JP2002174368A - 差厚化流路分割パイプ及び自動車排気系二重管 - Google Patents
差厚化流路分割パイプ及び自動車排気系二重管Info
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- JP2002174368A JP2002174368A JP2000374425A JP2000374425A JP2002174368A JP 2002174368 A JP2002174368 A JP 2002174368A JP 2000374425 A JP2000374425 A JP 2000374425A JP 2000374425 A JP2000374425 A JP 2000374425A JP 2002174368 A JP2002174368 A JP 2002174368A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐熱性を維持しながら早期に触媒コンバータ
を活性化できる。 【解決手段】 内側パイプ10は、パイプ本体11の内
部を仕切り板12により2つの排ガス流路に仕切られて
いる。パイプ本体11は上流端周辺の板厚t1が他の部
分の板厚t2に比べて厚く形成されている。内側パイプ
10の上流端周辺は、高温の排ガスによって高温に曝さ
れるうえ、排ガスの脈動圧によって仕切り板12が左右
に振られることによりパイプ本体11と仕切り板12と
の連結部分周辺に負荷が加わるが、それに耐え得るだけ
の十分な耐熱強度を有している。一方、パイプ本体11
のうち上流端周辺以外の他の部分は板厚が薄く形成され
ているため、全体にわたって板厚が厚い場合に比べて、
熱容量が小さいのでここを通過する排ガスの温度低下が
抑制され、早期に触媒コンバータを活性化できる。
を活性化できる。 【解決手段】 内側パイプ10は、パイプ本体11の内
部を仕切り板12により2つの排ガス流路に仕切られて
いる。パイプ本体11は上流端周辺の板厚t1が他の部
分の板厚t2に比べて厚く形成されている。内側パイプ
10の上流端周辺は、高温の排ガスによって高温に曝さ
れるうえ、排ガスの脈動圧によって仕切り板12が左右
に振られることによりパイプ本体11と仕切り板12と
の連結部分周辺に負荷が加わるが、それに耐え得るだけ
の十分な耐熱強度を有している。一方、パイプ本体11
のうち上流端周辺以外の他の部分は板厚が薄く形成され
ているため、全体にわたって板厚が厚い場合に比べて、
熱容量が小さいのでここを通過する排ガスの温度低下が
抑制され、早期に触媒コンバータを活性化できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両エンジンの下
流側に接続され、内部が2つの排ガス流路に分割された
流路分割パイプ、及びこれを利用した自動車排気系二重
管に関する。
流側に接続され、内部が2つの排ガス流路に分割された
流路分割パイプ、及びこれを利用した自動車排気系二重
管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多気筒エンジンからの排ガスを流
通させるためのパイプとして、パイプ本体の内部に仕切
り板を設けることにより2つの排ガス流路を形成した流
路分割パイプが知られている。この流路分割パイプによ
れば、4気筒エンジンのうち排気干渉しにくい2つの気
筒からの排ガスを同じ排ガス流路に流通させることによ
り、エンジンの排気効率が向上し良好な出力特性が得ら
れる。
通させるためのパイプとして、パイプ本体の内部に仕切
り板を設けることにより2つの排ガス流路を形成した流
路分割パイプが知られている。この流路分割パイプによ
れば、4気筒エンジンのうち排気干渉しにくい2つの気
筒からの排ガスを同じ排ガス流路に流通させることによ
り、エンジンの排気効率が向上し良好な出力特性が得ら
れる。
【0003】このような流路分割パイプとしては、例え
ば図7に示すように、断面略Z状の仕切り板102をパ
イプ本体101の内部に配置した状態で、パイプ本体1
01の外側からレーザビーム照射することにより仕切り
板102のフランジ部102aとパイプ本体101とを
溶接したものが知られていた(特開平9−264128
号公報参照)。この流路分割パイプ100の端面には、
レーザ溶接ビード103つまりパイプ本体101とフラ
ンジ部102aとが溶融後固化して結合した部分が見ら
れる。
ば図7に示すように、断面略Z状の仕切り板102をパ
イプ本体101の内部に配置した状態で、パイプ本体1
01の外側からレーザビーム照射することにより仕切り
板102のフランジ部102aとパイプ本体101とを
溶接したものが知られていた(特開平9−264128
号公報参照)。この流路分割パイプ100の端面には、
レーザ溶接ビード103つまりパイプ本体101とフラ
ンジ部102aとが溶融後固化して結合した部分が見ら
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、環境面を考
慮すれば、エンジンをスタートさせた後できるだけ早い
段階で排気系の触媒コンバータを活性化温度に到達させ
て排ガスの浄化を図ることが好ましい。これを実現化す
る一手法として、エキゾーストマニホルドの熱容量を小
さくすることが考えられる。この場合、エンジンから排
出された高温の排ガスは、エキゾーストマニホルドを通
過してもそれほど温度が低下せず、高い温度を維持した
まま触媒コンバータに送り込まれるため、エンジンスタ
ート後、早期に触媒コンバータを活性化させることがで
きる。
慮すれば、エンジンをスタートさせた後できるだけ早い
段階で排気系の触媒コンバータを活性化温度に到達させ
て排ガスの浄化を図ることが好ましい。これを実現化す
