JP2002175638A - 光ピックアップの光学系調整方法 - Google Patents

光ピックアップの光学系調整方法

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JP2002175638A
JP2002175638A JP2000371275A JP2000371275A JP2002175638A JP 2002175638 A JP2002175638 A JP 2002175638A JP 2000371275 A JP2000371275 A JP 2000371275A JP 2000371275 A JP2000371275 A JP 2000371275A JP 2002175638 A JP2002175638 A JP 2002175638A
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laser light
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Shuzo Kaino
修三 戒能
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光ピックアップの光学系の調整を高精度、且つ
効率的に行うことができる光学系調整方法を提供する。 【解決手段】光ピックアップのレーザ光源1から出射さ
せたレーザ光を、このレーザ光の光路中に配置した光絞
り部材21の光通過孔21aに通過させ、レーザ光源1
の出射方向を可変することにより、光通過孔21aを通
過した光の光強度の最大強度部が光通過孔21aの孔径
の中心に一致するように光強度分布を調整する。この光
強度分布の調整に先立って、レーザ光源1のコリメート
レンズに対する相対位置を可変してレーザ光の光軸を所
定の角度に調整することが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD(コンパクト
ディスク)やDVD(デジタルビデオディスク)などの
光ディスクに対する記録または再生に用いられる光ピッ
クアップにおける光軸の角度や出射光の光強度分布を調
整する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の光ピックアップは、一般に、図
5に示すような構成になっている。すなわち、レーザ光
源ホルダ2内に保持されたレーザ光源としてのレーザダ
イオード1から出射したレーザ光は、ハフーミラー3で
方向転換されたのちに、上記レーザ光のファーフィール
ドパターンが楕円形をしていることからコリメートレン
ズ4で平行光にされ、さらに、ビームスプリッタ7によ
り上方に立ち上がるよう方向転換されたのちに、対物レ
ンズ8でDVDなどのディスク媒体9に絞り込まれて情
報の再生または記録が行われる。記録光と再生光を分離
するに際しては、図示を省略した偏向分離スプリッタと
4分の1波長板が光路中に介在される。
【0003】上記対物レンズ8からの収束光は、ディス
ク媒体9の記録ビットに当たって反射し、記録ビット位
置の状態による偏向成分を含んだ反射光となって対物レ
ンズ8を経たのちビームスプリッタ7に至り、このビー
ムスプリッタ7により反射されて集光レンズ10で集光
されたのちに光検出器11に入射する。この光検出器1
1に入射する反射光は、ディスク媒体9の記録層の微細
な凹凸マークで回析・反射されているので強度変調を受
けており、これを光検出器11で電気信号に変換するこ
とにより、ディスク媒体9に記録されているデータ信号
を得ることができ、これにより、ディスク媒体9の再生
が行われる。
【0004】上述の光ピックアップを備えたDVD機器
などでは、録画や再生などの品質や性能の向上を図るた
めに、光ピックアップから出射されたレーザ光の光軸が
ディスク媒体9に対し精度良く所定の角度に調整され、
且つ対物レンズ8からの収束光が所定の光強度分布に調
整されている必要がある。これに対し従来では、例え
ば、コリメートレンズ4からの平行光をプリズムミラー
などで方向変換してイメージセンサにスポット像を結像
させ、イメージセンサの出力を基に撮像装置により強度
分布像を得て、レーザダイオード1を保持するレーザ光
源ホルダ2を固定している微動ステージを作業者が手作
業で二次元的に移動させながら、上記強度分布像の中心
に最大強度部が位置するように操作することにより、光
