JP2002171792A - 可変速装置 - Google Patents

可変速装置

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JP2002171792A
JP2002171792A JP2000367074A JP2000367074A JP2002171792A JP 2002171792 A JP2002171792 A JP 2002171792A JP 2000367074 A JP2000367074 A JP 2000367074A JP 2000367074 A JP2000367074 A JP 2000367074A JP 2002171792 A JP2002171792 A JP 2002171792A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力電流が増加した場合に出力電流が過電流
レベル未満であっても負荷過大と認識するとともに、一
時の過負荷状態と例えば工具と被加工物とがロックした
ような過負荷状態とを区別して、運転継続または停止の
判断処理ができる可変速装置を得る。 【解決手段】 CPU1aは、出力電流ioのピーク値
> 異常電流検出レベルilとなる出力電流ioが異
常電流検出時間t2以上連続して流れて、負荷過大と認
識した後で、減速開始遅延時間t3経過後も、出力電流
ioのピーク値> 異常電流検出レベルilとなる出力
電流ioが流れている場合に、負荷過大を確認し、0H
zに向かって減速を開始し出力周波数を0Hzとし停止
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、モータを可変速
制御する可変速装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の可変速装置の構成を示す図
である。図において、21は交流電力を直流電力に変換
するコンバータ部、22はコンバータ部21が変換した
直流電力を平滑して一定直流電圧として保持する平滑コ
ンデンサ、23はスイッチング素子とトランジスタとか
ら構成され、直流電力を可変周波数、可変電圧の交流電
圧に変換するインバータ部、24は直流母線電圧を検出
する電圧検出器、25はインバータ部23の出力電流を
検出する電流検出器である。また、26は起動信号3
1、リセット信号32などを入力する入力部、27は設
定された運転周波数(以下、設定周波数と記す)に基づ
き出力周波数を作成する制御部としてのCPU、28は
異常信号33を出力する出力部、29は表示器、30は
負荷としてのモータである。
【0003】また、図6は従来の可変速装置の動作を示
す図である。図において、(a)は運転時における出力
周波数の変化を示す図、(b)は起動/停止を指令する
起動信号のオン/オフ状態を示す図、(c)は運転時に
おける出力電流の変化を示す図である。
【0004】従来の可変速装置の運転について、図5お
よび図6により説明する。可変速装置においては、交流
電力(R,S,T)をコンバータ部21で直流電力に変
換し、平滑コンデンサ22で一定直流電圧として保存す
る。インバータ部23で、この直流電力を可変周波数、
可変電圧の交流電力(U,V,W)に変換し、モータ3
0を可変速制御する。
【0005】起動信号31が入力される(オンとなる)
と(図6(b)の点b21)、可変速装置は、図6
(a)に示すように、設定周波数まで予め設定された加
速時間(図6(a)の点a21〜点a22)にしたがっ
て加速を行い、加速が完了する(図6(a)の点a2
2)と、起動信号31がオフされるまで(図6(b)の
点b22)、設定周波数による定速運転を続ける(図6
(a)の点a22〜点a23)。起動信号31がオフさ
れると(図6(b)の点b22)、可変速装置は、出力
周波数を0Hzに向かって減速を開始し(図6(a)の
点a23)、出力周波数が0Hzとなった時点で停止す
る(図6(a)の点a24)。
【0006】また、可変速装置の運転中に、負荷の増大
により出力電流が多くなり、過電流トリップさせる基準
値としての過電流レベル(一般に、可変速装置の定格電
流の200%を可変速装置の過電流レベルとする)以上
になった場合には、CPU27は過電流異常と判断し
て、運転指令を無視して、インバータ部23のスイッチ
ング素子の出力を停止するとともに異常信号33を出力
