JP2002170683A - 有機発光材料及び有機発光素子 - Google Patents
有機発光材料及び有機発光素子Info
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Abstract
光層の平坦性、発光層構成材料の溶解性を高くするこ
と。 【解決手段】化学式(1)で示されるポリマーの発光層
を上下の電極で挟んだ構造を含む。但し、化学式(1)
において、Ar1 、Ar2 はアリーレン基、R1 、
R2 、R3 、R4 は置換基を示し、nは共重合比を示
す。
Description
有機発光素子に関し、より詳しくは、有機発光材料とこ
の材料を用いた有機エレクトロルミネッセンス(EL)
素子のような有機発光素子に関する。
表示機等に適用される有機EL素子の研究開発が盛んに
行われている。有機EL素子を用いた表示装置は、高輝
度、低電圧駆動、フルカラーが可能である。しかも、有
機EL素子から構成される表示装置は、自発光型であっ
て視野角依存性がなく、高コントラストでバックライト
が不要であり、応答速度が速く、成膜が容易であり、さ
らに全体が固体から構成されて衝撃に強く、軽量で低価
格の製品の提供が可能であるというように、液晶表示装
置(LCD)とは異なる特徴を有している。
なる下部電極と、有機薄膜(発光層)と、マグネシウ
ム、カリウム等よりなる上部電極とをガラス基板上に順
に形成した構造を有し、その全体の厚さを数mm程度ま
で薄くすることが可能である。そして、下部電極と上部
電極の間に直流電圧を印加することによって発光層を発
光させ、その光は下部電極及びガラス基板を透過して外
部に出力される。有機EL素子は、電極からのキャリア
注入により、作動時のみキャリアの数を増加させて再結
合により発光させるという、注入型電界発光素子であ
る。なお、有機ELは、有機LEDと呼ばれることもあ
る。
材料には、モノマー系材料とポリマー系材料がある。モ
ノマー系材料は、一般に真空蒸着法により成膜され、ポ
リマー系材料は一般にコーティング法により成膜され
る。コーティング法は、高価な装置を必要とせず、素子
形成にとって現実的である。ポリマー系材料としては、
ポリパラフェニレンビニレン(PPV(poly p-phenylen
evinylene))を用いることが知られ、そのような材料を
使用したEL素子が例えば特開平10-326675 公報に記載
されている。
るPPVのような従来の共役系ポリマー材料は、一般的
なポリマー材料とは異なり、常温で結晶性の高い状態に
ある。従って、そのような共役系ポリマー材料を基板上
に形成すると、そのポリマーから構成される発光層の表
面には凹凸が発生し易くなる。
上部電極の間に電圧を印加すると、発光層表面の凹部で
電界が集中し易くなり、発光層を破壊して下部電極と上
部電極が短絡するおそれがある。また、結晶化し易い従
来の発光層用ポリマーは有機溶媒に溶け難いので、基板
上にそのポリマーを塗布する際に、加熱しながら有機溶
媒に混合させる等の工夫を施こす必要があり、その取り
扱いは容易ではない。しかも、有機溶媒に溶かした従来
の共役系ポリマー材料であっても、冷却した後に結晶化
し易いことには変わりがない。
に比べて、より平坦化が可能で、しかも溶解性も高いポ
リマー系材料からなる発光材料と、そのような発光材料
の発光層を有する発光素子を提供することにある。
極と、この下部電極の上に形成されて次の化学式(3)
で示されるポリマーよりなる発光層と、この発光層の上
に形成される上部電極とを有する有機発光素子によって
解決される。
1のアリーレン基、Ar2 は第2のアリーレン基を示
し、R1 、R2 、R3 、R4 はそれぞれ第1、第2、第
3、第4の置換基を示し、nは共重合比を示す。そのn
は、0<n≦0.9が好ましい。 各アリーレン基を構
成するする芳香環は、例えばベンゼン、ピロール、チオ
フェン、カルバゾール、フラン、フルオレン、ナフタレ
ン、アントラセンのいずれか、又はそのいずれかの誘導
体である。また、第1のアリーレン基は例えばパラフェ
ニレン基であり、第2のアリーレン基は例えばメタフェ
ニレン基である。
基、アルコキシ基、カルボキシル基、シアノ基、フェニ
ル基、ビフェニル基、シクロヘキシルフェニル基であ
る。さらに、第1、第2、第3、第4の置換基は、それ
ぞれ、全てが異種、それらのうちの幾つかが同種、又は
全てが同種である。本発明によれば、有機発光素子の発
光層として使用される化学式(7)のポリマーは、従来
の発光層用のポリマーに比べて、常温、室温での結晶性
が低下し、溶解性も高い。
を溶媒に溶解し、これを基板上に塗布し、ついで溶媒を
除去した後にそのポリマーは平坦な膜として残る。従っ
て、化学式(7)で示したポリマーを上部電極と下部電
極により挟んで有機発光素子を形成した場合に、局所的
な電界集中が生じにくくなって上部電極と下部電極のシ
ョートが発生しにくくなり、素子の歩留まりが向上す
る。
アリーレン基はパラフェニレン基であり、第2のアリー
レン基はメタフェニレン基であって前記ポリマーが次の
化学式(8)で示される場合に、発光層以外の構造を同
じにしても、化学式(8)で示したポリマーのnの値の
違いによって発光層の発光強度に違いが生じ、nを0.
