JP2002176759A - 電磁アクチュエータ - Google Patents

電磁アクチュエータ

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JP2002176759A
JP2002176759A JP2001126455A JP2001126455A JP2002176759A JP 2002176759 A JP2002176759 A JP 2002176759A JP 2001126455 A JP2001126455 A JP 2001126455A JP 2001126455 A JP2001126455 A JP 2001126455A JP 2002176759 A JP2002176759 A JP 2002176759A
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magnetic pole
electromagnetic actuator
torque
magnetic poles
control
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JP2001126455A
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Kaimei Tai
海鳴 田井
Yutaka Otake
裕 大竹
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Nidec Copal Electronics Corp
Original Assignee
Nidec Copal Electronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、コンパクトで簡易に構成す
ることができる電磁アクチュエータを提供することにあ
る。 【解決手段】 ステータとロータを相対的に回動可能に
設け、その両者の間に互いに作用する磁極を励磁制御可
能に形成することにより回動トルクを発生する回動部2
と、この回動部の回動力を受けて揺動動作する誘導部材
1とからなる電磁アクチュエータにおいて、上記回動部
2の磁極は、互いに対向して相対回動する周回線に沿っ
て一方の側の全周を2等分して定常的に逆極性に配置し
た2つの永久磁極11と、これに対向する側の一つの直
径線上に2つのヨークを対向配置し、通電制御により一
定極性に励磁されて上記2つの永久磁極11との間で励
磁トルクおよびディテントトルクを発生する逆極性の2
つの制御磁極5,6とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通路を開閉するよ
うに構成される電磁アクチュエータに関し、特に、コン
パクトで簡易に構成することができる電磁アクチュエー
タに関する。
【0002】
【従来の技術】コインや部品等の振り分けを行なう電磁
アクチュエータには、通路に沿って流れるコインや部品
等を、誘導部材の開閉動作によって振り分けるように構
成されるものがある。この電磁アクチュエータでは、誘
導部材の開閉動作のために、ソレノイドに戻しばねを取
付けて簡易に構成される回動部を備え、この回動部は、
信号に応じて通電制御されるソレノイド電源を受けるこ
とにより誘導部材を揺動させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな電磁アクチュエータは、一般に、一定角度範囲を往
復揺動動作する誘導部材を回動可能に軸支して構成され
ることから、ソレノイドの直線動作を回転動作に変換す
る動作変換部を介設する必要があり、この動作変換部の
存在によって伝動系の複雑化を招いている(例えば、特
公平2−20266号公報第4図、特公平4−6799
3号公報第4図、特公平7−79862号公報第3
図)。
【0004】本発明の目的は、コンパクトで簡易に構成
することが可能な電磁アクチュエータを提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、ステータとロータを相対的に回動可能に設け、その
