JP2002168860A - ストレスの判定方法および判定装置 - Google Patents

ストレスの判定方法および判定装置

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JP2002168860A
JP2002168860A JP2000364241A JP2000364241A JP2002168860A JP 2002168860 A JP2002168860 A JP 2002168860A JP 2000364241 A JP2000364241 A JP 2000364241A JP 2000364241 A JP2000364241 A JP 2000364241A JP 2002168860 A JP2002168860 A JP 2002168860A
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stress
saliva
amylase
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amylase activity
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JP2000364241A
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Masaki Yamaguchi
昌樹 山口
Hiroshi Yoshida
博 吉田
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Nipro Corp
Toyama University
Yamaha Motor Co Ltd
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Nipro Corp
Toyama University
Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ストレスをかけずに唾液を採取し、唾液中の生
理活性物質を簡便に測定して、被験者のストレスを判定
する方法および該方法に使用する装置を提供する。 【解決手段】唾液中のα−アミラーゼ活性を指標とし、
負荷ストレスを判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は簡便なストレス判定
方法に関し、特に、被験者の唾液中のα−アミラーゼ活
性を指標とするストレス判定方法、および該方法に使用
する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、社会が複雑になるにつれて、人々
が受けるストレスは種々であって多大なものがある。様
々なストレスを受けた人々が各種疾患にかかり、その対
処法にも複雑な治療が要求されている。これらのストレ
スの治療に先立ち、ストレスの程度を判定することは医
療分野において大きな重要性を占めるものと考えられ
る。
【0003】これまでのストレスの判定方法は、生体に
精神的または肉体的苦痛のいずれもが全く与えられない
ことが必要であるため、利用可能な手法はかなり限定さ
れていた。一般に用いられる方法としては心拍数や血圧
を測定することが挙げられる。しかし、これらの方法は
一過性のものであり、長期的に続くストレスの判定方法
としては採用することができなかった。
【0004】また、血液中のコルチゾールなどの副腎皮
質ホルモンやアドレナリン、ノルアドレナリンなどの神
経伝達物質が、それらが本来もつ生理作用のほかにスト
レスを反映する指標となることがよく知られている。し
かし、血液中の成分では、血液の採取それ自体にストレ
スが伴うという致命的な欠点があるばかりでなく、ホル
モン等の濃度は非常に低いので分析には大型の装置が必
要であり、測定には長時間を要している。
【0005】また、唾液中の生理活性物質では、例え
ば、唾液中のコルチゾール濃度を測定する慢性ストレス
判定法(特許第3108765号公報)、唾液中の副腎性性ス
テロイドおよび/またはその代謝物の濃度を指標とする
ストレス定量法(特開平11-38004号公報)、唾液中のデ
