JP2002166889A - 小型滑走艇 - Google Patents

小型滑走艇

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JP2002166889A JP2000363983A JP2000363983A JP2002166889A JP 2002166889 A JP2002166889 A JP 2002166889A JP 2000363983 A JP2000363983 A JP 2000363983A JP 2000363983 A JP2000363983 A JP 2000363983A JP 2002166889 A JP2002166889 A JP 2002166889A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステアリング位置検知センサーが所望の性能
を奏するよう容易に且つ効率的に組立られるステアリン
グ位置検知センサーの組立構造を備えた、小型滑走艇を
提供することを目的とする。 【解決手段】 ウォータージェットポンプPで加圧・加
速された水を後方の噴射口21Kから噴射しその反動に
よって推進し、操舵したとき、そのステアリングの操舵
をステアリング位置検知センサーSpによって検知する
よう構成された小型滑走艇において、このステアリング
位置検知センサーSpが、ハンドルのサブアッセンブリ
ユニットUnの構成要素として、該ユニットに予めサブ
アッセンブリされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水流を後方に噴出
してその反動で水上を航行する小型滑走艇( Personal
Watercraft(パーソナルウォータークラフト); PWC
とも呼ばれる) 等のジェット推進型の滑走艇に関し、特
にステアリングの操作を検知するステアリング位置検知
センサーの取着構造を具備した小型滑走艇に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】所謂
小型滑走艇は、レジャー用,スポーツ用としてあるいは
レスキュー用として、近年多用されている。この小型滑
走艇では、一般的に艇の底面に設けられた吸水口から吸
い込んだ水を、ウォータージェットポンプで加圧・加速
して噴射口から後方へ噴射することによって船体を推進
させる。
【0003】そして、この小型滑走艇の場合、上記ウォ
ータージェットポンプの噴射口の後方に配置したステア
リングノズルを左右に揺動させることによって、後方へ
の水の噴射方向を左右に変更することによって、艇を右
側あるいは左側に操舵する。
【0004】また、後進させる場合には、上記ステアリ
ングノズルの後方に昇降可能に配置したリバース用のデ
フレクターを降下させて、ステアリングノズルから後方
に向けて噴射した水流の向きを前方に変更させて、その
反動で後進させるよう構成されている。
【0005】ところで、このような構成の小型滑走艇で
は、前進の場合および後進の場合にも、スロットルを全
閉近くまで閉じてウォータージェットポンプからの水の
噴射量が減少すると、艇を転向させるために利用できる
推力(操舵のために利用できる推力)も同時に減少し、
スロットルを再び開くまでは、艇を操舵する能力が減少
する。
【0006】このような現況に鑑みて、本出願人は、ス
ロットルのOFF操作とステアリングの所定角度以上の
操作等を検出して、一時的にエンジン回転数を上昇させ
て、スロットルのOFF操作によるウォータージェット
ポンプからの水の噴射量の減少があっても、操舵機能を
維持できるようなジェット推進型滑走艇を提供している
(特願2000−173232号)。
【0007】本発明は、このような小型滑走艇におい
て、ステアリング位置検知センサーが所望の性能を奏す
るよう容易に且つ効率的に組立られるステアリング位置
検知センサーの組立構造を備えた、小型滑走艇を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を、
以下のような構成からなるジェット推進型滑走艇によっ
て解決することができる。即ち、本第1の発明にかかる
小型滑走艇は、ウォータージェットポンプで加圧・加速
された水を後方の噴射口から噴射しその反動によって推
進し、操舵したとき、そのステアリングの操舵をステア
リング位置検知センサーによって検知するよう構成され
た小型滑走艇において、上記ステアリング位置検知セン
