
る円となるように設定されている。
【0042】また、術中、TVモニター53に表示され
るスコープ1の視野を拡大、縮小させたい場合にはジョ
イスティック54のロッド57を押し引き操作する。こ
のとき、ジョイスティック54からの出力信号は視野制
御装置55に入力される。続いて、視野制御装置55か
らズーム用ステッピングモーター41、ズーム照明用ス
テッピングモーター46に駆動信号が出力され、それぞ
れズームレンズ19および照明レンズ群44を撮影光軸
O1および照明光軸O2方向に移動させる。これによ
り、CCD20に撮像される観察像の視野範囲R2およ
び照野R3が拡大縮小される。例えば、ここで、ジョイ
スティック54のロッド57を引っ張り操作した場合に
はスコープ1の視野を拡大する動作、ジョイスティック
54のロッド57を押込み操作した場合にはスコープ1
の視野を縮小させる動作がそれぞれ行われる。
【0043】また、CCD20に撮像される観察像の視
野範囲R2の拡大縮小の動作時にはこの撮像範囲R2の
移動に連動して視野制御装置55により、ズーム照明用
ステッピングモーター46の駆動量が制御され、照明光
の照野R3がCCD20により撮像される視野範囲R2
に外接する円となるようにコントロールされている。
【0044】また、術中、TVモニター53に表示され
るスコープ1の視野を移動させたい場合にはジョイステ
ィック54のロッド57を目的とする方向に傾斜させ
る。このときのジョイスティック54からの出力信号が
視野制御装置55に入力されると、この視野制御装置5
5から第1、第2、第3、第4の各ステッピングモータ
ー26a、26b、63a、63bにそれぞれ駆動信号
が出力される。これにより、CCD20、第2ライトガ
イドファイバー43がそれぞれ撮影光軸O1、照明光軸
O2に対して垂直な面内でジョイスティック54のロッ
ド57の操作方向に応じた所定の方向に移動され、CC
D20により撮像される視野範囲R2および照明光の照
野R3が移動される。
【0045】この時、照明光の照野R3がCCD20に
より撮像される視野範囲R2に外接する円となるよう
に、視野制御装置55により、第3、第4のステッピン
グモーター63a、63bの駆動量が制御される。
【0046】なお、視野制御装置55の図示しないリセ
ットスイッチを押すことにより、CCD20により撮像
される視野範囲R2および照明光の照野R3は接眼部3
による視野範囲R1の中心に移動して停止する。
【0047】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態によれば、スコー
プ1の照明光学系に、視野制御装置55により、TVカ
メラ15のCCD20に撮像される観察像の視野範囲R
2が移動される動作に連動して照明光の照射範囲となる
照野R3を移動する照野移動機構47を設けたので、T
Vカメラ15のCCD20に撮像される観察像の視野範
囲R2を移動させた場合には、照野移動機構47により
照明光の照野R3が常にCCD20に撮像される観察像
の視野範囲R2の移動に連動して移動させることができ
る。そのため、TVカメラ15のCCD20に撮像され
る観察像の視野範囲R2の移動および拡大・縮小を行っ
た場合でも、効率良く術野を照明でき、スコープ1によ
る明るい観察が可能となる。
【0048】さらに、本実施の形態ではCCD移動機構
21および照野移動機構47がスコープ1の接眼部3側
のTVカメラ15のケーシング16内に備えられている
ため、スコープ1の挿入部2の外径が太くならない。そ
のため、患者の腹壁部8に開ける穴が小さく、低侵襲の
手術が行なえる。
【0049】なお、CCD20と第2ライトガイドファ
イバー43の出射端部を同一のスライダに固定し、アク
チュエータである第1、第2ステッピングモータ26
a、26bおよび第3、第4ステッピングモータ63
a、63bを共用してもよく、この場合にはTVカメラ
15の内部構成を一層、簡素化することができる効果が
ある。
【0050】さらに、リンク機構等によりズームレンズ
19と照明レンズ群44の移動を連動させ、アクチュエ
ーターであるズーム用ステッピングモーター41とズー
ム照明用ステッピングモーター46とを共用する構成に
してもよい。
【0051】また、図7および図8は本発明の第2の実