66とするか、或いはn:(1−n)=2:1とする場
合に発光強度が最も高くなる。
帯で発光する材料である。フルカラー表示装置に発光材
料を使用するためには、赤色又はその近くの波長帯で発
光する材料、又は、青色又はその近くの波長帯で発光す
る材料が必要となる。赤色又はその近くの波長帯で発光
する発光材料として、化学式(7)の第1のアリーレン
基を構成する芳香環としてベンゼン環を適用して化学式
(9)で表される材料がある。
リーレン基を示し、R1 は第1の置換基、R2 は第2の
置換基、R3 は第3の置換基、R4 は第4の置換基を示
し、mとkは共重合比を示し、nは重合比を示す。その
アリーレンを構成する芳香環はチオフェン、アントラセ
ン、ピリジン、フェノール、アニリン、その誘導体のい
ずれかである。第1、第2、第3、第4の置換基は、各
々、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、カルボキシ
ル基、シアノ基、フェニル基、ビフェニル基、シクロヘ
キシルフェニル基のうちのいずれかである。
で発光する発光材料として、化学式(10)で表される
材料がある。
リーレン基を示し、R1 は第1の置換基、R2 は第2の
置換基を示し、nは重合比を示す。アリーレンを構成す
る芳香環はチオフェン、アントラセン、ピリジン、フェ
ノール、アニリン、その誘導体のいずれかであり、置換
基は、各々、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、カ
ルボキシル基、シアノ基、フェニル基、ビフェニル基、
シクロヘキシルフェニル基のうちのいずれかである。
光する発光材料として、化学式(11)で表される材料
がある。
リーレン基を示し、R1 、R2 、R 3 、R4 、R5 、R
6 はそれぞれ第1、第2、第3、第4、第5、第6の置
換基を示し、mとkは共重合比、nは重合比を示す。ア
リーレン基を構成する芳香環は、ベンゼン、ピロール、
チオフェン、カルバゾール、フラン、フルオレン、ナフ
タレン、アントラセン、その誘導体のいずれかである。
また、前記第1〜第6の置換基は、各々、水素原子、ア
ルキル基、アルコキシ基、カルボキシル基、シアノ基、
フェニル基、ビフェニル基、シクロヘキシルフェニル基
のうちのいずれかである。
で発光する発光材料として、化学式(12)で表される
材料がある。
第1のアリーレン基、Ar4 は第2のアリーレン基を示
し、R11は第1の置換基、R12は第2の置換基、R13は
第3の置換基、R14は第4の置換基を示し、x、y、z
は共重合比を示し、nは重合比を示す。第1又は第2の
アリーレン基を構成する芳香環は、ベンゼン、ピロー
ル、チオフェン、カルバゾール、フラン、フルオレン、
ナフタレン、アントラセン、その誘導体のいずれかであ
る。また、第1、第2、第3、第4の置換基は、各々、
水素原子、アルキル基、アルコキシ基、カルボキシル
基、シアノ基、フェニル基、ビフェニル基、シクロヘキ
シルフェニル基のうちのいずれかである。
て説明する。 (第1の実施の形態)図1(a) 〜(d) は、本発明の実施
形態の有機EL素子を示す断面図である。図1(a) にお
いて、ガラス(透明)基板1上に下部電極(陽極)2と
してITO(インジウム錫酸化物)膜を200nmの厚
さにスパッタ法により形成する。ITO膜は、その表面
の清浄のために、その表面を酸素又はオゾンプラズマ等
に曝されることもある。
られるものではなく、IDIXO(インジウム亜鉛酸化
物)その他の透明導電材を用いてもよい。次に、発光層
3として次の化学式(13)で示されるポリマーをスピ
ンコーティング法により下部電極2上に例えば150n
mの厚さに形成する。なお、化学式(13)において、
例えばn=0.5である。
は、そのポリマーを溶媒、例えばクロロホルム(CHCl3)
に常温で溶解して溶液を作成し、その溶液3aを図1
(b) に示すように下部電極2上に塗布した後に、溶媒を
乾燥により除去する。乾燥の温度は、溶媒の気化温度以
上であって150℃以下であり、150℃で乾燥する場
合には、約30分の乾燥時間とする。より好ましい乾燥
条件は、温度90℃で乾燥時間60分である。
(13)のポリマーは図1(c) に示すように発光層3と
して使用される。次に、図1(d) に示すように、上部電
極(陰極)4としてマグネシウム銀(MgAg)を発光層3
上に共蒸着法により300nmの厚さに形成する。マグ
ネシウム銀の形成に使用される共蒸着法は、その構成元
素毎に蒸着源を蒸着室内で別々に配置してそれらを同一
基板に向けて蒸着して合金を形成する方法である。この
実施形態の上部電極4は、マグネシウムを1とした場合
に銀が10となるような割合で合金化したMgAg膜から構
成される。なお、上部電極4を蒸着する際に、蒸着源と
基板との間にメタルマスクを置くことによって上部電極
4をパターニングしながら成長してもよい。上部電極4
の材料としては、その他に、Na、NaK 、Mg、Li、CaMg/
Cu混合物、Mg/In合金等のアルカリ金属又はアルカリ土
類金属を含む金属を用いても良い。
素子において、下部電極2を正側に、上部電極4を負側
にして電圧を印加して電流を流すと、発光素子から緑の
光が発光し、その光は下部電極2及びガラス基板1を透
過して外に出射される。上記した実施形態において、化
学式(13)で示されるポリマーは、常温、室温での結
晶性が低く、溶媒への溶解性も良いために、乾燥後に残
ったポリマー膜の表面は従来よりも平坦であり、上下電
極間の短絡が防止され、素子の歩留まりが向上する。
ホルムに溶解した状態の蛍光スペクトルは図2の破線で
示すプロファイルであり、また、クロロホルムを除去し
た後の膜状態のポリマーの蛍光スペクトルは図2の実線
