JP2002170609A - 通電用クリップ及びこの通電用クリップを用いた給放電試験装置 - Google Patents
通電用クリップ及びこの通電用クリップを用いた給放電試験装置Info
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Abstract
ことなく、又、複数個の電子部品の給放電、信号検出を
同時に確実に行うことができる通電用クリップと試験装
置を提供すること。 【解決手段】2個の絶縁性クリップ体に、それぞれ電極
材を一体に成型加工し、この電極材の一端部をクリップ
体の一端から露出して接触端子とし、電極材の他端部を
クリップ体の他端であって、互いに向かい合せて露出し
て接触端子とし、2個のクリップ体は、略中央のシャフ
ト受突起を互いに噛合して、シャフトを通すとともに、
トーションばねを介装して通電用クリップとする。この
ような通電用クリップを多数個並設して、同時に多数の
電子部品の電極に接続して、給放電、信号検出等の試験
を行う。
Description
カード式二次電池や電気二重層コンデンサ等)の+、−
の電極に接続して、その電子部品の充放電を行ったり、
+、−の電極からの信号検出により、その電子部品の試
験を行うための通電用クリップ及びこの通電用クリップ
を用いた給放電試験装置に関するものである。
カード型二次電池等の電子部品20の一般的な電極21
は、電子部品20の一端から+電極22と−電極23が
突出してなるもので、+電極22にはアルミニウム、−
電極23にはニッケルを用い、ともに形状は長方形、厚
さは約80μm程度である。
2及び−電極23からの給放電や信号の検出は、図9に
示すような接触ピン24を用いる方法や、図10に示す
ようなわに口クリップ26による方法が用いられてい
た。このうち、図9に示すような接触ピン24による方
法では、絶縁ボード25に複数個植設した接触ピン24
を+電極22及び−電極23に押圧することにより信号
検出を行っており、電子部品20の給放電量や電子部品
21から検出される電流量等の使用目的に応じて、使用
する接触ピン24の数量やピン径の大きさを選択してい
た。又、図10に示すような、わに口クリップ26で前
記電子部品20の+電極22及び−電極23を挟むこと
により給放電を行う方法又は信号を検出する方法では、
前記わに口クリップ26の鋸歯状をなすクリップ部28
で、+電極22及び−電極23を挟んでいた。
記複数個の接触ピン24を電極21に押圧接触して電子
部品20の給放電及び信号検出を行う場合、接触ピン2
4の先端部29は突起状をなしているので、特に、薄板
状の電極21は、裏面に平板な部材を介在したとして
も、電極21の表面に傷や凹凸などが生じてしまう。こ
のため、前記接触ピン24による試験後は、電子部品の
組立てや、他部品との接続といった加工が困難になると
いう問題があった。一方、図10に示すように、わに口
クリップ26で前記電極21を挟んで接続する場合に
は、給放電用のわに口クリップ26と信号検出用のわに
口クリップ26を少なくとも2個必要とした。又、わに
口クリップ26のクリップ部28は鋸歯状をなしている
ので、電極21の表面には、接触ピン24を用いたとき
よりも多くの傷や凹凸などが生じてしまう。このため、
前記わに口クリップ26による試験後においても、電子
部品20の加工が困難になるという問題があった。
極21と接触するのは突起状の先端部29のみであり、
前記わに口クリップ26においては、前記電極21と接
触するのはクリップ部28の突端部分のみであった。す
なわち、電極21と、接触ピン24又はわに口クリップ
26とは、いずれも点接触により接触していた。このた
め、電子部品の大電流には対応できず、かつ、接触抵抗
が大きくなって、正しい給放電及び信号検出は行えない
という問題があった。
信号検出を行うときに、電極に傷をつけない通電用クリ
ップを提供することである。本発明の第2の目的は、電
子部品の給放電時の電流量や信号検出時の電流量が多い