両者の間に互いに作用力を生じる磁極を励磁制御可能に
形成することにより回動トルクを発生する回動部と、こ
の回動部の回動力を受けて揺動動作する誘導部材とから
なる電磁アクチュエータにおいて、前記回動部の磁極
は、互いに対向して相対回動する周回線に沿って一方の
側の全周を2等分して定常的に逆極性に配置した2つの
永久磁極と、これに対向する側の一つの直径線上に2つ
のヨークを対向配置し、通電により一定極性に励磁され
て前記2つの永久磁極との間で励磁トルクおよびディテ
ントトルクを発生する逆極性の2つの制御磁極とからな
ることを特徴としている。
【0006】この電磁アクチュエータは、永久磁極と制
御磁極との間に作用するディテントトルクが安定的に釣
り合う復帰原点から不安定に釣り合う分界点との間の同
ディテントトルクの方向が同一の角度範囲において、同
ディテントトルクの方向と反対方向に制御磁極を励磁す
る通電制御に応じて励磁トルクと復帰トルクとを切り替
えることができることから、回動部は、上記角度範囲に
おいて、通電の断接制御に対応して自己復帰可能に回動
駆動することができる。
【0007】前記回動部は、ディテントトルクの方向が
同一の範囲に限って回動範囲を規制する角度範囲の規制
材を設けることにより、単体動作が可能となる。前記2
つの制御磁極の2つの中間位置の少なくとも一方に、こ
れら2つの制御磁極のいずれかとともに励磁制御されて
励磁原点位置をシフトさせるシフト磁極を設けることに
より、励磁原点位置から復帰原点位置までの開き角度が
大きくなることから、この開き角度に応じて復帰原点位
置における起動トルクが確保される。
【0008】前記シフト磁極と制御磁極は、少なくとも
一方の同極性の組の2つの磁極を一体に構成することに
より、磁極の構成を簡易化することができる。前記シフ
ト磁極のみを励磁制御することにより、起動トルクが増
大される。前記制御磁極を永久磁極とすることにより、
復帰トルクが増大される。
【0009】また、ステータとロータを相対的に固動可
能に設け、その両者の間に互いに作用力を生じる磁極を
励磁制御可能に形成することにより回動トルクを発生す
る回動部と、この回動部の回動力を受けて揺動動作する
誘導部材とからなる電磁アクチュエータにおいて、前記
ロータの回動部側に互いに対向して逆極性の永久磁極を
配置し、一方前記ステータのヨークに制御磁極を前記永
久磁極に対向して配置し、通電を正方向、逆方向に切り
替えることで前記制御磁極が交互に逆極性に励磁されて
前記永久磁極との間で励磁トルクを発生させ、前記ロー
タの回動部を双方に回転可能に構成したことを特徴とし
ている。
【0010】この電磁アクチュエータは、通電を正方
向、逆方向に切り替えることで、回動部を双方向に切り
替えることができ、通電を停止しても、ロータ側は永久
磁極の磁力により吸引力により回転方向の保持力で保持
される。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について以下
に図面を参照しつつ説明する。
【0012】図1は本発明の電磁アクチュエータの要部
を示す平面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は図
1の底面図である。
【0013】電磁アクチュエータは、コインや部品等の
通路を開閉する誘導部材1と、この誘導部材1を直接に
又は間接に連結して揺動動作させるロータリ型の回動部
2とから構成される。
【0014】この回動部2は、短い筒状のケース3内に
ドーナツ状に形成した図2に明示されるコイル4と、2
つの磁極5,6を備え、ケース3の一端を取付板7で塞
ぎ、この取付板7の中心に軸受8を固定してステータ側
を構成する。その軸受8に中心軸9を背面から挿通して
軸支し、この中心軸9に固定したバックヨーク10の外
周に周方向に180度ずつ逆極性に着磁したリング状の
永久磁石による永久磁極11を取付けてロータ側を構成
する。
【0015】取付板7は、その端部に取付部7a,7a