で示すプロファイルである。即ち、膜状態のポリマー
は、500〜550nmの範囲で発光可能なことがわか
る。
合成方法について以下に説明する。まず、180ミリリ
ットル(mL)のテトラヒドロフラン(THF)溶液中
に150mg(1.5mmol)の塩化第一銅と180mg
(1.5mmol)のN,N,N',N'-テトラメチルエチレンジア
ミン(TMEDA)とを加える。そして、それらの混合
物に酸素を10分間通気して触媒を形成する。
キシ -1,4-ジエチニルベンゼンと、0.93g(3mmo
l)の4-ドデシルオキシ-1,3ジエチニルベンゼンとを1
80mLのテトラヒドロフラン溶液に溶解させ、これを
上記した触媒を含むTHF溶液に加える。そして、それ
らの混合溶液内の物質を酸素雰囲気中で2日間反応させ
る。その反応は、酸化的縮合重合反応である。
ンゼンは、次のような化学式(14)で示される。
ンゼンは、次のような化学式(15)で示される。
反応溶液を10mL程度に濃縮した後に、激しく攪拌さ
れた1リットルの2N-HCL/MeOH 溶液中にその濃縮物を滴
下する。そして、酸化的縮合重合反応により生成された
ポリマーを2N-HCL/MeOH 溶液中に沈殿させ、ついで、触
媒を除去し、さらにポリマーを精製する。次に、析出し
たポリマーをガラスフィルタを用いて濾過回収し、これ
を再び少量、例えば10mLのTHF溶液中に溶解し、
さらに、これを大量、例えば1リットルのMeOH液中に滴
下することによりポリマーの再沈殿化を行う。MeOH液
は、激しく攪拌した状態で使用される。
ルタで濾取回収を行うことにより生成物を精製する。そ
の後に、ポリマーを真空乾燥させる。収率(yield) は9
5%であった。上記した2,5-ジドデシルオキシ -1,4-ジ
エチニルベンゼンと4-ドデシルオキシ-1,3ジエチニルベ
ンゼンとの反応式は次式(16)のようになり、その反
応によってポリマーが得られた。反応式(16)におい
て、cat.は触媒を示している。そのポリマーの共重合体
比は、収率によれば、化学式(14),(15)の仕込
比とほぼ同様で、x:y=1:1となり、化学式(1
3)のnが0.5となるポリマーが得られた。
ーは合成の進行を表す構造であって、化学式(13)の
ポリマーと同じ物質である。ところで、有機EL素子の
発光層3として、上記した例では化学式(13)で示し
たポリマーを使用したが、そのポリマーの一般式は、次
の化学式(17)で示される。
は、それぞれアリーレン基(2価の芳香環)を示してい
る。アリーレン基を構成する芳香環としては、ベンゼ
ン、ピロール、チオフェン、カルバゾール、フラン、フ
ルオレン、ナフタレン、アントラセン、または、それら
いずれかの誘導体などがある。また、Ar1 を含む主鎖
中には三重結合した炭素を2つ有し、Ar2 を含む主鎖
中には三重結合した炭素を2つ有している。
ル、ターフェニル、ペリレン、クマリン、ジフェニルア
ミン、トリフェニルアミン、フェナントレン、フェナン
トリジン、フェナントロリン、フェニルアゾベンゼン、
ジフェニルアゾベンゼン、アントラキノン、アクリジノ
ン、キナクリドン、スチルベンゼン、又は、それらのう
ちいずれかの誘導体がある。
を高めるような構造を有する1,4-フェニレン(パラ(p-)
フェニレン)基、1,5 ナフタレン基等のアリーレン基が
あり、また、Ar2 としてはポリマーの剛直性を軽減す
るような構造を有する1,3-フェニレン(メタ(m-)フェニ
レン)基、1,2 ナフタレン基などのアリーレン基があ
る。
素原子、アルキル基、アルコキシ基、カルボキシル基、
シアノ基、フェニル基、ビフェニル基、シクロヘキシル
フェニル基その他の置換基である。また、R1 、R2 、
R3 、R4 は、全てが異種であったり、それらのうちの
幾つかが同じあったり、又は全てが同種であったりす
る。
って、好ましくは0<n≦0.9である。n=1のポリ
マーとしては例えばポリアリーレンブタジイニレンがあ
り、この場合にも、常温での結晶性が従来よりも低下
し、溶解性も従来よりも高くなることが確認された。以
上のR1 、R2 、R3 、R4 、Ar1 、Ar2 を適宜選
択することによって発光層3での発光波長が変化する。
したがって、カラー画像を得る場合には、画像の画素毎
にポリマーの構成を変更するようなパターンを形成する
ことになる。
種のポリマーを含ませることも可能である。ところで、
化学式(17)において、1番目のユニットをAと定義
し、2番目のユニットをBと定義する。そして、A、B
が化学式(13)に示したような構造をとる場合、即ち
Aのユニットがパラ置換体の構造を採り、Bのユニット
がメタ置換体の構造を採る場合において、発光層3を構
成する化学式(13)のポリマーの共重合比nと発光層
3の発光強度との関係を実験により調べた。その結果、
ポリマーの膜厚、形成工程が同じであっても、nの値の
違いによって発光強度も異なっていることがわかり、n
=0.66、又はn:(1−n)=2:1の場合に、発
光層3の発光強度が最も高くなった。
としたポリマーから構成される発光層3の発光強度と、
化学式(13)でn:(1−n)=1:1としたポリマ
ーから構成される発光層3の発光強度とを対比したとこ
ろ、図3に示すようなELスペクトラが得られた。図3
に示した波長とEL強度の関係を示すプロファイルは、
図2に示した蛍光スペクトラのプロファイルを反映して
いる。
なる発光層3の駆動電圧を40Vとし、n=0.66の
ポリマーからなる発光層3の駆動電圧を26Vとしてい
る。このような駆動電圧の違いがあっても、n=0.6
6のポリマーは、n=0.5のポリマーに比べて40倍
程度の強い発光が得られた。化学式(13)においてn
=0.66とするため、即ち化学式(16)でx=2、
