JP2002174296A - 防振ハンガー - Google Patents
防振ハンガーInfo
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- JP2002174296A JP2002174296A JP2000373493A JP2000373493A JP2002174296A JP 2002174296 A JP2002174296 A JP 2002174296A JP 2000373493 A JP2000373493 A JP 2000373493A JP 2000373493 A JP2000373493 A JP 2000373493A JP 2002174296 A JP2002174296 A JP 2002174296A
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- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Supports For Pipes And Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 施工性が良好であり、しかもインサートボル
トと吊りボルトの位置ずれや傾斜状態による不具合を容
易に解消しうる防振ハンガーを提供する。 【構成】 上部吊り部材11および下部吊り部材12が
互いに回転可能に連結され、上部吊り部材11又は下部
吊り部材12に、防振材13,14を介して吊りボルト
15が配設される防振ハンガーであって、上部吊り部材
11と下部吊り部材12との連結部に、上部吊り部材お
よび前記下部吊り部材間の回転力を抑制する摩擦力付与
機構を設けたものである。
トと吊りボルトの位置ずれや傾斜状態による不具合を容
易に解消しうる防振ハンガーを提供する。 【構成】 上部吊り部材11および下部吊り部材12が
互いに回転可能に連結され、上部吊り部材11又は下部
吊り部材12に、防振材13,14を介して吊りボルト
15が配設される防振ハンガーであって、上部吊り部材
11と下部吊り部材12との連結部に、上部吊り部材お
よび前記下部吊り部材間の回転力を抑制する摩擦力付与
機構を設けたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンサートホー
ル、スタジオ、病院等の音響性能、静寂性が求められる
建築物の天井部やこのような建築物内に配設されるダク
ト、配管類等の空調設備あるいは一般産業機械等におい
て吊り支承を行う際に好適な防振ハンガーに関する。
ル、スタジオ、病院等の音響性能、静寂性が求められる
建築物の天井部やこのような建築物内に配設されるダク
ト、配管類等の空調設備あるいは一般産業機械等におい
て吊り支承を行う際に好適な防振ハンガーに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、建築物内で使用されるダクト、
配管類は、建築物の天井躯体からインサートボルト、防
振材を介して吊り支承されている。図6に示したよう
に、従来の防振ハンガー1は、帯状金属板を折り曲げ溶
接を行って矩形状に形成された吊り部材2を具備し、そ
の吊り部材2の内側に、中空形の防振ゴム3a、3bを
配設することにより構成されている。このような防振ハ
ンガー1は、建築物の天井躯体4から吊下されたインサ
ートボルト5に、吊り部材2の上部を防振ゴム3aを介
して連結し、一方、吊り部材2の下部に、ダクト、配管
類6を支えているブラケット7に係止された吊りボルト
8を防振ゴム3bを介して連結することにより設置され
る。インサートボルト5および吊りボルト8の位置決め
や固定手段にはナット9a、9bを使用するが、安全確
実性を期するためダブルナットで締め付けることが推奨
されている。
配管類は、建築物の天井躯体からインサートボルト、防
振材を介して吊り支承されている。図6に示したよう
に、従来の防振ハンガー1は、帯状金属板を折り曲げ溶
接を行って矩形状に形成された吊り部材2を具備し、そ
