JP2002167657A - 溶融Zn−Al系合金めっき鋼板とその製造方法 - Google Patents

溶融Zn−Al系合金めっき鋼板とその製造方法

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JP2002167657A
JP2002167657A JP2001180397A JP2001180397A JP2002167657A JP 2002167657 A JP2002167657 A JP 2002167657A JP 2001180397 A JP2001180397 A JP 2001180397A JP 2001180397 A JP2001180397 A JP 2001180397A JP 2002167657 A JP2002167657 A JP 2002167657A
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plating
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Tamotsu Toki
保 土岐
Masamitsu Matsumoto
雅充 松本
Hiroshi Takebayashi
浩史 竹林
Takeshi Tomiyasu
健 富安
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐食性に優れ、かつロール成形等の厳しい摺
動を伴う加工に耐え得るめっき皮膜を備えた溶融Zn-A
l 系合金めっき鋼板とその製造方法を提供する。 【解決手段】質量%でAl :3.5〜15%、Mg :
0.5〜5%、残部がZn および不可避的不純物からな
り、不可避的不純物としてのPb 、Sn 、Cd、Bi の
含有量が合計で200ppm 以下、Fe 含有量が0.5g/
m2以下、かつ、めっき面に平行なZn(00・2) 面の配向指
数が3.5以上であるか、または、さらにMn を0.0
5〜1.5%含有し、Zn(00・2) 面の配向指数が3.0
以上であるめっき皮膜を備えた鋼板。この鋼板は、母材
を上記化学組成を備えためっき浴に浸漬して溶融めっき
した後、酸素濃度が5体積%以下、残部が非酸化性ガス
からなる雰囲気で冷却して製造するのがよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車、家電、建
材等の素材として好適な溶融Zn-Al 系合金めっき鋼板
とその製造方法に関する。特に、ロール成形時のめっき
皮膜の耐かじり性に優れた溶融Zn-Al 系合金めっき鋼
板とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】母材鋼板にZn-Al 系合金を溶融めっき
した溶融Zn-Al 系合金めっき鋼板は耐食性や耐熱性に
優れることが知られている。Al 含有量が質量%で(以
下、化学組成を表す%は質量%を、ppm は質量ppm を意
味する)3.5〜6.5%である溶融Zn-Al 系合金め
っき鋼板は、めっき浴の合金組成が共晶点近傍の組成で
あるために融点がZn よりも低く、溶融亜鉛めっきに比
較すると低温でめっきが可能である。従って、溶融めっ
きが容易であるうえ、溶融めっき時に合金層が形成され
難いので、他の溶融めっき製品に較べて曲げ加工などの
加工性が良好である。さらに、溶融Zn-Al 系合金にM
g を含有させることにより優れた耐食性が得られること
も知られている。
【0003】これらの特徴を備えた溶融Zn-Al 系合金
めっき鋼板は、屋根・壁材等の建材製品、ガードレー
ル、配線配管や防音壁等の土木製品、自動車の遮熱板、
及び電気洗濯機、電子レンジ等家電製品などの素材とし
て急速に普及しつつある。
【0004】上記建材製品や土木製品においては鋼板を
長尺の構造部材に加工して使用する場合が多い。その加
工方法としてはロール成形が多く用いられる。この方法
は、平らな帯板を、水平かつタンデムに配置した複数組
の成形ロールに連続的に送給し、帯板の進行につれて連
