JP2002168905A - 半導体部品の試験方法および試験装置 - Google Patents

半導体部品の試験方法および試験装置

Info

Publication number
JP2002168905A
JP2002168905A JP2000363588A JP2000363588A JP2002168905A JP 2002168905 A JP2002168905 A JP 2002168905A JP 2000363588 A JP2000363588 A JP 2000363588A JP 2000363588 A JP2000363588 A JP 2000363588A JP 2002168905 A JP2002168905 A JP 2002168905A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor component
measuring
vacuum suction
measuring instrument
positioning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000363588A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Yomoto
眞次 四本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000363588A priority Critical patent/JP2002168905A/ja
Publication of JP2002168905A publication Critical patent/JP2002168905A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 極小半導体部品の位置決めを高精度に行って
適正な電気的測定を可能とするとともに、高周波測定に
も十分対応可能な半導体部品の試験方法および試験装置
を提供すること。 【解決手段】 測定器27内の測定子45に対する半導
体部品1のリード部1bの位置決めを、測定器27の直
上で、かつ画像処理手段を用いて行う。そして、測定器
27内に、半導体部品1の下面を吸着可能な真空吸着管
47を設けて、測定器27上の半導体部品1の位置ずれ
を防止する。これにより、外形寸法の小さい半導体部品
であってもその位置決め精度を高くして高精度な測定を
可能とし、また、測定器27周辺の構成を簡素化して高
周波測定に対応した環境を創出することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体部品の試験方
法および試験装置に関し、更に詳しくは、極小・高周波
半導体パッケージ部品の電気的測定に用いて好適な半導
体部品の試験方法および試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年における携帯用通信端末はモバイル
性を高めるために、益々軽量、小型化し、これに伴っ
て、これらの電子機器に使用される半導体部品も非常に
小さいものが開発されている。この種の半導体部品はリ
ード間隔も狭ピッチとなり、相対的に、半導体部品の電
気的特性を評価する測定器との位置決め精度の向上が求
められている。
【0003】従来より、半導体部品の電気的特性の試験
は、半導体部品のリード部に対応して配列された測定子
(コンタクト)を有する測定器(ソケット)を用いて行
われている。つまり、半導体部品を1個ずつ測定器上へ
搬送してリード部と測定子とを互いに接触させ、測定子
に接続されるテスト回路を介して半導体部品へ入力信号
を入力したとき、所定の出力信号が得られるか否かによ
って半導体部品の電気的特性の良否を判別している。
【0004】測定器内の測定子に対して、半導体部品の
リード部を高精度に位置決めして接触させることは、半
導体部品の電気的特性を試験する上で最も重要な条件で
あるため、従来より種々の位置決め装置が開発されてい
る。
【0005】例えば特開平10−185995号公報に
は、図13に示すような構成が記載されている。すなわ
ち、半導体部品1を真空吸着する真空吸着ノズル2を水
平、垂直方向に移動可能に支持するベース3に対して、
半導体部品1を吸着する際に半導体部品1のリード部1
bを位置決めするためのリードガイド4と、測定器5の
近傍に立設配置された位置決めピン6に嵌合するガイド
部7とを設けている。位置決めピン6は、測定器5上へ
の半導体部品1の載置時に、ガイド部7に嵌合してベー
ス3の位置決めを行う。