施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施
の形態(図1乃至図6参照)の内視鏡視野移動システム
における照野移動機構47の構成を次の通り変更したも
のである。
【0052】すなわち、本実施の形態のスコープ71に
は挿入部72内に第1の実施の形態と同様の光学構成の
観察光学系、すなわち対物レンズ4、複数のリレーレン
ズ7、接眼レンズ5を備えた観察光学系が配設されてい
る。このスコープ71の接眼部73には第1の実施の形
態の視野移動機構、すなわち観察像変倍機構19Aおよ
びCCD移動機構21を内蔵したTVカメラ74が連結
されている。そして、視野移動に関する構成は第1の実
施の形態のスコープ1と同様である。
【0053】また、挿入部72内には筒状のライトガイ
ド挿入筒75が配設されている。このライトガイド挿入
筒75の先端部は、カバーガラス76により封止されて
いる。さらに、このライトガイド挿入筒75の基端部は
スコープ71の接眼部73側まで延出されている。
【0054】また、ライトガイド挿入筒75の中には可
撓性を備えたライトガイドファイバー(光伝達手段)7
7が配設されている。このライトガイドファイバー77
の先端部はカバーガラス76に近接する位置に配置され
ている。さらに、ライトガイドファイバー77の基端部
はライトガイド挿入筒75の基端部外周面に突設された
ライトガイド口金78内に挿入された状態で固定されて
いる。
【0055】また、ライトガイドファイバー77の先端
には、環状のリング79が固定されている。このリング
79には図8に示すように3本の操作ワイヤー80a,
80b,80cの各一端が固定されている。ここで、3
本の操作ワイヤー80a,80b,80cの固定部はリ
ング79の円周方向に沿って略等間隔に配置されてい
る。
【0056】さらに、ライトガイド挿入筒75の中には
ライトガイドファイバー77の中途部を固定する固定リ
ング81が配設されている。この固定リング81には操
作ワイヤー80a,80b,80cを挿通する3つの貫
通穴が形成されている。
【0057】また、ライトガイド挿入筒75の基端部に
はライトガイド駆動ユニット(照野移動用の光学要素駆
動手段)82が連結されている。このライトガイド駆動
ユニット82の内部には3つの操作ワイヤー80a,8
0b,80cをそれぞれ独立に押し引き操作する3つの
ワイヤー駆動モーター83a,83b,83cが組み込
まれている。さらに、各モーター83a,83b,83
cの回転軸にはプーリー84a,84b,84cがそれ
ぞれ固定されている。
【0058】また、ライトガイド駆動ユニット82の内
部には固定軸に回転自在に軸支された3つのプーリー8
5a,85b,85cが設けられている。そして、3つ
の操作ワイヤー80a,80b,80cの基端部側はそ
れぞれ各プーリー85a,85b,85cにより曲げら
れ、駆動モーター83a,83b,83cのプーリー8
4a,84b,84cにそれぞれ固定されている。
【0059】さらに、3つの駆動モーター83a,83
b,83cは図示しない視野制御装置(制御手段)に接
続されている。この視野制御装置には第1の実施の形態
のジョイスティック54が接続されているとともに、ジ
ョイスティック54からの入力信号により処理を行なう
演算処理回路と、3つの駆動モーター83a,83b,
83cをそれぞれ独立に駆動させる駆動回路が設けられ
ている。なお、この視野制御装置には図示しないリセッ
トスイッチが備えられている。
【0060】次に、上記構成の本実施の形態の作用につ
いて説明する。本実施の形態では第1の実施の形態と同
様にジョイスティック54により視野の移動操作が行わ
れると、視野移動機構によるCCD20の移動と合わせ
て視野制御装置から、モーター83a,83b,83c
に駆動信号が出力され、3本の操作ワイヤー80a,8
0b,80cのいずれかが引っ張られる。このとき、引
っ張り操作される操作ワイヤー80a,80b,80c
のいずれかに引っ張られてリング79が傾斜することに
より、ライトガイドファイバー77の先端の照明光の出
射端面の向きが傾斜する。これにより、図6に示される
ように、CCD20の移動に伴う撮像範囲、すなわち観
察像の視野範囲R2の移動と連動して照明光の照野R3