続的に断面を成形し、最終的に所定の断面形状を備えた
部材に加工するものである。
【0005】その加工設備はプレス加工方法に比較して
大幅に簡素であり、均質な長尺材を安価に製造するのに
適しているので、管材、形材、プレート材、シートパイ
ル、サッシなどに板材を塑性加工する方法として利用さ
れている。
【0006】ロール成形過程においては、鋼板表面は絶
えずロール面上を摺動して送給され、加工される。従っ
てロール成形を良好におこなうには、鋼板表面の摺動性
が良好であることが重要である。
【0007】加工素材がめっき鋼板で、かつめっき皮膜
表面の摺動性がよくない場合には、加工に際してめっき
皮膜が損傷し、その一部が剥ぎ取られるかじり不良(以
下、単に「かじり」と記す)やめっき剥離などの成形不
良が生じる。その結果ロール成形の生産性が低下し、製
品の表面性状を損なって歩留が低下し、さらには、製品
の耐食性などにも悪影響をおよぼす。
【0008】溶融Zn-Al 系合金めっき鋼板は従来から
よく使用されている。しかしながら溶融Zn-Al 系合金
めっき鋼板の性能としてはこれまで主として耐食性が重
視されており、加工性に関してはめっき皮膜の密着性や
曲げ加工性の向上などの研究は進められたものの、摺動
性の改善に関しては殆ど注意が払われなかった。
【0009】例えば、特公平64−8702号公報に
は、Al :3%以上、25%未満、Mg :0.05〜
2.0%、さらにSi をAl 含有量に応じて含有し、P
b 含有量を低く制限した溶融めっき浴を用いてめっきす
る溶融合金めっき鋼板の製造方法が提案されている。こ
こではSi を含有させることによりFe-Al 合金層の発
達を抑制してめっき皮膜の加工性を向上させている。
【0010】しかしながらこの方法では曲げ加工性の向
上の余地はあるものの、摺動性の改善効果は十分ではな
く、ロール成形時のかじり防止効果は十分ではない。ま
た、めっき浴にSi を含有させるとドロスが生じやす
く、めっき作業を阻害し、表面外観不良の原因にもな
る。
【0011】特開平10−265926号公報には、A
l :4〜10%、Mg :1〜4.5%、残部がZn から
なる耐食性および表面外観の良好な溶融Zn-Al-Mg め
っき鋼帯の製造方法が提案されている。しかしながらこ
の提案においては、Fe-Al合金層の発達抑制による密
着性の確保については言及しているが、めっき皮膜表面
における摺動性などについては言及していない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、単
純な曲げ加工部では優れた耐食性を有する溶融Zn-Al
系合金めっき鋼板であっても、これにロール成形のよう
な厳しい摺動が加わる加工を施すとめっき皮膜がかじり
取られ、その部分の食性が著しく低下するという問題が
残っており、その解決が望まれていた。
【0013】本発明の目的はこれらの問題を解決し、耐
食性に優れ、かつ、ロール成形等の厳しい摺動を伴う加
工にも耐え得るめっき皮膜を備えた溶融Zn-Al 系合金
めっき鋼板およびその経済的な製造方法を提供すること
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、溶融Zn-
Al 系合金めっき鋼板のめっき皮膜の摺動性を改善する
ために、Al を3.5〜15%、Mg を0.5〜5%含
有し、残部が実質的にZn からなるめっき皮膜を備えた
種々の溶融めっき鋼板のロール成形におけるめっき皮膜
の摺動性に関して種々研究を重ねた結果、以下に示すよ
うな知見を得た。
【0015】a.めっき皮膜が軟質である場合には、め
っき皮膜がロール表面上を摺動する際に容易に変形す
る。このためめっき皮膜表層のクロメート皮膜が破壊さ
れ、ロールとの金属接触が生じ、容易にかじりが発生す
る。従ってロール成形におけるかじり防止にはめっき皮
膜を硬くするのが有効である。
【0016】また、かじり防止には、めっき皮膜の結晶
方位を、めっき面に平行なZn(00・2) 面の配向性(以
下、単に「Zn(00・2) 面の配向性」と記す)が高いもの
とすることが有効である。これは、めっき皮膜のZn(00