場合にも対応できるような通電用クリップを提供するこ
とである。本発明の第3の目的は、多数個の電子部品の
試験を、同時に、簡単な手動操作で、又は自動的に行う
ことができるような給放電用試験装置を提供することで
ある。
部材からなるクリップ体2にそれぞれ電極材5を一体成
型し、この電極材5の一端部をクリップ体2の一端から
露出してリード線接続端子17とし、この電極材5の他
端部を、クリップ体2の他端であって、互いに向い合わ
せて露出して接触端子18とし、前記2個のクリップ体
2,2のほぼ中央のシャフト受突起8,8を互いに噛合
し、かつ、シャフト7を挿通するとともに、このシャフ
ト7にトーションばね13を介装してなるものである。
又、試験装置は、被試験体としての電子部品20の電極
21を突出させてセットする電子部品トレイ30と、こ
の電子部品トレイ30にセットされた電子部品20の電
極21に臨ませて設けた通電用クリップ1と、この通電
用クリップ1の接触端子18,18間が開閉自在になる
ように設けた通電用クリップ用支持ケース31と、前記
通電用クリップ1のクリップ体2,2間に進退して接触
端子18,18間の開閉をして電子部品20の電極21
への接離を制御するためのクサビ体34を設けた固定ケ
ース32とを具備してなるものである。
4に基づき説明する。本発明による通電用クリップ1
は、2個のクリップ体2,2と、このクリップ体2,2
の成型時にクリップ体2と一体に埋設した2個の電極材
5,5と、シャフト7と、トーションばね13からな
り、トーションばね13の組み込み方向の違いにより、
図3に示す常閉タイプの通電用クリップ1aと、図4に
示す常開タイプの通電用クリップ1bとがある。以下、
それぞれのタイプごとに説明する。
1a) 図1、図2及び図3において、電極材5は、細板長方形
状の導電体からなり、長手側を前記クリップ材2長さと
ほぼ同じ長さとし、短手側をクリップ体2の幅より狭く
する。そして、長手側の一端部をリード線接続端子17
とし、他方端部は半円状に折曲して接触端子18とす
る。尚、図示例では前記電極材5のリード線接続端子1
7を板状とし、かつ、小さな孔をあけて半田付けタイプ
としたが、本発明はこれに限られるものではなく、リー
ド線接続端子17は、U字溝状に折曲した圧着タイプで
あってもよい。
を、左右同一形状の選択ばさみ状に形成したもので、具
体的な形状は以下のとおりとする。クリップ体2の成型
加工時に、前記電極材5をクリップ体2の中央部に埋設
し、電極材5の両端のリード線接触端子17と接触端子
18を電極材5から突出させるように一体成型する。更
に詳しくは、前記クリップ材2の上部には、電極材5の
リード線接触端子17を保護したり、短絡を防ぐため
に、2個の突出部3,3を形成し、この突出部3,3の
間に凹部4を形成する。この凹部4の中央部には、前記
電極材5の一端部を、クリップ体2の一端から突出させ
てリード線接続端子17とする。又、電極材5の多端部
から半円状の端部を突出させ、クリップ体2の内側の半
円部11に巻付けるようにして接触端子18とする。
れぞれシャフト7を挿通して軸受けとするため、2個の
シャフト受突起8,8を、間隔12をあけて形成する。
これらのシャフト受突起8,8のうち、一方のシャフト
受突起8はクリップ材2の一方の側縁と同一面に設け、
他方のシャフト受突起8はクリップ材2他方の側縁との
間にシャフト受突起8の幅と同程度の切欠きを設け、シ
ャフト係合部9とする。更に、シャフト受突起8,8の
中央には、相互に一直線状となるシャフト穴10,10
を形成する。
らなる。形状は、中心角約60度のV字形とし、中央部
のみを数回巻いてコイル部14とし、それ以外の両部分
は直線とする。又、コイル部14の直径はシャフト7の
直径よりやや大きくする。
直径がシャフト穴10よりやや小さめとする。又、この
シャフト7は挿入時の抜け止めとして、一端部にシャフ
ト穴10よりやや大きめの抜け止め頭部15を形成し、