を形成し、この取付部7a,7aにより盤面Sに取り付
けられる。また、取付板7は、バックヨーク10から起
立したビン10aと干渉してその動きを一定角度範囲に
規制する規制窓7bを穿設する。
【0016】ステータ側の2つの磁極5,6は、コイル
4を挟んでその両端に位置するリング部5a,6aを備
え、それぞれからコイル4の内周面に沿って延びるバッ
クヨーク10により逆極性に励磁可能にそれぞれ構成
し、図のように、互いにアンバランスに所定の周方向長
さで所定の角度位置に形成する。
【0017】これら2つの磁極5,6の構成は、1つの
直径線上に略対向しつつその励磁トルクが不安定に釣り
合う励磁原点とディテントトルクが安定して釣り合う復
帰原点との間に角度差を形成するように、周方向長さと
角度位置を定める。
【0018】このような電磁アクチュエータの動作につ
いて説明する。
【0019】回動部2のロータ側は、ステータ側の2つ
の励磁磁極5,6を構成するヨークにより永久磁極11
を介してディテントトルクを受け、また、コイル4に通
電することにより励磁トルクを受ける。規制窓7bは、
ディテントトルクが同一方向の範囲にロータ側の回動角
度範囲を規側することにより、同角度範囲内においてデ
ィテントトルクが常に復帰原点方向に作用するので、ロ
ータは上記角度範囲の一端の角度位置にディテントトル
クに応じた大きさで保持される。
【0020】コイル4に通電し、ロータの永久磁極11
が反発動作するように上記ディテントトルクを超えて逆
方向に2つの励磁磁極5,6を励磁すると、上記角度範
囲の多端の角度位置に同励磁トルクに応じた大きさで保
持され、通電を終了することによって元の角度位置に戻
る。これら往復の回動動作に応じて誘導部材1が揺動さ
れる。
【0021】したがって、本発明の電磁アクチュエータ
は、待機時の通電を要しないことから、発熱防止と節電
効果とを図りつつ、複雑なリンクによる動作変換なし
に、誘導部材の近傍に組み込んで電磁アクチュエータの
開閉部を簡易に構成することができる。
【0022】次に、本発明の電磁アクチュエータの構成
と作用について詳細に説明する。
【0023】図4は、本発明の電磁アクチュエータの回
動部の作用説明図である。
【0024】回動部は、互いに対向して相対回動する周
回線に沿って一方の側(図においてはロータ側)の全周
を2等分して定常的に逆極性に配置した2つの永久磁極
と、これに対向する側(ステータ側)の一つの直径線上
に2つのヨークを対向配置し、通電制御により一定極性
に励磁されて上記2つの永久磁極との間で励磁トルクを
発生し、非励磁時にディテントトルクにより復帰トルク
を発生する2つの制御磁極A,Bを配置する。
【0025】図示例のように、ロータ側は、その基準角
度位置を太い矢印線で示すと、この基準角度位置をN極
中央、その反対角度位置をS極中央としてロータ側を半
円形に分けて永久磁極を配置し、ステータ側は、N極に
励磁される制御磁極AとS極に励磁される制御磁極Bを
配置する。
【0026】この状態において、ロータは、制御磁極
A,Bによってディテントトルクを受け、A極位置また
はB極位置をディテントトルクが安定して釣り合う復帰
原点とし、A極とB極の略中間位置の双方から作用する
ディテントトルクが不安定に釣り合う位置を分界点と
し、また、制御磁極A,BをN,Sに励磁すると、反発
力による励磁トルクがディテントトルクを超える時は、
ロータの基準線位置が復帰原点EのA極から励磁位置の
B極に向かう。
【0027】図示例の場合、ロータの基準線位置が復帰
原点Eの位置から分界点Fの位置の間において復帰原点
Eの位置を除いてディテントトルクの方向が同一とな
り、この角度範囲で制御磁極A,Bによる励磁トルクが
ディテントトルクの方向と逆になるので、復帰原点Eの
近くの限界角度L位置から、分界点Fの近くの限界角度
H位置までを回動範囲Rとして角度規制することによ
り、制御磁極A,Bを励磁するとロータは復帰側の限界
角度Lの位置から分界点側の限界角度Hの位置まで回動
され、励磁を終了すると復帰側の限界角度L位置に戻っ
てそのディテントトルクによって保持される。
