JP2002170533A - 電池パックとその製造方法 - Google Patents

電池パックとその製造方法

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JP2002170533A JP2000365884A JP2000365884A JP2002170533A JP 2002170533 A JP2002170533 A JP 2002170533A JP 2000365884 A JP2000365884 A JP 2000365884A JP 2000365884 A JP2000365884 A JP 2000365884A JP 2002170533 A JP2002170533 A JP 2002170533A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スペーサーの湾曲面を円筒型電池の表面に密
着して、スペーサーと円筒型電池とを高い精度に位置決
めしながら、相対位置をずらせることなく正確に固定す
る。接着剤による汚れを防止する。 【解決手段】 電池パックは、互いに接近して平行に並
べている円筒型電池1の間にスペーサー2を配設してい
る。スペーサー2は、円筒型電池1の表面に沿う湾曲面
3を両面に有し、この湾曲面3を円筒型電池1の表面に
接着剤で接着して固定している。さらに、スペーサー2
は、湾曲面3に設けられた接着剤の拡散部4と、この拡
散部4に延長して湾曲面3の周縁に設けられた接着剤供
給部5とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平行に並べている
円筒型電池の間にスペーサーを配設し、このスペーサー
の両面を円筒型電池に接着して固定している電池パック
に関する。
【0002】
【従来の技術】2本の円筒型電池間にスペーサーを配設
する電池パックは、たとえば、以下の公報に記載され
る。 特開2000−100401号 特開平9−45377号 特開平7−85896号 特開平8−106888号
【0003】これらの公報に記載される構造の電池パッ
クは、スペーサーの両面を円筒型電池に接着して、電池
をしっかりと固定して連結できる。この電池パックは、
スペーサーと円筒型電池とを正確な相対位置として固定
することが大切である。このことを実現するために、ス
ペーサーの両面には円筒型電池に沿う湾曲面を設けてい
る。さらに、湾曲面に円筒型電池を押圧して、両者を正
確に位置決めする状態に保持し、この状態でスペーサー
と円筒型電池との間に液状の接着剤を充填している。接
着剤には、シアノアクリレート系の瞬間接着剤を使用し
ている。
【0004】スペーサーと円筒型電池の間に充填された
液状の接着剤は、両者の隙間に拡散して硬化する。この
構造で製造された電池パックは、スペーサーと円筒型電
池とを正確な姿勢で連結できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
構造の電池パックは、スペーサーと円筒型電池とをしっ
かりと固定するのが難しい。それは、スペーサーと円筒
型電池の隙間に充填される接着剤が広い面積で拡散しな
いからである。図1の太い矢印で示すように、スペーサ
ー2の湾曲面3と円筒型電池1の間に接着剤9を充填す
ると、細い矢印A、Bで示すように、湾曲面3の周縁に
沿って拡散して、湾曲面3の内部に広く拡散しない。し
たがって、接着された円筒型電池1をスペーサー2から
無理に外すと、図2に示すように、接着剤9は、湾曲面
3の周縁に沿って線状に拡散している。この状態で結合
された円筒型電池1は、たとえば、落下するなどの衝撃
を受けると、接着部分が剥離してしまう欠点がある。
【0006】この欠点は、たとえば、スペーサーや円筒
型電池の接着面に接着剤を塗布して、湾曲面と円筒型電
池とを密着して解消できる。ただ、この状態で製造され
た電池パックは、スペーサーと円筒型電池とを正確に位
置決めして連結することができない。それは、スペーサ
ーと円筒型電池が、互いに接触された位置で固定され、
接着する状態で、相対位置を変更できないからである。
とくに、瞬間接着剤で接着する構造は、スペーサーと円
筒型電池とを、接触させた瞬間に接着させるので、両者
の相対位置を正確に調整することが難しい。瞬間接着剤
にかぎらず、たとえば、エポキシ系の接着剤を使用して
