JP2002172864A - 2、2′−架橋ビフェニル化合物、光情報記録媒体および記録方法 - Google Patents
2、2′−架橋ビフェニル化合物、光情報記録媒体および記録方法Info
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Abstract
かつ高密度な光情報記録媒体を提供する。 【解決手段】 レーザー光により情報の記録が可能であ
る光情報記録媒体であって、該媒体中に下記一般式
(1)で表される化合物を含むことを特徴とする光情報
記録媒体。 【化1】 (式中Xは−CR1R2−、−NR3−、−O−、−S−または−S
e−を表し、R1、R2およびR3はそれぞれ独立に置換また
は無置換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル
基、置換または無置換のアルキニル基、置換または無置
換のアリール基およびヘテロ環基から選ばれる基を表
す。Rは置換基を表し、n1およびn2はそれぞれ0か
ら4の整数を表すが、n1とn2は同時に0となること
はない。Rを2つ以上有する場合は、Rは同じでも異な
っていてもよい。)
Description
報書き込みが可能な光情報記録媒体およびそれその記録
方法に関するものである。特に本発明は多光子吸収を用
いて情報を記録するのに適した光情報記録媒体に関する
ものである。さらには、光情報記録に適した新規の2、
2′−架橋ビフェニル化合物に関する。
する記録媒体としてCD−RやCD−RWのような光デ
ィスクが知られている。これらの光ディスクでは約78
0nmの波長のレーザーが用いられている。近年、情報
技術の急速な発展にともない、記録媒体の高容量化、高
密度化がますます強く求められている。高容量化、記録
密度を実現するには、情報記録のためのレーザー光の半
径をできるだけ小さく絞ることが有効であるが、回折限
界を超えて絞り込むことはできない。回折限界はレーザ
ー光の波長に依存しており、短波長であるほど小さいこ
とが理論的に知られている。このため、従来から用いら
れている780nmより短波長のレーザーを用いて記録
再生が可能な光ディスクの開発が進められており、例え
ばDVD−RやDVD−RWと称される光ディスクが提
案されている。DVD−RやDVD−RWでは600n
m〜700nmの波長のレーザーが用いられており、C
D−RやCD−RWよりも高容量かつ高密度の記録が可
能となっている。しかしながらレーザーの短波長化はよ
うやく600nm台まで普及したレベルであり、更なる
短波長レーザーの普及とそれに必要な記録媒体構成の最
適化にはかなりの時間を要する。
く、高容量かつ高密度な情報記録媒体を得るための手段
として、非線形光学効果の一つである2(多)光子吸収
過程を利用することが提案されている。
に吸収して励起される現象であり、照射したレーザー光
波長に対応する光子の2倍のエネルギーを分子が吸収す
るため、線形吸収の存在しないより長波な波長領域の光
を用いても分子を励起すること可能である。さらに、2
光子吸収の起こる確率は照射する光強度の2乗に比例す
るため、2光子吸収を誘起するレーザー光の強度分布が
半値幅の狭まったより鋭い形状になる。これはレーザー
光の半径をより絞り込むことに相当し、したがって照射
光の半径よりも小さい半径領域での情報記録が可能とな
る。これらの性質により、2光子吸収を用いれば、原理
的には短波長のレーザーを用いなくともより高密度な情
報記録が可能となる。
程であるため、その効率は極めて小さいのが一般的であ
る。また効率良く2光子吸収を行う物質(大きな2光子
吸収断面積を有する化合物)もほとんど存在しないよう
な状況であった。
有する化合物として、フルオレン誘導体が報告された
(Reinhardtら、Chem.Mater,1998,10,1863)。該論文中
には従来の化合物よりも数倍以上大きな2光子吸収断面
積を有する化合物が記載されているが、それらを用いた
記録材料などの応用面については全くふれられておら
ず、2光子吸収を利用した記録媒体は依然として実現さ
れていない状況にある。
長のレーザーを用いること無く、高容量かつ高密度な情
報記録媒体を提供するとともに、そのための新規な情報
記録方法とそれらを実現するための新規な情報記録媒体
用素材を提供することである。
子吸収断面積を有する化合物を用いることで、2光子吸
収を利用した情報を記録媒体の実現が可能となった。本
発明の目的は、レーザー光により情報の記録が可能であ
る光情報記録媒体であって、該媒体中に下記一般式
(1)で表される化合物を含むことを特徴とする光情報
記録媒体により達成された。
S−または−Se−を表し、R1、R2およびR3はそれぞれ独
立に置換または無置換のアルキル基、置換または無置換
のアルケニル基、置換または無置換のアルキニル基、置
換または無置換のアリール基およびヘテロ環基から選ば
れる基を表す。Rは置換基を表し、n1およびn2はそ
れぞれ0から4の整数を表すが、n1とn2は同時に0
となることはない。Rを2つ以上有する場合は、Rは同
じでも異なっていてもよい。)
該記録媒体に含まれる化合物が有する線形吸収帯より長
波かつ線形吸収の存在しない波長のレーザー光を照射し
て誘起された2光子以上の多光子吸収を利用する情報の
記録方法にもある。
い。 (1) 一般式(1)で表される化合物であって、置換
基Rの少なくとも1つが一般式(2)で表される。
のメチン基を表し、m1は0〜5の整数を表し、Aはハ
メットのσp値が−0.1以下または0.1以上となる置換基
を表す。) (2)一般式(2)において置換基Aがオニウムイオン
を有する基である。 (3)一般式(2)において置換基Aがピリジニオ基ま
たはアンモニオ基である。
(4)、一般式(5)、一般式(6)および一般式
(7)で示される化合物にもある。
に置換または無置換のアルキル基、置換または無置換の
アルケニル基、置換または無置換のアルキニル基、置換
または無置換のアリール基、およびヘテロ環基から選ば
れる基を有する。R5は置換基を表し、hは0〜4の整
数を表し、hが2以上の整数のとき、複数個のR5はそ
れぞれ同一でも異なってもよく、また互いに連結して環
を形成してもよい。R6は二つのベンゼン環上の置換基
を表し、jは0〜6の整数を表し、jが2以上の整数の
とき、複数個のR6はそれぞれ同一でも異なってもよ
く、また互いに連結して環を形成してもよい。R7はN
に結合したベンゼン環上の置換基を表し、iは0〜10
の整数を表し、iが2以上の整数のとき、複数個のR7
はそれぞれ同一でも異なってもよく、また互いに連結し
て環を形成してもよい。R8はメチン基上の置換基を表
し、pは0〜2の整数を表し、pが2のとき複数個のR
8はそれぞれ同一でも異なってもよく、また互いに連結
して環を形成してもよい。mは0〜5の整数を表す。X
Y-はY価の有機もしくは無機アニオンを表し、Yは1〜
5の整数を表す。)
独立に置換または無置換のアルキル基、置換または無置
換のアルケニル基、置換または無置換のアルキニル基、
置換または無置換のアリール基、およびヘテロ環基から
選ばれる基を有する。R5およびR10は置換基を表し、
hおよびkはそれぞれ独立に0〜4の整数を表し、hお
よびkが2以上の整数のとき、複数個のR5およびR10
はそれぞれ同一でも異なってもよく、また互いに連結し
て環を形成してもよい。R6は置換基を表し、jは0〜
6の整数を表し、jが2以上の整数のとき、複数個のR
6はそれぞれ同一でも異なってもよく、また互いに連結
して環を形成してもよい。mおよびnはそれぞれ独立に
0〜5の整数を表し、R11およびR12は置換基を表し、
sおよびtはそれぞれ独立に0〜2の整数を表し、sお
よびtが2のとき複数のR11およびR12はそれぞれ同一
でも異なってもよく、また互いに連結して環を形成して
