JP2002169614A - 車両位置検出装置 - Google Patents

車両位置検出装置

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JP2002169614A
JP2002169614A JP2000364653A JP2000364653A JP2002169614A JP 2002169614 A JP2002169614 A JP 2002169614A JP 2000364653 A JP2000364653 A JP 2000364653A JP 2000364653 A JP2000364653 A JP 2000364653A JP 2002169614 A JP2002169614 A JP 2002169614A
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Japan
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magnetic
vehicle position
position detecting
detecting device
magneto
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Application number
JP2000364653A
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English (en)
Inventor
Yoshinobu Motokura
義信 本蔵
Masakazu Washimi
正和 鷲見
Hideji Kako
英児 加古
Michiharu Yamamoto
道治 山本
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Japan Science and Technology Agency
Aichi Steel Corp
Original Assignee
Aichi Steel Corp
Japan Science and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高感度で高精度な車輌位置検出装置を提供す
る。 【解決手段】高感度なアモルファス磁性体を用いた磁気
センサ110を車幅方向に配列し、磁気センサアレイ1
00を形成する。それにより、走行路1の中央部に埋設
された磁気マーカ2の磁力を検出し、磁気分布算出装置
200が山型の磁気分布を算出する。そして、その磁気
分布に基づいて中央点算出装置300がその中央点を算
出する。例えば、その磁気分布を所定強度で切断し、複
数の切断点を加算平均して磁気分布中央点(磁気マーカ
2の位置)を求める。磁気分布中央点と磁気センサアレ
イ100の中央点との位置ズレが、車輌の走行路中央部
からの横方向位置である。これを、横方向位置算出装置
400が算出する。加算平均により算出しているので、
従来より精度がよい。又、磁気センサ110のアモルフ
ァス磁性体により、微弱な磁力でも検出可能。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高感度磁気センサ
を利用した車輌位置検出装置に関する。特に、高感度磁
気センサである磁気インピーダンス効果センサ(MIセ
ンサ)をアレイ状に配列し走行レーン中央に配設された
磁気マーカの磁気分布を高感度に正確に検出し、その頂
点位置の算出により車輌の横ズレを高精度に検出する車
輌位置検出装置に関する。本発明は、自動車等の移動体
の自動誘導装置に適用できる。
【0002】
【従来の技術】近年、自動運転システムの高精度化の一
環として、無人運転システムの実現が要請されている。
それにより、車輌の走行レーン自動誘導方式として様々
な方式が提案されている。例えば、光方式、磁気方式、
画像処理方式などがある。中でも、磁気方式は天候、埃
等の環境変化を受けない為、又システム構成が簡単化で
きるため有望視され多くの提案がある。例えば、複数の
磁気センサを車輌幅方向に配列して車両の横ズレを検出
する特開平8−201006号公報に開示の車輌位置検
出装置がある(図19)。これは、車輌下部に車幅方向
に磁気センサであるピックアップコイル12をアレイ状
に配置し、走行レーン中央部に配設された磁気マーカで
ある永久磁石11の磁場を検出する装置である。最も検
出電圧の高いピックアップコイル12Cの位置を横位置
検出回路20で検出し、その位置を走行レーン中央位置
とする。そして、その位置の車輌中央からの距離を車輌
の横ズレ量として検出していた。
【0003】他に、特開平11−94567号公報に開
示の車輌位置検出装置がある(図20)。これは、車輌
下部、車幅方向に配置された磁気センサの中央部磁気セ
ンサ12Sが故障した場合に、その両側の磁気センサ1
3S、15S及び磁気センサ14S、16Sの出力差か
ら走行レーン1に埋設された磁気マーカである永久磁石
2の位置を算出する装置である。そして、それにより車
輌の横ズレ量(車輌中央部と走行レーン中央部との距
離)を求めていた。
【0004】他に、特開平11−125529号公報に
開示の車輌位置検出装置及び位置検出方法がある(図2
1)。これは、先ず車輌下部、車幅方向にフラックスゲ
ート型2次元磁気センサA〜Eを配置し、走行レーン中
央部の永久磁石Mの磁場を2次元的に算出する装置であ
る。そして、算出したそれぞれの方向(角度)と車高か
ら磁気マーカである永久磁石Mの位置、即ち走行レーン
中央部を求め、その位置から車輌の横ズレを算出してい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記磁気センサには、
例えばホール素子、磁気抵抗素子、ピックアップコイ
ル、フラックスゲート素子等が用いられている。例え
ば、特開平11−94567号公報に開示の車輌位置検
出装置は、磁気センサにアレイ状に配置されたホール素
子を用いている。しかしながら、ホール素子は個々のオ
フセットが大きく(数G程度)、個々の特性が異なるた
めアレー状に配設しても精度が向上するものではない。
又、磁気抵抗素子を用いた場合、磁気抵抗素子の感度は
分解能が不足しており、走行レーン中の磁気マーカ(2
〜4G)を精度よく検出できるものではない。又、その
抵抗値には温度依存性がある。この因子がまたその検出
精度を低下させるものであった。
【0006】又、ピックアップコイルでは、車輌の低速
時、又は停車時には時間当たりの磁束変化が少なくその
検出が困難である。又、上記特開平8−201006号
公報開示の車輌位置検出装置では最大出力のピックアッ
プコイルを磁気マーカ点としているが、複数の隣接した
ピックアップコイルが誤差範囲内で同等の値を出力する
場合がある。このような場合は、磁気センサアレイのピ
ッチ分の誤差が生じることになる。
【0007】又、特開平11−125529号公報開示
の車輌位置検出装置及び位置検出方法では、磁気センサ
にフラックスゲート型素子を用いている。フラックスゲ
ート型素子は検出精度には優れているものの、その小型
化と低コスト化には限界があり多数をアレイ状に配設す
ることは困難である。又、消費電力が大きいという欠点
がある。更に、高感度素子としてはSQUID(超伝導
量子干渉デバイス)があるが、これは装置が大型で極低
温が要求されるので車載用には現実的ではない。
【0008】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、その目的は車輌下部に設けられ
たアレイ状の磁気センサ(MIセンサ)で磁気分布を検
出し、その磁気分布を所定の閾値で切断しその中央点を
算出し、その座標値から車輌の横ズレを高精度に検出す
ることである。又、磁気センサにMIセンサであるアモ
ルファス感磁素子を採用することで、微弱な磁場を検出
し確実に車輌位置を検出することである。又、アモルフ
ァス感磁素子を採用することで、車両位置検出装置を小
型化することである。又、アモルファス感磁素子を採用
することで、消費電力を従来より低減させることであ
る。又、アモルファス感磁素子を採用することで、温度
変化等の外乱に頑強な車両位置検出装置とすることであ
る。尚、これらの目的は、本出願において開示されたそ
れぞれの発明が個々に達成する目的であって、本件発明
がこれらの目的の全てを達成するものと理解されるべき
ではない。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の作用効果】請求
