JP2002173563A - 抗菌、防臭効果を有するプラスチックポリエチレンフィルム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】抗菌と防臭を持たせ又焼却における公害を抑制
することが目的のポリエチレンフィルムの提供。 【解決手段】合成樹脂フィルム製造課程においてポリエ
チレン原料に無機抗菌剤と天然物由来の薬草アロエ、緑
茶カテキン、キトサン、ヒノキチオール等を混入させて
抗菌効果を向上させ予測できぬ焼却時における他のゴミ
より発生するダイオキシン生成の主な要因塩化水素ガス
を抑制することにより解決手段とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はシートタイプ又はロール
タイプのポリエチレンフィルムに関し更に人体の皮膚面
に対して無機抗菌剤及び薬草の薬効機能を図った包装用
プラスチックフィルムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術とその問題点】従来抗菌性フィルム及びそ
の製造法としてはイソチオシアネート類化合物又はテル
ペン類化合物又はこれらの配合物をシクロデキストリン
で包装した包接化合物をフィイルムに分散含有させたも
の（特開平６−１９１５６２号公報）などが知られてい
る。しかしながらイソチオシアネートをシクロデキスト
リンで包接した包接化合物がフィルム又は接着剤層内に
取込まれているため、容器に包装された物の抗菌効果が
低下するという問題点があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明はポリエチレン
フィルムに無機抗菌剤と天然物由来の抗菌物、薬草アロ
エ、緑茶のカテキン^＊キトサン、ワサビ、唐辛子、ヒノ
キチオールなど選ばれた一種を組合せ混入させるもの
で、人間の皮膚や包装した物品に直接に接する点に注目
して成されたもので、フィルムの使用時に健康上有益で
薬効のものを皮膚粘膜包装された内の物品に接しさせる
ことによって消毒殺菌はもとより、薬用作用で抗菌防臭
効果を生じさせる合成樹脂フィルムを提供することにあ
る。

【０００４】

【問題点を解決しようとするための手段】抗菌剤、殺菌
剤はこれまでアルコールをはじめとしてすべて有機物質
であった、しかし有機系薬剤は耐熱性など安定性が弱い
点と、人体に対する安全性がその分解物や揮発物質な
ど、類縁物質についても完全に安全であると断言できな
い点から更に安定な材料が求められていた。これに対す
る一つの方法として耐熱性など安定性が高い無機物質か
ら構成した抗菌剤と天然植物に由来する抗菌作用に着目
し本発明を検討し、抗菌効果の高い改良されたプラスチ
ック包装フィルムを提供するものである。本発明は結晶
性アルミノケイ酸塩であるゼオライト粒子にイオン交換
により上記の抗菌性を有する金属のイオンを結合させた
ことから成る抗菌剤と天然物由来の植物エキス粉末を含
有して成る抗菌能を有する包装用ポリエチレンフィルム
であって、少なくとも一方向に延伸して微細孔を形成せ
しめ抗菌剤と抗菌物質との接触をより一層向上させるこ
とにより抗菌能力を向上させたポリエチレンフィルムで
あると同時に本発明者は従来技術における問題点を解決
すべく鋭意研究を重ねた結果この無機系抗菌剤に植物エ
キスを加えることにより、抗菌能に優れたフィルムを安
価に提供することが出来る事を着眼し本発明を完成する
に到った。

【０００５】本発明の構成と実施例について説明する。
高圧法ポリエチレンのペレットをホッパーから供給し、
シリンダー内で加熱してドロドロの状態にし、この溶け
たポリエチレンを０．３〜０．８ｍｍの薄い環状の隙間
をもったダイから押出しチューブ状となって出てくるチ
ューブの中へ空気を送り込みまだ固まっていない軟らか
なポリエチレンは膨張して薄い大きなチューブに膨れ上
がりこのチューブを冷やして固化し順に巻き取っていく
インフレーション法が知られている。又トウモロコシの
澱粉を原材料として化学合成で生成された脂肪酸ポリエ
ステルなどでもよい。

【０００６】実施例（１） 高圧ポリエチレンペレットにアルミノ珪酸塩による三次
元骨格構造を持つゼオライトの構造内に抗菌性を有する
粉末無機抗菌剤２重量部、アロエ粉末２重量部、緑茶粉
末カテキン、４重量部高圧ポリエチレン、９２重量部を
攪拌混合した後、１４０℃で減圧乾燥し安定剤を少々添
加して常法で押出機に供給し押出温度２２０℃でフィル
ム状に押して厚さ０．２５ｍｍフィルムを得た。

【０００７】実施例（２） 実施例（１）の高密度ポリエチレンの代わりに、ポリプ
ロピレン樹脂を使用した以外は実施例（１）と同様にし
てポリプロピレン樹脂フィルムを得た。食品乾燥剤生石
灰やシリカゲルなどにも同様な手法で抗菌作用を付着さ
せた製品を得た。アロエは昔から「医者いらず」といわ
れている様に薬理効果と主成分アロイン、アロエエモジ
ン、アロエチンなど強い抗菌作用を持っているので、本
発明の無機抗菌剤と組合わせることは相乗効果が出て抗
菌力が向上する。

【０００８】本発明の作用効果 本発明はポリエチレンフィルムの製造課程に薬用効果を
有する無機抗菌剤と天然物由来の薬草のエキス粉末を混
合させるか、又は後加工コーティングさせたたものでフ
ィルム本体の作用包装に加えて、薬理作用を生じる効果
を有すると共に製造においても、ポリエチレン原料に混
合させるだけで安価に製することが出来る。本発明に用
いた抗菌剤（アルミノケイ酸塩・イオン）と薬草アロ
エ、緑茶カテキンを組合せ混入してある為、耐熱性に非
常に優れ８００℃迄、熱による影響はないので焼却時に
他のゴミから発生する、ダイオキシン生成の主な要因と
いわれている塩化水素ガスを抑制する大きな効果が生じ
る。天然物が焼却時に塩化水素を中和する。本発明はト
イレットペーパーの外袋に使用することを主目的に考え
て着手したもので、外袋ポリエチレンを抗菌と防臭効果
（アンモニア、硫化水素）が同時に生じるので袋を大切
に使用することが出来、塵の減量・環境にも好影響を与
える大きな効果がある。尚、トイレットペーパーの芯管
及びダンボール紙に抗菌剤を含侵させておいても良いこ
とは、もちろん価値ある製品となる。

【０００９】

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】合成樹脂ポリエチレンの製造課程において
   無機抗菌剤と天然物由来の抗菌物質、アロエ、緑茶カテ
   キン、ヒノキチオールから選ばれる一種を単独若しくは
   組合せ混入して成ることを特徴とする抗菌性プラスチッ
   ク包装フィルム。