JP3630469B2 - 多極モータとそれを用いた時計機械体 - Google Patents

多極モータとそれを用いた時計機械体 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、多極モータ、特には時計駆動用の多極モータとそれを用いた時計機械体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の時計駆動用モータの一般的な形は、コイルによって発生させた磁束をステータを介してエアギャップに導き、そこに置いた2極着磁の回転子を、コイルからの磁束と、回転子の発生させる磁束との反発、吸引によって回転子の回転運動を行わしめるという構成がとられている。
【0003】
また、2極ではなく、4極以上の複数極に着磁された回転子を用いたものもあり、例えば、特開平2−97265号に開示されているように、多数の磁極を持つ回転子と、回転子の極数より若干少ない極に分割されたステータを有し、互いの反発、吸引によって回転運動を行うという構成もある。
【0004】
さらに、上記従来の時計駆動用モータを駆動源とする時計機械体にあっては、上記モータによって駆動車を回転させ、この駆動車を含む最低7個の減速歯車の輪列によって、時針を駆動させる構成がとられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の時計駆動用モータは、回転子の回転方向を回転子とステータとの位置関係によって決めており、ステータの形状に負うものであった。したがって、ステータはコイルからの磁束を導くほかに、回転子の回転方向を定めるという役割も持たされていたために、その寸法精度及び特性の制御に細心の注意を払わねばならず、製造に手間がかかり、コスト高であるという問題点があった。
【0006】
また、磁束の反発によるトルク発生は、電磁現象としては、磁石に対して大きな減磁界を加えるため、決して効率のよい方法とはいえず、時計輪列によってトルクの拡大を行っても常にトルク不足の問題を内在することになっていた。
【0007】
さらに、このようなモータを用いた時計機械体にあっては、時計輪列に最低7個の歯車を要するので、構造が複雑になるとともに、コスト高の問題を生じていた。
【0008】
そこで、本発明の第1の目的は、従来のステータを不要とした簡単な構造であり、かつ安定した高トルクを発生する多極モータを提供することにある。また、本発明の第2の目的は、簡単な構造であり、かつ低コストの時計機械体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の多極モータは、平面形状が実質的に円形をなし外周部には上下方向に所定間隔をおいて対向する1対の磁極形成部が設けられ回転自在に支持されている回転子と、この回転子に回転トルクを与える固定子を有している。磁極形成部には、周方向に同一のピッチで偶数個の磁極が形成されており、隣り合う磁極が互いに磁化方向が反対向きとなるように設けられている。両磁極形成部に設けられた磁極は、互いに反対の極性が上下方向に対向する偶数個の磁極対をなしており、固定子は、磁極対の間に位置し交流電流が供給される少なくとも1つのコイルと、磁極と実質的に同じまたはそれ以下の幅をもつ磁性体とを含み、駆動部と回転方向決定部とからなるものである
【0010】
そこで、本発明の第1の特徴は、上記の多極モータにおいて、コイルは断面方向から見て逆向きの電流が流れる1対の巻線部を有し、この両巻線部間の間隔は磁極の周方向のピッチよりも大きく、一方の巻線部が第1の磁極対の間に位置するときに、磁性体が第2の磁極対の間に位置するとともに、他方の巻線部は第2の磁極対の近傍に位置するように配設してあり、一方の巻線部は、供給される電流と第1の磁極対の磁界とによって回転力を発生させる駆動部である。他方の巻線部及び磁性体は、他方の巻線部に供給される電流により発生した磁界と第2の磁極対の磁界とが打ち消し合うときに回転子の回転を許容し、両磁界の向きが一致するときに回転子の回転を妨げる回転方向決定部となるところにある
【0011】
