JP2002173483A - 2−スルホニル−4−オキシピリジン誘導体の製造方法 - Google Patents

2−スルホニル−4−オキシピリジン誘導体の製造方法

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JP2002173483A
JP2002173483A JP2000372795A JP2000372795A JP2002173483A JP 2002173483 A JP2002173483 A JP 2002173483A JP 2000372795 A JP2000372795 A JP 2000372795A JP 2000372795 A JP2000372795 A JP 2000372795A JP 2002173483 A JP2002173483 A JP 2002173483A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2−スルホニル−4−オキシピリジン誘導体
を、温和な条件下に、簡便に工業的に有利に製造し得る
方法を提供する。 【解決手段】 一般式(I) 【化1】 で示されるカルボニル化合物を、一般式(III) 【化2】 で示されるアルコールの存在下、一般式(II) 【化3】 で示されるスルホニルシアニドと反応させることを特徴
とする一般式(IV) 【化4】 で示される2−スルホニル−4−オキシピリジン誘導体
の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2−スルホニル−
4−オキシピリジン誘導体の製造方法に関する。本発明
により製造される2−スルホニル−4−オキシピリジン
誘導体は、医薬、農薬などの合成原料として、例えば心
血管疾患治療薬の合成中間体として有用な2,4−ジヒ
ドロキシピリジンの合成原料として有用である(特表2
000−502709号公報参照)。
【0002】
【従来の技術】2,4−ジヒドロキシピリジンの合成法
としては、(1)2,4−ジヒドロキシ−3−ピリジン
カルボン酸エステルを、水を含有するリン酸と加熱する
方法(特表2000−502709号公報参照)、
(2)1−メトキシ−1−ブテン−3−インに炭酸ジエ
チルおよびナトリウムエトキシドを反応させ、得られる
3,5,5−トリエトキシ−3−ペンテン酸エチルにア
ンモニアを作用させて4−アミノ−2−ヒドロキシピリ
ジンとし、次いでアミノ基を濃硫酸中でジアゾ化し、さ
らに加水分解する方法(ジャーナル・オブ・ヘテロサイ
クリック・ケミストリー(J.Heterocycli
c Chem.)、第14巻、1295頁(1977
年)参照)、(3)1,3−ジメチル−2−イミダゾリ
ジノン中で、2,4−ジメトキシピリジンにヘキサメチ
ルジシラチアンおよびナトリウムメトキシドを作用させ
る方法(ヘテロサイクルズ(Heterocycle
s)、第36巻、323頁(1993年)参照)、
(4)4−ベンジルオキシピリジン−N−オキシドを無
水酢酸で処理して4−ベンジルオキシ−2−ピリドンと
し、これをパラジウム−炭素を用いて還元する方法(ジ
ャーナル・オブ・ヘテロサイクリック・ケミストリー
(J.Heterocyclic chem.)389
頁(1975年)参照)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記(1)の方法は、
2,4−ジヒドロキシ−3−ピリジンカルボン酸エステ
ルを得るために、ジアルキルアセトンジカルボキシレー
ト、オルトギ酸メチルおよび無水酢酸を反応させ、さら
に水酸化アンモニウムと塩酸を作用させるという工程を
要し、また反応に際しては耐酸性の設備が必須となるた
め、設備負担が増大する。上記(2)の方法は、出発物
質として用いる1−メトキシ−1−ブテン−3−インを
工業的に入手することが困難である上、多工程を要する
ので操作が煩雑である。上記(3)の方法は、2,4−
ジメトキシピリジンおよびヘキサメチルジシラチアンが
共に高価である。上記(4)の方法は原料として用いる
4−ベンジルオキシピリジン−N−オキシドの合成が煩
雑であるという問題点を有する。したがって、これらの
方法は、2,4−ジヒドロピリジンの工業的に有利な製
造方法とは言い難い。
【0004】しかして、本発明の目的は、2−スルホニ
ル−4−オキシピリジン誘導体を、温和な条件下に、簡
便に工業的に有利に製造し得る方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
目的は、一般式(I)
【0006】
【化6】
【0007】(式中、R1は水素原子または置換基を有
していてもよいアルキル基を表し、R2は水素原子また
は置換基を有していてもよいアルキル基もしくはアリー
ル基を表し、R3は置換基を有していてもよいアルキル
基またはアラルキル基を表し、XおよびYは一緒になっ
て単結合を表すか、またはそれぞれ独立してXは水素原
子を表し、Yは−OR3で示される基を表す。)で示さ
れるカルボニル化合物(以下、カルボニル化合物(I)
と略記する)を、一般式(III)
【0008】
【化7】
【0009】(式中、R5は置換基を有していてもよい
アルキル基またはアラルキル基を表す。)で示されるア
ルコール(以下、アルコール(III)と略記する)の
存在下、一般式(II)
【0010】
【化8】
【0011】(式中、R4は置換基を有していてもよい