・2) 面の配向性(配向指数)を高めることにより、加工
時にめっき皮膜内での双晶すべり変形が生じにくくな
り、めっき皮膜の変形が抑制されることにより、その摺
動性が改善されるものと考えられた。
【0017】b.一般的に溶融状態のZn めっき層や溶
融Zn-Al 系合金めっき層を冷却する場合、冷却速度を
増すと凝固するめっき皮膜のZn(00・2) 面の配向性が高
まることが知られている。しかしながら溶融めっき層が
Zn よりも酸化されやすいAl やMg を多量に含有する
ものである場合には、このような方法のみではかじり防
止に必要なZn(00・2) 面の配向性を得るのは困難であ
る。
【0018】これは、めっき皮膜の凝固に際してAl や
Mg が酸化し、その結果厚い酸化皮膜が形成されて凝固
時の結晶方位の優先配向を阻害することによる。めっき
後の冷却手段として、急冷処理に加えて、鋼板をめっき
浴から引き上げた後、めっき皮膜が凝固するまでの間の
冷却雰囲気を非酸化性ガスとするか、少なくとも酸素濃
度が5体積%以下、残部が非酸化性ガスからなる雰囲気
で冷却するのがよい。これにより容易に所望の配向指数
が得られる。
【0019】c.めっき皮膜に適量のMn を含有させる
ことにより、Zn(00・2) 面の配向性を低下させずにさら
にめっき皮膜を硬化させて耐かじり性を改善することが
できる。また、Mn は溶融亜鉛めっき浴への溶解が容易
でめっき時の作業性を損なわないうえ、めっき皮膜の耐
食性を改善する作用もある。従ってMn は耐食性と共に
めっき皮膜の摺動性改善に好適な元素である。このよう
な作用はMn の他にNi 、Cr などにおいても認められ
る。
【0020】これらの元素をめっき皮膜に含有させてめ
っき皮膜を硬化させる場合には、所望の摺動性を得るの
に必要なめっき皮膜のZn(00・2) 面の配向指数が3.0
以上であれば十分である。
【0021】本発明はこれらの知見に基づいて完成され
たものであり、その要旨は下記(1)〜(3)に記載の
溶融Zn-Al 系合金めっき鋼板、および(4)〜(6)
に記載のその製造方法にある。
【0022】(1)母材鋼板の少なくとも片面に溶融Z
n-Al 系合金めっき皮膜を備えた鋼板であって、そのめ
っき皮膜は、化学組成が質量%でAl :3.5〜15
%、Mg :0.5〜5%、残部がZn および不可避的不
純物からなり、不可避的不純物としてのPb 、Sn 、C
d およびBi の含有量が合計で200ppm 以下、めっき
皮膜に含有されるFe 含有量が0.5g/m2以下、かつ、
めっき面に平行なZn(00・2)面の配向指数が3.5以上
であることを特徴とする溶融Zn-Al 系合金めっき鋼
板。
【0023】(2)母材鋼板の少なくとも片面に溶融Z
n-Al 系合金めっき皮膜を備えた鋼板であって、そのめ
っき皮膜は、化学組成が質量%でAl :3.5〜15
%、Mg :0.5〜5%、Mn :0.05〜1.5%、
残部がZn および不可避的不純物からなり、不可避的不
純物としてのPb 、Sn 、Cd およびBi の含有量が合
計で200ppm 以下、めっき皮膜に含有されるFe 含有
量が0.5g/m2以下、かつ、めっき面に平行なZn(00・
2) 面の配向指数が3.0以上であることを特徴とする
溶融Zn-Al 系合金めっき鋼板。
【0024】(3)上記めっき皮膜のMg 含有量が0.
5〜3.5%であることを特徴とする上記(1)または
(2)に記載の溶融Zn-Al 系合金めっき鋼板の製造方
法。 (4)母材鋼板を、質量%でAl :3.5〜15%、M
g :0.5〜5%、残部がZn および不可避的不純物か
らなり、不可避的不純物としてのPb 、Sn 、Cd およ
びBi の含有量が合計で200ppm 以下である溶融めっ
き浴に浸漬し、引き上げてめっき付着量を調整した後、
酸素濃度が5体積%以下、残部が非酸化性ガスからなる
雰囲気中で冷却することを特徴とする溶融Zn-Al 系合
金めっき鋼板の製造方法。
【0025】(5)母材鋼板を、質量%でAl :3.5
〜15%、Mg :0.5〜5%、Mn :0.05〜1.