する。また、可変速装置の運転中に、負荷からの回生に
よりコンバータ部21、インバータ部23間の直流電圧
が所定値以上になった場合には、CPU27は過電圧異
常と判断して、インバータ部23のスイッチング素子の
オン、オフ信号を停止するとともに異常信号33を出力
する。また、CPU27は過電圧異常時または過電流異
常時には、表示器29に異常内容を出力する。その後、
リセット信号32が入力されると、可変速装置は異常信
号33をオフして、停止状態になる。
【0007】しかしながら、定速運転中に出力電流が大
きく流れても、過電流レベル未満であれば、可変速装置
は過電流異常と判断せず、トリップすることなく出力を
継続する。
【0008】従来の可変速装置を工作機械の主軸に使用
して、定速運転で被加工物を加工中に、何らかの要因で
工具が被加工物にかみ合って、出力電流が定格電流以上
となった場合であっても(図6(c)C21部)、出力
電流が過電流レベル未満であれば、可変速装置は定速運
転を継続しようとして、設定周波数に基づく出力周波数
を出力し続ける。この場合には、工具と被加工物とがロ
ック状態のため、さらに大きな電流が流れて、出力電流
が過電流レベル以上となった時点で可変速装置が過電流
異常と判断して過電流トリップすることになる。また、
工具と被加工物とがロック状態のため、出力電流が増え
ても過電流レベル未満であれば、工具が破損するまで運
転を継続することになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の可変速装
置を工作機械の主軸に使用した場合、大きな負荷が急激
にかかった場合でも、過電流レベル未満であれば、可変
速装置が過電流トリップするまで、または工具が破損す
るまで運転を継続してしまうという問題点があった。ま
た、過電流トリップにより出力遮断される時点の工具の
位置は任意の位置となるため、破損工具の交換作業に手
間がかかるという問題点があった。
【0010】また、工具が破損する前に運転停止させる
ために、過電流レベルを下げた場合には、加速時に過渡
的に流れる電流にて、過電流トリップしてしまうという
問題点があった。また、過電流レベルを下げた場合に
は、定速運転状態にて瞬時的な負荷変動によって大きな
電流が流れた場合であっても、過電流トリップしてしま
うという問題点があった。
【0011】また、外的要因により可変速装置の一次側
電圧が低下した場合に、直流母線電圧および出力電圧が
低下して、出力トルクが低下してしまう。このために、
電流を多く流して出力トルクの低下を補うが、過電流レ
ベルを下げた場合には、負荷の値が正常であっても、一
次側電圧の低下による出力トルクの低下を補うための電
流増加により、過電流トリップしてしまうという問題点
があった。
【0012】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたもので、出力電流が増加した場合に出力
電流が過電流レベル未満であっても負荷過大と認識する
とともに、一時の過負荷状態と例えば工具と被加工物と
がロックしたような過負荷状態とを区別して、運転継続
または停止の判断処理ができる可変速装置を得ることを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る可変速装
置においては、交流電力を直流電力に変換するコンバー
タ部と、スイッチング素子とトランジスタとから構成さ
れ、直流電力を可変周波数、可変電圧の交流電圧に変換
するインバータ部と、コンバータ部により得られる直流
電圧を検出する電圧検出器と、インバータ部からの出力
電流を検出する電流検出器と、この電流検出器が検出し
た出力電流が過電流レベル以上となった場合に、インバ
ータ部のスイッチング素子の出力を停止する制御部と、
を有する可変速装置において、過電流レベル以下である
異常電流検出レベルと出力電流が異常電流検出レベル以
上であるか確認するための異常電流検出時間と減速開始
を遅延させる減速開始遅延時間とを記憶する記憶部を備
え、制御部は、電流検出器が検出した出力電流が異常電
流検出レベル以上である状態が異常電流検出時間続いた
時点で、負荷過大と認識し、さらに減速開始遅延時間を
経過した後も、前記出力電流が前記異常電流検出レベル
以上である状態が続いている場合に、減速停止するよう
にしたものである。