また、本発明の第2の特徴は、前記の段落「0009」に記載の多極モータにおいて、固定子は1対の環状コイルと磁性体を有し、第1の環状コイルの第1の巻線部が第1の磁極対の間に位置するときに、第2の巻線部は第2の磁極対の間に位置し、磁性体は第3の磁極対の間に位置するものであり、第2の環状コイルは磁性体を取り囲むように配設されており、第1のコイルは、第1の巻線部に供給される電流及び第1の磁極対の磁界と、第2の巻線部に供給される電流及び第2の磁極対の磁界とによって、回転子に同一方向の回転力を発生させる上記駆動部であり、第2の環状コイル及び磁性体は、第2の環状コイルに供給される電流により発生した磁界と第3の磁極対の磁界とが打ち消し合うときに回転子の回転を許容し、両磁界の向きが一致したときに回転子の回転を妨げる回転方向決定部となるところにある
【0012】
さらに、本発明の第3の特徴は、前記第1の特徴または第2の特徴の上記の多極モータにおいて、磁極対は60組設けられており、コイルに供給される電流は1秒毎に反転する交流パルスであり、回転子には秒針が連結される時計駆動用のものとにしたところある
【0013】
本発明の第4の特徴は、前記第1の特徴または第2の特徴の上記の多極モータにおいて、回転子には指針が連結されており、コイルに供給される電流は、指針の1回の運針時間と一致する幅の交流パルスであり、各パルス間に運針時間と同じ長さの無通電時間を有するものであり、磁極対の数は、指針が1回転するのに要する運針回数の2分の1である時計駆動用のものとしたところにある
【0014】
本発明の時計機械体は、上記の多極モータを駆動源として、時計輪列を回転駆動することを特徴とする。
【0015】
【実施例】
まず、図1ないし6を参照して本発明に係る多極モータの第1実施例を説明する。図1は、本実施例の多極モータの一部断面平面図であり、磁極をなす界磁磁石M、コイル3及び磁性体4の位置関係を示したものである。図2は、その磁極形成部の一部の拡大展開断面図である。
【0016】
本実施例に係る多極モータは、時計機械体の秒針軸を直接駆動する時計駆動用の多極モータである。回転子Aは平面円形をなし、軸方向に所定間隔を置いて対向する2枚の円形板体A1 ,A2 よりなり、軸Bにより回転自在に支持されている。回転子Aの円形板体A1 ,A2 の外周部はそれぞれ磁極形成部となっており、この磁極形成部には周方向に同一のピッチで60個の界磁磁石Mが設けてあり、磁極をなしている。図2に示すように、界磁磁石M1 は軸方向の上から下へ向かう磁化方向を有し、界磁磁石M1 と周方向に隣り合う界磁磁石M2 は軸方向の下から上へ向かう磁化方向を有している。
【0017】
界磁磁石Mの個々は、図2に示すように、同一の磁化方向を持つもう一つの界磁磁石Mと、軸Bの上下方向に対向して2個づつ対をなし、全体として60組の磁極対を構成している。すなわち、周方向に隣り合う磁極対1と磁極対2とは、その磁化方向が互いに反対向きとなるように各界磁磁石M1 ,M2 が交互に設けてあり、各磁極対は、互いに反対の極性が軸方向に対向している。すなわち、磁極対1では、図面上方にS極、下方にN極が対向し、磁極対2では、図面上方にN極、下方にS極が対向している。
【0018】
回転子Aの磁極対の間に位置して、回転子Aに回転トルクを与える固定子Cが設けてある。固定子Cは、交流電流が供給されるコイル3と磁性体4とからなり、図示しない固定手段により固定してある。
【0019】
コイル3は、図1に示すように、回転子Aの径方向に直線状をなし周方向に並列する一対の巻線部3a,3bを有している。コイル3に電流を流したときには、巻線部3aと巻線部3bには、コイル3の断面方向から見て逆向きの電流が流れることになる。巻線部3a,3bの間隔は、隣り合う界磁磁石Mのピッチよりも若干大きく設定してある。
【0020】
コイル3の内側には、磁極対間に位置するように磁性体4が設けてある。磁性体4は、コイル3の一方の巻線部3bに密着して設けてある。磁性体4は、図2に示すように、界磁磁石Mよりも狭い幅に形成されているが、これは同じ幅であってもよい。
【0021】
コイル3と磁性体4の位置関係は、一方の巻線部3aが磁極対1間に位置するときに、磁性体4が磁極対2間に位置するとともに、他方の巻線部3bは、磁極対2の近傍に位置するように配設してある。
【0022】
コイル3の一方の巻線部3aは、供給される電流と、磁極対1または2の磁界とによって回転力を発生させる駆動部である。磁性体4は、磁極対1または2の磁界によって静止トルクを発生させる。そして、磁性体4と他方の巻線部3bは、他方の巻線部3bに供給される電流により発生した磁界と磁極対1または2の磁界とが打ち消し合うときに回転子Aの回転を許容し、両磁界の向きが一致したときに回転子Aの回転を妨げる回転方向決定部を構成している。
【0023】
