JP2002175954A - コンデンサ用リードフレーム - Google Patents

コンデンサ用リードフレーム

Info

Publication number
JP2002175954A
JP2002175954A JP2001291350A JP2001291350A JP2002175954A JP 2002175954 A JP2002175954 A JP 2002175954A JP 2001291350 A JP2001291350 A JP 2001291350A JP 2001291350 A JP2001291350 A JP 2001291350A JP 2002175954 A JP2002175954 A JP 2002175954A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lead frame
capacitor
sensitive adhesive
pressure
anode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001291350A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Kayamori
洋之 茅森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Chemi Con Corp
Original Assignee
Nippon Chemi Con Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Chemi Con Corp filed Critical Nippon Chemi Con Corp
Priority to JP2001291350A priority Critical patent/JP2002175954A/ja
Publication of JP2002175954A publication Critical patent/JP2002175954A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 凸部等が形成されたリードフレームの強度低
下を補うことで、該リードフレームの搬送中の曲がり等
の発生を大幅に低減できるようにすること。 【解決手段】 弁作用金属から成る陽極体の表面に誘電
体酸化皮膜と電解質層と陰極層とを順次積層形成すると
ともに、前記陽極体により導出された陽極導出線4を有
するコンデンサ素子2を実装するコンデンサ用リードフ
レーム11であって、実装される前記コンデンサ素子2
の下面から前記陽極導出線4の下端高さに相当する凸部
20を有するとともに、該凸部20側と反対面をほぼ覆
うように粘着フィルム12を貼付する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、各種電子機器に
搭載されるコンデンサ、特には高密度表面実装に使用可
能なチップ型固体電解コンデンサ等に使用されるリード
フレームに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より知られているチップ型固体電解
コンデンサとしては、例えば図8に示す実開昭48−8
8942号に記載されたようなものがある。このチップ
型固体電解コンデンサ01は、タンタルのような弁金属
粉末を成型して焼結することにより得た焼結体の表面に
陽極酸化により誘電体となる酸化皮膜を形成して陽極体
とし、この陽極体上に二酸化マンガンなどの固体電解質
層と、カーボンや銀ペーストから成る陰極層とを積層形
成することにより得られるコンデンサ素子02を陽極リ
ード05並びに陰極リード06を有するリードフレーム
に取付けたものとされている。
【0003】これらチップ型固体電解コンデンサ01に
使用されるリードフレームは、例えば実開昭62−89
126号の第5図或いは第6図に示されるような構造の
もので、コンデンサ素子から導出した陽極導出線04を
陽極のリードフレーム05に溶接するとともに、前記陰
極層をその外周に有するコンデンサ素子02の本体部を
陰極のリードフレーム06に半田等により接着した後、
エポキシ樹脂03等によるトランスファーモールドによ
りコンデンサ素子02を樹脂封止し、更にリードフレー
ムを切断して形成した外部リードを外装に沿って折り曲
げてチップ型固体電解コンデンサ01が構成されてい
る。
【0004】しかしながら、このようなチップ型固体電
解コンデンサ01は、陽極導出線04と陽極リード05
との溶接部分をも樹脂03にて被覆する構造となってい
るため、コンデンサ全体の大きさに対するコンデンサ素
子02の占める体積が小さく、小型で且つ大容量を有す
るコンデンサへの要求に対して十分に対応できるもので
はなかった。
【0005】このため、図9の特開昭55―86111
号に示すように、外部電極05’,06’をコンデンサ
の下面に設ける構造とし、外部電極05’,06’とコ
