JP2002169028A - 光損失フィルタ - Google Patents

光損失フィルタ

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JP2002169028A
JP2002169028A JP2000367344A JP2000367344A JP2002169028A JP 2002169028 A JP2002169028 A JP 2002169028A JP 2000367344 A JP2000367344 A JP 2000367344A JP 2000367344 A JP2000367344 A JP 2000367344A JP 2002169028 A JP2002169028 A JP 2002169028A
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mode light
period
optical
lpg
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Michiko Harumoto
道子 春本
Masaichi Mobara
政一 茂原
Hiroshi Suganuma
寛 菅沼
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化が可能であって所望の損失特性を更に
容易に実現することができる光損失フィルタを提供す
る。 【解決手段】 光損失フィルタ1は、第1の長周期グレ
ーティング10と第2の長周期グレーティング20とが
1つの光ファイバに形成されている。第1の長周期グレ
ーティング10におけるコアモード光と或る次数のクラ
ッドモード光との間の光結合が通信波長帯域内で最大と
なる波長と、第2の長周期グレーティング20における
同一次数のクラッドモード光とコアモード光との間の光
結合が最大となる波長との差が、100nm以上であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光導波路上に長周
期グレーティング(LPG: Long-Period Grating)が
形成された光損失フィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】周期が数百μmの屈折率変調(長周期グ
レーティング)が光導波領域に形成された光導波路(例
えば光ファイバ)は、その光導波路のコア領域に閉じ込
められて伝搬するコアモード光のうち特定波長のものを
クラッドモード光に変換し、そのクラッドモード光をク
ラッド領域の外部へ放射させる。すなわち、長周期グレ
ーティングが形成された光導波路は、波長選択性を有す
る光損失フィルタとして作用する。この光損失フィルタ
は、上述した損失発生メカニズムから判るように無反射
であるという特徴を有していることから、特定波長のコ
アモード光を無反射で減衰させたい用途に好適に用いら
れ、例えば、波長多重光通信における光増幅器の利得を
等化するための利得等化器などとして好適である。
【0003】光導波路のコア領域に通常の均一周期の長
周期グレーティングが形成された光損失フィルタの透過
特性は、図8に示すように、波長幅100nmにおいて
ガウス関数の形状を有しており、1つの損失ピークしか
有しない。しかし、上記利得等化器などとして用いられ
る光損失フィルタは、図9に示すような複雑な透過特性
を有することが要求される。このような要求を満たすに
は、図10に示すように、長周期グレーティングの両端
に余長部を設けたものを複数(図では3つ)作成して、
各長周期グレーティングをパッケージ内に収納する一方
で、各長周期グレーティングを余長部において融着接続
した後に補強材で補強する。この図に示した光損失フィ
ルタの損失特性は、複数の長周期グレーティングそれぞ
れの損失特性が重畳されたものとなる。
【0004】これは以下の理由に因るものと考えられ
る。すなわち、図10に示したような余長部で融着接続
する構成の光損失フィルタは、図11に示すように、融
着接続部の周囲が補強の為に樹脂でコーティングされる
ことから、前段の長周期グレーティングLPG-aでコア
モード光から変換されたクラッドモード光は、樹脂を経
て外部へ放射されて、後段の長周期グレーティングLP
G-bでコアモード光に再結合されることがない。このこ
とから、図10,図11に示したような光損失フィルタ
の損失特性は、図12に示すように、2つの長周期グレ
ーティングLPG-aおよびLPG-bそれぞれの損失特性
が重畳されたものとなる。なお、図12に示した損失特
性は、長周期グレーティングLPG-aにおける屈折率変
調の周期が361μmであってグレーティング長が13
mmであり、長周期グレーティングLPG-bにおける屈
折率変調の周期が356μmであってグレーティング長