【0014】また、記憶部は直流母線電圧検出有効レベ
ルを記憶するとともに、制御部は、前記電圧検出器で検
出した直流母線電圧と前記直流母線電圧検出有効レベル
とを比較し、前記直流母線電圧が前記直流母線電圧検出
有効レベルより大きい場合に、前記電流検出器が検出し
た出力電流と前記異常電流検出レベルとを比較するよう
にしたものである。
【0015】さらに、記憶部は直流母線電圧検出有効レ
ベルを記憶するとともに、制御部は、前記電圧検出器で
検出した直流母線電圧と前記直流母線電圧検出有効レベ
ルとを比較し、前記直流母線電圧が前記直流母線電圧検
出有効レベルより小さい場合に、前記異常電流検出レベ
ルを大きくするようにしたものである。
【0016】さらにまた、前記異常電流検出レベル、前
記異常電流検出時間、前記直流母線電圧検出有効レベル
をパラメータ設定できるようにしたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1に係る可変速装置の構成を示す図である。
図において、21〜25、30〜33は、従来例の図5
と同様であり、その説明を省略する。また、1aは制御
部としてのCPU、2は起動信号31、リセット信号3
2を入力する入力部、3aは異常電流検出レベルil、
定速域認識遅延時間t1、異常電流検出時間t2、減速
開始遅延時間t3を記憶する記憶部としてのメモリ、4
は負荷過大検出を通知する検出信号6、エラー信号7お
よび異常信号33を出力する出力部、5は表示器であ
る。
【0018】また、図2はこの発明の実施の形態1に係
る可変速装置の動作を示す図で、(a)は出力周波数の
変化を示す図、(b)は起動信号31のオン/オフ状態
を示す図、(c)は出力電流の変化を示す図、(d)は
検出信号6のオン/オフ状態を示す図、(e)はエラー
信号7のオン/オフ状態を示す図、(f)はリセット信
号32のオン/オフ状態を示す図、(g)は直流母線電
圧Vdcの変化を示す図である。図において、t1は定
速域認識遅延時間、t2は異常電流検出時間、t3は減
速開始遅延時間、ilは異常電流検出レベル(ただし、
定格電流<i1<過電流レベル)、Vdclは直流母線
電圧検出有効レベルとしての直流母線電圧検出有効レベ
ル、Vdcは直流母線電圧である。
【0019】以下、実施の形態1に係る可変速装置の動
作について、図1および図2を参照しながら説明する。
起動信号31が、入力部2を介して可変速装置に入力さ
れると(図2(b)の点b1)、可変速装置は、図2
(a)に示すように、設定周波数まで予め設定された加
速時間にしたがって加速を行い、加速が完了する(図2
(a)の点a2)と、起動信号31がオフされるまで
(図2(b)の点b2)、設定周波数による定速運転を
続ける(図2(a)の点a2〜点a3)。起動信号31
がオフされると、可変速装置は、0Hzに向かって減速
を開始し、出力周波数を0Hzとし停止する(図2
(a)の点a4)。
【0020】加速中、および出力周波数が設定周波数に
到達して(図2(a)の点a2)から予め設定された定
速域認識遅延時間t1経過するまでの間は、加速中の過
渡現象による電流が流れているものとして、CPU1a
は、異常電流検出を行なわない。
【0021】CPU1aは、加速が完了した後で定速域
認識遅延時間t1を経過した後、電流検出器25で取り
込んだ出力電流ioのピーク値と異常電流検出レベルi
lとの比較を行い、出力電流ioのピーク値 > 異常
電流検出レベルilとなる出力電流ioが、異常電流検
出時間t2以上連続して流れた場合に、負荷過大と認識
し、出力部4から検出信号6を出力する。
【0022】CPU1aは、出力電流ioのピーク値
> 異常電流検出レベルilとなる出力電流ioが異常
電流検出時間t2以上連続して流れて、負荷過大と認識
した後、減速開始遅延時間t3経過するまでの間は、電
流検出器25で取り込んだ出力電流ioのピーク値と異
常電流検出レベルilとの比較を継続して行い、出力電
流ioのピーク値 < 異常電流検出レベルilと成っ
た場合には、正常状態に復帰したものと判断して、運転
を継続する。検出信号6は負荷過大と認識した時点でオ
ンとなり、減速開始遅延時間t3経過するまでの間は、
出力電流ioのピーク値 < 異常電流検出レベルil
と成った場合であっても、検出信号6のオン状態を維持
する。
【0023】CPU1aは、出力電流ioのピーク値
> 異常電流検出レベルilとなる出力電流ioが異常
