JP2002169260A - 熱現像シート冷却方法および熱現像装置 - Google Patents

熱現像シート冷却方法および熱現像装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像時間のバラツキによる画質変化を抑制で
き、且つ、熱現像シートの物理的変形を防止する熱現像
装置における冷却方法および熱現像装置を得る。 【解決手段】 熱現像シートAを現像温度よりも低い冷
却温度の回転体対4で挟持搬送することにより現像の進
行を抑制させる第一冷却工程と、前記回転体対4の冷却
温度よりも低温の空気中に非接触で所定距離だけ搬送し
て、シート自重により湾曲させながら自然冷却する第二
冷却工程と、湾曲された熱現像シートAをガイド部材5
Aに接触させながら搬送して湾曲形状を矯正しつつシー
ト支持体の軟化点温度以下まで冷却する第三冷却工程と
からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱現像装置における
冷却方法および熱現像装置に関し、更に詳しくは、湿式
処理が不要な熱現像シートを用いて加熱処理する乾式の
熱現像装置および該熱現像装置における冷却方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷用の製版を作成する製版用画
像記録装置、或いは蓄熱性蛍光体シートを用いた、デジ
タルラジオグラフィーシステム、CT、MR等の医療用
の画像を記録する画像記録装置等では、銀塩写真式感光
材料に撮像または記録後、湿式処理して画像を得るウエ
ットシステムが用いられている。
【0003】これに対して近年、湿式処理が不要である
ドライシステムによる熱現像装置が注目されている。こ
のような熱現像装置では、感光性及び/又は感熱性記録
材料(感光感熱記録材料)や、熱現像感光材料のフィル
ム(以下、熱現像シートという)が用いられている。ま
た、このドライシステムによる熱現像装置では、露光部
において記録材料をレーザービームを照射(走査)して
潜像を形成し、熱現像部において熱現像シートを加熱手
段に接触させて熱現像を行い、画像が形成された熱現像
シートを冷却部で徐冷した後、熱現像装置から装置外に
排出している。このドライシステムは、湿式処理に比べ
て短時間内に画像形成ができるばかりでなく、湿式処理
における廃液処理等の問題を解消することができ、今後
の需要が高まることは十分に予想される。
【0004】上述した従来の熱現像装置を開示するもの
として、例えば特開2000−98577号公報に記載
されたものがある。以下、この公報に示された熱現像装
置を図4に基づいて説明する。熱現像装置60は、熱現
像部61において熱現像シートA1を熱現像した後、熱
現像シートA1を一対の搬送ローラ62A,62Bで、
湾曲面65Aおよび直線部65Bを形成した冷却部材6
5よりなる冷却部63に搬入しながら現像停止温度まで
冷却する。そして、冷却した熱現像シートA1を一対の
搬出ローラ64A,64Bで搬出する。
【0005】この際に、搬出ローラ64A,64Bの搬
送速度を搬送ローラ62A,62Bより速く設定するこ
とによって、熱現像シートA1を、軟化点温度より高い
温度の状態で積極的に冷却部材65の湾曲面65Aに這
わせるようにしている。これにより、熱現像シートA1
は、シート自身の剛性を高めて物理的変形を抑制し、そ
の後、冷却部材65の直線部65Bを進むことで恒久的
な変形(カール)を抑制している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
熱現像装置60では熱現像部61と冷却部63との間を
仕切る隔壁等によって、熱現像シートを現像停止温度に
する領域が明確になっていない。このため、例えば、外
界の温度の変化や熱現像シート自身の温度特性の違いに
よって、現像した画像の画質にバラツキが生じるという
問題があった。
【0007】加えて、熱現像シートA1はシワを伸ばす
ために冷却部材65の湾曲面65Aに積極的に押し付け
て搬送される。しかし、熱現像シートA1は、軟化点温
度に達していない状態で湾曲面65Aに押し付けられる
ことで、熱現像シートA1に搬送方向に沿った縦シワが
残ってしまうという問題があった。
【0008】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
