JP2002166866A - 二輪車用シートモジュール - Google Patents

二輪車用シートモジュール

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JP2002166866A
JP2002166866A JP2000366338A JP2000366338A JP2002166866A JP 2002166866 A JP2002166866 A JP 2002166866A JP 2000366338 A JP2000366338 A JP 2000366338A JP 2000366338 A JP2000366338 A JP 2000366338A JP 2002166866 A JP2002166866 A JP 2002166866A
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Hirochika Takei
泰親 武井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、カウルと着座シートを一体
にしてモジュール化することにより、組み付け工数を少
なくするとともに、部品の軽量化及び低コスト化を実現
することが可能な二輪車用シートモジュールを提供す
る。 【解決手段】 カウル11に着座シート12を一体に形
成した二輪車用シートモジュール10であって、カウル
11は、車体を両脇から覆う側壁11aと、この側壁1
1aの間に設けられた着座シート配設部11bと、この
着座シート配設部11bの周辺部11cを断面視略U字
状に折曲することにより形成された溝部14とを備え、
着座シート12は、着座シート配設部11bに載置され
るクッション材12cと、このクッション材12cを被
覆する表皮材12dとを備え、表皮材12dの端末部1
2eが溝部14に挟持されて固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は二輪車用シートモジ
ュールに係り、特に、自動二輪車の着座シートとカウル
を一体に形成してモジュール化した二輪車用シートモジ
ュールに関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車、特にスポーツタイプの自動
二輪車には、風を外側に逃して空気抵抗を軽減させ、ま
た車体全体をすっきりとしたデザインにするために、外
側をカウルと呼ばれるカバーで覆った構成のものがあ
る。
【0003】従来の自動二輪車の着座シートは、図8で
示すように、ボトムプレート110上にクッション材1
20を載置して、表皮材130により被覆することによ
り形成されていた。すなわち、表皮材130でクッショ
ン材120を被覆して、表皮材130の端末部131を
ボトムプレート110の裏面側でタッカー止め等により
組み付けていた。
【0004】そして、車体にカウル140等を取り付け
るには、予め別部品であるカウル140やフェンダー等
を車体フレームに締結し、その後、上述のようにして形
成された着座シートを、車体フレームに締結していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来で
は、着座シートとカウルを別体でそれぞれ製造して、別
個に車体側に取り付ける構成としていたため、組み付け
に手間がかかっていた。また、着座シートとカウルとを
組み付けるための部品、例えばねじやビス、ブラケット
等を別個に必要としていた。
【0006】また、着座シートとカウルを別個に組み付
けるために、着座シートとカウルとの合わせ部におい
て、バラツキが生じ、外観商品性に影響を与えていた。
さらにまた、自動二輪車の燃費を向上させるため、自動
二輪車を構成する部品の軽量化が推進されている。
【0007】本発明の目的は、カウルと着座シートを一
体にしてモジュール化することにより、組み付け工数を
少なくするとともに、部品の軽量化及び低コスト化を実
現することが可能な二輪車用シートモジュールを提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題は、本発明の請
求項1に係る二輪車用シートモジュールによれば、カウ
ルに着座シートを一体に形成した二輪車用シートモジュ
ールであって、前記カウルは、車体を両脇から覆う側壁
と、該側壁の間に設けられた着座シート配設部と、該着
座シート配設部の周辺部を断面視略U字状に折曲するこ
とにより形成された溝部とを備え、前記着座シートは、
前記着座シート配設部に載置されるクッション材と、該
クッション材を被覆する表皮材とを備え、前記表皮材の
端末部が前記溝部に挟持されて固定された、ことにより