なお、本実施例において、回転子Aの直径は100mmである。個々の界磁磁石Mは、最大エネルギ積14.7kj/m3 のフェライト系プラスチック磁石を用いており、幅2.6mm、長さ4mm、厚さ1.5mmである。1対の界磁磁石間の間隔は、2mmである。コイル3は、その巻き数が10000ターンであり、これに図3に示すように、正負が1秒毎に反転するパルス電圧を印加して交流電流を流す。この交流電流は、最大5mAである。磁性体4は、その素材としてFe−Ni合金(パーマロイ)を用いており、幅1.2mm、長さ6mm、厚さ1.8mmである。
【0024】
次に、図4ないし図8を参照して、本実施例に係る多極モータの動作について説明する。図4ないし図8は、回転子Aと固定子Cの位置関係及び動作状態を示す展開側面断面図であり、外周側から中心へ向かって見た状態を示している。
【0025】
図4において、磁極対1a及び磁極対2a,2bとコイル3及び磁性体4の位置関係は、本実施例に係る多極モータの回転子Aの駆動前の位置関係を示している。この状態で、コイル3への無通電時には、磁極対1aと磁性体4との磁気結合力により、回転子Aは静止している。このとき図5に示すように、電流をコイル3の巻線部3aから3bの方向へ(巻線部3aにおいて回転子Aの径方向の外方から内方へ、巻線部3bにおいて回転子Aの径方向の内方から外方へ)流すと、巻線部3aは磁極対2bの磁界を受けて図面左方向への駆動力を生じるが、コイル3が固定されているので、相対的に回転子Aが図において右方向への回転力を受ける。そして、このとき磁性体4に対して巻線部3bにより作用する磁界と磁極対1aの磁界とが打ち消し合うので回転子Aは右方向へ回転する。これにより回転した回転子Aが、図6に示すようなコイル3及び磁性体4と磁極対の位置関係に達すると、コイル3と磁極対2bとの磁界が一致して回転子Aは停止する。すなわち、磁性体4において巻線部3bにより作用する磁界と磁極対2bの磁界との向きが一致し、磁性体4には図面上方から下方へ大きな磁力が働く。この位置関係において、回転子Aは図面左方向への回転力を受けるが、上記のように大きな磁力が働くため、回転子Aは移動不能に保持される。この位置は本実施例においては、回転開始位置に対して、約5度強回転した状態である。この状態において、電流を停止させると、磁性体4は、最も接近した位置にある磁極対2bと引き合い、図7に示すように磁性体4と磁極対2bの軸方向の中心線が一致する位置で安定静止状態となる。
【0026】
上記の安定静止の位置は、次の回転ステップの開始位置に当たり、この位置関係では、磁極対の磁化方向は、図4とは逆方向となるが、このとき、図3に示すようにコイル3には反転するパルスが印加され、電流の流れる方向は前のステップとは逆の巻線部3bから3aの方向(巻線部3bにおいて回転子Aの径方向の外方から内方へ、巻線部3aにおいて回転子Aの径方向の内方から外方へ)となる。したがって、回転子Aが受ける回転力は前のステップと同じく、図において右方向となる。このようにして、回転子Aは、交流電流の1秒毎に反転するパルスを印加されることによって、同一方向への回転を得ることになる。
【0027】
なお、図9において、回転子Aの軸Bを時計の秒針と連結した場合において、1秒運針(6度回転)したときの回転子Aの回転角度に対する秒針軸トルク特性を示したものである。これによると、起動時に約9.8×10-4Nmのトルクが発生し、最小トルクは約2.3×-4Nmであり、時計駆動用モータとしては充分な値のトルクが得られる。
【0028】
次に、本実施例の多極モータにおける逆転防止の機構について説明する。図4に示す磁極対1a及び2bとコイル3及び磁性体4の位置関係において、図8に示すように、上記した電流の流れと逆に、巻線部3bから巻線部3aの方向へ(巻線部3bにおいて回転子Aの径方向の外方から内方へ、巻線部3aにおいて回転子Aの径方向の内方から外方へ)電流が流れた場合には、回転子Aが巻線部3aの電磁力によって受ける回転力は、図において左方向となる。しかしながら、このとき磁性体4に作用する巻線部3bの磁界と磁極対1aの磁界が一致するので、磁性体4が磁極対1aにより強力に吸引され、回転子Aが図において左方向へ回転しようとするのを阻止するブレーキとして作用する。本実施例において、このような逆方向電流を流した場合の回転角は1度以下に抑えられる。そして、次のステップでは、正常な回転方向の得られる図5と同方向の電流がコイル3を流れ、図5〜7に示したのと同様な回転動作が行なわれるので、本実施例の多極モータでは、常に一定方向の回転方向を得られることになる。
【0029】