が15mmである場合のものである。しかし、図10に
示したような余長部で融着接続する構成の光損失フィル
タは、大型のものとなってしまい、全体をパッケージに
収納することが困難である。
【0005】また、全体をパッケージに収納することが
可能な程度に小型化するためには、1つの光導波路上に
複数の長周期グレーティングを縦列に形成して光損失フ
ィルタを構成することが考えられる。この場合には、融
着接続の為の余長部を設ける必要がないことから、光損
失フィルタの全体を小型化することができる。しかし、
このような構成の光損失フィルタの損失特性は、1つの
光導波路上の複数の長周期グレーティングそれぞれの損
失特性が重畳されたものとはならず、所望のものとはな
らない。
【0006】これは以下の理由に因るものと考えられ
る。すなわち、1つの光導波路上に2つの長周期グレー
ティングLPG-aおよびLPG-bを縦列に形成して光損
失フィルタを構成した場合、図13に示すように、前段
の長周期グレーティングLPG-aでコアモード光から変
換されたクラッドモード光は、後段の長周期グレーティ
ングLPG-bでコアモード光に再結合される。このこと
から、この光損失フィルタの損失特性は、図14に示す
ように、2つの長周期グレーティングLPG-aおよびL
PG-bそれぞれの損失特性が重畳されたものとならず、
複雑なものとなり、また、特性予測が不能である。な
お、ここでの長周期グレーティングLPG-aおよびLP
G-bそれぞれは、図12で示したものと同様の構成であ
り、両者の間隔が2mmである。
【0007】これに対して、文献「M. Harumoto, et a
l., "Compact long-period gratingmodule with multi-
attenuation peaks", Electron. Lett., Vol.36, No.6,
pp.512-514 (2000)」には、小型化が可能であって所望
の損失特性を容易に実現することができる光損失フィル
タが記載されている。この文献に記載された光損失フィ
ルタは、図15に示すように、1つの光導波路上に2つ
の長周期グレーティングLPG-aおよびLPG-b5が縦
列に形成されたものであるが、通信に使用する波長帯域
内においてコアモード光が結合するクラッドモード光の
モード次数が長周期グレーティングLPG-aおよびLP
G-b5で互いに異なるものとされている。
【0008】例えば、前段の長周期グレーティングLP
G-aにおける屈折率変調の周期が361μmであってグ
レーティング長が13mmであり、後段の長周期グレー
ティングLPG-b5における屈折率変調の周期が415
μmであってグレーティング長が14mmであり、両者
の間隔が2mmであるとする。このとき、通信波長帯域
(1525nm〜1565nm)内においてコアモード
光が結合するクラッドモード光のモード次数は、前段の
長周期グレーティングLPG-aで6次であり、後段の長
周期グレーティングLPG-b5で5次である。したがっ
て、前段の長周期グレーティングLPG-aでコアモード
光から変換された6次クラッドモード光は、後段の長周
期グレーティングLPG-b5でコアモード光に再結合さ
れることが殆どない。このことから、図15に示したよ
うな光損失フィルタの損失特性は、図16に示すよう
に、2つの長周期グレーティングLPG-aおよびLPG
-b5それぞれの損失特性が重畳されたものと略等しくな
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図16には、2つの長
周期グレーティングLPG-aおよびLPG-b5が1つの
光導波路上に縦列に形成された場合の損失特性だけでな
く、2つの長周期グレーティングLPG-aおよびLPG
-b5の間に融着接続部が存在する場合の損失特性も示さ
れており、さらに、両者の差も示されている。この図か
ら判るように、通信波長帯域内においてコアモード光が
結合するクラッドモード光のモード次数が2つの長周期
グレーティングLPG-aおよびLPG-b5で互いに異な
るものとされていても、両者が1つの光導波路上に縦列
に形成された場合の損失特性は、両者間に融着接続部が
存在する場合の損失特性と比べると、通信波長帯域内に
おいて−0.25dB〜+0.32dB程度異なってい
る。
【0010】このように、上記文献に記載された光損失
フィルタの損失特性も、2つの長周期グレーティングL
PG-aおよびLPG-b5それぞれの損失特性が重畳され
たものとは異なっており、また、特性予測が容易ではな
い。このことに因り、例えば光伝送距離が数千kmにも
及ぶ長距離光通信システムは、システム動作が悪影響を
受け、通信特性が劣化してしまう。
【0011】本発明は、上記問題点を解消する為になさ
れたものであり、小型化が可能であって所望の損失特性