サーが、ハンドルのサブアッセンブリユニットの構成要
素として、該ユニットに予めサブアッセンブリされてい
ることを特徴とする。
【0009】しかして、このよう構成された小型滑走艇
によれば、ハンドルのサブアッセンブリユニットにステ
アリング位置検知センサーが予めサブアンセンブリされ
るため、艇に取着される前に、机上で組立治具等を用い
て、簡単に正確に位置決めをして、容易に且つ効率的に
組み立てることができる。そして、ハンドルのサブアッ
センブリユニットとして艇側に組付完了した後に、電気
的な結線等をおこなえばよい。特に、ステアリング位置
検知センサー等のように二つの要素(永久磁石と近接ス
イッチ)が厳密に相対的位置関係を保つことによって始
めてスイッチ動作がなされるものについて、机上での治
具を用いた組立がおこなえることから、適正に二つの要
素の相対的位置関係を容易に決定できる。
【0010】また、上記小型滑走艇において、上記ハン
ドルのサブアッセンブリユニットが、回転軸と、該回転
軸を小型滑走艇に取着する前に予め定められた相対的位
置関係に回転自在に保持することができるベース部材と
を有するとともに、上記ステアリング位置検知センサー
が、回転軸側に該回転軸と一体に回転するように固着さ
れている永久磁石と、上記ベース部材側に、上記予め定
められた相対的位置関係に回転軸を保持した状態におい
て、上記永久磁石に空間を隔てて対峙し、該永久磁石が
近接するとスイッチがONになるよう固着された近接セ
ンサーとを有するような構成であると、好ましい実施形
態となる。
【0011】また、上記小型滑走艇において、上記ベー
ス部材が前記回転軸を回転自在に保持するための貫通穴
を有するとともに、小型滑走艇に取着された状態におい
て裏面となる側に前記近接センサーが固着されていると
ともに、前記回転軸の上記貫通穴の下方となる部位に、
該回転軸と一体に回転する取付部が形成され、この取付
部に前記永久磁石が上記近接センサーに近接するよう固
着されていると、防水面および耐候性の点で、好ましい
実施形態となる。
【0012】さらに、上記小型滑走艇において、小型滑
走艇に取着された状態において上記回転軸の前記貫通穴
より下方の部位が、上記ベース部材の貫通穴に略等しい
径となり、その上端側が該貫通穴より太径になった段付
き形状を備えるとともに、該ベース部材の貫通穴に略等
しい径の部分におねじ部を有し、さらにこのおねじ部に
は、別体になったフランジ部材が螺着され、該フランジ
部材が前記回転軸と一体に回転する取付部を構成してい
ると、防水性能の点で好ましく、また、ベース部材に対
して回転軸を確実に且つ強固に回転自在に取着できる構
成となる。
【0013】また、上記小型滑走艇において、上記ベー
ス部が金属材料で構成されるとともに、該ベース部の周
囲に、小型滑走艇のデッキ側に取着するための取着穴が
形成されていると、取り付けがデッキの外側から簡単に
行える点で、またベース部をデッキ側に強固に取着でき
る点で、好ましい実施形態となる。
【0014】また、本第2の発明にかかる小型滑走艇
は、ウォータージェットポンプで加圧・加速された水を
後方の噴射口から噴射しその反動によって推進し、操舵
したとき、そのステアリングの操舵をステアリング位置
検知センサーによって検知するよう構成された小型滑走
艇において、上記ステアリング位置検知センサーが、操
舵用ケーブルのサブアッセンブリユニットの構成要素と
して、該ケーブルにサブアッセンブリされていることを
特徴とする。
【0015】しかして、このよう構成された小型滑走艇
によれば、ケーブルと一体にステアリング位置検知セン
サーがサブアンセンブリされるため、艇に取着される前
に、組立治具等を用いて、簡単に正確に位置決めをし
て、容易に且つ効率的に組み立てることができる。そし
て、ケーブルのサブアッセンブリユニットとして艇側に
組付完了した後に、電気的な結線等をおこなえばよい。
特に、ステアリング位置検知センサー等のように二つの
要素(永久磁石と近接スイッチ)が厳密に相対的位置関
係を保つことによって始めてスイッチ動作がなされるも
のについて、治具を用いた組立がおこなえることから、
正確に二つの要素の相対的位置関係を容易に決定でき
る。
【0016】また、上記小型滑走艇において、上記操舵
用ケーブルのロッド側に永久磁石を固着するとともに、
操舵用ケーブルのケーシング側の、上記永久磁石の行程
領域部分に、該永久磁石が近接するとスイッチがONに
なる近接センサーを固着することによって、前記ステア