項1の発明は、走行レーン中央部に走行方向に埋設され
た磁気マーカの磁場を車輌下部に横方向に配列された磁
気センサアレイで検出し、該磁気センサアレイの出力に
基づいて前記走行レーン中央部に対する前記車輌の横方
向の位置を検出する車両位置検出装置であって、磁気セ
ンサアレイを構成する磁気センサを磁気インピーダンス
効果素子とし、磁気センサアレイの出力から横方向に沿
った磁気分布を算出する磁気分布算出手段と、その磁気
分布を所定強度で切断して左右の切断点の中央を磁気分
布の中央点とする中央点算出手段と、その磁気分布の中
央点の磁気センサアレイ上の位置に基づいて前記車輌の
横方向の位置を検出する横方向位置検出手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0010】車輌下部に横方向に配列された磁気センサ
アレイは、走行路の例えば、中央部に埋設された磁気マ
ーカ(例えば永久磁石)の例えば路面法線方向の磁場を
検出する。磁気分布算出手段は、磁気センサアレイを構
成する各磁気センサからの出力を入力し磁気分布を算出
する。中央点算出手段は、その磁気分布を所定強度で切
断してその左右の切断点の中央を磁気分布の中央点とす
る。所定強度とは、例えば中央値強度の半値である。こ
こで、上記磁気分布の中央点とはアレイ上に設定さた座
標系での位置として決定される。この時、中央点は連続
した座標軸上の連続した値としても良く、又、各磁気セ
ンサの離散的な位置のいずれか、即ち、離散的な値とし
ても良い。又、上記磁気センサの配置は、等間隔であっ
てもよいし不等間隔であってもよい。両者を含む。
【0011】そして、横方向位置検出手段は磁気分布の
中央点の磁気センサアレイ上の位置に基づいて、車輌の
横方向の位置を検出する。例えば、磁気センサアレイの
中央点を零点(車輛の原点)とすれば、上記磁気分布の
中央点(磁気センサアレイ上の座標系で測定した値)が
車輌の路面上の座標系(磁気マーカの配設位置を原点と
する横方向に設けられた座標系)における横方向位置と
なる。磁気分布を切断した左右の切断点は、磁気分布の
横方向に対する微分係数が大きい領域に存在する。よっ
て、切断点の位置が精度良く求まることから、磁気分布
の中央点の位置を磁場の最大位置として検出するより
は、はるかに精度良く、その位置を特定することが可能
となる。従って、精度よく磁気分布の中央点が求められ
るので、より精度よく磁気マーカ点、即ち走行路中央部
が算出され、車輌の横方向の位置が検出される。
【0012】又、磁気インピーダンス効果素子とは、外
部磁場に応じてインピーダンスが変化する素子のことで
あり、本発明者の一人である毛利佳年雄等により発明さ
れた素子である。例えば、特開平7−181239号、
特開平7−248365号、特開2000−25851
7号等に開示されている。磁気マーカの形成する磁場
は、磁気マーカからの距離の2乗に反比例して減衰す
る。よって、従来は、磁気マーカからの距離が(車輛に
配設する場合の路面からの高さ)が制限されていたとこ
ろ、本発明により、初めて実用的な位置に磁気センサア
レイの配置が可能となったものである。そして、精度良
く磁気マークの形成する磁場分布を検出することが可能
となり、初めて、自動運転システムが実用化されるもの
である。
【0013】請求項2の発明は、磁気分布の中央点が左
右の切断点位置の相加平均により算出されることを特徴
とする。相加平均であるので、容易にその中央値が算出
される。又、切断点近傍の強度勾配は、中央点近傍より
大きい。即ち、切断点の座標の精度が、中央部より高
い。よって、容易に精度良く中央点を算出することがで
きる。即ち、容易に精度よく車輌の位置を検出すること
ができる。
【0014】請求項3の発明は、磁気センサアレイを構
成する磁気センサがアレイ中央部及びその周辺部で高密
度に配置され、両端部に向かって低密度になるように配
置されていることを特徴とする。磁気センサアレイで検
出される磁気マーカの磁気分布は、ほぼ磁気センサアレ
イの中央部及びその周辺部で検出される。この時、磁気
分布の変化はこの中央部及びその周辺部で顕著であり、
両端部で緩慢である。本発明では、磁気センサはアレイ
の中央部及びその周辺部で密に配置されている。よっ
て、磁気分布の中央部変化を点数を多くして精度よく捉
えることができる。逆に、磁気分布変化の緩慢な両端部
では、磁気センサは疎に配置されている。即ち、磁気セ
ンサの配置に無駄がない。従って、効率よく忠実に磁気
分布を検出することができる。従って、より効率よく車
輌の横方向の位置を検出する車輌位置検出装置となる。
ようするに、磁気分布を所定強度で切断した切断点の存
在する位置が、磁気センサが高密度で配設されているこ
とが望ましい。従って、この2つの切断位置の存在し得
る磁気センサアレイ上の領域が予め特定できるならば、
その領域だけ高密度に磁気センサを配置するようにして
も良い。
【0015】請求項4の発明は、所定強度が磁気分布の
最大強度に基づいて算出されることを特徴とする。磁気
マーカの磁力は、経年変化がある。又、搭載する車種の
車高によって検出する磁気分布の強度が変化する。従っ
て、所定強度を固定すると精度の出ない箇所で磁気分布
を切断する可能性がある。精度の出ない箇所とは、磁気
分布の頂点近傍及び両端部である。即ち、微分係数の小
さい箇所である。又、磁気マーカの磁力が微弱な場合
は、磁気分布を切断できない場合がある。
【0016】本発明では、切断に使用する所定強度を最
大強度に基づいて決定している。例えば、最大強度の半
値を所定強度とする。これにより、上記微分値が最大と
なる領域で確実に磁気分布を切断することができる。即
ち、その両切断点から磁気分布の中央点を精度よく算出
することができる。従って、精度よく又、確実に車輌の
横方向の位置を検出することができる。
【0017】請求項5の発明は、磁気センサアレイの磁
気センサがその磁気センサに供給される交流電流により
外部磁場の検出軸方向の磁化ベクトル成分が変化する感
磁素子であり、交流電流を発振する発振器と、その感磁
素子の周回方向に巻回され前記検出軸方向の磁束変動を
検出する検出コイルとを備えたことを特徴とする。
【0018】ここで、検出軸とは外部磁場ベクトルの検
出すべき成分の軸を意味する。感磁素子が線状であれ
ば、電流が流れるその軸方向が検出軸となる。感磁素子
は、例えば、高透磁率磁性体であり、且つ導電性を有す
る磁性体である。例えば、後述するFe 、Co系アモル
ファス磁性体である。高透磁率磁性体であるので外部磁
場により、その内部に容易に外部磁場に比例した磁化ベ
クトルが形成される。発振器による交流電流を検出軸方
向にその感磁素子に給電すると、感磁素子が導電性を有
するので交流電流が流れ、それにより感磁素子内部に周
回方向に交流磁場が発生し、その向きに磁気モーメント
が揃う。即ち、周回方向の磁気モーメントが印加した交
流電流の周波数に同期して振動することになる。この状
態で電流の流れる向き(感磁素子の検出軸の向き)に沿
って外部磁場成分が存在すると、振動する磁気モーメン
トは、その外部磁場の検出軸成分の方向に向きを換え
て、周回方向に振動することになる。従って、磁気モー
メントの検出軸成分の方向に沿った振動成分が現れるこ
とになる。そして、この振動する磁気モーメントによっ
て生成される振動する磁束密度の検出軸成分を、感磁素
子の周回方向に巻回された検出コイルで検出する。
【0019】このような原理による磁気インピーダンス
効果素子は、検出コイルにより非常に高感度で外部磁場
(静磁場、交流磁場)を検出することが可能である。印
加する交流電流の周波数を高くすれば、それだけ、検出
コイルの出力も大きくなり、感度が高くなる。最も望ま
しいのは、高周波成分を含むパルスを用いることであ
る。このパルス電流により検出コイルに現れる最初のパ
ルスの波高値を検出することで、高感度に磁場を検出す
ることが可能となる。よって、この磁気センサで上記磁
気センサアレイを構成すれば、磁気マーカによる微弱な
磁場成分であっても、高感度で検出する車輌位置検出装
置となる。又、特に、走行レーンにおける車両位置検出
装置に適用した場合には、この方法によると、感磁素子
の零点をオフセットさせる直流バイアス磁場を印加させ
る必要がない。よって、バイアス磁場の互いの干渉やバ
イアスコイルによる発熱の問題が小さいため、感磁素子
間の距離を大きくする必要がない。従って、高集積化
と、小型化を実現することができる。又、検出コイルの