もよい。XY-はY価の有機もしくは無機アニオンを表
し、Yは1〜5の整数を表す。)
基、置換または無置換のアルケニル基、置換または無置
換のアルキニル基、置換または無置換のアリール基、お
よびヘテロ環基から選ばれる基を有する。R13およびR
14はそれぞれ独立に置換または無置換のアルキル基、置
換または無置換のアルケニル基、置換または無置換のア
ルキニル基、置換または無置換のアリール基、およびヘ
テロ環基から選ばれる基を有する。R5は置換基を表
し、hは0〜4の整数を表し、hが2以上の整数のと
き、複数個のR5はそれぞれ同一でも異なってもよく、
また互いに連結して環を形成してもよい。R6は置換基
を表し、jは0〜6の整数を表し、jが2以上の整数の
とき、複数個のR6はそれぞれ同一でも異なってもよ
く、また互いに連結して環を形成してもよい。R8は置
換基を表し、pは0〜2mの整数を表し、pが2以上のと
き複数個のR6はそれぞれ同一でも異なってもよく、ま
た互いに連結して環を形成してもよい。mは0〜5の整
数を表す。)
基、置換または無置換のアルケニル基、置換または無置
換のアルキニル基、置換または無置換のアリール基、お
よびヘテロ環基から選ばれる基を有する。R5およびR
10は置換基を表し、hおよびkはそれぞれ独立に0〜4
の整数を表し、hおよびkが2以上の整数のとき、複数
個のR5およびR10はそれぞれ同一でも異なってもよ
く、また互いに連結して環を形成してもよい。R6は置
換基を表し、jは0〜6の整数を表し、jが2以上の整
数のとき、複数個のR6はそれぞれ同一でも異なっても
よく、また互いに連結して環を形成してもよい。mおよ
びnはそれぞれ独立に0〜5の整数を表し、R11および
R12は置換基を表し、sおよびtはそれぞれ独立に0〜
2n、0〜2mの整数を表し、sおよびtが2以上のと
き複数のR11およびR12はそれぞれ同一でも異なっても
よく、また互いに連結して環を形成してもよい。)
換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアル
ケニル基、置換または無置換のアルキニル基、置換また
は無置換のアリール基、およびヘテロ環基から選ばれる
基を有する。R6は置換基を表し、jは0〜6の整数を
表し、jが2以上の整数のとき、複数個のR6はそれぞ
れ同一でも異なってもよく、また互いに連結して環を形
成してもよい。R8は置換基を表し、pは0〜2mの整数
を表し、pが2以上のとき複数個のR8はそれぞれ同一で
も異なってもよく、また互いに連結して環を形成しても
よい。mは0〜5の整数を表す。R15は置換または無置
換のヘテロ環基を表す。)
般式(1)で表される化合物を含むことを特徴とする。
いて詳しく説明する。一般式(1)においてXは−CR1R2
−、−NR3−、−O−、−S−または−Se−を表し、R1、R
2およびR3はそれぞれ独立に置換または無置換のアルキ
ル基、置換または無置換のアルケニル基、置換または無
置換のアルキニル基、置換または無置換のアリール基ま
たはヘテロ環基を表す。
炭素数1〜18の置換または無置換のアルキル基、炭素
数2〜18の置換または無置換のアルケニル基、炭素数
2〜18の置換または無置換のアルキニル基、炭素数6
〜10の置換または無置換のアリール基、炭素数4〜7
の飽和または不飽和のヘテロ環基を挙げることができ
る。
しいものは、アルキル基またはアリール基である。一般
式(1)のR1、R2およびR3で表されるアルキル基として
好ましいものは、炭素数1〜10の鎖状(直鎖もしくは
分岐)または環状のアルキル基であり、例えばメチル、
エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s
−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチル、シ
クロペンチル、n−ヘキシル、シクロヘキシル、n−ヘ
プチル、シクロヘプチル、n−オクチル、シクロオクチ
ル、n−ノニル、n−デシルを挙げることができるが、
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブ
チル、s−ブチル、イソブチル、t−ブチルが特に好ま
しく、メチル、エチル、n−プロピルが最も好ましい。
アリール基として好ましいものは、例えばフェニル、1
−ナフチル、トルイルを挙げることができるが、特にフ
ェニルが好ましい。なお、R1、R2およびR3は置換基を有
していてもよく、置換基としては、R1、R2およびR3とし
て挙げた基およびハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、
アミノ基、アミド基、スルホニル基、カルバモイル基、
スルファモイル基、スルフィニル基、スルホン酸基を挙
げることができる。
(1)の各ベンゼン環に置換するRの数、n1およびn
2はそれぞれ0から4の整数を表すが、n1とn2は同
時に0となることはない。Rを2つ以上有する場合は、
Rは同じでも異なっていてもよい。置換基Rの数は2〜
8個が好ましく、2〜4個が特に好ましく、2個が最も
好ましい。また、左右のベンゼン環に1個ずつ置換する
のが好ましい。
しい。
メチン基を表し、m1は0〜5の整数を表し、Aはハメ
ットのσp値が−0.1以下または0.1以上となる置換基を
表す。m1は0〜5の整数を表すが、m1は0〜4が好
ましく、0〜2が特に好ましく、0または1が最も好ま
しい。
が−0.1以下または0.1以上となる置換基を表すが、ハメ
ットのσp値は例えばChem.Rev.91、165(1991)に記
載されている。Aとして好ましくはニトロ、シアノ、ア
シル、ヒドロキシカルボニル、アルコキシカルボニル、
ホルミル、カルバモイル、スルファモイル、スルホニ
ル、スルフィニル、ハロゲン原子、アルコキシ、アミ
ノ、アルキルやオニウムイオンを含む基(アンモニオ、
ピリジニオ、ホスホニオ、スルホニオなど)を挙げるこ
とができるが、アミノ、アンモニオ、ピリジニオが特に
好ましく、アリールアミノ、1−アルキルピリジニオま
たはトリアルキルアンモニオが最も好ましい。
が、無置換の場合が好ましい。置換基としては、R1〜R3
として挙げた基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、
アミノ基、アミド基、スルホニル基、カルバモイル基、
スルファモイル基、スルフィニル基、スルホン酸基を挙
げることができる。
ち、下記一般式(3)、一般式(4)、一般式(5)、
一般式(6)および一般式(7)で示される化合物が好
ましく、これらは新規化合物である。
れ独立に水素原子、炭素数1〜18の置換または無置換
のアルキル基、炭素数2〜18の置換または無置換のア
ルケニル基、炭素数2〜18の置換または無置換のアル
キニル基、炭素数6〜10の置換または無置換のアリー
ル基、炭素数4〜7の飽和または不飽和のヘテロ環基を
挙げることができる。
るアルキル基として好ましいものは炭素数1〜10の鎖
状(直鎖または分岐)または環状アルキル基であり、例
えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、s−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−
ペンチル、シクロペンチル、n−ヘキシル、シクロヘキ
シル、n−ヘプチル、シクロヘプチル、n−オクチル、
シクロオクチル、n−ノニル、n−デシルを挙げること
ができるが、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロ
ピル、n−ブチル、s−ブチル、イソブチル、t−ブチ
ルが特に好ましく、メチル、エチル、n−プロピルが最
も好ましい。
し、hおよびiはそれぞれ独立に0〜4および0〜10