の吊り部材2の内側に、中空形の防振ゴム3a、3bを
配設することにより構成されている。このような防振ハ
ンガー1は、建築物の天井躯体4から吊下されたインサ
ートボルト5に、吊り部材2の上部を防振ゴム3aを介
して連結し、一方、吊り部材2の下部に、ダクト、配管
類6を支えているブラケット7に係止された吊りボルト
8を防振ゴム3bを介して連結することにより設置され
る。インサートボルト5および吊りボルト8の位置決め
や固定手段にはナット9a、9bを使用するが、安全確
実性を期するためダブルナットで締め付けることが推奨
されている。
【0003】次に、防振ハンガー1の取付手順を説明す
る。図7(a)において、インサートボルト5は予め天井
躯体4に植設されている。このインサートボルト5を、
図7(b)に示すように吊り部材2の上部および防振ゴム
3aに設けた貫通孔に挿入した後、図7(c)に示すよう
に、防振ゴム3aより下方に突出したインサートボルト
5の先端にナット9aをねじ込んで位置決めおよび固定
をする。この後、図7(d)に示すようにブラケット7に
係止された吊りボルト8を、吊り部材2の下部および防
振ゴム3bに設けた貫通孔に挿入する。次に防振ゴム3
bより上方に突出した吊りボルト8の先端にナット9b
をねじ込む。ナット9a、9bのねじ込み作業は、図7
(d)のBに示す吊り部材2の側面の開口部より行う。
る。図7(a)において、インサートボルト5は予め天井
躯体4に植設されている。このインサートボルト5を、
図7(b)に示すように吊り部材2の上部および防振ゴム
3aに設けた貫通孔に挿入した後、図7(c)に示すよう
に、防振ゴム3aより下方に突出したインサートボルト
5の先端にナット9aをねじ込んで位置決めおよび固定
をする。この後、図7(d)に示すようにブラケット7に
係止された吊りボルト8を、吊り部材2の下部および防
振ゴム3bに設けた貫通孔に挿入する。次に防振ゴム3
bより上方に突出した吊りボルト8の先端にナット9b
をねじ込む。ナット9a、9bのねじ込み作業は、図7
(d)のBに示す吊り部材2の側面の開口部より行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】通常、防振ハンガー
は、重量、設置スペース、コスト等の対策上、全体構成
がコンパクト化されている。このため、防振ハンガーの
取り扱いが難しくなっており、実際の現場での防振ハン
ガーの取付け作業には多くの手間が掛かり、取付数量が
多い場合には、きわめて多くの労力と時間とを要してい
る。例えば、ナット9a、9bのねじ込み作業は、吊り
部材2の側面の開口部より行うが、作業スペースが図7
(d)のBに示すように狭いので煩雑である。また、天井
躯体4から吊り下げられているインサートボルト5と、
ダクト、配管類支持用の吊りボルト8との位置がずれて
いたり、斜めになっている所があるが、このような施工
現場では、図8のCに示すように防振ゴム3bが座屈し
たり金具どうしが接触した取付状態になり易く、防振ハ
ンガーの取付け作業がきわめて困難あるいは取付不能と
なる場合もある。
は、重量、設置スペース、コスト等の対策上、全体構成
がコンパクト化されている。このため、防振ハンガーの
取り扱いが難しくなっており、実際の現場での防振ハン
ガーの取付け作業には多くの手間が掛かり、取付数量が
多い場合には、きわめて多くの労力と時間とを要してい
る。例えば、ナット9a、9bのねじ込み作業は、吊り
部材2の側面の開口部より行うが、作業スペースが図7
(d)のBに示すように狭いので煩雑である。また、天井
躯体4から吊り下げられているインサートボルト5と、
ダクト、配管類支持用の吊りボルト8との位置がずれて
いたり、斜めになっている所があるが、このような施工
現場では、図8のCに示すように防振ゴム3bが座屈し
たり金具どうしが接触した取付状態になり易く、防振ハ
ンガーの取付け作業がきわめて困難あるいは取付不能と
なる場合もある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するためになされたもので施工性が良好であり、し