ンデンサ素子02’の陽極導出線04’とを、導電性の
補助リード線09’を介して接続したものが知られてい
るが、これら補助リード線09’を用いたチップ型固体
電解コンデンサ01’は、従来に比較して体積効率が向
上できるものの、前記枕部材である補助リード線を使用
するため、これら補助リード線をリードフレームに接合
する工程が必要であり、該工程においては、これら補助
リード線の位置決めや溶接等の加工を行う必要があり、
これらの工程が煩雑であるとともに、得られるコンデン
サの内部構造が複雑化してしまうという問題があること
から、これらの問題を解消するために、前記リードフレ
ームとして、該リードフレームの陽極端子に予め前記陽
極導出線と接続可能な高さとされた凸部を有するものを
使用したものが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
凸部を所定のパターン状に打ち抜かれたリードフレーム
に、例えば折り曲げ加工等により形成する場合において
は、これら打ち抜き並びに折り曲げ加工されたリードフ
レームの強度が低下して、搬送中に曲がり等を生じてし
まう等の問題があった。
【0007】よって、本発明は上記した問題点に着目し
てなされたもので、前述のように凸部等が形成されたリ
ードフレームの強度低下を補うことで、前記搬送中の曲
がり等の発生を大幅に低減することのできるコンデンサ
用リードフレームを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記した問題を解決する
ために、本発明のコンデンサ用リードフレームは、弁作
用金属から成る陽極体の表面に誘電体酸化皮膜と電解質
層と陰極層とを順次積層形成するとともに、前記陽極体
により導出された陽極導出線を有するコンデンサ素子を
実装するコンデンサ用リードフレームであって、実装さ
れる前記コンデンサ素子の下面から前記陽極導出線の下
端高さに相当する凸部を有するとともに、該凸部側と反
対面をほぼ覆うように粘着フィルムが貼付されているこ
とを特徴としている。この特徴によれば、前記凸部形成
に伴うリードフレームの強度低下を前記粘着フィルムが
補うことで、該リードフレームの搬送中における曲がり
等の発生を大幅に低減することができる。
【0009】本発明のコンデンサ用リードフレームは、
前記粘着フィルムが、コンデンサ素子を覆う外装樹脂の
被覆工程において印加される加熱条件においても著しい
熱変形を生じない耐熱性を有することが好ましい。この
ようにすれば、前記粘着フィルムが外装樹脂の被覆工程
における加熱条件に耐え得る耐熱性を有し、これら外装
樹脂の堰とすることができるようになり、従来のような
コンデンサ素子毎にトランスファーモールド用の金型を
必要とせず、製造設備の小型化を図れるばかりか、樹脂
被服が不要な陽極端子と陰極端子の露出部のマスキング
材ともなり、これら陽極端子と陰極端子の露出部のマス
キング工程を各工程の途中にて実施することを回避で
き、工程の簡素化を図ることができる。
【0010】本発明のコンデンサ用リードフレームは、
前記粘着テープの基材フィルムが、所定厚みのポリイミ
ド系フィルムであることが好ましい。このようにすれ
ば、ポリイミド系フィルムは非常に高い耐熱性を有する
とともに機械的な強度にも優れていることから、粘着テ
ープの基材フィルムとして好適である。
【0011】本発明のコンデンサ用リードフレームは、
前記粘着テープの粘着剤層は、前記被覆工程において印
加される加熱条件においても著しい粘着力の低下を生じ
ない耐熱性を有すること好ましい。このようにすれば、
前記被覆工程の加熱において粘着力が低下することで、
被覆樹脂(外装樹脂)が不必要な部位にも侵入してしま
い不良品となることを回避できる。
【0012】本発明のコンデンサ用リードフレームは、
前記粘着テープの粘着剤層は、前記外装樹脂と接着する
ことなく適宜な離型性を有することが好ましい。このよ
うにすれば、前記粘着テープの剥離を容易に実施できる
ばかりか、該粘着材層が前記外装樹脂表示に移行してし
まい、不良品となることを回避できる。
【0013】本発明のコンデンサ用リードフレームは、
前記粘着テープの粘着剤層が、有機珪素系高分子粘着剤
にて形成されていることが好ましい。このようにすれ
ば、前記有機珪素系高分子粘着剤は高温における粘着力
の保持性に優れるばかりか、適宜な離型性を有すること
から、前記粘着テープの粘着剤として好適である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を説明する。 (実施例)図1は本実施例のコンデンサ用リードフレー
ムが使用されたチップ型固体電解コンデンサの構造を示
す斜視図であり、図2は、本実施例のコンデンサ用リー
ドフレームが使用されたチップ型固体電解コンデンサを
示す断面図であり、図3は、本実施例のコンデンサ用リ
ードフレームの形状を示す図であり、図4は、本実施例
に用いたコンデンサ用リードフレームの外観斜視図であ
る。