リング位置検知センサーが構成されていると、好ましい
実施形態となる。
【0017】また、上記小型滑走艇において、上記永久
磁石が、ドーナツ状の形態をしており、ドーナツ状の中
央の貫通穴に、前記操舵用ケーブルのロッドが貫通する
よう該ロッド側に固着されていると、永久磁石のロッド
側への取付が簡単で且つ位置変更が容易な構成を簡単に
実現できる構造となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態にかかる
ジェット推進型滑走艇およびそれに最適な船速検知装置
について、小型滑走艇を例に挙げて、図面を参照しなが
ら、具体的に説明する。
【0019】図1は本第1の発明の実施形態にかかるジ
ェット推進型滑走艇である小型滑走艇のハンドルのサブ
アッセンブリユニットの外観を示す斜視図、図2は同じ
く図1のII−II矢視縦断面図、図8は図1,図2に
示すハンドルのサブアッセンブリユニットを具備した小
型滑走艇の全体の概略の構成を示す側面図、図8は図1
に示すハンドルのサブアッセンブリユニットを具備した
小型滑走艇の一部断面した側面図、図9は図8に示す小
型滑走艇の平面図である。
【0020】図8,図9において、Aは船体で、この船
体Aは、ハルHとその上方を覆うデッキDから構成さ
れ、これらハルHとデッキDを全周で接続する接続ライ
ンはガンネルラインGと呼ばれ、この実施例では、この
ガンネルラインGは、この小型滑走艇の喫水線Lより上
方に位置している。
【0021】そして、上記デッキDの中央よりやや後部
には、図9に図示するように、船体Aの上面に長手方向
に延びる平面視において略長方形の開口部16が形成さ
れ、図8,図9に図示するように、この開口部16上方
に騎乗用のシートSが配置されている。
【0022】また、エンジンEは、上記シートS下方の
ハルHとデッキDに囲まれた横断面形状が「凸」状の空
間20内に配置される。このエンジンEは、多気筒(こ
の実施例では3気筒)のエンジンEで、図8に図示する
ように、クランクシャフト10bが船体Aの長手方向に
沿うような向きで搭載されており、このクランクシャフ
ト10bの出力端は、プロペラ軸15を介して、インペ
ラ21が取着されているウォータージェットポンプPの
ポンプ軸側に、一体的に回転可能に連結されている。そ
して、このインペラ21は、その外周方が、ポンプケー
シング21Cで覆われ、小型滑走艇の底面に設けられた
吸水口17から取り入れた水を吸水通路を介して取り込
んで、ウォータージェットポンプPで加圧・加速して、
通水断面積が後方にゆくに従って小さくなったポンプノ
ズル(噴出部)21Rを通って、後端の噴射口21Kか
ら吐出して、推進力を得るよう構成されている。なお、
図8において、21Vは整流するための静翼である。
【0023】また、図8,図9おいて、10はステアリ
ング操作手段である操舵用のハンドル本体で、このハン
ドル本体10を左右に操作することによって、操舵用ケ
ーブル62を介して、上記ポンプノズル21R後方のス
テアリングノズル18を左右に揺動させて、ウォーター
ジェットポンプPの稼働時に、艇を所望の方向に操舵で
きるよう構成されている。
【0024】また、図8に図示するように、上記ステア
リングノズル18の上後方には、水平に配置された揺動
軸19aを中心に下方に揺動可能に、ボウル形状のリバ
ース用のデフレクター19が配置され、このデフレクタ
ー19をステアリングノズル18後方の下方位置へ揺動
動作させることによって、ステアリングノズル18から
後方に吐出される水を前方に転向させて、後進できるよ
う構成されている。
【0025】また、図8,図9において、12は後部デ
ッキで、この後部デッキ12には、開閉式のハッチカバ
ー29が設けられ、ハッチカバー29の下方に小容量の
収納ボックス(図示せず)が形成されている。また、図
8あるいは図9において、23は前部ハッチカバーで、
このハッチカバー23の下方には備品等を収納するボッ
クス(図示せず)が設けられている。また、この前部ハ
ッチカバー23の上方には、別のハッチカバー25が配
置されて、二層式のハッチカバーが形成され、上記ハッ
チカバー25には、後端面に設けられた開口(図示せ
ず)からその内部にライフジャケット等を収納すること
ができるようになっている。
【0026】ところで、本発明の実施例にかかる小型滑
走艇では、図8,図9に図示するハンドル本体10を含
むユニット(ハンドルのサブアッセンブリユニットとい
う)は、図1あるいは図2に図示するようなサブアッセ