電流検出時間t2以上連続して流れて、負荷過大と認識
した後で、減速開始遅延時間t3経過後も、出力電流i
oのピーク値 > 異常電流検出レベルilとなる出力
電流ioが流れている場合に、負荷過大を確認し、0H
zに向かって減速を開始し出力周波数を0Hzとし停止
する。減速停止後、CPU1aは出力部4からエラー信
号7を出力し、表示器5にエラー状態の表示を行なう。
リセット信号32が入力された時点で、検出信号6およ
びエラー信号7はオフ状態になる。
【0024】実施の形態1においては、異常電流検出レ
ベルil、異常電流検出時間t2および減速開始遅延時
間t3を使用し、出力電流ioのピーク値 > 異常電
流検出レベルilとなる出力電流ioが異常電流検出時
間t2以上連続して流れた時点で、負荷過大と認識する
が、負荷過大と認識した後も減速開始遅延時間t3経過
するまでの間は、出力電流ioのピーク値と異常電流検
出レベルilとの比較処理を継続して行い、出力電流i
oのピーク値 > 異常電流検出レベルilの状態が継
続している場合のみ、負荷過大として、減速停止するよ
うにしたので、一時の過負荷状態と例えば工具と被加工
物とがロックしたような過負荷状態とを区別して、運転
継続または停止の判断処理ができる。
【0025】また、上述のように異常電流検出時間t2
および減速開始遅延時間t3を使用せず、出力電流io
のピーク値 > 異常電流検出レベルilとなる出力電
流ioが異常電流検出時間t2以上連続して流れた時点
で、負荷過大として、減速停止する場合には、一時の過
負荷状態で正常状態に復帰しても、判断できないため、
減速停止することになる。また、異常電流検出時間t2
を、減速開始遅延時間t3をも含めた時間に設定し、減
速開始遅延時間t3をも含めた時間に設定した異常電流
検出時間t2において、出力電流ioのピーク値 >
異常電流検出レベルilの状態であった場合に、負荷過
大として、減速停止することも可能であるが、その場合
には運転中に一時負荷過大状態になったことが認識でき
ない。
【0026】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形
態1に係る可変速装置の構成を示す図である。図におい
て、2、4〜7、21〜25、30〜33は、実施の形
態1の図1と同様であり、その説明を省略する。また、
1bは制御部としてのCPU、3bは異常電流検出レベ
ルil、定速域認識遅延時間t1、異常電流検出時間t
2、減速開始遅延時間t3、直流母線電圧検出有効レベ
ルVdclを記憶する記憶部としてのメモリである。
【0027】図4はこの発明の実施の形態2に係る可変
速装置の動作を示す図で、(a)は出力周波数の変化を
示す図、(b)は起動信号31のオン/オフ状態を示す
図、(c)は出力電流の変化を示す図、(d)は検出信
号6のオン/オフ状態を示す図、(e)はエラー信号7
のオン/オフ状態を示す図、(f)はリセット信号32
のオン/オフ状態を示す図、(g)は直流母線電圧Vd
cの変化を示す図である。図において、t1は定速域認
識遅延時間、t2は異常電流検出時間、t3は減速開始
遅延時間、ilは異常電流検出レベル(ただし、定格電
流<i1<過電流レベル)、Vdclは直流母線電圧検
出有効レベルとしての直流母線電圧検出有効レベル、V
dcは直流母線電圧である。
【0028】以下、実施の形態2に係る可変速装置の動
作について、図3、図4および図2を参照しながら説明
する。ただし、実施の形態2は、上述の実施の形態1に
係る可変速装置に、電圧検出器24で検出した直流母線
電圧Vdcを直流母線電圧検出有効レベルVdclと比
較して、異常電流検出処理の実行の是非を判断する機能
を追加したものであり、定速域認識遅延時間t1、異常
電流検出時間t2、減速開始遅延時間t3、異常電流検
出レベルilを使用しての負荷過大の認識および負荷過
大の認識後の処理は、上述の実施の形態1と同様であ
り、その説明を省略する。
【0029】CPU1bは、電圧検出器24で検出した
直流母線電圧Vdcと予め設定された直流母線電圧検出
有効レベルVdclとを比較し、直流母線電圧Vdc
> 直流母線電圧検出有効レベルVdclの場合に、出
力電流ioのピーク値と異常電流検出レベルilとを比
較し、出力電流ioのピーク値 > 異常電流検出レベ
ルilとなる出力電流ioが異常電流検出時間t2以上