スペーサーと円筒型電池を結合する状態においても、接
着剤を挟んでスペーサーと円筒型電池の相対位置をずら
せるのは簡単でない。接着剤の粘性が位置をずらせるの
を難しくするからである。
【0007】さらに、図3の断面図に示すように、湾曲
面3の曲率半径を円筒型電池1の半径よりも大きくし
て、スペーサー2と円筒型電池1との間に隙間を設け
て、供給される接着剤をスペーサー2の湾曲面3の内部
に広く拡散することは可能である。ただ、この構造は、
湾曲面を広い面積で円筒型電池の表面に密着できないた
めに、スペーサーと円筒型電池との相対位置がずれやす
くなって、相互位置がずれないように正確に固定するの
が難しくなってしまう。
【0008】さらにまた、スペーサーと円筒型電池の間
に液状の接着剤を供給してスペーサーを円筒型電池に固
定する構造は、スペーサーの周縁に沿って余分の接着剤
が残存し、これによって表面が汚くなる欠点もある。と
くに、この種の用途に多用されるシアノアクリレート系
の瞬間接着剤等は、硬化部分が白色に汚れた状態となっ
て商品価値を低下させる。
【0009】本発明は、このような欠点を解決すること
を目的に開発されたものである。本発明の重要な目的
は、スペーサーの湾曲面を円筒型電池の表面に密着し
て、スペーサーと円筒型電池とを高い精度に位置決めし
ながら、相対位置をずらせることなく正確に固定でき、
さらに、接着剤の汚れを少なくできる電池パックとその
製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の電池パックは、
互いに接近して平行に並べている円筒型電池1の間にス
ペーサー2を配設している。スペーサー2は、円筒型電
池1の表面に沿う湾曲面3を両面に有し、この湾曲面3
を円筒型電池1の表面に接着剤で接着して固定してい
る。さらに、スペーサー2は、湾曲面3に設けられた接
着剤の拡散部4と、この拡散部4に延長して湾曲面3の
周縁に設けられた接着剤供給部5とを有する。電池パッ
クは、接着剤供給部5から拡散部4に接着剤が充填され
て、スペーサー2の湾曲面3を円筒型電池1に接着して
いる。
【0011】拡散部4は、湾曲面3に形成された拡散溝
4aとすることができる。さらに、拡散部4は、湾曲面
3に形成された拡散凹凸面4bとすることもできる。拡
散部4は、スペーサー2の長手方向に延長してなる長手
延長部4Aと、この長手延長部4Aに連通して短手方向
に延長してなる短手延長部4Bとを設けて、短手延長部
4Bの先端をスペーサー2の周縁まで延長して接着剤供
給部5とすることができる。
【0012】スペーサー2の周縁には、拡散防止部6を
設けることができる。さらに、拡散防止部6は、接着剤
供給部5をスペーサー2の長手方向における中央部分に
設けて、この接着剤供給部5の両側に設けることができ
る。
【0013】さらに、本発明の電池パックは、スペーサ
ー2の表面に、湾曲面3に連通する接着剤の供給穴8を
設けることができる。この電池パックは、供給穴8から
供給される接着剤でもって、スペーサー2の湾曲面3を
円筒型電池1に接着している。供給穴8を設けているス
ペーサー2は、好ましくは、湾曲面3に拡散部4を設け
て、供給穴8を拡散部4に連結する。
【0014】本発明の電池パックの製造方法は、互いに
接近して平行に並べている円筒型電池1の間に、円筒型
電池1の表面に沿う湾曲面3を両面に有するスペーサー
2を配設し、スペーサー2の湾曲面3を円筒型電池1の
表面に接着剤で接着して固定する。スペーサー2には、
湾曲面3に接着剤の拡散部4が設けられると共に、この
拡散部4に延長して湾曲面3の周縁に接着剤供給部5が
設けられてなるスペーサー2を使用する。スペーサー2
の湾曲面3に円筒型電池1の表面を接触させる状態で、
接着剤供給部5からスペーサー2と円筒型電池1との間
に液状の接着剤を充填し、拡散部4に接着剤を拡散させ
て、スペーサー2と円筒型電池1とを接着して固定す
る。
【0015】さらに、本発明の電池パックの製造方法
は、湾曲面3に連通する接着剤の供給穴8を表面に設け
てなるスペーサー2を使用することもできる。この製造
方法は、スペーサー2の湾曲面3に円筒型電池1の表面
を接触させる状態で、供給穴8から液状の接着剤を充填
し、供給穴8から湾曲面3に接着剤を供給して、スペー
サー2と円筒型電池1とを接着する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための電池パックとその製造方
