JPH11295869A - 熱現像感光材料の搬送装置 - Google Patents

熱現像感光材料の搬送装置

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JPH11295869A
JPH11295869A JP10647598A JP10647598A JPH11295869A JP H11295869 A JPH11295869 A JP H11295869A JP 10647598 A JP10647598 A JP 10647598A JP 10647598 A JP10647598 A JP 10647598A JP H11295869 A JPH11295869 A JP H11295869A
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JP
Japan
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photothermographic material
image
rollers
transport
photothermographic
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JP10647598A
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English (en)
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Akihiro Hashiguchi
昭浩 橋口
Miyuki Endo
幸 遠藤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱現像感光材料に形成した画像のしわや傷に
よる損傷を防止する。 【解決手段】 熱現像装置10に設けている搬送部18
には、搬送方向と直交する方向の両側にローラ対24が
設けられている。搬送部へ送り込まれた熱現像感光材料
は、幅方向の両端部の非画像部分(領域12B)がロー
ラ対に挟持されて搬送される。これにより、熱現像感光
材料は、画像領域12Aの感光層へローラ等が接触する
ことがなく、加熱中にローラ等が接触して発生するしわ
や傷等による品質低下が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱されることに
より潜像が顕像化される熱現像感光材料の搬送に用いる
熱現像感光材料の搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】写真感光材料には、現像液、定着液等の
処理液を用いた湿式現像方式によって感光材料に形成し
ている潜像を顕像化する感光材料に加えて、処理液を用
いない乾式現像方式によって顕像化する感光材料があ
る。
【0003】乾式現像方式の一例としては、画像用に露
光された感光材料を受像材料を重ね合わせて加熱及び加
圧することにより、露光によって感光材料に形成した潜
像に応じた画像を受像材料に転写する方式、画像用に露
光された感光材料を処理材料と重ね合わせて加熱及び加
圧することにより、露光によって感光材料に形成された
潜像に応じた画像を感光材料に形成する方式の他に、光
触媒として作用するハロゲン化銀、画像形成物質として
作用する銀塩、銀イオン用還元剤等をバインダー内分散
させた感光層を有する感光材料を画像用に露光した後、
所定温度に加熱することにより、露光によって形成され
た潜像を顕像化する方式がある。本明細書では、以下、
これらの乾式現像方式に使用される感光材料を総称して
「熱現像感光材料」と言う。なお、前2者の乾式現像方
式では、現像促進ないし画像形成促進のために少量の水
が使用されても良い。
【0004】ところで、感光材料の現像処理等を行なう
装置では、ローラ対によって感光材料を挟持しながら搬
送する構成が一般的となっている。また、熱現像感光材
料を加熱現像する熱現像装置では、加熱ドラムと加熱ド
ラムの周囲に配置した多数のローラを備えたものが一般