軸位置および光強度分布を調整している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では、
従来のものに比較して2倍近い記録容量を有するディス
ク媒体9が出現したのに伴い、光ピックアップの光学系
に対しマイクロオーダーの極めて高い精度を要する多項
目の調整を行う必要が生じている。例えば、光ピックア
ップにおいて所定の光軸角度および光強度分布を得るた
めには、レーザダイオード1の点光源を中心として発光
させる角度、レーザダイオード1のコリメートレンズ4
に対する一定間隔での相対位置およびレーザダイオード
1とコリメートレンズ4との光軸上の間隔などを極めて
高精度に調整する必要がある。
【0006】しかしながら、上述の極めて高い精度を有
する多くの調整項目を作業者の手作業で行うのは非常に
困難である上に、調整する作業者の主観や技能による個
人差が生じて高精度な調整を行えない。例えば、上述し
た従来の調整方法では、平行光の中心を判断する際に、
作業者が強度分布像の輪郭の形状および最大強度部の位
置を撮像装置により得られた強度分布像を見ながら目視
で位置調整を行うので、調整結果にどうしても作業者の
個人差が生じる。また、光ピックアップの光軸角度や光
強度分布の調整を対物レンズ8をも組み込んだ光ピック
アップとしての完成品の状態で行う場合には、例えば、
再生信号のレベルやバランスを見ながら最良の信号が得
られるように調整を行うことになり、調整作業自体が困
難となって高精度に調整することが一層難しく、しか
も、調整の結果が不良であった場合には、光ピックアッ
プを分解しなければならず、生産効率が著しく低下す
る。
【0007】そこで、本発明は、上記従来の課題に鑑み
てなされたもので、光ピックアップの光学系の調整を高
精度、且つ効率的に行うことができる光学系調整方法を
提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の光ピックアップの光学系調整方法は、光ピ
ックアップのレーザ光源から出射させたレーザ光を、こ
のレーザ光の光路中に配置した光絞り部材の光通過孔に
通過させ、前記レーザ光源からのレーザ光の出射方向を
可変することにより、前記光通過孔を通過したレーザ光
の光強度の最大強度部が前記光通過孔の孔径の中心に一
致するように光強度分布を調整することを特徴としてい
る。
【0009】この光ピックアップの光学系調整方法で
は、光絞り部材の光通過孔の孔径を基準として光強度の
最大強度部の位置を調整するので、例えば、光絞り部材
を対物レンズの配設位置に配置すれば、光強度の最大強
度部が対物レンズの中心に高精度に一致する光強度分布
に調整することが可能となり、レーザ光源から出射した
レーザ光の出力を損なうことなく効率的に利用すること
ができる。しかも、その光強度分布の調整は、光通過孔
の孔径を基準として行うので、容易に自動化することが
できる。さらに、光絞り部材の光通過孔を通過したレー
ザ光のみが光強度分布の調整対象となるので、光絞り部
材が恰もレーザ光の雑成分を取り去るフィルタとしての
役割を果たし、光強度分布の計測用の例えばCCDカメ
ラには、光強度分布を演算する上での誤差成分を取り去
ったレーザ光が入射することになり、光強度分布を高精
度に計測することができる。
【0010】上記発明において、光強度分布の調整に先
立って、レーザ光源のコリメートレンズに対する相対位
置を可変してレーザ光の光軸を所定の角度に調整するこ
とが好ましい。これにより、光強度の分布画像を例えば
CCDカメラで処理する際に、常に一定の位置で調整す
ることができ、CCDカメラの画像フレームから光が外
れることなく安定して処理を行うことができる。
【0011】また、上記発明において、レーザ光源に電
力を供給して、前記レーザ光源の発光を確認できた光ピ
ックアップについてのみ光強度分布の調整または光軸角
度の調整を行うことが好ましい。これにより、不良のレ
ーザ光源を有する光ピックアップの調整を行うことによ
る時間的ロスを未然に防止でき、量産性の向上を図るこ
とができる。
【0012】さらに、上記発明において、コリメートレ
ンズを光軸方向に平行移動させて前記コリメートレンズ
の位置を可変することにより、レーザ光源から放射状に
出射されるレーザ光を平行光に調整し、そののちに、前
記平行光の光軸角度の調整を行うことが好ましい。これ
により、光軸角度を、例えばレンズとCCDカメラで構
成されたオートコリメータでセンシングすることが可能
となり、光軸角度の調整が容易となるので、この調整作