5%、残部がZn および不可避的不純物からなり、不可
避的不純物としてのPb 、Sn 、Cd およびBi の含有
量が合計で200ppm 以下である溶融めっき浴に浸漬
し、引き上げてめっき付着量を調整した後、酸素濃度が
5体積%以下、残部が非酸化性ガスからなる雰囲気中で
冷却することを特徴とする溶融Zn-Al 系合金めっき鋼
板の製造方法。
【0026】(6)上記めっき浴のMg 含有量が0.5
〜3.5%であることを特徴とする上記(4)または
(5)に記載の溶融Zn-Al 系合金めっき鋼板の製造方
法。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を詳細に述べ
る。 めっき皮膜の化学組成; Al :溶融Zn-Al 系合金めっき皮膜においてAl はめ
っき皮膜の耐食性と耐熱性を向上させる作用がある。こ
れらの効果を確保するために、Al を3.5%以上含有
させる。望ましくは4.0%以上である。
【0028】Al 含有量が15%を超えるとめっき浴の
融点が上昇し、Fe-Al 合金層が発達してめっき皮膜の
加工性が損なわれる。例えば曲げ加工などにおいてもめ
っき皮膜に亀裂が生じやすく、曲げ部の耐食性が劣化す
るなどの問題が生じる。合金層の発達を抑制するために
Si 等の界面合金層を抑制する第4元素を含有させる方
法もあるが、この方法はめっき浴管理が複雑になるなど
の問題がある。これらの不都合を避けるためにAl 含有
量は15%以下とする。望ましくは13%以下である。
【0029】Mg :溶融Zn-Al 系合金めっき皮膜の耐
食性を向上させるためにMg を0.5%以上含有させ
る。望ましくは1.0%以上である。Mg 含有量が5%
を超えると耐食性が飽和するうえ、めっき浴面で酸化物
の生成が激しくなりめっき作業性も損なわれる。これを
避けるためにMg 含有量は5%以下とする。浴面での酸
化物生成を抑制し、めっき作業の安定性をさらに良好に
する場合にはMg 含有量を3.5%以下とするのが望ま
しい。さらに望ましくは3.0%以下である。
【0030】Mn :Mn は必須元素ではないが、溶融め
っき皮膜の耐食性を向上させる作用がある。また、その
硬度を高め、めっき鋼板が加工される際のめっき皮膜の
耐かじり性を向上させる作用もある。これらの効果を得
るためにめっき皮膜に適量のMn を含有させても構わな
い。その場合、上記効果を得るためにはMn を0.05
%以上含有させるのが望ましい。より望ましくは0.5
%以上である。
【0031】Mn を過剰に含有させるとめっき皮膜が硬
くなりすぎて加工性が低下し、加工時にめっき皮膜に亀
裂が生じて耐食性が損なわれる場合がある。これを避け
るために、Mn を含有させる場合の上限は1.5%以下
とするのが望ましい。より望しくは1.0%以下であ
る。
【0032】なお、Ni とCr もMn と同様にめっき皮
膜の耐食性を向上させ、かつ、硬度を高める作用がある
ので、上記Mn の一部に替えてNi またはCr を含有さ
せても構わない。その場合にはMn とこれらの元素の含
有量合計が0.05〜1.5%となるようにすればよ
い。
【0033】残部はZn および不可避的不純物である。
不可避的不純物としてのPb 、Sn 、Cd およびBi
は、めっき後に気水スプレーなどによる急速冷却処理を
施した際に、めっき皮膜の結晶粒界に偏析し、時日の経
過と共に粒界腐食が進行してめっき皮膜の耐剥離性を損
なう場合がある。このような耐経時剥離性の劣化を防止
するために、これら4元素の含有量を、その合計で20
0ppm 以下とする。望ましくは100ppm 以下である。
【0034】めっき皮膜に含有されるFe は鋼板/めっ
き界面に形成される合金層の成長に伴ってめっき皮膜に
含有されるものであり、不可避的不純物である。めっき
浴温度や浸漬する鋼板の温度が高くなるにつれてめっき
浴へのFe の溶解が助長され、めっき皮膜でのFe 含有
量が増し、加工性が著しく低下する。めっき皮膜の加工
性の低下を防ぐために、めっき皮膜に含有されるFe 含
有量は0.5g/m2以下とする。望ましくは0.2g/m2
下である。
【0035】なお、不可避不純物としてTi 、Cu 、M
o 、W、Si 、B、Be などの元素がそれぞれ0.02