的となっている。このような熱現像装置では、ローラに
よって熱現像感光材料を押えながら加熱ドラムに巻きか
けて、加熱ドラムを回転させることにより熱現像感光材
料を搬送しながら、加熱ドラムの熱で熱現像材料を加熱
するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、熱現像
感光材料の感光層は、加熱されることにより硬化するも
のが一般的であり、加熱前はその表面が傷つき易い状態
となっている。このため、例えば、加熱のみによって潜
像が顕像化される熱現像感光材料では、加熱中に熱現像
感光材料の感光層にローラ等が接触すると、感光層に傷
を生じさせたり、現像処理の終了した熱現像感光材料の
感光層上にローラの接触跡がしわとなって残ってしまう
ことがあり、この傷やしわが熱現像感光材料に形成され
た画像の仕上がり品質を低下させてしまうと言う問題が
生じる。
【0006】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、熱現像感光材料又は熱現像感光材料によって形成
した画像の仕上がり品質を低下させてしまう傷やローラ
の接触跡を生じさせてしまうことがなく、熱現像感光材
料の処理に好ましい熱現像感光材料の搬送装置を提案す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
加熱されることにより露光によって形成された潜像が顕
像化される熱現像感光材料を搬送する熱現像感光材料の
搬送装置であって、前記熱現像感光材料の周縁部のに設
けられている非画像部分を係止して搬送力を付与する搬
送手段を備えたことを特徴とする。
【0008】この発明によれば、熱現像感光材料の非画
像部分のみを係止して搬送する。熱現像感光材料に画像
を形成するときに、周縁部に非画像部分を設け、この非
画像部分を係止して熱現像感光材料を搬送することによ
り、画像が形成されている部分にローラ等の搬送手段を
接触させる必要がなく、画像部分にローラ等を接触させ
ることによるしわや傷等が発生するのを防止できる。
【0009】これにより、熱現像感光材料の画像部分の
しわや傷等によって熱現像感光材料に形成された画像の
仕上がり品質を損ねてしまうのを防止することができ
る。
【0010】請求項2に係る発明は、前記搬送手段が、
前記熱現像感光材料の搬送方向と直交する方向の両側に
配置されて前記熱現像材料の搬送方向と直交する幅方向
の両端部の非画像部分を挟持する挟持手段を備え、前記
挟持手段によって前記熱現像感光材料を挟持しながら搬
送することを特徴とする。
【0011】この発明によれば、熱現像感光材料の幅方
向の両端部の非画像部分を挟持手段によって挟持して支
持しながら搬送する。
【0012】請求項3に係る発明は、前記熱現像感光材
料の幅方向の少なくと一方の端部の非画像部分に所定の
間隔の送り孔が形成されているときに、前記搬送手段と
して前記熱現像感光材料の送り孔に係合しながら回転し
て熱現像感光材料を搬送するスプロケットを備えたこと
を特徴とする。
【0013】この発明によれば、熱現像感光材料の非画
像部分に送り孔を形成し、搬送手段としてこの送り孔に
係合しながら回転するスプロケットを設けている。
【0014】このように、熱現像感光材料の幅方向の両
端部の非画像部分に係止ないし非画像部分を挟持する搬
送手段を用いることにより、熱現像感光材料の幅方向の
中間部が開放される。これにより、例えば熱現像感光材
料を加熱現像するときに、加熱手段を熱現像感光材料の
表面に接近するように配置することができ、熱現像感光
材料の画像が形成されている領域を均一にかつ効率的に
加熱することができる。
【0015】なお、熱現像感光材料の加熱現像を行なう
ときには、熱現像感光材料の搬送方向を略水平方向に搬
送するようにしても良いが、水平方向に対して所定の角
度で傾斜又は湾曲させた搬送路を形成するようにしても
良い。
【0016】例えば、搬送路を水平方向に対して傾斜さ
せることにより、搬送路を挟んで加熱手段を配置して、
搬送路中の空気を加熱するようにしたときに、搬送路中
の空気に対流を生じさせ、搬送路中の空気の温度の均一
