JP4581213B2 - エレクトレット加工品の製造方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】
【発明の属する技術分野】
本発明はエレクトレット加工品の製造方法に関し、さらに詳しくは、高品質のエレクトレット加工品を低コストで生産可能にするエレクトレット加工品の製造方法に関する。
【0003】
【従来の技術】
従来、低圧損のエアフィルター用材料として、エレクトレット加工された繊維シートが優れた性能を有するため使用されている。このエレクトレット化繊維シートの製造方法としては、合成繊維不織布等の繊維シートに高電圧を印加し、コロナ放電によりエレクトレット化する方法(特開昭61−102476号公報等参照)や、フィルムシートにワイヤ電極により高電圧を印加し、同じくコロナ放電によりエレクトレット化した後、そのフィルムシートを繊維化して不織布にする方法(特公昭57−14467号公報等参照)などが知られている。
【0004】
しかし、図6に示すように、いずれもアース電極21の上に高分子材料シートSを裁置又は移動させながら、その表面に直流高電圧発生装置23の高電圧を針状或いはワイヤー電極22から印加し、コロナ放電によりエレクトレット化するものであるため、高電圧印加電極22とアース電極21の間隙精度等によりムラを生じて荷電ムラが出来たり、また火花放電によりシートが損傷するという問題があった。
【0005】
さらに、高電圧設備が高価である上に、高い安全維持管理費が必要になるというコスト上の問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記従来技術の諸問題を解消し、高品質、高性能のエレクトレット加工品を低コストで生産可能にするエレクトレット加工品の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明のエレクトレット加工品の製造方法は、ヒンダードアミン系添加剤又はトリアジン系添加剤を配合した非導電性シートを、水と水溶性有機溶剤との混合溶液であり該水溶性有機溶剤の濃度が10〜50重量%である混合溶液を充填した槽に浸漬させ、該非導電性シートに該混合溶液を浸透させた後、該非導電性シートを乾燥することによりエレクトレット化することを特徴とするものである。
【0008】
このように水と水溶性有機溶剤の混合溶液を付与するだけの処理であるため、混合溶液を非導電性シートの全面に均等に分布させることは容易であり、しかも非導電性シートにヒンダードアミン系添加剤或いはトリアジン系添加剤を配合したものを使用したことにより高度かつ均一な電荷密度を有する高品質、高性能のエレクトレット加工品を得ることができる。しかも、生産設備としては混合溶液の付与設備と乾燥設備でよいため、高電圧発生設備に比べて低廉ですむばかりでなく、維持管理を低コストで行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明に使用する非導電性シートは、非導電性を有する材料であれば特に限定されない。例えば、プラスチックフィルムシート、合成繊維或いは天然繊維の織物、編み物、不織布等の繊維シートなどを挙げることができる。これらの中でも特に合成繊維シートは好ましい。また、エアフィルター用の場合には、合成繊維不織布が好ましく、中でも高性能フィルター用には、メルトブロー不織布を使用することが好ましい。
【0010】
非導電性シートの素材は、非導電性を有する材料であれば特に限定されるものではない。好ましくは、体積抵抗率が1012・Ω・cm以上、さらに好ましくは1014・Ω・cm以上の素材を主体とするものを使用するとよい。
【0011】
例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸等のポリエステル、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリフェニレンサルファイト、フッ素系樹脂、およびこれらの混合物などを挙げることができる。これらの中でも、ポリオレフィンまたはポリ乳酸を主体とするものはエレクトレット性能の点から好ましく、さらにポリプロピレンを主体とするものは一層好ましい。
【0012】
本発明に使用する非導電性シートには、ヒンダードアミン系添加剤又はトリアジン系添加剤が少なくとも1種配合されている。非導電性シートがこの添加剤を含有していることにより、特に高いエレクトレット性能を保持することができるようになる。
【0013】