%以下の範囲でめっき皮膜に含有されても本発明の目的
を阻害しないので何ら問題はない。
【0036】めっき皮膜表面のZn(00・2) 面の配向指
数;一般的に溶融状態のZn めっき層を冷却した場合、
冷却速度の増加に伴ってZn(OO・2) 面の集積度が増す。
この現象はめっき皮膜がAl を含有するものであって
も、溶融めっき面に気水冷却処理やZn 粉末を吹き付け
るいわゆるハーティ処理などを施しためっき面において
も同様である。
【0037】Zn(00・2) 面の配向性を高めると加工時に
めっき皮膜内での双晶すべり変形が生じにくくなる。こ
のため、摺動に際しては、あたかもめっき皮膜表面を硬
くした場合と同様の、摺動性が向上する効果が得られ
る。
【0038】ここで、本発明におけるZn(00・2) 面の配
向指数(Ia )は、めっき皮膜の(hk・l)面のX線回折強
度をCo 管球を用い加速電圧30kV、電流100mAの条
件で測定し、その結果から下記式により算出した値を用
いる。
【0039】
【数1】
【0040】ここで、 I(hkl):X線回折における(hk・l) 面の積分強度、 IF(hkl):X線回折における(hk・l) 面の積分強度比
率、 IFR(hkl):ASTMカード記載の(hk・l) 面のX線回
折における強度比率、 を表す。
【0041】めっき皮膜がMn を含有しない溶融Zn-A
l 系合金からなる場合には、上記Zn(00・2) 面の配向指
数が3.5以上であればロール成形時に皮膜中に分散し
たZn 相の双晶変形が生じにくく、クロメート層の破壊
もなく、優れた耐かじり性を備えためっき皮膜が得られ
る。このため、Mn を含有しないめっき皮膜において
は、そのZn(00・2) 面の配向指数を3.5以上に限定す
る。望ましくは4.0以上である。
【0042】めっき皮膜がMn を0.05〜1.5%含
有するものである場合には、Mn による耐摺動性改善効
果が付加されるので、Zn(00・2)面 の配向指数は3.0
以上であればよい。望ましくは3.5以上である。
【0043】上記以外は任意である。例えば母材は特に
限定する必要はなく、極低C鋼、種々の炭素鋼、高張力
鋼板などに使用される合金鋼など公知の化学組成を有す
る熱間圧延鋼板、冷間圧延鋼板などを使用することがで
きる。また、これまでに述べた条件を満足する溶融めっ
き鋼板をそのまま本発明の溶融Zn-Al 系合金めっき鋼
板として使用してもよいし、白錆防止などの目的で防錆
油、潤滑防錆油、クロメート皮膜、樹脂塗膜、クロメー
ト/樹脂複合塗膜など、通常施される後処理をめっき皮
膜に施しても構わない。
【0044】本発明の鋼板の製造方法;本発明に係る加
工性に優れた溶融Zn-Al 系合金めっき鋼板は、以下に
述べる方法で製造するのが好適である。なお、以下に示
すのは例であって、本発明に係るめっき鋼板の製造方法
がこれに限定されるものではない。
【0045】母材鋼板として冷間圧延板を用いる場合に
は、焼鈍していないものを用いるのが経済で好ましい
が、焼鈍済みのものでも構わない。母材の表面を溶融め
っきに適する状態に前処理を行なう。前処理法はアルカ
リ水溶液等で洗浄したり、ナイロンブラシ等で表面を研
削する等の公知の方法が適用できる。
【0046】前処理を施した母材鋼板を還元性雰囲気中
で600℃以上、あるいは再結晶温度以上に加熱して所
要の時間保持した後、めっき浴温近傍まで冷却する。母
材を加熱する場合の還元性雰囲気も通常採用されている
雰囲気でよい。例えば水素を5体積%以上、30体積%
以下含有し、残部が窒素からなり、露点が−60℃以
上、−10℃以下である雰囲気が好適である。
【0047】その後、所定のめっき皮膜組成が得られる
ように上記範囲内で化学組成を調整しためっき浴に浸漬
し、めっき付着量を所定の量に調整する。めっき皮膜の
Al、Mg およびMn 含有量は、めっき浴におけるそれ
ら元素の濃度とほぼ同一となる。従って、めっき浴とし
ては、Al を3.5%以上、15%以下、Mg を0.5
%以上、5%以下含有し、残部がZn および不可避的不
純物からなり、不可避的不純物としてのPb 、Sn 、C
d およびBi の含有量が合計で200ppm 以下であるも
のか、さらに、Mn を0.05%以上、1.5%以下含