【0015】本実施例のチップ型固体電解コンデンサ1
は、図1に示すように、コンデンサ素子2と、該コンデ
ンサ素子2の1側面から導出された陽極導出線4がその
上端面に溶接にて接続される断面視形状がL字状とされ
た陽極端子5と、該陽極端子5と前記コンデンサ素子2
を挟んで対向する側に、該コンデンサ素子2の下方に配
置されるとともに、該コンデンサ素子2の外周部下面と
導電性接着剤10にて電気的並びに機械的に接合された
陰極端子6と、これら陽極端子5並びに陰極端子6の実
装部となる露出部を除く部分を、前記コンデンサ素子2
を被覆するように覆う外装樹脂3と、から主に構成され
ている。
【0016】この本実施例に用いた前記陽極端子5は、
前述のように断面視形状がL字状とされ、該L字の内面
側がコンデンサ素子2の下面並びに前記陽極導出線4が
導出された側面に沿うように設けられている。
【0017】前記コンデンサ素子2としては、従来より
固体電解コンデンサ素子として使用されている素子、例
えばタンタルのような弁金属粉末を成型して焼結するこ
とにより得た焼結体の表面に陽極酸化により誘電体とな
る酸化皮膜を形成して陽極体とし、この陽極体上に二酸
化マンガンなどの固体電解質層と、カーボンや銀ペース
トから成る陰極層とを積層形成することにより得られる
コンデンサ素子等を好適に使用することができる。尚、
前記固体電解質としてポリピロール等の高分子電解質を
用いたもの等も使用することができる。
【0018】これらコンデンサ素子2が実装される本実
施例のコンデンサ用リードフレーム11(以下リードフ
レームと略称する)は、図4に示すような形状とされ、
該リードフレームには、前記陽極端子5となる部分と陰
極端子6となる部分とが所定間隔に離間するように形成
された実装単位が切り返し連続形成されており、これら
各実装単位において陽極端子5と陰極端子6とを跨るよ
うに、前記コンデンサ素子2が連続的に実装されるよう
になっており、本実施例では、これらコンデンサ素子2
を複列に実装できるようになっている。
【0019】また、該リードフレーム11の前記該陽極
端子5と陰極端子6とが繋がる部分には、前記のよう
に、陽極端子5の断面視形状をL字状とするための凸部
20が設けられており、これら凸部20は、図3に示す
ように、前記該陽極端子5と陰極端子6とが繋がる部分
の折曲げ加工部を折曲げ加工することで、コンデンサ素
子2が実装された際に該凸部20の上面と前記陽極導出
線4の下端とが当接するような高さに形成される。
【0020】尚、本実施例では、図4に示すように、リ
ードフレーム11の枠部11’にも同様に折曲げ加工に
より凸部20を形成しているが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、リードフレーム11に凸部20を形
成するのに十分な肉厚があれば、リードフレーム11の
枠部11’には折曲げ加工を実施しないようにしても良
い。
【0021】これら凸部20の折曲げ加工を実施した場
合においては、前述したように、該凸部側に前記リード
フレーム11が湾曲しやすく、リードフレーム11の平
面性が低下する場合がありとともに、これら凸部20を
有することで、該リードフレーム11が変形、特にリー
ドフレーム11の上下面方向に曲がり易くなることか
ら、これらリードフレーム11の強度を補強するととも
に、前記湾曲等を矯正することを目的として、該リード
フレーム11を平坦状とした状態にて粘着テープである
耐熱性を有するポリイミドテープ12を貼付する。
【0022】本実施例においては、これら貼付される粘
着テープとして、図7に示すように耐熱性の基材フィル
ムであるポリイミドフィルム17の一面に有機珪素系高
分子粘着剤であるシリコーン粘着剤層18が形成された
ポリイミドテープ12を使用しており、このようにポリ
イミドテープ12を使用することは、該ポリイミドテー
プ12が耐熱性、特に熱収縮が少ないとともに、外装樹
脂3のバリア性並びに機械的な強度が高いことから、該
粘着テープを外装樹脂3の堰にも使用できるようになる
ことから好ましいが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、前記リードフレーム11の強度等を適宜に補強
できるとともに、適宜に該粘着テープを剥離できるもの
であれば使用することができる。
【0023】また、本実施例では前記のように、粘着テ
ープの基材としてポリイミドフィルムを使用している
が、本発明はこれに限定されるものではなく、これら基
材フィルムとしては、良好な耐熱性を有するもの、例え
ば前記ポリイミドフィルム17に代えて各種ポリイミド
系樹脂フィルム、例えばポリイミドアミド樹脂やポリエ
ーテルイミドのフィルムも好適に用いることができると
ともに、その他の耐熱性樹脂フィルムとしてポリエーテ
ルケトン(PEEK)樹脂フィルムやポリパラバン酸樹
脂フィルム或いはポリフェニレンサアルファイド(PP