を更に容易に実現することができる光損失フィルタを提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光損失フィ
ルタは、コア領域およびクラッド領域を有する1つの光
導波路上に複数の長周期グレーティングが縦列に形成さ
れており、複数の長周期グレーティングのうちの第1の
長周期グレーティングにおけるコアモード光とクラッド
モード光との間の光結合が通信波長帯域内で最大となる
波長と、複数の長周期グレーティングのうちの第2の長
周期グレーティングにおける前記クラッドモード光とコ
アモード光との間の光結合が最大となる波長との差が、
100nm以上であることを特徴とする。また、より好
適には上記差が200nm以上であることを特徴とす
る。このようにすることで、小型化が可能であり、ま
た、所望の損失特性を容易に実現することができる。
【0013】また、本発明に係る光損失フィルタは、第
1および第2の長周期グレーティングのうち何れかが途
中に位相回転部を有することを特徴とする。この場合に
は、所望の損失特性を更に容易に実現することができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明にお
いて同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を
省略する。
【0015】先ず、図16に示したような特性誤差の原
因について図17〜図19を用いて説明する。図17
は、長周期グレーティングLPG-a単体におけるコアモ
ード光と各次数のクラッドモード光との結合に因る透過
特性を示す図であり、同図(b)は同図(a)を拡大し
て示したものである。図18は、長周期グレーティング
LPG-b5単体におけるコアモード光と各次数のクラッ
ドモード光との結合に因る透過特性を示す図である。図
19は、2つの長周期グレーティングLPG-aおよびL
PG-b5が1つの光導波路に形成されてなる光損失フィ
ルタにおけるモード結合の説明図である。ここでの長周
期グレーティングLPG-aおよびLPG-b5それぞれ
は、図15,図16で示したものと同様の構成である。
【0016】図17から判るように、長周期グレーティ
ングLPG-a単体では、通信波長帯域(1525nm〜
1565nm)においてコアモード光と6次クラッドモ
ード光とが強く結合しており、コアモード光の損失は、
6次クラッドモード光との結合により、波長1560n
m付近でピーク値2.8dB程度となる。また、図18
から判るように、長周期グレーティングLPG-b5単体
では、通信波長帯域においてコアモード光と5次クラッ
ドモード光とが強く結合しており、コアモード光の損失
は、5次クラッドモード光との結合により、波長154
0nm付近でピーク値2.3dB程度となる。
【0017】しかし、図17(b)の拡大図から判るよ
うに、長周期グレーティングLPG-a単体で、通信波長
帯域において、コアモード光と6次クラッドモード光と
の強い結合の他に、コアモード光と5次クラッドモード
光とが弱く結合している。長周期グレーティングLPG
-aにおけるコアモード光と5次クラッドモード光との弱
い結合は、コアモード光と5次クラッドモード光との結
合が最大となる波長1460nm付近のピークの裾の部
分の影響に因るものである。また、逆に、長周期グレー
ティングLPG-b5単体でも、通信波長帯域において、
コアモード光と5次クラッドモード光との強い結合の他
に、コアモード光と6次クラッドモード光とが弱く結合
している。長周期グレーティングLPG-b5におけるコ
アモード光と6次クラッドモード光との弱い結合は、コ
アモード光と6次クラッドモード光との結合が最大とな
る波長1700nm付近のピークの裾の部分の影響に因
るものである。
【0018】したがって、図19に示すように、前段の
長周期グレーティングLPG-aで僅かに生じた5次クラ
ッドモード光は、後段の長周期グレーティングLPG-b
5でコアモード光に再結合される。また、前段の長周期
グレーティングLPG-aでコアモード光から変換された
6次クラッドモード光は、後段の長周期グレーティング
LPG-b5でコアモード光に僅かに再結合される。この
ことから、図15に示したような光損失フィルタの損失
特性は、図16に示すように、2つの長周期グレーティ
ングLPG-aおよびLPG-b5それぞれの損失特性が重
畳されたものと僅かに相違する。
【0019】上述したように、この相違は、長周期グレ
ーティングLPG-aにおけるコアモード光と5次クラッ
ドモード光との結合が最大となる波長1460nm付近
のピークの裾の部分の影響や、長周期グレーティングL
PG-b5におけるコアモード光と6次クラッドモード光
との結合が最大となる波長1700nm付近のピークの
裾の部分の影響に因るものである。したがって、第1の
長周期グレーティングにおけるコアモード光と或る次数