アルキル基、シクロアルキル基、アリール基またはアラ
ルキル基を表す。)で示されるスルホニルシアニド(以
下、スルホニルシアニド(II)と略記する)と反応さ
せることを特徴とする一般式(IV)
【0012】
【化9】
【0013】(式中、R1、R2およびR4は前記定義の
とおりであり、R6は置換基を有していてもよいアルキ
ル基またはアラルキル基を示す。)で示される2−スル
ホニル−4−オキシピリジン誘導体(以下、2−スルホ
ニル−4−オキシピリジン(IV)と略記する)の製造
方法を提供することにより達成される。
【0014】また本発明は、上記の方法により得られる
2−スルホニル−4−オキシピリジン(IV)に包含さ
れる一般式(V)
【0015】
【化10】
【0016】(式中、R1は水素原子または置換基を有
していてもよいアルキル基を表し、R2は水素原子また
は置換基を有していてもよいアルキル基もしくはアリー
ル基を表し、R4は置換基を有していてもよいアルキル
基、シクロアルキル基、アリール基またはアラルキル基
を表し、R7は置換基を有していてもよいアラルキル基
を表す。)で示される2−スルホニル−4−オキシピリ
ジン誘導体をも含む。
【0017】
【発明の実施の形態】上記一般式中、R1が表すアルキ
ル基としては、炭素数1〜6の1級または2級アルキル
基が好ましく、例えばメチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、n−
ペンチル基、ヘキシル基などが挙げられる。これらのア
ルキル基は置換基を有していてもよく、かかる置換基と
しては、例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ
素原子などのハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基、
プロポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシル基;水酸
基;tert−ブチルジメチルシリルオキシ基、ter
t−ブチルジフェニルシリルオキシ基などの三置換シリ
ルオキシ基;ニトロ基などが挙げられる。
【0018】R2、R3、R4、R5およびR6がそれぞれ
表すアルキル基としては、炭素数1〜6の直鎖状または
分岐状のアルキル基が好ましく、例えばメチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イ
ソブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、ヘ
キシル基などが挙げられる。これらのアルキル基は置換
基を有していてもよく、かかる置換基としては、例えば
フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハ
ロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、
ブトキシ基などのアルコキシル基;水酸基;tert−
ブチルジメチルシリルオキシ基、tert−ブチルジフ
ェニルシリルオキシ基などの三置換シリルオキシ基;ニ
トロ基などが挙げられる。
【0019】R2およびR4がそれぞれ表すアリール基と
しては、例えばフェニル基、ナフチル基などが挙げられ
る。これらのアリール基は置換基を有していてもよく、
かかる置換基としては、例えばメチル基、エチル基、プ
ロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、
tert−ブチル基、ヘキシル基などのアルキル基;フ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロ
ゲン原子;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブ
トキシ基などのアルコキシル基;水酸基;tert−ブ
チルジメチルシリルオキシ基、tert−ブチルジフェ
ニルシリルオキシ基などの三置換シリルオキシ基などが
挙げられる。
【0020】R3、R4、R5、R6およびR7がそれぞれ
表すアラルキル基としては、例えばベンジル基、ジフェ
ニルメチル基、トリフェニルメチル基、フェニルエチル
基などが挙げられる。これらのアラルキル基は置換基を
有していてもよく、かかる置換基としては、例えばメチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、tert−ブチル基、ヘキシル基な
どのアルキル基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨ
ウ素原子などのハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシル基;
水酸基;tert−ブチルジメチルシリルオキシ基、t
ert−ブチルジフェニルシリルオキシ基などの三置換
シリルオキシ基などが挙げられる。
【0021】カルボニル化合物(I)としては、例えば
4−メトキシ−3−ブテン−2−オン、4−エトキシ−
3−ブテン−2−オン、4−メトキシ−3−メチル−3
−ブテン−2−オン、1−メトキシ−1−ペンテン−3
−オン、1,1,1−トリクロロメチル−4−メトキシ
3−ブテン−2−オン、1,1−ジメトキシ−3−ブタ
ノンなどが挙げられる。
【0022】スルホニルシアニド(II)としては、例