る一手法として、エキゾーストマニホルドの熱容量を小
さくすることが考えられる。この場合、エンジンから排
出された高温の排ガスは、エキゾーストマニホルドを通
過してもそれほど温度が低下せず、高い温度を維持した
まま触媒コンバータに送り込まれるため、エンジンスタ
ート後、早期に触媒コンバータを活性化させることがで
きる。
【0005】しかしながら、上述のようにレーザ溶接に
よりパイプ本体101とフランジ部102aを接合した
タイプの流路分割パイプ100では、熱容量を小さくし
ようとして板厚を下げると、上流端周辺の耐熱性が低下
してしまうという問題があった。即ち、流路分割パイプ
100の上流端周辺には、高温の排ガスによって高温に
曝されるうえ、排ガスの脈動圧によって仕切り板102
が左右に振られることによりフランジ部102aとパイ
プ本体101との連結部分であるレーザ溶接ビード10
3の周辺に負荷が加わるが、高温下ではその負荷に耐え
られないおそれがあった。逆に、耐熱性を向上させよう
として板厚を上げると、熱容量が大きくなってしまい、
エンジンスタート後、早期に触媒コンバータを活性化さ
せることが難しくなるという問題があった。
よりパイプ本体101とフランジ部102aを接合した
タイプの流路分割パイプ100では、熱容量を小さくし
ようとして板厚を下げると、上流端周辺の耐熱性が低下
してしまうという問題があった。即ち、流路分割パイプ
100の上流端周辺には、高温の排ガスによって高温に
曝されるうえ、排ガスの脈動圧によって仕切り板102
が左右に振られることによりフランジ部102aとパイ
プ本体101との連結部分であるレーザ溶接ビード10
3の周辺に負荷が加わるが、高温下ではその負荷に耐え
られないおそれがあった。逆に、耐熱性を向上させよう
として板厚を上げると、熱容量が大きくなってしまい、
エンジンスタート後、早期に触媒コンバータを活性化さ
せることが難しくなるという問題があった。
【0006】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、耐熱性を維持しながら早期に触媒コンバータを活
性化できる流路分割パイプを提供することを目的とす
る。
あり、耐熱性を維持しながら早期に触媒コンバータを活
性化できる流路分割パイプを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するため、請求項1記載の発明は、車両エンジン
の下流側に接続され、仕切り部により円筒部の内部が2
つの排ガス流路に分割された流路分割パイプにおいて、
上流端周辺の前記仕切り部及び前記円筒部の少なくとも
一方の板厚が下流側に比べて厚く形成されていることを
特徴とする。
を解決するため、請求項1記載の発明は、車両エンジン
の下流側に接続され、仕切り部により円筒部の内部が2
つの排ガス流路に分割された流路分割パイプにおいて、
上流端周辺の前記仕切り部及び前記円筒部の少なくとも
一方の板厚が下流側に比べて厚く形成されていることを
特徴とする。
【0008】この差厚化流路分割パイプの上流端周辺
は、高温の排ガスによって高温に曝されるうえ、排ガス
の脈動圧によって仕切り部が左右に振られることにより
仕切り部と円筒部との連結部分周辺に負荷が加わるが、
本発明では上流端周辺の円筒部及び仕切り部の少なくと
も一方の板厚が他の部分(下流側)に比べて厚く形成さ
れているため、そのように高温に曝され且つ負荷が加わ
ったとしても、それに耐え得るだけの十分な耐熱強度を
有している。一方、上流端周辺以外の他の部分は板厚が
薄く形成されているため、全体にわたって板厚が厚い場
合に比べて、軽量になるうえ、熱容量が小さいのでここ
を通過する排ガスの温度低下が抑制され、エンジンスタ
ート後、早期に触媒コンバータを活性化できる。
は、高温の排ガスによって高温に曝されるうえ、排ガス
の脈動圧によって仕切り部が左右に振られることにより
仕切り部と円筒部との連結部分周辺に負荷が加わるが、
本発明では上流端周辺の円筒部及び仕切り部の少なくと
も一方の板厚が他の部分(下流側)に比べて厚く形成さ
れているため、そのように高温に曝され且つ負荷が加わ
ったとしても、それに耐え得るだけの十分な耐熱強度を
有している。一方、上流端周辺以外の他の部分は板厚が
薄く形成されているため、全体にわたって板厚が厚い場
合に比べて、軽量になるうえ、熱容量が小さいのでここ
を通過する排ガスの温度低下が抑制され、エンジンスタ
ート後、早期に触媒コンバータを活性化できる。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の差
厚化流路分割パイプであって、鋳型によって一体成形さ
れたことを特徴とする。この場合、鋳型を適宜選択する
ことにより、差厚化流路分割パイプの上流端周辺の円筒
部を下流側に比べて厚く形成したり、あるいは上流端周
辺の仕切り部を下流側に比べて厚く形成したり、あるい
はその両方を下流側に比べて厚くしたりすることができ
る。
厚化流路分割パイプであって、鋳型によって一体成形さ
れたことを特徴とする。この場合、鋳型を適宜選択する
ことにより、差厚化流路分割パイプの上流端周辺の円筒
部を下流側に比べて厚く形成したり、あるいは上流端周
辺の仕切り部を下流側に比べて厚く形成したり、あるい
はその両方を下流側に比べて厚くしたりすることができ
る。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1記載の差
厚化流路分割パイプであって、円筒部としてのパイプ本
体と、仕切り部としての仕切り板と、仕切り板に設けら
れたフランジ部とパイプ本体とを溶接したときに形成さ
れたビードとを備え、パイプ本体は、上流端周辺の板厚
が下流側に比べて厚く形成されていることを特徴とす