かもインサートボルトと吊りボルトの位置ずれや傾斜状
態による不具合を容易に解消しうる防振ハンガーを提供
することを目的とする。すなわち、この目的を達成する
本発明の防振ハンガーは次の構成である。
解決するためになされたもので施工性が良好であり、し
かもインサートボルトと吊りボルトの位置ずれや傾斜状
態による不具合を容易に解消しうる防振ハンガーを提供
することを目的とする。すなわち、この目的を達成する
本発明の防振ハンガーは次の構成である。
【0006】<構成1>上部吊り部材および下部吊り部
材が互いに回転可能に連結され、前記上部吊り部材又は
前記下部吊り部材に、防振材を介して吊りボルトが配設
される防振ハンガーにおいて、前記上部吊り部材と前記
下部吊り部材との連結部に、前記上部吊り部材および前
記下部吊り部材間の回転力を抑制する摩擦力付与機構を
設けたことを特徴とする防振ハンガー。
材が互いに回転可能に連結され、前記上部吊り部材又は
前記下部吊り部材に、防振材を介して吊りボルトが配設
される防振ハンガーにおいて、前記上部吊り部材と前記
下部吊り部材との連結部に、前記上部吊り部材および前
記下部吊り部材間の回転力を抑制する摩擦力付与機構を
設けたことを特徴とする防振ハンガー。
【0007】<構成2>構成1記載の防振ハンガーにお
いて、前記摩擦力付与機構は、前記上部吊り部材と前記
下部吊り部材との連結部に貫通孔を設け、かつ前記貫通
孔の内径より大きい外径となるようにゴム状弾性部材を
装着した軸体を前記貫通孔に圧入することにより構成し
たことを特徴とする防振ハンガー。
いて、前記摩擦力付与機構は、前記上部吊り部材と前記
下部吊り部材との連結部に貫通孔を設け、かつ前記貫通
孔の内径より大きい外径となるようにゴム状弾性部材を
装着した軸体を前記貫通孔に圧入することにより構成し
たことを特徴とする防振ハンガー。
【0008】<構成3>構成1記載の防振ハンガーにお
いて、前記摩擦力付与機構は、前記上部吊り部材と前記
下部吊り部材との連結部に貫通孔を設け、かつ前記貫通
孔に、前記上部吊り部材と前記下部吊り部材の各側面を
押圧するフランジを有する軸体を装着したことにより構
成したことを特徴とする防振ハンガー。
いて、前記摩擦力付与機構は、前記上部吊り部材と前記
下部吊り部材との連結部に貫通孔を設け、かつ前記貫通
孔に、前記上部吊り部材と前記下部吊り部材の各側面を
押圧するフランジを有する軸体を装着したことにより構
成したことを特徴とする防振ハンガー。
【0009】<構成4>構成3記載の防振ハンガーにお
いて、前記上部吊り部材と前記下部吊り部材の、前記連
結部における互いに接触する各側面部分に凹凸を設けた
ことを特徴とする防振ハンガー。
いて、前記上部吊り部材と前記下部吊り部材の、前記連
結部における互いに接触する各側面部分に凹凸を設けた
ことを特徴とする防振ハンガー。
【0010】<構成5>構成1ないし4のいずれか1項
記載の防振ハンガーにおいて、前記上部吊り部材および
前記下部吊り部材はコ字形をなし、かつ対向する各開口
端部が中間吊り部材を介して連結されたことを特徴とす
る防振ハンガー。
記載の防振ハンガーにおいて、前記上部吊り部材および
前記下部吊り部材はコ字形をなし、かつ対向する各開口
端部が中間吊り部材を介して連結されたことを特徴とす
る防振ハンガー。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の防振ハンガーにお
ける実施の形態例について図面を参照して説明する。図
1(a)、(b)は本発明の一実施例を示している。同図に
おいて、本発明の防振ハンガー10は、上部吊り部材1
1および下部吊り部材12を互いに回転可能に連結する
と共に、これらの部材11、12の各内側に防振材1
3、14がそれぞれ配設されて構成されている。
ける実施の形態例について図面を参照して説明する。図
1(a)、(b)は本発明の一実施例を示している。同図に
おいて、本発明の防振ハンガー10は、上部吊り部材1
1および下部吊り部材12を互いに回転可能に連結する
と共に、これらの部材11、12の各内側に防振材1