ヒドロエピアンドロステロン濃度を測定するストレス鑑
定法(特開平11-326318号公報)、および血液、尿また
は唾液中の各種指標物質から快・不快ストレス状態を解
析する方法(特開2000-131318号公報)などが提案され
ている。
【0006】しかしながら、唾液中の指標を採取するこ
とは、血液を採取する場合に比べて、簡単な手法を使う
ことができ、簡便ではあるが、指標である生理活性物質
の測定は、一般的な診断用試薬に比べて、高価な薬剤を
使用するか、あるいは手法が複雑であり、一般化するこ
とは困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、簡便
にかつ、容易に判定が可能なストレス判定方法を提供す
ることにあり、また、その判定に使用する簡便な装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために、種々鋭意検討したところ、唾液中のα
−アミラーゼに注目し、ストレスがかかった被験者では
α−アミラーゼ活性が高いことを見出し、本発明に到達
した。すなわち、本発明は被験者から唾液を採取し、該
唾液中のα−アミラーゼ活性を測定し、該活性から被験
者のストレスの程度を判定することを特徴とするストレ
ス判定方法、およびα−アミラーゼ活性測定可能なセン
サ部を有するストレス判定装置である。
【0009】本発明は、 1.被験者の唾液中に存在するα-アミラーゼ活性を指
標にすることを特徴とする被験者のストレス判定方法。 2.被験者からストレスをかけることなく採取された唾
液を検体とする、前項1に記載のストレス判定方法。 3.前記唾液は、被験者から毛細管現象を利用して採取
したものである、前項1または2に記載のストレス判定
方法。 4.被験者の安静時の唾液中α-アミラーゼ活性値を基
準値とし、測定時の値と基準値との差異によってストレ
スの大きさの程度を判定する前項1〜3の何れか1に記
載のストレス判定方法。 5.測定時の唾液中α-アミラーゼ活性値が、基準値よ
り大きければ不快なストレス(distress)の大きさの程度
を、基準値より小さければ快適なストレス(eustress)の
大きさの程度を判定する前項4のストレス判定方法。 6.被験者の唾液中のα-アミラーゼ活性の経時変化に
おける時間勾配によってストレスの大きさの程度を判定
する前項1〜3の何れか1に記載のストレス判定方法。 7.正の時間勾配の大きさから不快なストレス(distres
s)の大きさの程度を、負の時間勾配の大きさから快適な
ストレス(eustress)の大きさの程度を判定する前項6に
記載のストレス判定方法。 8.被験者の唾液中のα-アミラーゼ活性の経時変化に
おいて、安静時の唾液中α−アミラーゼ活性の値を基準
値とし、精神的または肉体的なストレスを加えた後、基
準値に復帰するまでの時間の長さにより被検者が反応す
るストレスの大きさの程度を判定する前項1〜3の何れ
か1に記載のストレス判定方法。 9.α-アミラーゼ活性を測定することを可能とするセ
ンサ部を備えた前項1〜8の何れか1に記載のストレス
判定方法に使用するストレス判定装置。 10.毛細管現象により唾液を採取可能な機能を備えた
前項9に記載のストレス判定装置。 11.唾液の採取にあたり、センサ部を口腔内に挿入す
ることが出来、連続的な測定を可能とする前項10に記
載のストレス判定装置。 12.少なくとも2つの電極、α-アミラーゼの基質膜
を含む電気化学センサを備えた前項9〜11の何れか1
に記載のストレス判定装置。 13.さらに追随酵素(共役酵素)を担持する固定化酵
素膜を含む前項12に記載のストレス判定装置。 14.少なくともα-アミラーゼ反応により生成する色
素、またはα-アミラーゼおよび追随酵素(共役酵素)
の反応により生成する色素を認識する化学センサを備え
た前項9〜11の何れか1に記載のストレス判定装置。 15.さらに追随酵素(共役酵素)を担持する固定化酵
素膜を含む前項14に記載のストレス判定装置。 16.少なくともα-アミラーゼの基質または抗体、発
光素子、受光素子および光反射面を担持する、表面プラ
ズモン共鳴を利用するセンサを備えた前項9〜11の何
れか1に記載のストレス判定装置。 からなる。