えばベンゼンスルホニルシアニド、メタンスルホニルシ
アニド、エタンスルホニルシアニド、4−ブロモベンゼ
ンスルホニルシアニド、4−シアノベンゼンスルホニル
シアニド、p−トルエンスルホニルシアニドなどが挙げ
られる。これらの中でも、ベンゼンスルホニルシアニ
ド、メタンスルホニルシアニド、p−トルエンスルホニ
ルシアニドが好ましい。スルホニルシアニド(II)の
使用量に特に制限はないが、通常、カルボニル化合物
(I)1モルに対して0.1〜2モルの範囲であるのが
好ましく、0.5〜1モルの範囲であるのがより好まし
い。
【0023】アルコール(III)としては、例えばメ
タノール、エタノール、n−プロパノール、2−プロパ
ノール、ブタノール、2−ブタノール、n−ペンタノー
ル、2−ペンタノール、ベンジルアルコール、ヒドロシ
ンナムアルコール、2−フェニルエタノールなどが挙げ
られる。これらの中でも、ベンジルアルコール、ブタノ
ール、ヒドロシンナムアルコールが好ましい。アルコー
ル(III)の使用量に特に制限はないが、通常、カル
ボニル化合物1モルに対して0.1〜50モルの範囲で
あるのが好ましく、0.1〜20モルの範囲であるのが
より好ましい。
【0024】本発明の製造方法において、使用するアル
コール(III)がカルボニル化合物(I)が有するア
ルコール残基R3を有する(R5=R3)場合には、1種
類の2−スルホニル−4−オキシピリジン誘導体(I
V)が生成物として得られる。アルコール(III)が
カルボニル化合物(I)が有するアルコール残基R3
有しない(R5≠R3)場合、2種類の2−スルホニル−
4−オキシピリジン誘導体(IV)の混合物が得られる
ことがある。この場合、アルコール(III)の使用量
がカルボニル化合物(I)1モルに対して1モルよりも
少ないときには、カルボニル化合物(I)が有するアル
コール残基R3を有する2−スルホニル−4−オキシピ
リジン誘導体(IV)(R6=R3)が主生成物として得
られる。一方、アルコール(III)の使用量がカルボ
ニル化合物(I)1モルに対して1モル以上、特に2モ
ル以上のときには、アルコール(III)が有するアル
コール残基R5を有する2−スルホニル−4−オキシピ
リジン誘導体(IV)(R6=R5)が主生成物として得
られる傾向となる。
【0025】反応は、溶媒の存在下または不存在下に実
施することができる。溶媒としては、反応に悪影響を与
えない限り特に限定されるものではなく、例えばペンタ
ン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、石油エーテルなど
の脂肪族炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレン、ク
メン、メシチレンなどの芳香族炭化水素;ジエチルエー
テル、テトラヒドロフラン、ジイソプロピルエーテル、
ジメトキシエタン、ジブチルエーテルなどのエーテル;
アセトニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニトリルな
どのニトリル;塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭
素、ジクロロエタン、トリクロロエタン、クロロベンゼ
ンなどのハロゲン化炭化水素;ジメチルスルホキシド;
またはこれらの混合溶媒などが使用される。溶媒を共存
させる場合、その使用量に特に制限はないが、通常、ス
ルホニルシアニド(II)に対して0.1〜200重量
倍の範囲が好ましい。
【0026】また、反応を促進させる観点から、反応系
に触媒を共存させてもよい。触媒としては、例えばホウ
酸;ホウ酸トリエチル、ホウ酸トリブチルなどのホウ酸
エステル;リン酸;リン酸トリブチルなどのリン酸エス
テル;過塩素酸ナトリウム、過塩素酸リチウムなどの過
塩素酸のアルカリ金属塩;カルボン酸性イオン交換樹脂
などの酸性イオン交換樹脂;塩化アンモニウム、塩化ベ
ンジルトリメチルアンモニウムなどのアンモニウム塩な
どが使用される。触媒を共存させる場合、その使用量に
特に制限はないが、通常、スルホニルシアニド(II)
に対し、0.01〜1当量の範囲であるのが好ましい。
【0027】反応温度は、0℃〜200℃の範囲が好ま
しく、80℃〜120℃の範囲がより好ましい。反応は
常圧下でも、また加圧下でも減圧下でも実施することが
できるが、操作の容易さ、反応設備の観点からは、常圧
下で行うのが好ましい。
【0028】反応は、カルボニル化合物(I)、スルホ
ニルシアニド(II)、アルコール(III)および必
要に応じて溶媒を混合し、さらに触媒を添加して所定温
度で攪拌して行うことが好ましい。
【0029】このようにして得られた2−スルホニル−
4−オキシピリジン(IV)は、有機化合物の単離・精
製に一般的に用いられている方法により単離・精製する
ことができる。例えば、反応混合物を濃縮、冷却するこ
とによって結晶を析出させて単離することができる。ま
た、反応混合物をそのまま濃縮し、得られる粗生成物を
必要に応じて蒸留、クロマトグラフィーなどにより精製
することができる。
【0030】なお、本発明の方法で原料として用いるカ
ルボニル化合物(I)、例えば4−メトキシ−3−ブテ
ン−2−オンは、アセトンとぎ酸メチルを縮合させてア
セトアセトアルデヒドナトリウムとし(ジャーナル・オ
ブ・アメリカン・ケミカル・ソサエティー(J.Am.
