JP2002173866A - エレクトレット加工品の製造方法 - Google Patents

エレクトレット加工品の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高品質、高性能のエレクトレット加工品を低
コストで生産可能にするエレクトレット加工品の製造方
法を提供することにある。 【解決手段】 非導電性シートSに水Wを付与した後又
は水Wを付与しながら、圧縮気体を吹きつけて水を浸透
させ、次いで該非導電性シートSを乾燥してエレクトレ
ット化シートにすることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエレクトレット加工
品の製造方法に関し、さらに詳しくは、高品質のエレク
トレット加工品を低コストで生産可能にするエレクトレ
ット加工品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、低圧損のエアフィルター用材料と
して、エレクトレット加工された繊維シートが優れた性
能を有するため使用されている。このエレクトレット化
繊維シートの製造方法としては、合成繊維不織布等の繊
維シートに高電圧を印加し、コロナ放電によりエレクト
レット化する方法(特開昭61−102476号公報等
参照)や、フィルムシートにワイヤ電極により高電圧を
印加し、同じくコロナ放電によりエレクトレット化した
後、そのフィルムシートを繊維化して不織布にする方法
(特公昭57−14467号公報等参照)などが知られ
ている。
【0003】しかし、図5に示すように、従来のエレク
トレット化方法は、いずれもアース電極21の上に高分
子材料シートSを裁置するか又は移動させながら、その
表面に直流高電圧発生装置23の高電圧を針状或いはワ
イヤー電極22から印加し、コロナ放電によりエレクト
レット化するものである。そのため、高電圧印加電極2
2とアース電極21の間隙精度等によりムラを生じやす
く、エレクトレット化シートに荷電ムラが出来たり、ま
た火花放電によりシートが損傷するという問題があっ
た。
【0004】さらに、高電圧設備は一般に高価である上
に、安全維持管理のために費用がかかるため、コスト高
になるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の諸問題を解消し、高品質、高性能のエレクト
レット加工品を低コストで生産可能にするエレクトレッ
ト加工品の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のエレクトレット加工品の製造方法は、非導電性シー
トに水を付与した後又は水を付与しながら、圧縮気体を
吹きつけて水を浸透させ、次いで該非導電性シートを乾
燥してエレクトレット化シートにすることを特徴とする
ものである。
【0007】このように非導電性シートに水を付与した
後又は水を付与しながら、圧縮気体を吹きつけることに
よりシート全体に水を満遍なく浸透させるので、これを
乾燥するだけで高品質、高性能のエレクトレット化シー
トにすることができる。しかも、製造設備としては、水
付与設備、圧縮気体の吹き付け設備、乾燥設備などであ
るので、従来の高電圧発生設備に比べ低廉であり、かつ
安全維持管理を低コストで行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に使用する非導電性シート
は、非導電性を有する材料であれば特に限定されない。
例えば、合成繊維或いは天然繊維の織物、編み物、不織
布等の繊維シートやプラスチックフィルムシートなどを
挙げることができる。これらの中でも特に合成繊維シー
トが好ましい。また、エアフィルター用の場合には、合
成繊維不織布が好ましく、中でも高性能フィルター用に
は、メルトブロー不織布を使用することが好ましい。
【0009】非導電性シートの素材は、非導電性を有す
る材料であれば特に限定されるものではない。好ましく
は、体積抵抗率が1012・Ω・cm以上、さらに好まし
くは1014・Ω・cm以上の素材を主体とするものを使
用するとよい。
【0010】例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等
のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
乳酸等のポリエステル、ポリカーボネート、ポリスチレ
ン、ポリフェニレンサルファイト、フッ素系樹脂、およ
びこれらの混合物などを挙げることができる。これらの
中でも、ポリオレフィンまたはポリ乳酸を主体とするも
のはエレクトレット性能の点から好ましく、さらにポリ
プロピレンを主体とするものは一層好ましい。
【0011】本発明に使用する非導電性シートには、ヒ
ンダードアミン系添加剤又はトリアジン系添加剤を少な
くとも1種配合することが好ましい。この添加剤を非導
電性シートに含有させることにより、特に高いエレクト
レット性能を保持させることが可能になるからである。
【0012】上記2種類の添加剤のうちヒンダードアミ
ン系添加剤としては、ポリ〔((6−(1,1,3,
3,−テトラメチルブチル)イミノ−1,3,5−トリ
アジン−2,4−ジイル)((2,2,6,6,−テト
ラメチル−4−ピペリジル)イミノ)ヘキサメチレン
((2,2,6,6,−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)イミノ)〕(チバガイギー製、キマソープ944L