【0010】
【発明の実施態様】(唾液の採取)本発明において唾液
の採取は、被験者の身体または精神にストレスをかける
ことなく行う。特に、唾液の採取量は微量で十分である
ので、被験者にストレスを与えることなく短時間で採取
できるものが望ましい。さらに、唾液の採取には、毛細
管現象を利用して採取することが好ましい。
【0011】唾液を採取する器具としては、図1−Aに
示される器具(キャピラリー)が例示される。該器具の
構造は、唾液を毛細管現象で吸引可能とするために、同
一形状のフィルム3枚を使用し、中央に溝を形成した毛
細管形成板を配して両側から溝のない上板と下板で挟み
込む構造を有し、採取口と試験紙との間に細い溝を構成
する。一般にプラスチックフィルムは撥水性を有してい
るので、2枚の溝のない含む内側には、例えばエタノー
ルで5%に希釈した界面活性剤(例えば、DKエステ
ル、しょ糖脂肪酸エステル、:第一工業製薬株式会社)
を塗布、乾燥させてある。
【0012】また、採取器具は口腔内に挿入するために
ディスポーザブル式とする必要があることから、使用材
料は低廉なポリエステルフィルムのみを使用してもよ
い。1枚当りのフィルムの厚さは30μmとし、超音波
溶着で接合形成する。
【0013】図1−Aに示される器具の先端部1を被験
者の歯溝に接触させると、毛細管現象により先端部から
溝2にそって、唾液が採取される。唾液は試験紙3に染
み込み、数秒間で約1〜10μlの唾液が採取される。
【0014】図1−Bには、被験者から唾液を採取する
態様が示され、上記器具にて唾液を採取し、α−アミラ
ーゼ活性測定試薬により発色あるいは発光させた上記器
具を光学的測定計に挿入して、α−アミラーゼ活性を測
定する。また、α−アミラーゼ活性測定のためのセンサ
部分を直接口腔内に挿入することにより、連続的に測定
でき、身体に受けるストレスをリアルタイムで判定する
ことが可能となる。本発明によるストレス判定装置で
は、毛細管現象を利用して微量の唾液を瞬時に採取でき
るような採取部を備えることが好ましい。
【0015】(α-アミラーゼ活性の計測)ストレス判
定の指標となるα-アミラーゼの酵素活性測定には、す
でに公知となっている測定法が利用できるが、特に酵素
センサ等の技術により短時間で簡便に測定することが好
ましい。具体的には、唾液中のα-アミラーゼを基質に
作用させ、必要により追随酵素(共役酵素)を作用させ
て生成した該酵素反応生成物を検出して、α-アミラー
ゼ活性を測定する。前記基質としては、デンプンまたは
オリゴ糖、およびこれらの誘導体などがある(臨床検査
提要改定版第31版622〜626頁)。
【0016】本発明のα−アミラーゼ活性測定の一例を
下記反応式にて示す。 α-アミラーゼ グルコシダーゼ デンプン → マルトース → ブドウ糖(C6H12O6) グルコースオキシダーゼ(GOD) C6H12O6 + O2 → C6H10O6 + H2O2 H2O2 → 2H + 2e + O2 (電流検出)
【0017】前記基質がデンプンである場合、生成した
マルトースにα−グルコシダーゼを作用させ、さらに生
成したグルコースに、グルコースオキダーゼを作用さ
せ、生成した過酸化水素からの電子または酸素をセンサ
により検出する。
【0018】本発明において使用するセンサーとして
は、例えば、図2に示す構造を有する酵素固定化膜を備
えた電極がある。このセンサーは、過酸化水素電極上に
固定化グルコースオキシダーゼ膜、固定化α-グルコシ
ダーゼ膜を順次積層してなる。唾液中のα-アミラーゼ
は基質であるデンプンに作用して、2〜数個のマルトオ
リゴ糖に分解され、さらにα-グルコシダーゼの作用に
より、グルコースが生成する。グルコースはグルコース
オキシダーゼの作用により過酸化水素を生成し、この過
酸化水素を電極にて測定する。図2の下に各記号により
各物質を明示した。
【0019】電極としては、酸素電極のほかに、酵素F
ETセンサー、酵素フォトダイオード、オプロード型セ
ンサーまたは表面プラズモン式センサーなどが利用でき
る。また、これらのセンサーは小型化が可能であり、携
帯可能なサイズにすることにより唾液を採取した現場で
短時間にα-アミラーゼ活性を測定することができる。