の整数を表し、hおよびiがそれぞれ独立に2以上のと
き、複数個のR5およびR7は同一でも異なってもよく、ま
た互いに連結して環を形成してもよい。R5およびR7で表
される置換基としては、一般式(2)のAで表される置
換基を挙げることができる。
〜6の整数を表し、jが2以上の整数のとき、複数個のR
6は同一でも異なってもよく、また互いに連結して環を
形成してもよい。R6の置換基としては、例えば以下に記
載のものを挙げることができる。炭素原子数1〜20の
鎖状または環状アルキル基(例えば、メチル、エチル、
n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル)、炭素数6
〜18の置換または無置換のアリール基(例えば、フェ
ニル、クロロフェニル、アニシル、トルイル、1−ナフ
チル)、アルケニル基(例えばビニル、2−メチルビニ
ル)、アルキニル基(例えば、エチニル、2−メチルエ
チニル、2−フェニルエチニル)、ハロゲン原子(例え
ば、F、Cl、Br、I)、シアノ基、ヒドロキシル
基、カルボキシル基、アシル基(例えば、アセチル、ベ
ンゾイル、サリチロイル、ピバロイル)、アルコキシ基
(例えば、メトキシ、ブトキシ、シクロヘキシルオキ
シ)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ、1−ナ
フトキシ)、アルキルチオ基(例えば、フェニルチオ、
4−クロロフェニルチオ)、アルキルスルホニル基(例
えば、メタンスルホニル、ブタンスルホニル)、アリー
ルスルホニル基(例えば、ベンゼンスルホニル、パラト
ルエンンスルホニル)、炭素原子数1〜10のカルバモ
イル基、炭素原子数1〜10のアミド基、炭素原子数2
〜12のイミド基、炭素原子数2〜10のアシルオキシ
基、炭素原子数2〜10のアルコキシカルボニル基、ヘ
テロ環基(例えばピリジル、チエニル、フリル、チアゾ
リル、イミダゾリル、ピラゾリルなどの芳香族ヘテロ
環、ピロリジン環、ピペリジン環、モルホリン環、ピラ
ン環、チオピラン環、ジオキサン環、ジチオラン環など
の脂肪族ヘテロ環)。
表し、0〜4が好ましく、0〜2が更に好ましく、0〜
1が特に好ましい。
の置換基を表し、pは0〜2mの整数を表す。R8とし
ては一般式(3)のR6に示した置換基を挙げることが
できる。
しくは有機アニオンを表し、Yは1〜5の整数を表す。
Yは1〜4の整数が好ましく、1または2が特に好まし
い。XY-として好ましいのは、例えばハロゲン化物イオ
ン(F-、Cl-、Br-、I-)、ClO4 -、PF6 -、S
bF6 -、置換アリールスルホン酸イオン(p−トルエン
スルホン酸イオン、p−クロルベンゼンスルホン酸イオ
ンなど)、アリールジスルホン酸イオン(1,3−ベン
ゼンジスルホン酸イオン、1,5−ナフタレンジスルホ
ン酸イオン、2,6−ナフタレンジスルホン酸イオンな
ど)が挙げられる。
ぞれ独立に水素原子、炭素数1〜18の置換または無置
換のアルキル基、炭素数2〜18の置換または無置換の
アルケニル基、炭素数2〜18の置換または無置換のア
ルキニル基、炭素数6〜10の置換または無置換のアリ
ール基、炭素数4〜7の飽和または不飽和のヘテロ環基
を挙げることができる。
れるアルキル基として好ましいものは炭素数1〜10の
鎖状(直鎖または分岐)または環状アルキル基であり、
例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
n−ブチル、s−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n
−ペンチル、シクロペンチル、n−ヘキシル、シクロヘ
キシル、n−ヘプチル、シクロヘプチル、n−オクチ
ル、シクロオクチル、n−ノニル、n−デシルを挙げる
ことができるが、メチル、エチル、n−プロピル、イソ
プロピル、n−ブチル、s−ブチル、イソブチル、t−
ブチルが特に好ましく、メチル、エチル、n−プロピル
が最も好ましい。
し、hおよびkはそれぞれ独立に0〜4の整数を表し、
hおよびkがそれぞれ独立に2以上のとき、複数個のR5
およびR10は同一でも異なってもよく、また互いに連結
して環を形成してもよい。R5およびR10で表される置換
基としては、一般式(2)のAで表される置換基を挙げ
ることができる。
〜6の整数を表し、jが2以上の整数のとき、複数個のR
6は同一でも異なってもよく、また互いに連結して環を
形成してもよい。R6の置換基としては、例えば以下に記
載のものを挙げることができる。炭素原子数1〜20の
鎖状または環状アルキル基(例えば、メチル、エチル、
n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル)、炭素数6
〜18の置換または無置換のアリール基(例えば、フェ
ニル、クロロフェニル、アニシル、トルイル、1−ナフ
チル)、アルケニル基(例えばビニル、2−メチルビニ
ル)、アルキニル基(例えば、エチニル、2−メチルエ
チニル、2−フェニルエチニル)、ハロゲン原子(例え
ば、F、Cl、Br、I)、シアノ基、ヒドロキシル
基、カルボキシル基、アシル基(例えば、アセチル、ベ
ンゾイル、サリチロイル、ピバロイル)、アルコキシ基
(例えば、メトキシ、ブトキシ、シクロヘキシルオキ
シ)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ、1−ナ
フトキシ)、アルキルチオ基(例えば、フェニルチオ、
4−クロロフェニルチオ)、アルキルスルホニル基(例
えば、メタンスルホニル、ブタンスルホニル)、アリー
ルスルホニル基(例えば、ベンゼンスルホニル、パラト
ルエンンスルホニル)、炭素原子数1〜10のカルバモ
イル基、炭素原子数1〜10のアミド基、炭素原子数2
〜12のイミド基、炭素原子数2〜10のアシルオキシ
基、炭素原子数2〜10のアルコキシカルボニル基、ヘ
テロ環基(例えばピリジル、チエニル、フリル、チアゾ
リル、イミダゾリル、ピラゾリルなどの芳香族ヘテロ
環、ピロリジン環、ピペリジン環、モルホリン環、ピラ
ン環、チオピラン環、ジオキサン環、ジチオラン環など
の脂肪族ヘテロ環)。
れ独立に0〜5の整数を表すが 、それぞれ独立に0〜
4が好ましく、0〜2が更に好ましく、0〜1が特に好
ましい。
ぞれ独立に不飽和炭素鎖上の置換基を表し、sおよびt
はそれぞれ独立に0〜2n、0〜2mの整数を表す。R
11およびR12としては一般式(4)のR6に示した置換基
を挙げることができる。
しくは有機アニオンを表し、Yは1〜5の整数を表す。
Yは1〜4の整数が好ましく、1または2が特に好まし
い。XY-として好ましいのは、例えばハロゲン化物イオ
ン(F-、Cl-、Br-、I-)、ClO4 -、PF6 -、S
bF6 -、置換アリールスルホン 酸イオン(p−トルエ
ンスルホン酸イオン、p−クロルベンゼンスルホン酸イ
オンなど)、アリールジスルホン酸イオン(1,3−ベ
ンゼンジスルホン酸イオン、1,5−ナフタレンジスル
ホン酸イオン、2,6−ナフタレンジスルホン酸イオン
など)が挙げられる。
〜18の置換または無置換のアルキル基、炭素数2〜1
8の置換または無置換のアルケニル基、炭素数2〜18
の置換または無置換のアルキニル基、炭素数6〜10の
置換または無置換のアリール基、炭素数4〜7の飽和ま
たは不飽和のヘテロ環基を挙げることができる。
として好ましいものは炭素数1〜10の鎖状(直鎖また
は分岐)または環状アルキル基であり、例えばメチル、
エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s
−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチル、シ
クロペンチル、n−ヘキシル、シクロヘキシル、n−ヘ
プチル、シクロヘプチル、n−オクチル、シクロオクチ