D)、コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチ
ル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン重縮合物(チバガイギー製、チヌピン622
LD)、2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シベンジル)−2−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,
2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)(チバガ
イギー製、チヌピン144)などが挙げられる。
【0013】また、トリアジン系添加剤としては、前述
のポリ〔((6−(1,1,3,3,−テトラメチルブ
チル)イミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイ
ル)((2,2,6,6,−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)イミノ)ヘキサメチレン((2,2,6,6,−
テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ)〕(チバガイ
ギー製、キマソープ944LD)、2−(4,6−ジフ
ェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−
((ヘキシル)オキシ)−フェノール(チバガイギー
製、チヌピン1577FF)などを挙げることができ
る。これらのなかでも特にヒンダードアミン系添加剤を
使用することが好ましい。
【0014】非導電性シートには、上記添加剤の他に、
熱安定剤、耐候剤、重合禁止剤等の一般にエレクトレッ
ト加工品の非導電性シートに使用されている公知の添加
剤を添加するようにしてもよい。
【0015】上記ヒンダードアミン系添加剤又はトリア
ジン系添加剤の添加量としては、特に限定されないが、
好ましくは0.5〜5重量%の範囲にするとよく、更に
好ましくは0.7〜3重量%の範囲にするとよい。添加
量が0.5重量%未満では、目的とする高レベルのエレ
クトレット性能を得ることが難しくなる。また、5重量
%を超えるほど多く配合すると製糸性や製膜性を悪く
し、かつコスト的にも不利になるので好ましくない。
【0016】本発明のエレクトレット加工品の製造方法
は、上述した非導電性シートに水を付与して十分な浸透
状態にし、この浸透状態のシートを乾燥する。水は非導
電性シート全体に満遍なく十分に浸透した状態にする必
要があり、そのため非導電性シートに水を付与した後又
は水を付与しながら、圧縮気体を吹きつけることによ
り、水を反対側に透過させるようにすることが重要であ
る。吹きつけ作用により、水は非導電性シートを透過
し、シート全体に満遍なく浸透状態になるため、以後こ
の非導電性シートを乾燥するだけで、均一かつ高密度に
電荷が帯電した高品質のエレクトレット化シートにする
ことができる。これら一連の水付与、吸引、乾燥の各工
程は、連続的に行ってもよく、バッチ式で行ってもよ
い。
【0017】非導電性シートに対する水の付与方法は、
水槽に浸漬させる方法でもよく、或いはノズル等を使用
して塗布する方法でもよい。また、水を付与しながら圧
縮気体を吹き付ける方法としては、ノズルで水をシート
に付与しながら圧縮気体(圧縮空気等)を噴射する方
法、或いは水中に浸漬させたシートに圧縮気体(圧縮空
気等)を噴射する方法などが挙げられる。
【0018】圧縮気体の種類は、特に限定されないが、
好まくは圧縮空気などのように非導電性シートに対して
不活性であるものがよい。圧縮気体の圧力は水を非導電
性シートの片面から反対側へ透過させる程度の大きさを
有するものであれば特に限定されない。シートの目付や
厚さ等にもよるが、例えば30〜3000kPaの範囲
であることが好ましい。
【0019】水が浸透後の非導電性シートの乾燥方法
は、従来公知の方法がいずれも使用可能である。例え
ば、熱風乾燥法、真空乾燥法、自然乾燥法等の方法を適
用することができる。なかでも熱風乾燥法は、連続処理
が可能であるため好ましい。熱風乾燥法の場合、乾燥温
度としてはエレクトレットを失活させない程度の温度に
する必要がある。好ましくは120℃以下、より好まし
くは100℃以下、さらに好ましくは80℃以下にする
のがよい。また、熱風乾燥前に、予備乾燥として、ニッ
プロール、吸水ロール、サクション吸引等によって余剰
の水分を取り除くようにすると尚良い。
【0020】本発明において、非導電性シートに対する
浸透処理に用いる水は、液体フィルター等で汚れを除去
したものであって、出来るだけ清浄なものを使用するこ
とが好ましい。特にイオン交換水、蒸留水、逆浸透膜に
よる濾過水等の純水が好ましい。また、純水としてのレ
ベルは、導電率で103 μS/m以下が好ましく、さら
に好ましくは102 μS/m以下であるものがよい。
【0021】また、上記水には、水溶性有機溶剤を混合
することにより、非導電性シートに対する水の浸透性を
一層向上することができる。この場合、水溶性有機溶剤
の濃度は、通常20重量%以下が用いられる。水に混合
する水溶性有機溶剤としては、沸点が水の沸点より低い
ものが好ましい。すなわち、水溶性有機溶剤は、水のシ
ートへの浸透性を向上させるためのものであるので、一
度シートに浸透したら、なるべく早く気化して乾燥する
ことが好ましいからである。より好ましくは、水との沸
点差が10℃以上低いものがよい。