解決される。
【0009】このように、本発明の二輪車用シートモジ
ュールは、車体後部を覆うカウルと着座シートが一体に
形成されているので、車体にカウルを組み付けるだけ
で、着座シートの設置も同時に完了させることができ、
組み付け作業の効率性を向上させることが可能となる。
【0010】また、従来では、別部材として形成されて
いたカウルと着座シートとが一体に形成されているの
で、車体にカウル及び着座シートを組み付けるための部
品である、ねじやビス、ブラケット等が別個に必要とさ
れることがなくなり、部品点数が削減され、低コスト化
を実現することが可能となる。
【0011】さらにまた、従来では、着座シートを形成
するためにボトムプレートを必要としていたが、本発明
の二輪車用シートモジュールでは、カウルに形成された
着座シート配設部がボトムプレートとしての機能を果た
すように構成されている。
【0012】このようにボトムプレートが必要とされな
いため、少なくともボトムプレートの重量について軽量
化を図ることが可能となり、燃費を向上させることが可
能となる。
【0013】また、カウルと着座シートがモジュール化
されているので、カウルと着座シートとの一体感が得ら
れ、良好な外観を得ることが可能となる。
【0014】本例の二輪車用シートモジュールでは、着
座シート配設部の周辺部を断面視略U字状に折曲するこ
とにより形成された溝部が設けられ、該溝部において前
記表皮材の端末部が挟持されて固定されている。
【0015】このように、溝部がカウルに一体に形成さ
れているので、溝部から車体内部へ、雨や埃等が侵入す
るようなことがなく好適である。
【0016】なお、前記表皮材の端末部に、前記溝部に
位置するとともに、前記溝部の開口において抜け止めさ
れる係止部材が取り付けた構成とすることにより、係止
部材を溝部に位置させて、溝部の開口をカシメるなどし
て係止部材を抜け止めするだけで、簡単に表皮材端末を
カウルに固定させることが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の二輪車用シートモジュー
ル10は、カウル11に着座シート12が一体に形成さ
れた構成とされている。カウル11は、車体後部を両脇
から覆う側壁11aと、この側壁11aの間に設けられ
た着座シート配設部11bとを備えている。
【0018】着座シート12は、着座シート配設部11
bに載置されるクッション材12cと、このクッション
材12cを被覆する表皮材12dとを備えている。表皮
材12dの端末部12eは、着座シート配設部11bの
周辺部11cに固定されている。
【0019】本例の二輪車用シートモジュール10で
は、クッション材配置部11bの周辺部11cに溝部1
4が設けられ、この溝部14において表皮材12dの端
末部12eが固定されるように構成されている。溝部1
4は、例えば、クッション材配置部11bの周辺部11
cを断面視略U字形になるように折曲することにより形
成されている。
【0020】このとき、表皮材12dの端末部11c
に、係止部材13を取り付けた構成とすることにより、
表皮材11bの端末部11cを、溝部14においてより
確実に固定することが可能となる。係止部材13は、溝
部14に位置可能な大きさに形成されており、溝部14
の開口部14aにおいて抜け止めされるように構成され
ている。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を
限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変
することができるものである。
【0022】図1乃至図7は本発明の一実施例を示すも
のであり、図1は本発明の二輪車用シートモジュールを
示す説明図、図2は二輪車用シートモジュールの分解説
明図、図3は表皮材端末と係止部材とを示す説明図、図
4は係合部材の拡大説明図、図5及び図6は二輪車用シ
ートモジュールの組み付け工程を示す説明図、図7は溝
部及び係止部材の拡大図である。
【0023】本例の二輪車用シートモジュール10は、
カウル11と着座シート12とを一体に形成してモジュ
ール化したものである。
【0024】カウル11は、車体後部を両脇から覆う側
壁11aと、側壁11aの間に設けられた着座シート配
設部11bとを備えている。着座シート配設部11b
は、従来技術におけるボトムプレートの機能を果たすも
のである。また、本例のカウル11には、リヤ部を覆う
リヤフェンダー11dが設けられている。
【0025】上記側壁11aと、着座シート配設部11
bと、リヤフェンダー11dとは樹脂一体成形されてい
る。また、カウル11の車体前方側は、燃料タンク15
を取り回すような形状に形成されている。