業を自動化することも可能となる。しかも、光ピックア
ップとしての実使用状態での光の出力分布を明確に計測
できる利点がある。
【0013】さらに、上記発明において、光強度分布の
調整に先立って、レーザ光源への供給電力を可変して発
光パワーを所定値に調整することが好ましい。これによ
り、例えば光強度分布計測用のCCDカメラは、レーザ
光が適正な輝度に調整されていることにより、光強度分
布の特徴を正確に抽出することができ、光強度分布の調
整の歩留りが向上する。
【0014】さらに、上記発明において、光絞り部材の
光通過孔を通過したレーザ光を2方向に分岐させて、一
方のレーザ光に基づき光軸角度の調整を行うとともに、
他方のレーザ光に基づき光強度分布の調整を行うことが
好ましい。これにより、レーザ光の光軸角度および光強
度分布の各調整をほぼ同時に行うことができ、実用化に
際しては、同一作業ポジションにおいて光軸角度と光強
度分布の各調整を行うことができ、設備が小型になって
小さな設置スペースに設置できるとともに、移載タクト
の短縮に伴って調整を短時間で能率的に行える。
【0015】さらに、上記発明において、光絞り部材
を、レーザ光源から出射したレーザ光の光路中における
理論上の対物レンズの配設位置に配置し、前記光絞り部
材の光通過孔を通過したレーザ光の光軸角度および光強
度分布をそれぞれ調整することが好ましい。これによ
り、光ピックアップとして実使用時における対物レンズ
を通過するレーザ光のみを調整対象として光軸角度およ
び光強度分布の各調整を効果的に行うことができる。
【0016】上記手段において、対物レンズの有効径と
同径の光通過孔を有する光絞り部材を前記対物レンズと
同位置に配置して、前記光通過孔を通過したレーザ光の
光強度の最大強度部を前記光通過孔の孔径の中心に一致
させる調整を行うことが好ましい。これにより、レーザ
光の光強度の最大強度部を対物レンズの中心に高精度に
一致させるよう調整することができ、レーザ光源から出
射したレーザ光を効率良く利用することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明
の一実施の形態に係る光ピックアップの光学系調整方法
を具現化するための光ピックアップの概略構成を示す平
面図、図2はその光学系調整方法を具現化するための調
整機構の光学系の配置を示す斜視図であり、これらの図
において図5と同一若しくは同等のものには同一の符号
を付して、その説明を省略する。図1に示すように、レ
ーザダイオード1を保持したレーザ光源ホルダ2のレー
ザ光の出射側の一面には、半球面形状の角度調整面12
が膨出形成されており、この角度調整面12は、上記レ
ーザ光源ホルダ2を保持する受け保持部材13に半球面
形状のすり鉢状に形成された凹状受け球面14に対し摺
動自在に嵌め込まれている。
【0018】上記受け保持部材13は、ねじ17によっ
て光学ベース18に固定されるようになっており、レー
ザ光源ホルダ2は、ねじ17で受け保持部材13と共に
光学ベース18に固定されるばね材からなる弾性部材1
9によって受け保持部材13に押し付けられている。ま
た、光学ベース18の端部には、光ピックアップをDV
D機器などに組み込む際の配設位置の基準となるシャフ
ト20が設けられている。
【0019】受け保持部材13は、図1に明示するよう
に、光学ベース18への取付箇所に対して少許の間隙s
を有する形状になっていることにより、ねじ17を緩め
れば、図2に示すように、レーザ光の出射方向に対し直
交面における互いに直交するX軸方向XおよびY軸方向
Yに僅かに移動することが可能となる。それにより、レ
ーザダイオード1は、所定面内においてコリメートレン
ズ4との相対位置を可変して任意に調整できるようにな
っている。これにより、レーザ光の光軸角度を任意に可
変設定することができる。
【0020】また、レーザ光源ホルダ2は、角度調整面
12が凹状受け球面14に対し摺動することによって任
意の方向に回動可能になっている。すなわち、レーザ光
源ホルダ2は、図2に示すX軸方向Xの軸を自身の中央
部(つまりレーザダイオード1の配設位置)を支点に回
動させるときのX軸回動方向θXおよびY軸方向Yの軸
を自身の中央部(つまりレーザダイオード1の配設位
置)を支点に回動させるときのY軸回動方向θYに向け
それぞれ任意の角度だけ可変することが可能になってい
る。それにより、点光源であるレーザダイオード1から
発光されるレーザ光は、レーザダイオード1に固有の光
強度分布の位置を任意に可変設定することができる。