【0022】水溶性有機溶剤の種類は、混合溶液の非導
電性シートへの浸透性が良ければ特に限定されない。例
えば、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロ
ピルアルコール等のアルコール類、アセトン、メチルエ
チルケトン類のケトン類、酢酸プロピル、酢酸ブチル等
のエステル類、その他アルデヒド類、カルボン酸類等を
挙げることができる。特に、浸透性の点からアルコール
類またはケトン類が好ましく、特にアセトン、イソプロ
ピルアルコール、エタノールのうちの少なくとも1種を
用いるのが好ましい。さらに好ましくは、イソプロピル
アルコールを主成分とするものが好ましい。
【0023】図1は、本発明のエレクトレット加工品の
製造方法を実施する装置を例示したものである。
【0024】図1の装置において、1は浸漬槽、2は圧
縮空気のエア噴射器、3は乾燥装置である。浸漬槽1の
槽内には、水Wが充填されている。被加工材の非導電性
シートSは、浸漬槽1内に送りローラ4と浸漬ローラ5
を介して導入され、水Wの中に浸漬させられた後、次い
でエア噴射器2へ移送される。浸漬槽1から出た非導電
性シートSは、エア噴射器2から圧縮空気を吹きつけら
れることにより、表面側の水が強制的に裏面側へ透過さ
せられ、非導電性シートSの表裏全体に浸透状態にな
る。エア噴射器2は、図示のように1台だけに限定され
ず、複数台を非導電性シートSの移送方向に連続配置す
るようにしてもよい。
【0025】水が浸透状態になった非導電性シートS
は、予め一対のニップローラ6,6で余剰の水が絞り出
された後、乾燥装置3に送り込まれる。乾燥装置3には
複数のガイドローラ7がジグザグ状に内設され、供給口
3aから加熱空気を供給し、排気口3bから排出するこ
とにより内部を加熱するようにしている。この乾燥装置
3に進入した非導電性シートSは、ガイドローラ7をジ
グザグ状に走行する間に乾燥され、エレクトレット化さ
れたシートになって搬出される。
【0026】このようにして得られたエレクトレット化
シートは、エア噴射器の圧縮空気の吹きつけ作用により
水をシート全体に満遍なく浸透させているので、高電荷
をシート全体に均一分布した、高品質、高性能のエレク
トレット加工品にすることができる。
【0027】図2は、本発明のエレクトレット加工品の
製造方法を実施する他の装置を例示する。
【0028】図2の装置は、図1の装置における浸漬槽
1に代えて、スリット状吐出口8aを有するノズル8を
設けている。そのノズル8は、スリット状吐出口8aか
ら水Wをフィルム状に吐出し、矢印方向に走行する非導
電性シートSの表面に膜状に塗布する。その膜状に塗布
された水Wは、非導電性シートSがエア噴射器2を通過
するとき吹きつけられる圧縮空気の作用により下面側へ
透過し、非導電性シートSの表裏全体に浸透状態にな
る。以後は、図1の装置と同様に、ニップロール6で余
剰の水を除去されたのち乾燥装置3に送られて乾燥さ
れ、エレクトレット化したシートになる。
【0029】図3は、本発明のエレクトレット加工品の
製造方法を実施する更に他の装置を例示する。
【0030】図3の装置は、図1の装置におけるエア噴
射器2を浸漬槽1の中に設けるようにしたもので、水中
でエア噴射器2から噴射した圧縮空気を非導電性シート
Sの表裏全体に水を浸透させるようにしている。以後
は、図1の装置と同様に、ニップロール6で余剰の水を
除去されたのち乾燥装置3に送られて乾燥され、エレク
トレット化したシートになる。
【0031】上記のように図2や図3の装置によって得
られたエレクトレット化シートも、図1の装置で得られ
たエレクトレット化シートと同様に、噴射器の圧縮空気
の吹きつけ作用により水がシート全体に満遍なく浸透状
態になるので、高品質、高性能のエレクトレット加工品
にすることができる。
【0032】
【実施例】以下に説明する実施例において使用する特性
値は、次の測定法により測定したものである。
【0033】〔捕集性能〕図4に示す捕集性能測定装置
で測定した。この捕集性能測定装置は、測定サンプルM
をセットするサンプルホルダー11の上流側にダスト収
納箱12を連結し、下流側に流量計13、流量調整バル
ブ14、ブロワ15を連結している。また、サンプルホ
ルダー11にパーテクルカウンター16が設けられ、こ
のパーテクルカウンター16を使用し、切替コック17
を介して、測定サンプルMの上流側のダスト個数と下流
側のダスト個数をそれぞれ測定することができる。
【0034】捕集性能の測定に当たっては、径0.3μ
mのポリスチレン標準ラテックスパウダーをダスト収納
箱12に充填し、サンプルMをホルダー11にセット
し、風量をフィルター通過速度が1.5m/分になるよ
うに流量調整バルブ14で調整し、ダスト濃度を1万〜
4万個/2.83×10-43 (0.01ft3 )の範囲で安定さ
せ、サンプルMの上流のダスト個数Dおよび下流のダス
ト個数dをパーティクルカウンター16(リオン社製、
KC−01B)で5回測定し、JIS K−0901に
基づいて下記計算式にて捕集性能(%)を求めた。
【0035】 捕集性能(%)=〔1−(d/D)〕×100 ただし、d:下流のダスト個数 D:上流のダスト個数 〔平均繊維径〕SEM写真により拡大した繊維100本
について繊維径を測定し、その平均値を求めた。
【0036】実施例1 耐候剤としてトリアジン系添加剤(チバガイギー社製、
キマソープ944)を1%含む、MI=700のポリプ
ロピレンを原料として、通常のメルトブロー法により、
目付40g/m2 、平均繊維径2.0μmのメルトブロ