有するものを使用する。
【0048】めっき浴の温度はめっき合金の融点よりも
30〜60℃高くするのが望ましい。60℃を超えて高
くすると、めっき浴に浸漬したときの合金層の発達が著
しくなる。
【0049】めっき皮膜の付着量は特に規定するもので
はないが、適正な操業効率を確保するために、片面当た
り40〜250g/m2とするのが好適である。めっき付着
量の調整は気体絞り法等通常用いられている方法で構わ
ない。
【0050】めっき皮膜凝固時には、急速冷却や、気水
冷却(ミスト冷却)、あるいは適量のリン酸アンモニウ
ムなどの薬液を含有させた気水冷却など、スパングル消
去を目的とした公知の冷却方法でおこなうのがよい。こ
れらの方法はめっき皮膜のZn(00・2) 面の配向性を高め
る作用があるが、Zn(00・2)面 の配向性を所望のレベル
まで高めるには、これらの従来の方法のみでは不十分で
ある。
【0051】さらに、めっき皮膜のZn(00・2) 面の配向
性を所望のレベルまで高めるために、少なくともめっき
付着量を調整した後めっき皮膜の凝固が完了までの間
を、酸素濃度が5体積%以下、残部が非酸化性ガスから
なる雰囲気中で冷却するのが重要である。非酸化性ガス
としては窒素ガスが好適であるが、アルゴンガス、ヘリ
ウムガス、水素ガスなどでもよい。またこれらのガスの
混合ガスでも構わない。
【0052】めっき皮膜冷却時の雰囲気を上記のように
することにより、凝固時のめっき皮膜表面での酸化皮膜
形成を防止し、Zn(00・2) 面の配向指数を所望のレベル
以上に高めることができる。さらに配向指数を高めるに
は、酸素濃度を1体積%以下とするのが望ましい。
【0053】上記以外は公知の方法によればよく、例え
ばめっきの後処理としては、無処理でもよいし、防錆
油、潤滑防錆油、クロメート、樹脂塗膜、クロメート/
樹脂塗膜等、通常施される後処理を施しても構わない。
【0054】
【実施例】化学組成がC:0.05%、Mn :0.28
%を含有し残部が実質的にFe からなり、厚さが0.7
0mmである未焼鈍の低炭素冷延鋼板をめっき母材として
準備した。上記めっき母材を75℃のNaOH 溶液で脱
脂し、洗浄して、水素を20体積%含有し、残部が窒素
からなり、露点が−40℃である雰囲気中で800℃に
加熱し、その温度で60秒間保持して再結晶焼鈍を施し
た後、めっき浴温度近傍まで冷却して溶融めっき浴に浸
漬した。
【0055】めっき浴の化学組成は、Al :3〜17
%、Mg :0.4〜4%、Mn :0〜1.7%を含有
し、残部はFe を飽和まで含有したZn であった。めっ
き浴温度は融点+40℃とした。上記溶融めっき浴に母
材を浸漬し、引き上げた後、気体絞り方式によりめっき
付着量を100g/m2(片面当たり)に調整し、次いで水
分量を種々変更した気水スプレーを吹き付ける急速冷却
により冷却した。
【0056】この冷却時には、めっき浴面からめっき皮
膜の凝固が完了するまでの間の雰囲気ガス組成を、酸素
を0.1〜10体積%含有し、残部が窒素からなる雰囲
気とした一部の母材についてはめっき浴温度を融点より
も80℃高い温度に変更し、Fe 含有量が異なるめっき
皮膜を備えためっき鋼板も作製した。また、従来例とし
て、大気雰囲気で冷却した場合についても評価した。そ
の後、常温まで冷却し、金属Cr 量が20mg/m2 である
塗布型クロメート処理を施した。
【0057】得られためっき鋼板のめっき皮膜の化学組
成を分析し、Zn(00・2) 面の配向指数、耐食性などの性
能を以下の方法で評価した。Zn(00・2) 面の配向指数:
めっき皮膜のZn(00・2) 面のX線回折強度をCo 管球を
用い加速電圧30kV、電流100mAの条件で測定し、そ
の結果から上記式(1)および(2)により配向指数
(Ia )を算出したロール成形性:長さ(圧延方向)が
60mm、幅が30mmの試験片を採取し、長さ方向に2%
の引張り歪みを付与し、その後、後述するピンオンディ
スク試験を施し、めっき皮膜表面と鋼球間の摩擦係数を
測定した。この方法により得られた摩擦係数はロール成
形時の摺動性とよい対応があり、ロール成形時のかじり
発生状況と良好な相関があるので、めっき鋼板のロール
成形性の簡易な評価手段として有効であることを確認し
ている。