現像を停止させる徐冷空間における温度変化による画質
変化を抑制でき、且つ、熱現像シートに縦シワが発生す
ることを防止できる熱現像装置における冷却方法および
熱現像装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る請求項1の熱現像シート冷却方法は、所
定の現像温度で加熱現像された熱現像シートを冷却する
冷却方法において、前記加熱現像された熱現像シートを
現像温度よりも低い所定温度の回転体対で挟持搬送する
ことにより前記熱現像シートの温度を低下させて現像の
進行を抑制させる第一冷却工程と、前記回転体対から排
出される前記熱現像シートを、前記回転体対の温度より
も低温の空気中に非接触で所定距離だけ搬送することに
よりシート自重によって湾曲させながら冷却する第二冷
却工程と、前記熱現像シートをガイド部材に接触させな
がら搬送して熱現像シートをそのシート支持体の軟化点
温度以下まで冷却する第三冷却工程と、を順次通過させ
て徐冷することを特徴とするものである。
【0010】この熱現像シート冷却方法では、第一冷却
工程において、加熱現像された熱現像シートを現像温度
よりも低い所定温度の回転体対で挟持搬送することによ
り、熱現像シートの温度を低下させて現像の進行を抑制
させるようにした。よって、現像時間を厳密に管理でき
るので、外界の温度変化等による影響を受け難くするこ
とができる。
【0011】第二冷却工程において、上記した回転体対
から排出される熱現像シートを回転体対の温度よりも低
温の空気中において非接触で所定距離だけ搬送すること
により、シート自重によって湾曲させながら冷却するよ
うにした。よって、軟化点温度を越えている軟らかい状
態の熱現像シートを、外部からの負荷をかけないように
自然冷却できるので、熱現像シートに縦シワが発生する
ことを防ぐことができる。さらに、シート自重で湾曲さ
せることで熱現像シート自身の剛性を高めることができ
る。
【0012】第三冷却工程において、熱現像シートをガ
イド部材に接触させながら搬送して熱現像シートをその
シート支持体の軟化点温度以下まで冷却するようにし
た。よって、シート自重で湾曲した熱現像シートの湾曲
方向を反対方向に強制的に変化させることにより、シー
ト形状を元の平面形状に戻すことができる。加えて、熱
現像シートを逆方向に曲げることにより熱現像シートの
剛性をさらにアップすることができる。
【0013】請求項2の熱現像装置は、所定の現像温度
で加熱現像された熱現像シートを冷却する冷却部を具備
した熱現像装置において、前記冷却部が、加熱現像され
た熱現像シートを現像温度よりも低い所定温度の回転体
対で挟持搬送することにより前記熱現像シートの温度を
低下させて現像の進行を抑制させる第一冷却領域と、前
記回転体対から排出される前記熱現像シートを、前記回
転体対の温度よりも低温の空気中に非接触で所定距離だ
け搬送することによりシート自重によって湾曲させなが
ら冷却する第二冷却領域と、湾曲した前記熱現像シート
を接触搬送させることで熱現像シートの湾曲形状を矯正
するガイド部材を備えるとともに前記熱現像シートをそ
のシート支持体の軟化点温度以下まで冷却する第三冷却
領域と、前記ガイド部材に接触搬送された前記熱現像シ
ートを挟持搬送して機外に搬出させる搬出ローラを備え
るとともに前記熱現像シートの温度をさらに低下させる
第四冷却領域とを装備したことを特徴とするものであ
る。
【0014】この熱現像装置では、第一冷却領域におい
て、加熱現像された熱現像シートを現像温度よりも低い
所定温度の回転体対で挟持搬送することにより、熱現像
シートの温度を低下させて現像の進行を抑制させるよう
にした。よって、現像時間を厳密に管理できるので、外
界の温度変化等による画質への影響を受け難くすること
ができる。
【0015】第二冷却領域において、熱現像シートを回
転体対の温度よりも更に低温の空気中において非接触で
所定距離だけ搬送することにより、シート自重によって
湾曲させながら徐冷するようにした。よって、シート支
持体の軟化点温度よりも高い温度状態にあって軟らかい
熱現像シートを外部からの負荷をかけないように自然冷
却できるので、熱現像シートに縦シワが発生することを
防止することができる。さらに、シート自重で湾曲させ
ることで熱現像シート自身の剛性を高めることができ
る。
【0016】第三冷却領域において、熱現像シートをガ
イド部材に接触させながら搬送して熱現像シートをその