【0026】本例の着座シート配設部11bの上面に
は、図2に示すように、筋状の山部11eと谷部11f
が連続して形成されている。また、山部11eには、複
数の凸部11gが形成されている。
【0027】上記山部11e,谷部11f,凸部11g
は、着座シート12のクッション材12cを着座シート
配設部11bに載置したとき、クッション材12cがず
れないように確実に保持するためのものである。なお、
山部11eと谷部11fが形成されていることにより、
着座シート配設部11bの強度が向上されるという効果
を得ることもできる。
【0028】なお、着座シート配設部11bは、上記構
成に限らず、クッション材12cを載置可能であれば、
どのような形状としても良い。例えば、着座シート配設
部11bに筋状の山部11eと谷部11fを設けず、フ
ラットな面として形成しても良い。
【0029】また、二輪車用シートモジュール10のさ
らなる軽量化を図るために、着座シート配設部11bの
全体を面とするのではなく、一部に切欠部を設けた構成
としても良い。
【0030】本例の着座シート12は、乗員用着座シー
ト12aと同乗者用着座シート12bとから構成されて
いる。同乗者用着座シート12bには、シートベルト1
6が設けられている。
【0031】乗員用着座シート12aと同乗者用着座シ
ート12bは、それぞれ、着座シート配設部11bに載
置されるクッション材12cと、このクッション材12
cを被覆する表皮材12dとを備えている。
【0032】クッション材12cとしては、例えばウレ
タンフォームから形成されたパッド材が使用される。ま
た、表皮材12dは、塩化ビニル樹脂(PVC)レザー
や人工レザー等から形成され、トップコートとしてクッ
ション材12cを被覆している。表皮材12dは、図2
に示すように、座面部領域を含む身頃部と、見頃部の周
囲に設けられた端末部12eとを備えている。表皮材1
2dは、被覆するクッション材12cと、カウル11の
着座シート配設部11bの形状に合わせて裁断される。
【0033】表皮材12dの端末部12eには、端末部
12eを着座シート配設部11bの周辺部11cに固定
させるための係止部材13が取り付けられている。本例
では、表皮材12dの端末部12eは、木目込み処理に
より、係止部材13とともに着座シート配設部11bの
周辺部11cに設けられた溝部14において固定され
る。
【0034】係止部材13は、表皮材12dの端末部1
2eが固定される溝部14に係合可能な大きさに形成さ
れ、且つ、溝部14において係止可能な形状に形成され
る。図2に示すように、係止部材13は、木目込み処理
が行われる部分に配設される。
【0035】本例の係止部材13は、合成樹脂の押し出
し成形により形成されており、図3及び図4に示すよう
に、膨出部13aと首部13bとを備えている。そし
て、溝部14に係止部材13を配設したとき、首部13
bの部分で溝部14の開口部14aをカシメることによ
り、溝部14から膨出部13aが抜けないようにして固
定するように構成されている。
【0036】このため、膨出部13aは、溝部14に配
設可能な大きさに形成されている。なお、膨出部13a
の大きさについては、溝部14に配設したときに、溝部
14の内側空間14bの周壁に接する程度の大きさに形
成することにより、係止部材13は溝部14に押し込ま
れるようにして配設されることとなり、これにより、係
止部材を溝部14から抜けにくくすることができるの
で、係止部材13をカシメにより係止する作業が行い易
くなり好適である。
【0037】膨出部13aは、本例では円筒形に形成さ
れている。なお、膨出部13aの形状については、円筒
形に限らず、溝部14に配設可能であればどのような形
状であっても良い。また、本例では、複数の係止部材1
3を取り付けた構成を示したが、一連のものであっても
良い。
【0038】また、膨出部13aには切欠部13cが設
けられている。切欠部13cは、係合部材13を溝部1
4に押し込むための木目込み歯21と係合するように構
成されている。
【0039】上記係止部材13は、首部13bの部分
と、表皮材12dの端末部12eとが、熱溶着されるこ
とにより、表皮材12dの端末部12eに取り付けられ
ている。なお、端末部12eと係止部材13は、接着剤
等他の接合手段により接合されても良い。
【0040】本例の溝部14は、図5に示すように、カ
ウル11の着座シート配設部11bの周辺部11cを、
断面視略U字形に形成することにより設けられている。
【0041】このように、着座シート配設部11bの周
辺部11cを断面視略U字形となるように折り曲げた形
状に形成して溝部14を設けており、溝部14がカウル