巻数を増加することでさらに感度を向上させることも可
能である。
【0020】請求項6の発明は、発振器の発振する交流
電流はパルス電流であることを特徴とする。上記磁化ベ
クトルの変化率(外部磁場に対する感度)は、周回方向
の励磁速度に比例する。本件発明では、交流電流をパル
ス電流としているので、磁化ベクトルの振動成分に高周
波成分が含まれる。従って、検出コイルを貫く磁束密度
の周波数が高くなり、検出コイルの検出する電圧が大き
くなることから、高感度に外部磁場を検出することがで
きる。よって、より高感度な車輌位置検出装置となる。
尚、パルス電流は高周波成分を含んでいるので、一種の
高周波電流に含まれる概念でもある。又、パルス電流や
高周波電流は、例えば、1周期だけ印加されるものや、
繰り返して印加される周期信号でも良い。
【0021】請求項7の発明によれば、発振器は矩形波
発振回路と矩形波発振回路の出力する矩形波を微分し微
分信号をパルス電流とする微分回路とから成ることを特
徴とする。この構成により、高感度化と低消費電力化を
実現することが可能となる。
【0022】請求項8の発明によれば、パルス電流に同
期して検出コイルの出力の最初に現れる第1パルスのみ
を通過させるスイッチ装置と、そのスイッチ装置を通過
した第1パルスのピーク値又は繰り返し出力される第1
パルスのピーク値が形成する信号を出力する信号処理回
路とを更に有することを特徴とする。スイッチ装置を通
過した第1パルスのピーク値は外部磁場に比例してい
る。よって、このピーク値を、信号処理回路で例えば、
ホールドすれば外部磁場の大きさを検出することができ
る。又、繰り返して第1パルスが供給される場合には、
信号処理回路はその繰り返し出力されるピーク値が形成
する信号(包絡線信号、積分信号、ローパスフィルタを
かけた信号、平滑化された信号等)を形成する。即ち、
磁気マーカ上を走行することによって変動する低周波交
流磁場をマクロ的には時間的に連続して測定する。第1
パルスのみを抽出することで、ノイズの影響を受けるこ
とがない精度の高い検出が可能となる。
【0023】請求項9の発明によれば、感磁素子の周回
方向に巻回され信号処理回路の出力信号に応じて、外部
磁場の検出軸成分を相殺する磁場を生成する負帰還励磁
コイルと、信号処理回路の出力信号が零となるように負
帰還励磁コイルに通電する負帰還回路とを有することを
特徴とする。
【0024】この原理に基づく測定では、外部磁場の零
点が最も直線性が良い。従って、常に感磁素子における
内部磁場が零となるように、負帰還励磁コイルに通電す
る。即ち、検出コイルの磁化ベクトル変化による信号変
化を相殺するように通電する。この負帰還通電量は、外
部磁場が大きい程、大きいことになる。従って、この負
帰還通電量を外部磁場の検出値とすることが可能であ
る。このように感磁素子における内部磁場を零とした状
態で測定することで、外部磁場と検出値との間の線型性
を高く保持することができる。即ち、非線形性が排除さ
れる。よって、線形性が良好で精度の良い車輌位置検出
装置が実現できる。
【0025】請求項10の発明によれば、負帰還回路は
所定期間のみ負帰還励磁コイルに通電する負帰還スイッ
チを有することを特徴とする。これにより、磁気センサ
アレイの各磁気センサを順次走査して検出信号を取り出
す期間のみ、負帰還通電することになる。よって、省電
力化を図ることができる。
【0026】請求項11の発明によれば、感磁素子は外
部磁場が貫きパルス電流が流れる一対の感磁素子から成
り、検出コイルはそれぞれの感磁素子に巻回された一対
の検出コイルから成ることを特徴とする。感磁素子と検
出コイルを一対の回路構成とすることで、直流成分の除
去、同相雑音の除去、温度変動等の要因によるドリフト
の抑制等、2つの測定系で共通に印加される同相外乱を
除去することが可能となる。例えば、一方の検出コイル
と他方の検出コイルの出力する検出信号が、それぞれ、
逆相で出力されるように2つの検出コイルの極性(外部
磁束との結合関係)を決定する。そして、この2つの検
出信号の差をとれば、各検出信号の2倍の信号が得ら
れ、同相雑音等の同相成分が除去される。これにより、
同相外乱の影響を受けない、さらに検出精度の向上した
車輛位置検出装置が実現される。
【0027】請求項12の発明は、請求項11の発明に
おいて、パルス電流に同期して一対の検出コイルのそれ
ぞれの出力の最初に現れる第1パルスのみを通過させる
一対のスイッチ装置と、一対のスイッチ装置を通過した
それぞれの第1パルスのピーク値又は繰り返し出力され
るピーク値が形成する信号を出力する一対の信号処理回
路とをさらに有することを特徴とする。同相外乱を除去
した状態で、請求項11の発明の作用効果を達成するこ
とができる。よって、検出感度及び検出精度の向上を実
現することが可能となる。
【0028】請求項13の発明は、一対の感磁素子の周
回方向に巻回されその感磁素子によって検出された外部
磁場の検出軸成分に対して同一向きに結合し、一対の信
号処理回路の出力信号に応じて、外部磁場の検出軸成分
を相殺する磁場を生成する一対の負帰還励磁コイルと、
その一対の信号処理回路の出力する相互に反対極性の出
力信号の差が零となるように一対の負帰還励磁コイルに
通電する負帰還回路とを有することを特徴とする。
【0029】一対の信号処理回路の出力する相互に反対
極性の出力信号の差は、外部磁場に比例した検出信号に
関してはそれぞれの信号処理回路の出力の和を意味す
る。従って、この和が零となるように、一対の負帰還励
磁コイルに電流が流されることは、一対のそれぞれの信
号処理回路の出力が零となるように、外部磁場の検出軸
成分を消去するように電流が流れることを意味する。従
って、本請求項の発明は、外部磁場に比例した検出信号
に関しては、一対の感磁素子を直列接続し、一対の検出
コイルを直列接続し、一対の負帰還励磁コイルを直列接
続したのと等価となる。
【0030】これに対して、検出信号に含まれる同相成
分(同相雑音、ドリフト、直流成分等)は、差をとるこ
とから消去される。この構成により、同相外乱を除去し
た状態で、請求項11、12の発明の作用効果を達成す
ることができる。よって、出力値と検出磁場との直線性
が良く、且つ、外乱が排除されているため、検出精度を
極めて向上された車輌位置検出装置となる。
【0031】請求項14の発明は、所定期間のみ一対の
負帰還励磁コイルに通電する負帰還スイッチを有するこ
とを特徴とする。これにより、磁気センサアレイを1回
走査する場合に、各磁気センサの実質的な検出期間のみ
負帰還励磁コイルに通電されるので省電力化が達成され
る。
【0032】請求項15の発明は、一対の感磁素子に共
通にパルス電流を供給する発振器を独立に又は共通に有
することを特徴とする。共通化した場合には、装置の製
造コストの低減と装置の小型化を実現することが可能と
なる。
【0033】請求項16の発明は、感磁素子が周回方向
に磁気異方性を有することを特徴とする。この感磁素子
への通電により、その内部では周回方向の磁場が発生す
る。周回方向に磁気異方性を有することで、外部磁場の
検出感度を向上させることができる。
【0034】請求項17の発明は、感磁素子が交流電流
に対して表皮効果を発生する素子であることを特徴とす
る。表皮効果を発生することで、電流が表面に拘束され
る結果、外部磁場の交流電流による磁化変調(磁化ベク
トルの検出軸成分の大きさ)をより大きくすることがで
きる。よって、さらに検出感度を向上させることができ
る。従って、その感磁素子で磁気センサアレイを構成す
れば、車輌位置検出装置の検出感度をより向上させるこ
とができる。
【0035】請求項18の発明は、感磁素子は、アモル
ファス磁性体からなることを特徴とする。この構成によ
り、周回方向の透磁率が軸方向の透磁率よりも大きくす
る磁気異方性を大きくすることが可能となる。
【0036】請求項19の発明は、感磁素子がアモルフ
ァス磁性体からなるワイヤであることを特徴とする。こ
の構成により、周回方向の透磁率を軸方向の透磁率より
も大とするような磁気異方性を実現できる。これによっ
て高感度の磁場検出が可能となる。
【0037】請求項20の発明は、感磁素子、検出コイ
ル、負帰還励磁コイルは、基板上に搭載されて、樹脂モ
ールドで同一にパッケージされていることを特徴とす
る。この構成により、センサ部のみを個別素子として部
品化することができる。そして、これを配列すれば容易
に磁気センサアレイを形成することができる。又、故障
時には、この個別素子だけを交換すれば良い。よって、