また、無通電時に秒針(軸)を指示位置にとめる静止トルクは、上記のように磁性体4と磁極対との吸引によって発生するが、これは最大11.1×10-4Nmの軸トルク負荷に耐えることができる。
【0030】
なお、本実施例の多極モータは、コイル3の巻線部3bの側に密着させて磁性体4を設けているが、この磁性体4の位置を巻線部3aの側に密着させて設ければ、回転子Aの上記した回転方向とは逆の回転方向を持つ多極モータとなる。
【0031】
そこで、磁性体4を電磁アクチュエータ等の移動手段により、コイル3内を移動可能に設ければ、正逆回転自在のモータとなる。
【0032】
また、トルクの向上は、固定子C(コイルと磁性体の組)を回転子Aの円周上に複数個配設することによって容易に行うことができる。
【0033】
また、磁性体の位置とコイルの電流強度、界磁磁石の磁界強度を適宜調整することで、通電時の回転角度と無通電時の回転角度を近付けることができる。したがって、1秒通電、1秒無通電、1秒逆方向通電、1秒無通電のステップを繰り返すことで、秒針の運針による時刻表示が可能であり、このようにすれば、磁極対の数を60組から30組に減らすことができる。
【0034】
次に、図10ないし17を参照して、本発明に係る多極モータの第2実施例を説明する。図10は、本実施例の多極モータの一部断面平面図であり、界磁磁石(磁極)M、コイル3、磁性体4の位置関係を示したものである。図11はその磁極形成部の一部の拡大展開断面図である。
【0035】
本実施例に係る多極モータは、時計機械体の秒針軸を直接駆動する時計駆動用の多極モータである。本実施例の回転子、軸及び界磁磁石(磁極)の構成は、第1実施例と同じであり、相当する部材については、同一の符号を付している。
【0036】
図10及び11において、回転子Aの磁極対の間に位置して、回転子Aに回転トルクを与える固定子Cが設けてあり、固定子Cは、交流電流が供給されるコイル3と磁性体4とからなり、図示しない固定手段により固定してある。本実施例では、固定子Cにおいて交流電流が供給されるコイル3は、一対の環状コイル31,32から構成されている。
【0037】
一方の環状コイル31は、回転子Aに回転トルクを与える駆動用コイルであり、図8に示すように、回転子Aの径方向に直線状をなし、周方向に並列する2つの巻線部31a,31bを有している。環状コイル31に電流を流したときには、巻線部31aと巻線部31bには、コイル31の断面方向から見て逆向きの電流が流れることになる。巻線部31a,31bの間隔は、隣り合う磁石M間のピッチとほぼ同じ間隔に設定してある。
【0038】
他方の環状コイル32の内側には、環状コイル32に密着して磁性体4が設けてある。磁性体4は、図11に示すように、界磁磁石Mよりも狭い幅に形成されているが、これは実質的に同じ幅であってもよい。
【0039】
環状コイル31と磁性体4の位置関係は、図13に示すように、環状コイル31の巻線部31aが磁極対2の間に位置し、巻線部31bが磁極対1の間に位置するときに、磁性体4が磁極対2の間に位置するように配設してある。本実施例では、磁性体4は、巻線部31bが位置する磁極対1に隣り合う磁極対2(図10において上側)に位置しているが、これを巻線部31aが位置する磁極対1に隣り合う磁極対2(図10において下側)に位置するようにしてもよい。
【0040】
環状コイル31は、供給される電流と、磁極対1または磁極対2の磁界とによって回転力を発生させる駆動部である。磁性体4は、磁極対1または磁極対2の磁界によって静止トルクを発生させる。そして、磁性体4と環状コイル32は、環状コイル32に供給される電流により発生した磁界と磁極対1または磁極対2の磁界とが打ち消し合うときに回転子Aの回転を許容し、両磁界の向きが一致したときに回転子Aの回転を妨げる回転方向決定部を構成している。
【0041】
次に、図13ないし図17を参照して、本実施例に係る多極モータの動作について説明する。図13ないし図17は、回転子Aと固定子Cの位置関係及び動作状態を示す外側から見た側面断面図である。
【0042】
