JP6039897B2 - エレクトレット化合成繊維シートの製造方法 - Google Patents
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(1)平均繊維径が2.0μm以上の合成繊維からなる非導電性合成繊維シートに水を付与して浸透させた後、凍結減圧乾燥して前記非導電性合成繊維シートをエレクトレット化すると共に、その圧力損失を前記非導電性合成繊維シートの圧力損失よりも小さくすることを特徴とするエレクトレット化合成繊維シートの製造方法。
(2)前記非導電性合成繊維シートが、目付5〜200g/m2 、見かけ密度0.03〜1.20g/cm3 であることを特徴とする上記(1)記載のエレクトレット化合成繊維シートの製造方法。
(3)前記非導電性合成繊維シートに対して、水の含浸率100〜1000%で前記凍結減圧乾燥を行うことを特徴とする上記(1)または(2)記載のエレクトレット化合成繊維シートの製造方法。
(4)前記非導電性合成繊維シートが、メルトブロー不織布であることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載のエレクトレット化合成繊維シートの製造方法。
(5)前記非導電性合成繊維シートを1枚の状態で、前記凍結減圧乾燥に供することを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載のエレクトレット化合成繊維シートの製造方法。
(6)前記非導電性合成繊維シートを複数枚重ねた状態で、前記凍結減圧乾燥に供し、しかる後、該重ねられた複数枚の合成繊維シートを、より小単位の枚数の合成繊維シートに分けることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載のエレクトレット化合成繊維シートの製造方法。
(7)前記非導電性シートが、ポリオレフィンを主体に構成されていることを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれかに記載のエレクトレット化合成繊維シートの製造方法。
(8)前記非導電性シートが、ヒンダードアミン系添加剤あるいはトリアジン系添加剤を0.5〜5重量%含有していることを特徴とする上記(1)〜(7)のいずれかに記載のエレクトレット化合成繊維シートの製造方法。
(9)前記水が、イオン交換水、蒸留水または逆浸透膜による濾過水であることを特徴とする上記(1)〜(8)のいずれかに記載のエレクトレット化合成繊維シートの製造方法。
(10)前記水が、水溶性有機溶剤を含有することを特徴とする上記(1)〜(9)のいずれかに記載のエレクトレット化合成繊維シートの製造方法。
(11)前記水溶性有機溶剤が、水よりも低い沸点を有することを特徴とする上記(10)に記載のエレクトレット化合成繊維シートの製造方法。
(12)前記水溶性有機溶剤が、アルコール類またはケトン類を主成分に構成されていることを特徴とする上記(10)または(11)に記載のエレクトレット化合成繊維シートの製造方法。
(13)前記水溶性有機溶剤が、イソプロピルアルコール、エチルアルコール、アセトンのうちの少なくとも1種であることを特徴とする上記(12)に記載のエレクトレット化合成繊維シートの製造方法。
以下に説明する捕集性能測定装置を用いて、捕集性能(%)を測定した。
〔捕集性能(直径0.3μm〜0.5μmのダスト収納性能)〕
捕集性能(%)=〔(上流ダスト数D−下流ダスト数d)/上流ダスト数D)〕×100
SEM写真により拡大した200本の繊維の径を測定し、その平均値を求めた。
以下の(a)式により求めた値である。サンプルサイズは、各実施例で記載のサイズである。
水の含浸率(%)=(含浸後質量/含浸前質量)×100…………………(a)式
含浸前質量とは、サンプルを温度23℃、湿度50%の雰囲気中に8時間置いて測定したものである。
耐候剤としてトリアジン系添加剤(BASF社製、キマソープ944)を1%含む、MI=700のポリプロピレンを原料として、通常のメルトブロー法により、目付20g/m2 、平均繊維径2.0μm、見かけ密度0.11g/cm3 のメルトブロー不織布を作製した。
実施例1と実施例2で使用したのと同一のメルトブロー不織布を用いて、エレクトレット化加工を何らせずに、エアフィルター性能として、捕集性能と圧力損失を測定したところ、表1に示したように、捕集性能が37.4%、圧力損失が26.0Paであった。
実施例1と実施例2で使用したのと同一のメルトブロー不織布を用いて、RO水浴中に含浸させ、該不織布の下方からRO水を吸引させて、該不織布に浸透させRO水の含浸率を989%とした。しかる後、熱風によって乾燥させてエレクトレット化メルトブロー不織布を得た。
実施例1と実施例2で使用したのと同一のメルトブロー不織布を用いて、RO水浴中に含浸させ、該不織布の下方からRO水を吸引させて、該不織布に浸透させ、RO水の含浸率を448%とし、しかる後、自然乾燥させてエレクトレット化メルトブロー不織布を得た。このエレクトレット化メルトブロー不織布のエアフィルター性能として、捕集性能と圧力損失を測定したところ、捕集性能が99.3%、圧力損失が26.3Paであった。