【0028】次に、上記2つの制御磁極A,Bの2つの
中間点位置にシフト磁極C,Dを配置する。
【0029】制御磁極Aとシフト磁極C、制御磁極Bと
シフト磁極Dを組にし同極性に励磁制御することによ
り、励磁トルクが不安定に釣り合う励磁原点Pは制御磁
極Aの復帰原点Eの位置からC磁極側の所要の角度αの
位置まで移動し、励磁トルクが安定に釣り合う励磁保持
点Qはその反対側となる。したがって、シフト磁極C,
Dは、制御磁極A,Bのディテントトルクによる復帰原
点Eの位置を維持しつつ、励磁原点の位置を移動させる
結果、復帰側の限界角度Lの保持力を確保しつつ復帰側
の限界角度L位置における起動トルクを増大することが
できる。
【0030】上記回動部の往復回動動作は、角度規制に
よる回動範囲におけるディテントトルクと励磁トルクと
の関係に基づき、また、復帰保持トルクと起動トルク
は、励磁原点位置と限界復帰位置との角度差に基づくも
のであることから、制御磁極A,Bおよびシフト磁極
C,Dの相互の作用力の差がある場合、または、制御磁
極A,Bおよびシフト磁極C,Dの同極性の隣接磁極を
一体に構成した場合においても、シフト磁極C,Dが1
つの直径線上の制御磁極とその中間点上のシフト磁極と
して回動範囲との関係を補強するように構成されている
限り、上記動作が確保される。
【0031】したがって、一つの直径線上の制御磁極と
回動規制範囲との関係を補強する範囲において、制御磁
極とシフト磁極を一体化してその周方向長さと角度位置
を定めることにより、前述の実施形態の2つの励磁磁極
5,6のように、アンバランスな2つの磁極によっても
同様の作用を有する回動部を構成することができる。こ
の一体構成により磁極の構成を簡易化することができ、
一方、制御磁極とシフト磁極とに分解することによって
そのトルク特性を求めることができる。
【0032】また、シフト磁極C,Dのみを励磁制御す
ることにより、励磁原点位置を大きくシフトすることが
できるので、復帰保持位置における起動トルクを増大す
ることができ、さらに、制御磁極A,Bを永久磁石等に
よって構成することにより、復帰トルクを増大すること
ができる。
【0033】また、電磁アクチュエータの中心軸9に
は、ギヤ機構を設けたり、リンク機構を設けることもで
きる。
【0034】次に、電磁アクチュエータの別の構成例
を、図5乃至図9に基づいて説明する。
【0035】図5は電磁アクチュエータの要部を示す断
面図、図6は電磁アクチュエータの動作状態を示す図、
図7は電磁アクチュエータの動作タイミングを示す図で
ある。
【0036】この実施の形態の電磁アクチュエータは、
図1乃至図4の実施の形態と同様に構成される部材は同
じ符号を付して説明を省略し、回動部2の中心軸9に固
定したバックヨーク10の外周に周方向に180度ずつ
S極、N極の逆極性に着磁したリング状の永久磁石によ
る永久磁極11を取付けてロータ側を構成する。
【0037】ステータ側の2つの磁極5,6は、コイル
4を挟んでその両端に位置するリング部5a,6aを備
え、それぞれからコイル4の内周面に沿って延びるバッ
クヨーク10により励磁可能にそれぞれ構成する。
【0038】この電磁アクチュエータでは、コイル4に
正方向の通電を行なうと、図7に示すように、回動部2
のロータ側は、ステータ側の2つの励磁磁極5,6を構
成するヨークにより永久磁極11を介して反発力が生
じ、この反発力により時計方向の回転トルクが生じて回
転し、図6(a)に示すように、バックヨーク10から
起立したビン10aが規制窓7bの時計方向の端部に当
接して回転が規制される。
【0039】この図6(a)の状態になると、コイル4
の通電を遮断しても、回動部2のロータ側には、永久磁
極11の磁力により吸引力が生じており、時計方向の保
持力が作用している。
【0040】この図6(a)の状態で、コイル4に逆方
向の通電に切り替えると、図7に示すように、回動部2
のロータ側は、ステータ側の2つの励磁磁極5,6を構
成するヨークにより永久磁極11を介して反発力が生
じ、この反発力により反時計方向の回転トルクが生じて