のクラッドモード光との間の光結合が通信波長帯域内で
最大となる波長と、第2の長周期グレーティングにおけ
る前述のクラッドモード光と同一次数のクラッドモード
光とコアモード光との間の光結合が最大となる波長との
差が大きければ、上記影響が低減され得る、と考えられ
る。本発明は、以上のような本願発明者の考察に基づい
てなされたものである。
【0020】次に、本実施形態に係る光損失フィルタ1
について説明する。図1は、本実施形態に係る光損失フ
ィルタ1の構成図である。この光損失フィルタ1は、第
1の長周期グレーティング10と第2の長周期グレーテ
ィング20とが1つの光ファイバに形成されている。こ
の損失フィルタ1では、第1の長周期グレーティング1
0および第2の長周期グレーティング20それぞれは、
GeO2が添加されたコア領域31およびクラッド領域
32を有する1つの石英系の光ファイバにおいて、その
コア領域31に空間的な強度変調が施された紫外光(例
えばKrFエキシマレーザ光源から出力された波長24
8nmのレーザ光)が照射されて形成されている。第1
の長周期グレーティング10および第2の長周期グレー
ティング20の外側のクラッド領域32が被覆層33で
覆われている。
【0021】そして、この光損失フィルタ1では、第1
の長周期グレーティング10におけるコアモード光と或
る次数のクラッドモード光との間の光結合が通信波長帯
域内で最大となる波長と、第2の長周期グレーティング
20における同一次数のクラッドモード光とコアモード
光との間の光結合が最大となる波長との差が、100n
m以上であることを特徴とする。また、この差が200
nm以上であれば更に好適である。
【0022】以下では、第1の長周期グレーティング1
0を上述のLPG-a(周期361μm、グレーティング
長13mm)とし、第2の長周期グレーティング20を
種々のものとして、幾つかの実施例について述べる。
【0023】図2は、第1実施例の第2の長周期グレー
ティング20および光損失フィルタ1それぞれの損失特
性を示す図である。同図(a)は第2の長周期グレーテ
ィング20損失特性を示し、同図(b)は光損失フィル
タ1の損失特性を示す。この実施例では、第2の長周期
グレーティング20をLPG-b7(周期305μm、グ
レーティング長17mm)とした。この長周期グレーテ
ィングLPG-b7は、通信波長帯域内では、上述した長
周期グレーティングLPG-b5と同様の損失特性を有す
る。
【0024】図2(a)に示すように、この長周期グレ
ーティングLPG-b7は、コアモード光と7次クラッド
モード光との結合のピーク波長が1542nm付近であ
り、コアモード光と6次クラッドモード光との結合のピ
ーク波長が1420nm付近である。一方、図17
(a)に示すように、長周期グレーティングLPG-a
は、コアモード光と6次クラッドモード光との結合のピ
ーク波長が1560nm付近であり、コアモード光と7
次クラッドモード光との結合のピーク波長が1800n
m以上である(図示せず)。
【0025】すなわち、長周期グレーティングLPG-a
におけるコアモード光と6次クラッドモード光との間の
光結合が通信波長帯域内で最大となる波長1560nm
と、長周期グレーティングLPG-b7における6次のク
ラッドモード光とコアモード光との間の光結合が最大と
なる波長1420nmとの差が、100nm以上であ
る。また、長周期グレーティングLPG-b7におけるコ
アモード光と7次クラッドモード光との間の光結合が通
信波長帯域内で最大となる波長1542nmと、長周期
グレーティングLPG-aにおける7次のクラッドモード
光とコアモード光との間の光結合が最大となる波長18
00nm以上との差も、100nm以上である。
【0026】そして、図2(b)に示すように、長周期
グレーティングLPG-aおよびLPG-b7が1つの光フ
ァイバ上に縦列に形成された光損失フィルタの損失特性
は、両者間に融着接続部が存在する場合の損失特性と比
べると、よく一致しており、両者の差が通信波長帯域内
において−0.24dB〜+0.15dB程度にまで小
さくなっている。
【0027】図3は、第2実施例の第2の長周期グレー
ティング20および光損失フィルタ1それぞれの損失特
性を示す図である。同図(a)は第2の長周期グレーテ
ィング20損失特性を示し、同図(b)は光損失フィル
タ1の損失特性を示す。この実施例では、第2の長周期
グレーティング20をLPG-b8(周期262μm、グ
レーティング長19.5mm)とした。この長周期グレ
ーティングLPG-b8は、通信波長帯域内では、上述し
た長周期グレーティングLPG-b5と同様の損失特性を
有する。
【0028】図3(a)に示すように、この長周期グレ
ーティングLPG-b8は、コアモード光と8次クラッド
モード光との結合のピーク波長が1542nm付近であ
