JP2002170700A - 負イオン中性粒子入射装置の制御装置及び制御方法 - Google Patents
負イオン中性粒子入射装置の制御装置及び制御方法Info
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract
負イオンを生成させるための負イオン源へのフィラメン
トの加熱電力を制御することにより、負イオン源からの
負イオンビーム電流の時間的変化と電流値の減少を防止
することに関する。 【解決手段】 負イオンNBI装置の運転制御用計算機
システムとフィラメント電源の制御装置とを組合せて機
能させることにより、フィラメントの予熱時及びアーク
放電安定化のための初期放電(プリアーク)時には主に
時間的に一定な電力によりフィラメント加熱を行い、負
イオンビームの引出し/加速の時には予め計算機システ
ムでプログラムした内容のとおり、フィラメント加熱電
力を時間的に数段階減少させる制御装置である。これに
より、引出し/加速される負イオンビーム電流が時間的
に大きく変化することを防止すると共に、この負イオン
ビーム電流値が小さくなることをも防止することができ
る。
Description
入射装置(Neutral Beam Injecto
r:以下NBI装置とする)の負イオン源において、負
イオンを生成させるための負イオン源のフィラメントの
加熱電力を制御することにより、負イオン源からの負イ
オンビーム電流の時間的変化及びその絶対値の減少を防
止することに関する。
で、負イオンビームを引出して加速するためには、その
数秒前からフィラメントに通電し、熱電子を十分放出さ
せた状態でアーク放電を開始し、アーク放電が安定にな
ったところで、はじめて負イオンビームを引出す手順が
必要である。
ラメントへ通電する加熱電力については、負イオン源の
場合、設定値に応じた時間的に一定な加熱電力を供給す
る方法では、設定値が低いと、引出し/加速される負イ
オンビーム電流の最終ピーク値は大きいが、その時間的
増大成分も大きく、負イオンNBI装置の運転上も、臨
界プラズマ試験装置(JT−60U)の実験運転上も問
題であった。負イオンビーム電流の時間的増大を抑制し
ようとして設定値を大きくするとビーム電流の絶対値が
小さくなり、必要なビーム電流、ひいてはJT−60U
のプラズマへ入射する十分なパワーが得られないことが
わかった。
決するための負イオンNBI装置の制御装置であり、負
イオンNBI装置の運転制御用計算機システムとフィラ
メント電源の制御装置とを組合せて機能させることによ
り、フィラメントの予熱時及びアーク放電安定化のため
の初期放電(プリアーク)時には主に時間的に一定な電
力によりフィラメント加熱を行い、負イオンビームの引
出し/加速の時には予め計算機システムでプログラムし
た内容のとおり、フィラメント加熱電力を時間的に数段
階減少させる制御装置である。これにより、引出し/加
速される負イオンビーム電流が時間的に大きく変化する
ことを防止すると共に、フィラメント加熱電力の設定値
をプリアーク時には高く、ビーム引出/加速時には低く
できるため、この負イオンビーム電流値が小さくなるこ
とをも防止することができる。
ラメント加熱電力を減少させることにより、負イオンビ
ーム電流値が増大するのは、アーク放電モードが完全な
空間電荷制限領域の運転から温度制限領域の運転に近づ
き、他の運転パラメータとの組合せを調整することによ
り負イオン生成効率を高くすることができるためであ
る。
イオンをビーム状に引出すことを意味し、イオンビーム
の安定化とは、引出されたイオンビームの時間的変化を
電流値の変化として評価したことを意味する。
は、図1に示されるように、1は、負イオンNBI装置
に付設された運転制御用の計算機システムであり、2
は、NBI装置の負イオン源アークチャンバ5に設けら
れたフィラメント4の加熱電源であり、3は、NBI装
置の負イオン源アークチャンバ5とそのアークチャンバ
5内に設けられたフィラメント4との間のアーク放電用
の電源であり、そして6は、負イオン源アークチャンバ
5の開口部に設けられた負イオン源引出部/加速部であ
る。
は、その負イオン源アークチャンバ5内に設けられたフ
ィラメント4にフィラメント加熱用電源2から通電して
熱電子をチャンバ5内に放出させ、その後アーク電源3
を作動させてアーク放電を開始し、チャンバ5内のアー
ク放電が安定になったところで、負イオン源引出部/加
速部6の引出/加速電極に通電することにより、負イオ
ンビームがチャンバ5から引出され、加速される。
運転制御用計算機システム1とフィラメント加熱用電源
2の制御装置とを組合せて機能させることにより、大き
く変化することもその値が減少することもない負イオン
ビームを取出すものである。即ち、フィラメントの予熱
時及びアーク放電の安定化のための初期放電(プリアー
ク)時においては、時間的に一定な電力を供給してフィ
ラメントの加熱を行い。そして負イオンビームの引出し
/加速の時においては、予め前記計算機システムでプロ
グラムした内容のとおりにフィラメントの加熱電力を時
間的に数段階減少させる。このような電力供給により、
負イオン源アークチャンバから引出し/加速される負イ
オンビーム電流が時間的に大きく変化することが防止さ
れると共に、この負イオンビーム電流値が小さくなるこ
とも防止される。
加熱用電源の出力設定値に示されるように、フィラメン
トの予熱時、アーク放電の安定化のための初期放電時、