保守が容易な車輌位置検出装置となる。
【0038】請求項21の発明は、感磁素子は両端で支
持通電する電極に置いて、感磁素子の上からアルミニウ
ム又はアルミニウム合金を被せて、超音波ボンディング
することで、感磁素子と電極とを接合することを特徴と
する。
【0039】感磁素子がアモルファス磁性体の場合に
は、加熱すると結晶化が起こるので、加熱接合はできな
い。又、歪みに弱い。よって、このアモルファス磁性体
は超音波ボンディングにより電極へ接合することが望ま
しい。超音波ボンディングする場合には、その上にアル
ミニウム又はアルミニウム合金を置いて超音波ツールに
よって加圧する。これにより、このアルミニウム又はア
ルミニウム合金が緩衝作用をして、アモルファス磁性体
に歪みが印加されるのが防止される。又、アモルファス
磁性体の表面に形成された酸化膜が超音波により剥離さ
れて、アルミニウム又はアルミニウム合金に取り込まれ
る。この結果、アルミニウム又はアルミニウム合金とア
モルファス磁性体との機械的接合及び電気的接合が良好
に行われる。又、機械的な接合強度も確保されるので車
載用センサとして有効である。よって、走行中の振動に
も劣化しない耐久性に優れた車輌位置検出装置が実現で
きる。
【0040】請求項22の発明は、電極がニッケル、ア
ルミニウム、金、銅、銀、錫、亜鉛、白金、マグネシウ
ム、ロジウム、又は、これらの少なくとも1種を含む合
金から成ることを特徴とする。電極をこれらの材料とす
ることで、感磁素子である例えばアモルファス磁性体と
の超音波ボンディングによる強固な接合が可能となる。
よって、請求項22の耐久性に優れた車輌位置検出装置
が実現できる。
【0041】請求項23の発明は、請求項22の発明に
おいて、電極が表面層として、アミニウム又はアルミニ
ウム合金からなる層を有することを特徴とする。この構
成により、感磁素子の上に置かれるアミニウム又はアル
ミニウム合金との接合性が良く、感磁素子を電極に強固
に接合することが可能となる。これによっても、耐久性
に優れた車輌位置検出装置が実現できる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
いて説明する。尚、本発明は以下の実施例に限定される
ものではない。図1に本実施例の車輌位置検出装置を示
す。図は、ブロック構成図である。本実施例の車輌位置
検出装置は、走行路1の中央部に埋設された磁気マーカ
2の磁場を検出する磁気センサアレイ100、磁気分布
算出手段である磁気分布算出装置200、中央点算出手
段である中央点算出装置300、そして横方向位置算出
手段である横方向位置算出装置400から構成される。
【0043】磁気センサアレイ100は、磁気センサ1
10を横方向(車幅方向)に等間隔に配列したセンサで
ある。走行路1の中央部に埋設された例えば永久磁石等
の磁気マーカ2は、路面法線方向に図示するような磁場
を形成する。この磁気マーカ2は走行方向に沿って離散
的に設けられている。間隔は等間隔、不等間隔等任意で
ある。磁気センサアレイ100は、それを各位置の各磁
気センサ110によって検出する。そして、磁気分布算
出装置200がそれを収集し磁気分布を算出する。尚、
詳細は後述するが、本実施例に用いられる磁気センサ1
10はアモルファス磁性体を用いた高感度磁気センサで
あり、内蔵する発振器から送出される電流パルスによっ
て磁化ベクトルを変化させ、高感度に外部磁場を検出す
るセンサである。即ち、微弱磁場をも検出するセンサで
ある。
【0044】磁気センサアレイ100は、具体的には、
図3に示すように構成されている。40個の磁気センサ
110の各出力はセンサコネクタ120に出力される。
又、センサコネクタ120から各磁気センサ110に順
次、図4に示すサンプル/ホールド制御装置220から
on/off制御信号が出力されて、各磁気センサ110が走
査される。尚、磁気センサ110は、図3において、セ
ンサ回路として表記されており、その具体的な回路構成
は後述する図10に示されている。
【0045】各磁気センサ110の出力する各アナログ
信号は、センサコネクタ120の各端子を介して、図4
に示す各サンプルホールド回路210に入力する。サン
プルホールド回路210はアナログスイッチ211と積
分器222とで構成されている。そして、サンプル/ホ
ールド制御装置220からの各制御信号g1により、ア
ナログスイッチ211が閉成されて、積分器222で平
滑化されて、各増幅器230に出力される。このよう
に、各磁気センサ110は、サンプル/ホールド制御装
置220から出力される走査信号g2(on/off制御信
号)に同期して、そのタイミングでのみ動作して検出信
号を出力し、走査信号g1に同期してサンプルホールド
される。後述するが、走査信号g2は、図10に示すス
イッチ装置19を1走査期間のうちのさらに検出期間の
みオンさせる。よって、後述するように、磁気センサ1
10に給電される電力が間欠的となるために、省電力化
が図れる。図4に示すサンプルホールド回路210と増
幅器230が、図1に示す磁気分布算出装置200の具
体的な構成である。
【0046】図4に示す各増幅器230から出力される
出力信号BNC1〜BNC40 の値は、図2に示すような曲線上
の値となる。図2に、得られた磁気分布を示す。横軸は
磁気センサ110の位置番号(チャンネル番号)であ
る。これは、車幅方向の位置に相当する。縦軸は各磁気
センサ110が検出した磁場の大きさ(Gauss )であ
る。この時、この磁気分布の頂点位置は、当然に磁気マ
ーカ2の位置に該当する。
【0047】次に、図4に示す各増幅器230の出力信
号が図5に示すコンパレータ310に入力する。そし
て、コンパレータ310において、各入力信号g3は、
参照電圧r1と比較され、比較結果がコンパレータ31
0から論理回路320に出力される。この参照電圧r1
が図2に示す検出した磁場のしきい値に相当する。従っ
て、コンパレータ310の出力は、例えば、図2に示す
特性の場合には、BNC1から順に、「LLLLLLLLLLLLHHHHHH
HHHHHHHHLLLLLLLLLLLLLL」となる。但し、L はローレベ
ル、H はハイレベルを意味する。この参照電圧r1は固
定レベルとしても良いが、1回前、又は、過去一定期間
に検出された磁気分布の最大値に基づいて、例えば、最
大値の1/2に設定しても良い。このような変動方式と
すれば、参照電圧r1が相対的に決定されるので、確実
に精度良く磁気分布の中央点を検出することが可能とな
る。
【0048】次に、論理回路320は、入力信号BNC1〜
BNC40 に対して、1〜40のセンサ位置番号を付けて、
L からH へ切り換わる位置番号と、H からL へ切り換わ
る位置番号とを決定して、その2つの位置番号の平均の
位置番号を得る論理回路である。これによって、磁場分
布の中心を検出するセンサ位置番号を決定することがで
きる。この磁場分布の中心のセンサ位置番号は、後段の
制御装置410に入力する。制御装置410は、CPU
420、ROM421、RAM422、入出力インタフ
ェース423等で構成されるコンピュータシステムであ
る。この制御装置410において、検出された中心位置
番号のセンサアレイ上の原点(中点)であるセンサ位置
番号20と21の間、即ち、20.5に対する偏差が磁
気マーカからの車輛の位置ずれ量となる。この位置ずれ
量が0となるように、制御装置410によって、操舵角
が決定されて、フィードバック制御により自動操舵が行
なわれる。
【0049】このようにして、車輛の道路幅に対する位
置を検出することができ、車輛が道路幅に対して、常
に、所定位置を保持するようにフィードバック制御され
て、車輛は道路に沿って誘導される。
【0050】尚、図5に示す、コンパレータ310と論
理回路320が、図1の中央点算出装置300を具体的
に構成している。又、図5に示す制御装置410が図1
に示す横方向位置算出装置400を構成している。図1
に示す磁気分布算出装置200、中央点算出装置30
0、横方向位置算出装置400の具体化は、それぞれの
機能が達成されれば十分であり、適宜なし得るものであ
る。特に、それらを分割して構成する必要はなく、それ
らの機能を有していさえすれば、単一の装置で具体化す
ることも可能である。
【0051】例えば、図6に示すようにコンピュータ装
置で、本発明の装置を具体的に構成することも可能であ
る。磁気センサアレイ150の各出力をCPU520か
らの走査信号により、各アナログスイッチ530で、順