3、14がそれぞれ配設されて構成されている。
【0012】上部吊り部材11および下部吊り部材12
は、2枚の帯状金属板をそれぞれコ字状に折り曲げて形
成され、これらのコ字状金属板の各端部どうしが重ね合
わされ互いに回転可能に連結されている。上部吊り部材
11と下部吊り部材12の各一端は若干内方に変位する
ように折り曲げ加工され、また各他端は折り曲げられず
に平面状態とされ、これらを重ね合わせてなる連結部が
外側に突出しないようにされている。
は、2枚の帯状金属板をそれぞれコ字状に折り曲げて形
成され、これらのコ字状金属板の各端部どうしが重ね合
わされ互いに回転可能に連結されている。上部吊り部材
11と下部吊り部材12の各一端は若干内方に変位する
ように折り曲げ加工され、また各他端は折り曲げられず
に平面状態とされ、これらを重ね合わせてなる連結部が
外側に突出しないようにされている。
【0013】上部吊り部材11と下部吊り部材12との
連結部に、上部吊り部材11および下部吊り部材12間
の回転力を抑制する摩擦力付与機構が設けられている。
すなわち、この摩擦力付与機構は、上部吊り部材11と
下部吊り部材12の連結部を、図2に拡大して示すよう
に、互いに重合された各端部に貫通孔18を設け、これ
らの貫通孔18に、ゴム状弾性部材19を装着した軸体
20を圧入したことにより構成されている。ちなみに、
ゴム状弾性部材19の外径は貫通孔18の内径より若干
大きくなるようにされている。図2中、符号21は公知
のE形止め輪を示しており軸体20およびゴム状弾性部
材19を固定するものである。軸体20およびゴム状弾
性部材19を固定する手段としては、この他にリベット
式、かしめ式等の周知な手段を採用することができる。
連結部に、上部吊り部材11および下部吊り部材12間
の回転力を抑制する摩擦力付与機構が設けられている。
すなわち、この摩擦力付与機構は、上部吊り部材11と
下部吊り部材12の連結部を、図2に拡大して示すよう
に、互いに重合された各端部に貫通孔18を設け、これ
らの貫通孔18に、ゴム状弾性部材19を装着した軸体
20を圧入したことにより構成されている。ちなみに、
ゴム状弾性部材19の外径は貫通孔18の内径より若干
大きくなるようにされている。図2中、符号21は公知
のE形止め輪を示しており軸体20およびゴム状弾性部
材19を固定するものである。軸体20およびゴム状弾
性部材19を固定する手段としては、この他にリベット
式、かしめ式等の周知な手段を採用することができる。
【0014】防振材13、14としては、周知の円筒形
防振ゴム、すなわち、上部吊り部材11と下部吊り部材
12の各対向面にそれぞれ設けられた貫通孔に一部嵌入
されナットで圧縮される部分を有する構造の防振ゴムを
使用しているが、金属製のコイルばねや板ばねあるいは
空気ばね等、要求される防振性能を備えた適当なばね体
を用いることができる。上部吊り部材11および下部吊
り部材12の各貫通孔にはインサートボルト23および
吊りボルト15が防振材13、14を介してそれぞれ挿
入されている。なお、防振材13、14は、インサート
ボルト23と吊りボルト15にそれぞれ嵌入され、ナッ
ト25、26、27、28にて締付け固定されている。
防振ゴム、すなわち、上部吊り部材11と下部吊り部材
12の各対向面にそれぞれ設けられた貫通孔に一部嵌入
されナットで圧縮される部分を有する構造の防振ゴムを
使用しているが、金属製のコイルばねや板ばねあるいは
空気ばね等、要求される防振性能を備えた適当なばね体
を用いることができる。上部吊り部材11および下部吊
り部材12の各貫通孔にはインサートボルト23および
吊りボルト15が防振材13、14を介してそれぞれ挿
入されている。なお、防振材13、14は、インサート
ボルト23と吊りボルト15にそれぞれ嵌入され、ナッ
ト25、26、27、28にて締付け固定されている。
【0015】上記実施例の防振ハンガーによれば、上部
吊り部材11あるいは下部吊り部材12が軸体20を中
心として回転したとき、軸体20外周上のゴム状弾性部
材19との接触によって適度な摩擦力が生じ、任意の回