図13において、磁極対1及び磁極対2と環状コイル31,32及び磁性体4の位置関係は、本実施例に係る多極モータの回転子Aの回転開始時の位置関係を示している。この状態で、環状コイル31,32への無通電時には、磁極対2aと磁性体4との磁気結合力により、回転子Aは静止している。このとき環状コイル31,32に、図12(a)に示すように、同位相の電圧を印加し、図13に示すように、環状コイル31の巻線部31aから31bの方向へ(巻線部31aにおいて回転子Aの径方向の内方から外方へ、巻線部31bにおいて回転子Aの径方向の外方から内方へ)、同じく環状コイル32の巻線部32aから32bの方向へ(巻線部32aにおいて回転子Aの径方向の内方から外方へ、巻線部32bにおいて回転子Aの径方向の外方から内方へ)電流を流すと、環状コイル31は、図において左方向への駆動力を生じるが、固定子Cは固定されているので、回転子Aが相対的に図面右方向への回転力を受ける。環状コイル32は、磁性体4に対して磁極対2aの磁界とは逆方向の磁界を与えるので互いに打ち消し合い、回転抑止力を回転子Aに及ぼすことなく、回転子Aは回転を始める。
【0043】
これにより回転した回転子Aが、図14に示すような環状コイル31,32及び磁性体4と磁極対の位置関係に達した状態で、巻線部31aに磁極対2bが及ぼす磁界と磁極対1aが及ぼす磁界とが相殺され、同様に巻線部31bに磁極対1aが及ぼす磁界と磁極対2aが及ぼす磁界とが相殺されるため、環状コイル31には磁界が実質的に作用しない状態となり、回転力が発生しなくなり回転子Aは停止する。なおこの時、磁性体4は磁極対2a,1cの中間に位置する。この時点で電流を断つと、回転子Aは慣性力と磁性材4と磁極対1cとの磁気結合力でさらに図面左方向へ回転を続け、磁性体4と磁極対1cの軸方向の中心線が一致する位置で安定状態となる。
【0044】
上記の安定状態の位置は、次の回転ステップの開始位置に当たり、この位置関係では、磁極対の磁化方向は、前の回転ステップとは逆方向となるが、このとき環状コイル31,32には反転するパルス(図12(a)参照)が印加され、電流の流れる方向は前のステップとは逆の方向となる。したがって、回転子Aが受ける回転力は前のステップと同じく、図において左方向となる。このようにして、回転子Aは、交流電流の1秒毎に反転するパルスを印加されることによって、同方向への連続した回転を得ることになる。
【0045】
この実施例における逆転防止機構について、図16を参照して説明する。環状コイル31,32に図13と反対向きの電流を流すと、巻線部31a,31bには左向きの力が発生し、相対的に回転子Aに右向きの回転力が加わる。しかし、磁性体4において、巻線部32a,32bにより作用する磁界と磁極対2aによる磁界とが一致するため、磁性体4はこの磁力により移動不能に保持され、回転子Aの回転を抑止するブレーキとして働く。但し、正逆パルスを交互に供給する駆動を行なっているため、図16の状態で停止しても、次に図13と同様な電流が供給され前述の通り左方向への回転運動が行なわれる。
【0046】
なお、これまでは回転子Aが図面左方向に回転する場合について説明したが、逆に右方向に回転する場合には、図12(b)に示すように、環状コイル31,32に印加する電圧が逆位相となるようにすればよい。例えば、図17に示すように、環状コイル31には図13と反対方向の電流を、環状コイル32には図13と同方向の電流をそれぞれ供給すると、巻線部31a,31bには左向きの力が生じ、それによって回転子Aに右方向への回転力が作用する。そして、磁性体4においては、巻線部32a,32bにより及ぼされる磁界と磁極対2aの磁界とが相殺されるため、磁気的な回転抑止力は働かず右方向へ回転する。
【0047】
また、本実施例の多極モータも、第1実施例の場合と同様に、トルクの向上は、固定子C(コイルと磁性体の組)を回転子の円周上に複数個配設することによって容易に行うことができる。
【0048】
なお、本実施例において、環状コイル31の巻き数は、10000ターンであり、環状コイル32の巻き数は、2000ターンである。電流は最大5mAである。磁性体4は、幅2.5mm、厚さ1.8mmであり、その素材は第1実施例と同様である。
【0049】
次に、図18ないし19を参照して、本発明に係る多極モータの第3実施例を説明する。図18は、本実施例の多極モータの一部断面平面図であり、界磁磁石(磁極)1,2、コイル3、磁性体4の位置関係を示したものである。
【0050】
本実施例に係る多極モータは、時計機械体の秒針軸を直接駆動する時計駆動用の多極モータである。本実施例の回転子、軸及び界磁磁石(磁極)の構成は、磁極対が第2実施例のそれの半分の30組である点を除いて第2実施例とほぼ同じであり、相当する部材については、同一の符号を付している。また、固定子Cの構成は、第2実施例と全く同じであり、相当する部材については、同一の符号を付している。図18において、回転子Aの円形板体(磁極形成部)A1 ,A2 の外周部には、周方向に一定のピッチで30個の界磁磁石が設けてあり、磁極をなしている。磁極対の間に固定子Cが設けてある。