y=1とするためには、化学式(16)の符号で示さ
れるパラ体を2.96g(6mmol)、化学式(16)の
符号で示されるメタ体を0.93g(3mmol)の仕込
比としてテトラヒドロフラン溶液に溶解し、酸化的縮合
重合反応を生じさせる。その後に、n=0.5のポリマ
ーを形成する場合と同じように、触媒除去、ポリマー精
製、濾過回収、ポリマー再沈殿化、濾過回収、真空乾燥
といった処理を順に行う。
基板側から光を出力するような構造となっているが、電
極の構成を逆にして上側に光透過導電膜を形成して、上
側から光を出力するようにしてもよい。また、上記した
有機EL素子では、発光層を直に一対の電極により挟ん
だ構造を示したが、発光層と負側電極の間に有機物の電
子伝送層を形成するか、発光層と正側電極の間に有機物
よりなる正孔伝送層を形成してもよい。
ーは500〜550nmの発光波長範囲、即ち緑又はそ
の近くの波長で発光する。そこで、表示装置をフルカラ
ーで表示するためには、さらに赤色、青色で発光するポ
リマーが必要になる。そこで、以下に赤色波長帯で発光
するポリマーについて説明する。
重合ポリマーは化学式(18)で表される。化学式(1
8)の共重合ポリマーは、化学式(17)のAr1 の芳
香環がベンゼン環であり、置換基R4 は水素原子であ
り、Ar2 はアリーレン基であって芳香環がチオフェ
ン、アントラセン、ピリジン、フェノール、アニリン、
その誘導体のいずれかである。化学式(18)において
R1 ,R2 ,R3 ,R4 は、それぞれ置換基であって、
水素原子、アルキル基、アルコキシ基、カルボキシル
基、シアノ基、フェニル基、ビフェニル基、シクロヘキ
シルフェニル基のいずれかである。また、mとkは共重
合比、nは重合比を示している。
ルコキシ基、Ar2 を構成する芳香族がチオフェンであ
り、R3 がカルボキシル基、R4 は水素原子であるポリ
マーは、コポリ(2,5- ジドデシルオキシ-1,4- フェニレ
ンブタジニレン)3-ドデシルオキシカルボニルチニレン
ブタジニレン)(2:1)(copoly(2,5-didodecyloxy-
1,4-phenylenebutadiynylene)(3-dodecyloxycarbonylth
ienylenebutadiynylene)(2:1) )と呼ばれ、化学式(1
9)で示される。
らなる発光層3は、図4に示すようなスペクトルを有
し、発光波長帯のピークは574nmとなっている。化
学式(19)に示したポリマーは、化学式(15)で示
した4-ドデシルキオキシ-1,3ジエチニルベンゼンの代わ
りに、3-ドデシルオキシカルボニル-2.5- ビス(トリメ
チルシリルエチニル)チオフェン(3-dodecyloxycarbon
yl-2,5-bis(trimethylsilylethynyl)thiophe)を用いて
上記したと同様な方法により合成される。 (第2の実施の形態)赤色発光の発光層3を構成する材
料として上記した共重合ポリマーでなくホモポリマーを
使用してもよい。ホモポリマーとして、例えば、化学式
(20)で表されるポリ(3-ドデシロキシカルボニル-
2,5- チエニレンブタジイニレン)(poly(3-dodecyloxy
carbonyl-2,5-thienylenebutadiynylene))がある。化
学式(19)に示したホモポリマーのスペクトルは、図
5に示すようになり596nmにピークを有する発光波
長帯となる。
ようにして合成される。まず、遮光されたアルゴン雰囲
気において、チオフェンカルボン酸(thiophenecarboxy
lic acid)とも呼ばれる3-テノ酸(3-thenoic acid) を
5.12g(40mmmol )の量で50mLのジメチルホ
ルムアミド(dimethylfolmamide ;DMF)に加え、そ
れらにNブロモスクシンイミド(N-bromosuccinimide)
を14.6g(82mmol)加える。
化学式(21)の反応が生じた反応溶液を、100mL
の飽和硫酸ナトリウム水と600mLの水との混合液中
に注入し、これにより得られた析出物を回収する。さら
に、析出物をエタノール・水混合液中で再結晶させて白
色針状結晶を9.38g、収率82.0%で得た。白色
針状結晶は、反応式(21)の右側に示した2,5-ジブロ
モ-3- テノ酸(2,5-dibromo-3-thenoic acid)の結晶で
ある。
ヘキシルカルボジイミド(DCC)と2.44g(20
mmol)のジメチルアミノピリジン(DMAP)を良く真
空乾燥させた後、それらの混合物にアルゴン雰囲気下で
ジクロロメタン(CH2Cl2)を加える。それらに2,5-ジブ
ロモ-3- テノ酸を5.72g(20mmol)、ドデカノー
ル(dodecanol;C12H25OH)を3.73g(20mmol)加
えて3日間攪拌すると、反応式(22)に示す反応が起
きる。
メタンを展開溶媒に用いたシリカゲルカラムにより精製
し、白色結晶を8.56g(18.8mmol)、収率9
4.2%で得た。白色結晶は、化学式(22)の右側に
示した2,5-ジブロモ-3- ドデシルオキシカルボニルチオ
フェン(2,5-dibromo-3-dodecyloxycarbonylthiophen
e)、別名ドデシル2,5-ジブロモ-3- テノエート(dodec
yl2,5-dibromo-3-thenoate)の結晶である。
ル2,5-ジブロモチオフェン(3-dodecylester-2,5-dibro
mothiophene)を6.81g(15mmol)、ヨウ化銅(Cu
I)を103mg(0.54mmol)、トリフェニルフォス
フィン(triphenylphosphine;PPh3)を210mg
(0.8mmol)の量で、27mLのトリエチルアミン
(Et 3N)と18mLのピリジン(pyridine)の混合液中