シート支持体の軟化点温度以下まで冷却するようにし
た。よって、熱現像シートはガイド部材に接触してシー
ト支持体の軟化点温度以下まで徐冷されると同時に、湾
曲方向を反対方向に強制的に変化させることにより、湾
曲したシート形状を元の平面形状に戻すことができる。
加えて、熱現像シートを逆方向に曲げることにより熱現
像シートの剛性をさらにアップすることができる。
【0017】第四冷却領域において、ガイド部材に接触
搬送された熱現像シートを挟持搬送して機外に搬出させ
る搬出ローラを備えるとともに、この搬出ローラで熱現
像シートの温度をさらに低下させることができる。この
ため、機外に搬出された熱現像シートを直ちに手で持つ
ことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る熱現像装置に
おける冷却方法および熱現像装置の好適な実施の形態を
図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係る熱
現像装置を示す概略構成図である。本実施形態の熱現像
装置1は、熱現像シートAを加熱現像処理するものであ
り、この熱現像シートAとしては、例えばサイズが大き
く且つ薄厚の製版用記録材料、具体的には、本出願人に
よる特開平11−41280号明細書に記載された、シ
ート支持体(ガラス繊維)上に少なくとも(a)非感光
性有機銀塩、(b)感光性ハロゲン化銀、(c)還元
剤、及び(d)造核剤を含有する画像成形層を有し、前
記画像成形層のバインダーの50重量%以上がガラス転
移温度−30℃以上40℃以下のポリマーのラテックス
を用いて形成されており、前記画像成形層を前記シート
支持体上に塗布し乾燥した後、膜面温度が30℃以上7
0℃以下となる温度であって、且つ前記シート支持体の
ガラス転移温度以下の温度で熱処理する熱現像感光材料
を挙げることができる。
【0019】図1に示すように、熱現像装置1は、主な
構成として潜像形成後の熱現像シートAを供給搬送する
コンベアI と、予備加熱する予備加熱部IIと、露光によ
る潜像が形成された熱現像シートAを加熱現像する現像
部III と、所定の現像温度で加熱現像された熱現像シー
トAを徐冷する冷却部IVと、装置内で発生したガスを排
出する排気部V とで構成されている。
【0020】コンベアI は、不図示のプロッターにおい
て露光操作され、潜像の形成された熱現像シートAを予
備加熱部IIに供給するためのインターフェースとなる部
材である。コンベアI には、例えばA1/A2のサイズ
の熱現像シートAが兼用で使用できてプロッターからの
シート供給速度を減速調整するコンベア1A、又はA2
サイズの熱現像シートAを専用に使用し、表裏の反転処
理が可能であるコンベア1Bとがあり、これらコンベア
1A、1Bのうちの一方が目的に応じて適宜使用され
る。
【0021】予備加熱部IIは、加熱ローラ2Aと搬送ロ
ーラ2Bとで構成されるニップローラ対2を熱現像シー
トAの搬送方向に沿って等間隔に複数対配置して構成さ
れる。ここで、加熱ローラ2Aは現像部III に近づくに
つれ加熱温度が徐々に高くなり、現像部III に直近の加
熱ローラ2Aを通過した時に熱現像シートAが熱変化に
よる現像ムラを発生させないように、その間隔や温度が
設定されている。
【0022】現像部III は、熱板3Aと、熱板3Aの上
方に設けられた複数の搬送ローラ3Bと、補助加熱体3
Cとを備えた加熱ユニット3を熱現像シートAの搬送方
向に沿って複数並設して構成される。熱現像シートA
は、熱板3Aと搬送ローラ3Bとで挟持され、搬送され
ながら、熱板3A及び補助加熱体3Cにて現像温度まで
昇温されて現像処理され、その後、冷却部IVへと移行さ
れる。
【0023】冷却部IVは、図2に示すように、現像処理
された熱現像シートAを現像温度よりも低い冷却温度の
一対の搬送ローラ4A,4B(すなわち、回転体対4)
で挟持搬送することにより、シート温度を低下させて現
像の進行を抑制する第一冷却領域E1と、熱現像シート
Aを、回転体対4の冷却温度よりもさらに低温の空気中
に非接触で所定距離だけ搬送することにより、シート自
重によって湾曲させながら冷却する第二冷却領域E2
と、湾曲した熱現像シートAを接触搬送させることで熱
現像シートAの湾曲形状を矯正するガイド部材5Aを備
えるとともにシート支持体の軟化点温度以下まで冷却す
る第三冷却領域E3と、ガイド部材5Aに接触搬送され