他端部に、挿入できるが抜け出ることがない抜け止め突
起16を形成する。
極材5、トーションばね13及びシャフト7を、以下の
ように組立てる。
クリップ材2,2を組合せるには、まず、前記クリップ
材2は、互いにシャフト受突起8,8同士を向き合わ
せ、一方の2個のシャフト受突起8,8を他方のシャフ
ト受突起8,8の間隔12とシャフト受係号部9に待合
させる。このとき、2個のクリップ体2,2のシャフト
穴10同士の位置を合せる。又、ここで、クリップ材
2,2のシャフト受突起8,8間に生じる間隔12の一
部がコイル収納部19となる。
ョンばね13のコイル部14を嵌込む。このとき、図3
に示すように、トーションばね13の先端部をリード線
接続端子17側に向けることにより常閉タイプの通電用
クリップ1aとなる。
ャフト穴10,10と前記トーションばね13に、シャ
フト7を挿入する。シャフト7は、前記シャフト穴10
及び前記コイル部14を、抜け止め頭部15に係止する
まで挿通させる。すると、抜け止め突起16が前記シャ
フト受突起8の外部に表出して抜け止めとなる。
電用クリップ1aは、トーションばね13によりクリッ
プ材2,2の接触端子18同士を閉じ、電子部品20の
電極21に接続される。又、クリップ体2,2間を指6
でつまんで、接触端子18と反対側、すなわちリード線
接続端子17側を内側に押圧すると、リード線接続端子
17,17が、組込んだトーションばね13の力に抗し
て、反対側の接触端子18,18が開いた状態となる。
給放電と信号検出を同時に行うときは、2個の常閉タイ
プの通電用クリップ1a,1aを同一の電子部品20に
接続し、それぞれの常閉タイプの通電用クリップ1a,
1aの一方の電極材5が給放電用として作用し、他方の
電極材5が信号検出用として作用する。
1b) 前記クリップ材2、前記電極材5、前記トーションばね
13及び前記シャフト7の材質及び形状は、前記第一実
施例の常閉タイプの通電用クリップ1aと同様である。
しかし、第2実施例(常開タイプの通電用クリップ1
b)においては、前記コイル収納部19に前記コイル部
14を組込むときに、前記トーションばね13の先端部
を、前記第1実施例の場合と逆方向、すなわち、前記リ
ード線接続端子17側に向ける。
電用クリップ1bは、通常は、前記クリップ体2,2の
前記接触端子18側が接触せずに開いた状態となってい
る。そこで、反対側のリード線接続端子17側の突出部
3,3間にクサビ体34の先端を差込んでおく。その状
態で、接触端子18,18間に電子部品20の電極21
を挿入し、クサビ体34をトーションばね13に抗して
圧入することにより突出部3,3間を開くと、前記接触
端子18,18が閉じ、接触端子18が電子部品20の
電極21に接触した状態となる。この常開タイプの通電
用クリップ1bの給放電と信号検出の作用も、常閉タイ
プの通電用クリップ1aと同様である。
いた、手動操作により、又は自動的に給放電の試験を行
う試験装置の実施例を図5〜図8に基づき説明する。
尚、これらの試験装置には、上記第2実施例により作成
した常開タイプの通電用クリップ1bを用いる。
験を行うためのもので、図5ないし図7に示すように、
下方部に通電用クリップ支持ケース31をセットし、そ
の上部に試験用の電子部品20を収納した電子部品トレ
イ30をセットする。前記通電用クリップ支持ケース3
1は、下部の固定ケース32に進退自在に設けられてい
る。
試験用の電子部品20は、例えば図9又は図10に示す
ように、薄型の長方形で、一辺部にごく薄い1対の板状
の電極21(+電極22及び−電極23)が突出してい
る。前記電子部品トレイ30は、直方体の内側に浅めの
凹部27を有する。この電子部品トレイ30の凹部27
には複数個の電子部品挿入口36を等間隔でかつ複数列
に形成する。この電子部品挿入口36は、電子部品20
の電極21を下向きにして収納できる形状をなし、電子
部品挿入口36の下部にある電極挿入口37は、前記電
極21を挿入でき、挿入した電極21の先端が前記電子