次、A/Dコンバータ510に入力する。そして、A/
Dコンバータ510によりディジタルデータに変換し
て、入出力インタフェース512を介して、CPU52
0によってRAM516に記憶する。そして、1回の走
査で、このRAM516に記憶されたデータが、図2に
示す分布となるので、その磁場分布に基づいて、中央位
置を測定することができる。
【0052】図7は、CPU520の処理手順を示した
フローチャートである。ステップ100において、各ア
ナログスイッチ530を通過状態(通過状態とする1つ
のスイッチを順次移動させる)として、入力データをR
AM516に記憶する。次に、ステップ110におい
て、図2に示すように磁場分布を求める。検出磁場は、
磁気センサの位置番号に対応して、離散的な値として得
られるので、必要に応じて、補間処理により連続的な値
となるようにしても良い。次に、ステップ120におい
て、ステップ110で得られた磁場分布の最大値を検出
して、その最大値にある定数a(0<a<1)をかける
ことで、しきい値Thを求める。例えば、aは、1/2
である。次に、ステップ130において、ステップ11
0で求めた磁場分布曲線がステップ120で求めたしき
い値Thをとる位置Xを求める。例えば、図2に示す磁
場分布においては、切片P、Qに対応する位置X1 ,X
2 が求められる。そして、ステップ140において、位
置X1 ,X2 の相加平均により中央位置XM (=(X1
+X2 )/2)が求められる。そして、ステップ150
において、センサアレイの中央位置X0 (X方向の原
点)に対する偏差ΔX(=XM −X0 )が求められる。
尚、センサアレイの中央位置X0 は、図2においては、
20.5である。この偏差ΔXが車輛の現在の横ずれ量
となるので、その値が、例えば、自動操舵装置に出力さ
れる。自動操舵装置は、この横ずれ量ΔXを0とするよ
うにPI制御によるフィードバック制御が実施される。
次に、ステップ160において、次の走査タイミングか
否かが判定され、ステップ170で次の走査タイミング
まで待機した後、次の走査タイミングになると、ステッ
プ100から上記した処理が繰り返される。このように
して、自動車の走行と共にマーカ2の位置が連続的に検
出される。
【0053】以上述べた磁気分布の中央点を求める方法
をまとめると、次のようになる。図2に得られた磁気分
布を示す。横軸は磁気センサ110のチャンネル数であ
る。これは、車幅方向の位置に相当する。縦軸は各磁気
センサ110が検出さた磁力(Gauss )である。この
時、この磁気分布の頂点位置は、当然に磁気マーカ2の
位置に該当する。
【0054】図から分かるように、磁気分布の頂点近傍
は変化が緩やかであり、隣接した強度差は高々0.2 G
である。即ち、この磁気分布の最大強度から頂点、即ち
磁気マーカ2の位置を決定するには測定誤差があり精度
が劣るものとなる。中央点算出装置300が、例えば磁
気分布の最大値を検出しその半値でこの磁気分布を切断
する。その切断点をP,Qとする。そして、それぞれの
横方向の座標X1 、X2 からP,Qの中点Mの座標(X
1 +X2 )/2を算出する。切断点P,Q近傍は、強度
勾配が大きいので(例えば、隣接点の強度差は約1.5
G)、切断点位置の誤差が低減される。即ち、その中点
位置M、即ち磁気マーカ2の位置が精度よく算出され
る。
【0055】そして、横方向位置算出装置400がその
M点位置から車輌位置を検出する。車輌位置は、例えば
走行路中央部(磁気マーカ位置)からの車輌の横ズレ量
である。それは、以下のようにして求められる。例え
ば、磁気センサ110の数を40個とする。そうすれ
ば、正常走行中の磁気マーカ2位置は20番目と21番
目の磁気センサ110の間である。即ち、磁気分布の頂
点は、20.5番目の位置と一致する。従って、車輌位
置は20.5番目の磁気センサ位置(磁気センサアレイ
100の中央位置)と磁気分布から算出される上記M点
位置との差△Xが横ズレ量、即ち車輌位置である。横方
向位置算出装置400は、このように上記△Xを算出す
る。
【0056】上述したように、磁気センサアレイ100
から磁気分布を作成し、そして所定値で切断した両切断
点からその分布の中央点を算出するので、より精度よく
走行路中央部が算出される。従って、車輌の横方向の位
置が従来より精度良く検出される。又、以下に述べるよ
うにこの磁気センサ110は、高感度磁気センサであ
る。従って、微弱な磁場でも精度よく車輌位置を検出す
ることができる。
【0057】図8に上記磁気センサアレイ100を構成
する磁気センサ110のセンサヘッド部を示す。図は、
構成図である。センサヘッド部は、交流電流により磁化
ベクトルの検出軸成分が変化する感磁素子10、その周
回方向に巻回された検出コイル11から構成される。こ
の感磁素子10は、例えば例えば、CoSiB 系、FeCoSiB
系、FeSiB 系これらの合金等からなるアモルファスワイ
ヤである。具体的な寸法を示せば、長さ3mm、直径3
0μmである。これらのアモルファスワイヤは、導電性
を有する高透磁率軟磁性体である。この感磁素子10に
交流電流を印加した場合の動作を以下に説明する。
【0058】この感磁素子10は高透磁率軟磁性体であ
るので、外部磁場Hxがある場合はそれにより容易にそ
の方向に磁化される。例えば、それを磁化ベクトルMx
で表す。その大きさは外部磁場HX によって決定され
る。次に、本素子に交流電流Iを印加する。この感磁素
子10は導電性を有するので電流が流れ、この電流によ
り周回方向に磁場Hr が生成される。その結果、この交
流磁場Hr により感磁素子10の磁化ベクトルMの周回
方向成分が振動する。この結果、M−H曲線の非線形性
から磁化ベクトルMの検出軸方向成分も振動することに
なる。磁化ベクトルの検出軸成分Mxの時間変動によっ
て磁束Bxが時間変動する。
【0059】この磁束変化は、検出コイル11で検出さ
れる。この検出コイル11の巻き数は、1例であるが、
40tである。その検出値は、周波数ωと磁束密度Bx
の振幅の積に比例した端子間電圧E1 である。端子間電
圧E1 は、電流Iの周波数ωと外部磁場Hx の積に比例
していることから、周波数ωを大きくすることで、外部
磁場Hx が微小であっても検出感度を高くすることがで
きる。従って、本件発明では、このために供給電流Iを
高周波成分を含むパルス電流としている。勿論、交流電
流であっても良い。
【0060】図9に外部磁場と検出コイル11のコイル
パルス電圧との関係を示す。これは、外部磁場Hxがあ
る場合にパルス電流Iを流して、検出コイル11の出力
を測定したものである。外部磁場Hx=0近傍で、両者
に線形性が見られることが分かる。実際には、この部分
を図示しない増幅器で増幅して使用する。尚、上記検出
において、上記交流電流を高周波とすれば外部磁場は静
磁場であっても低周波で変動する変動磁場であってもよ
い。両者を検出することができる。走行路中央部に埋設
された磁気マーカを通過する場合は、低周波変動磁場と
なる。本実施例では、磁気マーカをこの低周波変動磁場
として検出する。
【0061】又、上記感磁素子10は導電体であるので
周波数ωを高くすると表皮効果により感磁素子の表面に
のみ電流が流れる。その結果、磁壁の移動が抑制され
て、磁気ベクトルの回転のみを生じ、即ち、磁化容易方
向が周回方向になり、上記した現象が顕著となる。この
意味において、本実施例では以下に示すように高周波成
分を有するパルス電流を用いている。又、印加する電流
は、パルス電流の他、パルス電流を含む概念の高周波電
流でも良い。又、単一周期だけの電流を印加しても、繰
り返し周期の電流を印加するようにしても良い。
【0062】図10に、検出コイル11によって得られ
た信号を処理するセンサ回路を示す。センサ回路は、発
振器13、微分回路14、スイッチ装置15、19、信
号処理回路16、負帰還励磁コイル12、負帰還回路1
7から構成される。発振器13は矩形波を発振する矩形
波発振回路である。発振器13は、より具体的にはC−
MOSマルチバイブレータを用いることができる。この
矩形波は微分回路14にて微分されて、抵抗R4 を介し
て感磁素子10に印加される。抵抗R4 は定電流を供給
するための抵抗である。このような回路によりパルス電
流Iが感磁素子10に供給される。パルス電流は、例え
ば、立ち上がり時間が約5nsである。
【0063】検出コイル11の一端aは、スイッチ装置
15に接続されている。スイッチ装置15は、より具体
的には、一例として、トランジスタから成るアナログス