る。この場合、上流端周辺のパイプ本体の板厚が他の部
分(下流側)に比べて厚く形成されているため、請求項
1と同様の作用効果を奏する。
厚化流路分割パイプであって、円筒部としてのパイプ本
体と、仕切り部としての仕切り板と、仕切り板に設けら
れたフランジ部とパイプ本体とを溶接したときに形成さ
れたビードとを備え、パイプ本体は、上流端周辺の板厚
が下流側に比べて厚く形成されていることを特徴とす
る。この場合、上流端周辺のパイプ本体の板厚が他の部
分(下流側)に比べて厚く形成されているため、請求項
1と同様の作用効果を奏する。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項3記載の差
厚化流路分割パイプであって、パイプ本体につき、内径
は全体にわたって略一定に形成され、外径は上流端周辺
が他の部分に比べて大きく形成されていることを特徴と
する。この場合、パイプ本体の内径は全体にわたって略
一定であるため、仕切り板をパイプ本体の内部に挿入す
る作業や仕切り板のフランジ部とパイプ本体とを溶接す
る作業に支障をきたすこともない。
厚化流路分割パイプであって、パイプ本体につき、内径
は全体にわたって略一定に形成され、外径は上流端周辺
が他の部分に比べて大きく形成されていることを特徴と
する。この場合、パイプ本体の内径は全体にわたって略
一定であるため、仕切り板をパイプ本体の内部に挿入す
る作業や仕切り板のフランジ部とパイプ本体とを溶接す
る作業に支障をきたすこともない。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項3又は4記
載の差厚化流路分割パイプであって、パイプ本体は、厚
肉のパイプにロータリスエージング加工を施すことによ
り上流端周辺以外の部分を薄肉化したものを用いること
を特徴とする。これ以外に、例えば薄肉のパイプに軸方
向の圧縮力を加えつつパイプを部分的に加熱して厚肉化
することも考えられるが、加工時に座屈しやすく、また
内径が略一定に保てないという問題がある。これに対し
て、厚肉のパイプにロータリスエージング加工を施して
薄肉化する場合には、圧縮力を加えないため座屈の心配
がなく、また内径を略一定に保てるという利点がある。
載の差厚化流路分割パイプであって、パイプ本体は、厚
肉のパイプにロータリスエージング加工を施すことによ
り上流端周辺以外の部分を薄肉化したものを用いること
を特徴とする。これ以外に、例えば薄肉のパイプに軸方
向の圧縮力を加えつつパイプを部分的に加熱して厚肉化
することも考えられるが、加工時に座屈しやすく、また
内径が略一定に保てないという問題がある。これに対し
て、厚肉のパイプにロータリスエージング加工を施して
薄肉化する場合には、圧縮力を加えないため座屈の心配
がなく、また内径を略一定に保てるという利点がある。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項3〜5のい
ずれかに記載の差厚化流路分割パイプであって、パイプ
本体につき、例えば、上流端周辺の板厚が1.5〜2.
5mmであり、他の部分の板厚が1.2mm以下(特に
0.6〜1.2mm)であることを特徴とする。この場
合、本発明の効果を有効に得ることができる。更に、上
流端周辺の板厚に比べて他の部分の板厚が半分以下であ
ることが好ましい。
ずれかに記載の差厚化流路分割パイプであって、パイプ
本体につき、例えば、上流端周辺の板厚が1.5〜2.
5mmであり、他の部分の板厚が1.2mm以下(特に
0.6〜1.2mm)であることを特徴とする。この場
合、本発明の効果を有効に得ることができる。更に、上
流端周辺の板厚に比べて他の部分の板厚が半分以下であ
ることが好ましい。
【0014】請求項7記載の発明は、自動車排気系二重
管であって、請求項1〜6のいずれかに記載の差厚化流
路分割パイプである内管と、隙間をもって前記内管の外
周を取り囲むように形成された外管とを備えたことを特
徴とする。この場合、熱容量を小さくしてここを通過す
る排ガスの温度低下を抑制し、早期に触媒コンバータを
活性化することができる。特に、外管によって内管が断
熱化されるため、内管を通過する排ガスの温度が一層低
下しにくくなり、触媒コンバータの早期活性化が一段と
図られる。
管であって、請求項1〜6のいずれかに記載の差厚化流
路分割パイプである内管と、隙間をもって前記内管の外
周を取り囲むように形成された外管とを備えたことを特
徴とする。この場合、熱容量を小さくしてここを通過す
る排ガスの温度低下を抑制し、早期に触媒コンバータを
活性化することができる。特に、外管によって内管が断
熱化されるため、内管を通過する排ガスの温度が一層低
下しにくくなり、触媒コンバータの早期活性化が一段と
図られる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を図面に基づいて説明する。 [第1実施形態]図1は本実施形態の車両用エンジンの
排気系の概略説明図、図2はフロントパイプの端面図、
図3は図2のA−A断面図である。
を図面に基づいて説明する。 [第1実施形態]図1は本実施形態の車両用エンジンの
排気系の概略説明図、図2はフロントパイプの端面図、
図3は図2のA−A断面図である。
【0016】図1に示すように、車両エンジン(4気
筒)の排気系は、エンジンに接続されるエキゾーストマ
ニホルド3と、上流側がエキゾーストマニホルド3に接
続され下流側が触媒コンバータ(図示せず)に接続され
るフロントパイプ5とを備えている。
筒)の排気系は、エンジンに接続されるエキゾーストマ
ニホルド3と、上流側がエキゾーストマニホルド3に接
続され下流側が触媒コンバータ(図示せず)に接続され
るフロントパイプ5とを備えている。
【0017】フロントパイプ5は、外側パイプ7と内側