【0006】また、リードガイド5は、図14に示すよ
うに半導体部品1のリード部1b先端と対向する位置に
配置され、真空吸着ノズル2による吸着の際に半導体部
品1が所定の姿勢にない場合は、当該リードガイド5と
リード部1bとの当接作用により半導体部品1を所定の
姿勢に矯正する作用を行う。なお、図において符号8
は、半導体部品1のパッケージ本体1aの隅部を位置決
めするパッケージガイドであり、単独または上記リード
ガイド4と組み合わせて用いられる構成である。
【0007】次に、特開平10−160797号公報等
には、半導体部品の上面を吸着保持する部品保持部材を
半導体部品の外形形状に形成して部品の位置決めを行う
構成が記載されている。すなわち図15に簡略的に示す
ように、配管10aを介して真空排気手段に接続される
吸着孔10を備えた部品保持部材11に対して、その部
品保持面12に半導体部品1のパッケージ本体1aの上
部形状に対応する段部13を形成し、半導体部品1を吸
着保持すると同時に当該段部13でもって半導体部品1
の位置決めを行うようにしている。
【0008】一方、上記のように半導体部品との接触作
用によって位置決めを行う構成に代えて、位置決め部に
おいて画像処理手段を用いてリード部が所定の向きとな
るように半導体部品を位置決めした後、測定器が設置さ
れる測定部へ当該半導体部品を搬送し、測定器上へ載置
する方法がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の位置決め装置では、近年開発された外形寸法が
例えば□2.5mmの極小半導体部品を高精度に位置決
めして測定することが困難になってきている。
【0010】上記特開平10−185995号公報およ
び特開平10−160797号公報に記載されているよ
うなリードガイド4あるいはパッケージガイド8、およ
び段部13を用いて半導体部品1を位置決めする構成に
おいては、これらガイド4,8あるいは段部13の配置
間隔は必ず、半導体部品の外形寸法の公差を上回る寸法
値に設計しなければならない。半導体部品1がある程度
以上の大きな外形寸法の場合は、公差による位置決め精
度の低下が問題となることはないが、半導体部品1の外
形寸法が小さくなると、公差が占める比率がガイド4,
8あるいは段部13の配置間隔に対して相対的に大きく
なり、この公差内での位置ずれが当該半導体部品の測定
に大きな影響を及ぼすことになるからである。
【0011】例えば半導体部品1のリード幅が0.4m
m、測定子の幅が0.2mmであるような場合、わずか
な位置ずれ量でもリード部と測定子との接触面積が減少
することによって、高周波信号の伝達が減衰し、適正な
測定を行うことが不可能となる。
【0012】一方、画像処理手段を用いて半導体部品の
位置決めを行う方法では、上記の接触式の位置決め方法
に比べて高い位置決め精度が得られるが、位置決め部か
ら測定部へ半導体部品を水平搬送する搬送系の僅かな誤
差でも上記の位置決め作用に狂いを生じさせるおそれが
ある。
【0013】特に、通信端末用電子機器に用いられる半
導体部品の動作周波数は益々高まる傾向にあり、近い将
来6〜8ギガヘルツの製品が主流になると考えられてい
ることから、測定器側においても高周波測定時の信号伝
達距離は最短化が望まれ、回路のインピーダンスの整合
をとるためにも測定器の周辺構成はより簡素化されるこ
とが望ましい。すなわち、高周波測定を行うにあたって
測定器周辺に上述した位置決めピン6(図13参照)等
の金属部品が存在すると、テスト信号の入出力配線と当
該金属部品との間の電磁的相互作用により測定に悪影響
を与えかねないので、上述した従来の構成では、このよ
うな金属部品に対して入出力配線を極力遠ざける必要が
あったが、逆に、これが信号伝達距離の最短化を妨げる
要因となっていた。
【0014】更に、半導体部品を測定器上へ搬送する搬
送手段には多くの場合、真空吸着式のものが用いられる
が、半導体部品を測定器上へ載置した後、その後の押圧
工程(半導体部品を押圧してリード部と測定子との間に
所定のコンタクト圧を発生させる工程)に備えて当該搬
送手段を半導体部品から離間させる際、吸着に供してい
た真空圧を大気に解放したときの圧力変動で半導体部品
が測定子に対して位置ずれを起こす可能性がある。特
に、小型化に伴って半導体部品は軽量化の傾向にあるた
め、上記問題が益々顕著となる。
【0015】以上のように、小型化、軽量化による半導
体部品の位置決め精度の低下、および測定部における高
周波測定に対する弊害といった問題点を解消すること
が、現状では強く望まれている。
【0016】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、極小