S)樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)樹脂フィルムや、ポリブチレンテレフタレート(P
BT)樹脂フィルムや、ポリカーボネート(PC)樹脂
フィルムや、ポリアリレート(PAR)樹脂フィルム等
も使用することができ、これら使用する樹脂としては、
外装樹脂3の被覆工程における加熱温度やコスト等から
適宜に選択すれば良い。
【0024】また、前記ポリイミドテープ12の粘着剤
層であるシリコーン粘着剤層18は、外装樹脂3の被覆
工程における加熱においても、粘着力が大幅に低下する
ことのない良好な耐熱性を有するとともに、これら外装
樹脂3の離型剤層としても機能することから好ましい
が、本発明はこれに限定されるものではなく、十分な耐
熱性が得られるものであれば使用することができるとと
もに、これら粘着フィルムを外装樹脂3の被覆工程にお
いて堰として使用しない場合には、これら耐熱性を有せ
ず、適宜に剥離できるものであれば使用することができ
る。
【0025】このように、下面にポリイミドテープ12
が貼着されたリードフレーム11を使用することは、該
ポリイミドテープ12にて後述するコンデンサ素子2の
実装工程や、外装樹脂3の形成工程において、外装樹脂
3が、陽極端子5並びに陰極端子6の実装面となる下面
に付着することを回避できるようになることから好まし
い。
【0026】以下、本実施例の前記リードフレーム11
が使用される状況を、チップ型固体電解コンデンサ1の
製造工程に沿って説明する。
【0027】まず、図5(a)に示すように、陰極端子
6となる部分の上面に、導電性接着材10を塗布形成
し、該塗布後に図5(b)に示すようにコンデンサ素子
2を実装する。
【0028】これらコンデンサ素子2を搭載した後、前
記陽極導出線4と前記凸部20の上面とを溶接にて接合
するとともに、導電性接着材10の乾燥・硬化を行って
コンデンサ素子2を固定する。
【0029】これら導電性接着材10としては、接続す
る前記コンデンサ素子2の下面が前述のようにカーボン
や銀ペーストから成る陰極層が露出していることから、
これら陰極層との接着性等の観点から、通常においてI
C等のマウントに使用される銀系の導電性接着材10が
好適に使用されるが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、これら導電性接着材10に代えて半田ペースト
等を塗布しておき、コンデンサ素子2の搭載後において
該半田ペーストを溶融させてコンデンサ素子2を固定、
実装するようにしても良い。
【0030】また、これら導電性接着材10を塗布する
手法として、本実施例においては、図示しないディスペ
ンサを使用しているが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、これら導電性接着材10の塗布方法としては
任意の方法、例えばタンポ印刷やインクジェットノズル
等を用いて塗布する方法を使用しても良い。
【0031】これらコンデンサ素子2の固定、実装後に
おいて、前記リードフレーム11の全体に外装樹脂3と
なる封止樹脂を、図5(c)に示すように、前記コンデ
ンサ素子2全体が該外装樹脂3に覆われるような所定厚
みとなるように流し込むとともに、該リードフレーム1
1の外部雰囲気を真空とすることで、内部の微細な領域
まで外装樹脂3が充填されるようにした後、該外装樹脂
3を硬化させる。
【0032】このように、外部雰囲気を真空とすること
は、内部の微細な領域まで外装樹脂3を迅速に充填でき
るようになることから好ましいが、本発明はこれに限定
されるものではない。
【0033】これら外装樹脂3としては、従来のトラン
スファーモールド成型に使用されるモールド樹脂である
エポキシ系樹脂を好適に使用することができるととも
に、基板実装時の半田耐熱に耐えられる耐熱性を有し、
適宜な加熱状態或いは常温において液体状態を得ること
ができる樹脂であれば好適に使用することができる。
【0034】前記外装樹脂3が適宜な硬化状態となった
後において、図6(d)に示すように、前記ポリイミド
テープ12を剥離した後に、前記リードフレーム11の
凸部20の裏面凹部13を、該凹部13に入り込んだ前
記外装樹脂3とともに図6(e)に示すようにリードフ
レーム11の角部が曲部をなるようにR加工を実施する
ことで、図2に示す陽極端子5並びに陰極端子6の半田
収容部7、8を形成する。
【0035】このようにして半田収容部7、8を形成す
ることは、得られたチップ型固体電解コンデンサ1を基
板実装する際に、半田との接触面積を十分に取れるよう
になるり良好な実装強度が得られるばかりか、チップ型
固体電解コンデンサ1の外周に露出する半田フィレット
の領域を大幅に少ないものとすることができ、実装効率
を向上できるようになることから好ましいが、本発明は
これに限定されるものではない。
【0036】これらR加工の実施後において、図6
(f)に示すように、リードフレーム11の露出部に半
田メッキ14等の半田との塗れ性を向上できる金属のメ