イッチ装置を用いることができる。次に、スイッチ装置
15を通過した信号は、信号処理回路16に入力する。
この信号処理回路16は、一例として、コンデンサC 4
と抵抗R5 とから成るピークホールド回路で構成するこ
とができる。この信号処理回路16により繰り返して検
出されるパルス信号のピークがホールドされる。パルス
電流を繰り返して供給し、パルス信号を繰り返して検出
する場合には、このようにピークホールド回路の他、ピ
ークに比例した量が検出されるならば、積分回路、平滑
回路等を用いることが可能である。
【0064】検出コイル11は、インダクタンスと浮遊
容量を有し、他の線路においてもインダクタンスと浮遊
容量が存在する。従って、検出コイル11の検出する信
号には、パルス電流に応答した単一パルスだけではな
く、それに続く振動波形が含まれることになる。このた
め、パルス電流に応答した成分のみを抽出するために、
スイッチ装置15が設けられている。又、検出コイル1
1の検出信号が出力されるタイミングとスイッチ装置1
5が完全にオンとなるタイミングとで位相同期をとるた
めに、スイッチ装置15の制御信号に対して、感磁素子
10に印加するパルス電流Iは約10ns遅延させてい
る。要は、スイッチ装置15には、パルス電流に応答し
正確に外部磁場に比例した信号成分のみを通過させる期
間だけオンとするように制御信号を印加すれば良い。
【0065】信号処理回路16の出力信号は負帰還回路
17に入力している。検出コイル11の他端子bが差動
増幅器171の反転入力端子に接続され、信号処理回路
16の信号端子が差動増幅器171の非反転入力端子に
接続されている。そして、差動増幅器171の出力端子
は、スイッチ装置19を介して負帰還励磁コイル12に
接続されている。この構成により、差動増幅器171の
入力端子間電圧が零となるように、負帰還励磁コイル1
2に電流が流れることになる。即ち、感磁素子10を貫
く外部磁場が零であれば、検出コイル11の検出信号も
零となるから、負帰還励磁コイル12は、結局、測定す
べき外部磁場を打ち消す作用をする。尚、スイッチ装置
19は、磁場を検出する時にのみオンされる。即ち、図
3、図4に示す制御信号g2によってオンされる。これ
は、各走査期間において、各磁気センサ110が走査さ
れて磁場を検出する期間だけ、負帰還電流が通電するこ
とを意味する。このように、省電力化を図ることができ
る。しかし、通電期間の長さは任意であり、例えば、1
つの走査と次の走査との間に期間がある場合には、この
スイッチ装置19をオンする期間を走査期間とするよう
にしても良い。
【0066】図9の特性において、負帰還をかけない状
態では、A点の検出信号が出力されたとすると、このA
点を原点とするのに必要な電流が負帰還励磁コイル12
に流れることになる。この負帰還電流はA点における外
部磁場の大きさに比例するので、この差動増幅器171
の出力信号が測定すべき磁場の大きさに比例した信号と
なる。このように測定点を図4の特性曲線における原点
付近とすることで、より直線性の良い磁場測定が可能と
なる。
【0067】磁気センサアレイ100には、このような
回路と上述した感磁素子10からなる磁気センサ110
がアレイ状に配列されている。従って、走行路中央部に
埋設された磁気マーカの磁力が微弱であってもそれによ
る磁気分布を精度よく検出することができる。尚、発振
回路13と微分回路14とは、各磁気センサ110毎に
設けても良いし、共通にしても良い。
【0068】次に、感磁素子10、検出コイル11、信
号処理回路16、負帰還回路17、負帰還励磁コイル1
2等を一対用いて、同相雑音等を除去することで、より
検出精度を向上させたセンサ回路について説明する。ノ
イズが存在する場合は、この回路が望ましい。この回路
の特徴は、図11に示すように一対の感磁素子10a、
10bを設け、外部磁場がそれらの素子を同様に貫通す
るようにして電気的に並列接続としたことである。機構
的配置は後述するような並列配置でも直列配置でも良
い。即ち、一対の感磁素子10a、10bの軸方向に同
一の外部磁場成分が貫通するようにすればよい。即ち、
平行な配置で位置的に接近していれば良い。
【0069】図11に示すように、一対の感磁素子10
aと10bの接続点dはグランドに接続されており、そ
れぞれの他端e,fからパルス電流が供給される。一対
の負帰還励磁コイル12a、12bは、直列接続されて
おり、共通の負帰還電流が流れて、一対の感磁素子10
a、10bの内部磁場を零とするように機能する。即
ち、それぞれの負帰還励磁コイル12aと12bは、そ
れぞれの感磁素子10a、10b内の外部磁場に比例し
た磁化ベクトル変化を打ち消す方向に巻かれている。こ
の場合も、スイッチ装置19によって、走査期間におい
て、各磁気センサ110が磁場を検出する期間だけ、負
帰還電流が流れるようにしても良い。これにより、小電
力化が図れる。
【0070】一対の検出コイル11a、11bは、それ
ぞれの感磁素子10a、10bの周囲に巻回されてい
る。そして、スイッチ装置15aを通過する信号の極性
とスイッチ装置15bを通過する信号の極性が反対とな
るように、各検出コイル11a、11bの一方の端子に
スイッチ装置15a、15bが接続されている。即ち、
検出コイル11a、11bによる起電力Ea1 、Ea2
の向きが図11に示す向きとなるように、回路が配置さ
れている。差動増幅器171の反転入力端子には信号処
理回路16aの出力信号Ga1 が入力し、差動増幅器1
71の非反転入力端子には信号処理回路16bの出力信
号Gb1 が入力している。よって、この差動増幅器17
1は、Gb1 −Ga1 =Eb1 −(−Ea1 )=Eb1
+Ea1 が零となるように、負帰還電流を一対の負帰還
励磁コイル12a、12bに供給する。従って、それぞ
れの検出コイル11a、11bの検出信号Ea1 、Eb
2 のそれぞれが零となるように、負帰還電流が負帰還励
磁コイル12a、12bに供給されることになる。従っ
て、前述した場合と同様に図9の特性曲線の原点付近で
外部磁場を測定することができるので、直線性が良く、
検出精度が向上する。
【0071】一方、差動増幅器171に入力する2つの
信号に含まれる同相成分は相殺される。その結果、検出
信号に含まれる同相成分は、負帰還電流に影響を与えな
い。同相成分は、雑音、温度変化に伴うドリフト成分等
である。よって、これらの同相外乱が除去されて測定さ
れるために検出精度が向上する。磁気センサアレイ10
0を、上記1対のセンサヘッドとセンサ回路からなる磁
気センサ110で構成すれば、より検出精度をより一層
向上させることができる。尚、発振器18は、図11に
示すように、アレイ状に配列された他の感磁素子に共通
に設けても良い。勿論、それぞれ別々に設けても良い。
【0072】次に、磁気センサの機構的な構成について
説明する。この磁気センサを用いた磁気センサアレイは
車載用に用いることを目的としている。よって、機構部
を振動等の外乱に対して頑強とする必要がある。ここで
は、1つの感磁素子10aを代表として説明する。感磁
素子10aは、図12に示すように基板30aの上に配
置されている。基板30aの上には、電極31a、32
aが配設されており、その上に感磁素子10aが両端を
支持通電されるようにして配設されている。この感磁素
子10aは電極31a、32aに対してアルミニウム3
3a、34aを用いて、超音波ボンディングで接合され
ている。
【0073】以下、図12に示すような個片素子50を
形成する方法について詳述する。先ず、平板状のセラミ
ックス、PCB樹脂、シリコン等のいずれかから成る基
板30aの表面に銅を蒸着する。基板30aは絶縁性が
望ましく、少なくとも電極形成部は絶縁されている必要
がある。そして、フォトリソグラフィ工程を経て、電極
31a、32aを残すようにエッチングを行う。このよ
うにして、多数の感磁素子10aが配置可能な基板を得
る。次に、感磁素子10aを基板上の電極31a、32
a上に配置して、図13に示すように、その上からアル
ミニウム又はアルミニウム合金から成るプレート33a
を配置して、上からボンディングツール90で加圧し
て、超音波振動を発生させて接合させる。これにより、
プレート33a、感磁素子10a、電極31aがそれぞ
れが相互に接続される。その後、プレート33aを切断
することで、1つの電極に対する感磁素子10aの接合
が完了する。このように、1枚の基板上において、多数
の感磁素子を、順次、配置して超音波接合を行う。そし