半導体部品の位置決めを高精度に行って適正な電気的測
定を可能とするとともに、高周波測定にも十分対応可能
な半導体部品の試験方法および試験装置を提供すること
を課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するに
当たり、本発明に係る半導体部品の試験方法は、半導体
部品を測定器の直上位置へ搬送し、測定子に対して半導
体部品を画像処理手段を用いて位置決めする位置決め工
程と、位置決めした半導体部品を下降させ、半導体部品
のリード部と測定子とを接触させるコンタクト工程と、
測定器内で半導体部品を保持する保持工程と、半導体部
品を測定器側へ押圧し、リード部と測定子との間の所定
のコンタクト圧を得る押圧工程とを有することを特徴と
する。
【0018】本発明では、半導体部品の位置決め工程
を、画像処理手段を用いて、測定器の直上位置、すなわ
ち半導体部品のリード部を測定器内の測定子へ接触させ
る直前位置で行うようにしているので、搬送系の誤差に
よる位置決め精度の低下を極力防止することが可能とな
る。また、測定器上へ載置した半導体部品を保持する工
程を設けたので、真空吸着式の搬送手段が用いられる場
合であっても、当該搬送手段が半導体部品から離間する
際に半導体部品が位置ずれを起こすことが防止される。
【0019】このように本発明によれば、外形寸法の小
さい半導体部品であっても、その位置決めを高精度に行
うことが可能となるとともに、測定器周辺に別途位置決
め部材を設ける必要がなくなるために、配線レイアウト
の自由度を高めて高周波測定にも十分に対応することが
可能となる。
【0020】また、以上の課題を解決するに当たり、本
発明に係る半導体部品の試験装置は、測定子に対する半
導体部品の位置決め手段が、リード部と測定子とを同時
に撮像する撮像装置と、撮像装置の出力を画像処理して
リード部と測定子との間の位置関係を検出する画像処理
装置と、画像処理装置の出力に基づいて搬送手段を駆動
制御する制御装置とを含むとともに、測定器内に、測定
器上に載置された半導体部品を保持する保持手段を設け
たことを特徴としている。
【0021】搬送手段により測定器の直上位置に搬送さ
れた半導体部品は、撮像装置によってリード部が測定子
とともに撮像され、画像処理装置においてリード部と測
定子との位置関係が検出される。両者の間に位置ずれが
生じている場合は制御装置により搬送手段の駆動制御が
行われ、位置ずれが補正される。そして、リード部と測
定子との位置合わせが完了した後、半導体部品を下降さ
せ、リード部と測定子とを互いに接触させる。このと
き、測定器内の保持手段により半導体部品は測定器上で
上記位置合わせされた状態のまま保持される。この保持
手段による保持作用は、半導体部品の測定が終了するま
で行われる。
【0022】本発明によれば、測定子に対して半導体部
品を高精度に位置決めでき、かつ、この状態を確保して
所定の電気的特性の試験を行うことができるので、小型
・軽量化された半導体部品に対して適正な試験を実施で
き、測定器周辺に別途位置決め手段なるものを配置する
必要がなくなるので、その構成が簡素なものとなり、高
周波測定に十分に対応した配線の引き回しが可能とな
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0024】図1は、本発明の実施の形態による半導体
部品の試験装置を示している。本実施の形態による試験
装置は、測定器27が設置される測定部26と、本発明
に係る位置決め手段の一構成要素である撮像装置31
と、半導体部品を吸着保持する真空吸着ノズル25を
X,Y,Zおよびθ方向へ搬送駆動する搬送系とを含む
ハンドラ20として構成される。
【0025】ハンドラ20は、作業台21上に設置され
るX方向駆動機構22,Y方向駆動機構23およびZ・
θ方向駆動機構24とを有し、これらの駆動機構は図示
しない制御装置により駆動制御されるように構成されて
いる。また、作業台21上には、測定すべき半導体部品
を所定の姿勢で収容する供給トレイ28と、上記測定部
26と、測定器27により評価された半導体部品を良
品、不良品に分けて収容するための良品トレイ29およ
び不良品トレイ30a,30bとがそれぞれ設置されて
いる。
【0026】真空吸着ノズル25は、図2に示すよう
に、上記構成のハンドラ20により駆動されるベース3
4に対し、軸受部材33を介して上下移動可能に支持さ
れている。ベース34に対する真空吸着ノズル25の上
下駆動は、(Z・θ方向駆動部24とは異なる)第1駆