が常に撮像される観察像の視野範囲R2に外接する円と
なるよう視野制御装置により、モーター83a,83
b,83cの移動量が制御される。
【0061】そこで、本実施の形態ではスコープ71の
挿入部72内にライトガイドファイバー77の先端の照
明光の出射端面の向きを変化させることにより、照明光
の照射範囲となる照野R3の移動を行う照野移動機構を
配設したので、接眼部73側のTVカメラ74の構成が
シンプルであり、手術作業の邪魔にならない効果があ
る。
【0062】また、3本の操作ワイヤー80a,80
b,80cを用いてライトガイドファイバー77を任意
の方向に屈曲させることにより、ライトガイドファイバ
ー77の先端の照明光の出射端面の向きを変化させる方
式なので、ライトガイドファイバー77やレンズの移動
機構が不要であり、シンプルな構成である。さらに、ラ
イトガイドファイバー77の先端の照明光の出射端面の
傾斜を3本の操作ワイヤー80a,80b,80cを用
いて行なっているため、駆動ユニット82を遠方に配置
することも容易であり、手術の邪魔にならない効果があ
る。
【0063】また、図9および図10は本発明の第3の
実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実
施の形態(図1乃至図6参照)の内視鏡視野移動システ
ムにおける照野移動機構47の構成を次の通り変更した
ものである。
【0064】すなわち、本実施の形態のスコープ91に
は挿入部92内に第1の実施の形態と同様の光学構成の
観察光学系、すなわち対物レンズ4、複数のリレーレン
ズ7、接眼レンズ5を備えた観察光学系が配設されてい
る。このスコープ91の接眼部93には第1の実施の形
態の視野移動機構、すなわち観察像変倍機構19Aおよ
びCCD移動機構21を内蔵したTVカメラ94が連結
されている。そして、視野移動に関する構成は第1の実
施の形態のスコープ1と同様である。
【0065】また、挿入部92内には観察光学系の側方
に照明光学系を構成するライトガイドファイバー95が
配設されている。このライトガイドファイバー95の基
端部は光源装置58に接続されている。このライトガイ
ドファイバー95の先端側には、照明ズームレンズ9
6、照野移動レンズ97がライトガイドファイバー82
の端面側から順次配設されている。
【0066】さらに、照明ズームレンズ96は超音波モ
ータ(照野移動用の光学要素駆動手段)98により照明
光軸O2上を移動可能に支持されている。また、照野移
動レンズ97は、照明光軸O2と直交する方向に圧電素
子により移動可能なアクチュエータ(照野移動用の光学
要素駆動手段)99により支持されている。このアクチ
ュエータ99には、例えば、図10に示すように、照野
移動レンズ97の外周面の3箇所に等間隔で配設された
3つの圧電素子100a,100b,100cが設けら
れている。そして、これらの3つの圧電素子100a,
100b,100cの変位の組合せにより、照野移動レ
ンズ97を照明光軸O2と直交する方向に移動させる構
成になっている。
【0067】また、超音波モーター98、アクチュエー
タ99は図示しない視野制御装置(制御手段)に接続さ
れている。この視野制御装置には第1の実施の形態のジ
ョイスティック54が接続されているとともに、ジョイ
スティック54からの入力信号により処理を行なう演算
処理回路と、超音波モーター98およびアクチュエータ
99を駆動させる駆動回路が設けられている。なお、視
野制御装置には図示しないリセットスイッチが備えられ
ている。
【0068】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施の形態では第1の実施の形態と同様にジョイステ
ィック54により視野の移動操作がおこなわれると、視
野移動機構によるCCD20の移動と合わせて視野制御
装置から、圧電素子100a,100b,100cに駆
動信号が出力され、各圧電素子100a,100b,1
00cのいずれかが変形する。このとき、変形する圧電
素子100a,100b,100cのいずれかによって
照野移動レンズ97が照明光軸O2と直交する方向に移
動する。これにより、図6に示されるように、CCD2
0の移動に伴う撮像範囲、すなわち観察像の視野範囲R
2の移動と連動して照明光の照野R3が常に撮像される
