JP2002173123A - 粘稠食品用容器 - Google Patents

粘稠食品用容器

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JP2002173123A
JP2002173123A JP2000369469A JP2000369469A JP2002173123A JP 2002173123 A JP2002173123 A JP 2002173123A JP 2000369469 A JP2000369469 A JP 2000369469A JP 2000369469 A JP2000369469 A JP 2000369469A JP 2002173123 A JP2002173123 A JP 2002173123A
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JP
Japan
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container
polyethylene
weight
buckling strength
viscous food
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JP2000369469A
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English (en)
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Jiro Noda
治郎 野田
Manabu Nagano
学 長野
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QP Corp
Original Assignee
QP Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘稠食品用に広く使用されているポリエチレ
ン製のブロー容器を軽量化し、薄肉にするとともに容器
の座屈強度を確保した容器を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 低密度ポリエチレンに直鎖状ポリエチレ
ンを混合してある混合ポリエチレンでブロー成形してな
ることを特徴とする食品用ブロー容器(図−1)とす
る。直鎖状ポリエチレンは40〜80重量%が混合して
おくことにより、軽くて、容器に必要な座屈強度を有し
て使用後の容器の廃棄量を少なくした容器を提供でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘稠性のある食品
を包装するのに適した軽量で座屈強度に優れ、かつ可撓
性のあるプラスチック容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、低密度ポリエチレン製のブロー容
器は比較的軽量で、割れ難く、かつ内容物を容易に絞り
出しできる特性を有することから、粘稠性のある食品
(例えば、マヨネーズ、ケチャップ、蜂蜜、味噌など)
に広く使用されている。しかしながら、これらの容器は
その使用される数量が多いために使用後に容器を廃棄す
る時の廃棄量が多くなり環境汚染の要因の一つになって
いる。従って、世上、これを減少させることが要望さ
れ、また製品に占める容器のコストの割合も高く、これ
を低下させることが望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、使用量
を減少させるために低密度ポリエチレンをそのまま使用
して容器の重量を単純に低減しようとすると容器側壁部
の肉厚が薄くなるため、容器としての必要な座屈強度が
失われ負荷荷重によって容器の側面部に凹み状の皺が発
生し、内容物がマヨネーズの場合においては皺部でマヨ
ネーズが分離するという問題が発生する。本発明は、こ
のような問題をなくすことを含めて解決するためになさ
れたもので、容器として必要な座屈強度を保持したま
ま、軽量でしかもコストの安い容器を提供することを目
的とするものである。本発明者は種々研究試作を重ねた
結果、従来の低密度ポリエチレン(以下、「LDPE」
という。:一般に高圧ラジカル重合法で製される)に直
鎖状低密度ポリエチレン(以下、「LLDPE」とい
う。:一般にイオン重合で製される)を所定量混合した
材料で容器をブロー成形すれば、上記問題を解決できる
のではないかと想定し、これを具現化し製することによ
り、従来容器の座屈強度を保持したまま軽量化した容器
を得ることに成功し、本発明を完成した。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の粘稠食品
用容器は低密度ポリエチレンに直鎖状低密度ポリエチレ
ンを混合してある混合ポリエチレンをブロー成形してな
ることを特徴とする。この際、直鎖状低密度ポリエチレ
ンを40〜80重量%混合してあるとよい。このことは
40重量%より少ないと得られる容器は軽量化しても従
来の座屈強度を有したものにはならない。また、80重
量%より多いと得られる容器は所望する柔軟性が失われ
てしまい落下時に容器が割れてしまうのでこれを避ける
という理由による。また、この容器の内腔に粘稠食品の
マヨネーズを充填してあるものはマヨネーズ分離の問題
が生じないものとなるのでさらによい。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施形態に基
づき説明する。従来のポリエチレンのブロー成形方法に