【0020】また、α-アミラーゼの基質としては、デ
ンプンの他にグルコース単位で構成されるマルトオリゴ
糖であって、その非還元性末端グルコースがグルコース
以外の置換基で修飾されている、かつ/または還元性末
端グルコースの1位の位置において検出可能な色素等を
結合しているマルトオリゴ糖などが使われ得る。具体的
には、下記の一般式よりなる修飾マルトオリゴ糖がα-
アミラーゼの基質となり得る。
【0021】
【化1】
【0022】式中のR1、R2はそれぞれ水素原子あるいは
保護基により修飾されていてもよい。保護基は格別限定
されるものではないが、例えば、非置換または置換の低
級アルキル基、低級アルコキシル基またはフェニル基、
アジド基、ハロゲン原子、N-モノアルキルカルバモイル
オキシ基、アルキル若しくはアリールスルホニルオキシ
基またはアルキルオキシ基、α-グルコシル基、α-マル
トシル基、β−ガラクトシル基であり、R1、R2は互いに
架橋していてもよく、該架橋基にはさらに置換基を有し
ていてもよい。R3は水素原子あるいはシグナル発生基例
えば光学的にシグナルを検出可能な基(好適には発色性
芳香族基)であり、nは0〜5である。上記式では-OR
3は、還元性末端グルコースの1位にβ-結合したもので
あるが、α-結合したものであってもよい。
【0023】このようなマルトオリゴ糖の例としてより
具体的には、p−ニトロフェニル−マルトペンタオー
ス、2−クロロ−4−ニトロフェニル−マルトペンタオ
ース、2−クロロ−p−ニトロフェニルマルトテトラオ
ース、4−ニトロフェニルベンジル−αーマルトペンタ
オシドなども使用可能である。
【0024】α-アミラーゼ活性の測定には、デンプン
等の基質からα-アミラーゼにより生成したマルトオリ
ゴ糖にα-グルコシダーゼを作用させ、生成したグルコ
ースにNADの存在下にグルコースデヒドロゲナーゼを
作用させて、NADHを測定することも可能である。
【0025】(反応条件)本発明のα-アミラーゼ活性
の測定は、採取された唾液濃度は薄めることなくそのま
ま測定に付される。基質濃度は、自体公知の最適量が使
用される。通常は0.05mM〜1M程度の濃度になる
ように調製される。反応温度は、特に限定されないが、
好ましくは約25〜40℃である。反応時間は、1〜1
0数分で十分であるが、基質および共役酵素の種類に依
存する。反応至適pHは特に限定されないが、所望によ
り適当な緩衝液でpH6〜8に調節しても良い。さら
に、所望により、反応の促進のために、公知のα-アミ
ラーゼの活性化剤を用いてもよい。
【0026】(ストレス判定装置)本発明のストレス判
定装置は、α-アミラーゼ酵素活性測定可能なセンサ部
を有する。本発明において使用する唾液中のα−アミラ
ーゼ活性を簡便に測定することができるセンサとは、
(1)少なくとも2つの電極とα-アミラーゼの基質、
必要により追随酵素(共役酵素)(α−グルコシダー
ゼ、β−グルコシダーゼ、グルコースオキシダーゼな
ど)を含む電気化学センサ、(2)少なくともα-アミ
ラーゼ基質(例えば、p−ニトロフェニルマルトトリオ
シド)からα-アミラーゼ反応により生成する色素(例
えばp−ニトロフェノール)、またはα-アミラーゼ基
質(例えばデンプン)からα-アミラーゼ、α-グルコシ
ダーゼおよびグルコースオキシダーゼの反応により生成
した過酸化水素に、ぺルオキシダーゼ、4−アミノアン
チピリンおよびアニリン類またはフェノール類を反応さ
せて生成する色素を認識する化学センサ、(3)少なく
ともα-アミラーゼ基質、発光素子、受光素子および光
反射面を担持する、表面プラズモン共鳴を利用するセン
サ等が含まれる。なお、追随酵素(共役酵素)は、固定
化されていることがより好ましい。
【0027】図12には電気化学的センサの構造を示
す。絶縁性を有する材料で形成されたベース表面には、
電極1、電極2が形成されている。ベースの材質として
は、樹脂フィルムもしくはカーボンなどが利用できる。
また、これらの電極の形成にはエッチング、スクリーン
印刷、もしくは電極シートの接着固定にいずれの方法を
用いても本発明の効果には影響ない。
【0028】該電極1および2の先端上面には、アミラ