回転し、図6(b)に示すように、バックヨーク10か
ら起立したビン10aが規制窓7bの反時計方向の端部
に当接して回転が規制される。
【0041】この図6(b)の状態になると、コイル4
の通電を遮断しても、回動部2のロータ側には、永久磁
極11の磁力により吸引力が生じており、反時計方向の
保持力が作用している。
【0042】さらに、図6(b)の状態で、図7に示す
ように、コイル4の正方向の通電に切り替えると、回動
部2のロータ側は、ステータ側の2つの励磁磁極5,6
を構成するヨークにより永久磁極11を介して反発力が
生じ、この反発力により時計方向の回転トルクが生じて
回転し、図6(a)に示すように、バックヨーク10か
ら起立したビン10aが規制窓7bの時計方向の端部に
当接して回転が規制される。
【0043】このように、コイル4の通電を正方向、逆
方向に切り替えることで、回動部2のロータ側を時計方
向、反時計方向の双方向に切り替えることができ、通電
を停止しても、ロータ側は永久磁極11の磁力により吸
引力により回転方向の保持力で保持される。
【0044】次に、この実施の形態の電磁アクチュエー
タの回動部の作用原理を説明する。
【0045】図8は回動部の作用説明する原理図、図9
は回転角度とトルクとの関係を示す図である。
【0046】回動部は、互いに対向して相対回動する周
回線に沿って一方の側(図においてはロータ側)の全周
を2等分して定常的にN極、S極の逆極性に配置した2
つの永久磁極A1、B1と、これに対向する側(ステー
タ側)の一つの直径線上に2つのヨークを対向配置し、
通電を正方向、逆方向に切り替えることで励磁されて上
記2つの永久磁極A1,B1との間で励磁トルクを発生
し、非励磁時にディテントトルクを発生する2つの制御
磁極A2,B2を配置する。
【0047】図示例のように、ロータ側は、制御磁極A
2,B2によってディテントトルクを受け、A2極位置
またはB2極位置をディテントトルクが安定して釣り合
う通電時と非通電時の安定点C1,D1とし、A2極と
B2極の略中間位置の双方から作用するディテントトル
クが不安定に釣り合う位置を分界点F1とする。
【0048】コイル4に通電して制御磁極A2,B2
を、図8に示すように、N極と、S極に励磁すると、ロ
ータ側は永久磁極A1、B1により反発力が生じてスト
ッパー位置L1から分界点F1を越えて反対側のストッ
パー位置H1まで回動され、通電を停止すると、永久磁
極A1、B1の吸引力によるディテントトルクによって
非通電時の安定点C1,D1の方向に保持される。この
ストッパー位置L1,H1は、バックヨーク10から起
立したビン10aが規制窓7bの時計方向の端部に当接
する位置と、反時計方向の端部に当接する位置であり、
回動範囲R1として角度規制する。
【0049】ロータ側がストッパー位置H1まで回動さ
れ、ディテントトルクによって保持されている状態で、
コイル4に逆方向に通電すると、この逆方向への通電の
切り替えによって制御磁極A2,B2がS極と、N極に
励磁されて、ロータ側は永久磁極A1、B1により反発
力が生じてストッパー位置H1から分界点F1を越えて
反対側のストッパー位置L1まで回動され、通電を停止
すると、永久磁極A1、B1の吸引力によるディテント
トルクによって非通電時の安定点C1,D1の方向に保
持される。
【0050】さらに、電磁アクチュエータの別の構成例
を説明する。図10は本発明の電磁アクチュエータの回
動部を示す図、図11は電磁アクチュエータの動作を説
明する図である。
【0051】この実施の形態の電磁アクチュエータは、
回動部2のロータ側を中心軸9に固定したロータ50の
左右に延びる延出部50a,50bに同極性に着磁した
永久磁石による永久磁極A3,B3を取付けて構成す
る。
【0052】回動部2のステータ側は、半リング状のス
テータコア51にコイル4を巻回しており、このコイル
4に流す電流の方向を切り替えることで、ステータコア
51の両端の2つの磁極A4,B4の極性が切り替わる
ように構成する。ステータコア51の2つの磁極A4,
B4は、ロータ側の永久磁極A3,B3と対向する位置