【0021】図2に示すように、この光ピックアップの
光学系の調整方法では、対物レンズ8を組み込まずに、
レーザ光の光路中における対物レンズ8の理論上の配設
位置に、対物レンズ8の有効径と同径であって真円度の
保証された光通過孔21aを有する光絞り部材21を配
置する。さらに、この調整方法では、光絞り部材21か
らの光を2方向に分岐させるハーフミラー22と、ハー
フミラー22を直進して入射するレーザ光の光強度分布
を計測するCCDカメラ23と、ハーフミラー22から
直交方向に反射して入射するレーザ光の光軸角度を計測
するオートコリメータ24とが設けられている。オート
コリメータ24はレンズとCCDカメラとより構成され
ている。また、コリメートレンズ4は、図2に矢印で示
すように、これを通過する光軸方向Zに平行移動される
ようになっているが、これの移動手段については後述す
る。
【0022】また、この光ピックアップの光学系の調整
方法では、調整装置の全体を制御するコンピュータから
なる制御部42は、レーザ光源用電源部43に対し動作
指令を与えてレーザ光源ホルダ2に保持されているレー
ザダイオード1に対し所定の駆動電力を供給するととも
に、CCDカメラ23およびオートコリメータ24から
なる取り込んだ計測情報に基づき後述の各モータに対し
動作指令を与えて、光軸角度および光強度分布の位置調
整をそれぞれ行う。これについての詳細は後述する。
【0023】図3は、本発明の一実施の形態に係る光ピ
ックアップの光学系調整方法を具現化した光学系調整装
置を示す概略斜視図であり、同図において図1および図
2と同一若しくは同等のものには同一の符号を付して、
重複する説明を省略する。光ピックアップの光学ベース
18は、保持治具27上に載置されて、シャフト20の
両端部が位置決め受け部材28の凹所に嵌め込まれた状
態で押え部材29で固定されていることにより、X軸方
向Xの位置決めがなされているとともに、光学ベース1
8のシャフト20に直交する側面が位置決め当接部材3
0に当てがわれて、X軸方向Xに対し直交方向の位置決
めがなされている。また、オートコリメータ24は、上
述のように位置決めされた光学ベース18に対し垂直方
向の上方に向けレーザ光が立ち上がるよう調整されたと
きに、このレーザ光が自身の所定の位置に入射するよう
に予め設置角度が更正されている。換言すると、オート
コリメータ24の所定の位置にレーザ光が入射すれば、
このレーザ光が光学ベース18に対し垂直に上方に立ち
上がるよう調整されたことになる。
【0024】光ピックアップにおけるレーザ光源ホルダ
2は、NC軸テーブル機構部26の上端中央部に設けら
れた取付フレーム体31に両側から挟持される状態にセ
ットされるとともに、受け保持部材13はエアチャック
35に把持状態に保持される。上記NC軸テーブル機構
部26は、X軸方向移動用モータ32の回転駆動によっ
てX軸方向Xに移動されるX軸用テーブル33に、Y軸
用テーブル34がY軸方向移動用モータ37の回転駆動
によってY軸方向に移動可能な状態に設けられている。
上記エアチャック35はブラケットを介してY軸用テー
ブル34上に設けられている。これにより、エアチャッ
ク35に保持された受け保持部材13は、X軸方向移動
用モータ32およびY軸方向移動用モータ37がそれぞ
れ回転駆動することによって、X軸用テーブル33およ
びY軸用テーブル34を介してX軸方向XおよびY軸方
向Yに移動される。
【0025】さらに、上記NC軸テーブル機構部26で
は、Y軸用テーブル34上にY軸回動方向θYに回動自
在に支持されたθY軸用テーブル38が、θY軸方向回
動用モータ39の回転駆動により回動されるようになっ
ており、さらに、θY軸用テーブル38上にθX軸方向
回動用モータ40が設置され、上記取付フレーム体31
は、θX軸方向回動用モータ40にこれの回転駆動によ
りX軸回動方向θXに回動されるよう取り付けられてい
る。また、コリメートレンズ4は、これの光軸方向Zに
移動自在となったレンズ移動用テーブル41上に設置さ
れて、テーブル移動用モータ(図示せず)の回転駆動に
よるレンズ移動用テーブル41の移動制御によって光軸
方向Zの位置を調整されるようになっている。
【0026】上記調整装置の全体を制御するコンピュー
タからなる制御部42は、レーザ光源用電源部43に対
し動作指令を与えてレーザ光源ホルダ2に保持されてい
るレーザダイオード1に対し所定の駆動電力を供給する
よう制御するとともに、CCDカメラ23およびオート