転角度で静止状態を保持させることができる。すなわち
上部吊り部材11あるいは下部吊り部材12との連結部
に、軸体20の外周上にゴム状弾性部材19を備えたこ
とにより、上部吊り部材および下部吊り部材間の回転力
を抑制する摩擦力付与機構が構成されている。
吊り部材11あるいは下部吊り部材12が軸体20を中
心として回転したとき、軸体20外周上のゴム状弾性部
材19との接触によって適度な摩擦力が生じ、任意の回
転角度で静止状態を保持させることができる。すなわち
上部吊り部材11あるいは下部吊り部材12との連結部
に、軸体20の外周上にゴム状弾性部材19を備えたこ
とにより、上部吊り部材および下部吊り部材間の回転力
を抑制する摩擦力付与機構が構成されている。
【0016】このような摩擦力付与機構としては、ゴム
状弾性部材19を設ける代わりに、上部吊り部材11と
下部吊り部材12の連結部に、両端にフランジを有する
軸体を嵌入し、このフランジを軸方向に圧縮することに
より、上部吊り部材と下部吊り部材の各端部どうしを挟
圧するように構成してもよい。このとき、上部吊り部材
11と下部吊り部材12の、連結部における互いに接触
する各側面部分に、粗面を含む凹凸を設けることによ
り、摩擦力の増大を図ることができる。
状弾性部材19を設ける代わりに、上部吊り部材11と
下部吊り部材12の連結部に、両端にフランジを有する
軸体を嵌入し、このフランジを軸方向に圧縮することに
より、上部吊り部材と下部吊り部材の各端部どうしを挟
圧するように構成してもよい。このとき、上部吊り部材
11と下部吊り部材12の、連結部における互いに接触
する各側面部分に、粗面を含む凹凸を設けることによ
り、摩擦力の増大を図ることができる。
【0017】図3(a)、(b)は、本発明の防振ハンガー
の施工状況を示している。予め天井躯体30に取り付け
られて固定されているインサートボルト23に、上部吊
り部材11を係止する際は、図3(a)に示すように軸体
20を中心として下部吊り部材12を回転して適度な角
度で傾斜させた状態に保持させておく。この状態でイン
サートボルト23を上部吊り部材11の開口部に挿入す
る。そして、図3(b)に示すようにインサートボルト2
3の下端部にナット26をねじ込み、ダブルナットにて
固定した後、ナット26が上部吊り部材11内に収まる
ように、上部吊り部材11と下部吊り部材12を下降
し、下部吊り部材12を回転復帰する。
の施工状況を示している。予め天井躯体30に取り付け
られて固定されているインサートボルト23に、上部吊
り部材11を係止する際は、図3(a)に示すように軸体
20を中心として下部吊り部材12を回転して適度な角
度で傾斜させた状態に保持させておく。この状態でイン
サートボルト23を上部吊り部材11の開口部に挿入す
る。そして、図3(b)に示すようにインサートボルト2
3の下端部にナット26をねじ込み、ダブルナットにて
固定した後、ナット26が上部吊り部材11内に収まる
ように、上部吊り部材11と下部吊り部材12を下降
し、下部吊り部材12を回転復帰する。
【0018】次に、ダクト、配管類を支えているブラケ
ット等に係止された吊りボルト15を、再び、下部吊り
部材12を回転して適度な角度で傾斜させた状態に保持
して下部吊り部材12に挿入し同様にナット固定を行
う。このとき、インサートボルト23と吊りボルト15
との平面位置がずれていたり傾斜状態となっていても、
図4(a)に示すように上部吊り部材11および下部吊り
部材12間の回動により、防振材13、14に無理な荷
重が加わったり金属どうしの接触が生じることを防止で
きる。また、図4(b)に示すように配管31等の水平振
れ止めを兼ねた傾斜支持も可能である。
ット等に係止された吊りボルト15を、再び、下部吊り
部材12を回転して適度な角度で傾斜させた状態に保持
して下部吊り部材12に挿入し同様にナット固定を行
う。このとき、インサートボルト23と吊りボルト15
との平面位置がずれていたり傾斜状態となっていても、
図4(a)に示すように上部吊り部材11および下部吊り