た熱現像シートAを挟持搬送して熱現像装置1の機外に
搬出させる搬出ローラ6A,6B(すなわち、回転体対
6)を備えるとともにシート温度をさらに低下させる第
四冷却領域E4とを装備した構成である。なお、5Bは
補助ガイド部材であり、補助ガイド部材5Bは熱現像シ
ートAを搬出ローラ6A,6Bに好適に案内するためガ
イド部材5Aに対し対向配置された部材である。
【0024】搬送ローラ4Aは、セラミックスヒータで
表面温度を略112.5℃に保持可能な金属製のローラ
である。また、搬送ローラ4Bは、搬送ローラ4Aに従
動して回転するゴム製のローラであり、第一冷却領域E
1は、搬送ローラ4Aの温度が熱現像シートAと従動す
る搬送ローラ4Bとによって吸熱されてシート温度が現
像温度よりも低い110°Cとなるように温度制御され
る。
【0025】搬送ローラ4A,4B及び搬出ローラ6
A,6Bは、図2に示す1基の駆動モータ10を駆動す
ることにより矢印のように回転される。すなわち、駆動
モータ10を駆動することにより、ギヤ11を回転し、
ギヤ11の回転を上プーリ12と同軸のギヤ13に伝え
ることで、ギヤ14,15,16を回転駆動する。ギヤ
16の回転は搬送ローラ4Aと同軸のギヤ17に伝える
ことで、搬送ローラ4Aを矢印の方向に回転する。搬送
ローラ4Aが回転して搬送ローラ4Bを従動させる。
【0026】一方、上プーリ12の回転はベルト18を
介して下プーリ19に伝えられる。下プーリ19の回転
は、下プーリ19と同軸のギヤ20を介してギヤ21,
22を回転する。ギヤ22の回転は搬送ローラ5Aと同
軸のギヤ23に伝えることで、搬送ローラ6Aを矢印の
方向に回転する。搬送ローラ6Aが回転して搬送ローラ
6Bを従動させる。なお、24はベルト18張力を調整
するプーリである。
【0027】ここで、搬送ローラ4A,4Bによる熱現
像シートAの搬送速度と、搬出ローラ6A,6Bによる
熱現像シートAの搬送速度との関係は、冷却部IVを通過
中、第二冷却領域E2において熱現像シートAをシート
自重によって湾曲変形させ、且つ、第三冷却領域E3に
おいて湾曲変形した熱現像シートAをガイド部材5Aに
搬送して熱現像シートAの湾曲形状を矯正することが可
能となるように設定されている。
【0028】なお、ガイド部材5Aは、熱伝導率1Kc
al/m・h・℃以下の材料で形成した部材である。熱
伝導率を低く設定することにより、ガイド部材5Aに熱
現像シートAが接触した際に熱現像シートAから熱を急
激に奪うことが防止できる。熱伝導率の低い材料として
は、ポリカーボネート(PC)、ポリフェニレンサルフ
ァイド(PPS)、ポリイミド(PI)、ポリエチレン
(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、塩
化ビニール(PVC)、アクリロニトリルブタジエンス
チレン(ABS)、ポリアミド(PA)、ポリエーテル
サルフォン(PES)、ポリアミドイミド(PAI)、
ポリアセタール(POM)、フッ素系樹脂、ベークライ
ト、ガラスなどが該当する。
【0029】図2に示すように、熱現像装置1の上部ケ
ーシング30には仕切壁31が備えられている。この仕
切壁31を備えることと、搬送ローラ4A,4Bによる
遮熱作用とによって、現像部III 領域と冷却部IV領域と
を仕切ることができる。この結果、現像部III が冷却部
IVからの影響を受け難くなり、特に、現像領域後半の温
度が安定する。また、冷却部IVは、外部より新鮮な空気
を取り入れており、環境温度変化による影響も遮ること
ができる。このため、現像時間のバラツキによる画質変
化を抑制できる。
【0030】次に、熱現像装置1における冷却方法につ
いて、コンベア1Aを使用した例を図3と共に説明す
る。先ず、コンベア1Aにより搬送速度の調整、或いは
反転処理もした熱現像シートAが、予備加熱部IIの加熱
ローラ2Aと搬送ローラ2Bとの間に供給される。そし
て、加熱ローラ2Aと搬送ローラ2Bとの間を順次通過
する毎に熱現像シートAは略34℃から114.5℃の
熱現像温度まで段階的に昇温される。続いて、熱現像シ
ートAは現像部III に搬送される。現像部IIIに搬送さ
れた熱現像シートAは、熱板3Aと搬送ローラ3Bとで
搬送されながら114.5℃から目標の現像温度である
118.5℃まで昇温され、且つ、同温度を維持して所
定時間加熱されて冷却部IVへと搬送される。
【0031】次に、熱現像装置1は、冷却部IVの第一冷