ル、n−ノニル、n−デシルを挙げることができるが、
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブ
チル、s−ブチル、イソブチル、t−ブチルが特に好ま
しく、メチル、エチル、n−プロピルが最も好ましい。
0〜4の整数を表し、hが2以上のとき、複数個のR5
は同一でも異なってもよく、また互いに連結して環を形
成してもよい。R5で表される置換基としては、一般式
(2)のAで表される置換基を挙げることができる。
0〜6の整数を表し、jが2以上の整数のとき、複数個
のR6は同一でも異なってもよく、また互いに連結して
環を形成してもよい。R6の置換基としては、例えば以
下に記載のものを挙げることができる。炭素原子数1〜
20の鎖状または環状アルキル基(例えば、メチル、エ
チル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル)、炭
素数6〜18の置換または無置換のアリール基(例え
ば、フェニル、クロロフェニル、アニシル、トルイル、
1−ナフチル)、アルケニル基(例えばビニル、2−メ
チルビニル)、アルキニル基(例えば、エチニル、2−
メチルエチニル、2−フェニルエチニル)、ハロゲン原
子(例えば、F、Cl、Br、I)、シアノ基、ヒドロ
キシル基、カルボキシル基、アシル基(例えば、アセチ
ル、ベンゾイル、サリチロイル、ピバロイル)、アルコ
キシ基(例えば、メトキシ、ブトキシ、シクロヘキシル
オキシ)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ、1
−ナフトキシ)、アルキルチオ基(例えば、フェニルチ
オ、4−クロロフェニルチオ)、アルキルスルホニル基
(例えば、メタンスルホニル、ブタンスルホニル)、ア
リールスルホニル基(例えば、ベンゼンスルホニル、パ
ラトルエンンスルホニル)、炭素原子数1〜10のカル
バモイル基、炭素原子数1〜10のアミド基、炭素原子
数2〜12のイミド基、炭素原子数2〜10のアシルオ
キシ基、炭素原子数2〜10のアルコキシカルボニル
基、ヘテロ環基(例えばピリジル、チエニル、フリル、
チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリルなどの芳香族ヘ
テロ環、ピロリジン環、ピペリジン環、モルホリン環、
ピラン環、チオピラン環、ジオキサン環、ジチオラン環
などの脂肪族ヘテロ環)。
表し、0〜4が好ましく、0〜2が更に好ましく、0〜
1が特に好ましい。
上の置換基を表し、pは0〜2mの整数を表す。R8と
しては一般式(5)のR6に示した置換基を挙げること
ができる。
れぞれ独立に置換または無置換のアルキル基、置換また
は無置換のアルケニル基、置換または無置換のアルキニ
ル基、置換または無置換のアリール基、置換または無置
換のヘテロ環基から選ばれる基を有する。
アルキル基として好ましいものは炭素数1〜10の鎖状
(直鎖または分岐)または環状アルキル基であり、例え
ばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−
ブチル、s−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペ
ンチル、シクロペンチル、n−ヘキシル、シクロヘキシ
ル、n−ヘプチル、シクロヘプチル、n−オクチル、シ
クロオクチル、n−ノニル、n−デシルを挙げることが
できるが、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、s−ブチル、イソブチル、t−ブチル
が特に好ましい。
アリール基として好ましいものは、例えばフェニル、1
−ナフチル、トルイルを挙げることができるが、特にフ
ェニルが好ましい。
基はさらに置換基を有してもよく、R13およびR14に置
換する置換基としては、一般式(5)のR6に示した置
換基を挙げることができる。
〜18の置換または無置換のアルキル基、炭素数2〜1
8の置換または無置換のアルケニル基、炭素数2〜18
の置換または無置換のアルキニル基、炭素数6〜10の
置換または無置換のアリール基、炭素数4〜7の飽和ま
たは不飽和のヘテロ環基を挙げることができる。
として好ましいものは炭素数1〜10の鎖状(直鎖また
は分岐)または環状アルキル基であり、例えばメチル、
エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s
−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチル、シ
クロペンチル、n−ヘキシル、シクロヘキシル、n−ヘ
プチル、シクロヘプチル、n−オクチル、シクロオクチ
ル、n−ノニル、n−デシルを挙げることができるが、
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブ
チル、s−ブチル、イソブチル、t−ブチルが特に好ま
しく、メチル、エチル、n−プロピルが最も好ましい。
独立に置換基を表し、hおよびkはそれぞれ独立に0〜
4の整数を表し、hおよびkがそれぞれ独立に2以上の
とき、複数個のR5およびR10は同一でも異なってもよ
く、また互いに連結して環を形成してもよい。R5およ
びR10で表される置換基としては、一般式(2)のAで
表される置換基を挙げることができる。
0〜6の整数を表し、jが2以上の整数のとき、複数個
のR6は同一でも異なってもよく、また互いに連結して
環を形成してもよい。R6の置換基としては、例えば以
下に記載のものを挙げることができる。炭素原子数1〜
20の鎖状または環状アルキル基(例えば、メチル、エ
チル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル)、炭
素数6〜18の置換または無置換のアリール基(例え
ば、フェニル、クロロフェニル、アニシル、トルイル、
1−ナフチル)、アルケニル基(例えばビニル、2−メ
チルビニル)、アルキニル基(例えば、エチニル、2−
メチルエチニル、2−フェニルエチニル)、ハロゲン原
子(例えば、F、Cl、Br、I)、シアノ基、ヒドロ
キシル基、カルボキシル基、アシル基(例えば、アセチ
ル、ベンゾイル、サリチロイル、ピバロイル)、アルコ
キシ基(例えば、メトキシ、ブトキシ、シクロヘキシル
オキシ)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ、1
−ナフトキシ)、アルキルチオ基(例えば、フェニルチ
オ、4−クロロフェニルチオ)、アルキルスルホニル基
(例えば、メタンスルホニル、ブタンスルホニル)、ア
リールスルホニル基(例えば、ベンゼンスルホニル、パ
ラトルエンンスルホニル)、炭素原子数1〜10のカル
バモイル基、炭素原子数1〜10のアミド基、炭素原子
数2〜12のイミド基、炭素原子数2〜10のアシルオ
キシ基、炭素原子数2〜10のアルコキシカルボニル
基、ヘテロ環基(例えばピリジル、チエニル、フリル、
チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリルなどの芳香族ヘ
テロ環、ピロリジン環、ピペリジン環、モルホリン環、
ピラン環、チオピラン環、ジオキサン環、ジチオラン環
などの脂肪族ヘテロ環)。
れ独立に0〜5の整数を表し、0〜4が好ましく、0〜
2が更に好ましく、0〜1が特に好ましい。
れぞれ独立に不飽和炭素鎖上の置換基を表し、sおよび
tはそれぞれ独立に0〜2n、0〜2mの整数を表す。
R11およびR12としては一般式(6)のR6に示した置
換基を挙げることができる。
0〜6の整数を表し、jが2以上の整数のとき、複数個
のR6は同一でも異なってもよく、また互いに連結して
環を形成してもよい。R6の置換基としては、例えば以