【0051】
本実施例と上記第2実施例との相違点は、コイル31,32への電圧印加のタイミングにある。すなわち、図19(a)に示すように、本実施例の環状コイル31と環状コイル32には、1秒通電、1秒無通電、1秒逆方向通電、1秒無通電のステップを1周期とする交流電圧が印加される。この交流電圧は、本実施例において、回転子Aに連結した秒針(指針)の1回の運針時間と一致する幅の交流パルスであり、各パルス間に運針時間と同じ長さの無通電時間を有することになる。上記の磁極対の数(30組)は、秒針(指針)が1回転するのに要する運針回数(ステップ数)の2分の1に当たる。
【0052】
なお、本実施例において、回転子Aの直径は50mmである。環状コイル31の巻き数は、5000ターンであり、環状コイル32の巻き数は、1000ターンである。磁性体4の幅、厚さ及び素材は第2実施例と同様である。
【0053】
本実施例に係る多極モータの動作については、図13〜17に示した第2実施例と実質的に同様であり、タイミングのみが異なっている。すなわち、第2実施例の場合には図13の状態から通電を開始し、回転子Aが回転して図14の位置に到達した後電圧印加を停止し図15の位置となるまでのステップを1秒としているのに対し、第3実施例では、図13の状態から通電を開始し図14の位置に保持しておく時間が1秒、電圧印加を停止して図15の位置に保持しておく時間が1秒というように、磁性体4が磁極対1または2に対向する状態を1秒毎に繰り返す。このような作動原理や逆転防止機構については第2実施例と同じである。
【0054】
図19(a)に示すように、無通電状態を1秒、通電状態を1秒、さらに続けて無通電状態を1秒、反対方向へ電流が流れる通電状態を1秒、以上4秒で1周期となるような電流制御を行うことによって、60秒間で30組の磁極対を送ることになる。すなわち、秒針を1回転(1分間)させ、時計(針)としての一定方向の運針が確保される。
【0055】
ここで、回転子の回転方向を逆向きにするには、環状コイル31の印加電圧と環状コイル32の印加電圧とを、図19(b)に示すように、逆位相に設定すればよい。
【0056】
また、本実施例の多極モータも、第1実施例の場合と同様に、トルクの向上は、固定子C(コイルと磁性体の組)を回転子の円周上に複数個配設することによって容易に行うことができる。
【0057】
以上の第1ないし第3実施例に係る多極モータは、回転子Aを時計機械体の秒針に連結する時計機械体の駆動用モータの例であるが、本発明に係る多極モータはこのような実施例に限定されるものではない。したがって、回転子に秒針以外の指針を連結してもよい。また、本発明の多極モータを時計機械体以外の駆動源として用いることもできる。その場合は、磁極対の数は、60組または30組に限定されない。
【0058】
次に、図20ないし21を参照して、本発明に係る時計機械体の1実施例を説明する。本実施例の時計機械体は、上記の第1実施例に示した多極モータを駆動源として用いたものである。したがって、多極モータ自体の説明は省略し、図において相当する部材については、同一の符号を付している。
【0059】
図20は、本実施例に係る時計機械体の回転子、界磁磁石、コイル及び時計輪列等の位置関係を示した断面図である。図21は、時計輪列構成部の拡大断面図である。
【0060】
図20において、この時計機械体のケース5は、上ケース5aと下ケース5bからなり、その間に駆動源である多極モータの回転子Aが回転自在に設けてある。回転子Aの軸Bは、上ケース5aの軸受により軸支されている。回転子Aの外周部は2股状に形成され、軸方向に対向する1対の磁極形成部A1 ,A2 が設けられ、この磁極形成部A1 ,A2 にそれぞれ磁石Mが固着され磁極対1,2をなしている。
【0061】
ケース5の内側部の一端には、多極モータの固定子Cが、磁極対1または2の間に位置するように、ケース5に嵌入された固定手段6を介して設けてある。固定子Cは、コイル3と図示しない磁性体4からなる。
【0062】
回転子Aには、下ケース5b側に開口する凹部7が形成してある。凹部7内には、時計輪列Dが設けてあり、時計輪列Dは、下ケース5bに柱を介して設けた中枠8a,8bのそれぞれに形成された軸部及び軸受部を介して配設してある。
【0063】