化を図ることができる。これにより、熱現像感光材料を
一定の温度の空気中を搬送しながら加熱することがで
き、加熱温度にムラが生じることによる現像ムラの発生
を防止でき、仕上がり品質の高い画像が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。 [第1の実施の形態]図2及び図3には、本発明の第1
の実施の形態に係る熱現像装置10の概略構成が示され
ている。この熱現像装置10は、画像露光によって潜像
が形成された熱現像感光材料12を搬送しながら加熱す
る。
【0018】なお、熱現像装置10は、単体で図示しな
いケーシング内に収容されて、熱現像感光材料12を露
光して潜像を形成する出力装置から送り込まれる熱現像
感光材料12を連続して処理するものであっても良く、
出力装置と一体で同一のケーシング内に収容されたもの
であっても良い。
【0019】本実施の形態に適用した熱現像感光材料1
2は、支持体の一方の面に感光層が形成されており、加
圧することなく所定の温度で加熱するのみで、露光によ
って感光層に形成されている潜像が顕像化されるもので
ある。また、熱現像感光材料12としては、形成される
画像が単色のものであっても良く、カラー画像が形成さ
れるものであっても良い。
【0020】図3に示されるように、この熱現像装置1
0は、熱現像感光材料12の挿入側に挿入ローラ対14
が設けられ、排出側に排出ローラ対16が設けられてい
る。図示しない挿入口から挿入された熱現像感光材料1
2は、挿入ローラ対14によって挟持されて引き入れら
れた後、排出ローラ対14へ向けて矢印A方向へ搬送さ
れ、排出ローラ対16によって機外へ送り出される。な
お、一例として熱現像感光材料12は、感光層が上方
(図3の紙面上方)へ向けられて挿入されるようにして
いる。
【0021】図2及び図3に示されるように、熱現像装
置10には、挿入ローラ対14と排出ローラ対16の間
に、搬送部18を形成する側板20、22が対で設けら
れている。側板20、22は、上下に配置された上板2
0A、22Aと下板20B、22Bによって形成されて
いる。
【0022】側板20、22には、互いに対向する面に
複数のローラ対24が配置されている。それぞれのロー
ラ対24は、下方側の下板20B、22Bに配置されて
いるコロ26と上方側の上板20A、22Aに配置され
ているコロ26が対向されて形成されている。
【0023】図2に示されるように、コロ26のそれぞ
れは、側板20又は側板22へ向けてシャフト28が突
設されており、それぞれのシャフト28が図示しない軸
受を介して上板20A、22A又は下板20B、22B
に軸支されている。なお、側板20の上板20Aと下板
20Bの間及び側板22の上板22Aと下板22Bの間
には、図示しない付勢手段が設けられており、この付勢
手段によって互いに接近する方向に付勢されながら組付
けられることにより、ローラ対24のコロ26の間に熱
現像感光材料12を挟持する付勢力が付与される。
【0024】側板20、22から突出されたコロ26の
シャフト28のそれぞれには、ギヤ30が取付けられて
いる。互いに対向するように上下に配置されたコロ26
のギヤ30が噛合しており、これにより、ローラ対24
が熱現像感光材料12の搬送方向へ一体に回転するよう
になっている。
【0025】一方、側板20、22には、互いに隣接す
るギア30の間の下方にギヤ32が取付けられている。
このギヤ32は、下板20B、22Bから突設されたシ
ャフト32Aに軸支されており、下側のギヤ30のそれ
ぞれと噛合している。なお、図2では、一方の側板22
側のみを示し、他方の側板20側の図示を省略してい
る。
【0026】側板20、22のそれぞれのギヤ32の一
つには、駆動源として設けられている図示しないモータ
の駆動力が伝達されるようになっている。これにより、
このモータの駆動力がギヤ32及びギヤ30を介して側
板20、22に取付けているコロ26へ伝達され、ロー
ラ対24が一体で回転するようになっている。
【0027】図1には、搬送部18の概略構成を示して
おり、搬送部18へ送り込まれる熱現像感光材料12