【0058】図1はピンオンディスク試験の概念を説明
する斜視図である。図1で符号1は回転台、符号2は試
験片、符号3は鋼球、符号4は回転トルクを測定するロ
ードセル、符号rは試料の回転中心と鋼球との間隔であ
る鋼球の軌道半径、符号Tはめっき皮膜の摩擦抵抗に起
因して鋼球に作用するトルク、符号Pは鋼球をめっき皮
膜に押しつける荷重である。
【0059】試験片2は回転台3に固定され、試験片の
回転中心からrの距離においた鋼球3に、上方からめっ
き面に垂直な一定荷重Pを付加して鋼球をめっき面に押
しつけ、ロードセル4に生じる回転トルクTを測定し、
得られたトルクと荷重Pからμ=T/Pの式によりめっ
き皮膜表面の摩擦係数μを測定した。
【0060】本実施例においては、鋼球直径:5mm、
r:10mm、荷重:29.4N、回転速度:1rpm 、板
温:25℃とし、潤滑を施さないで10回転保持する間
に生じる最大摩擦係数を測定した。
【0061】ロール成形性は、摩擦係数μが0.20以
下であれば良好、0.15以下であれば極めて良好、と
して評価した。めっき皮膜の曲げ加工性:長さ(圧延方
向)が100mm、幅が25mmの試験片を採取し、内側曲
げ半径を1.75mmとする曲げ試験(5t曲げ試験)を
施し、曲げ部の皮膜の断面写真を撮影してこれから皮膜
での亀裂の発生状況を観察し、下記の4段階で評価し
た。 ◎:亀裂が全く認められない。 ○:小さな亀裂が一部に認められる。 △:小さな亀裂が全面に認められる。 ×:大小の亀裂が混在し、全面に認められる。
【0062】平板部と加工部の耐食性:端面を粘着テー
プでシールした長さが150mm、幅が70mmの試験片
(平板部用試験片)と、これに上記5t曲げ加工を施し
た試験片(加工部用試験片)を準備し、これらに以下の
サイクル腐食試験を施し、平板部または曲げ加工部に赤
錆が発生するまでの日数を求めた。
【0063】腐食サイクルは、塩水噴霧(35℃×6時
間)→乾燥(60℃×12時間)→湿潤(50℃×6時
間)を1サイクル(1日)とした。耐食性は、平板部に
ついては50日以上、加工部については30日以上、赤
錆が発生しない場合を良好として評価した。
【0064】経時剥離性:長さが100mm、幅が25mm
の試験片を採取し、これを80℃、相対湿度95%の環
境下で240時間保持した後、2t折り曲げ加工を施
し、曲げ部に粘着テープを貼り付けて引き剥がし、粘着
テープによるめっき皮膜の剥離状況を目視観察し、その
結果を下記基準で評価した。 ◎:全く剥離が認められない、 ○:エッジ部にわずかに剥離が認められるが合格、 △:曲げ部幅方向線状に剥離が認められ、不合格。
【0065】表1にめっき後の冷却過程における雰囲気
組成、得られためっき鋼板のめっき皮膜の化学組成とZ
n(00・2) 面の配向指数およびめっき皮膜の性能評価結果
を併せて示す。
【0066】
【表1】
【0067】表1に示すように、本発明の規定する条件
を満足するめっき鋼板は、めっき皮膜の摩擦係数が小さ
く優れたロール成形性を備えており、めっき皮膜の曲げ
加工性、耐食性、耐経時剥離性も良好であった。
【0068】これに対し、試験番号1ではめっき皮膜の
Al 含有量が少なすぎたために、試験番号8ではめっき
皮膜のMg 含有量が少なすぎたために、いずれも平板部
の耐食性がよくなかった。試験番号7ではAl 含有量が
多すぎたために、試験番号31ではMn 含有量が多すぎ
たために、いずれもめっき皮膜の曲げ加工性がよくな
く、曲げ部の耐食性がよくなかった。試験番号19およ
び20ではPb 、Sn 、Bi またはCd の含有量が多す
ぎたために耐経時剥離性がよくなかった。試験番号22
ではめっき皮膜のFe 含有量が多すぎたためにめっき皮
膜の曲げ加工性がよくなく、曲げ部の耐食性もよくなか
った。試験番号23および24では、めっき後の冷却雰
囲気中の酸素濃度が高すぎてめっき皮膜のZn(00・2) 面
の集積度が小さく、摺動時の摩擦係数が高く、ロール成
形性がよくないと判断された。
【0069】
【発明の効果】本発明の溶融Zn-Al 系合金めっき鋼板
は、耐食性に優れるうえめっき皮膜の摺動性が優れるの
でロール成形時にめっき皮膜のかじりが生じにくく、良
好なロール成形性を有する。従って屋根・壁材等の建材