法を例示するものであって、本発明は電池パックとその
製造方法を以下のものに特定しない。
【0017】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する
番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決
するための手段の欄」に示される部材に付記している。
ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材
に特定するものでは決してない。
【0018】図4ないし図7の電池パックは、互いに接
近して平行に並べている2本の円筒型電池1の間にスペ
ーサー2を配設している。スペーサー2は、円筒型電池
1の表面に沿う曲率半径の湾曲面3を両面に設けてい
る。スペーサー2は、湾曲面3を円筒型電池1の表面に
接着剤で接着して、2本の円筒型電池1を定位置に固定
している。図の電池パックは、2本の円筒型電池1をス
ペーサー2で連結しているが、本発明の電池パックは、
3本以上の円筒型電池をスペーサーで固定することもで
きる。この電池パックは、全ての円筒型電池を平行に配
設して、その間にスペーサーを配設し、スペーサーの湾
曲面に円筒型電池を接着して固定する。
【0019】スペーサー2は、全体をプラスチックで一
体的に成形している。さらに、スペーサー2は、湾曲面
3の表面に、接着剤を拡散させる拡散部4を設けてい
る。拡散部4は、湾曲面3の表面に形成された拡散溝4
aや拡散凹凸面4bとすることができる。拡散溝4aや
拡散凹凸面4bで形成される拡散部4は、スペーサー2
をプラスチックで成形するときに一体成形され、あるい
は、スペーサー2を成形した後に、加工して設けること
ができる。
【0020】さらに、拡散部は、表面に気泡を有する多
孔質材料で構成することもできる。多孔質材料として
は、たとえば、プラスチック発泡体や燒結金属等が使用
できる。多孔質材料で構成される拡散部は、スペーサー
を硬質プラスチック発泡体や燒結金属で一体成形して湾
曲面の表面を拡散部とすることができる。あるいは、プ
ラスチックや金属で成形されたスペーサーの湾曲面に、
プラスチック発泡体や燒結金属を固定して拡散部とする
こともできる。スペーサーの湾曲面に配設される多孔質
材料は、軟質のプラスチック発泡体とすることもでき
る。円筒型電池を接着するときに、プラスチック発泡体
自体が接着剤で硬化されるからである。これらの構造の
拡散部も、表面の無数の気泡で、供給された接着剤を湾
曲面と円筒型電池の表面との間に拡散させることができ
る。
【0021】図4のスペーサー2は、湾曲面3に接着剤
の拡散溝4aを設けている。拡散溝4aは、湾曲面3に
円筒型電池1を密着させる状態で接着剤を充填できるよ
うに、湾曲面3の周縁まで延長している。図の拡散溝4
aは、スペーサー2の長手方向に延長している長手延長
部4Aと、この長手延長部4Aに連結して短手方向、図
において上下方向に延長してなる短手延長部4Bとを有
し、短手延長部4Bをスペーサー2の上縁まで延長して
いる。さらに、図の拡散溝4aは、スペーサー2の長手
方向における中央部分に設けた短手延長部4Bを湾曲面
3の上縁まで延長して接着剤供給部5としている。接着
剤供給部5に接着剤を供給して、拡散溝4aに沿って拡
散させて湾曲面3と円筒型電池1との間に拡散させる。
【0022】さらに、図4のスペーサー2は、接着剤供
給部5の両側に、拡散防止部6を設けている。拡散防止
部6を設けているスペーサー2は、湾曲面3に円筒型電
池1を密着させる状態で、接着剤供給部5に接着剤を供
給して、接着剤が拡散防止部6よりも外側に拡散するの
を防止できる。それは、接着剤供給部5に供給した接着
剤が、湾曲面3の上縁に沿って両側に拡散して拡散防止
部6まで到達すると、ここで湾曲面3の内部に拡散して
外側に拡散するのを防止できるからである。したがっ
て、拡散防止部6を設けているスペーサー2は、接着剤
が広がって汚くなるの確実に阻止できる。ただ、拡散防
止部は、接着剤供給部の片側にのみ設けることもでき
る。このスペーサーは、接着剤供給部が上方に位置する
ように傾斜させた状態で接着剤供給部に接着剤を供給し
て、湾曲面の上縁に沿って流下する接着剤を拡散防止部
から湾曲面の内部に拡散できる。
【0023】拡散溝4aの幅と深さは、供給する接着剤