却領域E1において第一冷却工程を実施する。具体的に
は、現像部III で現像温度118.5℃まで昇温した熱
現像シートAを、この現像温度よりも低い略112.5
℃の回転体対4(一対の搬送ローラ4A,4B)で挟持
搬送することにより、シート温度を110℃まで低下し
て現像の進行を抑制させる。この温度110℃は、現像
温度118.5℃との温度差で熱現像シートAに物理的
変化による画質劣性が認識できない程度の温度である。
これにより、現像の進行を抑制(停止)させ、外界の温
度変化に伴う現像時間のバラツキを最小化して画像劣性
を抑えることができる。つまり、この回転体対4が存在
しない場合、冷却部IV内の空間温度が外界の温度によっ
て僅かであるが影響を受け、現像時間にバラツキを生じ
ることになる。
【0032】また、第一冷却領域E1の近傍において、
熱現像装置1は上部ケーシング30に仕切壁31を備え
て現像部III と冷却部IVとを仕切っているので、現像部
IIIの熱が冷却部IVの内部に侵入することを防ぎ、熱現
像シートAの現像時間をより正確に管理することができ
る。
【0033】次いで、熱現像装置1は、冷却部IVの第二
冷却領域E2において第二冷却工程を実施する。具体的
には、熱現像シートAを、回転体対4の冷却温度よりも
更に低温の空気中に非接触で所定距離だけ搬送すること
で、シート自重によって湾曲させながら自然冷却させ
る。
【0034】この第二冷却領域E2では、第一冷却領域
E1で現像進行を停止させたといえども、未だシート支
持体の軟化点温度を越えている軟らかい熱現像シートA
を、外部からの負荷をかけないように徐冷する。つま
り、熱現像シートAを非接触で空気中に搬送してシート
自重で湾曲させることで、外部から負荷を出来る限りか
けないようにし、且つ、熱現像シートA自身の剛性を高
めて、急激な温度変化による物理的変形を防止してい
る。
【0035】続いて、熱現像装置1は、冷却部IVの第三
冷却領域E3において第三冷却工程を実施する。具体的
には、熱現像シートAをガイド部材5Aに接触させなが
ら搬送して、熱現像シートAの温度をシート支持体の軟
化点温度(約80℃)より低い60℃以下(略56℃)
まで冷却する。すなわち、熱現像シートAをガイド部材
5Aに接触させることで、第二冷却領域E2でシート自
重により湾曲した熱現像シートAを逆方向に湾曲させ
る。これにより、熱現像シートAから湾曲形状が取り除
かれるとともに、熱現像シートA自身の剛性が一層高め
られて、物理的変形を抑えることができる。従って、冷
却時の物理的変形による画質劣化を抑制できる。
【0036】さらに、第三冷却領域E3により、自然湾
曲した熱現像シートAを強制的に逆向きに湾曲させ、ガ
イド部材5Aの平面に沿ったほぼ平坦状な状態で搬送さ
せて軟化点温度(略80°C)より低い60℃弱まで冷
却することができる。これにより、排出される熱現像シ
ートAにおける湾曲形状の残留が防止される。
【0037】次に、熱現像装置1は、冷却部IVの第四冷
却領域E4において第四冷却工程を実施する。具体的に
は、ガイド部材5Aに接触搬送された熱現像シートAを
搬出ローラ6A,6Bで挟持搬送することで、シート温
度を60℃弱(略56℃)から、搬出される熱現像シー
トAを直接手で触れても大丈夫な程度の温度40°C強
(略44℃)まで低下させる。これにより、搬出された
熱現像シートAの取り出して後工程へ運ぶ時間を短縮さ
せることができる。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1に
よる熱現像装置における冷却方法によれば、第一冷却工
程において、加熱現像された熱現像シートを現像温度よ
りも低い所定温度の回転体対で挟持搬送することによ
り、熱現像シートの温度を低下させて現像の進行を抑制
させるようにした。よって、現像時間が正確に管理で
き、外界の温度変化による影響が受け難くなり、現像時
間のバラツキによる画質変化を抑制できる。
【0039】第二冷却工程において、回転体対から排出
される熱現像シートを、回転体対の温度よりも低温の空
気中において非接触で所定距離だけ搬送することによ
り、シート自重によって湾曲させながら冷却するように
した。よって、シート支持体の軟化点温度を越えている
軟らかい熱現像シートを、外部からの負荷をかけないよ
うにして自然冷却できるので、熱現像シートにシワが発
生することを防ぐことができる。さらに、シート自重で