パイプ10から成り、全体が略L字状に湾曲され、外側
パイプ7は内側パイプ10と所定のクリアランスをもっ
て内側パイプ10の外周を取り囲むように配置されてい
る。このフロントパイプ5の上流端及び下流端には、そ
れぞれフランジ板17が取り付けられている。なお、図
2及び図3では、便宜上、このフランジ板17を省略し
て示してある。
パイプ10から成り、全体が略L字状に湾曲され、外側
パイプ7は内側パイプ10と所定のクリアランスをもっ
て内側パイプ10の外周を取り囲むように配置されてい
る。このフロントパイプ5の上流端及び下流端には、そ
れぞれフランジ板17が取り付けられている。なお、図
2及び図3では、便宜上、このフランジ板17を省略し
て示してある。
【0018】内側パイプ10は、図2及び図3に示すよ
うに、車両エンジンの下流側に接続されるパイプ本体1
1と、このパイプ本体11の内部を仕切ることにより2
つの排ガス流路R1、R2を形成する仕切り板12と、
この仕切り板12に設けられたフランジ部12a、12
aとパイプ本体11とをレーザ溶接して形成したレーザ
溶接ビード13、13とを備えている。パイプ本体11
については、内径は略一定に形成され、外径は上流端周
辺が他の部分に比べて大きく形成されることにより、該
上流端周辺の板厚t1が他の部分の板厚t2に比べて厚
く形成されている。本実施形態では、上流端から長さ約
50mmにわたって板厚がt1となるように形成され、
また、板厚t2は板厚t1の半分以下に設定されてい
る。
うに、車両エンジンの下流側に接続されるパイプ本体1
1と、このパイプ本体11の内部を仕切ることにより2
つの排ガス流路R1、R2を形成する仕切り板12と、
この仕切り板12に設けられたフランジ部12a、12
aとパイプ本体11とをレーザ溶接して形成したレーザ
溶接ビード13、13とを備えている。パイプ本体11
については、内径は略一定に形成され、外径は上流端周
辺が他の部分に比べて大きく形成されることにより、該
上流端周辺の板厚t1が他の部分の板厚t2に比べて厚
く形成されている。本実施形態では、上流端から長さ約
50mmにわたって板厚がt1となるように形成され、
また、板厚t2は板厚t1の半分以下に設定されてい
る。
【0019】外側パイプ7は、排ガス上流側の端部が他
の箇所よりも小径に形成されている(小径部7aとい
う)。この小径部7aは、軸方向長さが約20〜30m
mであり、内側パイプ10の排ガス上流側の端部の外側
全周と接触している。次に、本実施形態のパイプ本体1
1の製造例について図4に基づいて説明する。図4はロ
ータリスエージング加工の説明図である。ロータリスエ
ージング装置50は、パイプの一端を保持してパイプを
軸回転させるチャック部51と、パイプの外周面を叩く
ダイス56と、パイプに挿通されるマンドレル57とを
備えている。このうちチャック部51は、パイプの一端
に挿通される段付き変形防止用芯金52と、この変形防
止用芯金52に挿通されたパイプの外周面をクランプす
る油圧チャック53と、このパイプを変形防止用芯金5
2及び油圧チャック53ともども軸回転させる回転機5
4と、この回転機54を軸方向に沿って前進後退させる
油圧シリンダ55とを備えている。また、マンドレル5
7は油圧シリンダ58により軸方向に沿って前進後退可
能に設置されている。
の箇所よりも小径に形成されている(小径部7aとい
う)。この小径部7aは、軸方向長さが約20〜30m
mであり、内側パイプ10の排ガス上流側の端部の外側
全周と接触している。次に、本実施形態のパイプ本体1
1の製造例について図4に基づいて説明する。図4はロ
ータリスエージング加工の説明図である。ロータリスエ
ージング装置50は、パイプの一端を保持してパイプを
軸回転させるチャック部51と、パイプの外周面を叩く
ダイス56と、パイプに挿通されるマンドレル57とを
備えている。このうちチャック部51は、パイプの一端
に挿通される段付き変形防止用芯金52と、この変形防
止用芯金52に挿通されたパイプの外周面をクランプす
る油圧チャック53と、このパイプを変形防止用芯金5
2及び油圧チャック53ともども軸回転させる回転機5
4と、この回転機54を軸方向に沿って前進後退させる
油圧シリンダ55とを備えている。また、マンドレル5
7は油圧シリンダ58により軸方向に沿って前進後退可
能に設置されている。
【0020】さて、パイプ本体11を製造するにあた
り、このロータリスエージング装置50に板厚t1のパ
イプ(素管)をセットする。即ち、パイプの一端に変形
防止用芯金52を挿入して芯金52に設けられた段差部
に突き当て、その状態でパイプの外周面を油圧チャック
53でクランプする。一方、パイプの他端からマンドレ
ル57を挿入する。そして、回転機54によりパイプを
軸回転させながら、油圧シリンダ55によりこの回転機
54を軸方向に沿って前進(図4にて左方向に移動)さ
せ、更に、マンドレル57が挿入されているパイプの外
周面をダイス56で叩く。このとき、マンドレル57は
油圧シリンダ58により後退が防止されている。この結
果、パイプのうちダイス56によって叩かれた部分は板
厚が薄くなり、t1からt2になる。
り、このロータリスエージング装置50に板厚t1のパ
イプ(素管)をセットする。即ち、パイプの一端に変形
防止用芯金52を挿入して芯金52に設けられた段差部
に突き当て、その状態でパイプの外周面を油圧チャック
53でクランプする。一方、パイプの他端からマンドレ
ル57を挿入する。そして、回転機54によりパイプを
軸回転させながら、油圧シリンダ55によりこの回転機
54を軸方向に沿って前進(図4にて左方向に移動)さ
せ、更に、マンドレル57が挿入されているパイプの外
周面をダイス56で叩く。このとき、マンドレル57は