部材12間の回動により、防振材13、14に無理な荷
重が加わったり金属どうしの接触が生じることを防止で
きる。また、図4(b)に示すように配管31等の水平振
れ止めを兼ねた傾斜支持も可能である。
【0019】なお、上記実施例では、上部吊り部材11
および下部吊り部材12を、2枚の帯状金属板をそれぞ
れコ字状に折り曲げて形成したが、本発明においてはこ
れに限定されない。すなわち、図5に示すように、コ字
形に形成した上部吊り部材11および下部吊り部材12
を離間させて配置すると共に、対向する各開口端部を中
間吊り部材32、33を介してそれぞれ連結するように
構成してもよい。各連結部には上記した回転力を抑制す
る摩擦力付与機構が設けられるが、このような連結部を
複数箇所に設けた構成とすることにより、インサートボ
ルトと吊りボルトの位置ずれや傾斜状態による不具合を
さらに容易に吸収しうるという利点が得られる。
および下部吊り部材12を、2枚の帯状金属板をそれぞ
れコ字状に折り曲げて形成したが、本発明においてはこ
れに限定されない。すなわち、図5に示すように、コ字
形に形成した上部吊り部材11および下部吊り部材12
を離間させて配置すると共に、対向する各開口端部を中
間吊り部材32、33を介してそれぞれ連結するように
構成してもよい。各連結部には上記した回転力を抑制す
る摩擦力付与機構が設けられるが、このような連結部を
複数箇所に設けた構成とすることにより、インサートボ
ルトと吊りボルトの位置ずれや傾斜状態による不具合を
さらに容易に吸収しうるという利点が得られる。
【0020】
【発明の効果】本発明の防振ハンガーによれば、上部吊
り部材と下部吊り部材との連結部に、上部吊り部材およ
び下部吊り部材間の回転力を抑制する摩擦力付与機構を
設けたから、予め天井躯体等に固定されているインサー
トボルトに取り付ける際に、上部吊り部材あるいは下部
吊り部材を任意の回転角度で静止状態を保持させること
ができ、したがって施工性が良好である。しかもインサ
ートボルトと吊りボルトの位置ずれや傾斜状態による不
具合を容易に解消することができる。
り部材と下部吊り部材との連結部に、上部吊り部材およ
び下部吊り部材間の回転力を抑制する摩擦力付与機構を
設けたから、予め天井躯体等に固定されているインサー
トボルトに取り付ける際に、上部吊り部材あるいは下部
吊り部材を任意の回転角度で静止状態を保持させること
ができ、したがって施工性が良好である。しかもインサ
ートボルトと吊りボルトの位置ずれや傾斜状態による不
具合を容易に解消することができる。
【図1】本発明の防振ハンガーの一実施例を示す図で、
(a)は縦断面図、(b)は側面図である。
(a)は縦断面図、(b)は側面図である。
【図2】図1(a)A部を拡大して示す縦断面図である。
【図3】同実施例の施工過程を示す説明図であり、
(a)は下部吊り部材を回動して上部吊り部材をインサ
ートボルトに取り付けている図、(b)はインサートボ
ルトにナットをねじ込んでいる図である。
(a)は下部吊り部材を回動して上部吊り部材をインサ
ートボルトに取り付けている図、(b)はインサートボ
ルトにナットをねじ込んでいる図である。
【図4】同実施例の他の施工状況を示す説明図であり、
(a)はインサートボルトが傾斜している場合の図、
(b)は吊りボルトが傾斜している場合の図である。
(a)はインサートボルトが傾斜している場合の図、
(b)は吊りボルトが傾斜している場合の図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す正面図である。
【図6】従来の防振ハンガーおよびその施工状況を示す
説明図である。
説明図である。
【図7】従来の防振ハンガーの施工過程を示す説明図で
あり、(a)ないし(d)は順次取り付けた状態を示す
図である。
あり、(a)ないし(d)は順次取り付けた状態を示す
図である。
【図8】従来の防振ハンガーの施工例を示す説明図であ
る。
る。
10 防振ハンガー 11 上部吊り部材 12 下部吊り部材 13,14 防振材 15 吊りボルト 18 貫通孔 19 ゴム状弾性部材 20 軸体 23 インサートボルト