ッキ加工を実施した後、チップ型固体電解コンデンサ1
の上面に相当する該リードフレーム11の露出面とは反
対面に、図6(g)に示すように、ダイシングテープ1
5を貼着して、図6(h)に示すように、前記凹部13
側より切断溝16を形成し、図3の切断エリアが切り出
されてチップ型固体電解コンデンサ1が得られる。
【0037】以上、本発明を図面に基づいて説明してき
たが、本発明はこれら前記実施例に限定されるものでは
なく、本発明の主旨を逸脱しない範囲での変更や追加が
あっても、本発明に含まれることは言うまでもない。
【0038】
【発明の効果】本発明は次の効果を奏する。 (a)請求項1の発明によれば、前記凸部形成に伴うリ
ードフレームの強度低下を前記粘着フィルムが補うこと
で、該リードフレームの搬送中における曲がり等の発生
を大幅に低減することができる。
【0039】(b)請求項2の発明によれば、前記粘着
フィルムが外装樹脂の被覆工程における加熱条件に耐え
得る耐熱性を有し、これら外装樹脂の堰とすることがで
きるようになり、従来のようなコンデンサ素子毎にトラ
ンスファーモールド用の金型を必要とせず、製造設備の
小型化を図れるばかりか、樹脂被服が不要な陽極端子と
陰極端子の露出部のマスキング材ともなり、これら陽極
端子と陰極端子の露出部のマスキング工程を各工程の途
中にて実施することを回避でき、工程の簡素化を図るこ
とができる。
【0040】(c)請求項3の発明によれば、ポリイミ
ド系フィルムは非常に高い耐熱性を有するとともに機械
的な強度にも優れていることから、粘着テープの基材フ
ィルムとして好適である。
【0041】(d)請求項4の発明によれば、前記被覆
工程の加熱において粘着力が低下することで、被覆樹脂
(外装樹脂)が不必要な部位にも侵入してしまい不良品
となることを回避できる。
【0042】(e)請求項5の発明によれば、前記粘着
テープの剥離を容易に実施できるばかりか、該粘着材層
が前記外装樹脂表示に移行してしまい、不良品となるこ
とを回避できる。
【0043】(f)請求項6の発明によれば、前記有機
珪素系高分子粘着剤は高温における粘着力の保持性に優
れるばかりか、適宜な離型性を有することから、前記粘
着テープの粘着剤として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるチップ型固体電解コ
ンデンサの構造を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例1におけるチップ型固体電解コ
ンデンサを示す断面図である。
【図3】本発明の実施例1にて用いたリードフレームの
形状を示す図である。
【図4】本発明の実施例1にて用いたリードフレームの
外観斜視図である。
【図5】本発明のチップ型固体電解コンデンサの製造工
程を示す図である。
【図6】本発明のチップ型固体電解コンデンサの製造工
程を示す図である。
【図7】本実施例に用いたポリイミドテープを示す図で
ある。
【図8】従来のチップ型固体電解コンデンサを示す断面
図である。
【図9】従来のチップ型固体電解コンデンサを示す断面
図である。
【符号の説明】
1 チップ型固体電解コンデンサ 2 コンデンサ素子 3 外装樹脂 4 陽極導出線 5 陽極端子 6 陰極端子 7 半田収容部(陽極) 8 半田収容部(陰極) 10 導電性接着剤 11’ 枠部 11 リードフレーム 12 ポリイミドテープ 13 凹部 14 半田メッキ 15 ダイシングテープ 16 切断溝 17 ポリイミドフィルム 18 シリコーン粘着剤層 20 凸部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁作用金属から成る陽極体の表面に誘電
    体酸化皮膜と電解質層と陰極層とを順次積層形成すると
    ともに、前記陽極体により導出された陽極導出線を有す
    るコンデンサ素子を実装するコンデンサ用リードフレー
    ムであって、実装される前記コンデンサ素子の下面から
    前記陽極導出線の下端高さに相当する凸部を有するとと
    もに、該凸部側と反対面をほぼ覆うように粘着フィルム
    が貼付されていることを特徴とするコンデンサ用リード
    フレーム。
  2. 【請求項2】 前記粘着フィルムが、コンデンサ素子を
    覆う外装樹脂の被覆工程において印加される加熱条件に
    おいても著しい熱変形を生じない耐熱性を有する請求項
    1に記載のコンデンサ用リードフレーム。
  3. 【請求項3】 前記粘着テープの基材フィルムが、所定
    厚みのポリイミド系フィルムである請求項2に記載のコ
    ンデンサ用リードフレーム。
  4. 【請求項4】 前記粘着テープの粘着剤層は、前記被覆
    工程において印加される加熱条件においても著しい粘着
    力の低下を生じない耐熱性を有する請求項1〜3のいず
    れかに記載のコンデンサ用リードフレーム。
  5. 【請求項5】 前記粘着テープの粘着剤層は、前記外装