部品トレイ30の下底から少なくとも10mm程度突出
する形状とする。
には、浅めのクサビ体取付け枠33を遊嵌する。このク
サビ体取付け枠33は、直方箱体とし、上面を開口し、
底板には、クサビ体支持ガイド棒38を支持するための
クサビガイド穴41を等間隔に形成する。
7に示すように、直方箱体とし、上面を開口し、底面に
底板よりやや幅の狭い長穴44を形成してなる通電用支
持ケース本体部42と、その上端から外方へ張り出して
形成した2個の押下げ鍔部43,43とからなる。
45と、電源や検出器を接続するためのコネクタ接続部
46とからなる。固定ケース本体部45は直方箱体と
し、上面を開口する。そして、内部に前記通電用クリッ
プ支持ケース本体部31を遊嵌するために、通電用クリ
ップ支持ケース本体部31より一回り大きくする。又、
底面には、前記クサビ体ガイド棒38のクサビガイド孔
41とコネクタ取付け孔61を設け、底面の両端部に前
記クサビ体ガイド棒38を植立する。そして、このクサ
ビ体取付けガイド棒38が遊嵌するように、固定ケース
本体部45の底面と前記通電用クリップ支持ケース31
の押下げ鍔部43の底面下側との間に、コイル状の押上
げばね35を介在する。前記コネクタ接続部46の上面
には、複数個のコネクタ62を取付けるためのコネクタ
接続口47を等間隔に数列形成する。
リップ支持ケース本体部42には、常開タイプの通電用
クリップ1bが、2個を1対として1本のシャフト7を
共有として収納されるものであり、そのシャフト7部分
が前記通電用クリップ支持ケース本体部42の両側板の
軸孔63に軸架されて、多数組を一定間隔に取付けられ
ている。そして、この常開タイプの通電用クリップ1b
の接触端子18は、通電用クリップ支持ケース31の上
面開口部から一部突出し、リード線接続端子17側が下
向きになるように配置されている。前記クサビ体34は
絶縁性物質からなり、先端部から基端部にかけて両側で
順次広くなるような傾斜を有する台形状とする。又、1
個のクサビ体34で、2個を1対とする通電用クリップ
1bの突出部3,3間に圧入可能とする。又、クサビ体
34の底面中央部にはクサビ体ガイド棒38を一体に形
成する。このクサビ体支持ガイド棒38は円柱形で、前
記クサビ体取付け枠33の丸孔64と通電用クリップ支
持ケース本体部42の長孔44を貫通し、更に固定ケー
ス本体部45のクサビガイド孔41を貫通し、下端部の
抜け止め突起39により係止している。前記固定ケース
本体部45の底板の上面と押下げ鍔部43の下面との間
には、コイルばね40を介在する。
成し、1個のクサビ体34で2個を1対とする通電用ク
リップ1bに圧入可能としたが、本発明はこれに限るも
のではなく、1個のクサビ体34で1個の通電用クリッ
プ1bに圧入可能としてもよい。
前述のとおり組立てられた手動試験装置による試験方法
を説明する。試験に先立ち、電子部品トレイ30を通電
用支持クリップ31の上に載せ、電子部品20を前記電
子部品トレイ30の電子部品挿入口36に1個ずつ配置
し、電極21の先端を電子部品トレイ30の電極挿入口
37の下端部から表出させる。すると、電極21は、図
6の左半部に示すように、抜け止め突起16の接触端子
18,18間に挿入される。
ると、通電用クリップ支持ケース31は、常開タイプの
通電用クリップ1bとともに下方に移動するがばね35
は充分大きな抗力を有するので、クサビ体取付け枠33
及びクサビ体34は移動しない。このため、前記突出部
3,3間にクサビ体34が圧入されて、トーションばね
13に抗して突出部3,3側が開くので、反対側の接触
端子18,18間が閉じ、図6の右半部のように、接触
端子18,18によって電極21が挟着されて電気的に
接続される。尚、前記常開タイプの通電用クリップ1b
は、突出部3,3間にクサビ体34が食込み、接触端子
18,18間が密着すると、クサビ体34もクサビ体取
付け枠33とともに下降する。クサビ体34が突出部
3,3間に食込んだ分だけ、ばね35で吸収される。