連続して流れた時点で、負荷過大と認識し、出力部4か
ら検出信号6を出力する(実施の形態1の図2と同
様)。
【0030】CPU1bは、電圧検出器24で検出した
直流母線電圧Vdcと予め設定された直流母線電圧検出
有効レベルVdclとを比較し、直流母線電圧Vdc
≦ 直流母線電圧検出有効レベルVdclの場合には、
直流母線電圧の低下による出力トルクの低下を補うため
に電流を多く流している状態と判断して、異常電流検出
処理を実行しない(図4)。
【0031】また、上記説明では、直流母線電圧Vdc
≦ 直流母線電圧検出有効レベルVdclの場合に、
異常電流検出処理を実行しない例を説明したが、直流母
線電圧Vdc ≦ 直流母線電圧検出有効レベルVdc
lの場合に、異常電流検出レベルilを大きくし、大き
くした異常電流検出レベルilと出力電流ioのピーク
値とを比較することにより、異常電流検出処理を実行す
るようにしてもよい(実施の形態1の図2(a)〜
(f)と同様)。
【0032】ところで、上記説明では、異常電流検出時
間t2、減速開始遅延時間t3、異常電流検出レベルi
lをメモリ3a,3bに記憶されているものとして説明
したが、パラメータ設定可能とし、使用条件、環境等に
より各設定値を調整するようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0034】この発明に係る可変速装置は、交流電力を
直流電力に変換するコンバータ部と、スイッチング素子
とトランジスタとから構成され、直流電力を可変周波
数、可変電圧の交流電圧に変換するインバータ部と、コ
ンバータ部により得られる直流電圧を検出する電圧検出
器と、インバータ部からの出力電流を検出する電流検出
器と、この電流検出器が検出した出力電流が過電流レベ
ル以上となった場合に、インバータ部のスイッチング素
子の出力を停止する制御部と、を有する可変速装置にお
いて、過電流レベル以下である異常電流検出レベルと出
力電流が異常電流検出レベル以上であるか確認するため
の異常電流検出時間と減速開始を遅延させる減速開始遅
延時間とを記憶する記憶部を備え、制御部は、電流検出
器が検出した出力電流が異常電流検出レベル以上である
状態が異常電流検出時間続いた時点で、負荷過大と認識
し、さらに減速開始遅延時間を経過した後も、前記出力
電流が前記異常電流検出レベル以上である状態が続いて
いる場合に、減速停止するようにしたので、出力電流が
増加した場合に出力電流が過電流レベル未満であっても
負荷過大と認識するとともに、一時の過負荷状態と例え
ば工具と被加工物とがロックしたような過負荷状態とを
区別して、運転継続または停止の判断処理ができる。
【0035】また、記憶部は直流母線電圧検出有効レベ
ルを記憶するとともに、制御部は、前記電圧検出器で検
出した直流母線電圧と前記直流母線電圧検出有効レベル
とを比較し、前記直流母線電圧が前記直流母線電圧検出
有効レベルより大きい場合に、前記電流検出器が検出し
た出力電流と前記異常電流検出レベルとを比較するよう
にしたので、外的要因により可変速装置の一次側電圧が
低下したことによる出力電流の増加した場合を、負荷過
大を検出する異常電流検出処理から除外することができ
る。
【0036】さらに、記憶部は直流母線電圧検出有効レ
ベルを記憶するとともに、制御部は、前記電圧検出器で
検出した直流母線電圧と前記直流母線電圧検出有効レベ
ルとを比較し、前記直流母線電圧が前記直流母線電圧検
出有効レベルより小さい場合に、前記異常電流検出レベ
ルを大きくするようにしたので、外的要因により可変速
装置の一次側電圧が低下したことによる出力電流の増加
した場合だっても、負荷過大を検出する異常電流検出処
理を実行することができる。
【0037】さらにまた、前記異常電流検出レベル、前
記異常電流検出時間、前記直流母線電圧検出有効レベル
をパラメータ設定できるようにしたので、使用条件、環
境等に対応して負荷過大と判断する基準値を容易に変更
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る可変速装置の
構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る可変速装置の
動作を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態2に係る可変速装置の