上記2種類の添加剤のうちヒンダードアミン系添加剤としては、ポリ〔((6−(1,1,3,3,−テトラメチルブチル)イミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル)((2,2,6,6,−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ)ヘキサメチレン((2,2,6,6,−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ)〕(チバガイギー製、キマソープ944LD)、ハコク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン重縮合物(チバガイギー製、チヌピン622LD)、2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)(チバガイギー製、チヌピン144)などが挙げられる。
【0014】
また、トリアジン系添加剤としては、前述のポリ〔((6−(1,1,3,3,−テトラメチルブチル)イミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル)((2,2,6,6,−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ)ヘキサメチレン((2,2,6,6,−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ)〕(チバガイギー製、キマソープ944LD)、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−((ヘキシル)オキシ)−フェノール(チバガイギー製、チヌピン1577FF)などを挙げることができる。これらのなかでも特にヒンダードアミン系添加剤が好ましい。
【0015】
非導電性シートには、上記添加剤の他に、熱安定剤、耐候剤、重合禁止剤等の一般にエレクトレット加工品の非導電性シートに使用されている公知の添加剤を添加するようにしてもよい。
【0016】
本発明における、ヒンダードアミン系添加剤又はトリアジン系添加剤の添加量は、特に限定されないが、好ましくは0.5〜5重量%の範囲がよく、更に好ましくは0.7〜3重量%の範囲がよい。添加量が0.5重量%未満では、目的とする高レベルのエレクトレット性能を得ることは難しくなる。また、5重量%を超えるほど多く配合すると製糸性や製膜性を悪くし、かつコスト的にも不利になるので好ましくない。
【0017】
本発明のエレクトレット化加工方法は、上述した非導電性シートに対し、水と水溶性有機溶剤との混合溶液を付与し、この混合溶液が付与された非導電性シートを乾燥処理するものである。すなわち、水と水溶性有機溶剤との混合溶液を非導電性シートに付与して十分浸透させた後、乾燥するだけで、均一な電荷密度にエレクトレット化されたシートにすることができる。
【0018】
本発明において、非導電性シートに混合溶液を付与する方法は、混合溶液が充填された槽に非導電性シートを浸漬させる浸漬法を採用する。浸漬法は、設備的に簡単に実施できる点で好ましい方法である。付与方法は、バッチ式であっても、連続式であってもよく、また、非導電性シートに対する混合溶液の浸透を全体に均一に行うため、混合溶液付与後のシートに片面から負圧を掛けることにより、吸引透過させるようにしてもよい。
【0019】
混合溶液を付与した後のシートの乾燥方法としては、従来公知の方法がいずれも使用可能である。例えば、熱風乾燥法、真空乾燥法、自然乾燥法等の方法が適用可能である。これらのうちでも熱風乾燥法は、連続処理が可能にであるため好ましい。熱風乾燥法の場合、乾燥温度としてはエレクトレットを失活させない程度の温度にする必要がある。好ましくは120℃以下、より好ましくは100℃以下、さらに好ましくは80℃以下にするのがよい。また、熱風乾燥前に、予備乾燥として、ニップロール、吸水ロール、サクション吸引等によって過剰な水分を取り除いておくと尚良い。
【0020】
図1〜図2は、上述した本発明の方法に従い非導電性シートに上記混合溶液の付与と乾燥とを行う装置を例示したものである。
【0021】
図1(A)(B)は、非導電性シートをバッチ処理でエレクトレット加工する装置である。図1(A)の1は、混合溶液Wが貯留された浸漬槽、図1(B)の2は熱風が入口2aから入り、出口2bから排出するようにした熱風乾燥装置である。エレクトレット加工される非導電性シートSは、先ず浸漬槽1で含浸処理され、次いで熱風乾燥装置2に移されて乾燥処理されることでエレクトレット化される。
【0022】
図2は、非導電性シートを連続処理によってエレクトレット加工する装置である。
【0023】
図2の装置は、浸漬槽1に浸漬ローラ3を内設し、出口側にニップローラ4を設けている。また、熱風乾燥装置2には複数のガイドローラ5が設けられている。非導電性シートSは浸漬槽1に連続供給されながら浸漬ローラ3を介して混合溶液W中に浸漬される。次いで浸漬槽1を出るときニップローラ4で余剰の混合溶液が除去され、熱風乾燥装置2に搬送される。熱風乾燥装置2では、ガイドローラ5を介してジグザグ状に走行する間に乾燥処理され、エレクトレット化処理が完了する。