動部35により行われ、主に半導体部品1を測定器27
の直上位置からコンタクト位置までの移動時に用いられ
る。第1駆動部35はシリンダもしくはモータが駆動源
とされる。
【0027】真空吸着ノズル25の軸心部には、真空吸
着ノズル25に対し軸受部材36a,36bおよびシー
ルリング38,38を介して上下移動可能なロッド部材
37が設けられている。真空吸着ノズル25に対するロ
ッド部材37の上下駆動は、第2駆動部40により行わ
れ、後述するように、測定器27上で半導体部品1から
真空吸着ノズル25を離間する際に駆動される。第2駆
動部40もまた、シリンダもしくはモータが駆動源とさ
れる。
【0028】真空吸着ノズル25には、真空ポンプ等の
図示しない真空排気手段に連絡する配管39および、軸
受部材36bをバイパスするバイパス配管41が設けら
れており、真空吸着ノズル25とロッド部材37との間
で形成される環状空間に形成される真空圧で半導体部品
1の上面を真空吸着して保持する。なお、ロッド部材3
7の下端部は、図示する部品吸着状態においては真空吸
着ノズル37のノズル口よりも若干の距離tだけノズル
内方側に位置するようにしている。
【0029】次に、測定器27の構成について図3を参
照して説明する。
【0030】測定器27は、半導体部品1のリード部1
bに対応して配列された複数の測定子45を有してい
る。これらの測定子45は本体底壁46上に取り付けら
れ、他端側の接続端子45aは図示しないテスト回路に
接続されている。相対向する測定子45列の間には、半
導体部品1の下面を真空吸着可能な真空吸着管47が設
けられている。すなわち真空吸着管47は本発明に係る
保持手段として構成され、半導体部品1の下面を支持す
るフランジ部47aと、図示しない真空排気手段に連絡
する管路49と接続される孔47aとを有している。
【0031】真空吸着管47は、本体底壁46に形成さ
れたガイド孔46aに沿って所定量だけ上下移動可能に
構成され、フランジ部47aと本体底壁46との間に設
けられた弾性部材(コイルばね)48によって弾性的に
支持されている。
【0032】次に、本発明に係る位置決め手段は、図4
に示すように、真空吸着ノズル25に保持された半導体
部品1のリード部1bと測定器27内の測定子45とを
同時に撮像する撮像装置31と、撮像装置31の出力を
画像処理してリード部1bと測定子45との間の位置関
係を検出する画像処理装置51と、画像処理装置51の
出力に基づいてハンドラ20を駆動制御する制御装置5
2とを備えている。撮像装置31は、測定器27の上方
位置に配置されたCCDカメラ53と、カメラレンズ5
4と、照明55とから構成される。
【0033】本実施の形態は以上のように構成され、次
にこの作用について説明する。
【0034】図1を参照して、ハンドラ20は先ず、真
空吸着ノズル25を供給トレイ28上へ搬送し、供給ト
レイ28に収容された測定すべき半導体部品1を1個吸
着保持した後、図2に示した形態で測定部26へ搬送す
る。測定部26へ搬送された半導体部品1は、測定器2
7の直上位置で一旦停止され、この位置で、半導体部品
1の位置決めを行う。
【0035】(位置決め工程)撮像装置31は、測定器
27内の測定子45と、その直上位置に搬送された半導
体部品1のリード部1bとを同時に撮像する。本実施の
形態では、撮像装置31を測定器27および半導体部品
1の上方位置に配置しているので、リード部1bと測定
子45との同時撮像を容易に行うことができる。なお、
撮像時において真空吸着ノズル25に接続される配管3
9がカメラ53の視界の妨げとなり得るが、半導体部品
1の残りの3辺におけるリード部1bだけでも十分に測
定子45との位置合わせが可能であるので、問題となる
ことはない。
【0036】ところで、測定対象である半導体部品1と
しては、そのリード部1bの形態を基準として、図5に
示すようにパッケージ本体1aの外方へリード部1bが
突出する例えばQFP型半導体部品と、図6に示すよう
にパッケージ本体1aの外方へリード部1bが突出しな
い例えばQFN型半導体部品とがあるが、本実施の形態
ではいずれの形態の半導体部品に対しても適用可能であ
り、以下、図6に示したQFN型半導体部品を例に挙げ
て説明する。
【0037】図6に示したように、半導体部品1は、そ
のリード部1bが各々測定子45に重なって配置される
位置(更に詳しくは、測定子45の全幅がリード部1b
の幅内に収まる位置)へ位置決めされる。そこで、撮像
装置31の出力を受けた画像処理装置51が、画像処理
の結果、リード部1bと測定子45との関係が上記の所
定位置にないと判断したときは、制御装置52へX,