の粘度で最適値に変更する。接着剤の粘度が低く液体に
近づくと、拡散溝4aの幅と深さを小さくできる。液状
の接着剤が狭い隙間に侵入して充分に拡散されるからで
ある。接着剤に粘度の高いものを使用する場合、拡散溝
4aの幅と深さを大きくして、充分に拡散溝4aに拡散
するようにする。接着剤に、シアノアクリレート系の瞬
間接着剤を使用する場合、拡散溝4aの幅を1〜3mm
とし、深さを0.1〜0.3mmとする。シアノアクリ
レート系の瞬間接着剤は、拡散溝4aに供給した後、ほ
とんど瞬時に硬化して、円筒型電池1をスペーサー2に
接着できる。ただ、本発明は、接着剤をシアノアクリレ
ート系の瞬間接着剤には特定しない。液状であって拡散
溝4aに拡散できる全ての接着剤が使用できるからであ
る。
【0024】図5に示す電池パックのスペーサー2は、
湾曲面3に接着剤の拡散凹凸面4bを設けている。拡散
凹凸面4bは、図に示すように、湾曲面3の表面を、梨
地状に成形して設けている。拡散凹凸面4bは、拡散溝
と同じように、ここに供給される接着剤を湾曲面3の内
部に浸透させて拡散できるように、湾曲面3の周縁まで
延長している。この図のスペーサー2は、図4のスペー
サー2の拡散溝4aを設ける部分に拡散凹凸面4bを設
けている。この拡散凹凸面4bは、湾曲面3に円筒型電
池1を密着させる状態で接着剤を充填できるように、湾
曲面3の周縁まで延長している。ただ、拡散凹凸面は、
図示しないが、湾曲面のほぼ全面に設けることもでき
る。このスペーサーは、供給される接着剤を供給部分か
らその周囲に拡散して、スペーサーと円筒型電池を接着
する。拡散凹凸面4bは、スペーサー2の全体をプラス
チックで一体的に成形するときに金型で成形される。
【0025】図5のスペーサー2は、スペーサー2の長
手方向に延長している長手延長部4Aと、この長手延長
部4Aに連結して短手方向、図において上下方向に延長
してなる短手延長部4Bとからなる拡散凹凸面4bを設
け、短手延長部4Bをスペーサー2の上縁まで延長して
いる。さらに図5の拡散凹凸面4bは、スペーサー2の
長手方向における中央部分に設けた短手延長部4Bを湾
曲面3の上縁まで延長して接着剤供給部5としている。
接着剤供給部5に接着剤を供給して、拡散凹凸面4bに
沿って拡散して湾曲面3と円筒型電池1との間に拡散さ
せる。
【0026】さらに、図5のスペーサー2は、接着剤供
給部5の両側に、拡散防止部6を設けている。このスペ
ーサー2も、湾曲面3に円筒型電池1を密着させる状態
で、接着剤供給部5に接着剤を供給して、接着剤が拡散
防止部6よりも外側に拡散するのを防止できる。接着剤
供給部5に供給した接着剤が、湾曲面3の上縁に沿って
両側に拡散して拡散防止部6まで到達すると、ここで湾
曲面3の内部に拡散して外側に拡散するのを防止できる
からである。ただ、この拡散防止部も、接着剤供給部の
片側にのみ設けることができる。
【0027】拡散凹凸面4bの凹凸部の差は、供給する
接着剤の粘度で最適値に変更する。接着剤の粘度が低く
液体に近づくと、凹凸部の差を小さくできる。液状の接
着剤が狭い隙間に侵入して充分に拡散されるからであ
る。接着剤に粘度の高いものを使用する場合、凹凸部の
差さを大きくして、充分に拡散凹凸面4bに拡散するよ
うにする。接着剤に、シアノアクリレート系の瞬間接着
剤を使用する場合、拡散凹凸面4bの凹凸部の差は、
0.1〜0.3mmとする。シアノアクリレート系の瞬
間接着剤は、拡散凹凸面4bに供給した後、ほとんど瞬
時に硬化して、円筒型電池1をスペーサー2に接着でき
る。
【0028】図6と図7の電池パックは、スペーサー2
の湾曲面3に連通して接着剤の供給穴8を設けている。
供給穴8は、湾曲面3に円筒型電池1を密着させる状態
でここに接着剤を供給できるように、スペーサー2の表
面、図においてスペーサー2の上面まで延長して開口し
ている。さらに、この図のスペーサー2は、スペーサー
2の両側の湾曲面3に拡散溝4aを設けて、供給穴8を
拡散溝4aに連結している。このスペーサー2は、湾曲
面3に円筒型電池1を密着させる状態で、供給穴8に接
着剤を供給すると、供給された接着剤が供給穴8から拡
散溝4aに拡散して、湾曲面3に円筒型電池1を接着す
る。このスペーサー2は、湾曲面3に拡散溝4aを設け
ているので、供給穴8に供給する接着剤を拡散溝4aに
沿って拡散させて、広い面積でスペーサー2と円筒型電
池1を接着する。このため、スペーサー2と円筒型電池