り、コアモード光と6次クラッドモード光との結合のピ
ーク波長が1330nm付近である。一方、図17
(a)に示すように、長周期グレーティングLPG-a
は、コアモード光と6次クラッドモード光との結合のピ
ーク波長が1560nm付近であり、コアモード光と8
次クラッドモード光との結合のピーク波長が1800n
m以上である(図示せず)。
【0029】すなわち、長周期グレーティングLPG-a
におけるコアモード光と6次クラッドモード光との間の
光結合が通信波長帯域内で最大となる波長1560nm
と、長周期グレーティングLPG-b8における6次のク
ラッドモード光とコアモード光との間の光結合が最大と
なる波長1330nmとの差が、200nm以上であ
る。また、長周期グレーティングLPG-b8におけるコ
アモード光と8次クラッドモード光との間の光結合が通
信波長帯域内で最大となる波長1542nmと、長周期
グレーティングLPG-aにおける8次のクラッドモード
光とコアモード光との間の光結合が最大となる波長18
00nm以上との差も、200nm以上である。
【0030】そして、図3(b)に示すように、長周期
グレーティングLPG-aおよびLPG-b7が1つの光フ
ァイバ上に縦列に形成された光損失フィルタの損失特性
は、両者間に融着接続部が存在する場合の損失特性と比
べると、よく一致しており、両者の差が通信波長帯域内
において−0.15dB〜+0.14dB程度にまで小
さくなっている。
【0031】図4〜図7は、第3実施例を説明する図で
ある。この実施例では、第1の長周期グレーティング1
0を、途中に位相回転部を有する位相シフト長周期グレ
ーティングものとした。図4は、位相シフト長周期グレ
ーティングの説明図である。この位相シフト長周期グレ
ーティングは、同一周期358μmの屈折率変調が形成
された2つの領域(各々の長さが17.2mmと4.2
mm)が間隔3mmだけ隔てて形成され、この間隔3m
mの部分に紫外光が照射されて屈折率が調整され位相回
転部とされている。図5は、位相シフト長周期グレーテ
ィングの損失特性を示す図である。この図に示された波
長1556nm付近の損失ピークは、コアモード光と6
次クラッドモード光との結合に因るものである。
【0032】図6は、第3実施例の上記の位相シフト長
周期グレーティングと通常の長周期グレーティングLP
G-c5とからなる光損失フィルタの損失特性を示す図で
ある。また、図7は、第3実施例の上記の位相シフト長
周期グレーティングと他の通常の長周期グレーティング
LPG-c8とからなる光損失フィルタの損失特性を示す
図である。長周期グレーティングLPG-c5(周期41
5μm、グレーティング長27mm)、および、長周期
グレーティングLPG-c8(周期261μm、グレーテ
ィング長37mm)は、通信波長帯域内で同様の損失特
性を有する。しかし、通信波長帯域内で、長周期グレー
ティングLPG-c5は、コアモード光と5次クラッドモ
ード光との結合のピークを有し、長周期グレーティング
LPG-c8は、コアモード光と8次クラッドモード光と
の結合のピークを有する。
【0033】図6に示すように、位相シフト長周期グレ
ーティングおよび長周期グレーティングLPG-c5が1
つの光ファイバ上に縦列に形成された光損失フィルタの
損失特性は、両者間に融着接続部が存在する場合の損失
特性と比べると、よく一致しており、両者の差が通信波
長帯域内において−0.22dB〜+0.19dB程度
にまで小さくなっている。また、図7に示すように、位
相シフト長周期グレーティングおよび長周期グレーティ
ングLPG-c8が1つの光ファイバ上に縦列に形成され
た光損失フィルタの損失特性は、両者間に融着接続部が
存在する場合の損失特性と比べると、よく一致してお
り、両者の差が通信波長帯域内において−0.03dB
〜+0.03dB程度にまで小さくなっている。
【0034】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施
形態では1つの光導波路(光ファイバ)に2つの長周期
グレーティングが縦列に形成されたものであったが、1
つの光導波路上にN(N≧3)個の長周期グレーティン
グが縦列に形成されもよい。この場合には、N個のうち
の任意の2つの長周期グレーティングについて、一方の
長周期グレーティングにおけるコアモード光と或る次数
のクラッドモード光との間の光結合が通信波長帯域内で
最大となる波長と、他方の長周期グレーティングにおけ
る同一次数のクラッドモード光とコアモード光との間の
光結合が最大となる波長との差が、100nm以上(好
適には200nm以上)であればよい。
【0035】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明に
係る光損失フィルタは、コア領域およびクラッド領域を
有する1つの光導波路上に複数の長周期グレーティング