製品、ガードレール、配線配管、あるいは防音壁などの
長尺の構造部材への加工が容易であり、これらの素材と
して好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】めっき皮膜の摺動性を調査するピンオンディス
ク試験の概念を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1:回転台、2:試験片、3:鋼球、4:ロードセル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹林 浩史 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (72)発明者 富安 健 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 Fターム(参考) 4K027 AA02 AA22 AB02 AB07 AB32 AB44 AC62 AC64 AC66 AE03 AE21 AE27 AE33

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 母材鋼板の少なくとも片面に溶融Zn-A
    l 系合金めっき皮膜を備えた鋼板であって、そのめっき
    皮膜は、化学組成が質量%でAl :3.5〜15%、M
    g :0.5〜5%、残部がZn および不可避的不純物か
    らなり、不可避的不純物としてのPb 、Sn 、Cd およ
    びBi の含有量が合計で200ppm 以下、めっき皮膜に
    含有されるFe 含有量が0.5g/m2以下、かつ、めっき
    面に平行なZn(00・2) 面の配向指数が3.5以上である
    ことを特徴とする溶融Zn-Al系合金めっき鋼板。
  2. 【請求項2】 母材鋼板の少なくとも片面に溶融Zn-A
    l 系合金めっき皮膜を備えた鋼板であって、そのめっき
    皮膜は、化学組成が質量%でAl :3.5〜15%、M
    g :0.5〜5%、Mn :0.05〜1.5%、残部が
    Zn および不可避的不純物からなり、不可避的不純物と
    してのPb 、Sn 、Cd およびBi の含有量が合計で2
    00ppm 以下、めっき皮膜に含有されるFe 含有量が
    0.5g/m2以下、かつ、めっき面に平行なZn(00・2) 面
    の配向指数が3.0以上であることを特徴とする溶融Z
    n-Al 系合金めっき鋼板。
  3. 【請求項3】 上記めっき皮膜のMg 含有量が0.5〜
    3.5%であることを特徴とする請求項1または2に記
    載の溶融Zn-Al 系合金めっき鋼板。
  4. 【請求項4】 母材鋼板を、質量%でAl :3.5〜1
    5%、Mg :0.5〜5%、残部がZn および不可避的
    不純物からなり、不可避的不純物としてのPb 、Sn 、
    Cd およびBi の含有量が合計で200ppm 以下である
    溶融めっき浴に浸漬し、引き上げてめっき付着量を調整
    した後、酸素濃度が5体積%以下、残部が非酸化性ガス
    からなる雰囲気中で冷却することを特徴とする溶融Zn-
    Al 系合金めっき鋼板の製造方法。
  5. 【請求項5】 母材鋼板を、質量%でAl :3.5〜1
    5%、Mg :0.5〜5%、Mn :0.05〜1.5
    %、残部がZn および不可避的不純物からなり、不可避
    的不純物としてのPb 、Sn 、Cd およびBi の含有量
    が合計で200ppm 以下である溶融めっき浴に浸漬し、
    引き上げてめっき付着量を調整した後、酸素濃度が5体
    積%以下、残部が非酸化性ガスからなる雰囲気中で冷却
    することを特徴とする溶融Zn-Al 系合金めっき鋼板の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 上記めっき浴のMg 含有量が0.5〜
    3.5%であることを特徴とする請求項4または5に記
    載の溶融Zn-Al 系合金めっき鋼板の製造方法。
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