下に記載のものを挙げることができる。炭素原子数1〜
20の鎖状または環状アルキル基(例えば、メチル、エ
チル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル)、炭
素数6〜18の置換または無置換のアリール基(例え
ば、フェニル、クロロフェニル、アニシル、トルイル、
1−ナフチル)、アルケニル基(例えばビニル、2−メ
チルビニル)、アルキニル基(例えば、エチニル、2−
メチルエチニル、2−フェニルエチニル)、ハロゲン原
子(例えば、F、Cl、Br、I)、シアノ基、ヒドロ
キシル基、カルボキシル基、アシル基(例えば、アセチ
ル、ベンゾイル、サリチロイル、ピバロイル)、アルコ
キシ基(例えば、メトキシ、ブトキシ、シクロヘキシル
オキシ)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ、1
−ナフトキシ)、アルキルチオ基(例えば、フェニルチ
オ、4−クロロフェニルチオ)、アルキルスルホニル基
(例えば、メタンスルホニル、ブタンスルホニル)、ア
リールスルホニル基(例えば、ベンゼンスルホニル、パ
ラトルエンンスルホニル)、炭素原子数1〜10のカル
バモイル基、炭素原子数1〜10のアミド基、炭素原子
数2〜12のイミド基、炭素原子数2〜10のアシルオ
キシ基、炭素原子数2〜10のアルコキシカルボニル
基、ヘテロ環基(例えばピリジル、チエニル、フリル、
チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリルなどの芳香族ヘ
テロ環、ピロリジン環、ピペリジン環、モルホリン環、
ピラン環、チオピラン環、ジオキサン環、ジチオラン環
などの脂肪族ヘテロ環)。
表し、0〜4が好ましく、0〜2が更に好ましく、0〜
1が特に好ましい。
上の置換基を表し、pは0〜2mの整数を表す。R8と
しては一般式(7)のR6に示した置換基を挙げること
ができる。
れぞれ独立に置換または無置換のアルキル基、置換また
は無置換のアルケニル基、置換または無置換のアルキニ
ル基、置換または無置換のアリール基、置換または無置
換のヘテロ環基から選ばれる基を有する。
アルキル基として好ましいものは炭素数1〜10の鎖状
(直鎖または分岐)または環状アルキル基であり、例え
ばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−
ブチル、s−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペ
ンチル、シクロペンチル、n−ヘキシル、シクロヘキシ
ル、n−ヘプチル、シクロヘプチル、n−オクチル、シ
クロオクチル、n−ノニル、n−デシルを挙げることが
できるが、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、s−ブチル、イソブチル、t−ブチル
が特に好ましい。
アリール基として好ましいものは、例えばフェニル、1
−ナフチル、トルイルを挙げることができるが、特にフ
ェニルが好ましい。
基はさらに置換基を有してもよく、R13およびR14に置
換する置換基としては、一般式(7)のR6に示した置
換基を挙げることができる。
として好ましいものは、炭素数4〜7の飽和または不飽
和のヘテロ環であり、含有されるヘテロ原子としては、
窒素原子、酸素原子、硫黄原子が好ましく、たとえば4
−ピリジル、4−ピリジニオ、2−ピリジル、2−ピリ
ジニオ、2−ピラジル、2−イミダゾリル、2−フリ
ル、2−チオフェニル、2−ベンゾオキサゾリル、2−
ベンゾチオキサゾリルおよび、下記構造式(I)および
構造式(II)を挙げることができる。
し、R18は置換または無置換のアルキル基、置換または
無置換のアリール基を表す。)
基、置換または無置換のアリール基を表すし、R20およ
びR21はそれぞれ独立に置換または無置換のアルキル
基、置換または無置換のアルケニル基を表す。)
はさらに置換基を有してもよく、置換基としては一般式
(7)のR6に示したものを挙げることができる。
としては、構造式(I)、構造式(II)、4−ピリジ
ル、4−ピリジニオが特に好ましい。
る化合物の具体例を次に挙げるが、本発明はこれらに限
定されるものではない。
いて説明する。本発明の光情報記録媒体は、前記一般式
(1)で表される化合物を含むものであれば特に制限は
なく、一般式(1)で表される化合物を含む記録層を基
板上に薄膜状に形成したものでも、一般式(1)で表さ
れる化合物をポリマーマトリックス中に分散したブロッ
ク状のものでも良い。
層を基板上に薄膜状に形成した記録媒体の場合には、プ
レグルーブ(例えば、トラックピッチ0.1〜2.0μm)が
形成された厚さ0.1〜3mmの透明な円盤状基板上に、
前記一般式(I)で表される化合物を含む記録層を設け
た構成を好ましく用いることができる。また、プレグル
ーブは有っても無くても良い。
記録媒体の基板として用いられている各種の材料から任
意に選択することができる。基板材料としては、例え
ば、ガラス;ポリカーボネート;ポリメチルメタクリレ
ート等のアクリル樹脂;ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共
重合体等の塩化ビニル系樹脂;エポキシ樹脂;アモルフ
ァスポリオレフィンおよびポリエステル等を挙げること
ができ、所望によりそれらを併用してもよい。なお、こ
れらの材料はフィルム状としてまたは剛性のある基板と
して使うことができる。上記材料の中では、耐湿性、寸
法安定性および価格などの点からポリカーボネートが好
ましい。
る場合は、トラッキング用溝又はアドレス信号等の情報
を表す凹凸(プレグルーブ)であり、ポリカーボネート
などの樹脂材料を射出成形あるいは押出成形する際に直
接基板上に前記のトラックピッチで形成されることが好
ましい。また、プレグルーブの形成を、プレグルーブ層
を設けることにより行ってもよい。プレグルーブ層の材
料としては、アクリル酸のモノエステル、ジエステル、
トリエステルおよびテトラエステルのうち少なくとも一
種のモノマー(またはオリゴマー)と光重合開始剤との
混合物を用いることができる。プレグルーブ層の形成
は、例えば、まず精密に作られた母型(スタンパー)上
に上記のアクリル酸エステルおよび重合開始剤からなる
混合液を塗布し、さらにこの塗布液層上に基板を載せた
のち、基板または母型を介して紫外線を照射することに
より塗布層を硬化させて基板と塗布層とを固着させる。
次いで、基板を母型から剥離することにより得ることが
できる。プレグルーブ層の層厚は、0.05〜100μ
mの範囲にあり、好ましくは0.1〜50μmの範囲で
ある。
ブが形成されているその表面上に、本発明に係る前記式
で示される色素化合物を含む記録層が設けられる。記録
層の形成方法としては、真空蒸着方や塗布法などを用い
ることができる。塗布法としては、スプレー法、スピン
コート法、ディップ法、ロールコート法、ブレードコー
ト法、ドクターロール法、スクリーン印刷法などを挙げ
ることができる。記録層は単層でも重層でもよい。記録
層の層厚は一般に20〜500nmの範囲とすることが
でき、好ましくは50〜300nmの範囲である。さら
には、レーザー光の焦点深度を制御することにより、多
層記録も可能であり、この場合は、さらに厚い記録層と
することができる。これにより、さらなる高密度記録を
可能にすることができる。
る化合物、更に所望により結合剤などを溶剤に溶解して
塗布液を調製し、次いでこの塗布液を基板表面に塗布し
て塗膜を形成したのち乾燥することにより行うことがで
きる。色素記録層形成用の塗布液の溶剤としては、酢酸
ブチル、乳酸エチル、セロソルブアセテートなどのエス
テル;メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチル
イソブチルケトンなどのケトン;ジクロルメタン、1,
2−ジクロルエタン、クロロホルムなどの塩素化炭化水
素;ジメチルホルムアミドなどのアミド;シクロヘキサ
ンなどの炭化水素;テトラヒドロフラン、エチルエーテ
ル、ジオキサンなどのエーテル;エタノ−ル、n−プロ
パノール、イソプロパノール、n−ブタノール、ジアセ
トンアルコールなどのアルコール;2,2,3,3−テ
トラフロロプロパノールなどのフッ素系溶剤;エチレン
グリコールモノメチルエーテル、エチレンングリコール
モノエチルエーテル、プロピレンングリコールモノメチ
ルエーテルなどのグリコールエーテル類などを挙げるこ
とができる。上記溶剤は使用する化合物の溶解性を考慮
して単独または二種以上組み合わせて用いることができ
る。塗布液中にはさらに酸化防止剤、UV吸収剤、可塑
剤、潤滑財などの各種の添加剤を目的に応じて添加して
もよい。
ルロース誘導体、デキストラン、ロジン、ゴムなどの天
然有機高分子物質;およびポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、ポリイソブチレン等の炭化水素系樹
脂;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビ
ニル・ポリ酢酸ビニル共重合体等のビニル系樹脂;ポリ
アクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチルなどのアク
リル樹脂;ポリビニルアルコール、塩素化ポリエチレ
ン、エポキシ樹脂、ブチラール樹脂、ゴム誘導体、フェ
ノール・ホルムアルデヒド樹脂等の熱硬化性樹脂の初期
縮合物などの合成有機高分子を挙げることができる。記
録層の材料として結合剤を併用する場合に、結合剤の使
用量は、色素に対して一般に0.01〜50倍量(質量
比)の範囲にあり、好ましくは0.1〜5倍量(質量
比)の範囲にある。このようにして調製される塗布液の
色素の濃度は一般に0.01〜10質量%の範囲にあ
り、好ましくは0.1〜5質量%の範囲にある。
せるために、種々の褪色防止剤を含有させることもでき
る。褪色防止剤としては、有機酸化剤や一重項酸素クエ
ンチャーを挙げることができる。
面性の改善および接着力の向上および記録層の変質防止
などの目的で、下塗層が設けられてもよい。下塗層の材
料としては例えば、ポリメチルメタクリレート、アクリ
ル酸・メタクリル酸共重合体、スチレン・無水マレイン
酸共重合体、ポリビニルアルコール、N−メチロールア
クリルアミド、スチレン・ビニルトルエン共重合体、ク
ロルスルホン化ポリエチレン、ニトロセルロース、ポリ
塩化ビニル、塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、ポ
リイミド、酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体、エチレン
・酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリカーボネート等の高分子物質;およびシランカ
ップリング剤などの表面改質剤をあげることができる。
射率の向上の目的で、光反射層を設けてもよい。光反射
層の材料である光反射性物質はレーザー光に対する反射
率が高い物質であり、その例としては、Mg、Se、
Y、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、
W、Mn、Re、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、P
d、Ir、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、A
l、Ga、In、Si、Ge、Te、Pb、Po、S
n、Biなどの金属及び半金属あるいはステンレス鋼を
挙げることができる。これらのうちで好ましいものは、
Cr、Ni、Pt、Cu、Ag、Au、Alおよびステ
ンレス鋼であり、特に好ましいものはAgである。これ
らの物質は単独で用いてもよいし、あるいは二種以上の
組み合わせで、または合金として用いてもよい。光反射
層は、例えば上記反射性物質を蒸着、スパッタリングま
たはイオンプレーティングすることにより記録層の上に
形成することができる。光反射層の層厚は、一般に10
〜300nmの範囲とすることができ、好ましくは50
〜200nmの範囲である。
よび化学的に保護する目的で保護層が設けられていても
よい。この保護層は、基盤の記録層が設けられていない
側にも耐傷性、耐湿性を高める目的で設けられてもよ
い。保護層に用いられる材料としては、例えば、Si
O、SiO2、MgF2、SnO2、Si3N4などの無機
物質、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、UV硬化性樹脂等
の有機物質を挙げることができる。保護層は、たとえば
プラスチックの押出加工で得られたフィルムを光反射層
上及び/または基板上にラミネートすることにより形成
することができる。あるいは真空蒸着、スパッタリン
グ、塗布等の方法により設けられてもよい。また、熱可
塑性樹脂、熱硬化性樹脂の場合には、これらの適当な溶
剤に溶解して塗布液を調製したのち、この塗布液を塗布
し、乾燥することによっても形成することができる。U
V硬化性樹脂の場合には、そのままもしくは適当な溶剤
に溶解して塗布液を調製したのちこの塗布液を塗布し、
UV光を照射して硬化させることによっても形成するこ
とができる。これらの塗布液中には、更に帯電防止剤、
酸化防止剤、UV吸収剤等の各種添加剤を目的に応じて
添加してもよい。保護層の層厚は一般には0.1〜10
0μmの範囲とすることができる。
で表される化合物をポリマーマトリックス中に分散させ
たブロック状の場合には、分散させるポリマーマトリッ
クスとしては特に制限はなく、ポリカーボネート、ポリ
メチルメタクリレート等のアクリル樹脂、エポキシ樹
脂、アモルファスポリオレフィン、ポリエステル、塩化
ビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等を用いる
ことができる。
(1)の化合物は、1〜90質量%の割合で含まれるこ
とが必要であり、5〜80質量%の割合で含まれること
が好ましい。また、ブロックの形状は縦、横、高さがそ
れぞれ独立に1〜100mmの立方体または直方体であ
ることが好ましい。
クス中に分散させる方法には特に制限はなく、種々の方
法を用いることができる。例えば、ポリマー化合物を溶
解し、これに一般式(1)の化合物を添加し、均一に混
合した後、放冷するか、ポリマー化合物と一般式(1)
の化合物を適当な溶媒に溶解させて、加熱しながら溶媒
を蒸発させる方法、もしくは一般式(1)の化合物を相
当するモノマーに溶解させて重合反応によりポリマー化
させる方法等が挙げられる。
する。記録光源としては、一般式(1)の化合物が有す
る線形吸収帯より長波長で、かつ、線形吸収の存在しな
い波長のレーザー光を用いる。具体的には、中心波長7
80nm付近の発振波長を有する半導体レーザーや固体
レーザー、620〜680nmの範囲の発振波長を有す
る半導体レーザーや固体レーザーなどを用いることがで
きる。本発明の光情報記録媒体を、例えば定線速度また
は定角速度にて回転させながら、基板側から半導体レー
ザーなどの記録用のレーザーを照射する。この光の照射
により、記録層に情報が記録されるが、前述のように2
光子吸収の起こる確率は照射する光強度の2乗に比例す
るため、2光子吸収を誘起するレーザー光のスポットサ
イズより小さいピットが形成される。
tら、Chem.Mater.1998,10,1863-1874に記載の方法に従
って合成した。50mlのナス型フラスコに化合物(1)0.