    樹脂と接着することなく適宜な離型性を有する請求項1
    〜4のいずれかに記載のコンデンサ用リードフレーム。
  6. 【請求項6】 前記粘着テープの粘着剤層が、有機珪素
    系高分子粘着剤にて形成されている請求項4または5に
    記載のコンデンサ用リードフレーム。
JP2001291350A 2000-09-27 2001-09-25 コンデンサ用リードフレーム Pending JP2002175954A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001291350A JP2002175954A (ja) 2000-09-27 2001-09-25 コンデンサ用リードフレーム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-294021 2000-09-27
JP2000294021 2000-09-27
JP2001291350A JP2002175954A (ja) 2000-09-27 2001-09-25 コンデンサ用リードフレーム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002175954A true JP2002175954A (ja) 2002-06-21

Family

ID=26600823

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001291350A Pending JP2002175954A (ja) 2000-09-27 2001-09-25 コンデンサ用リードフレーム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002175954A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006253367A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 Rohm Co Ltd 面実装型固体電解コンデンサとその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006253367A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 Rohm Co Ltd 面実装型固体電解コンデンサとその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8107224B2 (en) Thin solid electrolytic capacitor having high resistance to thermal stress
JP4060657B2 (ja) 固体電解コンデンサとその製造方法
US6866893B2 (en) Conductive cap, electronic component, and method of forming insulating film of conductive cap
JP4392960B2 (ja) タンタル電解コンデンサの製造方法
JP2001244145A (ja) 固体電解コンデンサ
JP2002025858A (ja) 固体電解コンデンサおよびその製法
JP2002175954A (ja) コンデンサ用リードフレーム
JP2009224688A (ja) 固体電解コンデンサ
JP2002110461A (ja) チップ型固体電解コンデンサ
JP2002170741A (ja) チップ型固体電解コンデンサの製造方法
JP2002175939A (ja) チップ型固体電解コンデンサの製造方法
JP2002175953A (ja) コンデンサ用リードフレーム
JP2002170742A (ja) チップ型固体電解コンデンサ
JP2002170744A (ja) チップ型固体電解コンデンサ
JP4104803B2 (ja) 固体電解コンデンサの製法
JP2003197485A (ja) チップ型固体電解コンデンサ及びその製造方法
JP2002175952A (ja) コンデンサ用リードフレーム
JP4539004B2 (ja) チップ型固体電解コンデンサ
JP4517507B2 (ja) チップ型固体電解コンデンサの製造方法
JP2002175940A (ja) チップ型固体電解コンデンサ
JP2002175943A (ja) チップ型固体電解コンデンサ
JPH04284617A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP3433479B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP2006032382A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP2002175941A (ja) チップ型固体電解コンデンサの製造方法