湾曲させることで熱現像シート自身の剛性を高めること
ができる。加えて、熱現像シートを方向の異なる湾曲変
形により熱現像シートの剛性をさらにアップして、冷却
時の物理的変形による画質劣化を抑制できる。
【0040】第三冷却工程において、熱現像シートをガ
イド部材に接触させながら搬送してシート支持体の軟化
点温度以下まで冷却するようにした。よって、湾曲方向
を反対方向に強制的に変化させることにより、湾曲した
シート形状を元の平面形状に戻すことができる。
【0041】また、請求項2による熱現像装置によれ
ば、第一冷却領域において、熱現像シートの温度を低下
させて現像の進行を抑制させるようにしているので、現
像時間を管理でき、外界の温度変化による影響が受け難
くなり、現像時間のバラツキによる画質変化を抑制でき
る。また、第二冷却領域において、シート自重によって
湾曲させながら自然冷却するようにしているので、シー
ト支持体の軟化点温度を越えている軟らかい熱現像シー
トを、外部からの負荷をかけないように徐冷できて、熱
現像シートにシワが発生することを防ぐことができる。
さらに、シート自重で湾曲させることで熱現像シート自
身の剛性を高めることができる。また、第三冷却領域に
おいて、熱現像シートを、湾曲形状を矯正しながら搬送
してシート支持体の軟化点温度以下まで冷却するように
しているので、熱現像シートの剛性をさらにアップさ
せ、冷却時の物理的変形による画質劣化が抑制できる。
さらに、第四冷却領域において、シート温度をさらに低
下させて熱現像シートを直接手に触れることができるよ
うにしているのて、機外に搬出された熱現像シートを後
工程へ運ぶ時間を短縮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱現像装置を示す側面図である。
【図2】本発明に係る熱現像装置を示す要部拡大図であ
る。
【図3】本発明に係る熱現像装置における冷却方法を説
明するグラフである。
【図4】従来の熱現像装置の断面図である。
【符号の説明】
1 熱現像装置 4 回転体対 5A ガイド部材 III 現像部 IV 冷却部 A 熱現像シート E1 第一冷却領域 E2 第二冷却領域 E3 第三冷却領域 E4 第四冷却領域

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の現像温度で加熱現像された熱現像
    シートを冷却する冷却方法において、 前記加熱現像された熱現像シートを現像温度よりも低い
    所定温度の回転体対で挟持搬送することにより前記熱現
    像シートの温度を低下させて現像の進行を抑制させる第
    一冷却工程と、 前記回転体対から排出される前記熱現像シートを、前記
    回転体対の温度よりも低温の空気中に非接触で所定距離
    だけ搬送することによりシート自重によって湾曲させな
    がら冷却する第二冷却工程と、 前記熱現像シートをガイド部材に接触させながら搬送し
    て熱現像シートをそのシート支持体の軟化点温度以下ま
    で冷却する第三冷却工程と、 を順次通過させて徐冷することを特徴とする熱現像シー
    ト冷却方法。
  2. 【請求項2】 所定の現像温度で加熱現像された熱現像
    シートを冷却する冷却部を具備した熱現像装置におい
    て、 前記冷却部が、前記加熱現像された熱現像シートを現像
    温度よりも低い所定温度の回転体対で挟持搬送すること
    により前記熱現像シートの温度を低下させて現像の進行
    を抑制させる第一冷却領域と、 前記回転体対から排出される前記熱現像シートを、前記
    回転体対の温度よりも低温の空気中に非接触で所定距離
    だけ搬送することによりシート自重によって湾曲させな
    がら冷却する第二冷却領域と、 湾曲した前記熱現像シートを接触搬送させることで熱現
    像シートの湾曲形状を矯正するガイド部材を備えるとと
    もに前記熱現像シートをそのシート支持体の軟化点温度
    以下まで冷却する第三冷却領域と、 前記ガイド部材に接触搬送された前記熱現像シートを挟
    持搬送して機外に搬出させる搬出ローラを備えるととも
    に熱現像シートの温度をさらに低下させる第四冷却領域
    とを装備したことを特徴とする熱現像装置。
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