が縦列に形成されており、複数の長周期グレーティング
のうちの第1の長周期グレーティングにおけるコアモー
ド光とクラッドモード光との間の光結合が通信波長帯域
内で最大となる波長と、複数の長周期グレーティングの
うちの第2の長周期グレーティングにおけるクラッドモ
ード光とコアモード光との間の光結合が最大となる波長
との差が、100nm以上(より好適には200nm以
上)である。このようにすることで、小型化が可能であ
り、また、所望の損失特性を容易に実現することができ
る。また、第1および第2の長周期グレーティングのう
ち何れかが途中に位相回転部を有する場合には、所望の
損失特性を更に容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る光損失フィルタ1の構成図で
ある。
【図2】第1実施例の第2の長周期グレーティング20
および光損失フィルタ1それぞれの損失特性を示す図で
ある。
【図3】第2実施例の第2の長周期グレーティング20
および光損失フィルタ1それぞれの損失特性を示す図で
ある。
【図4】位相シフト長周期グレーティングの説明図であ
る。
【図5】位相シフト長周期グレーティングの損失特性を
示す図である。
【図6】第3実施例の上記の位相シフト長周期グレーテ
ィングと通常の長周期グレーティングとからなる光損失
フィルタの損失特性を示す図である。
【図7】第3実施例の上記の位相シフト長周期グレーテ
ィングと他の通常の長周期グレーティングとからなる光
損失フィルタの損失特性を示す図である。
【図8】光導波路のコア領域に通常の均一周期の長周期
グレーティングが形成された光損失フィルタの透過特性
を示す図である。
【図9】利得等化器として用いられる光損失フィルタに
要求される透過特性を示す図である。
【図10】複数の長周期グレーティングを余長部におい
て融着接続した光損失フィルタの構成図である。
【図11】2つの長周期グレーティングを余長部におい
て融着接続した光損失フィルタの構成図である。
【図12】2つの長周期グレーティングを余長部におい
て融着接続した光損失フィルタの損失特性を示す図であ
る。
【図13】2つの長周期グレーティングが1つの光導波
路に形成されてなる光損失フィルタの構成図である。
【図14】2つの長周期グレーティングが1つの光導波
路に形成されてなる光損失フィルタの損失特性を示す図
である。
【図15】2つの長周期グレーティングが光導波路に形
成されてなる光損失フィルタの構成図である。
【図16】2つの長周期グレーティングが光導波路に形
成されてなる光損失フィルタの損失特性を示す図であ
る。
【図17】長周期グレーティングLPG-a単体における
コアモード光と各次数のクラッドモード光との結合に因
る透過特性を示す図である。
【図18】長周期グレーティングLPG-b5単体におけ
るコアモード光と各次数のクラッドモード光との結合に
因る透過特性を示す図である。
【図19】2つの長周期グレーティングLPG-aおよび
LPG-b5が1つの光導波路に形成されてなる光損失フ
ィルタにおけるモード結合の説明図である。
【符号の説明】
1…光損失フィルタ、10,20…長周期グレーティン
グ、31…コア領域、32…クラッド領域、33…被覆
層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅沼 寛 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 Fターム(参考) 2H038 AA21 BA23 BA25 2H049 AA51 AA59 AA62 AA66 2H050 AC71 AC82 AC84 AD00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コア領域およびクラッド領域を有する1
    つの光導波路上に複数の長周期グレーティングが縦列に
    形成されており、前記複数の長周期グレーティングのう
    ちの第1の長周期グレーティングにおけるコアモード光
    とクラッドモード光との間の光結合が通信波長帯域内で
    最大となる波長と、前記複数の長周期グレーティングの
    うちの第2の長周期グレーティングにおける前記クラッ
    ドモード光とコアモード光との間の光結合が最大となる
    波長との差が、100nm以上であることを特徴とする
    光損失フィルタ。
  2. 【請求項2】 前記差が200nm以上であることを特
    徴とする請求項1記載の光損失フィルタ。
  3. 【請求項3】 前記第1および前記第2の長周期グレー
    ティングのうち何れかが途中に位相回転部を有すること
    を特徴とする請求項1記載の光損失フィルタ。
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