Chem.Soc.)第85巻、3275頁(1963
年)参照)、これを硫酸ジメチル、ヨウ化メチルなどの
メチル化剤でメチル化することにより、容易に製造する
ことができる。スルホニルシアニド(II)は対応する
スルフィン酸金属塩とハロゲン化シアンを反応させるこ
とにより製造できる(オーガニック シンセシス(Or
ganic Synthesis)、6巻、727頁
(1988年)参照)。アルコール(III)、例えば
メタノール、エタノール、ベンジルアルコールなどは市
販されており、容易に入手可能である。
【0031】本発明で得られた2−スルホニル−4−オ
キシピリジン誘導体(IV)から2,4−ジヒドロキシ
ピリジンを得る方法としては、例えば、2−スルホニル
−4−ベンジルオキシピリジンを水酸化ナトリウム存在
下でベンジルアルコールと混合し、加熱して2,4−ジ
ベンジルオキシピリジンに変換した後、これをパラジウ
ム−炭素で処理して2,4−ジヒドロキシピリジンを得
る方法がある。
【0032】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定され
るものではない。
【0033】実施例1 温度計、マグネチックスターラーおよび冷却管を装備し
た内容積50mlの3口フラスコに、4−メトキシ−3
−ブテン−2−オン2.5g(25mmol)およびベ
ンゼンスルホニルシアニド2.45g(12.5mmo
l)を入れ、溶媒としてトルエン10mlを加え、続い
てブタノール0.5ml(5mmol)、ホウ酸トリブ
チル575mg(2.5mmol)を添加した後、窒素
雰囲気下で内温110℃で4時間攪拌した。この反応液
を室温まで冷却後、溶媒などの低沸成分を減圧下で留去
し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開液:ヘキサン/酢酸エチル=1/1(容量
比))により精製し、無色の油状物として、下記の物性
を有する2−ベンゼンスルホニル−4−ブトキシピリジ
ン0.73g(純度99%、ベンゼンスルホニルシアニ
ド基準で収率20%)および2−ベンゼンスルホニル−
4−メトキシピリジン0.96g(純度99%、ベンゼ
ンスルホニルシアニド基準で収率31%)を得た。
【0034】2−ベンゼンスルホニル−4−ブトキシピ
リジン1 H−NMRスペクトル(270MHz,CDCl3,T
MS,ppm) δ:0.988(t,3H,J=6.