て、この基板を図12に示すような短冊形状に分離す
る。
【0074】電極31aの材料は感磁素子10aと超音
波接合が可能な材料で導電性が有ればなんでも良い。例
えば、ニッケル、アルミニウム、金、銅、銀、錫、亜
鉛、白金、マグネシウム、ロジウム、又は、これらの少
なくとも1種を含む合金が望ましい。又、図13に示す
ように、電極31aの表面にはアルミニウム又はアルミ
ニウム合金から成る層311aが形成されていても良
い。この場合の接合は、アルミニウム又はアルミニウム
合金プレートを電極31aの上に置き、その上に感磁素
子10a置いて、さらにアルミニウム又はアルミニウム
合金から成るプレート33aを置いて、超音波ボンディ
ングを行うことで形成することができる。即ち、感磁素
子10aを上下から挟む材料がアルミニウム又はアルミ
ニウム合金とすることで、機械的接合及び電気的接触を
完全なものとすることができる。さらに、電極31aの
上にアルミニウム又はアルミニウム合金を蒸着又はメッ
キしてから、接合させるようにしても良い。尚、電極3
1a、32aは、後述する配線膜やリードピンと電気接
続するためのワイヤボンディングのランドとなる。
【0075】超音波ボンディングを用いる理由は、感磁
素子として、アモルファス磁性体、特に、アモルファス
ワイヤを用いているために、加熱によるハンダ接合は、
結晶化が起こるために使用できないためである。又、ア
モルファス磁性体は表面が酸化されており、ハンダ接合
ができない。超音波ボンディングのろうとして、アルミ
ニウム又はアルミニウム合金を用いると、機械的接合が
強固となり電気的接触が良好となることが本発明者によ
り初めて発見された。アモルファスワイヤの表面酸化膜
が超音波振動により剥離され、還元元素であるアルミニ
ウムと結合して、容易にアルミニウムプレートに取り込
まれる。この機構により電気的接触と機械的接合が良好
となる。これにより、機械振動等に頑強な素子が実現さ
れる。即ち、振動の激しい車輌に搭載可能とすることが
できる。
【0076】尚、アルミニウム又はその合金からなるプ
レート33aは、アモルファスワイヤから成る感磁素子
10aの上に設けることで、ボンディングツール90の
接触時の衝撃力が感磁素子10aに直接伝達することが
阻止されるという効果がある。即ち、プレート33aは
緩衝作用をし、超音波ボンディング時に感磁素子10a
に応力歪みを発生させることが防止される。
【0077】次に、図12に示す個片素子50に対し
て、図14に示すように、検出コイル11aと負帰還励
磁コイル12aの巻かれたボビン80aの中心空間部に
個片素子50を挿入して、ホビン80aと基板30aと
を接合する。次に、この個片素子50を内在したボビン
80aを平板状のセラミクス基板81に接合する。ボビ
ン80bに対しても同様にする。この時、感磁素子10
aと10bとは平行になるように配置する。尚、コイル
のボビンへの巻き付けは、検出コイル11aと負帰還検
出コイル12aとを2本同時に巻けば良い。即ち、同じ
方向に同時に巻くことで、製造が簡単となる。勿論、別
々に、同一方向、又は、異なる方向に巻いてもかまわな
い。同一方向か逆方向に巻くかは、検出信号の取り出し
端子を逆にするか否かの問題であり、巻回方向は任意で
ある。
【0078】セラミクス基板81上には、図15に示す
ように、配線膜92が蒸着されており、一対の感磁素子
10a、10b、一対の検出コイル11a、11b、一
対の負帰還励磁コイル12a、12bとの電気接続がワ
イヤボンディング又はハンダ接合によって成されてい
る。又、セラミクス基板81の各配線膜92と各リード
ピン93との電気的接続は、スルーホールによるハンダ
接合や、ワイヤボンデヤング等により行われている。リ
ードピン93は、一対の感磁素子10a、10bにパル
ス電流を供給する2本のピン、一対の検出コイル11
a、11bからそれぞれの検出信号を出力する4本のピ
ン、一対の負帰還励磁コイル12a、12bに電流を供
給する1本のピンと、グランドピンの合計8本のピンで
構成されている。このように一対の感磁素子10a、1
0bの接続点と、負帰還励磁コイル12aと負帰還励磁
コイル12bとの直列接続の一端とをグランドとしてい
ることから、ピンの数を減少させることができる。尚、
95はモールドである。
【0079】図16に図15の側面図を示す。磁気セン
サヘッドを図14、図15のように組み立てた後、樹脂
モールド成形を行う。そして、図15のモールド95が
形成されて、リードフレームの枠を切断して、リードピ
ン93を曲げ加工することで、図16のようなモールド
ICの形状をしたセンサヘッドが製造される。尚、図1
0に示した発振回路13とそれに続くセンサ回路、又は
図11に示した発振回路18とそれに続くセンサ回路を
ICチップ化し、それらと同時にモールドしてもよい。
より取り扱いに便利な磁気センサユニットが形成でき
る。又、同様に他のパケージング方法を用いるならば、
磁気センサユニット全体を個別IC素子とすることも可
能である。この磁気センサユニットを複数、アレイ状に
配置すれば容易に磁気センサアレイが形成できる。
【0080】(変形例)以上、発明の実施の形態を示し
たが、他に様々な変形例が考えられる。例えば、図1に
おいては磁気センサアレイ100は、等間隔に配列され
た磁気センサとしたが、図17に示すように、中央部及
び周辺部でその密度は高く、両端部でそれを低くしても
よい。磁気分布は、中央部周辺部で変化が大きく両端部
で緩慢であるからである。この構成により、磁気分布が
より効率よくより精度良く得られる。即ち、車輌位置が
より効率よく、より精度よく得られる。
【0081】上記実施例では、パルス電流による感磁素
子10の検出軸方向の磁化ベクトルの時間変動の大きさ
が外部磁場の検出軸成分に比例することを用いて、検出
コイルで、外部磁場(磁気マーカ2)を検出した。しか
し、この感磁素子10(アモルファス磁性体)は外部磁
場Hx に応じてインピーダンスが変化する性質がある。
即ち、磁気インピーダンス素子である。例えば、外部磁
場に応じてインピーダンスが減少する。従って、図18
に示す回路において、抵抗Rで信号源のパルス電圧の分
圧を測定すれば外部磁場Hx が測定される。実際には、
例えば様々な強度の磁場においてその分圧を検出し、電
圧値と磁場強度のグラフを作成しておく。測定は、磁気
マーカ2の通過時にパルス電圧を検出し、上記グラフか
らその時の磁場強度を算出する。上記感磁素子10をこ
のように用いてもよい。又、車載時には、上記感磁素子
と同等の接合、同等の樹脂モールドパッケージングを行
う。
【0082】又、上記実施例では一対の感磁素子を平行
に配置したが、直線上に配置しても良い。さらに、モー
ルド成形については、一対の感磁素子を有する補償型の
検出装置について述べたが、図10に示す補償型でない
センサヘッドに関してもモールド成形して構成しても良
い。又、モールドの他、他のパッケージング方法を用い
ても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車輌位置検出装置の構成ブロック図。
【図2】本発明に係る磁気センサアレイが検出する磁気
マーカの磁気分布図。
【図3】本発明の実施例の磁気センサアレイの具体的な
構成を示した構成図。
【図4】本発明の実施例の磁気分布算出装置の具体的な
構成を示した構成図。
【図5】本発明の実施例の中央点算出装置と横方向位置
算出装置の具体的な構成を示した構成図。
【図6】本発明の他の実施例の具体的な構成を示した構
成図。
【図7】同実施例の装置のCPUの処理手順を示したフ
ローチャート。
【図8】本発明の原理を示した説明図。
【図9】本発明により検出される外部磁場と検出信号と
の関係を示した特性図。
【図10】本発明の一実施形態を示したセンサヘッド及
びセンサ回路図。
【図11】本発明の他の実施形態の補償型のセンサヘッ
ド及びセンサ回路図。
【図12】感磁素子を搭載した個片素子の構造を示した
構造図。
【図13】感磁素子と電極との接合部分を示した断面
図。
【図14】センサヘッドを組み立てた様子を示した斜視
図。
【図15】センサヘッドを組み立てた様子を示した平面
図。
【図16】センサヘッドを組み立てた様子を示した側面
図。
【図17】本発明の変形例に係る磁気センサアレイ構成
図。
【図18】本発明の変形例に係る磁気インピーダンス検
出回路。
【図19】従来の車輌位置(磁気マーカ)検出方法説明
図。
【図20】従来の車輌位置(磁気マーカ)検出方法説明
図。
【図21】従来の車輌位置(磁気マーカ)検出方法説明