ンブリユニットUnとして、予めサブアッセンブリされ
て後に、艇側に組付けがおこなわれるよう構成されてい
る。また、その際、後述するステアリング位置検知セン
サーSpも、ハンドルのサブアッセンブリユニットUn
の構成要素として、該ユニットUnにサブアッセンブリ
される。以下、ハンドルのサブアッセンブリユニットU
nについて説明する。図1に図示するように、ハンドル
のサブアッセンブリユニットUnは、回転軸1と、該回
転軸1を小型滑走艇に取着する前に予め定められた相対
的位置関係に回転自在に保持することができるベース部
材2、およびステアリング位置検知センサーSpとを有
する。上記ベース部材2には、上記回転軸1を左右に所
定角度(この実施例では左右に略20度)だけ回転可能
に拘束するための、上方に突出したストッパー部2aが
中心の両側に対象的に形成されるとともに、上記回転軸
1側には、外径方に突出して上記ストッパー部2aに当
接する当接部1a(図1参照)が両側部に形成されてい
る。また、このベース部材2の四隅には、艇のデッキに
取着するための取付穴2jが形成されている。そして、
上記回転軸1の上端部には、図1に二点鎖線で示すよう
に、上記ハンドル本体10が該回転軸1と一体に回転で
きるよう取着される。また、上記回転軸1およびベース
部材2ともに、本実施形態の場合には、金属製で、該回
転軸1は、図2に図示するように、軽量化のため中空軸
に形成されている。そして、この回転軸1の長手方向
(図2において上下方向)の中央部1Mには、上側が太
径に下側が細径になった段部1Dが形成され、この段部
1Dの細径になっている部分は、後述するベース部材2
の貫通穴2Aに回転自在に挿着できるよう、該貫通穴2
Aの穴径よりやや小径に構成されている。さらに、この
回転軸1の上記段部1Dの下方位置の外周面には、フラ
ンジ部材5を螺着するためのおねじ1gが螺設されてい
る。また、上記ベース部材2も、軽量化のために、断面
図である図2あるいは裏面図(底面図)である図6に図
示するように、中央の貫通穴2Aの外周壁2cおよび外
周縁2d、該外周壁2cから外周縁2dに向かって放射
状に延設されたリブ2bを残して、内壁側の肉厚部分を
取り除いたような形態を有する。そして、上記ベース部
材2の裏面の且つ前部の、相互に離間したリブ2b1
は、図6(a)に図示するように、近接スイッチ取着用
のねじ穴2fが、それぞれ形成されている。そして、こ
のねじ穴2fには、図4に図示するように、電線50の
引出し部分を除いて樹脂で包まれた防水構造になりステ
アリング位置検知センサーSp(図2参照)の一部を構
成する近接スイッチ(近接センサー)4がねじ止めされ
る。また、この近接スイッチ4は、図2に図示するよう
に、該近接スイッチ4の前端中央部位でも、リブ2bの
別の部位の側面にねじ55によってねじ止めされ、該ベ
ース部材2に対して、強固に一体状になるよう取着され
ている。一方、図2,図3に図示するように、上記近接
スイッチ4とともに上記ステアリング位置検知センサー
Spを構成する永久磁石6は、上記フランジ部材40の
下端に一体的に付設された取付金具7上に、上記近接ス
イッチ4と間に空間Scを隔てて上下に対峙するよう取
着されている。具体的には、平面視において、上記回転
軸1が回転したときに、該永久磁石6が描く回転軌跡上
に、上記近接スイッチ4が位置するような配置となって
いる。上記取付金具7は、図5に図示するように、リン
グ状の基部7aの一部から外周方へ向けて三角形状に突
設したような形状をなし、この突設した部位7bに、図
2,図3に図示するように、上記永久磁石6がピン6a
による位置決めとボルト52(図3参照)によって、所
定位置に、取着されている。また、この実施形態の場合
には、図2に図示するように、上記回転軸1の段部1D
とベース部材2の貫通穴2Aとの間には、樹脂製のスリ
ーブ8が介装されている。また、上記ベース部材2の貫
通穴2A縁部の下面と上記フランジ部材5との間には、
樹脂製のリング部材9が介装されている。
【0027】しかして、このように構成された上記ハン
ドルのサブアッセンブリユニットUnは、艇に組付けら
れる前に、予め、図2に図示するように、塵芥のない空
間において組立治具を用いて、正確に位置決めされた状
態でサブアッセンブリされる。このサブアッセンブリ作
業は、該サブアッセンブリユニットUnが容積的に比較
的小さく又軽いことから、上述の如く組立治具を利用し
て、それぞれの部品(構成要素)の相対的な位置を正確
に決めた状態で、簡単におこなうことができる。具体的