ーゼに対する基質を充分に含んだ基質膜が形成されてい
る。該基質膜の基材には、カルボキシメチルセルロース
(CMC)、セルロース、その他の人体に無害な蛋白な
どの高分子化合物が用いられる。そして、基質膜で覆わ
れない部分は水濡れによる短絡を防ぐために保護用カバ
ーが設けられている。
【0029】該電気化学センサを口腔内に挿入すると、
α−アミラーゼ活性の計測に記載したように唾液中に含
まれるα−アミラーゼが基質膜の基質の分解を促進して
所定の化学反応が進み、その結果としてα−アミラーゼ
濃度に応じた電流が計測されるものである。すなわち、
本電気化学センサを用いれば、連続的に唾液中のα−ア
ミラーゼ活性を測定することが可能となる。ここで、こ
のような電気化学的センサでは、それを形成する部材は
生体安全性の確認されたもののみで構成することが可能
であり、安全上も何等問題ない。
【0030】次に、図13には表面プラズモン共鳴を利
用するセンサの構造を示す。該センサは表面の一方に金
属薄膜が形成されたガラス基板と、LEDやレーザなど
の光源と、受光素子、ガラス基板の金属薄膜が形成され
ていない面に形成されたプリズム、および金属薄膜上に
固定されたリガンドから構成されている。α−アミラー
ゼ活性を測定する場合には、このリガンドとして基質ま
たは抗体を固定化する。
【0031】採取された唾液検体が流路を経由してセン
サ表面に至ると、該α−アミラーゼ活性に応じて光の屈
折率が変化し、その結果、受光素子で受け取る光の位置
が変化する。この差から、唾液中のα−アミラーゼ活性
を測定することができる。本センサでは金属薄膜上に固
定化されるリガンドにもともと生体内に存在する化学物
質のみを使用することができるので、流路は必須要件で
はなく、該センサを直接、口腔内に挿入することも可能
である。
【0032】(ストレスの判定方法)本発明におけるス
トレスとは、肉体的ストレス、精神的ストレスのいずれ
も包含する。本発明のストレス判定法は、唾液中のα−
アミラーゼ量、特に酵素活性により判定する。
【0033】具体的には、被験者の安静時に採取した唾
液中のα-アミラーゼ活性を測定し、その活性値を記
録、記憶して基準値とする。然る後に被験者の任意の状
態におけるα-アミラーゼ活性を測定し、安静時に記
録、記憶した基準値と比較する。基準値より酵素活性が
大きければ、不快なストレス(distress)を受けていると
判定し、小さければ、快適なストレス(eustress)を受け
ていると判定できる。また、基準値との差が大きいほ
ど、受けているストレスも大きく、身体または精神に受
けているストレスの程度も判定できる。
【0034】また、連続してα-アミラーゼ活性を測定
することにより経時的なストレスの変化を捉えることが
できる。不快なストレスを受けると唾液中のα-アミラ
ーゼ活性が上昇する。この際の正の時間勾配の大きさに
よってストレスの大きさの程度を判定することができ
る。逆に快適なストレスを受けている場合はα-アミラ
ーゼの酵素活性が低下するので、負の時間勾配として現
れ、同様にその大きさの程度も判定できる。
【0035】更には経時的にα-アミラーゼ活性を測定
し、測定時間内に加えられた任意のストレスによる酵素
活性変化を捉え、ストレス負荷前の値(基準値)に戻る
までの時間・変化の大きさからストレスの大きさの程度
を判定することができる。
【0036】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて詳細に説明す
る。
【0037】
【実施例1】任意に選出した4名の被験者を用いて、コ
ールドプレッサーテストを実施し、ストレスの判定を試
みた。コールドプレッサーテストとは、片手を手首のと
ころまで氷水の入った容器に30秒間浸し、その後容器か
ら手を出し30秒間休む。これを7回繰り返すことでスト
レスをかけるテストである。
【0038】図3〜6に結果を示す。横軸はコールドプ
レッサーテストを開始してからの経過時間を示してお
り、コールドプレッシャーの実施中および実施後に数回
唾液を採取した。縦軸は採取した唾液中のα-アミラー
ゼ活性値を表している。コールドプレッシャーすなわち
ストレスによりα-アミラーゼの酵素活性が上昇し、コ