【0024】
図3は、本発明方法以外の方法を実施する装置を説明する参考図であり、浸漬槽1を持たないようにした装置である。すなわち、浸漬槽1に代えて、スット状吐出口6aを有するノズル6を設けている。また、非導電性シートSを挟んで反対側に吸引器7を配置するようにしている。ノズル6は混合溶液Wを非導電性シートSの表面にフィルム状に吐出し、反対側の吸引器7が吸引することにより、混合溶液Wを非導電性シートSの反対側に貫通させ均一に分布させるようにする。混合溶液Wを含浸した非導電性シートSは、ニップロール4で余剰の混合溶液が除去されたのち熱風乾燥装置2に送られる。
【0025】
図4は、本発明以外の方法を実施する図3の装置において、ノズル6に代えて混合溶液Wを噴霧状に噴射するノズル8を設けるようにした態様を説明する参考図である。
【0026】
本発明において、混合溶液に用いる水としては、液体フィルター等で汚れを除去したもので、出来るだけ清浄なものを使用することが好ましい。特にイオン交換水、蒸留水等の純水を使用することが好ましい。また、純水は導電率で103 μS/m以下のものを用いるのが好ましく、さらに好ましくは102 μS/m以下であるものがよい。
【0027】
また、混合溶液に用いる水溶性有機溶剤には、沸点が水の沸点より低いものを使用することが好ましい。すなわち、水溶性有機溶剤は、水のシートへの浸透性を付与するものであるので、一度シートに浸透したならば、なるべく早く気化して乾燥することが好ましいからである。より好ましくは、水との沸点差が10℃以上であるものがよい。
【0028】
水溶性有機溶剤の種類は、混合溶液の非導電性シートへの浸透性が良ければ特に限定されない。例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン類のケトン類、酢酸プロピル、酢酸ブチル等のエステル類、その他アルデヒド類、カルボン酸類等を挙げることができる。特に、浸透性の点からアルコール類またはケトン類が好ましく、特にアセトン、イソプロピルアルコール、エタノールのうちの少なくとも1種を用いるのが好ましい。さらに好ましくは、イソプロピルアルコールを主成分とするものが好ましい。
【0029】
本発明において、混合溶液における水溶性有機溶剤の濃度は、非導電性シートに対する浸透性を有するものを用いて10〜50重量%の範囲とするのが重要である。特に、イソプロピルアルコールの場合は、20〜40重量%の範囲が好ましい。
【0030】
【実施例】
以下に説明する実施例において使用する特性値は、次の測定法により測定したものである。
【0031】
〔捕集性能〕
図5に示す捕集性能測定装置で測定した。この捕集性能測定装置は、測定サンプルMをセットするサンプルホルダー11の上流側にダスト収納箱12を連結し、下流側に流量計13、流量調整バルブ14、ブロワ15を連結している。また、サンプルホルダー11にパーテクルカウンター16が設けられ、このパーテクルカウンター16を使用し、切替コック17を介して、測定サンプルMの上流側のダスト個数と下流側のダスト個数をそれぞれ測定することができる。
【0032】
捕集性能の測定に当たっては、径0.3μmのポリスチレン標準ラテックスパウダーをダスト収納箱12に充填し、サンプルMをホルダー11にセットし、風量をフィルター通過速度が1.5m/分になるように流量調整バルブ14で調整し、ダスト濃度を1万〜4万個/2.83×10-43 (0.01ft3 )の範囲で安定させ、サンプルMの上流のダスト個数Dおよび下流のダスト個数dをパーティクルカウンター16(リオン社製、KC−01B)で5回測定し、JIS K−0901に基づいて下記計算式にて捕集性能(%)を求めた。
【0033】
捕集性能(%)=〔1−(d/D)〕×100
ただし、d:下流のダスト個数
D:上流のダスト個数
〔平均繊維径〕
SEM写真により拡大した繊維100本について繊維径を測定し、その平均値を求めた。
【0034】
実施例1
耐候剤としてトリアジン系添加剤(チバガイギー製、キマソープ944)を1%含有し、かつメルトインデックスMIが700のポリプロピレンを原料とし、通常のメルトブロー法により、目付40g/m2 、平均繊維径2.0μmのメルトブロー不織布を製造した。次いで、純水にイソプロピルアルコールを30重量%溶解した混合溶液を調整し、この混合溶液を貯留した浴中に上記メルトブロー不織布を10秒間浸漬したのち引き上げ、さらに水切り後に80℃で20分間熱風乾燥して、エレクトレット化されたメルトブロー不織布を得た。
【0035】
得られたエレクトレット化メルトブロー不織布の捕集性能を測定したところ、99.9995%と非常に高いレベルであった。