Claims (5)
- 【請求項1】上部吊り部材および下部吊り部材が互いに
回転可能に連結され、前記上部吊り部材又は前記下部吊
り部材に、防振材を介して吊りボルトが配設される防振
ハンガーにおいて、前記上部吊り部材と前記下部吊り部
材との連結部に、前記上部吊り部材および前記下部吊り
部材間の回転力を抑制する摩擦力付与機構を設けたこと
を特徴とする防振ハンガー。 - 【請求項2】前記摩擦力付与機構は、前記上部吊り部材
と前記下部吊り部材との連結部に貫通孔を設け、かつ前
記貫通孔の内径より大きい外径となるようにゴム状弾性
部材を装着した軸体を前記貫通孔に圧入することにより
構成したことを特徴とする請求項1記載の防振ハンガ
ー。 - 【請求項3】前記摩擦力付与機構は、前記上部吊り部材
と前記下部吊り部材との連結部に貫通孔を設け、かつ前
記貫通孔に、前記上部吊り部材と前記下部吊り部材の各
側面を押圧するフランジを有する軸体を装着したことに
より構成したことを特徴とする請求項1記載の防振ハン
ガー。 - 【請求項4】前記上部吊り部材と前記下部吊り部材の、
前記連結部における互いに接触する各側面部分に凹凸を
設けたことを特徴とする請求項3記載の防振ハンガー。 - 【請求項5】前記上部吊り部材および前記下部吊り部材
はコ字形をなし、かつ対向する各開口端部が中間吊り部
材を介して連結されたことを特徴とする請求項1ないし
4のいずれか1項記載の防振ハンガー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000373493A JP2002174296A (ja) | 2000-12-07 | 2000-12-07 | 防振ハンガー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000373493A JP2002174296A (ja) | 2000-12-07 | 2000-12-07 | 防振ハンガー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002174296A true JP2002174296A (ja) | 2002-06-21 |
Family
ID=18842868
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000373493A Pending JP2002174296A (ja) | 2000-12-07 | 2000-12-07 | 防振ハンガー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002174296A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011080486A (ja) * | 2009-10-02 | 2011-04-21 | Damptech As | 制振構造 |
JP2013164121A (ja) * | 2012-02-10 | 2013-08-22 | Tokkyokiki Corp | 防振吊り減震構造体 |
JP2016080074A (ja) * | 2014-10-16 | 2016-05-16 | 特許機器株式会社 | 天吊り機器の減震構造と減震構造用減震器 |
JP2016080154A (ja) * | 2014-10-22 | 2016-05-16 | 特許機器株式会社 | 天吊り機器の減震構造 |
CN108775448A (zh) * | 2018-05-30 | 2018-11-09 | 华南理工大学 | 一种基于橡胶阻尼减振的抗震支吊架与方法 |
-
2000
- 2000-12-07 JP JP2000373493A patent/JP2002174296A/ja active Pending
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
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