9Hz)、1.48−1.55(m,2H)、1.78
−1.83(m,2H)、4.06(t,1H,J=
5.9Hz)、6.88(dd,1H,J=2.9H
z,5.9Hz)、7.53−7.61(m,3H)、
7.71(d,1H,J=2.9Hz)、8.05
(d,1H,J=6.9Hz)、8.43(d,1H,
J=5.9Hz)
【0035】2−ベンゼンスルホニル−4−メトキシピ
リジン1 H−NMRスペクトル(270MHz,CDCl3,T
MS,ppm) δ:3.96(s,3H)、6.90
(dd,1H,J=2.9Hz,5.9Hz)、7.4
8−7.64(m,3H)、7.73(d,1H,J=
2.9Hz)、8.05(d,1H,J=6.9H
z)、8.45(d,1H,J=5.9Hz)
【0036】実施例2 温度計、マグネチックスターラーおよび冷却管を装備し
た内容積100mlの3口フラスコに、4−メトキシ−
3−ブテン−2−オン10.0g(0.10mol)お
よびベンゼンスルホニルシアニド9.8g(0.050
mol)を入れ、溶媒としてトルエン40mlを加え、
続いてベンジルアルコール10.8g(0.10mmo
l)、ホウ酸トリメチル1.03g(10mmol)を
添加した後、窒素雰囲気下で内温110℃で10時間攪
拌した。この反応液を室温まで冷却後、溶媒などの低沸
成分を減圧下で留去し、得られた残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(展開液:ヘキサン/酢酸エチ
ル=1/1(容量比))により精製し、無色の油状物と
して下記の物性を有する2−ベンゼンスルホニル−4−
ベンジルオキシピリジン3.25g(純度99%、ベン
ゼンスルホニルシアニド基準で収率20%)および2−
ベンゼンスルホニル−4−メトキシピリジン3.75g
(純度99%、ベンゼンスルホニルシアニド基準で収率
30%)を得た。
【0037】2−ベンゼンスルホニル−4−ベンジルオ
キシピリジン1 H−NMRスペクトル(270MHz,CDCl3,T
MS,ppm) δ:5.13(s,2H)、6.95
(dd,1H,J=2.9Hz,5.9Hz)、7.4
0(m,5H)、7.53−7.61(m,3H)、
7.81(d,1H,J=2.9Hz)、8.05
(d,1H,J=6.9Hz)、8.45(d,1H,
J=5.9Hz)
【0038】実施例3 温度計、マグネチックスターラー、ディーンスターク受
器および冷却管を装備した内容積100mlの3口フラ
スコに、4―メトキシ−3−ブテン−2−オン10.0
g(0.10mol)およびベンゼンスルホニルシアニ
ド9.8g(0.050mol)を入れ、溶媒としてト
ルエン40mlを加え、続いてベンジルアルコール1
0.8g(0.10mmol)、ホウ酸トリメチル1.
03g(10mmol)を添加した後、窒素雰囲気下で
内温110℃で攪拌し、ディーンスターク受器で溶媒を
留去しながら10時間加熱還流した。1時間ごとに留出
した溶媒の量と同量のトルエンを追加した。この反応液
を室温まで冷却後、溶媒などの低沸成分を減圧下で留去
し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開液:ヘキサン/酢酸エチル=1/1(容量
比))により精製し、無色の油状物として2−ベンゼン
スルホニル−4−ベンジルオキシピリジン8.94gを
得た(純度99%、ベンゼンスルホニルシアニド基準で
収率55%)。
【0039】実施例4 温度計、マグネチックスターラー、滴下漏斗、蒸留装置
を装備した内容積100mlの3口フラスコに、1,1
−ジメトキシ−3−ブタノン 13.0g(0.10m
ol)およびベンゼンスルホニルシアニド9.8g
(0.050mol)を入れ、溶媒としてトルエン40
mlを加え、続いてベンジルアルコール10.8g
(0.10mmol)、ホウ酸トリメチル1.03g
(10mmol)を添加した後、窒素雰囲気下で内温1
10℃に加熱して、反応の進行と共に生じるメタノール
をトルエンと共に留出させながら10時間加熱還流し
た。留出に伴い溶媒量が減少するので、トルエンを適宜
追加した。この反応液を室温まで冷却後、溶媒などの低
沸成分を減圧下で留去し、得られた残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(展開液:ヘキサン/酢酸エ
チル=1/1(容量比))により精製し、無色の油状物
として2−ベンゼンスルホニル−4−ベンジルオキシピ
リジン7.31gを得た(純度99%、ベンゼンスルホ
ニルシアニド基準で収率45%)。
【0040】実施例5 温度計、マグネチックスターラーおよび冷却管を装備し
た内容積100mlの3口フラスコに、4−メトキシ−
3−ブテン−2−オン10.0g(0.10mol)お
よびベンゼンスルホニルシアニド9.8g(0.050
mol)を入れ、溶媒としてメシチレン40mlを加
え、続いてメタノール3.2ml(0.10mmo
l)、ホウ酸トリメチル1.03g(10mmol)を
添加した後、窒素雰囲気下で内温110℃で10時間攪
拌した。この反応液を室温まで冷却後、溶媒などの低沸
成分を減圧下で留去し、得られた残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(展開液:ヘキサン/酢酸エチ
ル=2/1(容量比))により精製し、無色の油状物と
して2−ベンゼンスルホニル−4−メトキシピリジン
3.9gを得た(純度99%、ベンゼンスルホニルシア
ニド基準で収率32%)。
【0041】実施例6 温度計、マグネチックスターラーおよび冷却管を装備し
た内容積100mlの3口フラスコに、4−メトキシ−
3−ブテン−2−オン 10.0g(0.10mol)
およびベンゼンスルホニルシアニド9.8g(0.05
0mol)を入れ、溶媒としてトルエン40mlを加
え、続いてベンジルアルコール10.8g(0.10m
mol)を添加した後、窒素雰囲気下で内温110℃で
攪拌し、6時間加熱還流した。この反応液を室温まで冷
却後、溶媒などの低沸成分を減圧下で留去し、得られた
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開
液:ヘキサン/酢酸エチル=1/1(容量比))により
精製し、無色の油状物として2−ベンゼンスルホニル−
4−ベンジルオキシピリジン2.16g(純度99%、
ベンゼンスルホニルシアニド基準で収率13%)を得
た。
【0042】参考例1 2,4−ジヒドロキシピリジン
の合成 温度計、マグネチックスターラーおよび冷却管を装備し
た内容積50mlの3口フラスコに、2−ベンゼンスル
ホニル−4−ベンジルオキシピリジン1.40g(4.