には、まず、上記ベース部材2の裏面を上方にした状態
(図6(a)参照)で、近接スイッチ4をねじ止めする
(図4参照)。次に、上記回転軸1の段部1Dに、下方
側から、上記スリーブ8を挿入し、この状態で、該回転
軸1をベース部材2の貫通穴2Aに挿着する。そして、
上記ベース部材2の貫通穴2Aから下方に突出している
回転軸1のおねじ1g部分に、下方から、上記フランジ
部材40を螺着する。この螺着の際、上記近接スイッチ
4から延設されている電気コード50(図4参照)が邪
魔にならないように、フランジ部材40の外周方に位置
せしめる。また、上記フランジ部材40の下端面には、
上記永久磁石6を固定している取付金具7を、ボルト等
によって固定する。なお、永久磁石6は、上記取付金具
7をフランジ部材40に固定する前に、予めねじ止めし
ておく。そして、上記回転軸1の上端に、ハンドル本体
10(図2の二点鎖線参照)が、固定金具51を介して
取着される(図1参照)。以上で、ハンドルのサブアッ
センブリユニットUnのサブアッセンブリ作業が完了す
る。そして、このようにサブアッセンブリされたハンド
ルのサブアッセンブリユニットUnは、サブアッセンブ
リとして小型滑走艇の船体の組立現場へ搬送され、ここ
でデッキD上面の所定位置に、上記ベース部材2の四隅
に形成された取付穴2jを介して取着される。なお、ハ
ンドル本体10は、上述のように、ハンドルのサブアッ
センブリユニットUnの一つの構成要素として組付けて
もよいが、艇にハンドルのサブアッセンブリユニットU
nを取着した後に、該サブアッセンブリユニットUnに
固定金具51(図1参照)を介して該ハンドル本体10
を取着してもよい。
【0028】なお、上記ハンドルのサブアッセンブリユ
ニットUnが小型滑走艇のデッキDに取着された後に、
図2に図示する回転軸1に取着金具60が取着される。
そして、この取着金具60に操舵用ケーブル62のロッ
ド62Aの先端が固定され、該操舵用ケーブル62のロ
ッド62Aの後端は、艇の後部に配置されるステアリン
グノズル18(図8参照)に取着される。
【0029】上述のハンドルのサブアッセンブリユニッ
トUnによれば、ステアリング位置検知センサーSpを
構成する近接スイッチ4と永久磁石6との正確な配置状
態とを、所望の性能を奏するよう容易に且つ効率的に組
立てることができる。
【0030】また、上述のように、ベース部材2の裏面
側はデッキDとハルHで覆われた空間に位置し、このベ
ース部材2の裏面にステアリング位置検知センサーSp
が配置されることになるため、水煙の環境雰囲気で使用
される小型滑走艇において、電気絶縁上好ましい構成と
なる。
【0031】次に、本第2の発明にかかる実施形態、つ
まり、ステアリング位置検知センサーを上記操舵用ケー
ブル62にサブアッセンブリユニットして設けた実施形
態について説明する。即ち、図2に図示する操舵用ケー
ブル62の先端部分を、図10に図示するように、構成
する。つまり、上記操舵用ケーブル62のロッド62A
先端におねじ部62cを形成するとともに、上記ロッド
62A先端に一体に取着されるアイレット金具部分62
aに、上記オネジ部62cが螺合するめねじを有する取
着穴62bを設ける。そして、上記ロッド62A先端に
アイレット金具部分62aを螺着する前に、該ロッド6
2A先端部に永久磁石106を取着する。この取着は、
ドーナッツ状の永久磁石106の中央の貫通穴部分に上
記ロッド62Aを貫通させた状態で、該永久磁石106
を両側から、ロッド62A側のおねじに螺合するナット
80で、固定する。その後、上記アイレット金具部分6
2aを螺着する。一方、この操舵用ケーブル62の先端
部分のケーシング側に、つまり、上記永久磁石106が
配設している外周側に、先端方が開口した円筒状の近接
スイッチ取着用のカバー90を配設し、このカバー90
の、上記永久磁石106の行程領域部分(図10の「T
b」参照)に、近接スイッチ(近接センサー)104を
配設する。この実施形態の場合には、右側への操舵と左
側への操舵状態を検出するべく、ハンドル本体10を所
定角度回動させた際に上記ロッド62A側の永久磁石1
06が位置することになる、2箇所に配設されている。
そして、上記近接スイッチ104からは、小型滑走艇の
制御装置側に接続されるための電線104Aが延設され
ている。この実施例では、図11に図示するように、上
記カバー90は、操舵用ケーブル62に対して、該ケー
ブル62の長手方向に移動自在に構成し、所望位置でボ