に添加する。そして、その液をアルゴンバブリングしな
がら攪拌を20分行う。その後に、その液中に、トリメ
チルシリルアセチレン(trimethylsilylacetylnene;(CH
3)3SiC≡C-H)を3.44g(35mmol)、ビス・トリフ
ェニルフォスフィン・パラジウムジクロライド(bis(tr
iphenylphosphine)palladium dichloride;Pd(PPh3)2C
l2) を105mg(0.15mmol)の量で加える。この
液を85℃に保持しながら一晩攪拌した後に、ジクロロ
メタンと水を用いて抽出する。これによって得られた油
層を、ジクロロメタンとヘキサンをそれぞれ1と3の割
合で含む展開溶媒を用いたシリカゲルカラムにより精製
して黄色オイルを5.93g(11.8mmol)、収率7
8.9%で得た。
応によって得られた3-ドデシルオキシカルボニル-2,5-
ビス(トリメチルシリルエチニル)チオフェン(3-dode
cyloxycarbonyl-2,5-bis(trimethylsilylethynyl)thiop
hene) 、別名ドデシル2,5-ビス(トリメチルシリルエチ
ニル)-3- テノアート(dodecyl2,5-bis(trimethylsily
lethynyl)-3-thenoate) である。
l)の量で20mLのTHFに溶かし、さらに別のTH
F中の1Mテトラブチルアンモニウムフロライド(1M
tetrabutylammonium flouride;Bu4NF)を0.5mL
(0.5mmol)の量で加える。これを5分間攪拌した後
に、THFを展開溶媒としたシリカゲルカラムにより精
製して精製物を得た。次に、別の容器に塩化第一銅を1
0mg(0.1mmol)、N,N,N',N'-テトラメチルエチレ
ンジアミン(TMEDA)を12mg(0.1mmol)、
THFを8mL、ピリジンを2mLの量で加えた後に、
その容器内の液中に酸素を通して触媒溶液を形成する。
そして、先の精製物を含むTHFを10mLの量で触媒
溶液中に加え、これを酸素雰囲気中で2日間攪拌して反
応式(24)の反応を生させる。
の2規定(N)の塩酸メタノールに滴下し、これによっ
て得られた沈殿物を回収する。そして、その沈殿物をさ
らにクロロホルムに溶かし、この液を500mLのメタ
ノールに滴下し、これにより生じた沈殿物を回収して赤
色粉末を203g(0.59mmol)、収率59.5%で
得た。その赤色粉末は化学式(24)の右側の物質、即
ち化学式(20)に示すホモポリマーである。
施形態に係るホモポリマーの一般式は、化学式(25)
で示される。化学式(25)において、アリーレン基A
rを構成する芳香環は、チオフェン、アントラセン、ピ
リジン、フェノール、アニリン、その誘導体のいずれか
である。R1 、R2 は置換基であって、水素原子、アル
キル基、アルコキシル基、カルボキシル基、シアノ基、
フェニル基、ビフェニル基、シクロヘキシルフェニル基
のいずれかである。
では、緑色或いはその近くの波長帯、又は赤或いはその
近くの波長帯で発光するポリマーについて説明した。有
機EL表示装置をフルカラーで表示するためには、さら
に青色で発光するポリマーが必要になる。そこで、以下
に青色波長帯で発光するポリマーについて説明する。
マーとして、例えば、化学式(26)に示すようなコポ
リ(4,4'-ビフェニリイレンブタジイニリレン)(4-ドデシ
ロキシ-m- フェニレンブタジイニレン)(copoly((4,4'
-biphenylylenelbutadiynylene)(4-dodecyloxy-m-pheny
lenebutadiynylene)がある。化学式(26)に示したポ
リマーのスペクトルは、図6に示すようになり428n
m、450nmにピークを有する発光波長帯となる。
にして合成される。まず、反応式(27)に示す反応に
より4,4'- ビス(トリメチルシリルエチニール)ビフェ
ニール(4,4'-rimethylsilylethynyl)biphenyl)を合成
する。
ミンを100mL、THFを130mLの量で含む液
に、4,4'- ジブロモビフェニール(4,4'-dibromobiphen
yl)を6.24g(20mmol)、塩化パラジウムを35
4mg(2mmol)、酢酸銅(Cu(CH 3COO)2) を364m
g(2mmol)、トリフェニルフォスフィンを1.73g
(6.6mmol)、トリメチルシリルアセチレンを3.2
4g(3.3mmol)の量で加え、85℃で一晩還流させ
て化学式(27)の反応を生じさせる。そして、その液
をジクロロメタンと水で抽出し、これによって得られた
油層を、ジクロロメタン展開溶媒を使用するシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで処理し、さらにメタノール
を用いる再結晶により精製し、これにより白色板状結晶
を5.90g(17mmol)、収率85.0%で得た。そ
の白色板状結晶は、化学式(27)の右に示される,4'-
ビス(トリメチルシリルエチニール)ビフェニールであ
る。
(28)に示す反応により、4,4'-ジエチルビフェニル
(4,4'- diethylbiphenyl )を合成する。
l)の量で10mLのTHFに溶かし、これに6mLの
メタノール(CH3OH; MeOH )に1.83g(34mmol)
の量で溶かされたナトリウムメトキシド(NaOCH3)を加え
た後に、室温で3時間反応させる。そして、ジクロロメ
タンと10%塩酸水を使用した抽出により油層を得る。
ジクロロメタンとヘキサンを1と1の割合で含む展開溶
媒を使用するシリカゲルカラムで油層を精製し、これに
より白色粉末を1.20g(5.9mmol)、収率34.