油圧シリンダ58により後退が防止されている。この結
果、パイプのうちダイス56によって叩かれた部分は板
厚が薄くなり、t1からt2になる。
【0021】そして、パイプの前進に伴って板厚t2の
部分が軸方向に長く形成されていき、最終的にパイプの
他端がマンドレル57の段差部に突き当たった時点で、
ダイス56の動作を停止し、油圧シリンダ55,58を
作動させて回転機54を後退させると共にマンドレル5
7を移動させてパイプから引き抜く。その後、油圧チャ
ック53を緩めてパイプを変形防止用芯金52から引き
抜く。この結果、一端周辺が板厚t1のままでその他の
部分が板厚t2と薄くなったパイプ本体11が得られ
る。
部分が軸方向に長く形成されていき、最終的にパイプの
他端がマンドレル57の段差部に突き当たった時点で、
ダイス56の動作を停止し、油圧シリンダ55,58を
作動させて回転機54を後退させると共にマンドレル5
7を移動させてパイプから引き抜く。その後、油圧チャ
ック53を緩めてパイプを変形防止用芯金52から引き
抜く。この結果、一端周辺が板厚t1のままでその他の
部分が板厚t2と薄くなったパイプ本体11が得られ
る。
【0022】次に、本実施形態の内側パイプ10につ
き、CAE評価結果を図5に示す。この図5では、第1
比較形態として、板厚0.8mmのパイプ本体の内部に
板厚2.0mmの仕切り板のフランジ部を溶接した流路
分割パイプを採用し、第2比較形態として、板厚1.2
mmのパイプ本体の内部に板厚2.0mmの仕切り板の
フランジ部を溶接し、この仕切り板と背中合わせに板厚
1.5mmの補強板を付けた流路分割パイプを採用し、
本実施形態として、t1が2.0mmでt2が0.8m
mのパイプ本体の内部に板厚2.0mmの仕切り板のフ
ランジ部を溶接した差厚化流路分割パイプを採用した。
そして、各流路分割パイプを半割体(図5参照)とし、
仕切り板の左右方向(図5にて矢印方向)に3[N/
m]のモーメントを加えた際の最大応力を計算したとこ
ろ、第1比較形態の最大応力が最も大きな値となり、本
実施形態は第2比較形態と同様、小さな値となった。こ
のことから、本実施形態は、第2比較形態のように補強
板を付けたときと同等の強度を有することがわかった。
き、CAE評価結果を図5に示す。この図5では、第1
比較形態として、板厚0.8mmのパイプ本体の内部に
板厚2.0mmの仕切り板のフランジ部を溶接した流路
分割パイプを採用し、第2比較形態として、板厚1.2
mmのパイプ本体の内部に板厚2.0mmの仕切り板の
フランジ部を溶接し、この仕切り板と背中合わせに板厚
1.5mmの補強板を付けた流路分割パイプを採用し、
本実施形態として、t1が2.0mmでt2が0.8m
mのパイプ本体の内部に板厚2.0mmの仕切り板のフ
ランジ部を溶接した差厚化流路分割パイプを採用した。
そして、各流路分割パイプを半割体(図5参照)とし、
仕切り板の左右方向(図5にて矢印方向)に3[N/
m]のモーメントを加えた際の最大応力を計算したとこ
ろ、第1比較形態の最大応力が最も大きな値となり、本
実施形態は第2比較形態と同様、小さな値となった。こ
のことから、本実施形態は、第2比較形態のように補強
板を付けたときと同等の強度を有することがわかった。
【0023】次に、上記フロントパイプ5の作用につい
て説明する。内側パイプ10は、4気筒エンジンのうち
2つの気筒からの排ガスが一方の排ガス流路R1に導入
され、他の2つの気筒からの排ガスが他方の排ガス流路
R2に導入されるように、エキゾーストマニホルド3に
フランジ板17を介して接続されている。各排ガス流路
R1、R2に導入される2つの気筒からの排ガスは、互
いに干渉の少ないものが組み合わされている。また、内
側パイプ10の排ガス流路R1、R2に排ガスが流通し
ても、内側パイプ10と外側パイプ7との間に空隙があ
るため、排ガスの温度が下がりにくい。
て説明する。内側パイプ10は、4気筒エンジンのうち
2つの気筒からの排ガスが一方の排ガス流路R1に導入
され、他の2つの気筒からの排ガスが他方の排ガス流路
R2に導入されるように、エキゾーストマニホルド3に
フランジ板17を介して接続されている。各排ガス流路
R1、R2に導入される2つの気筒からの排ガスは、互
いに干渉の少ないものが組み合わされている。また、内
側パイプ10の排ガス流路R1、R2に排ガスが流通し
ても、内側パイプ10と外側パイプ7との間に空隙があ
るため、排ガスの温度が下がりにくい。
【0024】本実施形態のフロントパイプ5によれば、
以下の効果が得られる。 互いに干渉する気筒の排ガスは異なる排ガス流路R
1、R2を流通するから、排気干渉によるエンジンの出
力低下を防止でき、中低速のトルクが向上する。また、
2つの単管を並設する場合に比べて設置スペースがコン
パクトになる。更に、互いの排ガス流路R1、R2が隣
接する構造であると同時に外側パイプ7を有する二重管
構造であるため、断熱性が非常に高く、エンジンから触
媒コンバータに至る間に排ガス温の低下を防止すること
ができる。
以下の効果が得られる。 互いに干渉する気筒の排ガスは異なる排ガス流路R
1、R2を流通するから、排気干渉によるエンジンの出
力低下を防止でき、中低速のトルクが向上する。また、
2つの単管を並設する場合に比べて設置スペースがコン
パクトになる。更に、互いの排ガス流路R1、R2が隣
接する構造であると同時に外側パイプ7を有する二重管
構造であるため、断熱性が非常に高く、エンジンから触
媒コンバータに至る間に排ガス温の低下を防止すること
ができる。
【0025】内側パイプ10の上流端周辺は、高温の
排ガスによって高温に曝されるうえ、排ガスの脈動圧に
よって仕切り板12が左右(図2の矢印参照)に振れる
ことによりパイプ本体11と仕切り板12との連結部分