コリメータ24から取り込んだ計測情報に基づき各モー
タ32,37,39,40に対し動作指令を与えて各々
の対応するテーブル33,34,38,41の位置を制
御する。
【0027】つぎに、上記調整装置による光ピックアッ
プの光学系調整処理について、その調整処理アルゴリズ
ムを示すフローチャートである図4に基づき詳細に説明
する。先ず、光ピックアップを保持治具27に図3に示
す状態にセットする(ステップS1 )。この光ピックア
ップのセットが終了すると、制御部42は、レーザ光源
用電源部43に対しレーザダイオード1に所定の電力を
供給するよう動作指令を与えて、レーザダイオード1を
発光させるよう制御する(ステップS2)。そののち
に、制御部42は、オートコリメータ24から取り込ん
だ情報に基づきレーザダイオード1が正常に発光したか
否かの発光検査を行う(ステップS3)。ここで、レー
ザダイオード1が正常に発光しなかったと判別した場合
には、その光ピックアップが不良のレーザダイオード1
を有していることから、その光ピックアップを取り外し
(ステップS4)たのちに、ステップS1にリターンし
て新たな光ピックアップを保持治具27にセットする。
これにより、不具合のある光ピックアップの光学系の調
整を行う時間的ロスを省いて量産性の向上を図ることが
できる。
【0028】一方、発光検査においてレーザダイオード
1が正常に発光したと判別(ステップS3)した光ピッ
クアップについては、CCDカメラ23が計測した輝度
が適正であるか否かを制御部42が判別する(ステップ
S5)。ここで、制御部42は、例えば輝度が高過ぎる
か、或いは低過ぎることに起因してCCDカメラ23が
光強度分布の特徴を正確に計測していないと判別した場
合に、CCDカメラ23からの情報に基づきレーザ光源
用電源部43に対しレーザダイオード1への供給電力を
可変する動作指令を与えて、レーザダイオード1の輝度
が適正になるようフィードバック制御する(ステップS
6)。
【0029】続いて、制御部42は、オートコリメータ
24から取り込んだ情報に基づきレンズ移動用テーブル
41の駆動源のモータに動作指令を与えてコリメートレ
ンズ4を光軸方向Zに平行移動させながら、オートコリ
メータ24からの情報によってコリメートレンズ4を通
過した光が平行光となったと判別した時点でレンズ移動
用テーブル41の移動を停止する。すなわち、制御部4
2は、コリメートレンズ4をこれを通過した光が正確に
平行光となる位置に調整する(ステップS7)。
【0030】コリメートレンズ4の位置調整が終了した
ならば、ねじ締め機構部(図示せず)に対し図1に示し
たねじ17を緩めるよう動作指令を与える。なお、図3
では、図示の便宜上、ねじ17が受け保持部材13から
抜脱した状態に図示しているが、ねじ17は、レーザ光
源ホルダ2と受け保持部材13とが相互に僅かに変位で
きる程度に緩められるだけである。
【0031】上記ねじ17を緩めた状態において、制御
部42は、レーザダイオード1から出射するレーザ光に
おけるビームスプリッタ7から立ち上がる光軸が光ピッ
クアップの基準面となるシャフト20に対し所定の角度
となるよう調整する制御を行う(ステップS8)。
【0032】光軸角度の調整手段を具体的に説明する
と、オートコリメータ24は、対物レンズ8の理論上の
配設位置に配置された光絞り部材21における対物レン
ズ8の有効径と同一径の光通過孔21aを通過したのち
にハーフミラー22で反射して入射したレーザ光の光軸
の基準面(この場合はシャフト20)に対する角度を検
出して、その光軸角度の検出情報を制御部42に対し出
力する。ここで、光絞り部材21の光通過孔21aを通
過するレーザ光は、上述のようにコリメートレンズ4を
光軸方向Zに平行移動させることによって平行光に予め
調整されているので、レンズとCCDカメラで構成され
たオートコリメータ24によって光軸角度をセンシング
することが可能になっているとともに、オートコリメー
タ24は光ピックアップに組み立てた実使用状態での光
出力分布を明確に検出できる。
【0033】制御部42は、オートコリメータ24から
取り込んだ情報を基に演算などの処理を行って、その処
理結果に基づいて、X軸方向移動用モータ32およびY
軸方向移動用モータ37をそれぞれ回転制御することに
よってX軸用テーブル33およびY軸用テーブル34を
それぞれ移動制御し、Y軸用テーブル34に設けられた
エアチャック35に保持されている受け保持部材13
を、X軸方向XおよびY軸方向Yにおける所定の向きに