8%で得た。その白色粉末が化学式(28)の右に示す
4,4'- ジエチルビフェニルである。
9)に示す反応により、コポリ(4,4'-ビフェニリレンブ
タジニリレン)(4-ドデシロキシ-m- ペニレンブタジニレ
ン)(copoly((4,4'-biphenylylnelbutadiynylene)(4-d
odecyloxy-m-phenylenebutadiynylene))を合成する。
銅と24mg(0.2mmol)のTMEDAと40mLの
THFを容器に入れて反応させ、その反応溶液に酸素を
通気して触媒溶液を形成する。その後に、40mLのT
HFに溶かした24mgの4,4'- ジエチルビフェニルと
311mg(1mmol)の4-ドデシロキシ-m- ジエチニー
ルベンゼン(4-dodecyloxy-m-diethynylbenzene)をそれ
ぞれ触媒溶液に加え、これを酸素雰囲気下で2日間攪拌
する。4-ドデシロキシ-m- ジエチニールベンゼンは、化
学式(29)の左から2つ目の化学構造式で表される。
その攪拌の最中に化学式(29)の反応が進み、これに
より得られた反応溶液を500mLの2規定の塩酸メタ
ノールに滴下し、これにより得られた沈殿物を回収す
る。さらに、沈殿物をクロロホルムに溶かし、不溶成分
を除去した後に、これを500mLのメタノールに滴下
し、これによって得られた沈殿物を回収することによ
り、白色粉末を248g(0.98mmol)、収率48,
7%で得た。その白色粉末は、化学式(26)に示した
ポリマーであり、これを第1実施形態と同様に発光層3
として用いると、発光層3は青色又はこれに近い色の光
を発する。
は化学式(30)で表される。
ン基で、ベンゼン、ピロール、チオフェン、カルバゾー
ル、フラン、フルオレン、ナフタレン、アントラセン、
又はそのいずれかの誘導体である。また、R1 は第1の
置換基、R2 は第2の置換基R3 は第3の置換基、R4
は第4の置換基、R5 は第5の置換基、R6 は第6の置
換基であり、各々、水素原子、アルキル基、アルコキシ
基、カルボキシル基、シアノ基、フェニル基、ビフェニ
ル基、シクロヘキシルフェニル基のうちのいずれかであ
る。また、mとkは共重合比、nは重合比である。 (第4の実施の形態)第3実施形態に示したポリマーと
は異なる青色発光のポリマーについて説明する。
ーとして、例えば、化学式(31)に示すような構造の
ものがある。化学式(31)に示したポリマーのスペク
トルは、図7に示すようになり405nm、495n
m、512nmにピークを有する発光波長帯となる。化
学式(31)においてx:y:zは6:3:1である。
にして合成される。まず、塩化第一銅を10mg(0.
1mmol)、TMEDAを12mg(0.1mmol)、TH
Fを20mLの量で混合した反応溶液に酸素を通気し、
これにより触媒溶液を形成する。その後に、2,5-ジドデ
シルオキシ-p- ジエチニールベンゼン(2,5-didodecylo
xy-p-diethynylbenzene )を297mg(0.6mmo
l)、4-ドデシロキシ-m- ジエチニールベンゼンを93
mg(0.3mmol)、1,3,5-トリエチニールベンゼン
(1,3,5-triethynylbenzene )を15mg(0.1mmo
l)を20mLのTHFに加え、さらにその溶液を先の
触媒溶液に加えて酸素雰囲気下で2日間攪拌する。これ
により、反応式(32)の反応が生じる。
塩酸メタノールに滴下し、これにより生じた沈殿物を回
収する。さらに、沈殿物をクロロホルムに溶かし、不溶
成分を除去した液を500mLのメタノールに滴下し、
これにより生じた沈殿物を回収して黄色粉末を304
g、収率75.4%を得た。
施形態に係る共重合ポリマーの一般式は、化学式(3
3)で示される。化学式(33)において、Ar3 、A
r4 は、それぞれアリーレン基(2価の芳香環)を示し
ている。アリーレン基を構成する芳香環としては、ベン
ゼン、ピロール、チオフェン、カルバゾール、フラン、
フルオレン、ナフタレン、アントラセン、または、それ
らいずれかの誘導体などがある。
ル、ターフェニル、ペリレン、クマリン、ジフェニルア
ミン、トリフェニルアミン、フェナントレン、フェナン
トリジン、フェナントロリン、フェニルアゾベンゼン、
ジフェニルアゾベンゼン、アントラキノン、アクリジノ
ン、キナクリドン、スチルベンゼン、又は、それらのう
ちいずれかの誘導体がある。
素原子、アルキル基、アルコキシ基、カルボキシル基、
シアノ基、フェニル基、ビフェニル基、シクロヘキシル
フェニル基その他の置換基である。また、R11、R12、
R13、R14は、全てが異種であったり、それらのうちの
幾つかが同じあったり、又は全てが同種であったりす
る。また、xとyとzは共重合比を示し、nは重合比を
示している。 (付記1)下部電極と、前記下部電極の上に形成され、
化学式(17)で示されるポリマーの発光層と、前記発
光層の上に形成される上部電極とを有する有機発光素
子。但し、化学式(17)において、Ar1 は第1のア
リーレン基、Ar2は第2のアリーレン基を示し、R1
は第1の置換基、R2 は第2の置換基、R3は第3の置
換基、R4 は第4の置換基を示し、nは共重合比を示
す。 (付記2)前記第1又は第2のアリーレン基を構成する
芳香環は、ベンゼン、ピロール、チオフェン、カルバゾ
ール、フラン、フルオレン、ナフタレン、アントラセ
ン、その誘導体のいずれかであることを特徴とする付記
1に記載の有機発光素子。 (付記3)前記第1のアリーレン基はパラフェニレン基
であり、前記第2のアリーレン基はメタフェニレン基で
あることを特徴とする付記1に記載の有機発光素子。 (付記4)前記第1、第2、第3、第4の置換基は、各