11に一体となっているので、溝部14から車体内へ
の、雨や埃の侵入を防止することが可能となる。
【0042】なお、溝部14について、内側空間14b
の幅よりも、開口部14aの幅の方が小さくなるように
形成しても良い。このような構成により、溝部14に係
止部材13を配設したとき、係止部材13が開口部14
aから抜けにくくなるので、開口部14aをカシメて係
止部材13を係止する作業が行い易くなり好適である。
【0043】本例では、溝部14は、カウル11の前方
部分を除いて設けられている。カウル11の前方部分で
は、表皮材12dはカウル11の内側に巻き込まれて、
タッカー等の固着手段により固定される。このように、
カウル11の前方部分では、表皮材12が最も外側に位
置することになり、燃料タンク等の他部材との高い密着
性を得ることが可能となる。
【0044】次に、カウル11と着座シート12とを一
体にし、二輪車用シートモジュール10を形成する各工
程について説明する。カウル11と着座シート12と
は、図示しない圧着装置を使用して圧着されることによ
り、組み付けが行われる。
【0045】圧着装置の上型20には、図5に示すよう
に、表皮材12dがセットされる。なお、上型20の端
部には、表皮材12dの端末部12eを、係止部材13
とともにカウル11側に形成された溝部14に押し込む
ための木目込み歯21が設けられている。
【0046】一方、図示しない下型には、カウル11が
セットされ、カウル11の着座シート配設部11bに
は、クッション材12cが載置される。
【0047】上下型において、表皮材12dと、カウル
11及びクッション材12cのセットが完了すると、次
いで、上型20が作動して、カウル11側へ向けて下降
を始め、これにより図6に示すように、着座シート配設
部11bに載置されたクッション材12cへ、表皮材1
2dが圧着される。
【0048】このとき、図6に示すように、上型20の
下降とともに、木目込み歯21が係合部材13を押しな
がら溝部14に入り込み、係合部材13及び係合部材1
3に接着された表皮材12dの端末部12eが溝部14
へ押し込まれる。
【0049】表皮材12dの端末部12eが溝部14に
押し込まれたら、上型20は元の位置まで上昇する。そ
して、溝部14に押し込まれた係止部材13について、
溝部14での係止がなされる。本例では、図7に示すよ
うに、溝部14の開口部14aを、圧着カシメ機30に
よりカシメて、開口部14aの幅を狭くすることによ
り、係合部材13を係止する。
【0050】なお、開口部14aのカシメについては、
溝部14の全周に行うのではなく、一定間隔をおいて行
うか、或いは、乗車時に応力が集中する箇所,溝部14
の端部など、特にカシメが必要な箇所のみに行うように
すると、作業に手間がかかることなく好適である。
【0051】また、開口部14aをカシメて係止部材1
3を係止する他、溝部14の外方から、開口部14aを
挟持するようなクリップ部材を取り付けて、係止部材1
3を係止する構成としても良い。
【0052】このようにして、表皮材12dの端末部1
2eが、係止部材13とともに溝部14に引き込まれて
木目込み処理される。また、カウル11の前方部分で
は、表皮材12dの端末部12eが、カウル11の内側
に巻き込んで固定される。
【0053】なお、上記のように、溝部14の開口部1
4aをカシメて係止部材13を係止するとき、係止部材
13の膨出部13aに接着剤を塗布しておき、溝部14
に接着させる構成とすれば、係止部材13をより確実に
係止することが可能となる。
【0054】なお、図1に示すように、同乗者用着座シ
ート12bへシートベルト16を設ける場合は、カウル
11の側壁11aに、シートベルト16取り付け用の取
付孔(図示せず)を設けておく。シートベルト16は、
取付孔の位置で、ボルトやナット等の固着部材により端
部が固定されることにより、カウル11に取り付けられ
る。
【0055】本例では、表皮材12dの端末部12eの
端末処理として、係止部材13とともに溝部14に固定
する構成を示したが、これに限らず、表皮材12dの端
末部12eを、溝部14に直接固定させる構成としても
良い。このとき、端末部12eに接着剤を塗布すること
により、端末部12eを溝部14により確実に固定させ
ることができ好適である。
【0056】本例では、着座シート12として、車体前
方側に位置する乗員用の着座シート12aと、車体後方
側に位置する同乗者用の着座シート12bとが、独立し
てカウル11に取り付けられた構成を示したが、乗員用
のシートと同乗者用のシートを繋げた着座シートが設け
られた構成や、一人乗り用の着座シートが設けられた構
成であっても良いことは勿論である。
【0057】一人乗り用の着座シートが設けられている