は、中央部が潜像の形成される画像領域12Aとなって
おり、幅方向(搬送方向と直交する方向)の両端部の所
定幅の領域12Bを含む周縁部が非画像部分となってい
る。
【0028】側板20、22の間隔は、側板20、22
に設けられたローラ対24が挿入ローラ対14によって
側板20、22の間に送り込まれた熱現像感光材料12
の幅方向の端部の非画像部分(領域12B)に対向する
ようになっている。これにより、熱現像感光材料12
は、ローラ対24によって幅方向の端部が挟持されなが
ら側板20、22の間を搬送されるようになっている。
なお、挿入ローラ対14の上流側には、図示しない挿入
センサが設けられており、熱現像感光材料12が挿入ロ
ーラ対14に送り込まれたことを検出すると、搬送部1
8が作動して、挿入ローラ対14及び排出ローラ対16
と共にローラ対24が回転駆動される。
【0029】図2乃至図3に示されるように、一対の側
板20、22の間には、加熱手段として複数のヒータボ
ックス34が設けられている。ヒータボックス34は、
上下に対で配置されており、ローラ対24によって挟持
されて搬送される熱現像感光材料12は、ヒータボック
ス34の間を通過するようになっている。すなわち、ヒ
ータボックス34の間に熱現像感光材料12の搬送路が
形成されている。
【0030】ヒータボックス34は、例えばアルミニウ
ム等によって略矩形の箱体形状に形成されており、熱現
像感光材料12の搬送路と反対側の面が開放されてい
る。また、互いに対向するヒータボックス34は、熱現
像感光材料12の搬送方向の上流側の端部が互いに離間
する方向へ傾斜されており、ローラ対24によって搬送
される熱現像感光材料12は、先端が確実にヒータボッ
クス34の間へ案内されるようになっている。
【0031】なお、ヒータボックス34は、熱現像感光
材料12の搬送路側の面にテフロンコーティング等が施
された表面処理層36が形成されており、熱現像感光材
料12が接触したときの損傷防止処理が施されている。
【0032】このヒータボックス34には、内部の搬送
路側の面に薄板状に形成された面状ヒータ38が取付け
られている。ヒータボックス34は、この面状ヒータ3
8によって所定の温度となるように加熱される。これに
より、ヒータボックス34は、輻射熱を放出しながら熱
現像感光材料12の搬送路中の空気を加熱する。なお、
それぞれのヒータボックス34内の面状ヒータ38は、
熱現像感光材料12が均一にかつ所定の温度となるよう
に温度制御がなされている。
【0033】したがって、ヒータボックス34の間に形
成されている搬送路を通過する熱現像感光材料12は、
搬送路中の空気とヒータボックス34から放出される輻
射熱によって均一に加熱されて所定の温度に維持され
る。
【0034】なお、挿入ローラ対14、排出ローラ対1
6及びローラ対24のそれぞれは、少なくとも熱現像感
光材料12に接触する外周部が熱伝導率の低い材質によ
って形成されており、これらのローラが熱現像感光材料
12に接触したときに熱現像感光材料12へ熱の影響を
及ぼすのを抑えるようにしている。
【0035】次に本実施の形態の作用を説明する。
【0036】熱現像装置10は、ヒータボックス34内
の面状ヒータ38のそれぞれに通電して、ヒータボック
ス34及びヒータボックス34の周囲の空気が所定の温
度となることにより熱現像感光材料12の現像処理(熱
現像処理)が可能となる。
【0037】熱現像装置10は、図示しない出力装置に
よって画像露光された熱現像感光材料12の先端部が、
挿入ローラ対14へ向けて送り込まれたことを図示しな
い挿入センサによって検出すると、搬送部18の作動を
開始する。これにより、挿入ローラ対14及びは排出ロ
ーラ対16と共に側板20、22に設けているローラ対
24が回転駆動を開始する。
【0038】熱現像感光材料12は、挿入ローラ対14
が回転駆動されることにより、熱現像装置10内へ引き
入れられ、側板20、22の間へ送り込まれる。側板2
0、22内に送り込まれた熱現像感光材料12は、側板
20、22に設けられているローラ対24によって幅方