Y,Zまたはθ方向の位置ずれ量を出力し、その場でハ
ンドラ20の駆動制御を行う。撮像装置31は、位置ず
れ補正がなされた半導体部品1のリード部1bと測定子
45とを再度撮像し、両者が上記の所定位置にあると画
像処理装置51によって判断されるまで、上記の作用が
繰り返される。そして、測定子45に対するリード部1
bの位置決め(位置合わせ)が完了した後、次のコンタ
クト工程が行われる。
【0038】(コンタクト工程)コンタクト工程では、
位置決めした半導体部品1をその状態を保持したまま下
降させ、図7に示すようにそのリード部1bと測定子4
5とを接触させる。半導体部品1の下降移動は、図2に
示した第1駆動部35を駆動して、半導体部品1を吸着
保持した真空吸着ノズル25をベース34に対して所定
量だけ下降移動させることにより行われる。
【0039】(保持工程)続いて、リード部1bと測定
子45との適正なコンタクトが完了した半導体部品1
を、測定器27内で保持する保持工程が行われる。この
保持工程では、測定器27内の真空吸着管47のフラン
ジ部47aでもって半導体部品1(のパッケージ本体1
a)の下面を支持すると同時に、真空吸着管47の孔4
7bを真空排気して半導体部品1を真空吸着する。そし
て、図2に示した第2駆動部40を駆動して真空吸着ノ
ズル25内のロッド部材37を半導体部品1の上面へ当
接させ、更に所定の押圧力でもって半導体部品1を測定
器27側へ押圧する。この状態を保持して真空吸着ノズ
ル25による真空吸引を停止するとともにノズル25の
内部を大気に解放し、そして上記第1駆動部35を駆動
して、図8に示すように真空吸着ノズル25をロッド部
材37に対して相対的に所定量だけ上昇移動させる。
【0040】以上の保持工程においては、真空吸着管4
7によって、前段の位置決め工程で位置決めした半導体
部品1を測定器27上でも引き続きその位置決め状態を
確保するとともに、更にロッド部材37によって、次工
程である押圧工程に備えての真空吸着ノズル25の退避
の際、上記真空吸着管47の保持作用と協同してノズル
25内の圧力変動による半導体部品1の位置ずれを防止
している。
【0041】(押圧工程)半導体部品1から真空吸着ノ
ズル25が離間した後、図9に示すように半導体部品1
を測定器27側へ押圧していたロッド部材37を上方へ
移動させ、真空吸着ノズル25とともに測定器27の上
方位置へ退避させる。そして、図10に示すようにアー
ム56に支持された押圧ブロック57を半導体部品1の
直上へ位置させるとともに、当該押圧ブロック57でも
って半導体部品1を測定器27側へ押圧し、リード部1
bと測定子45との間に所定のコンタクト圧を発生させ
る。この状態を保持して半導体部品1へ所定の試験信号
を入力し、これが所定の出力信号を発信するか否かで当
該半導体部品の電気的特性の良否が判別される。
【0042】なお、この押圧工程の際、半導体部品1は
測定器27側へ所定量だけ下降するが、半導体部品1を
真空吸着する真空吸着管47は本体底壁46に対して弾
性部材48により弾性的に支持されているので、真空吸
着管47も同時に本体底壁46側へ移動し、押圧ブロッ
ク57による適正な押圧作用を確保するようにしてい
る。
【0043】以上のような工程を経て、電気的特性の試
験が行われた半導体部品1は、真空吸着管47による吸
着作用が解除された後、再び真空吸着ノズル25により
測定器27から取り出され、その電気的特性の良否の判
定に基づいて、良品トレイ29あるいは不良品トレイ3
0a,30bへ図2に示した形態で搬送され、分別され
る。そして、再度供給トレイ28において次なる測定す
べき半導体部品が吸着保持され、上記と同じ工程を経
て、その電気的特性の試験が行われる。
【0044】以上のように、本実施の形態によれば、半
導体部品1の位置決めを画像処理手段を用いて行ってい
るので、従来のような接触式による位置決め作用に比べ
て、高精度な位置決め作用を行うことができる。また、
測定器27の直上位置で位置決めするようにしているの
で、ハンドラ20の搬送系誤差による位置決め精度への
悪影響を回避することができ、高い位置決め精度を保持
してリード部1bを測定子45へコンタクトさせること
ができる。さらに、保持工程において測定器27内で半
導体部品1を保持する構成を採用しているので、前段の
位置決め工程で行った高精度な位置決め作用を測定器2
7内でも確保することができる。
【0045】これにより、例えば□2.5mmといった
極小半導体部品に対して要求される高い位置決め精度を
満たして測定精度の向上を図ることができ、コンタクト
面積に試験結果が影響されるような高周波特性試験にも