30mmol)および水酸化ナトリウム0.340g
(8.60mmol)を入れ、溶媒としてアセトン10
mlを加え、続いてベンジルアルコール1.30ml
(12.6mmol)を添加した後、窒素雰囲気下で内
温110℃で4時間攪拌した。この反応液を室温まで冷
却後、析出した塩を濾別し、濾液を減圧濃縮した後、得
られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開液:ヘキサン/酢酸エチル=4/1(容量比))
により精製し、無色の油状物として2,4−ジベンジル
オキシピリジン1.16g(純度99%、2−ベンゼン
スルホニル−4−ベンジルオキシピリジン基準で収率9
3%)を得た。
【0043】上記の反応で得られた2,4−ジベンジル
オキシピリジン0.95g(3.2mmol)を、温度
計、マグネチックスターラーおよび風船を装備した内容
積100mlの3口フラスコに入れ、溶媒として2−プ
ロパノール10mlを加え、続いて10%パラジウム−
炭素50mg(0.047mmol)を添加した後、風
船に水素を充填し、水素雰囲気下で内温25℃で4時間
攪拌した。この反応液をセライト(登録商標)を用いて
濾過し、溶媒を減圧下で留去し、得られた残留物をメタ
ノールで再結晶して精製し、白色固体として2,4−ジ
ヒドロキシピリジン0.25g(純度99%、2,4−
ジベンジルオキシピリジン基準で収率71%)を得た。
【0044】
【発明の効果】2−スルホニル−4−オキシピリジン誘
導体を、温和な条件下に、簡便に工業的に有利に製造す
ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1は水素原子または置換基を有していてもよ
    いアルキル基を表し、R2は水素原子または置換基を有
    していてもよいアルキル基もしくはアリール基を表し、
    3は置換基を有していてもよいアルキル基またはアラ
    ルキル基を表し、XおよびYは一緒になって単結合を表
    すか、またはそれぞれ独立してXは水素原子を表し、Y
    は−OR3で示される基を表す。)で示されるカルボニ
    ル化合物を、一般式(III) 【化2】 (式中、R5は置換基を有していてもよいアルキル基ま
    たはアラルキル基を表す。)で示されるアルコールの存
    在下、一般式(II) 【化3】 (式中、R4は置換基を有していてもよいアルキル基、
    シクロアルキル基、アリール基またはアラルキル基を表
    す。)で示されるスルホニルシアニドと反応させること
    を特徴とする一般式(IV) 【化4】 (式中、R1、R2およびR4は前記定義のとおりであ
    り、R6は置換基を有していてもよいアルキル基または
    アラルキル基を示す。)で示される2−スルホニル−4
    −オキシピリジン誘導体の製造方法。
  2. 【請求項2】 一般式(V) 【化5】 (式中、R1は水素原子または置換基を有していてもよ
    いアルキル基を表し、R2は水素原子または置換基を有
    していてもよいアルキル基もしくはアリール基を表し、
    4は置換基を有していてもよいアルキル基、シクロア
    ルキル基、アリール基またはアラルキル基を表し、R7
    は置換基を有していてもよいアラルキル基を表す。)で
    示される2−スルホニル−4−オキシピリジン誘導体。
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CN102993088A (zh) * 2012-12-31 2013-03-27 东华大学 一种4-羟基-2-吡啶酮的制备方法

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