向の両端部の非画像部分が挟持され、幅方向の中間部が
浮いた状態で支持されながら、側板20、22の間を搬
送される。
【0039】一方、側板20、22の間には、熱現像感
光材料12の搬送路を挟んで上下にヒータボックス34
が配置されており、ヒータボックス34内の面状ヒータ
38によって搬送路中の空気が加熱されている。また、
ヒータボックス34は、面状ヒータ38によって加熱さ
れることにより、輻射熱を放出している。
【0040】これにより、側板20、22の間を搬送さ
れる熱現像感光材料12は、搬送路中の空気とヒータボ
ックス34から放出される輻射熱によって加熱されるこ
とにより、熱現像感光材料12の感光層に形成されてい
る潜像が顕像化される。
【0041】ところで、加圧することなく加熱するのみ
で潜像が顕像化される熱現像感光材料12は、現像処理
が終了することにより感光層が硬化して安定するが、現
像処理前は、乳剤が膨潤しており、感光層が柔らかくな
っている。特に加熱現像途中では、感光層がもっとも柔
らかく、しわや擦り傷等の傷が発生し易く、現像途中で
発生したしわや擦り傷等は、そのまま残ってしまい、熱
現像感光材料12に形成した画像の仕上がり品質を損ね
てしまう。
【0042】このような熱現像感光材料12の処理に用
いる熱現像装置10に設けている搬送部18は、熱現像
感光材料12の幅方向の両端部に設けられている非画像
部分をローラ対24によって挟持して搬送するため、搬
送用のローラが熱現像感光材料12の幅方向の中央部の
画像部分に接触することがない。
【0043】したがって、加熱現像途中に熱現像感光材
料12の搬送用に設けているローラ等が熱現像感光材料
の感光層に接触することがなく、感光層にローラが接触
することにより発生するしわ等の接触跡が生じることが
ないのは勿論、加熱現像途中の熱現像感光材料12の感
光層にローラ等が接触することによる擦り傷等の発生も
確実に防止することができる。
【0044】これにより、熱現像感光材料12にしわや
擦り傷等がない仕上がり品質の良い画像を形成すること
ができる。
【0045】また、熱現像装置10に設けている搬送部
18は、ローラ対24を熱現像感光材料12の幅方向の
両端部にのみ配置しているため、熱現像感光材料の中央
部の画像部分が通過する領域を大きく開放することがで
きる。これにより、加熱手段となるヒータボックス34
を搬送される熱現像感光材料12に接近するように配置
でき、熱現像感光材料12の画像部分を、効率よく均一
に加熱することが可能となる。
【0046】なお、第1の実施の形態では、上下に配置
したヒータボックス34のそれぞれを、熱現像感光材料
12から離しているが、熱現像感光材料12のしわや傷
の発生を防止するためには、少なくとも感光層にローラ
等が接触するのを防止できれば良い。
【0047】このため、図4に示されるように、熱現像
感光材料12の感光層とは反対側(図4の紙面下側)の
面(裏面)に対向するヒータボックス34に熱現像感光
材料12が当接するように配置しても良い。すなわち、
熱現像感光材料12を感光層が上方へ向くように搬送す
るときに、熱現像感光材料12の裏面にヒータボックス
34が当接するように配置しても良い。
【0048】これにより、熱現像感光材料12の裏面と
接触する下側のヒータボックス34に熱現像感光材料1
2を搬送するときのガイドの機能を持たせることがで
き、熱現像感光材料12の幅方向の両端部をローラ対2
4によって挟持したときの幅方向の中間部の撓みを防止
した円滑な搬送が可能となる。また、熱現像感光材料1
2が、直接ヒータボックス34に接触するので、より効
率的に熱現像感光材料12を加熱することができる。
【0049】また、第1の実施の形態では、熱現像感光
材料12の幅方向の端部をローラ対24によって挟持し
て搬送するように説明したが、熱現像感光材料12の幅
方向の両端部の非画像部分を挟持して搬送する搬送手段
は、これに限るものではない。
【0050】例えば、図5に示される搬送部50であっ
ても良い。この搬送部40は、熱現像感光材料12の搬
送方向と直交する方向の両側に、無端の搬送ベルト42
を設けている。搬送ベルト42は、上下に対で設けられ