観察像の視野範囲R2に外接する円となるよう視野制御
装置により、アクチュエータ99が制御される。
【0069】また、術中、観察像の視野を拡大、縮小さ
せたい場合はジョイスティック54のロッド57をそれ
ぞれ押し引き操作する。これによりジョイスティック5
4からの信号が視野制御装置に入力されて視野制御装置
から超音波モーター98に駆動信号が出力され、照明ズ
ームレンズ96が照明光軸O2上を移動することによ
り、照明光の照野R3が拡大、縮小する。この時、図6
に示されるように照明光の照野R3がCCD20により
撮像される観察像の視野範囲R2に外接する円となるよ
うに、視野制御装置により、超音波モーター98の駆動
量が制御される。
【0070】そこで、上記構成の本実施の形態では、照
明光の照野R3の拡大、縮小および移動は、スコープ9
1の先端で行なわれているため、TVカメラ94の部分
には駆動装置類が必要無く、手術の妨げにならない効果
がある。
【0071】さらに、本発明は上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変形実施できることは勿論である。次に、本出願の他
の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。 記 (付記項1) 術部を観察するための対物光学系と術部
を照明するための照明光学系を具備する内視鏡と、前記
内視鏡に接続され前記内視鏡の観察視野に対し、撮像範
囲を移動可能な撮像手段とを備えた内視鏡視野移動シス
テムにおいて、前記照明光学系は、前記対物光学系を通
して撮像手段により撮像される視野範囲に照野を移動可
能な照野移動手段を備えたことを特徴とする内視鏡視野
移動システム。
【0072】(付記項2) 術部を観察するための対物
光学系と術部を照明するための照明光学系を具備する内
視鏡と、前記内視鏡に接続され前記内視鏡の観察視野に
対し、撮像範囲を移動および変倍可能な撮像手段とを備
えた内視鏡視野移動システムにおいて、前記照明光学系
は、前記対物光学系を通して撮像手段により撮像される
視野範囲に照野を移動可能な照野移動手段と、前記対物
光学系を通して撮像手段により撮像される視野範囲に照
野を変倍可能な照野変倍手段を備えたことを特徴とする
内視鏡視野移動システム。
【0073】(付記項3) 前記照野移動手段は、前記
照明光学系を構成する光学要素を移動する照野移動用の
光学要素駆動手段と、前記撮像範囲の移動に連動して前
記照野駆動手段の動作を制御する制御手段よりなること
を特徴とする付記項1、2記載の内視鏡視野移動システ
ム。
【0074】(付記項4) 前記照野変倍手段は、前記
照明光学系を構成する光学要素を移動する照野変倍用の
光学要素駆動手段と、前記撮像範囲の変倍に連動して前
記照野変倍用光学要素駆動手段の動作を制御する制御手
段よりなることを特徴とする付記項2記載の内視鏡視野
移動システム。
【0075】(付記項5) 前記照野移動用の光学要素
駆動手段は、前記撮像手段を構成する筐体内に配設され
ていることを特徴とする付記項1、2、3記載の内視鏡
視野移動システム。
【0076】(付記項6) 前記照野移動用の光学要素
駆動手段は、前記内視鏡の体腔内に挿入される挿入部内
に配設されていることを特徴とする付記項1、2、3記
載の内視鏡視野移動システム。
【0077】(付記項7) 前記照野移動用の光学要素
駆動手段は、照明光学系の光軸に垂直方向に、光学部品
を移動する光学部品移動手段を備えたことを特徴とする
付記項1、2、3、5、6記載の内視鏡視野移動システ
ム。
【0078】(付記項8) 前記照野移動用の光学要素
駆動手段は、照明光学系の光軸方向に対し、可撓性光伝
達手段を湾曲させる湾曲手段よりなることを特徴とする
付記項6記載の内視鏡視野移動システム。
【0079】(付記項9) 前記照野変倍用の光学要素
駆動手段は、前記撮像手段を構成する筐体内に配設され
ていることを特徴とする付記項2、3、4、5、6、
7、8記載の内視鏡視野移動システム。
【0080】(付記項10) 前記照野変倍用の光学要
素駆動手段は、前記内視鏡の体腔内に挿入される挿入部
内に配設されていることを特徴とする付記項2、3、
4、5、6、7、8記載の内視鏡視野移動システム。
【0081】(付記項11) 前記照野変倍用の光学要