1を外れないようにしっかりと固定できる。
【0029】図示しないが、電池パックは、拡散溝を設
けている部分に拡散凹凸面を設け、供給穴に供給する接
着剤を拡散凹凸面に拡散して、スペーサーと円筒型電池
とを強固に接着することもできる。さらに、湾曲面に拡
散溝や拡散凹凸面を設けることなく、供給穴に供給する
接着剤を、湾曲面の内部で拡散させて、スペーサーと円
筒型電池とを強固に接着することもできる。
【0030】以上の構造の電池パックは、以下の工程で
製作される。 互いに接近して平行に並べている円筒型電池1の間
にスペーサー2を配設する。いいかえると、スペーサー
2の両面の湾曲面3に円筒型電池1を密着する状態で押
圧して、スペーサー2と円筒型電池1とを連結する位置
に固定する。 スペーサー2の湾曲面3に円筒型電池1の表面に接
触させる状態で、湾曲面3の周縁の接着剤供給部5、あ
るいは供給穴8に液状の接着剤を充填する。 接着剤供給部5に供給される接着剤は、拡散部4で
ある拡散溝4aに沿って、あるいは拡散凹凸面4bに沿
って拡散し、また、供給穴8から供給される接着剤は、
スペーサー2と円筒型電池1との間に拡散して、円筒型
電池1をスペーサー2の湾曲面3に接着して固定する。
【0031】
【発明の効果】本発明の電池パックとその製造方法は、
スペーサーの湾曲面を円筒型電池の表面に密着させて、
スペーサーと円筒型電池とを高い精度に位置決めしなが
ら、相対位置をずらせることなく正確に固定できる特長
がある。それは、本発明の電池パックとその製造方法
が、互いに接近して平行に並べている円筒型電池の間に
配設するスペーサーの湾曲面に接着剤の拡散部を設け
て、この拡散部に延長して湾曲面の周縁に設けた接着剤
供給部から拡散部に接着剤を充填し、あるいは、スペー
サーの表面に、湾曲面に連通する接着剤の供給穴を設け
て、供給穴から接着剤を供給して、スペーサーの湾曲面
を円筒型電池に接着しているからである。
【0032】本発明の電池パックとその製造方法は、湾
曲面に設けた拡散部から湾曲面の周縁まで接着剤供給部
が延長されており、あるいは、湾曲面に連通される供給
穴がスペーサーの表面に設けられているので、スペーサ
ーの湾曲面を円筒型電池の表面に密着させた状態で接着
剤を供給して、湾曲面と円筒型電池との間に充填でき
る。このため、スペーサーと円筒型電池とを高い精度に
位置決めしながら接着剤を充填して、相対位置をずらせ
ることなく正確に固定できる。
【0033】さらに、本発明の電池パックとその製造方
法は、スペーサーの湾曲面と円筒型電池の表面との間に
確実に接着剤を充填できるので、従来のように、スペー
サーの周縁に沿って余分の接着剤を残存させることなく
することがない。したがって、接着剤で表面が汚くなる
のを有効に防止できる。
【0034】とくに、請求項5の電池パックは、湾曲面
の周縁に、拡散防止部を設けているので、接着剤供給部
に供給した接着剤が拡散防止部よりも外側に拡散するの
を確実に阻止して、接着剤が広がって汚くなるのを防止
できる。とくに、請求項6の電池パックは、スペーサー
の長手方向における中央部分に接着剤供給部を設けて、
この接着剤供給部の両側に拡散防止部を設けているの
で、より確実に接着剤が外側に拡散するのを阻止でき
る。
【0035】さらに、本発明の請求項4の電池パック
は、より広い面積に、速やかに接着剤を拡散させて、ス
ペーサーの湾曲面と円筒型電池の表面とをより確実に接
着できる特長がある。それは、本発明の請求項4のパッ
ク電池が、スペーサーの長手方向に延長してなる長手延
長部と、この長手延長部に連通して短手方向に延長して
なる短手延長部とで拡散部を構成しているからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の電池パックのスペーサーと円筒型電池を
接着剤で固定する状態を示す斜視図
【図2】図1に示す電池パックの円筒型電池を外したス
ペーサーの斜視図
【図3】スペーサーと円筒型電池との間に隙間を設けた
電池パックの一例を示す正面図
【図4】本発明の実施例の電池パックの分解斜視図
【図5】本発明の他の実施例の電池パックの分解斜視図
【図6】本発明の他の実施例の電池パックの一部断面正
面図
【図7】図6に示す電池パックの分解斜視図
【符号の説明】
1…円筒型電池 2…スペーサー 3…湾曲面 4…拡散溝 4A…長手延長部 4