ており、それぞれ、複数のプーリー44に巻掛けられて
いる。搬送ベルト42は、プーリー44に図示しないモ
ータ等の駆動源の駆動力が伝達されることにより、熱現
像感光材料12の搬送方向に沿って一体で回転移動する
ようになっている。
【0051】搬送ベルト42は、熱現像感光材料12の
幅方向の両端部に設けられている非画像部分を挟持する
ように配置されている。
【0052】これにより、搬送部40では、熱現像感光
材料12が送り込まれることにより、上下に対で配置さ
れている搬送ベルト42の間で熱現像感光材料12の幅
方向の端部の非画像部分を挟持する。この状態で搬送ベ
ルト42が回転移動されることにより、熱現像感光材料
12は、中央部の画像部分にローラ等が接触されること
なく円滑に搬送される。
【0053】また、搬送手段としては、対で配置した搬
送ベルト42や、ローラ対24のみでなく、搬送ベルト
42とコロ26によって熱現像感光材料12を挟持して
搬送するものであっても良い。すなわち、図5の上側の
搬送ベルト42に代えて所定の間隔でコロ26を配置
し、下側の搬送ベルト42とコロ26との間で熱現像感
光材料12の幅方向の端部の非画像部分を挟持しながら
搬送するようにしても良い。 [第2の実施の形態]次に本発明の第2の実施の形態を
説明する。なお、以下で説明する第2の実施の形態の基
本的構成は、第1の実施の形態と同一であり、主に第1
の実施の形態と異なる構成を説明する。
【0054】図6に示されるように、この第2の実施の
形態に適用する熱現像感光材料48には、搬送方向と直
交する方向の両端部に所定の間隔で送り孔48Aが穿設
されている。すなわち、熱現像感光材料48は、熱現像
感光材料12の幅方向の両端部の非画像部分に送り孔4
8Aが形成されたものとなっている。
【0055】一方、この熱現像感光材料48を搬送する
搬送部50は、熱現像感光材料48の送り孔48Aに係
合するスプロケット52を備えている。このスプロケッ
ト52は、熱現像感光材料48の幅方向の両端部に対向
して対で設けられている。また、このスプロケット52
は、熱現像感光材料48の搬送方向に沿って複数対設け
られており、それぞれのスプロケット52が図示しない
駆動手段の駆動力によって一定速度で回転するようにな
っている。
【0056】熱現像感光材料48の搬送方向に沿ったス
プロケット52の間隔は、熱現像感光材料48の搬送方
向に沿った長さよりも短い間隔となっている。すなわ
ち、熱現像感光材料48が搬送部50内を搬送されてい
るときに、何れかのスプロケット52が熱現像感光材料
48の送り孔48Aに係合するようになっている。
【0057】熱現像感光材料48の搬送方向に沿って配
置されているスプロケット52の間には、ガイド板54
が配置されている。また、それぞれのガイド板54に
は、隣接するスプロケット52の上流側にコロ56が配
置されている。
【0058】スプロケット52によって搬送される熱現
像感光材料12は、幅方向の両端部がガイド板54上を
移動して、スプロケット52の近傍でガイド板54とコ
ロ56に挟持されることにより、円滑にかつ確実に送り
孔48Aにスプロケット52が係合するようになってい
る。
【0059】このように構成された搬送部50において
もヒータボックス34等の加熱手段をガイド板52の間
に配置することにより、熱現像感光材料48の熱現像処
理時の搬送に用いることができる。
【0060】画像露光された熱現像感光材料48は、搬
送部50へ送り込まれることにより、スプロケット52
の回転駆動が開始されると共に、幅方向の両端の非画像
部分に形成している送り孔48Aにスプロケット52が
係合する。
【0061】これにより、搬送部50では、熱現像感光
材料48を引き入れて、幅方向の両端部をガイド板54
上で支持しながら搬送する。これにより、熱現像感光材
料48は、順にスプロケット52に係止されって搬送さ
れ、送り出される。
【0062】この第2の実施の形態に適用した搬送部5
0においても、熱現像感光材料48の感光層に接触する
ことがないので、熱現像感光材料48の加熱現像処理に
用いても、感光層にしわや傷等を生じさせることがな