であるレーザ溶接ビード13の周辺に負荷が加わるが、
パイプ本体11の上流端周辺の板厚t2は他の部分(下
流側)の板厚t1よりも厚いため、そのように高温に曝
され且つ負荷が加わったとしても、それに耐え得るだけ
の十分な耐熱強度を有している。一方、上流端周辺以外
の他の部分は板厚が薄く形成されているため、全体にわ
たって板厚が厚い場合に比べて、軽量になるうえ、熱容
量が小さいのでここを通過する排ガスの温度低下が抑制
されて早期に触媒コンバータを活性化できる。
排ガスによって高温に曝されるうえ、排ガスの脈動圧に
よって仕切り板12が左右(図2の矢印参照)に振れる
ことによりパイプ本体11と仕切り板12との連結部分
であるレーザ溶接ビード13の周辺に負荷が加わるが、
パイプ本体11の上流端周辺の板厚t2は他の部分(下
流側)の板厚t1よりも厚いため、そのように高温に曝
され且つ負荷が加わったとしても、それに耐え得るだけ
の十分な耐熱強度を有している。一方、上流端周辺以外
の他の部分は板厚が薄く形成されているため、全体にわ
たって板厚が厚い場合に比べて、軽量になるうえ、熱容
量が小さいのでここを通過する排ガスの温度低下が抑制
されて早期に触媒コンバータを活性化できる。
【0026】パイプ本体11の内径は略一定であるた
め、仕切り板12をパイプ本体11の内部に挿入する作
業や仕切り板12のフランジ部12aとパイプ本体11
とをレーザ溶接する作業に支障をきたすこともない。 [第2実施形態]図6は本実施形態の説明図であり、
(a)はB−B断面図、(b)はC−C断面図、(c)
はD−D断面図である。
め、仕切り板12をパイプ本体11の内部に挿入する作
業や仕切り板12のフランジ部12aとパイプ本体11
とをレーザ溶接する作業に支障をきたすこともない。 [第2実施形態]図6は本実施形態の説明図であり、
(a)はB−B断面図、(b)はC−C断面図、(c)
はD−D断面図である。
【0027】本実施形態の差厚化流路分割パイプ60
は、鋳型によって一体成形された鋳物であり、仕切り部
62により円筒部61の内部が2つの排ガス流路R1,
R2に分割されている。この差厚化流路分割パイプ60
は、上流端が図示しない大径パイプに接続され、下流端
が図示しない小径パイプに接続されるものであり、それ
に応じて、上流側から順に大径部60a、徐変部60b
(径が徐々に変化する部分)、小径部60cを備えてい
る。つまり、大径部60aは上流端周辺に相当する部分
である。円筒部61の板厚は小径部60c、徐変部60
b、大径部60aの順に厚くなるように形成され、ま
た、仕切り部62の板厚も小径部60c、徐変部60
b、大径部60aの順に厚くなるように形成されてい
る。
は、鋳型によって一体成形された鋳物であり、仕切り部
62により円筒部61の内部が2つの排ガス流路R1,
R2に分割されている。この差厚化流路分割パイプ60
は、上流端が図示しない大径パイプに接続され、下流端
が図示しない小径パイプに接続されるものであり、それ
に応じて、上流側から順に大径部60a、徐変部60b
(径が徐々に変化する部分)、小径部60cを備えてい
る。つまり、大径部60aは上流端周辺に相当する部分
である。円筒部61の板厚は小径部60c、徐変部60
b、大径部60aの順に厚くなるように形成され、ま
た、仕切り部62の板厚も小径部60c、徐変部60
b、大径部60aの順に厚くなるように形成されてい
る。
【0028】本実施形態の差厚化流路分割パイプ60に
よれば、第1実施形態の、と略同等の作用効果が得
られる。特ににつき、上流端周辺である大径部60a
は、高温の排ガスによって高温に曝されるうえ排ガスの
脈動圧によって仕切り部62が左右に振れることにより
円筒部61と仕切り部62との連結部分周辺に負荷が加
わるが、大径部60aの円筒部61及び仕切り部62は
他の部分(徐変部60bや小径部60c)に比べて厚く
形成されているため、そのように高温に曝され且つ負荷
が加わったとしても、それに耐え得るだけの十分な耐熱
強度を有している。一方、上流端周辺以外の他の部分は
板厚が薄く形成されているため、全体にわたって板厚が
厚い場合に比べて、軽量になるうえ、熱容量が小さいの
でここを通過する排ガスの温度低下が抑制されて早期に
触媒コンバータを活性化できる。しかも、大径部60a
の仕切り部62は板厚が厚いため剛性が高く、排ガスの
脈動圧によってそれほど大きく振れることはなく、した
がって円筒部61と仕切り部62との連結部分周辺に加
わる負荷も小さい。
よれば、第1実施形態の、と略同等の作用効果が得
られる。特ににつき、上流端周辺である大径部60a
は、高温の排ガスによって高温に曝されるうえ排ガスの
脈動圧によって仕切り部62が左右に振れることにより
円筒部61と仕切り部62との連結部分周辺に負荷が加
わるが、大径部60aの円筒部61及び仕切り部62は
他の部分(徐変部60bや小径部60c)に比べて厚く
形成されているため、そのように高温に曝され且つ負荷
が加わったとしても、それに耐え得るだけの十分な耐熱
強度を有している。一方、上流端周辺以外の他の部分は
板厚が薄く形成されているため、全体にわたって板厚が
厚い場合に比べて、軽量になるうえ、熱容量が小さいの
でここを通過する排ガスの温度低下が抑制されて早期に
触媒コンバータを活性化できる。しかも、大径部60a
の仕切り部62は板厚が厚いため剛性が高く、排ガスの
脈動圧によってそれほど大きく振れることはなく、した
がって円筒部61と仕切り部62との連結部分周辺に加
わる負荷も小さい。
【0029】尚、本発明の実施の形態は、上記実施形態
に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に
属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもな
い。例えば、第1実施形態では、パイプ本体11をロー
タリスエージング加工により形成したが、パイプ本体1
1の形状が得られるのであれば別の加工方法によって形
成してもよい。例えば、スピニング加工の一種でパイプ
(素管)に芯金を入れて回転し、外周にロール(例えば
3本)を押し付けながらパイプの軸方向に移動し、板厚
を所要寸法に減少させることにより、パイプ本体11を
形成してもよい。
に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に
属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもな
い。例えば、第1実施形態では、パイプ本体11をロー
タリスエージング加工により形成したが、パイプ本体1
1の形状が得られるのであれば別の加工方法によって形
成してもよい。例えば、スピニング加工の一種でパイプ
(素管)に芯金を入れて回転し、外周にロール(例えば
3本)を押し付けながらパイプの軸方向に移動し、板厚
を所要寸法に減少させることにより、パイプ本体11を
形成してもよい。
【0030】また、第1実施形態において、仕切り板1
2の板厚は全体にわたって略均一としたが、仕切り板1
2の板厚を上流端周辺だけ厚くしてもよい。このとき、
パイプ本体11の板厚を全体にわたって均一としてもよ
い。更に、第2実施形態では、上流端周辺の円筒部61
及び仕切り部62の両方とも下流側に比べて厚くした
が、上流端周辺の円筒部61を下流側に比べて厚く形成
して仕切り部62は全体にわたって同じ厚さとしてもよ
く、あるいは、上流端周辺の仕切り部62を下流側に比
べて厚く形成して円筒部61は全体にわたって同じ厚さ
としてもよい。
2の板厚は全体にわたって略均一としたが、仕切り板1
2の板厚を上流端周辺だけ厚くしてもよい。このとき、
パイプ本体11の板厚を全体にわたって均一としてもよ
い。更に、第2実施形態では、上流端周辺の円筒部61
及び仕切り部62の両方とも下流側に比べて厚くした
が、上流端周辺の円筒部61を下流側に比べて厚く形成
して仕切り部62は全体にわたって同じ厚さとしてもよ
く、あるいは、上流端周辺の仕切り部62を下流側に比
べて厚く形成して円筒部61は全体にわたって同じ厚さ
としてもよい。
【0031】更にまた、第2実施形態では、大径部60
a、徐変部60b、小径部60cを形成したが、全体に
わたって略同じ径としてもよい。このとき、上流端周辺
の円筒部61の板厚を他の部分に比べて厚く形成するに
際し、全体にわたって外径を略同じ大きさにし、上流端
周辺の内径を他の部分(下流側)に比べて小さくしても
よいし、あるいは、全体にわたって内径を略同じ大きさ
にし、上流端周辺の外径を他の部分(下流側)に比べて
大きくしてもよい。第2実施形態は鋳物であるため、鋳
型を適宜選択すれば、いずれであっても作製可能であ
る。
a、徐変部60b、小径部60cを形成したが、全体に
わたって略同じ径としてもよい。このとき、上流端周辺
の円筒部61の板厚を他の部分に比べて厚く形成するに
際し、全体にわたって外径を略同じ大きさにし、上流端
周辺の内径を他の部分(下流側)に比べて小さくしても
よいし、あるいは、全体にわたって内径を略同じ大きさ
にし、上流端周辺の外径を他の部分(下流側)に比べて
大きくしてもよい。第2実施形態は鋳物であるため、鋳
型を適宜選択すれば、いずれであっても作製可能であ
る。
【図1】 第1実施形態の車両用エンジンの排気系の概
略説明図である。
略説明図である。
【図2】 第1実施形態のフロントパイプの端面図であ
る。
る。
【図3】 図2のA−A断面図である。
【図4】 ロータリスエージング加工の説明図である。
【図5】 CAE評価結果をまとめた表である。
【図6】 第2実施形態の差厚化流路分割パイプの説明
図である。
図である。
【図7】 従来の流路分割パイプの断面図である。
3・・・エキゾーストマニホルド、5・・・フロントパ
イプ、7・・・外側パイプ、7a・・・小径部、10・
・・内側パイプ、11・・・パイプ本体、12・・・仕
切り板、12a・・・フランジ部、13・・・レーザ溶
接ビード、50・・・ロータリスエージング装置、51
・・・チャック部、52・・・段付き変形防止用芯金、
53・・・油圧チャック、54・・・回転機、55・・
・油圧シリンダ、56・・・ダイス、57・・・マンド
レル、58・・・油圧シリンダ。
イプ、7・・・外側パイプ、7a・・・小径部、10・
・・内側パイプ、11・・・パイプ本体、12・・・仕
切り板、12a・・・フランジ部、13・・・レーザ溶
接ビード、50・・・ロータリスエージング装置、51
・・・チャック部、52・・・段付き変形防止用芯金、
53・・・油圧チャック、54・・・回転機、55・・
・油圧シリンダ、56・・・ダイス、57・・・マンド
レル、58・・・油圧シリンダ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉浦 政行 愛知県岡崎市橋目町字御茶屋1番地 フタ バ産業株式会社内 (72)発明者 中田 祐司 愛知県岡崎市橋目町字御茶屋1番地 フタ バ産業株式会社内 (72)発明者 大野 一成 愛知県岡崎市橋目町字御茶屋1番地 フタ バ産業株式会社内 Fターム(参考) 3G004 AA01 BA03 DA03 DA14 GA04 GA06 3H111 AA01 CA17 CA24 CB21 CB29 DA11 DB11 DB20
Claims (7)
- 【請求項1】 車両エンジンの下流側に接続され、仕切
り部により円筒部の内部が2つの排ガス流路に分割され
た流路分割パイプにおいて、 上流端周辺の前記仕切り部及び前記円筒部の少なくとも
一方の板厚が下流側に比べて厚く形成されていることを