ルト82によって固定するように構成している。このよ
うにケーシング側も移動自在に固定すると、永久磁石1
06と近接スイッチ104の相対的位置を調整するに好
ましい構成となる。
【0032】そして、このように構成されたステアリン
グ位置検知センサーSpは、操舵用ケーブル62の先端
部分に、小型滑走艇に装着する前に、該操舵用ケーブル
62と一体にサブアッセンブリされる。
【0033】そして、ステアリング位置検知センサーS
pが一体にサブアッセンブリされた操舵用ケーブル62
は、艇に組付けられる前に、予め、塵芥のない空間にお
いて組立治具を用いて、正確に位置決めされた状態でサ
ブアッセンブリすることができる。このサブアッセンブ
リ作業は、該サブアッセンブリユニットUnが容積的に
比較的小さく又軽いことから、上述の如く組立治具を利
用して、それぞれの部品(構成要素)の相対的な位置を
正確に決めた状態で、簡単におこなうことができる。し
かる後に、上記ステアリング位置検知センサーSpを一
体にサブアッセンブリした操舵用ケーブル62は、サブ
アッセンブリユニットとして小型滑走艇の船体の組立現
場へ搬送され、ここで小型滑走艇に該操舵用ケーブル6
2が配設される際に、該操舵用ケーブル62の先端が、
図2に図示するハンドル本体10の回転軸1に連結さ
れ、また、該操舵用ケーブル62の後端が、小型滑走艇
後端部のステアリングノズル18(図8参照)に連結さ
れる。
【0034】なお、上記図10、図11に図示する実施
形態では、近接スイッチ104を上記操舵用ケーブル6
2とは別体になったカバー90に配設しているが、永久
磁石をロッド内に埋設し、操舵用ケーブル62のケーシ
ング62B側に直接配置することもできることは言うま
でもない。そして、かかる実施形態の場合には、上記実
施形態に比べてさらにコンパクトにすることができる。
【0035】また、このように操舵用ケーブル62にス
テアリング位置検知センサーSpを一体に取着してサブ
アッセンブリユニットとすると、このステアリング位置
検知センサーSpは、ハルとデッキで囲まれた空間内に
配置されることになるため、上記図1〜図7に図示する
実施形態の場合と同様に、水煙の環境雰囲気で使用され
る小型滑走艇において、電気絶縁上好ましい構成とな
る。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、ステアリング位置検知
センサーを構成する近接スイッチと永久磁石とを、所望
の性能を奏するような正確な配置状態に、容易に且つ効
率的に良好な雰囲気中で予め組立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態にかかるジェット推進型滑
走艇である小型滑走艇のハンドルのサブアッセンブリユ
ニットの外観を示す斜視図である。
【図2】 図1に示す小型滑走艇のハンドルのサブアッ
センブリユニットの構成を示す図1のII−II矢視縦
断面図(幅方向の中心線で断面した断面図)である。
【図3】 図2示すステアリング位置検知センサー部分
の部分拡大断面図である。
【図4】 (a)はハンドルのサブアッセンブリユニッ
トの要部の一つを形成するベース部材に、近接スイッチ
を取着した状態を示す該ベース部材の裏面図である。
【図5】 (a)はベース部材に回転軸を取着し、この
回転軸に永久磁石を配置した取付金具を取着した状態を
示す裏面 (底面) 図、(b)は(a)のVb-Vb 矢視断
面図である。
【図6】 (a)はハンドルのサブアッセンブリユニッ
トの要部の一つを構成するベース部材の裏面 (底面)
図、(b)は(a)の VIb-VIb矢視断面図である。
【図7】 図1,図2に示す回転軸の構成を示す該回転
軸の縦断面図である。
【図8】 図1,図2に示すハンドルのサブアッセンブ
リユニットを具備した小型滑走艇の全体の概略の構成を
示す側面図である。
【図9】 図8に示す小型滑走艇の平面図である。
【図10】 操舵用ケーブルにステアリング位置検知セ
ンサーを一体にサブアッセンブリユニットした場合の実
施形態を示す、該操舵用ケーブルの先端部分の一部断面
した側面図である。
【図11】 図10に示すサブアッセンブリユニットの
構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
P……ウォータージェットポンプ 21K……噴射口 Sp……ステアリング位置検知センサー Un……サブアッセンブリユニット