耐候剤としてトリアジン系添加剤(BASF社製、キマソープ944)を0.05%含む、MI=110のポリプロピレンを原料として、通常のメルトブロー法により、目付20g/m2 、平均繊維径1.5μm、見かけ密度0.10g/cm3のメルトブロー不織布を作製した。
参照例1と同一のメルトブロー不織布を用いて、エレクトレット化加工を何らせずに、エアフィルター性能として、捕集性能と圧力損失を測定したところ、表1に示したように、捕集性能が53.0%、圧力損失が31.9Paであった。
参照例1と同一のメルトブロー不織布を用いて、RO水浴中に含浸させ、該不織布の下方からRO水を吸引させて、しかる後、0.2MPaでマングル及び真空脱水し、RO水の含浸率を450%とした。しかる後、熱風によって乾燥させてエレクトレット化メルトブロー不織布を得た。このエレクトレット化メルトブロー不織布のエアフィルター性能として、捕集性能と圧力損失を測定したところ、表1に示したように、捕集性能が98.6%、圧力損失が35.8Paであった。
参照例1と同一のメルトブロー不織布を用いて、特開昭61−282471号公報に記載されているコロナ放電法により、エレクトレット化メルトブロー不織布を得た。このエレクトレット化メルトブロー不織布のエアフィルター性能として、捕集性能と圧力損失を測定したところ、表1に示したように、捕集性能が94.3%、圧力損失が36.3Paであった。
12:ダスト収納箱
13:流量計
14:流量調整バルブ
15:ブロア
16:パーテクルカウンタ
17:切替コック
M:サンプル
Claims (13)
- 平均繊維径が2.0μm以上の合成繊維からなる非導電性合成繊維シートに水を付与して浸透させた後、凍結減圧乾燥して前記非導電性合成繊維シートをエレクトレット化すると共に、その圧力損失を前記非導電性合成繊維シートの圧力損失よりも小さくすることを特徴とするエレクトレット化合成繊維シートの製造方法。
- 前記非導電性合成繊維シートが、目付5〜200g/m2 、見かけ密度0.03〜1.20g/cm3 であることを特徴とする請求項1記載のエレクトレット化合成繊維シートの製造方法。
- 前記非導電性合成繊維シートに対して、水の含浸率100〜1000%で前記凍結減圧乾燥を行うことを特徴とする請求項1または2記載のエレクトレット化合成繊維シートの製造方法造方法。
- 前記非導電性合成繊維シートが、メルトブロー不織布であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のエレクトレット化合成繊維シートの製造方法。
- 前記非導電性合成繊維シートを1枚の状態で、前記凍結減圧乾燥に供することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のエレクトレット化合成繊維シートの製造方法。
- 前記非導電性合成繊維シートを複数枚重ねた状態で、前記凍結減圧乾燥に供し、しかる後、該重ねられた複数枚の合成繊維シートを、より小単位の枚数の合成繊維シートに分けることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のエレクトレット化合成繊維シートの製造方法。
- 前記非導電性合成繊維シートが、ポリオレフィンを主体に構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のエレクトレット化合成繊維シートの製造方法。
- 前記非導電性合成シートが、ヒンダードアミン系添加剤あるいはトリアジン系添加剤を0.5〜5重量%含有していることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のエレクトレット化合成繊維シートの製造方法。
- 前記水が、イオン交換水、蒸留水または逆浸透膜による濾過水であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のエレクトレット化合成繊維シートの製造方法。
- 前記水が、水溶性有機溶剤を含有することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のエレクトレット化合成繊維シートの製造方法。
- 前記水溶性有機溶剤が、水よりも低い沸点を有することを特徴とする請求項10に記載のエレクトレット化合成繊維シートの製造方法。
- 前記水溶性有機溶剤が、アルコール類またはケトン類を主成分に構成されていることを特徴とする請求項10または11に記載のエレクトレット化合成繊維シートの製造方法。
- 前記水溶性有機溶剤がイソプロピルアルコール、エチルアルコール、アセトンのうちの少なくとも1種であることを特徴とする請求項12に記載のエレクトレット化合成繊維シートの製造方法。
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