く、熱現像感光材料48に仕上がり品質の高い画像を形
成することができる。
【0063】このように、熱現像感光材料12、48を
加熱して現像処理するときに、熱現像感光材料12、4
8の幅方向の両端部に形成される非画像部分を係止して
搬送することにより、加熱される熱現像感光材料12、
48の感光層にローラ等が接触することがないので、加
熱現像途中で膨潤している感光層にローラ等が接触する
ことによる擦り傷等の発生や、膨潤している感光層がロ
ーラ等によって押圧することにより生じるしわの発生を
確実に防止でき、しわや傷によって熱現像感光材料1
2、48に形成される画像の仕上がり品質が低下するの
を確実に防止することができる。
【0064】なお、本実施の形態では、熱現像感光材料
の幅方向の両端部の非画像部分を係止して搬送するよう
に説明したが、非画像部分であれば、幅方向の端部に限
らず搬送方向に沿った端部を係止して搬送するものであ
っても良い。
【0065】図7には、熱現像感光材料58の搬送方向
の先端部を係止して搬送する搬送部60を示している。
熱現像感光材料58は、熱現像感光材料12の搬送方向
の先端部の非画像部分に複数のパンチ孔58Aを穿設し
たものである。
【0066】搬送部60は、熱現像感光材料58の幅方
向の両端部を支持しながら案内するガイド62が設けら
れている。また、この搬送部60の熱現像感光材料58
の搬送方向の上流側及び下流側には、巻掛けローラ64
が設けられ、また、下流側の巻掛けローラ64の下方に
は、プーリ66が配置されている。
【0067】熱現像感光材料58は、それぞれのパンチ
孔58Aにワイヤ68に設けられているフック68Aが
挿入されてワイヤ68に係止されている。このワイヤ6
8は、巻掛けローラ64及びプーリ66に巻掛けられて
いる。これにより、プーリ66が図示しない駆動手段の
駆動力によって回転駆動されるとワイヤ68がガイド6
2の間を移動する。
【0068】これにより、ワイヤ68のフック68Aに
係止されている熱現像感光材料58が、幅方向の両端部
をガイド62に支持されてガイド62の間を搬送され
る。
【0069】このように、熱現像感光材料58の先端部
を係止ないし保持しながら搬送するようにして、熱現像
感光材料58の感光層にローラ等を接触させることなく
搬送することができる。
【0070】また、本実施の形態では、熱現像感光材料
12等を略水平に搬送するように説明したが、これに限
るものではない。例えば図8に示されるように、熱現像
感光材料12の搬送路を水平方向(矢印H方向)に対し
て所定の角度θで傾斜するようにしても良い。このよう
に構成することにより、ヒータボックス34によって加
熱された搬送路中の空気がヒータボックス34に囲まれ
た搬送路中で対流し、略均一な温度をすることができ
る。
【0071】したがって、熱現像感光材料12が略均一
な温度の空気中を搬送されることにより、現像開始から
終了まで熱現像感光材料を均一な温度に加熱することが
でき、加熱されるときの温度ムラによる仕上がりムラの
発生を防止することができる。
【0072】さらに、本実施の形態では、熱現像感光材
料12等を直線状に搬送するように説明したが、搬送路
の形状はこれに限るものではなく、熱現像感光材料12
の幅方向から見て搬送路が上方へ凸となるか下方へ凸と
なるように湾曲させるようにしても良い。
【0073】図9には、一例として、熱現像感光材料1
2の搬送路が上方へ凸となるように湾曲させた搬送部7
0の概略を示している。この搬送部70は、多数のロー
ラ対24によって湾曲した熱現像感光材料12の搬送路
を形成している。
【0074】このように搬送路を湾曲させることによ
り、略水平に形成した搬送路と熱現像感光材料12が搬
送される長さが同じでも、水平方向に沿った長さを短く
でき、装置の設置スペースを小さくすることができ、熱
現像感光材料12を処理する装置の省スペース化を図る
ことができる。
【0075】なお、本実施の形態では、加圧することな
く加熱するのみで潜像が顕像化される熱現像感光材料1
2を用いて説明したが、本発明は、この熱現像感光材料
