JP3860078B2 - プラズマ生成装置用高周波電源装置およびその制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はプラズマ生成装置用高周波電源装置に係り、特に同じ周波数の高周波電力を各電極に印加する時に安定したプラズマを供給することができるプラズマ生成装置用高周波電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の装置は、特開平8−162292号公報に記載のように対向電極に対して、同じ周波数の高周波電力を各電極毎に、位相差を制御して、各電極へ印加する方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術は、目標の位相差を設定して該位相差になるようにフィードバック制御しているが、高周波電力を印加した瞬間の位相差が不定であるため、プラズマが着火しない、または、プラズマが着火しても目標の位相差へ制御を行う途中にプラズマが消えたり、不安定になる問題があった。
【0004】
また、プラズマの着火時には、ある位相差に設定し、その後に目標の位相差へ移行した方が安定した整合動作およびプラズマ状態であることが実験的にわかってきている。
【0005】
本発明の目的は、安定したプラズマを供給することが出来るプラズマ生成装置用高周波電源装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、目標位相差の設定と独立した位相差の開始位置を任意に設定できる機能を有したものである。
【0007】
また、プラズマの状態により位相差の開始位置を一定時間保持し、該時間が経過後に目標の位相差へ自動制御を行うようにしたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明を適用するプラズマ発生装置の一実施例である。また、本実施例では高周波電力を印加する電極が2個の例であるが、複数個の電極を使用しても同様な考え方が適用できる。
【0009】
図1において、真空容器101内に電極a102と電極b103に同じ周波数の高周波電力を印加し、プラズマを発生させる。ウエハ処理装置の場合は、電極103にウエハが設置される。
【0010】
次に高周波電源装置の概略動作を説明すると、電力の周波数発振部112及び位相差制御部108からなる位相コントロール部109からある位相差をもった2つの高周波信号a117と高周波信号b118が、増幅部a106と増幅部
b116にて増幅される。
【0011】
増幅された高周波電力が整合器a105と整合器b115を経由して真空容器内の電極に印加されプラズマを生成する。
【0012】
また、位相差の制御は、位相の検出部a104と検出部b114で検出されたフィードバック信号a107とフィードバック信号b113を位相差制御部108に取り込み目標位相差設定信号111に合わせるように制御をおこなう。
【0013】
本発明は、位相差初期値設定信号110であらかじめ開始位相差を決めて高周波電力を出力するため、プラズマが着火しやすい位相差に設定することができ、プラズマ着火性向上に効果がある。
【0014】
図2に位相コントロール部のブロック図を示す。図2において、位相差初期値設定信号110で設定された位相差に制御する位相差制御部121の信号と、目標位相差設定信号111で設定された位相差に制御する位相差制御部126との独立した回路を保有し、前記位相差制御部121と126から出力された信号を切替える高周波信号切替え部127および切替えるタイミングを設定する切替えタイマー部128から構成される。
【0015】
全体の動作としては、高周波出力をオンする前に位相差初期値設定信号110の指令値になるように位相差制御部121で制御を行う。
【0016】
該位相差制御部121から増幅部a106への高周波信号122と、該高周波信号a122から設定された位相差をもつ高周波信号b123が増幅部b116への信号となる。この時、高周波信号切替え部127は、前記信号122と123が各々増幅部a106と増幅部b116へ出力するようにする。
【0017】
高周波出力をオンすると切替えタイマー部128が動作を開始し、設定された時間だけ保持する。位相差初期値設定信号110の値と切替えタイマー部128の時間は、プラズマの着火性および安定性を考慮した値にする必要がある。
【0018】
次に、切替えタイマー部128で設定された時間が経過すると、処理プロセスで使用する目標位相差設定信号111で設定された位相差をもつ、高周波信号
a124と高周波信号b125に切替え、各々増幅部a106と増幅部b116へ出力し、所定のプロセスを実施する。
【0019】
なお、切替えタイマー部128の時間設定を「ゼロ」にすることにより、高周波出力オンと同時に目標位相差でプロセスを開始することもできる。
【0020】
また、プロセス条件によりタイマー時間を変更することにより、位相差をパラメータとしたステップ切替えが可能でもある。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、プラズマの着火性向上およびプラズマの安定性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すプラズマ生成装置用高周波電源の説明図である。
【図2】位相コントロール部の詳細を示す説明図である。
【符号の説明】
101…真空容器、102,103…電極、104,114…位相検出部、
105,115…整合器、106,116…増幅部、107,113…位相のフィードバック信号、108,121,126…位相差制御部、109…位相コントロール部、110…位相差初期値設定信号、111…目標位相差設定信号、
127…高周波信号切替え部、128…切替えタイマー部。
Claims (2)
- 処理室内に設けた第1の電極と第2の電極と、高周波電力を発振する周波数発振部および位相差制御部からなる位相コントロール部と、位相差制御部からの第1の電極に供給する第1の高周波電力を増幅する第1の増幅部および第1の高周波電力の位相を検出する第1の位相検出部と、位相差制御部からの第2の電極に供給する第2の高周波電力を増幅する第2の増幅部および第2の高周波電力の位相を検出する第2の位相検出部とを備え、第1の電極および第2の電極に同じ周波数の高周波電力を印加するとともに、各電極に印加する周波数の位相を任意に制御できる機能を備えたプラズマ生成装置用高周波電源装置であって、
前記位相コントロール部は、
前記周波数発振部からの高周波の位相をプラズマ着火時の位相差初期設定信号に基づいて制御し第1の高周波信号を生成する第1の位相差制御部と、
前記周波数発振部からの高周波の位相をプラズマ処理時の目標位相差設定信号に基づいて制御し第2の高周波信号を生成する第2の位相差制御部と、
前記第1の電極および第2の電極への第1の高周波信号の印加から第2の高周波信号の印加までの時間を設定する切替タイマー部と、
前記切替タイマー部からの信号に基づいて前記高周波信号を第1の高周波信号または第2の高周波信号のいずれかを選択して前記第1の電極および第2の電極に印加する高周波信号切替部と
を有することを特徴とするプラズマ生成装置用高周波電源装置。 - 処理室内に設けた第1の電極と第2の電極と、高周波電力を発振する周波数発振部および位相差制御部からなる位相コントロール部と、位相差制御部からの第1の電極に供給する第1の高周波電力を増幅する第1の増幅部および第1の高周波電力の位相を検出する第1の位相検出部と、位相差制御部からの第2の電極に供給する第2の高周波電力を増幅する第2の増幅部および第2の高周波電力の位相を検出する第2の位相検出部とを備え、第1の電極および第2の電極に同じ周波数の高周波電力を印加するとともに、各電極に印加する周波数の位相を任意に制御できる機能を備えたプラズマ生成装置用高周波電源装置の制御方法であって、
あらかじめ各電極へ印加する高周波電力の位相差とプラズマの安定領域を把握し、
前記プラズマ安定領域内にプラズマ着火時の位相制御の開始位相差である位相差初期値とプラズマ処理時の目標位相差値を設定し、
プラズマ着火時に位相差初期値を維持して第1の電極および第2の電極に同時に高周波電力を印加し、
一定時間経過後にプラズマ処理時の目標位相差値で第1の電極および第2の電極に同時に高周波電力を印加する
ことを特徴とするプラズマ生成装置用高周波電源装置の制御方法。
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