に配置されている。
【0053】この実施の形態の電磁アクチュエータの動
作について説明する。ロータ側の永久磁極A3,B3に
は、図10に示すように、一方側にS極が、他方側にN
極が着磁されていることから、ロータ50の左右に延び
る延出部50a,50bのステータコア側にN極とな
る。
【0054】ステータコア51のコイル4に、ステータ
コア51の励磁磁極A4がS極に励磁され、励磁磁極B
4がN極に励磁されるように電流を流すと、図11
(a)に示すように、ステータコア51の励磁磁極A4
とロータ側の永久磁極A3との間で吸引力が生じ、一方
ステータコア51の励磁磁極B4とロータ側の永久磁極
B3との間で反発力が生じ、ロータ50が反時計方向に
回転して、図11(a)の状態になる。
【0055】この図11(a)の状態になると、コイル
4への通電を止めても、ロータ側の永久磁極A3の磁力
が、ステータコア51の励磁磁極A4に作用することに
より保磁力があり、図11(a)の状態に保持される。
【0056】そして、図11(a)の状態で、ステータ
コア51の励磁磁極A4がN極に励磁され、励磁磁極B
4がS極に励磁されるように電流を流すと、この電流の
切り替えによるステータコア51の励磁磁極A4,B4
の極性が切り替わりによって、ステータコア51の励磁
磁極A4とロータ側の永久磁極A3との間で反発力が生
じ、一方ステータコア51の励磁磁極B4とロータ側の
永久磁極B3との間で吸引力が生じ、ロータ50が時計
方向に回転して、図11(b)の状態になる。
【0057】この図11(b)の状態になると、コイル
4への通電を止めても、ロータ側の永久磁極B3の磁力
が、ステータコア51の励磁磁極B4に作用することに
より保磁力があり、図11(b)の状態に保持される。
【0058】したがって、本発明の電磁アクチュエータ
は、待機時の通電を要しないことから、発熱防止と節電
効果とを図りつつ、複雑なリンクによる動作変換なし
に、誘導部材の近傍に組み込んで電磁アクチュエータの
開閉部を簡易に構成することができる。
【0059】以上に述べた本発明の電磁アクチュエータ
は、コインや部品等の流れを振り分け口の方向に誘導す
るために通路に介設する誘導部についても上記誘導部材
および回動部によって同様に構成しうることが明らかで
あることから、その具体的な説明は省略する。また、上
記説明の回動部について、そのロータとステータを逆に
構成する場合も同一の作用効果を奏することが明らかで
あることからその説明を省略する。
【0060】
【発明の効果】前記したように、請求項1乃至請求項6
に記載の電磁アクチュエータは以下の効果を奏する。
【0061】上記構成の電磁アクチュエータは、永久磁
極と制御磁極との間に作用するディテントトルクが安定
的に釣り合う復帰原点から不安定に釣り合う分界点との
間のディテントトルクの方向が同一の範囲においては、
同ディテントトルクの方向と反対方向に励磁することに
より、通電の断接制御に応じて励磁トルクと復帰トルク
とを切り替えることができることから、上記回動部は、
特定の回動角度範囲において自己復帰可能に回動駆動す
ることができる。
【0062】したがって、本発明の電磁アクチュエータ
は、待機時の保持通電を要しないことから発熱防止と節
電効果とを図ることができ、かつ、複雑な動作変換なし
に、誘導部材の近傍に組み込んで電磁アクチュエータを
簡易に構成することができる。
【0063】また、請求項7に記載の電磁アクチュエー
タでは、ロータの回動部側に互いに対向して逆極性の永
久磁極を配置し、一方ステータのヨークに制御磁極を永
久磁極に対向して配置し、通電を正方向、逆方向に切り
替えることで制御磁極が交互に逆極性に励磁されるか
ら、簡単な構成でロータの回動部を双方に回転すること
ができ、また通電を停止しても、ロータ側は永久磁極の
磁力により吸引力により回転方向の保持力で保持するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁アクチュエータを示す平面図
【図2】図1のA−A線断面図
【図3】図1の底面図