12に限らず、受像材料と重ねあわせて加熱及び加圧す
ることにより受像材料に画像が転写される熱現像感光材
料、処理材料と重ね合わせて加熱及び加圧することによ
り画像が形成される熱現像感光材料など、乾式現像方式
に用いられる熱現像感光材料の搬送に適用することがで
きる。
【0076】また、本実施の形態では、熱現像装置での
熱現像感光材料の搬送装置として説明したが、これに限
らず種々の工程での熱現像感光材料の搬送に適用するこ
とができる。
【0077】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、熱
現像感光材料の周縁部の非画像部分を係止して搬送する
ので、熱現像感光材料を搬送するためのローラ等が感光
層の画像部分に接触するのを防止でき、ローラ等が感光
層に接触することにより生じる仕上がり品質の低下を防
止することができる。
【0078】また、本発明では、熱現像感光材料の幅方
向の端部の非画像部分を係止ないし保持して搬送するこ
とにより、画像が形成されている幅方向の中央部を開放
できるため、熱現像装置に用いたときに加熱手段を熱現
像感光材料に接近して配置できるので、均一な加熱が可
能となり、仕上がり品質の高い画像を得ることができる
と言う優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に適用した搬送部の概略を示
す斜視図である。
【図2】第1の実施の形態に適用した搬送部を示す概略
斜視図である。
【図3】第1の実施の形態に適用した搬送部を熱現像感
光材料の搬送方向と直交する方向から見た概略構成図で
ある。
【図4】下側のヒータボックスにガイドの機能を持たせ
た例を示す搬送方向と直交する方向から見た搬送部の概
略構成図である。
【図5】挟持手段の他の一例を示す搬送部の概略を示す
斜視図である。
【図6】第2の実施の形態に適用した搬送部の概略を示
す斜視図である。
【図7】熱現像感光材料の非画像部分として先端部を係
止して搬送する搬送部の概略を示す斜視図である。
【図8】熱現像感光材料の搬送方向を水平方向に対して
傾斜させた例を示す搬送部の概略構成図である。
【図9】熱現像感光材料の搬送路を湾曲させた例を示す
概略図である。
【符号の説明】
10 熱現像装置 12、48、58 熱現像感光材料 18、40、50、60、70 搬送部 24 ローラ対(搬送手段、挟持手段) 34 ヒータボックス 38 面状ヒータ 42 搬送ベルト(搬送手段、挟持手段) 48A 送り孔 52 スプロケット(搬送手段) 58A パンチ孔 66 プーリ(搬送手段) 68 ワイヤ(搬送手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱されることにより露光によって形成
    された潜像が顕像化される熱現像感光材料を搬送する熱
    現像感光材料の搬送装置であって、 前記熱現像感光材料の周縁部に設けられている非画像部
    分を係止して搬送力を付与する搬送手段を備えたことを
    特徴とする熱現像感光材料の搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送手段が、前記熱現像感光材料の
    搬送方向と直交する方向の両側に配置されて前記熱現像
    材料の搬送方向と直交する幅方向の両端部の非画像部分
    を挟持する挟持手段を備え、前記挟持手段によって前記
    熱現像感光材料を挟持しながら搬送することを特徴とす
    る請求項1に記載の熱現像感光材料の搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記熱現像感光材料の幅方向の少なくと
    一方の端部の非画像部分に所定の間隔の送り孔が形成さ
    れているときに、前記搬送手段として前記熱現像感光材
    料の送り孔に係合しながら回転して熱現像感光材料を搬
    送するスプロケットを備えたことを特徴とする請求項1
    に記載の熱現像感光材料の搬送装置。
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