十分に対応することが可能となる。特に、測定器27の
周辺に従来のような位置決めピン等の金属部品を必要と
することはないので、測定器27内におけるレイアウト
の自由度を従来よりも高くでき、信号伝達距離の最短化
など高周波試験に必要な設備環境を容易に提供すること
が可能となる。
【0046】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発
明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0047】例えば以上の実施の形態では、半導体部品
1のリード部1bと測定器27の測定子45とを同時に
撮像する撮像装置31を、測定器27および半導体部品
1の上方位置に配置するようにしたが、これに代えて、
図11および図12に示すような構成を採用することも
可能である。
【0048】すなわち図11に示すように、半導体部品
1の上方位置近傍にプリズム60を配置し、その屈折光
学系に上記撮像装置31を配置するようにしてもよい。
これは、真空吸着ノズル25の駆動機構61の構成が大
型で上記実施の形態で説明した撮像装置31の配置構成
を採用することが困難な場合に特に有効である。また、
プリズム60に代えて公知の反射ミラーを採用し、その
反射光学系に上記撮像装置31を配置する構成も可能で
ある。
【0049】更に、図12に示す構成は、パッケージ本
体15aが比較的大きく、しかもリード部15bが外方
へ突出形成されているような半導体部品15が測定対象
である場合に有利な構成で、駆動機構61に上記撮像装
置31を取り付けてリード部15bと測定子との同時撮
像を可能とした構成である。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、以
下の効果を得ることができる。
【0051】すなわち、本発明の半導体部品の試験方法
によれば、外形寸法の小さい半導体部品であっても、そ
の位置決めを高精度に行うことができ、測定精度の向上
を図ることができる。また、高周波試験にも十分に対応
した試験を実施することが可能となる。更に、半導体部
品の位置決めに画像処理手段を用いているので、測定す
べき半導体部品の種類が変更されても容易に対応をとる
ことが可能である。
【0052】請求項2の発明によれば、前段の位置決め
工程で高精度に位置決めした半導体部品を、測定器内に
おいても引き続きその高い位置決め精度を維持すること
ができ、測定精度の向上を図ることができる。
【0053】また、本発明の半導体部品の試験装置によ
れば、外形寸法が小さい半導体部品であっても、高精度
に位置決めして測定器内の測定子へコンタクトさせるこ
とができるとともに、測定器内においても半導体部品の
高い位置決め精度を確保して、高い測定精度で半導体部
品の試験を実施することができる。
【0054】請求項4の発明によれば、半導体部品のリ
ード部と測定器内の測定子との同時撮像を容易に行うこ
とができる。
【0055】請求項5の発明によれば、半導体部品のリ
ード部と測定器内の測定子との同時撮像を、搬送手段の
機構系による影響を受けることなく容易に行うことがで
きる。
【0056】請求項6の発明によれば、測定器上へ載置
した半導体部品から真空吸着ノズルを離間させる際、当
該ノズル内の圧力変動による半導体部品の位置ずれを防
止して高い位置決め精度を維持することが可能となる。
【0057】請求項7の発明によれば、半導体部品を測
定器側へ押圧してリード部と測定子との間に所定のコン
タクト圧を発生させる作用を適正に行わせることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による半導体部品の試験装
置の全体構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態による真空吸着ノズルの構
成を示す側断面図である。
【図3】本発明の実施の形態による測定器の構成を示す
側断面図である。
【図4】本発明の実施の形態における位置決め工程を説
明する要部の部分破断側面図である。
【図5】本発明の実施の形態に適用される半導体部品の
一形態例と測定子との関係を示す平面図である。
【図6】本発明の実施の形態に適用される半導体部品の
他の形態例と測定子との関係を示す平面図である。
【図7】本発明の実施の形態におけるコンタクト工程を
説明する要部の側断面図である。
【図8】本発明の実施の形態における保持工程を説明す
る要部の側断面図である。
【図9】本発明の実施の形態における作用の一部を説明
する要部の側断面図である。
【図10】本発明の実施の形態における押圧工程を説明