フロントページの続き (72)発明者 中島 丈博 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 岡田 晴樹 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 Fターム(参考) 2F063 AA36 BA08 DA05 GA51 GA80 KA02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウォータージェットポンプで加圧・加速
    された水を後方の噴射口から噴射しその反動によって推
    進し、操舵したとき、そのステアリングの操舵をステア
    リング位置検知センサーによって検知するよう構成され
    た小型滑走艇において、 上記ステアリング位置検知センサーが、ハンドルのサブ
    アッセンブリユニットの構成要素として、該ユニットに
    予めサブアッセンブリされていることを特徴とする小型
    滑走艇。
  2. 【請求項2】 前記ハンドルのサブアッセンブリユニッ
    トが、回転軸と、該回転軸を小型滑走艇に取着する前に
    予め定められた相対的位置関係に回転自在に保持するこ
    とができるベース部材とを有するとともに、 上記ステアリング位置検知センサーが、回転軸側に該回
    転軸と一体に回転するように固着されている永久磁石
    と、上記ベース部材側に、上記予め定められた相対的位
    置関係に回転軸を保持した状態において、上記永久磁石
    に空間を隔てて対峙し、該永久磁石が近接するとスイッ
    チがONになるよう固着された近接センサーとを有する
    ことを特徴とする請求項1記載の小型滑走艇。
  3. 【請求項3】 前記ベース部材が前記回転軸を回転自在
    に保持するための貫通穴を有するとともに、小型滑走艇
    に取着された状態において裏面となる側に前記近接セン
    サーが固着されているとともに、前記回転軸の上記貫通
    穴の下方となる部位に、該回転軸と一体に回転する取付
    部が形成され、この取付部に前記永久磁石が上記近接セ
    ンサーに近接するよう固着されていることを特徴とする
    請求項2記載の小型滑走艇。
  4. 【請求項4】 小型滑走艇に取着された状態において前
    記回転軸の前記貫通穴より下方の部位が、上記ベース部
    材の貫通穴に略等しい径となり、その上端側が該貫通穴
    より太径になった段付き形状を備えるとともに、該ベー
    ス部材の貫通穴に略等しい径の部分におねじ部を有し、
    さらにこのおねじ部には、別体になったフランジ部材が
    螺着され、該フランジ部材が前記回転軸と一体に回転す
    る取付部を構成していることを特徴とする請求項3記載
    の小型滑走艇。
  5. 【請求項5】 前記ベース部が金属材料で構成されると
    ともに、該ベース部の周囲に、小型滑走艇のデッキ側に
    取着するための取着穴が形成されていることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれか1の項に記載の小型滑走艇。
  6. 【請求項6】 ウォータージェットポンプで加圧・加速
    された水を後方の噴射口から噴射しその反動によって推
    進し、操舵したとき、そのステアリングの操舵をステア
    リング位置検知センサーによって検知するよう構成され
    た小型滑走艇において、 上記ステアリング位置検知センサーが、操舵用ケーブル
    のサブアッセンブリユニットの構成要素として、該ケー
    ブルにサブアッセンブリされていることを特徴とする小
    型滑走艇。
  7. 【請求項7】 前記操舵用ケーブルのロッド側に永久磁
    石を固着するとともに、操舵用ケーブルのケーシング側
    の、上記永久磁石の行程領域部分に、該永久磁石が近接
    するとスイッチがONになる近接センサーを固着するこ
    とによって、前記ステアリング位置検知センサーが構成
    されていることを特徴とする請求項6記載の小型滑走
    艇。
  8. 【請求項8】 前記永久磁石が、ドーナツ状の形態をし
    ており、ドーナツ状の中央の貫通穴に、前記操舵用ケー
    ブルのロッドが貫通するよう該ロッド側に固着されてい
    ることを特徴とする請求項7記載の小型滑走艇。
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