【0036】
実施例2
実施例1において、イソプロピルアルコールの溶解濃度を40重量%の混合溶液にした以外は、実施例1と同様にして、エレクトレット化されたメルトブロー不織布を製造した。
【0037】
得られたエレクトレット化メルトブロー不織布の捕集性能を測定したところ、99.997%と高いレベルであった。
【0038】
比較例1
ポリプロピレン原料として、トリアジン系添加剤を含まない原料を用いた以外は、実施例1と同様にしてエレクトレット化メルトブロー不織布を製造した。
【0039】
このエレクトレット化メルトブロー不織布の捕集性能を測定したところ、97.2%と低いものであった。
【0040】
比較例2
実施例1のメルトブロー不織布を用い、図6に示すような高電圧印加装置により高電圧(+25kV)で印加処理した。
【0041】
得られたメルトブロー不織布の捕集性能を測定したところ、99.96%であり、実施例1,2に比べて低いレベルであった。
【0042】
比較例3
実施例1において、イソプロピルアルコールの溶解濃度を60重量%の混合溶液にした以外は、実施例1と同様にして、エレクトレット化されたメルトブロー不織布を製造した。
【0043】
得られたエレクトレット化メルトブロー不織布の捕集性能を測定したところ、99.95%であり、比較例2の電圧印加によるエレクトレット化メルトブロー不織布と同程度であった。なお、電荷密度は比較例1のものに比べて一段と均一になっており、高品質であった。また、製造設備も高電圧印加装置に比べ簡単であり、低コストで用意することができた。
【0044】
【発明の効果】
本発明の製造方法によれば、水と水溶性有機溶剤の混合溶液を付与するだけの処理であるため、混合溶液を非導電性シートの全面に均等に分布させることは容易であり、しかも非導電性シートにヒンダードアミン系添加剤或いはトリアジン系添加剤を配合したものを使用したことにより高度かつ均一な電荷密度を有する高品質、高性能のエレクトレット加工品を得ることができる。しかも、生産設備としては混合溶液の付与設備と乾燥設備でよいため、高電圧発生設備に比べて低廉ですむばかりでなく、維持管理を低コストで行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に使用する装置の一例を示し、(A)は非導電性シートを浸漬する装置の概略図、(B)は乾燥する装置の概略図である。
【図2】本発明の実施に使用する装置の他の例を示す概略図である。
【図3】本発明の方法以外の方法を実施する装置を説明する参考図である。
【図4】本発明以外の方法を実施する図3の装置において、ノズル6に代えて混合溶液Wを噴霧状に噴射するノズル8を設けた態様を説明する参考図である。
【図5】本発明の実施例で用いた捕集性能測定装置を示す概略図である。
【図6】従来の高電圧印加によるエレクトレット化方法を示す概略図である。
【符号の説明】
1 浸漬槽
2 熱風乾燥装置
3 浸漬ローラ
4 ニップローラ
5 ガイドローラ
6,8 ノズル
7 吸引装置
S 非導電性シート

Claims (9)

  1. ヒンダードアミン系添加剤又はトリアジン系添加剤を配合した非導電性シートを、水と水溶性有機溶剤との混合溶液であり該水溶性有機溶剤の濃度が10〜50重量%である混合溶液を充填した槽に浸漬させ、該非導電性シートに該混合溶液を浸透させた後、該非導電性シートを乾燥することによりエレクトレット化することを特徴とするエレクトレット加工品の製造方法。
  2. 前記ヒンダードアミン系添加剤或いはトリアジン系添加剤の配合量が0.5〜5重量%である請求項1に記載のエレクトレット加工品の製造方法。
  3. 前記非導電性シートが合成繊維からなるシートである請求項1又は2に記載のエレクトレット加工品の製造方法。
  4. 前記合成繊維からなるシートがメルトブロー不織布シートである請求項3に記載のエレクトレット加工品の製造方法。
  5. 前記水溶性有機溶剤が水よりも低い沸点を有する請求項1、2、3又は4に記載のエレクトレット加工品の製造方法。
  6. 前記非導電性シートがポリオレフィンを主体に構成されている請求項1〜5のいずれかに記載のエレクトレット加工品の製造方法。
  7. 前記ポリオレフィンがポリプロピレンを主体に構成されている請求項6に記載のエレクトレット加工品の製造方法。
  8. 前記水溶性有機溶剤がアルコール類又はケトン類を主成分に構成されている請求項1〜7のいずれかに記載のエレクトレット加工品の製造方法。
  9. 前記水溶性有機溶剤がイソプロピルアルコール、エチルアルコール、アセトンのうちの少なくとも1種である請求項8に記載のエレクトレット加工品の製造方法。
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