ールドプレッシャーの終了後は低下していることがわか
る。
【0039】被験者によってα-アミラーゼの活性値や
変動の仕方が異なるが、これは被験者によってストレス
と感じる程度が異なる、つまり感性の違いが現れてい
る。被験者Aに比べ被験者Bではコールドプレッサーテス
トから受けるストレスの程度が小さいことがわかる。ま
た、プレッシャーを止められるいうことから快感(喜
び)を感じ、コールドプレッシャーの終了後急激にα-
アミラーゼ活性が下がる場合も考えられる。被験者Cが
この例にあたり、他の被験者と異なりコールドプレッシ
ャーの終了後すぐにテスト開始時の値にまでα-アミラ
ーゼの活性値が戻っている。ストレスから開放されたこ
とによる快感が作用していることが示されている。
【0040】
【実施例2】任意に選出した2名の被験者を用いて、ク
レペリンテストを実施し、ストレスの判定を試みた。ク
レペリンテストとは、心理検査の一手法として考案され
ている筆記試験で、一桁の数値が並んでいる用紙を用い
て被験者に足し算を連続して行わせる、精神的苦痛を与
えるストレス負荷試験である。
【0041】図7〜8に結果を示す。図3〜6と同様に
横軸にクレペリンテスト開始からの経過時間、縦軸にα
-アミラーゼの活性値である。ここでも、実施例1と同
様にクレペリンテストすなわちストレスによりα-アミ
ラーゼの活性値が上昇し、クレペリンテストが終了する
とα-アミラーゼの活性値は低下した。
【0042】
【実施例3】任意に選出した1名の被験者を用いて、ミ
ラードローイングテストを実施し、ストレスの判定を試
みた。ミラードローイングテストとは、自分の手を直接
見られない様に仕切りを立て、鏡に映った像を見ながら
所定の経路をペンで描かせるストレス負荷試験である。
本試験では、二重の星型の線が印刷された用紙を用い、
線の間をはみ出さない様にペンで描かせた。はみ出した
らもう一度スタート地点からやり直すというペナルティ
を与え、5分間継続させた。
【0043】図9に結果を示す。横軸にミラードローイ
ングテスト開始からの経過時間、縦軸にα-アミラーゼ
の活性値である。実施例1、2と同様にミラードローイ
ングテストすなわちストレスによりα-アミラーゼの活
性値が上昇し、ミラードローイングテストが終了すると
α-アミラーゼの活性値は低下した。
【0044】
【実施例4】任意に選出した2名の被験者を用いて、穿
刺テストを実施し、ストレスの判定を試みた。これは、
血糖測定用の針を用いて指尖を自ら穿刺させることによ
りストレスを与えるテストである。
【0045】図10〜11に結果を示す。図10では穿
刺を実施後α-アミラーゼ活性値が上昇した。また、図
11では穿刺の指示によりα-アミラーゼ活性値が上昇
し、穿刺の実施時にはすでにα-アミラーゼ活性値が上
昇していた。
【0046】
【実施例5】任意に選出した1名の被験者を用いて、ク
レペリンテスト実施後のリラクゼーション効果の判定を
試みた。これは、精神的ストレス負荷であるクレペリン
テストを実施後に、座位または仰臥位の姿勢をとっても
らう、またはマッサージを受けてもらうことによるリラ
クゼーション効果との関係をみることで、快適なストレ
ス(eustress)の大きさを判定するものである。
【0047】図14〜16および表1に結果を示す。図
14ではクレペリンテスト実施後に座位をとってもらっ
た場合、α-アミラーゼ活性値はゆっくり下降した。図
15ではクレペリンテスト実施後に仰臥位をとってもら
った場合、α-アミラーゼ活性値は座位に比べ早く下降
した。図16ではクレペリンテスト実施後にマッサージ
を受けてもらった場合、α-アミラーゼ活性値は速やか
に下降した。また図14、15、16ではα-アミラー
ゼ活性値の上昇および下降の経時変化をみるためにα−
アミラーゼ活性値の時間勾配を求めたが、クレペリンテ
ストで正の時間勾配を、リラクゼーションで負の時間勾
配を示した。以上の結果を表1にまとめたが、表1で
は、快適なストレス(eustress)により、α−アミラー
ゼ活性値が安静時の値に復帰するまでの時間が短縮し、
α−アミラーゼ活性値の経時変化における時間勾配が急
激な負の勾配を呈した。
【0048】
【表1】
【0049】
【発明の効果】上記したごとく本発明によれば、ストレ