B…短手延長部 4a…拡散溝 4b…拡散凹凸面 5…接着剤供給部 6…拡散防止部 8…供給穴 9…接着剤

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに接近して平行に並べている円筒型
    電池(1)の間にスペーサー(2)を配設しており、このスペ
    ーサー(2)は、円筒型電池(1)の表面に沿う湾曲面(3)を
    両面に有し、この湾曲面(3)を円筒型電池(1)の表面に接
    着剤で接着して固定している電池パックにおいて、 スペーサー(2)が、湾曲面(3)に設けられた接着剤の拡散
    部(4)と、この拡散部(4)に延長して湾曲面(3)の周縁に
    設けられた接着剤供給部(5)とを有することを特徴とす
    る電池パック。
  2. 【請求項2】 拡散部(4)が、湾曲面(3)に形成された拡
    散溝(4a)である請求項1に記載される電池パック。
  3. 【請求項3】 拡散部(4)が、湾曲面(3)に形成された拡
    散凹凸面(4b)である請求項1に記載される電池パック。
  4. 【請求項4】 拡散部(4)が、スペーサー(2)の長手方向
    に延長してなる長手延長部(4A)と、この長手延長部(4A)
    に連通して短手方向に延長してなる短手延長部(4B)とを
    有し、短手延長部(4B)の先端をスペーサー(2)の周縁ま
    で延長して接着剤供給部(5)としている請求項1に記載
    される電池パック。
  5. 【請求項5】 スペーサー(2)の湾曲面(3)の周縁に、拡
    散防止部(6)を設けている請求項1に記載される電池パ
    ック。
  6. 【請求項6】 接着剤供給部(5)が、スペーサー(2)の長
    手方向における中央部分に設けられると共に、この接着
    剤供給部(5)の両側に拡散防止部(6)を設けている請求項
    5に記載される電池パック。
  7. 【請求項7】 互いに接近して平行に並べている円筒型
    電池(1)の間にスペーサー(2)を配設しており、このスペ
    ーサー(2)は、円筒型電池(1)の表面に沿う湾曲面(3)を
    両面に有し、この湾曲面(3)を円筒型電池(1)の表面に接
    着剤で接着して固定している電池パックにおいて、 スペーサー(2)の表面に、湾曲面(3)に連通する接着剤の
    供給穴(8)を有することを特徴とする電池パック。
  8. 【請求項8】 スペーサー(2)の湾曲面(3)に拡散部(4)
    を設け、供給穴(8)を拡散部(4)に連通している請求項7
    に記載される電池パック。
  9. 【請求項9】 互いに接近して平行に並べている円筒型
    電池(1)の間に、円筒型電池(1)の表面に沿う湾曲面(3)
    を両面に有するスペーサー(2)を配設し、スペーサー(2)
    の湾曲面(3)を円筒型電池(1)の表面に接着剤で接着して
    固定する電池パックの製造方法において、 湾曲面(3)に接着剤の拡散部(4)を設けると共に、この拡
    散部(4)に延長して湾曲面(3)の周縁に接着剤供給部(5)
    を設けてなるスペーサー(2)を使用し、 スペーサー(2)の湾曲面(3)に円筒型電池(1)の表面を接
    触させる状態で、接着剤供給部(5)からスペーサー(2)と
    円筒型電池(1)との間に液状の接着剤を充填し、拡散部
    (4)に接着剤を拡散させて、スペーサー(2)と円筒型電池
    (1)とを接着して固定する電池パックの製造方法。
  10. 【請求項10】 互いに接近して平行に並べている円筒
    型電池(1)の間に、円筒型電池(1)の表面に沿う湾曲面
    (3)を両面に有するスペーサー(2)を配設し、スペーサー
    (2)の湾曲面(3)を円筒型電池(1)の表面に接着剤で接着
    して固定する電池パックの製造方法において、 湾曲面(3)に連通する接着剤の供給穴(8)を表面に設けて
    なるスペーサー(2)を使用し、 スペーサー(2)の湾曲面(3)に円筒型電池(1)の表面を接
    触させる状態で、前記供給穴(8)から液状の接着剤を充
    填し、供給穴(8)から湾曲面(3)に接着剤を供給して、ス
    ペーサー(2)と円筒型電池(1)とを接着して固定する電池
    パックの製造方法。
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