電源や検出器等は、リード線54、コネクタ53、常開
タイプの通電用クリップ1bのリード線接続端子17、
接触端子18を経て、電子部品20の電極21に接続さ
れ、電子部品の給放電や信号検出等を行う。ここで、電
子部品トレイ30による下方への押圧を除くと、再び図
6の左半部のような元の状態に戻る。
しておき、常開タイプの通電用クリップ1bの上下と、
この常開タイプの通電用クリップ1bの接触端子18,
18の開閉を自動的に行い、電子部品20の試験を行う
ためのもので、自動的に可動する機構以外の主な構成は
前記第3実施例とほぼ同一である。すなわち、図8に示
すように、固定ケース32の上部に電子部品トレイ30
をセットする。又、固定ケース32の内部には通電用ク
リップ支持ケース31を上下動自在に設け、この通電用
クリップ支持ケース31には、更に、クサビ体取付け枠
33を上下動自在に設ける。又、前記第3実施例と同様
に、前記電子部品トレイ30の内側に複数個の電子部品
20を収納する。特に、この第4実施例では、クサビ体
34及び常開タイプの通電用クリップ1bを移動するた
めの手段として、通電用クリップ支持ケース31と固定
ケース32の間に、上下の2個のシリンダ51、52か
らなる上下動用の通電用クリップ用シリンダ49を設け
る。又、常開タイプの通電用クリップ1bを開閉するた
めにクサビ体用シリンダ48を設置する。
る。電子部品20を収納する電子部品トレイ30、クサ
ビ体34、クサビ体取付け枠33,常開タイプの通電用
クリップ1b、通電用クリップ支持ケース31及び固定
ケース32の形状は、第3実施例とほぼ同様である。
ピストン55及びロット56が収納されて、油圧又は空
気圧によりシリンダ48が上下動する。このクサビ体用
シリンダ48のロッド56の上端部は、通電用クリップ
支持ケース31の上端部に連結され、クサビ体用シリン
ダ48は、クサビ体取付け枠33に固着されている。こ
のため、クサビ体用シリンダ48が上下動することによ
りクサビ体34も上下動し、常開タイプの通電用クリッ
プ1bの開閉動作を行う。前記通電用クリップ用シリン
ダ49は、2個のシリンダ(上シリンダ51と下シリン
ダ52)を縦方向に直結させてなる。すなわち、下シリ
ンダ52の上板と上シリンダ51の底板との間を貫通孔
で連通し、この貫通孔に、下シリンダ52のピストン5
5に連結されたロッド56を挿通させ、上シリンダ51
のピストン55の下面に臨ませられている。又、上シリ
ンダ51のストロークS1が下シリンダ52のストロー
クS2よりやや長く(例えば1mm)設定されている。
上シリンダ51のピストン55に連結されたロッド56
は、上板を貫通して上方に伸び、上端が、通電用クリッ
プ支持ケース31に固着された取付け部材57を貫通
し、ロッド56の頭部58が係止している。又、取付け
部材57とロッド56の途中のばね支持部59との間に
は、前記ばね35と同一な目的を有するばね60が介在
されている。
する。電子部品20を電子部品トレイ30の内側に配置
する。尚、この第4実施例では、電子部品トレイ30の
底板の下面から、常開タイプの通電用クリップ1bの接
触端子18の上端部までの間隔が、通電用クリップ用シ
リンダ49における上シリンダのストロークS1より
も、やや大きめ(例えば1mm)の空間をもって配置さ
れている。
49の上シリンダ51と下シリンダ52に実線方向に油
圧、空気圧等を加えて同時に上昇させ、通電用クリップ
支持ケース31に組込まれた常開タイプの通電用クリッ
プ1bとクサビ体34とを一体にS1(20mm)上昇
させる。すると、常開タイプの通電用クリップ1bの接
触端子18,18は、これらの間の隙間で、電子部品2
0の電極21を挟み込む位置まで上昇する。このとき、
上シリンダ51のピストン55の下面と下シリンダ52
のロッド56の上端間に、S1−S2=1mmの隙間が
生じる。
向に圧を加えると、ピストン55は固定であるから、シ
リンダ48が上昇する。これに伴い、クサビ体34も上