及び負イオンビームの引出し/加速の時において、時間
的に一定な電力を供給してフィラメントの加熱を行って
いた。その結果、図3の出力波形例に示されるように、
フィラメント電流は急激に上昇してピークに達した後に
一定値となるが、アーク電流は時間の経過につれて上昇
し続け、そして負イオンビーム電流も時間の経過につれ
て上昇することになった。なお、図3の出力波形例はフ
ィラメント加熱電力の設定値が低い場合である。
力波形例に示されるように、フィラメントの予熱時及び
アーク放電の安定化のための初期放電(プリアーク)時
においては、時間的に一定な電力を供給してフィラメン
トの加熱を行い、その後負イオンビームの引出し/加速
の時においては、予め前記計算機システムでプログラム
した内容のとおりにフィラメントの加熱電力を時間的に
減少させる。このような電力供給により、フィラメント
加熱電力の設定値をプリアーク時には高く、ビーム引出
/加速時には低くすることができるため、負イオン源チ
ャンバから引出し/加速される負イオンビーム電流が増
大かつ安定化される。
がアーク放電安定化のためのプリアーク期間であり、そ
れが一旦遮断されているのは、加速電圧の昇圧途中の間
もアークをONとしておくとパービアンスマッチングが
取れず発散性のビームとなって加速部電極に衝突するイ
オンの割合が増大し、健全な運転ができないからであ
る。
置の性能として、得られる負イオンビーム電流を大きく
しようとするとその時間的変化が大きくなりすぎ、この
時間的変化を抑制しようとすると負イオンビーム電流値
が減少してしまう。
現象を両立させることができ、他のパラメータとの組合
せた運転条件の最適化を行うことにより、より高性能な
負イオンビームを得ることが期待できる。
が生じた場合、フィラメント電源の制御装置そのものに
時間的に変化する制御機能を持たせる必要があり、その
ための制御回路の追加と制御定数の試験的変更の際に
は、運転を停止し、電源盤の設置されている現場に出向
き、調節器を調整する必要があった。
ものの制御装置は従来のままで手を加える必要はなく、
制御定数の試験的変更の際にも運転を中断し、中央制御
室で計算機の定数値を書換えて入力するだけの容易な操
作だけで済み、運転条件に応じた最適な制御定数を選定
するための試験を極めて効率良く行うことができる。
ント加熱用電源とアーク電源及び負イオン源との接続関
係を示す図である。
電源の出力設定値の構成の比較図である。
流波形例を示す図である。
3:アーク電源、4:フィラメント、5:負イオン源ア
ークチャンバ、6:負イオン源引出部/加速部
Claims (2)
- 【請求項1】 負イオン中性粒子入射装置の負イオン源
において、負イオン生成のために、フィラメントと負イ
オン源アークチャンバとの間のアーク放電を開始、維持
するために必要なフィラメント加熱用電源の電力を、プ
リセットしたパターンに従って制御することからなる、
負イオン中性粒子入射装置の制御装置。 - 【請求項2】 負イオン中性粒子入射装置の負イオン源
に設けられたフィラメントに通電して熱電子を放出させ
た後、アーク放電を開始し、アーク放電が安定になった
ところで負イオンビームを引出して加速することからな
る負イオン中性粒子入射装置の制御方法において、 負イオン中性粒子入射装置の運転制御用計算機システム
とフィラメント加熱用電源の制御装置とを組合せて機能
させることにより、 フィラメントの予熱時及びアーク放電の安定化のための
初期放電(プリアーク)時には、時間的に一定な電力に
よりフィラメントの加熱を行い、 負イオンビームの引出し/加速の時には、予め前記計算
機システムでプログラムした内容のとおりにフィラメン
トの加熱電力を時間的に減少させることからなる、 負イオン源から引出し/加速される負イオンビーム電流
が時間的に大きく変化することを防止すると共に、この
負イオンビーム電流値が小さくなることをも防止する前
記方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000365485A JP2002170700A (ja) | 2000-11-30 | 2000-11-30 | 負イオン中性粒子入射装置の制御装置及び制御方法 |
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JP2002170700A true JP2002170700A (ja) | 2002-06-14 |
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ID=18836248
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000365485A Pending JP2002170700A (ja) | 2000-11-30 | 2000-11-30 | 負イオン中性粒子入射装置の制御装置及び制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002170700A (ja) |
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-
2000
- 2000-11-30 JP JP2000365485A patent/JP2002170700A/ja active Pending
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