素駆動手段は、光学素子を照明光軸方向に移動させる光
学素子移動手段であることを特徴とする付記項2、3、
4、5、6、7、8、9、10記載の内視鏡視野移動シ
ステム。
【0082】(付記項1の従来技術) 一般に、内視鏡
と処置具とがそれぞれ個別に患者の体腔内に挿入され、
内視鏡で観察しながら処置具にて処置を進める内視鏡下
手術が知られている。この内視鏡下手術では、処置対象
部位の変化が頻繁に起こる。上記内視鏡下手術では、内
視鏡保持者がスコープを動かして視野変換操作を行なっ
ており、内視鏡保持者の負担が大きくなる問題が有る。
これを解決するために、本出願人は、内視鏡の撮像光学
系の一部をアクチュエータで、撮像光学系の光学軸と直
交する平面および光軸方向に沿って任意の方向に移動す
ることにより、内視鏡による観察画像の撮像範囲を変更
出来る内視鏡装置を開示している。(特開平9−286
63号公報) (付記項1が解決しようとする課題) 内視鏡観察には
照明が必要であり、(特開平9−28663号公報開示
の)観察画像の撮像範囲が移動および拡大・縮小する場
合は、内視鏡に備えられた照明光学系により撮影範囲と
なる領域全体を照明しておく必要がある。こうすると、
実際の撮像範囲以外の領域にも照明光が分配されている
ため、撮像範囲の照明が暗くなってしまう。
【0083】(付記項1の目的) 本発明は上記事情に
着目してなされたもので、その目的は、撮像範囲を移動
および拡大・縮小をおこなった場合でも、効率良く術野
を照明でき、明るい観察が可能な内視鏡装置を提供する
ことである。
【0084】(付記項1の作用) 撮影範囲を移動させ
た場合でも、照野移動手段により照野が常に撮影範囲に
連動して移動する。
【0085】(付記項2の作用) 撮影範囲を移動させ
た場合でも、照野移動手段により照野が常に撮影範囲に
連動して移動する。また、撮影範囲が変倍により拡大、
縮小する場合でも、照野変倍手段により照野が常に撮影
範囲に外接するよう変倍する。
【0086】(付記項3の作用) 撮影範囲の移動に照
野を追従させるために、制御手段により撮影範囲の移動
量に対応すべく照野移動用の光学要素駆動手段の駆動量
が制御される。
【0087】(付記項4の作用) 撮影範囲の変倍に照
野を追従させるために、制御手段により撮影範囲の変倍
量に対応すべく照野変倍用の光学要素駆動手段の駆動量
が制御される。
【0088】(付記項7の作用) 光学部品が照明光軸
に対して直角方向に移動することにより、光学部品から
の照明光の出射方向が変化し、照野が移動される。
【0089】(付記項8の作用) 可撓性光伝達手段を
湾曲させることにより、照明光の出射方向が変化し、照
野が移動される。
【0090】(付記項11の作用) 光学素子を照明光
軸方向に移動することにより、光学的変倍作用により照
野が変倍(拡大縮小)する。
【0091】(付記項1、3の効果) 本発明は、撮影
範囲の移動に連動して照野も変化するため、撮像範囲を
移動させた場合でも、効率良く術野を照明でき、明るい
観察が可能となる。
【0092】(付記項2、4の効果) 撮影範囲の移動
および拡大・縮小に連動して照野も変化するため、撮像
範囲を移動および拡大・縮小をおこなった場合でも、効
率良く術野を照明でき、明るい観察が可能となる。
【0093】(付記項5の効果) 照野移動用の光学要
素駆動手段が、撮像手段を構成する筐体内に配設されて
いるため、内視鏡の挿入部が太くならず、患者の腹壁に
開ける穴が小さく、低侵襲な手術が可能である。
【0094】(付記項6の効果) 内視鏡の挿入部内に
照野移動用の光学要素駆動手段が配設されているため、
撮像手段近傍がシンプルであり、手術作業の妨げになら
ない。
【0095】(付記項8の効果) 可撓性の光伝達手段
を湾曲させて照野の移動をおこなうため、視野移動用の
光学要素駆動手段がシンプルに構成できる。
【0096】(付記項9の効果) 照野変倍用の光学要
素駆動手段が、撮像手段を構成する筐体内に配設されて
いるため、内視鏡の挿入部が太くならず、患者の腹壁に
開ける穴が小さく、低侵襲な手術が可能である。
【0097】(付記項10の効果) 内視鏡の挿入部内
に照野変倍用の光学要素駆動手段が配設されているた
め、撮像手段近傍がシンプルであり、手術作業の妨げに
ならない。
【0098】