々、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、カルボキシ
ル基、シアノ基、フェニル基、ビフェニル基、シクロヘ
キシルフェニル基のうちのいずれかであることを特徴と
する付記1に記載の有機発光素子。 (付記5)前記第1、第2、第3、第4の置換基は、全
てが異種、それらのうちの幾つかが同種、又は全てが同
種であることを特徴とする付記4に記載の有機発光素
子。 (付記6)前記化学式(17)において、前記R1 と前
記R2 と前記Ar1 はパラ体を構成し、前記R3 と前記
R4 と前記Ar2 はメタ体を構成することを特徴とする
付記1に記載の有機発光素子。 (付記7)前記ポリマーの前記第1のアリーレン基はパ
ラフェニレン基であり、前記第2のアリーレン基はメタ
フェニレン基であって前記ポリマーが化学式(13)で
示されることを特徴とする付記1に記載の有機発光素
子。 (付記8)前記nは0.66、又は、前記nは、n:
(1−n)=2:1を満たす値であることを特徴とする
付記7に記載の有機発光素子。 (付記9)前記nは、0<n≦0.9であることを特徴
とする付記1又は付記7に記載の有機発光素子。 (付記10)前記上部電極又は前記下部電極の一方は、
光透過性導電材料から形成されることを特徴とする付記
1に記載の有機発光素子。 (付記11)前記上部電極又は前記下部電極の他方は、
アルカリ金属又はアルカリ土類金属またはそのような金
属を含むことを特徴とする付記1に記載の有機発光素
子。 (付記12)化学式(18)で表される有機発光材料。
但し、化学式(18)において、Ar2 はアリーレン基
を示し、R1 は第1の置換基、R2 は第2の置換基、R
3 は第3の置換基、R4 は第4の置換基を示し、mとk
は共重合比を示し、nは重合比を示す。 (付記13)前記アリーレンを構成する芳香環はチオフ
ェン、アントラセン、ピリジン、フェノール、アニリ
ン、その誘導体のいずれかであり、前記第1、第2、第
3、第4の置換基は、各々、水素原子、アルキル基、ア
ルコキシ基、カルボキシル基、シアノ基、フェニル基、
ビフェニル基、シクロヘキシルフェニル基のうちのいず
れかであることを特徴とする付記12に記載の有機発光
材料。 (付記14)化学式(25)で表される有機発光材料。
但し化学式(25)において、Arはアリーレン基を示
し、R1 とR2 はそれぞれ置換基を示し、nは重合比を
示す。 (付記15)前記アリーレンを構成する芳香環はチオフ
ェン、アントラセン、ピリジン、フェノール、アニリ
ン、その誘導体のいずれかであり、前記置換基は、各
々、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、カルボキシ
ル基、シアノ基、フェニル基、ビフェニル基、シクロヘ
キシルフェニル基のうちのいずれかであることを特徴と
する付記14に記載の有機発光材料。 (付記16)化学式(30)で表される有機発光材料。
但し、化学式(30)において、Arはアリーレン基を
示し、R1 は第1の置換基、R2 は第2の置換基R5 は
第1の置換基、R3 は第3の置換基、R4 は第4の置換
基、R5 は第5の置換基、R6 は第6の置換基を示し、
mとkは共重合比、nは重合比を示す。 (付記17)前記アリーレン基を構成する芳香環は、ベ
ンゼン、ピロール、チオフェン、カルバゾール、フラ
ン、フルオレン、ナフタレン、アントラセン、その誘導
体のいずれかであることを特徴とする付記16に記載の
有機発光材料。 (付記18)前記第1〜第6の置換基は、各々、水素原
子、アルキル基、アルコキシ基、カルボキシル基、シア
ノ基、フェニル基、ビフェニル基、シクロヘキシルフェ
ニル基のうちのいずれかであることを特徴とする付記1
6に記載の有機発光材料。 (付記19)化学式(33)で表される有機発光材料。
但し、化学式(33)において、Ar3 は第1のアリー
レン基、Ar4 は第2のアリーレン基を示し、R 11は第
1の置換基、R12は第2の置換基、R13は第3の置換
基、R14は第4の置換基を示し、x、y、zは共重合比
を示し、nは重合比を示す。 (付記20)前記第1又は第2のアリーレン基を構成す
る芳香環は、ベンゼン、ピロール、チオフェン、カルバ
ゾール、フラン、フルオレン、ナフタレン、アントラセ
ン、その誘導体のいずれかであることを特徴とする付記
19に記載の有機発光材料。 (付記21)前記第1、第2、第3、第4の置換基は、
各々、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、カルボキ
シル基、シアノ基、フェニル基、ビフェニル基、シクロ
ヘキシルフェニル基のうちのいずれかであることを特徴
とする付記19に記載の有機発光材料。 (付記22)付記12乃至付記21のいずれかの有機発
光材料を上部電極と下部電極により挟むことを特徴とす
る有機発光素子。
した化学式(17)、(18)、(25)、(30)、
(33)で示されるポリマーよりなる発光層を下部電極
と上部電極の間に形成した。そのポリマーは、従来の発
光層に用いられるポリマーに比べて、常温での結晶化し
にくく、しかも、溶媒への溶解性が高い。
することにより、発光層の平坦化が容易となり、上部電
極と下部電極とのショートが発生しにくくなって歩留ま
りが向上する。また、反応式(16)において、パラ体
とメタ体の置換比がx:y=2:1となるように合成す
ると、特に強い発光の発光層が得られる。
程を示す断面図である。
いられる発光層の製造過程による発光波長の変化を示す
蛍光スペクトル図である。
いられる発光層による発光波長に対するELスペクトル
の分布を示す図である。