する要部の側断面図である。
【図11】本発明に係る撮像装置の配置構成の変形例を
示す要部の側面図である。
【図12】本発明に係る撮像装置の配置構成の他の変形
例を示す要部の側面図である。
【図13】従来の半導体部品の試験装置の構成を示す側
断面図である。
【図14】従来の半導体部品の試験装置における位置決
め手段を説明する要部の平面図である。
【図15】他の従来の半導体部品の試験装置における位
置決め手段を説明する要部の側面図である。
【符号の説明】
1…半導体部品、1a…パッケージ本体、1b…リード
部、20…ハンドラ、25…真空吸着ノズル、27…測
定器、31…撮像装置、35…第1駆動部、37…ロッ
ド部材、40…第2駆動部、45…測定子、47…真空
吸着管、48…弾性部材、51…画像処理装置、52…
制御装置、57…押圧ブロック、60…プリズム。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テスト回路に接続される測定器内の測定
    子に対し、半導体部品のリード部を接触させ、前記半導
    体部品の電気的試験を行う半導体部品の試験方法におい
    て、 前記半導体部品を前記測定器の直上位置へ搬送し、前記
    測定子に対して前記半導体部品を画像処理手段を用いて
    位置決めする位置決め工程と、 前記位置決めした半導体部品を下降させ、前記リード部
    と前記測定子とを接触させるコンタクト工程と、 前記測定器内で前記半導体部品を保持する保持工程と、 前記半導体部品を前記測定器側へ押圧し、前記リード部
    と前記測定子との間の所定のコンタクト圧を得る押圧工
    程とを有することを特徴とする半導体部品の試験方法。
  2. 【請求項2】 前記保持工程が、前記測定器と前記半導
    体部品との間の真空吸着力と、前記測定器側への前記半
    導体部品の押圧力とでもって行われることを特徴とする
    請求項1に記載の半導体部品の試験方法。
  3. 【請求項3】 半導体部品のリード部に対応して配列さ
    れる測定子を備えた測定器と、前記半導体部品を前記測
    定器へ搬送する搬送手段と、前記測定子に対して前記半
    導体部品を位置決めする位置決め手段とを有し、前記測
    定子と前記リード部とを互いに接触させて前記半導体部
    品の電気的試験を行う半導体部品の試験装置において、 前記位置決め手段が、 前記リード部と前記測定子とを同時に撮像する撮像装置
    と、 前記撮像装置の出力を画像処理して前記リード部と前記
    測定子との間の位置関係を検出する画像処理装置と、 前記画像処理装置の出力に基づいて前記搬送手段を駆動
    制御する制御装置とを含むとともに、 前記測定器内に、前記測定器上に載置された前記半導体
    部品を保持する保持手段を設けたことを特徴とする半導
    体部品の試験装置。
  4. 【請求項4】 前記撮像装置が、前記測定器および前記
    半導体部品の上方位置に配置されることを特徴とする請
    求項3に記載の半導体部品の試験装置。
  5. 【請求項5】 前記撮像装置が、前記半導体部品の近傍
    に配置されたミラーまたはプリズムを含む反射または屈
    折光学系に配置されることを特徴とする請求項3に記載
    の半導体部品の試験装置。
  6. 【請求項6】 前記搬送手段が、前記半導体部品の上面
    を真空吸着する真空吸着ノズルを含み、前記真空吸着ノ
    ズルの軸心部には、前記真空吸着ノズルに対して相対的
    に上下移動可能なロッド部材が設けられることを特徴と
    する請求項3に記載の半導体部品の試験装置。
  7. 【請求項7】 前記保持手段が、前記半導体部品の下面
    を真空吸着する真空吸着管と、前記真空吸着管を弾性的
    に支持する弾性部材とを含むことを特徴とする請求項3
    に記載の半導体部品の試験装置。
JP2000363588A 2000-11-29 2000-11-29 半導体部品の試験方法および試験装置 Pending JP2002168905A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000363588A JP2002168905A (ja) 2000-11-29 2000-11-29 半導体部品の試験方法および試験装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000363588A JP2002168905A (ja) 2000-11-29 2000-11-29 半導体部品の試験方法および試験装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002168905A true JP2002168905A (ja) 2002-06-14