図21に示すように、時計輪列Dは、減速車9,分針車10,日ノ裏車12及び時針車13の4個の歯車からなる。多極モータの回転は時計輪列Dを介して指針軸Sに伝達されるが、本実施例では、多極モータの回転子Aの軸Bは、秒針軸を兼ねており、多極モータの回転子Aが直接秒針軸を回転させるように構成されている。
【0064】
秒針軸Bの図示しないカナに時計輪列Dの一端を構成する減速車9が噛合している。減速車9のカナ9aに分針車10が噛合し、分針車10のカナ10aに日ノ裏車12が噛合し、日ノ裏車12のカナ12aに時針車13が噛合している。
【0065】
秒針軸Bは、中枠8a,8bを貫通し、分針パイプ11及び時針パイプ14と共に、3針の指針軸Sを構成している。秒針軸B、分針パイプ11及び時針パイプ14には、それぞれ秒針15,分針16,時針17が設けてある。
【0066】
次に、この時計機械体の動作を説明する。図21において、回転子Aが回転力を受けて60秒で1回転する速度で回転し始めると、回転子Aに秒針軸Bを介して結合している秒針15が回転起動される。回転子Aの動作が、減速車9を介して分針車10へ伝達され、分針車10に分針パイプ11を介して結合している分針16が動作する。このとき減速車9により、秒針軸Bが60回転すると、分針車10は1回転する。分針車10の回転は、日ノ裏車12を介して時針車13に伝達され、時針パイプ14を介して時針17が動作する。日ノ裏車12により、分針車10が12回転すると、時針車13が1回転する。
【0067】
この実施例によれば、歯車数を4個に減少することができ、回転子内に時計輪列をまとめられるので輪列の簡略化に有効である。
【0068】
なお、この時計機械体の駆動源となる多極モータに関しては、前記第1〜3実施例のうちのいずれの構成を採用することも可能である。
【0069】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明に係る多極モータは、回転子の外周部に多数の磁極対を設け、磁極と磁極との間にコイルと磁性体よりなる固定子を設けて、このコイルと磁性体により回転子へ回転トルクを与える駆動部と回転方向決定部を構成したことにより、ステータを不要とした簡単な構造で、容易に回転方向を定められるとともに逆転防止が可能である。しかも、従来の10分の1程度の大きさで、形状の単純な磁性材を用いるだけであるから、製造に手間がかからず、材料費、加工費等のコストを低減できる。また、出力トルクの調整が従来に比して容易であり、予測値を計算によって近似できるので、試作設計が容易となり開発コストを低減できる。さらに、安定した高トルクを発生することができる。
【0070】
本発明に係る時計機械体は、上記の多極モータを直接の駆動源として、指針を駆動させるので、上記多極モータ自体が持つメリットに加えて、時計機械体自体を簡単な構造とすることができ、従来では少なくとも7個必要であった時計輪列の歯車を最低4個にすることができるので、輪列の簡略化、単純化とそれに伴う刻音低下を実現できる。特に、刻音低下については、従来の時計機械体において刻音発生の最大の原因であるロータカナと駆動車を省略できるので、顕著な効果が得られる。そして、低コストの時計機械体を提供するができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る多極モータの一部断面平面図である。
【図2】同上の磁極形成部の一部の拡大展開断面図である。
【図3】コイル印加電圧を示した波形図である。
【図4】回転子の回転開始前の安定状態を示す拡大断面図である。
【図5】回転子の回転起動状態を示す拡大断面図である。
【図6】回転子の回転起動後の安定状態を示す拡大断面図である。
【図7】電圧印加停止後の回転子の安定状態を示す拡大断面図である。
【図8】逆転防止機構を示す拡大断面図である。
【図9】回転子の軸トルク出力特性を示す波形図である。
【図10】本発明の第2実施例に係る多極モータの一部断面平面図である。
【図11】同上の磁極形成部の一部の拡大展開断面図である。
【図12】コイル印加電圧を示す波形図であり、(a)は同位相の印加電圧を示し、(b)は逆位相の印加電圧を示したものである。
【図13】回転子の回転起動状態を示す拡大断面図である。
【図14】回転子の回転起動後の安定状態を示す拡大断面図である。
【図15】電圧印加停止後の回転子の安定状態を示す拡大断面図である。
【図16】逆転防止機構を示す拡大断面図である。
【図17】回転方向を変えた場合の回転子の回転起動状態を示す拡大断面図である。
【図18】本発明の第3実施例に係る多極モータの一部断面平面図である。