いられる赤色発光層の蛍光スペクトル図である。
いられる赤色発光層の蛍光スペクトル図である。
いられる青色発光層の蛍光スペクトル図である。
いられる青色発光層の蛍光スペクトル図である。
膜)、3…発光層、4…上部電極。
Claims (17)
- 【請求項1】下部電極と、 前記下部電極の上に形成され、次の化学式(1)で示さ
れるポリマーの発光層と、 【化1】 前記発光層の上に形成される上部電極とを有する有機発
光素子。但し、化学式(1)において、Ar1 は第1の
アリーレン基、Ar2 は第2のアリーレン基を示し、R
1 は第1の置換基、R2 は第2の置換基、R3 は第3の
置換基、R4 は第4の置換基を示し、nは共重合比を示
す。 - 【請求項2】前記第1又は第2のアリーレン基を構成す
る芳香環は、ベンゼン、ピロール、チオフェン、カルバ
ゾール、フラン、フルオレン、ナフタレン、アントラセ
ン、その誘導体のいずれかであることを特徴とする請求
項1に記載の有機発光素子。 - 【請求項3】前記第1のアリーレン基はパラフェニレン
基であり、前記第2のアリーレン基はメタフェニレン基
であることを特徴とする請求項1に記載の有機発光素
子。 - 【請求項4】前記第1、第2、第3、第4の置換基は、
各々、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、カルボキ
シル基、シアノ基、フェニル基、ビフェニル基、シクロ
ヘキシルフェニル基のうちのいずれかであることを特徴
とする請求項1に記載の有機発光素子。 - 【請求項5】前記第1、第2、第3、第4の置換基は、
全てが異種、それらのうちの幾つかが同種、又は全てが
同種であることを特徴とする請求項4に記載の有機発光
素子。 - 【請求項6】前記化学式(1)において、前記R1 と前
記R2 と前記Ar1はパラ体を構成し、前記R3 と前記
R4 と前記Ar2 はメタ体を構成することを特徴とする
請求項1に記載の有機発光素子。 - 【請求項7】前記ポリマーの前記第1のアリーレン基は
パラフェニレン基であり、前記第2のアリーレン基はメ
タフェニレン基であって前記ポリマーが次の化学式
(2)で示される 【化2】 ことを特徴とする請求項1に記載の有機発光素子。 - 【請求項8】 【化3】 化学式(3)で表される有機発光材料。但し、化学式
(3)において、Ar2 はアリーレン基を示し、R1 は
第1の置換基、R2 は第2の置換基、R3 は第3の置換
基、R4 は第4の置換基を示し、mとkは共重合比を示
し、nは重合比を示す。 - 【請求項9】前記アリーレンを構成する芳香環はチオフ
ェン、アントラセン、ピリジン、フェノール、アニリ
ン、その誘導体のいずれかであり、前記第1、第2、第
3、第4の置換基は、各々、水素原子、アルキル基、ア
ルコキシ基、カルボキシル基、シアノ基、フェニル基、
ビフェニル基、シクロヘキシルフェニル基のうちのいず
れかであることを特徴とする請求項8に記載の有機発光
材料。 - 【請求項10】 【化4】 化学式(4)で表される有機発光材料。但し化学式
(4)において、Arはアリーレン基を示し、R1 とR
2 はそれぞれ置換基を示し、nは重合比を示す。 - 【請求項11】前記アリーレンを構成する芳香環はチオ
フェン、アントラセン、ピリジン、フェノール、アニリ
ン、その誘導体のいずれかであり、前記置換基は、各
々、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、カルボキシ
ル基、シアノ基、フェニル基、ビフェニル基、シクロヘ
キシルフェニル基のうちのいずれかであることを特徴と
する請求項10に記載の有機発光材料。 - 【請求項12】 【化5】 化学式(5)で表される有機発光材料。但し、化学式
(5)において、Arはアリーレン基を示し、R1 は第
1の置換基、R2 は第2の置換基R5 は第1の置換基、
R3 は第3の置換基、R4 は第4の置換基、R5 は第5
の置換基、R6 は第6の置換基を示し、mとkは共重合
比、nは重合比を示す。 - 【請求項13】前記アリーレン基を構成する芳香環は、
ベンゼン、ピロール、チオフェン、カルバゾール、フラ
ン、フルオレン、ナフタレン、アントラセン、その誘導
体のいずれかであることを特徴とする請求項12に記載
の有機発光材料。 - 【請求項14】前記第1〜第6の置換基は、各々、水素
原子、アルキル基、アルコキシ基、カルボキシル基、シ
アノ基、フェニル基、ビフェニル基、シクロヘキシルフ
ェニル基のうちのいずれかであることを特徴とする請求
項12に記載の有機発光材料。 - 【請求項15】 【化6】 化学式(6)で表される有機発光材料。但し、化学式
(6)において、Ar3 は第1のアリーレン基、Ar4
は第2のアリーレン基を示し、R11は第1の置換基、R
12は第2の置換基、R13は第3の置換基、R14は第4の
置換基を示し、x、y、zは共重合比を示し、nは重合
比を示す。 - 【請求項16】前記第1又は第2のアリーレン基を構成
する芳香環は、ベンゼン、ピロール、チオフェン、カル
バゾール、フラン、フルオレン、ナフタレン、アントラ
セン、その誘導体のいずれかであることを特徴とする請
求項15に記載の有機発光材料。 - 【請求項17】前記第1、第2、第3、第4の置換基
は、各々、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、カル
ボキシル基、シアノ基、フェニル基、ビフェニル基、シ
クロヘキシルフェニル基のうちのいずれかであることを
特徴とする請求項15に記載の有機発光材料。
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