図。
【符号の説明】
10…感磁素子 10a,10b…感磁素子 11…検出コイル 12…負帰還励磁コイル 13…発振器 14…微分回路 15…スイッチ装置 16…信号処理回路 17…負帰還回路 18…発振回路 19…スイッチ装置 30a…基板 31a,32a…電極 33a,34a…プレート 95…モールド 100…磁気センサアレイ 200…磁気分布算出装置 300…中央点算出装置 400…横方向位置算出装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鷲見 正和 愛知県東海市荒尾町ワノ割1番地 愛知製 鋼株式会社内 (72)発明者 加古 英児 愛知県東海市荒尾町ワノ割1番地 愛知製 鋼株式会社内 (72)発明者 山本 道治 愛知県東海市荒尾町ワノ割1番地 愛知製 鋼株式会社内 Fターム(参考) 5H180 AA27 CC19 5H301 AA01 AA09 CC03 CC06 EE06 GG29 HH01

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行レーン中央部に走行方向に埋設された
    磁気マーカの磁場を車輌下部に横方向に配列された磁気
    センサアレイで検出し、該磁気センサアレイの出力に基
    づいて前記走行レーン中央部に対する前記車輌の横方向
    の位置を検出する車両位置検出装置であって、 前記磁気センサアレイを構成する磁気センサを磁気イン
    ピーダンス効果素子とし、 前記磁気センサアレイの出力から横方向に沿った磁気分
    布を算出する磁気分布算出手段と、 前記磁気分布を所定強度で切断し、左右の切断点の中央
    を前記磁気分布の中央点とする中央点算出手段と、 前記磁気分布の中央点の前記磁気センサアレイ上の位置
    に基づいて前記車輌の横方向の位置を検出する横方向位
    置検出手段とを備えたことを特徴とする車両位置検出装
    置。
  2. 【請求項2】前記磁気分布の中央点は、前記左右の切断
    点位置の相加平均により算出されることを特徴とする請
    求項1に記載の車両位置検出装置。
  3. 【請求項3】前記磁気センサアレイを構成する磁気セン
    サは、アレイ中央部及びその周辺部で高密度に配置さ
    れ、両端部に向かって低密度になるように配置されてい
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車輌
    位置検出装置。
  4. 【請求項4】前記所定強度は、前記磁気分布の最大強度
    に基づいて算出されることを特徴とする請求項1乃至請
    求項3の何れか1項に記載の車輌位置検出装置。
  5. 【請求項5】前記磁気センサアレイの磁気センサは、該
    磁気センサに供給される交流電流により外部磁場の検出
    軸方向の磁化ベクトル成分が変化する感磁素子であり、 前記交流電流を発振する発振器と、 前記感磁素子の周回方向に巻回され、前記検出軸方向の
    磁束変動を検出する検出コイルと、 を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れ
    か1項に記載の車両位置検出装置。
  6. 【請求項6】前記発振器の発振する交流電流はパルス電
    流であることを特徴とする請求項5に記載の車輌位置検
    出装置。
  7. 【請求項7】前記発振器は、矩形波発振回路と、矩形波
    発振回路の出力する矩形波を微分し微分信号を前記パル
    ス電流とする微分回路とから成ることを特徴とする請求
    項6に記載の車両位置検出装置。
  8. 【請求項8】前記パルス電流に同期して前記検出コイル
    の出力の最初に現れる第1パルスのみを通過させるスイ
    ッチ装置と、 該スイッチ装置を通過した第1パルスのピーク値又は繰
    り返し出力される第1パルスのピーク値が形成する信号
    を出力する信号処理回路と、 を更に有することを特徴とする請求項6又は請求項7に
    記載の車両位置検出装置。
  9. 【請求項9】前記感磁素子の周回方向に巻回され、前記
    信号処理回路の出力信号に応じて、外部磁場の検出軸成
    分を相殺する磁場を生成する負帰還励磁コイルと、 前記信号処理回路の出力信号が零となるように前記負帰
    還励磁コイルに通電する負帰還回路と、 を有することを特徴とする請求項8に記載の車両位置検
    出装置。
  10. 【請求項10】所定期間のみ前記負帰還励磁コイルに通
    電する負帰還スイッチを有することを特徴とする請求項
    9に記載の車両位置検出装置。
  11. 【請求項11】前記感磁素子は前記外部磁場が貫き前記
    パルス電流が流れる一対の感磁素子から成り、前記検出
    コイルはそれぞれの感磁素子に巻回された一対の検出コ
    イルから成ることを特徴とする請求項6に記載の車両位
    置検出装置。
  12. 【請求項12】前記パルス電流に同期して前記一対の検
    出コイルのそれぞれの出力の最初に現れる第1パルスの
    みを通過させる一対のスイッチ装置と、 前記一対のスイッチ装置を通過したそれぞれの第1パル
    スのピーク値又は繰り返し出力される第1パルスのピー
    ク値が形成する信号を出力する一対の信号処理回路と、 をさらに有することを特徴とする請求項11に記載の車
    両位置検出装置。
  13. 【請求項13】前記一対の感磁素子の周回方向に巻回さ
    れ、該感磁素子によって検出された前記外部磁場の検出
    軸成分に対して同一向きに結合し、前記一対の信号処理
    回路の出力信号に応じて、前記外部磁場の検出軸成分を
    相殺する磁場を生成する一対の負帰還励磁コイルと、 前記一対の信号処理回路の出力する相互に反対極性の出
    力信号の差が零となるように前記一対の負帰還励磁コイ
    ルに通電する負帰還回路と、 とを有することを特徴とする請求項12に記載の車両位
    置検出装置。
  14. 【請求項14】所定期間のみ前記一対の負帰還励磁コイ
    ルに通電する負帰還スイッチを有することを特徴とする
    請求項13に記載の車両位置検出装置。
  15. 【請求項15】前記一対の感磁素子に共通にパルス電流
    を供給する発振器を独立に又は共通に有することを特徴
    とする請求項11乃至請求項13の何れか1項に記載の
    車両位置検出装置。
  16. 【請求項16】前記感磁素子は、周回方向に磁気異方性
    を有することを特徴とする請求項5乃至請求項15の何
    れか1項に記載の車両位置検出装置。
  17. 【請求項17】前記感磁素子は、前記交流電流に対して
    表皮効果を発生する素子であることを特徴とする請求項
    5乃至請求項16の何れか1項に記載の車両位置検出装
    置。
  18. 【請求項18】前記感磁素子は、アモルファス磁性体か
    らなることを特徴とする請求項5乃至請求項17の何れ
    か1項に記載の車両位置検出装置。
  19. 【請求項19】前記アモルファス磁性体は、ワイヤ形状
    であることを特徴とする請求項18に記載の車両位置検
    出装置。
  20. 【請求項20】前記感磁素子、前記検出コイル及び前記
    負帰還励磁コイルは、基板上に搭載されて、樹脂モール
    ドで同一にパッケージされていることを特徴とする請求
    項5乃至請求項19の何れか1項に記載の車両位置検出
    装置。
  21. 【請求項21】前記感磁素子は両端で支持通電する電極
    に置いて、前記感磁素子の上からアルミニウム又はアル
    ミニウム合金を被せて、超音波ボンディングすること
    で、前記感磁素子と前記電極とを接合することを特徴と
    する請求項5乃至請求項20の何れか1項に記載の車両
    位置検出装置。
  22. 【請求項22】前記電極は、ニッケル、アルミニウム、
    金、銅、銀、錫、亜鉛、白金、マグネシウム、ロジウ
    ム、又は、これらの少なくとも1種を含む合金から成る
    ことを特徴とする請求項21に記載の車両位置検出装
    置。
  23. 【請求項23】前記電極は、表面層としてアミニウム又
    はアルミニウム合金からなる層を有することを特徴とす
    る請求項22に記載の車両位置検出装置。
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