動作を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態2に係る可変速装置の
構成を示す図である。
【図5】 従来の可変速装置の構成を示す図である。
【図6】 従来の可変速装置の動作を示す図である。
【符号の説明】
1a,1b CPU、 2 入力部、 3a,3b メ
モリ、 4 出力部、5 表示器、 6 検出信号、
7 エラー信号、 21 コンバータ部、22 平滑コ
ンデンサ、 23 インバータ部、 24 電圧検出
器、 25電流検出器、 26 入力部、 27 CP
U、 28 出力部、 29 表示器、 30 モー
タ、 31 起動信号、 32 リセット信号、 33
異常信号、 il 異常電流検出レベル、 t1 定
速域認識遅延時間、 t2 異常電流検出時間、 t3
減速開始遅延時間、 Vdcl 直流母線電圧検出有
効レベル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H007 AA06 AA17 BB06 CA01 CB02 DB13 DC02 DC05 FA02 FA03 FA13 FA14 FA19 5H570 AA23 BB09 CC05 DD01 FF04 FF05 HB07 JJ03 JJ17 JJ18 LL02 LL03 MM02 MM04 MM09 5H576 AA17 BB06 CC05 DD02 FF04 FF05 HA02 HB02 JJ03 JJ17 JJ18 LL22 LL24 MM02 MM04 MM14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電力を直流電力に変換するコンバー
    タ部と、スイッチング素子とトランジスタとから構成さ
    れ、直流電力を可変周波数、可変電圧の交流電圧に変換
    するインバータ部と、前記コンバータ部により得られる
    直流電圧を検出する電圧検出器と、前記インバータ部か
    らの出力電流を検出する電流検出器と、この電流検出器
    が検出した出力電流が過電流レベル以上となった場合
    に、前記インバータ部のスイッチング素子の出力を停止
    する制御部と、を有する可変速装置において、前記過電
    流レベル以下である異常電流検出レベルと出力電流が異
    常電流検出レベル以上であるか確認するための異常電流
    検出時間と減速開始を遅延させる減速開始遅延時間とを
    記憶する記憶部を備え、前記制御部は、前記電流検出器
    が検出した出力電流が前記異常電流検出レベル以上であ
    る状態が前記異常電流検出時間続いた時点で、負荷過大
    と認識し、さらに減速開始遅延時間を経過した後も、前
    記出力電流が前記異常電流検出レベル以上である状態が
    続いている場合に、減速停止するようにしたことを特徴
    とする可変速装置。
  2. 【請求項2】 前記記憶部は直流母線電圧検出有効レベ
    ルを記憶するとともに、前記制御部は、前記電圧検出器
    で検出した直流母線電圧と前記直流母線電圧検出有効レ
    ベルとを比較し、前記直流母線電圧が前記直流母線電圧
    検出有効レベルより大きい場合に、前記電流検出器が検
    出した出力電流と前記異常電流検出レベルとを比較する
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の可変速装
    置。
  3. 【請求項3】 前記記憶部は直流母線電圧検出有効レベ
    ルを記憶するとともに、前記制御部は、前記電圧検出器
    で検出した直流母線電圧と前記直流母線電圧検出有効レ
    ベルとを比較し、前記直流母線電圧が前記直流母線電圧
    検出有効レベルより小さい場合に、前記異常電流検出レ
    ベルを大きくするようにしたことを特徴とする請求項1
    記載の可変速装置。
  4. 【請求項4】 前記定速認識遅延時間、前記異常電流検
    出レベル、前記異常電流検出時間、前記直流母線電圧検
    出有効レベルをパラメータ設定できるようにしたことを
    特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の
    可変速装置。
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