Family

ID=18834685

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000363588A Pending JP2002168905A (ja) 2000-11-29 2000-11-29 半導体部品の試験方法および試験装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002168905A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006337044A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Yamaha Motor Co Ltd Icハンドラー
JP2012117915A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Ueno Seiki Kk 電気テストユニット及びそれを備えた電気部品検査装置
KR101525462B1 (ko) * 2014-12-04 2015-06-04 (주)에이티테크놀러지 반도체 테스트를 위한 핸들러의 픽커 검사장치

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006337044A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Yamaha Motor Co Ltd Icハンドラー
JP4594167B2 (ja) * 2005-05-31 2010-12-08 ヤマハ発動機株式会社 Icハンドラー
JP2012117915A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Ueno Seiki Kk 電気テストユニット及びそれを備えた電気部品検査装置
KR101525462B1 (ko) * 2014-12-04 2015-06-04 (주)에이티테크놀러지 반도체 테스트를 위한 핸들러의 픽커 검사장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101278010B1 (ko) 전자 부품 장착기 및 장착 방법
US7265536B2 (en) Procedure for reproduction of a calibration position of an aligned and afterwards displaced calibration substrate in a probe station
CN111742399A (zh) 接触精度保证方法、接触精度保证机构和检查装置
JP2014115115A (ja) 補正装置、プローブ装置、および試験装置
TW201430356A (zh) 電子元件作業單元、作業方法及其應用之作業設備
CN113161273B (zh) 位置偏离检测方法及装置、位置异常判定及搬送控制方法
TW201906055A (zh) 基板搬出方法
JP5511790B2 (ja) 位置補正機能を有するハンドラ
JP4999502B2 (ja) 部品移載装置及び表面実装機
JP2002168905A (ja) 半導体部品の試験方法および試験装置
KR20130117191A (ko) 작업유닛 이송장치
CN115993470A (zh) 检查装置和检查方法
JPH11330109A (ja) 素子実装装置及び素子実装方法
JP4768318B2 (ja) Icハンドラー
KR20210007867A (ko) 실장 장치
JPH0541423A (ja) プローブ装置
KR20090008114A (ko) 검사 장치 및 기판 처리 시스템
WO2023127490A1 (ja) 検査装置及び検査方法
JP2002071753A (ja) ハンドラ
WO2023053968A1 (ja) 検査装置及び検査方法
WO2023189676A1 (ja) 検査方法及び検査装置
JP4675833B2 (ja) 部品の厚み測定方法、実装方法、部品の厚み測定装置、および、部品実装機
JPWO2019012576A1 (ja) 撮像装置、表面実装機及び検査装置
KR20100032329A (ko) 프로브 장치
WO2022168275A1 (ja) ボンディング装置及びボンディング方法