3gと沃化エチル20mlを加え、2時間還流した。放冷後、
析出した赤色粉末をろ過し、メチルアルコール15mlに溶
解させて得たオレンジ色透明溶液に過塩素酸ナトリウム
1水和物0.17gのメタノール溶液を加え、析出した赤色
粉末をろ過した。収量0.3g(収率80%)。得られた化合
物は1H NMRにより構造を確認した。1 H NMR(DMSO−d6) δ=0.30(t、6H、‐CH3)、1.55(t、3H、‐CH3)、1.95(d
q、4H、−CH2 −)、4.53(q、2H、−CH2−)、7.03−7.
9、7.29−7.34および7.77−7.82(m、それぞれ8H、4
H、4H、芳香環)、7.59および8.07(d、それぞれ1H、−
CH=CH−)、8.22および8.94(d、それぞれ2H、ピリジ
ル)
tら、Chem.Mater.1998,10,1863-1874に記載の方法に従
って合成した。50mlのナス型フラスコに化合物(3)0.
5gとよう化エチル30mlを加え、2時間還流した。放冷
後、析出したオレンジ色粉末をろ過し、メチルアルコー
ル15mlに溶解させて得たオレンジ色透明溶液に過塩素酸
ナトリウム1水和物0.5gのメタノール溶液を加え、析出
した赤色粉末をろ過した。収量0.8g(収率90%)。得ら
れた化合物は1H NMRにより構造を確認した。1 H NMR(DMSO−d6) δ=0.3(t、6H、−CH3)、1.55(t,6H,−CH3),2.20
(q,4H,−CH2−),4.55(q,4H,−CH2−),7.65−8.20
(m,10H,芳香環)、8.25および9.00(d、それぞれ4H、ピ
リジル)
にしたがって行った。
した試薬をそのまま用いた。70mlの酢酸に化合物
(A−1)15.4gを溶解させ、これにBr211.
1gを溶解させた酢酸溶液30mlを室温で滴下した。
反応溶液は室温で3時間攪拌した後、500mlの蒸留
水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた酢酸エチル
層は食塩水で3回洗浄し、MgSO4を加えて乾燥した
後、これをろ別し、溶媒を蒸発させて白色粉末を得た。
この白色粉末を酢酸エチルとヘキサンの混合溶媒より再
結晶して、化合物(A−2)の結晶12.1g(収率5
8%)を得た。
せ、窒素雰囲気下、−78℃でLitium Diisopropylamid
e(LDA)をゆっくりと滴下した。得られた淡黄色懸濁液を
昇温し、0℃に保ったまま1時間攪拌した。この懸濁液
に、化合物(A−2)12gのTHF溶液20mlをゆ
っくり滴下し、室温で1時間攪拌した後、蒸留水を加
え、酢酸エチルを用いて抽出した。抽出した有機層はロ
ータリーエバポレーターを用いて溶媒を除き、化合物
(A−3)の茶色のオイル状物質を得た。得られた化合
物(A−3)はこれ以上精製せずに用いた。茶色オイル
状の化合物(A−3)に10%硫酸水溶液100mlを
加え3時間還流した後、室温まで放冷し、酢酸エチルで
抽出した。得られた淡黄色固体を酢酸エチル/ヘキサン
=2/1の溶離液を用いたシリカゲルカラムで精製し、
化合物(A−4)の淡黄色結晶3.0g(収率20%)
を得た。
せ、窒素雰囲気下、−78℃でn-Butyllithium 1.6Mヘ
キサン溶液(n-BuLi)を滴下して、白色懸濁液を得た。
この懸濁液を0℃まで昇温し、化合物(A−4)3.0
g、tri-o-tolylphosphine0.5gおよびTris (dibenz
ylidenacetone)dipalladium (Pd2(dba)3) 0.15gを
加え、3日間還流した。反応溶液を室温まで放冷した
後、蒸留水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた粗
生成物は酢酸エチル/ヘキサン=1/1の溶離液を用い
たシリカゲルカラムで2回精製し、化合物(17)の黄
色固体0.8g(収率21%)を得た。得られた化合物
は1H NMRにより構造を確認した。1 H NMR(CDCl3−d1) δ=1.5(t, 3H,−CH3)、4.35(q, 2H,−CH2−)、6.9
−7.7(m、17H、芳香環、−CH=CH−)、7.9、8.1
(d、それぞれ1H、芳香環)、8.54(d、2H、ピリジ
ル)
にしたがって行った。
た試薬をそのまま用いた。原料化合物(B-1)32.5
gを100mlのDMFに溶解させ、NaH2.76gとEtI
15.6gを加えて室温で1時間攪拌した。反応溶液に蒸
留水を加え、酢酸エチルから抽出して化合物(B-2)2
3.6g(収率67%)を得た。
囲気下、−78℃でn-BuLiを滴下した。反応溶液をその
まま1時間攪拌し、DMF4.2gを滴下した後、室温まで
昇温してさらに1時間攪拌を続けた。反応溶液に蒸留水
を添加し、酢酸エチルより抽出したのち、加熱した酢酸
エチル‐ヘキサンの混合溶媒より再結晶して化合物(B-
3)の白色粉末1.3g(収率36%)を得た。
気下、−78℃で攪拌しながらLDA6mlを滴下した。
反応溶液をそのままの温度で1時間攪拌したのち、得ら
れた赤色懸濁液を0℃まで昇温し、化合物(B-3)1g
のTHF溶液20mlを滴下した。反応溶液を室温で1時間
攪拌し、蒸留水を加えて酢酸エチルより抽出した。得ら
れた化合物(B-4)は精製せず、酢酸エチルを除いたの
ち、トルエン50mlを加え、p-Toluenesulfonic acid
38mgを加え、3時間還流し、放冷後、蒸留水を加
え、酢酸エチルで抽出した。溶媒を留去して得られた淡
黄色固体は酢酸エチル/ヘキサン=50/1の溶離液を
用いてシリカゲルカラムで精製し、化合物(19)0.
5g(収率31%)を得た。得られた化合物は1H N
MRにより構造を確認した。1 H NMR(CDCl3−d1) δ=1.45(t,3H,−CH3)、4.35(q, 2H,−CH2−)、7.
05、7.50(d、ともに2H、−CH=CH−)、7.4(m、2
H、芳香環、4H、ピリジル)、7.70(d、2H、芳香
環)、8.28(s、2H、芳香環)、8.57(d、4H、ピリジ
ル)
にしたがって行った。
薬をそのまま使用した。化合物(C-1)50gを酢酸5
00mlに溶解させ、Br2104gをゆっくりと滴下
し、室温で1日攪拌した後、6時間還流した。反応溶液に
蒸留水を加え、析出した乳白色固体を濾別し、熱メタノ
ール1Lより再結晶して化合物(C-2)の乳白色固体61
g(収率62%)を得た。
料に用いて、B.A.Reinhardtら、Chem.Mater.1998.10,18
63-1874.に記載の方法と同様の条件で行った。得られた
粗生成物を、酢酸エチル/ヘキサン=1/1の溶離液を
用いたシリカゲルカラムで精製し、化合物(C-3)3.