スをかけずに唾液を採取し唾液中α-アミラーゼ活性を
測定することで、その場で短時間にストレスを判定する
技術を確立することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aは唾液採取部および色原体を有する化学セン
サ(器具)を示す分解図であり、Bは被験者から唾液を
採取し、計測計に該器具を挿入する態様を示す図であ
る。図中は先端部、は溝、は試験紙、1は測定孔
(直径1.6mm)、2は上板(ポリエステル)、3は毛
細管形成板(ポリエステル)、4は下板(ポリエステ
ル)、5は界面活性剤を意味する。
【図2】α-アミラーゼ活性測定に用いる固定化酵素膜
を有する酵素センサの構造を示す図である。各記号の意
味は図中に示した。
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】コールドプレッサーテストによるα-アミラー
ゼ活性値の変動を示す表である。
【図7】
【図8】クレペリンテストによるα-アミラーゼ活性値
の変動を示す表である。
【図9】ミラードローイングテストによるα-アミラー
ゼ活性値の変動を示す表である。
【図10】
【図11】穿刺テストによるα-アミラーゼ活性値の変
動を示す表である。
【図12】電気化学センサの構造を示す図である。
【図13】表面プラズモン共鳴を利用するセンサの構造
を示す図である。図中、逆Y字白抜きは固定化されたリ
ガンド、白抜き丸は被測定物質を意味する。
【図14】
【図15】
【図16】クレペリンテスト実施後のリラクゼーション
効果の変動を示す表である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年2月22日(2001.2.2
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】上図は唾液採取部および色原体を有する化学セ
ンサ(器具)を示す分解図であり、下図は被験者から唾
液を採取し、計測計に該器具を挿入する態様を示す図で
ある。
【図2】α-アミラーゼ活性測定に用いる固定化酵素膜
を有する酵素センサの構造を示す図である。各記号の意
味は図中に示した。
【図3】コールドプレッサーテストによるα-アミラー
ゼ活性値の変動を示す表である。
【図4】コールドプレッサーテストによるα-アミラー
ゼ活性値の変動を示す表である。
【図5】コールドプレッサーテストによるα-アミラー
ゼ活性値の変動を示す表である。
【図6】コールドプレッサーテストによるα-アミラー
ゼ活性値の変動を示す表である。
【図7】クレペリンテストによるα-アミラーゼ活性値
の変動を示す表である。
【図8】クレペリンテストによるα-アミラーゼ活性値
の変動を示す表である。
【図9】ミラードローイングテストによるα-アミラー
ゼ活性値の変動を示す表である。
【図10】穿刺テストによるα-アミラーゼ活性値の変
動を示す表である。
【図11】穿刺テストによるα-アミラーゼ活性値の変
動を示す表である。
【図12】電気化学センサの構造を示す図である。
【図13】表面プラズモン共鳴を利用するセンサの構造
を示す図である。図中、逆Y字白抜きは固定化されたリ
ガンド、白抜き丸は被測定物質を意味する。
【図14】クレペリンテスト実施後のリラクゼーション
効果の変動を示す表である。
【図15】クレペリンテスト実施後のリラクゼーション
効果の変動を示す表である。
【図16】クレペリンテスト実施後のリラクゼーション
効果の変動を示す表である。
【符号の説明】 :先端部 :溝 :試験紙 1:測定孔(直径1.6mm) 2:上板(ポリエステル) 3:毛細管形成板(ポリエステル) 4:下板(ポリエステル) 5:界面活性剤
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/48 G01N 33/48 S 33/52 33/52 C 33/543 595 33/543 595 33/68 33/68 (72)発明者 山口 昌樹 〒939−8046 富山市本郷新60−2ファミ ールひらい201 (72)発明者 吉田 博 〒531−8510 大阪市北区本庄西3丁目9 番3号 株式会社ニッショー内 Fターム(参考) 2G045 AA25 AA40 CB07 DA20 FA11 FB01 FB03 FB05 GC12 HA06 HA14 JA06 2G054 AA06 AB02 AB07 CA28 CE01 EA06 FA31 FB01 GA03 GB01 GB04 2G059 AA05 BB12 BB13 EE02 FF04 GG01 GG02 JJ12 KK01