所定距離だけそれぞれ移動させて、オートコリメータ2
4からの情報による基準面に対する光軸角度が所定値に
なるようフィードバック制御する。
【0034】光軸角度の調整が終了したならば、制御部
42は光絞り部材21の光通過孔21aおよびハーフミ
ラー22をそれぞれ通過したレーザ光の光強度分布を調
整するよう制御する(ステップS9)。具体的に説明す
ると、制御部42は、CCDカメラ23から取り込んだ
情報を基に演算などの処理を行って、その処理結果に基
づいて、θY軸方向回動用モータ39およびθX軸方向
回動用モータ40をそれぞれ回転制御することにより、
取付フレーム体31に保持されているレーザ光源ホルダ
2つまりレーザダイオード1を、X軸回動方向θXおよ
びY軸回動方向θYにおける所定の向きに所定の角度だ
けそれぞれ回動させて、CCDカメラ23からの情報
が、ガウス分布の輝度重心つまり光強度の最大強度部が
光の中心つまり光絞り部材21の光通過孔21aの孔径
の中心に一致する光強度分布になるようフィードバック
制御する。
【0035】上述の光強度分布の調整では、対物レンズ
8の有効径と同径の光通過孔21aを有する光絞り部材
21を対物レンズ8の理論上の配設位置に配置して、そ
の光通過孔21aを通過したレーザ光における光強度の
最大強度部を光通過孔21aの孔径の中心に一致させる
よう調整しているので、光ピックアップを組み立てたと
きには、対物レンズ8の中心に光強度の最大強度部が確
実に位置する光強度分布とすることができ、レーザダイ
オード1のレーザ光の光成分を無駄にすることなく効率
的に利用することができる。
【0036】また、上記光強度分布の調整は予め光軸角
度を調整したのちに行うので、CCDカメラ23が光強
度の分布画像を処理する際には常に一定の位置で処理す
ることになり、高精度な調整を行う場合にもCCDカメ
ラ23の画像フレームから光が外れることなく安定した
処理を行うことが可能となる。さらに、レーザダイオー
ド1の発光パワーは、ステップS5およびステップS6
において光強度分布の調整に先立って適正な輝度になる
よう予め調整していることから、CCDカメラ23に入
射するレーザ光は光強度分布の特徴を容易、且つ確実に
抽出できる光強度になっているので、調整の歩留り向上
を図ることができるとともに、光ピックアップの実使用
状態での光強度分布の計測を行って調整することが可能
となる。しかも、この光強度分布の調整手段では光絞り
部材21がレーザ光の雑成分を取り去るフィルタとして
の役割を果たすので、光強度分布を測定するCCDカメ
ラ23は誤差成分が除去された状態で光強度分布形状を
演算できるという利点がある。
【0037】上述の工程によって光ピックアップの光学
系の調整が終了し、ねじ締め機構部はねじ17の締め付
け動作を行って受け保持部材13を光学ベース18に固
定する(ステップS10)。これにより、レーザダイオ
ード1のコリメートレンズ4に対する相対位置は調整状
態に固定されて、光軸角度が上述の調整した値に保持さ
れる。さらに、レーザ光源ホルダ2と受け保持部材13
との間には光硬化性接着剤(図示せず)が塗布され、そ
の光硬化性接着剤に紫外線を照射することにより、レー
ザ光源ホルダ2が受け保持部材13に接着固定され(ス
テップS11)、光強度分布が上述の調整した状態に保
持される。最後に、全ての光ピックアップに対する調整
が終了したか否かを判別して(ステップS12)、終了
していない場合にはステップS1にリターンして、上述
と同様の処理および動作を繰り返す。
【0038】この光ピックアップの光学系調整方法で
は、レーザ光の光路上にハーフミラー22を配置して光
を2方向に分岐することにより、光軸角度の調整と光強
度分布の調整とをほぼ同時に行うことが可能になってお
り、この調整方法を具現化した設備は、同一作業ポジシ
ョンにおいて上記2種の調整をほぼ同時に行うことがで
きることから、小型化できて省スペース化を図ることが
できるとともに、ワークの移載タクトの短縮に伴い調整
時間を短縮化することができるから、量産性の向上が可
能となる。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明の光ピックアップの
光学系調整方法によれば、レーザ光を光絞り部材の光通
過孔に通過させて、その光通過孔を通過したレーザ光の
光強度の最大強度部が光通過孔の孔径の中心に一致する
ように光強度分布を調整するようにしたので、光絞り部
材の光通過孔の孔径を基準として光強度の最大強度部の