昇する。この上昇により、クサビ体34の上部が常開タ
イプの通電用クリップ1bの突出部3,3間に圧入さ
れ、反対側の線接触端子18,18が閉じ、その間に位
置する電極21と挟着して、電気的に接続する。
ンダ52には実線方向に圧を加えて上昇させたまま、前
記上シリンダ51のみに点線方向に圧を加えて下降させ
る。すると、上シリンダ51は、下シリンダ52とのス
トロークの差、すなわち1mmだけ下降し、それに伴っ
て常開タイプの通電用クリップ1bの接触端子18,1
8及びクサビ体34も、挟着状態を保ったまま1mm下
降する。このため、接触端子18,18は、電極21の
表面を1mm圧接摺動することとなる。
1bの接触端子18,18を、電極21の両面に、より
確実に接続することができる。従って、給放電や信号検
出等の試験は、上記のような、圧接摺動による確実な電
気的接続状態で行われる。
8に点線方向の圧を加えて下降させる。これに伴い、常
開タイプの通電用クリップ1bは、突出部3,3間に圧
入されていたクサビ体34が下降して接触端子18,1
8間が開くので、電極21から離反する。その後、通電
用クリップ用シリンダ49の上シリンダ51及び下シリ
ンダ52にも点線方向に圧を加えて下降させ、通電用ク
リップ支持ケース31を元に戻す。
極を圧接できるように形成したので、電圧の給放電、信
号検出等を行うときに、電極に傷をつけることのない通
電用クリップを提供することができる。又、通電用クリ
ップを半円形に形成することにより、接触端子と電極と
の接触部分が平面となり、接触端子と電極との線接触が
可能となるため、大容量の電流にも対応できる。従っ
て、大容量の電流を要する電子部品の給放電や信号検出
を行う試験にも使用可能とする通電用クリップを提供す
ることができる。
個用いて、手動又は自動の電子部品用試験装置を形成し
た。従って、通電用クリップ1個では対応できない大容
量の電流量を有する電子部品や、複数個の電子部品の試
験を、簡単な手動操作或いは自動的に行うことができる
試験装置を提供することができる。更に、本発明におけ
る自動装置においては、接触端子と電極を当接させるた
めに、ストロークの異なる2個のシリンダを用い、スト
ロークの差分だけ接触端子が電極上を摺動するように形
成した。従って、接触端子と電極との接触面がより多く
なり、より大容量の電流に対応可能となる試験装置を提
供することができる。
え、通電用クリップの形成方法を変えることにより、接
触端子18を、常時閉じた状態(常閉タイプの通電用ク
リップ)と、常時開いた状態(常開タイプの通電用クリ
ップ)の2通りの状態にすることを可能とした。常開タ
イプの通電用クリップを用いることにより、接触端子の
間に電極を挟む場合は、リード線接触端子間にクサビ体
等を圧入するという1種類の操作だけで接触端子が閉
じ、電極を挟むことができる。従って、操作の省略が可
能となり、試験に要する手間や時間を大幅に削減するこ
とができ、試験回数を増加することも可能とする。
分解斜視図である。
断面図である。
断面図である。
放電試験装置の一実施例を示す分解斜視図である。
面図である。
放電試験装置の一実施例を示す分解斜視図である。
である。
プ、1b…常開タイプの通電用クリップ、2…クリップ
体、3…突出部、4…凹部、5…電極材、6…指、7…
シャフト、8…シャフト受突起、9…シャフト受係合
部、10…シャフト孔、11…半円部、12…間隔、1
3…トーションばね、14…コイル部、15…抜け止め
頭部、16…抜け止め突起、17…リード線接続端子、
18…接触端子、19…コイル収納部、20…電子部
品、21…電極、22…+極、23…−極、24…接触
ピン、25…絶縁ボード、26…わに口クリップ、27
…凹部、28…クリップ部、29…先端部(接触ピ
ン)、30…電子部品トレイ、31…通電用クリップ支
持ケース、32…固定ケース、33…クサビ体取付け
枠、34…クサビ体、35…ばね、36…電子部品挿入
口、37…電極挿入口、38…クサビ体ガイド棒、39