【図19】コイル印加電圧を示す波形図であり、(a)は同位相の印加電圧を示し、(b)は逆位相の印加電圧を示したものである。
【図20】本発明に係る時計機械体の1実施例の断面図である。
【図21】時計輪列の拡大側面図である。
【符号の説明】
1,2 磁極対
3,31,32 コイル
4 磁性体
A 回転子
A1 ,A2 板体(磁極形成部)
B 回転軸(秒針軸)
C 固定子
D 時計輪列
M 界磁磁石(磁極)
S 指針軸

Claims (5)

  1. 平面形状が実質的に円形をなし外周部には上下方向に所定間隔をおいて対向する1対の磁極形成部が設けられ回転自在に支持されている回転子と、この回転子に回転トルクを与える固定子とを有し、上記磁極形成部には、周方向に同一のピッチで偶数個の磁極が形成されており、隣り合う上記磁極が互いに磁化方向が反対向きとなるように設けてあり、上記両磁極形成部に設けられた上記磁極は、互いに反対の極性が軸方向に対向する偶数個の磁極対をなしており、上記固定子は、上記磁極対の間に位置し交流電流が供給される少なくとも1つのコイルと、上記磁極と実質的に同じまたはそれ以下の幅をもつ磁性体とを含み、駆動部と回転方向決定部とからなり、
    上記コイルは断面方向から見て逆向きの電流が流れる1対の巻線部を有し、この両巻線部間の間隔は上記磁極の周方向のピッチよりも大きく、一方の上記巻線部が第1の上記磁極対の間に位置するときに、上記磁性体が第2の上記磁極対の間に位置するとともに、他方の上記巻線部は上記第2の磁極対の近傍に位置するように配設してあり、上記一方の巻線部は、供給される電流と上記第1の磁極対の磁界とによって回転力を発生させる上記駆動部であり、上記他方の巻線部及び上記磁性体は、上記他方の巻線部に供給される電流により発生した磁界と上記第2の磁極対の磁界とが打ち消し合うときに上記回転子の回転を許容し、上記両磁界の向きが一致するときに上記回転子の回転を妨げる上記回転方向決定部である
    ことを特徴とする多極モータ
  2. 平面形状が実質的に円形をなし外周部には上下方向に所定間隔をおいて対向する1対の磁極形成部が設けられ回転自在に支持されている回転子と、この回転子に回転トルクを与える固定子とを有し、上記磁極形成部には、周方向に同一のピッチで偶数個の磁極が形成されており、隣り合う上記磁極が互いに磁化方向が反対向きとなるように設けてあり、上記両磁極形成部に設けられた上記磁極は、互いに反対の極性が軸方向に対向する偶数個の磁極対をなしており、上記固定子は、上記磁極対の間に位置し交流電流が供給される少なくとも1つのコイルと、上記磁極と実質的に同じまたはそれ以下の幅をもつ磁性体とを含み、駆動部と回転方向決定部とからなり、
    上記固定子は1対の環状コイルと上記磁性体とを有し、第1の環状コイルの第1の巻線部が第1の上記磁極対の間に位置するときに、第2の巻線部は第2の上記磁極対の間に位置し、上記磁性体は第3の上記磁極対の間に位置し、第2の環状コイルは上記磁性体を取り囲むように配設されており、上記第1のコイルは、上記第1の巻線部に供給される電流及び上記第1の磁極対の磁界と、第2の巻線部に供給される電流及び上記第2の磁極対の磁界とによって、上記回転子に回転力を発生させる上記駆動部であり、上記第2の環状コイル及び上記磁性体は、上記第2の環状コイルに供給される電流により発生した磁界と上記第3の磁極対の磁界とが打ち消し合うときに上記回転子の回転を許容し、上記両磁界の向きが一致するときに上記回転子の回転を妨げる上記回転方向決定部である
    ことを特徴とする多極モータ。
  3. 請求項1または請求項2において、上記磁極対は60組設けられており、上記コイルに供給される電流は1秒毎に反転する交流パルスであり、上記回転子には秒針が連結される
    ことを特徴とする時計駆動用の多極モータ。
  4. 請求項1または請求項2において、上記回転子には指針が連結されており、上記コイルに供給される電流は、上記指針の1回の運針時間と一致する幅の交流パルスであり、上記各パルス間に上記運針時間と同じ長さの無通電時間を有するものであり、上記磁極対の数は、上記指針が1回転するのに要する運針回数の2分の1である
    ことを特徴とする時計駆動用の多極モータ。
  5. 請求項またはに記載の多極モータを駆動源として、時計輪列を回転駆動する
    ことを特徴とする時計機械体。
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