【発明の効果】請求項1、2の発明によれば、撮影範囲
の移動に連動して照野も変化するため、撮像範囲の移動
および拡大・縮小を行った場合でも、効率良く術野を照
明でき、明るい観察が可能となる。
【0099】請求項3の発明によれば、照野移動用の光
学要素駆動手段が、撮像手段を構成する筐体内に配設さ
れているため、内視鏡の挿入部が太くならず、患者の腹
壁に開ける穴が小さく、低侵襲な手術が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の内視鏡視野移動
システム全体の概略構成図。
【図2】 (A)は第1の実施の形態の内視鏡視野移動
システムにおける内視鏡とTVカメラとの連結状態を示
す縦断面図、(B)はCCD移動機構の概略構成図。
【図3】 第1の実施の形態の内視鏡視野移動システム
における照野移動機構の概略構成図。
【図4】 第1の実施の形態の内視鏡視野移動システム
における制御回路の概略構成図。
【図5】 第1の実施の形態の内視鏡視野移動システム
におけるジョイスティックを示す斜視図。
【図6】 第1の実施の形態の内視鏡視野移動システム
における照野移動動作を説明するための説明図。
【図7】 本発明の第2の実施の形態の内視鏡視野移動
システムにおける内視鏡の内部構成を示す要部の縦断面
図。
【図8】 第2の実施の形態の内視鏡視野移動システム
におけるライトガイドファイバーの先端のワイヤ固定リ
ングの部分を示す要部の横断面図。
【図9】 本発明の第3の実施の形態の内視鏡視野移動
システムにおける内視鏡の内部構成を示す要部の縦断面
図。
【図10】 第3の実施の形態の内視鏡視野移動システ
ムにおける照野移動レンズの周辺部分を示す要部の横断
面図。
【符号の説明】
1 直視型硬性スコープ(内視鏡) 2 挿入部 15 TVカメラ(撮像手段) 21 CCD移動機構 47 照野移動機構(照野移動手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 23/26 G02B 23/26 C (72)発明者 工藤 正宏 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 鈴田 敏彦 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 碓井 健夫 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中村 剛明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H040 BA04 BA12 CA10 CA12 CA23 CA27 DA22 DA43 GA03 GA11 4C061 BB02 CC06 DD01 LL03 NN01 PP09 PP11 QQ09 RR06 RR17 RR26 WW03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 術部を観察するための観察光学系と術部
    を照明するための照明光学系とを具備する内視鏡と、 前記内視鏡に接続され、前記内視鏡の観察視野を撮像す
    る撮像手段と、 前記内視鏡の観察視野に対し、前記撮像手段の撮像範囲
    を移動する撮像範囲移動手段とを備えた内視鏡視野移動
    システムにおいて、 前記照明光学系に、前記撮像手段の撮像範囲の移動に連
    動して照明光の照射範囲となる照野を移動する照野移動
    手段を設けたことを特徴とする内視鏡視野移動システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記照野移動手段は、前記照明光学系を
    構成する光学要素を移動する照野移動用の光学要素駆動
    手段と、前記撮像範囲の移動に連動して前記照野駆動手
    段の動作を制御する制御手設とを具備することを特徴と
    する請求項1に記載の内視鏡視野移動システム。
  3. 【請求項3】 前記照野移動用の光学要素駆動手段は、
    前記撮像手段を構成する筐体内に配設されていることを
    特徴とする請求項2に記載の内視鏡視野移動システム。
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