位置を調整することができ、例えば、光絞り部材を対物
レンズの配設位置に配置すれば、光強度の最大強度部が
対物レンズの中心に高精度に一致する光強度分布に調整
することが可能となり、レーザ光源から出射したレーザ
光の出力を損なうことなく効率的に利用することができ
る。
【0040】しかも、その光強度分布の調整は、光通過
孔の孔径を基準として行うので、容易に自動化すること
ができる。さらに、光絞り部材の光通過孔を通過したレ
ーザ光のみが光強度分布の調整対象となるので、光絞り
部材が恰もレーザ光の雑成分を取り去るフィルタとして
の役割を果たし、光強度分布の計測用の例えばCCDカ
メラには、光強度分布を演算する上での誤差成分を取り
去ったレーザ光が入射することになり、光強度分布を高
精度に計測することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る光ピックアップの
光学系調整方法を具現化するための光ピックアップの概
略構成を示す平面図。
【図2】同上の光学系調整方法を具現化するための調整
機構における光学系の配置を示す斜視図。
【図3】同上の実施の形態に係る光ピックアップの光学
系調整方法を具現化した光学系調整装置を示す概略斜視
図。
【図4】同上の調整装置による調整処理アルゴリズムを
示すフローチャート。
【図5】本発明の調整対象となる一般的な光ピックアッ
プの主要構成要素の配置を示す斜視図。
【符号の説明】
1 レーザダイオード(レーザ光源) 4 コリメートレンズ 8 対物レンズ 21 光絞り部材 21a 光通過孔

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ピックアップのレーザ光源から出射さ
    せたレーザ光を、このレーザ光の光路中に配置した光絞
    り部材の光通過孔に通過させ、 前記レーザ光源からのレーザ光の出射方向を可変するこ
    とにより、前記光通過孔を通過したレーザ光の光強度の
    最大強度部が前記光通過孔の孔径の中心に一致するよう
    に光強度分布を調整することを特徴とする光ピックアッ
    プの光学系調整方法。
  2. 【請求項2】 光強度分布の調整に先立って、レーザ光
    源のコリメートレンズに対する相対位置を可変してレー
    ザ光の光軸を所定の角度に調整するようにした請求項1
    に記載の光ピックアップの光学系調整方法。
  3. 【請求項3】 レーザ光源に電力を供給して、前記レー
    ザ光源の発光を確認できた光ピックアップについてのみ
    光強度分布の調整または光軸角度の調整を行うようにし
    た請求項1または2に記載の光ピックアップの光学系調
    整方法。
  4. 【請求項4】 コリメートレンズを光軸方向に平行移動
    させて前記コリメートレンズの位置を可変することによ
    り、レーザ光源から放射状に出射されるレーザ光を平行
    光に調整し、そののちに、前記平行光の光軸角度の調整
    を行うようにした請求項2または3に記載の光ピックア
    ップの光学系調整方法。
  5. 【請求項5】 光強度分布の調整に先立って、レーザ光
    源への供給電力を可変して発光パワーを所定値に調整す
    るようにした請求項1〜4の何れかに記載の光ピックア
    ップの光学系調整方法。
  6. 【請求項6】 光絞り部材の光通過孔を通過したレーザ
    光を2方向に分岐させて、一方のレーザ光に基づき光軸
    角度の調整を行うとともに、他方のレーザ光に基づき光
    強度分布の調整を行うようにした請求項1〜5の何れか
    に記載の光ピックアップの光学系調整方法。
  7. 【請求項7】 光絞り部材を、レーザ光源から出射した
    レーザ光の光路中における理論上の対物レンズの配設位
    置に配置し、前記光絞り部材の光通過孔を通過したレー
    ザ光の光軸角度および光強度分布をそれぞれ調整するよ
    うにした請求項1〜6の何れかに記載の光ピックアップ
    の光学系調整方法。
  8. 【請求項8】 対物レンズの有効径と同径の光通過孔を
    有する光絞り部材を前記対物レンズと同位置に配置し
    て、前記光通過孔を通過したレーザ光の光強度の最大強
    度部を前記光通過孔の孔径の中心に一致させる調整を行
    うようにした請求項7に記載の光ピックアップの光学系
    調整方法。
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