…抜け止め突起、40…ばね、41…クサビガイド孔、
42…通電用クリップ支持ケース本体部、43…押下げ
鍔部、44…長孔、45…固定ケース本体部、46…コ
ネクタ接続部、47…コネクタ接続口、48…クサビ体
用シリンダ、49…通電用クリップ用シリンダ、51…
上シリンダ、52…下シリンダ、53…コネクタ、54
…リード線、55…ピストン、56…ロッド、57…取
付け部材、58…頭部、59…ばね支持部、60…ば
ね、61…コネクタ取付け孔、62…コネクタ、63…
軸孔、64…丸孔。
Claims (8)
- 【請求項1】 2個の絶縁性部材からなるクリップ体2
にそれぞれ電極材5を一体成型し、この電極材5の一端
部をクリップ体2の一端から露出してリード線接続端子
17となし、この電極材5の他端部を、クリップ体2の
他端で互いに向い合わせて露出して接触端子18とな
し、前記2個のクリップ体2のほぼ中央のそれぞれのシ
ャフト受突起8を互いに噛合し、かつ、シャフト7を挿
通するとともに、このシャフト7にトーションばね13
を介装してなることを特徴とする通電用クリップ。 - 【請求項2】 トーションばね13は、互いに向い合う
それぞれの接触端子18が常時閉じる方向に付勢して設
けて常閉タイプとしたことを特徴とする請求項1記載の
通電用クリップ。 - 【請求項3】 トーションばね13は、互いに向い合う
接触端子18が常時開く方向に付勢して設けて、リード
線接触端子17,17側に設けたクリップ体2,2の突
出部3,3間にクサビ体34を進退自在に介在し、常開
タイプとしたことを特徴とする請求項1記載の通電用ク
リップ。 - 【請求項4】 被試験体としての電子部品20の電極2
1を突出させてセットする電子部品トレイ30と、この
電子部品トレイ30にセットされた電子部品20の電極
21に臨ませて設けた通電用クリップ1と、この通電用
クリップ1の1対の接触端子18間が開閉自在になるよ
うに設けた通電用クリップ用支持ケース31と、前記通
電用クリップ1の1対のクリップ体2間に進退して1対
の接触端子18間の開閉をして電子部品20の電極21
への接離を制御するためのクサビ体34を設けた固定ケ
ース32とを具備してなることを特徴とする給放電試験
装置。 - 【請求項5】 通電用クリップ1は、請求項1又は3か
らなることを特徴とする請求項4記載の給放電試験装
置。 - 【請求項6】 被試験体としての電子部品20の電極2
1を突出させてセットする電子部品トレイ30と、この
電子部品トレイ30にセットされた電子部品20の電極
21に臨ませて設けた通電用クリップ1と、この通電用
クリップ1の1対の接触端子18間が開閉するようにこ
の通電用クリップ1の1対のクリップ体2間に進退する
ためのクサビ体34を可動するクサビ体用シリンダ48
とからなることを特徴とする給放電試験装置。 - 【請求項7】 被試験体としての電子部品20の電極2
1を突出させてセットする電子部品トレイ30と、この
電子部品トレイ30にセットされた電子部品20の電極
21に臨ませて設けた通電用クリップ1と、この通電用
クリップ1の1対の接触端子18間が開閉するようにこ
の通電用クリップ1の1対のクリップ体2間に進退する
ためのクサビ体34を可動するクサビ体用シリンダ48
と、通電用クリップ1とクサビ体34とを一体に電子部
品20の電極21側に進退する通電用クリップ用シリン
ダ49とからなることを特徴とする給放電試験装置。 - 【請求項8】 通電用クリップ用シリンダ49は、通電
用クリップ1とクサビ体34を進退する上シリンダ51
と、この上シリンダ51の退動の動作を一時的にわずか
なストロークで停止させるための下シリンダ52とから
なり、通電用クリップ1の1対の接触端子18により電
子部品20の電極21を圧接摺動せしめるようにしたこ
とを特徴とする請求項7記載の給放電試験装置。
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