【図4】本発明の電磁アクチュエータの回動部の作用説
明図
【図5】本発明の他の実施の形態の電磁アクチュエータ
の要部を示す断面図
【図6】本発明の他の実施の形態の電磁アクチュエータ
の動作状態を示す図
【図7】本発明の他の実施の形態の電磁アクチュエータ
の動作タイミングを示す図
【図8】回動部の作用を説明する原理図
【図9】回転角度とトルクとの関係を示す図である。
【図10】本発明の他の実施の形態の電磁アクチュエー
タの回動部を示す図
【図11】本発明の他の実施の形態の電磁アクチュエー
タの動作を説明する図
【符号の説明】
1 誘導部材 2 回動部 3 ケース 4 コイル 5,6 励磁磁極(制御磁極、シフト磁極) 7 取付板 7b 規制窓(規制材) 9 中心軸 11 永久磁極 21 誘導部材 50 ロータ 51 ステータコア A,B 制御磁極 A1,A3 永久磁極 B1,B3 永久磁極 A2,A4 磁極 B2,B4 磁極 C,D シフト磁極 E 復帰原点位置 F,F1 分界点位置 L 保持角度位置 H 限界角度位置 L1,H1 ストッパー位置 Q 励磁位置 R,R1 回動範囲 S 盤面

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステータとロータを相対的に固動可能に設
    け、その両者の間に互いに作用力を生じる磁極を励磁制
    御可能に形成することにより回動トルクを発生する回動
    部と、この回動部の回動力を受けて揺動動作する誘導部
    材とからなる電磁アクチュエータにおいて、 前記回動部の磁極は、互いに対向して相対回動する周回
    線に沿って一方の側の全周を2等分して定常的に逆極性
    に配置した2つの永久磁極と、これに対向する側の一つ
    の直径線上に2つのヨークを対向配置し、通電により一
    定極性に励磁されて前記2つの永久磁極との間で励磁ト
    ルクおよびディテントトルクを発生する逆極性の2つの
    制御磁極とからなることを特徴とする電磁アクチュエー
    タ。
  2. 【請求項2】前記回動部は、ディテントトルクの方向が
    同一の範囲に限って回動範囲を規制する角度範囲の規制
    材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の電磁アク
    チュエータ。
  3. 【請求項3】前記2つの制御磁極の2つの中間位置の少
    なくとも一方に、これら2つの制御磁極のいずれかとと
    もに励磁制御されて励磁原点位置をシフトさせるシフト
    磁極を設けたことを特徴とする請求項1に記載の電磁ア
    クチュエータ。
  4. 【請求項4】前記シフト磁極と制御磁極は、少なくとも
    一方の同極性の組の2つの磁極が一体に構成してなるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の電磁アクチュエータ。
  5. 【請求項5】前記シフト磁極のみを励磁制御することを
    特徴とする請求項3に記載の電磁アクチュエータ。
  6. 【請求項6】前記制御磁極を永久磁極とすることを特徴
    とする請求項5に記載の電磁アクチュエータ。
  7. 【請求項7】ステータとロータを相対的に固動可能に設
    け、その両者の間に互いに作用力を生じる磁極を励磁制
    御可能に形成することにより回動トルクを発生する回動
    部と、この回動部の回動力を受けて揺動動作する誘導部
    材とからなる電磁アクチュエータにおいて、 前記ロータの回動部側に互いに対向して逆極性の永久磁
    極を配置し、一方前記ステータのヨークに制御磁極を前
    記永久磁極に対向して配置し、通電を正方向、逆方向に
    切り替えることで前記制御磁極が交互に逆極性に励磁さ
    れて前記永久磁極との間で励磁トルクを発生させ、前記
    ロータの回動部を双方に回転可能に構成したことを特徴
    とする電磁アクチュエータ。
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