ー不織布を作製した。次いで、このメルトブロー不織布
に、図2のように、片面に純水を供給しながら、同じ面
から圧縮空気を噴射して水を浸透させた後、水切りして
乾燥させた。
【0037】得られたエレクトレットメルトブロー不織
布の捕集性能を測定したところ、99.56%であっ
た。
【0038】比較例1 実施例1と同じメルトブロー不織布を用い、純水に1分
間浸漬後、水切り後乾燥した。
【0039】得られた不織布の捕集性能を測定したとこ
ろ、56.3%と低いものだった。
【0040】比較例2 実施例1と同じメルトブロー不織布の捕集性能を測定し
たところ、57.5%と低いものであった。
【0041】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、非導電性シ
ートに水を付与した後又は水を付与しながら、圧縮気体
を吹きつけることによってシート全体に水を満遍なく浸
透させるので、これを乾燥するだけで高品質、高性能の
エレクトレット化シートにすることができる。しかも、
製造設備としては、水付与設備、吸引設備、乾燥設備な
どであるので、従来の高電圧発生設備に比べて低廉であ
り、かつ安全維持管理を低コストで行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエレクトレット加工品の製造方法を実
施する装置の一例を示す概略図である。
【図2】本発明のエレクトレット加工品の製造方法を実
施する装置の他の例を示す概略図である。
【図3】本発明のエレクトレット加工品の製造方法を実
施する装置の更に他の例を示す概略図である。
【図4】本発明の実施例で用いた捕集性能測定装置を示
す概略図である。
【図5】従来の高電圧印加によるエレクトレット化方法
を示す概略図である。
【符号の説明】
1 浸漬槽 2 エア噴射器 3 乾燥装置 4 送りローラ 5 浸漬ローラ 8 ノズル S 非導電性シート W 水
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06M 13/127 D06M 13/144 13/144 101:20 // D06M 101:20 7/02 A Fターム(参考) 3B154 AA09 AB22 BA19 BA60 BB35 BD15 BD17 BE01 BE05 BE06 BF01 DA11 4D019 AA01 BA12 BA13 BB03 BC01 4L031 AA14 AB34 BA08 BA33 CA15 4L033 AA05 AB07 AC15 BA09 BA11 DA06 4L047 AA29 BA23 CB10

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非導電性シートに水を付与した後又は水
    を付与しながら、圧縮気体を吹きつけて前記水を浸透さ
    せ、次いで該非導電性シートを乾燥してエレクトレット
    化シートにするエレクトレット加工品の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記非導電性シートがヒンダードアミン
    系添加剤或いはトリアジン系添加剤を0.5〜5重量%
    含有している請求項1に記載のエレクトレット加工品の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記非導電性シートが合成繊維からなる
    シートである請求項1又は2に記載のエレクトレット加
    工品の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記合成繊維からなるシートがメルトブ
    ロー不織布である請求項3に記載のエレクトレット加工
    品の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記非導電性シートがポリオレフィンを
    主体に構成されている請求項1,2,3又は4に記載の
    エレクトレット加工品の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ポリオレフィンがポリプロピレンを
    主体に構成されている請求項5に記載のエレクトレット
    加工品の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記水がイオン交換水、蒸留水又は逆浸
    透膜の濾過水である請求項1〜6のいずれかに記載のエ
    レクトレット加工品の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記水が水溶性有機溶剤を含有する請求
    項1〜7のいずれかに記載のエレクトレット加工品の製
    造方法。
  9. 【請求項9】 前記水溶性有機溶剤が水よりも低い沸点
    を有する請求項8に記載のエレクトレット加工品の製造
    方法。
  10. 【請求項10】 前記水溶性有機溶剤がアルコール類又
    はケトン類を主成分に構成されている請求項8又は9に
    記載のエレクトレット加工品の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記水溶性有機溶剤がイソプロピルア
    ルコール、エチルアルコール、アセトンのうちの少なく
    とも1種である請求項10に記載のエレクトレット加工
    品の製造方法。
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