8g(収率18)を得た。
用い、B.A.Reinhardtら、Chem.Mater.1998.10,1863-187
4.に記載の方法と同様の条件で行った。得られた粗生成
物を、酢酸エチル/ヘキサン=1/1の溶離液を用いた
シリカゲルカラムで3回精製し、酢酸エチル−ヘキサン
の混合溶媒から再結晶して、化合物(33)の淡黄色結
晶1.8g(収率49%)を得た。得られた化合物は1
H NMRにより構造を確認した。1 H NMR(CDCl3−d1) δ=6.9〜7.6(m、2H、−CH=CH−、10H、−N-フェニ
ル、2H,ピリジル、4H,芳香環)、7.7(s、1H、芳香
環)、7.9(s、1H、芳香環)、8.6(d、2H、ピリジ
ル)
し、記録層形成用塗布液を得た。この塗布液をガラス基
板にスピンコートにより塗布し、記録層を形成した情報
記録媒体を作成した。
(4)を用い、メチルシクロヘキサンの変わりにアセト
ンを使用する以外は、実施例3と同様にして記録媒体を
作成した。
(6)を用い、メチルシクロヘキサンの変わりにアセト
ンを使用する以外は、実施例3と同様にして記録媒体を
作成した。 [情報記録媒体の評価]実施例3、4および5において
作成した情報記録媒体に、780nmの波長のレーザー光線
を照射したところ、良好な記録マーク(ピットサイズ
0.75μm)が形成されたことをAFMにより確認し
た。
いる光情報記録媒体によって、短波長のレーザーを用い
ることなく、高密度情報記録媒体を得ることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 レーザー光により情報の記録が可能であ
る光情報記録媒体であって、該媒体中に下記一般式
(1)で表される化合物を含むことを特徴とする光情報
記録媒体。 【化1】 (式中Xは−CR1R2−、−NR3−、−O−、−S−または−S
e−を表し、R1、R2およびR3はそれぞれ独立に置換また
は無置換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル
基、置換または無置換のアルキニル基、置換または無置
換のアリール基およびヘテロ環基から選ばれる基を表
す。Rは置換基を表し、n1およびn2はそれぞれ0か
ら4の整数を表すが、n1とn2は同時に0となること
はない。Rを2つ以上有する場合は、Rは同じでも異な
っていてもよい。) - 【請求項2】 請求項1に記載の光情報記録媒体に、一
般式(1)の化合物が有する線形吸収帯より長波長で、
かつ、線形吸収の存在しない波長のレーザー光を照射し
て誘起された2光子以上の多光子吸収を利用することを
特徴とする情報の記録方法。 - 【請求項3】 下記一般式(3)〜(7)で表される
2、2′−架橋ビフェニル化合物。 【化2】 (式中R1、R2およびR4はそれぞれ独立に置換または
無置換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル
基、置換または無置換のアルキニル基、置換または無置
換のアリール基、およびヘテロ環基から選ばれる基を有
する。R5は置換基を表し、hは0〜4の整数を表し、
hが2以上の整数のとき、複数個のR5はそれぞれ同一
でも異なってもよく、また互いに連結して環を形成して
もよい。R 6は二つのベンゼン環上の置換基を表し、j
は0〜6の整数を表し、jが2以上の整数のとき、複数
個のR6はそれぞれ同一でも異なってもよく、また互い
に連結して環を形成してもよい。R7はNに結合したベ
ンゼン環上の置換基を表し、iは0〜10の整数を表
し、iが2以上の整数のとき、複数個のR7はそれぞれ
同一でも異なってもよく、また互いに連結して環を形成
してもよい。R8は置換基を表し、pは0〜2mの整数
を表し、pが2以上のとき複数個のR8はそれぞれ同一
でも異なってもよく、また互いに連結して環を形成して
もよい。mは0〜5の整数を表す。XY-はY価の有機も
しくは無機アニオンを表し、Yは1〜5の整数を表
す。) 【化3】 (式中R1、R2、R4およびR9はそれぞれ独立に置換ま
たは無置換のアルキル基、置換または無置換のアルケニ
ル基、置換または無置換のアルキニル基、置換または無
置換のアリール基、およびヘテロ環基から選ばれる基を
有する。R5およびR10は置換基を表し、hおよびkは
それぞれ独立に0〜4の整数を表し、hおよびkが2以
上の整数のとき、複数個のR5およびR10はそれぞれ同
一でも異なってもよく、また互いに連結して環を形成し
てもよい。R6は置換基を表し、jは0〜6の整数を表
し、jが2以上の整数のとき、複数個のR6はそれぞれ
同一でも異なってもよく、また互いに連結して環を形成
してもよい。mおよびnはそれぞれ独立に0〜5の整数
を表し、R11およびR12は置換基を表し、sおよびtは
それぞれ独立に0〜2n、0〜2mの整数を表し、sお
よびtが2以上のとき複数のR11およびR12はそれぞれ
同一でも異なってもよく、また互いに連結して環を形成
してもよい。XY-はY価の有機もしくは無機アニオンを
表し、Yは1〜5の整数を表す。) 【化4】 (式中R1は置換または無置換のアルキル基、置換また
は無置換のアルケニル基、置換または無置換のアルキニ
ル基、置換または無置換のアリール基、およびヘテロ環
基から選ばれる基を有する。R13およびR14はそれぞれ
独立に置換または無置換のアルキル基、置換または無置
換のアルケニル基、置換または無置換のアルキニル基、
置換または無置換のアリール基、およびヘテロ環基から
選ばれる基を有する。R5は置換基を表し、hは0〜4
の整数を表し、hが2以上の整数のとき、複数個のR5
はそれぞれ同一でも異なってもよく、また互いに連結し
て環を形成してもよい。R6は置換基を表し、jは0〜
6の整数を表し、jが2以上の整数のとき、複数個のR
6はそれぞれ同一でも異なってもよく、また互いに連結
して環を形成してもよい。mは0〜5の整数を表す。R
8は置換基を表し、pは0〜2mの整数を表し、pが2
以上のとき複数個のR6はそれぞれ同一でも異なっても
よく、また互いに連結して環を形成してもよい。) 【化5】 (式中R1は置換または無置換のアルキル基、置換また
は無置換のアルケニル基、置換または無置換のアルキニ
ル基、置換または無置換のアリール基、およびヘテロ環
基から選ばれる基を有する。R5およびR10は置換基を
表し、hおよびkはそれぞれ独立に0〜4の整数を表
し、hおよびkが2以上の整数のとき、複数個のR5お
よびR10はそれぞれ同一でも異なってもよく、また互い
に連結して環を形成してもよい。R6は置換基を表し、
jは0〜6の整数を表し、jが2以上の整数のとき、複
数個のR6はそれぞれ同一でも異なってもよく、また互
いに連結して環を形成してもよい。mおよびnはそれぞ
れ独立に0〜5の整数を表し、R11およびR12は置換基
を表し、sおよびtはそれぞれ独立に0〜2n、0〜2
mの整数を表し、sおよびtが2以上のとき複数のR11
およびR12はそれぞれ同一でも異なってもよく、また互
いに連結して環を形成してもよい。) 【化6】 (式中R13およびR14はそれぞれ独立に置換または無置
換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル基、置
換または無置換のアルキニル基、置換または無置換のア
リール基、およびヘテロ環基から選ばれる基を有する。
R6は置換基を表し、jは0〜6の整数を表し、jが2
以上の整数のとき、複数個のR6はそれぞれ同一でも異
なってもよく、また互いに連結して環を形成してもよ
い。R8は置換基を表し、pは0〜2mの整数を表し、p
が2以上のとき複数個のR8はそれぞれ同一でも異なっ
てもよく、また互いに連結して環を形成してもよい。m
は0〜5の整数を表す。R15は置換または無置換のヘテ
ロ環基を表す。)
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JP2014508151A (ja) * | 2011-02-14 | 2014-04-03 | カウンシル・オブ・サイエンティフィック・アンド・インダストリアル・リサーチ | カルバゾールで端部キャップされているビピリジン化合物及びそれらの調製のための方法 |
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