特徴とする差厚化流路分割パイプ。 - 【請求項2】 請求項1記載の差厚化流路分割パイプで
あって、 鋳型によって一体成形されたことを特徴とする差厚化流
路分割パイプ。 - 【請求項3】 請求項1記載の差厚化流路分割パイプで
あって、 前記円筒部としてのパイプ本体と、 前記仕切り部としての仕切り板と、 前記仕切り板に設けられたフランジ部と前記パイプ本体
とを溶接したときに形成されたビードとを備え、 前記パイプ本体は、上流端周辺の板厚が下流側に比べて
厚く形成されていることを特徴とする差厚化流路分割パ
イプ。 - 【請求項4】 請求項3記載の差厚化流路分割パイプで
あって、 前記パイプ本体につき、内径は全体にわたって略一定に
形成され、外径は上流端周辺が他の部分に比べて大きく
形成されていることを特徴とする差厚化流路分割パイ
プ。 - 【請求項5】 請求項3又は4記載の差厚化流路分割パ
イプであって、 前記パイプ本体は、厚肉のパイプにロータリスエージン
グ加工を施すことにより上流端周辺以外の部分を薄肉化
したものである差厚化流路分割パイプ。 - 【請求項6】 請求項3〜5のいずれかに記載の差厚化
流路分割パイプであって、 前記パイプ本体につき、前記上流端周辺の板厚が1.5
〜2.5mmであり、他の部分の板厚が1.2mm以下
である差厚化流路分割パイプ。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の差厚化
流路分割パイプである内管と、 隙間をもって前記内管の外周を取り囲むように形成され
た外管とを備えたことを特徴とする自動車排気系二重
管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000374425A JP2002174368A (ja) | 2000-12-08 | 2000-12-08 | 差厚化流路分割パイプ及び自動車排気系二重管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000374425A JP2002174368A (ja) | 2000-12-08 | 2000-12-08 | 差厚化流路分割パイプ及び自動車排気系二重管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002174368A true JP2002174368A (ja) | 2002-06-21 |
Family
ID=18843617
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000374425A Pending JP2002174368A (ja) | 2000-12-08 | 2000-12-08 | 差厚化流路分割パイプ及び自動車排気系二重管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002174368A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017207051A (ja) * | 2016-05-13 | 2017-11-24 | 株式会社マキシマム・テクノロジー | ブローバイガスヒータ |
JP2022025478A (ja) * | 2020-07-29 | 2022-02-10 | 株式会社豊田自動織機 | 添加剤分散板 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09209751A (ja) * | 1996-02-06 | 1997-08-12 | Daido Steel Co Ltd | エンジン用集合管及びその製造方法 |
JP2000120939A (ja) * | 1998-10-20 | 2000-04-28 | Dai Ichi High Frequency Co Ltd | 耐摩耗性金属管及びその製造方法 |
JP2000136719A (ja) * | 1998-10-30 | 2000-05-16 | Futaba Industrial Co Ltd | 流路分割パイプ |
JP2001193449A (ja) * | 2000-01-11 | 2001-07-17 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の排気管 |
-
2000
- 2000-12-08 JP JP2000374425A patent/JP2002174368A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH09209751A (ja) * | 1996-02-06 | 1997-08-12 | Daido Steel Co Ltd | エンジン用集合管及びその製造方法 |
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JP2001193449A (ja) * | 2000-01-11 | 2001-07-17 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の排気管 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017207051A (ja) * | 2016-05-13 | 2017-11-24 | 株式会社マキシマム・テクノロジー | ブローバイガスヒータ |
JP2022025478A (ja) * | 2020-07-29 | 2022-02-10 | 株式会社豊田自動織機 | 添加剤分散板 |
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