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被験者の唾液中に存在するα-アミラーゼ
    活性を指標にすることを特徴とする被験者のストレス判
    定方法。
  2. 【請求項2】被験者からストレスをかけることなく採取
    された唾液を検体とする、請求項1に記載のストレス判
    定方法。
  3. 【請求項3】前記唾液は、被験者から毛細管現象を利用
    して採取したものである、請求項1または2に記載のス
    トレス判定方法。
  4. 【請求項4】被験者の安静時の唾液中α-アミラーゼ活
    性値を基準値とし、測定時の値と基準値との差異によっ
    てストレスの大きさの程度を判定する請求項1〜3の何
    れか1に記載のストレス判定方法。
  5. 【請求項5】測定時の唾液中α-アミラーゼ活性値が、
    基準値より大きければ不快なストレス(distress)の大き
    さを、基準値より小さければ快適なストレス(eustress)
    の大きさの程度を判定する請求項4のストレス判定方
    法。
  6. 【請求項6】被験者の唾液中のα-アミラーゼ活性の経
    時変化における時間勾配によってストレスの大きさを判
    定する請求項1〜3の何れか1に記載のストレス判定方
    法。
  7. 【請求項7】正の時間勾配の大きさから不快なストレス
    (distress)の大きさの程度を、負の時間勾配の大きさか
    ら快適なストレス(eustress)の大きさの程度を判定する
    請求項6に記載のストレス判定方法。
  8. 【請求項8】被験者の唾液中のα-アミラーゼ活性の経
    時変化において、安静時の唾液中α−アミラーゼ活性の
    値を基準値とし、精神的または肉体的なストレスを加え
    た後、基準値に復帰するまでの時間の長さにより被検者
    が反応するストレスの大きさの程度を判定する請求項1
    〜3の何れか1に記載のストレス判定方法。
  9. 【請求項9】α-アミラーゼ活性を測定することを可能
    とするセンサ部を備えた請求項1〜8の何れか1に記載
    のストレス判定方法に使用するストレス判定装置。
  10. 【請求項10】毛細管現象により唾液を採取可能な機能
    を備えた請求項9に記載のストレス判定装置。
  11. 【請求項11】唾液の採取にあたり、センサ部を口腔内
    に挿入することが出来、連続的な測定を可能とする請求
    項10に記載のストレス判定装置。
  12. 【請求項12】少なくとも2つの電極、α-アミラーゼ
    の基質膜を含む電気化学センサを備えた請求項9〜11
    の何れか1に記載のストレス判定装置。
  13. 【請求項13】さらに追随酵素(共役酵素)を担持する
    固定化酵素膜を含む請求項12に記載のストレス判定装
    置。
  14. 【請求項14】少なくともα-アミラーゼ反応により生
    成する色素、またはα-アミラーゼおよび追随酵素(共
    役酵素)の反応により生成する色素を認識する化学セン
    サを備えた請求項9〜11の何れか1に記載のストレス
    判定装置。
  15. 【請求項15】さらに追随酵素(共役酵素)を担持する
    固定化酵素膜を含む請求項14に記載のストレス判定装
    置。
  16. 【請求項16】少なくともα-アミラーゼの基質または
    抗体、発光素子、受光素子および光反射面を担持する、
    表面プラズモン共鳴を利用するセンサを備えた請求項9
    〜11の何れか1に記載のストレス判定装置。
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