基づき、従来容器10,000本宛とLDPE(曲げ弾
性率245MPa〜333MPa)とLLDPE(曲げ
弾性率275MPa〜519MPa)の夫々のペレット
を異なる比率で混合した混合ポリエチレンでマヨネーズ
容器(図1に示す略徳利形状)を各々10,000本宛
を製し、その容器の重量、側壁の肉厚、座屈強度、落下
強度を測定した。
【0006】
【実施例1】500gマヨネーズ容器をブロー成形方法
に基づき製し、その容器の重量、側壁の肉厚、座屈強
度、落下強度を測定し比較した。その結果を表−1に示
す。
【表1】 (測定方法) *肉厚は容器胴部の図2の矢印Y部を測定した。 *座屈強度はテンシロン万能試験機((株)オリエンテッ
ク製 RTC−1250A)を使用し、容器の頂部を押
圧することで座屈(押圧により容器側壁に凹み皺が生じ
ること)発生を目視で確認した時の押圧力(kgf)を
測定した。 *落下強度試験は容器腔内に所定重量のマヨネーズを充
填した容器を温度20℃の状態にて堅牢な面に高さ1.
5mの高さより、縦、横方向にて各1回宛落下させて容
器の亀裂、のび、その他容器の不具合を目視にて観察し
た。 (評価)表−1中の落下試験欄の記号は以下の内容を表
わす。 ○:不良が0%のもの(表面に付いた傷は除き容器とし
て不具合がないこと) △:不良が4.5%未満のもの(製造技術上のバラツキ
の範囲内であり、製品として許容できる) ×:不良が4.5%以上のもの 表−1中の判定欄の記号は以下の内容を表わす。 ◎:座屈強度を保持し、落下試験にも合格し、さらに重
量減が達成されたもの。 △:落下試験に合格しているが座屈強度が低下し、重量
減が少ないもの。 ○:座屈強度をほぼ保持し、落下試験にもほぼ合格し、
さらに重量減が達成されたもの。 ×:座屈強度を保持し、重量減は達成されたが落下試験
に合格しないもの。
【0007】
【実施例2】実施例1と同様に300gマヨネーズ容器
をブロー成形方法に基づき製し、その容器の重量、側壁
の肉厚、座屈強度、落下強度を測定し比較した。その結
果を表−2に示す。
【表2】 *測定方法及び評価方法等は実施例1に準ずる。
【0008】
【実施例3】実施例1と同様に1kgマヨネーズ容器を
ブロー成形方法に基づき製し、その容器の重量、側壁の
肉厚、座屈強度、落下強度を測定し比較した。その結果
を表−3に示す。
【表3】 *測定方法及び評価方法等は実施例1に準ずる。
【0009】上記実施例の1,2及び3の表より明らか
なようにLDPEとLLDPEの混合で40%であれば
座屈強度がやや低下するものの落下試験には合格してお
り、80%では座屈強度が確保され、条件が過酷な落下
試験においては製品として許容できるのでLLDPEの
混合比率は40〜80重量%とするとよく、好ましくは
50〜70重量%であればよいことが理解される。ま
た、ブロー成形に用いるポリエチレンの混合はLDPE
のペレットとLLDPEのペレットによる混合したもの
であれば全く問題のないことも理解される。尚、この際
本発明の粘稠食品容器に用いるLDPE、LLDPEの
ペレットは粒状のものだけでなく各々のパウダー状のも
のを混合してなるペレットを用いてもよい。
【0010】本発明の粘稠性食品容器はその材質にLD
PE及びLLDPEを混合してあるものであるが、本発
明の目的及び効果を損なわない範囲で他の樹脂を材質中
に加えたり、複層樹脂として用いた容器も本発明に含む
ものであることはいうまでもない。上記の実施例よりL
DPEにLLDPEを混合してある混合ポリエチレンで
ブロー成形し、製した軽量化された容器は従来容器と同
様にマヨネーズの容器として適したものであり、コスト
の低減及び使用後の廃棄量を減少できるものである。
【0011】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれば
軽量で落下強度で問題がなく、かつ座屈強度を保持し、
絞り出しができる粘稠食品用容器を得ることができる。
従って、使用後の廃棄容器の重量も減少できるものとな
り、環境上の問題を軽減できる容器として市場に提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に実施例に係る容器形状の正面図
【図2】図1の容器胴部のA-A線における断面図
【図3】その他の実施例の容器形状の正面図
【図4】その他の実施例のB-B線における断面図
【符号の説明】
1 容器本体 2 容器胴部 3 キャップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低密度ポリエチレンに直鎖状低密度ポリ
    エチレンを混合してある混合ポリエチレンでブロー成形
    してなることを特徴とする粘稠食品用容器。
  2. 【請求項2】 直鎖状低密度ポリエチレンを40乃至8
    0重量%を混合してある請求項1記載の粘稠食品用容
    器。
  3. 【請求項3】 内腔にマヨネーズを充填してある請求項
    1又は2のいずれかに記載の粘稠食品用容器。
JP2000369469A 2000-12-05 2000-12-05 粘稠食品用容器 Pending JP2002173123A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017019530A (ja) * 2015-07-10 2017-01-26 キユーピー株式会社 液状調味料容器及び容器詰液状調味料
JP2020070051A (ja) * 2018-10-31 2020-05-07 株式会社吉野工業所 スクイズボトル

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