場合は、着座シート配設部11bは一人乗り用の着座シ
ートが配設される大きさに形成され、クッション材12
c,表皮材12dについても、乗員一人に合ったサイズ
のものが使用される。
【0058】また、乗員用のシートと同乗者用のシート
を繋げた着座シートが設けられている場合は、着座シー
ト配設部11bについて、乗員側と同乗者側が連続した
形状に形成し、また、クッション材12c,表皮材12
dについても、乗員側と同乗者側とで一体になったもの
が使用される。
【0059】
【発明の効果】以上のように、本発明の二輪車用シート
モジュールは、車体後部を覆うカウルと着座シートが一
体に形成されているので、車体にカウルを組み付けるだ
けで、着座シートの設置も同時に完了させることがで
き、組み付け作業の効率性を向上させることが可能とな
る。
【0060】また、従来では、別部材として形成されて
いたカウルと着座シートとが一体に形成されているの
で、車体にカウル及び着座シートを組み付けるための部
品である、ねじやビス、ブラケット等が別個に必要とさ
れることがなくなり、部品点数が削減され、低コスト化
を実現することが可能となる。
【0061】また、従来では、着座シートを形成するた
めにボトムプレートを必要としていたが、本発明の二輪
車用シートモジュールでは、カウルに形成された着座シ
ート配設部がボトムプレートとしての機能を果たすよう
に構成されている。
【0062】このようにボトムプレートが必要とされな
いため、少なくともボトムプレートの重量について軽量
化を図ることが可能となり、燃費を向上させることが可
能となる。
【0063】さらにまた、カウルと着座シートがモジュ
ール化されているので、カウルと着座シートとの一体感
が得られ、良好な外観を得ることが可能となる。
【0064】さらに、表皮材の端末処理を行うとき、着
座シートの表皮材の端末部に係止部材を取り付け、この
係止部材を、カウル側に設けられた溝部に押し込むとと
もに、溝部開口部において抜け止めすることにより、表
皮材の端末部をカウルに固定させるように構成されてい
るので、簡単且つ一定の精度で端末処理を行うことが可
能となる。
【0065】溝部は、着座シート配設部の周辺部を断面
視略U字状に折曲することにより形成されており、溝部
がカウルに一体に構成されているので、溝部から車体内
部へ、雨や埃等が侵入するようなことがなく好適であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の二輪車用シートモジュールを示す説明
図である。
【図2】二輪車用シートモジュールの分解説明図であ
る。
【図3】表皮材端末と係止部材とを示す説明図である。
【図4】係合部材の拡大説明図である。
【図5】二輪車用シートモジュールの組み付け工程を示
す説明図である。
【図6】二輪車用シートモジュールの組み付け工程を示
す説明図である。
【図7】溝部及び係止部材の拡大図である。
【図8】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 二輪車用シートモジュール 11 カウル 11a 側壁 11b 着座シート配設部 11c 周辺部 11d リヤフェンダー 11e 山部 11f 谷部 11g 凸部 12 着座シート 12a 乗員用着座シート 12b 同乗者用着座シート 12c クッション材 12d 表皮材 12e 端末部 13 係止部材 13a 膨出部 13b 首部 13c 切欠部 14 溝部 14a 開口部 14b 内側空間 15 燃料タンク 16 シートベルト 20 上型 21 木目込み歯 30 圧着カシメ機

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カウルに着座シートを一体に形成した二
    輪車用シートモジュールであって、 前記カウルは、車体を両脇から覆う側壁と、該側壁の間
    に設けられた着座シート配設部と、該着座シート配設部
    の周辺部を断面視略U字状に折曲することにより形成さ
    れた溝部とを備え、 前記着座シートは、前記着座シート配設部に載置される
    クッション材と、該クッション材を被覆する表皮材とを
    備え、 前記表皮材の端末部が前記溝部に挟持されて固定された
    ことを特徴とする二輪車用シートモジュール。
  2. 【請求項2】 前記表皮材の端末部には、前記溝部に位
    置するとともに、前記溝部の開口において抜け止めされ
    る係止部材が取り付けられたことを特徴とする請求項1
    記載の二輪車用シートモジュール。
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