JP2002165225A - 固体撮像素子 - Google Patents

固体撮像素子

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JP2002165225A JP2000358058A JP2000358058A JP2002165225A JP 2002165225 A JP2002165225 A JP 2002165225A JP 2000358058 A JP2000358058 A JP 2000358058A JP 2000358058 A JP2000358058 A JP 2000358058A JP 2002165225 A JP2002165225 A JP 2002165225A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像データの増幅率の切換え速度を従来より
も遅くすることができる固体撮像素子を提供すること。 【解決手段】 複数の色の色画素6aと、色画素6aか
ら読み出された、一行分の複数の色の画像データを記憶
する画像データ用ラインメモリ4(画像データ記憶手
段)と、画像データ用ラインメモリ4から出力される画
像データを増幅する画像データ用演算増幅器OPS(画
像データ増幅手段)と、画像データ用演算増幅器OPS
の増幅率を切換える画像データ増幅率切換部17(画像
データ増幅率切換手段)と、記憶された一行分の複数の
色の画像データの並びから同一色の画像データを選択し
て順に出力させ、次いで別の同一色の画像データを選択
して順に出力させるように画像データ用ラインメモリ4
の出力を制御し、且つこの同一色に応じた増幅率を選択
するように画像データ増幅率切換部17を制御する制御
部23(制御手段)とを備えた固体撮像素子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像素子に関
し、より詳細には、MOS型固体撮像素子のスイッチン
グノイズ及び消費電力を低減するのに有用な技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来例に係るMOS型固体撮像素子につ
いて、図9を参照しながら説明する。図9は、従来例に
係るMOS型固体撮像素子の平面図である。図9に示さ
れるMOS型固体固体撮像素子30は、画素領域31を
備えており、この画素領域31には複数の色画素31
a、31a、・・・が行方向及び列方向に複数配列され
ている。図中、画素領域31内の記号R、G、Bは、そ
れぞれR(赤)フィルタ、G(緑)フィルタ、B(青)
フィルタを表し、これらは各々の色画素31a、31
a、・・・の前面に配置される。
【0003】一行分の色画素31a、31a、・・・の
画像データは、垂直出力線32、32、・・・を介し
て、ラインメモリ33に記憶される。ラインメモリ33
内の記号R及びGは、これらの色に対応する画像データ
がラインメモリ33に記憶されていることを示すもので
ある(同図においては、i行目の画像データがラインメ
モリ33に記憶されている)。
【0004】ラインメモリ33に記憶された画像データ
は、メモリ出力線36を介して出力回路35に入力さ
れ、そこで増幅された後に、出力線37から外部に出力
される。なお、ラインメモリ33と出力回路35は、い
ずれも制御部34により制御される。ところで、自然光
のダイナミックレンジは非常に大きいので、被写体の色
強度を忠実に再現するのは一般に難しい。特に、被写体
の色強度が大きく偏っている場合は、撮像素子側で色強
度の偏りを補正しておく等の工夫をしておくのが望まし
い。このように、色強度の偏りを補正することを、「ホ
ワイトバランスを取る」と言う。
【0005】このホワイトバランスを取るために、出力
回路35には、それぞれ増幅率の異なるR(赤)用演算
増幅器OPR、G(緑)用演算増幅器OPG、B(青)
用演算増幅器OPBが設けられている。そして、これら
の演算増幅器の一入力端子には、それを選択するための
増幅率選択用トランジスタTRR、TRG、及びTRB
が接続されている。図示のように、これらの増幅率選択
用トランジスタのゲートには、それぞれ選択線38、3
9、40が接続されている。なお、これらの選択線3
8、39、40は、制御手段34により制御される。
【0006】次に、ホワイトバランスを取る場合の固体
撮像素子30の動作について、図10(a)〜(c)、
及び図11を参照しながら説明する。図10(a)〜
(c)、及び図11は、従来例に係るMOS型固体撮像
素子の動作について説明するための模式図である。以下
では、特に、被写体の色強度がR(赤)>G(緑)>B
(青)となっている場合について説明する。この場合
は、三色の色強度を略同じにするため、上記三つの演算
増幅器OPR、OPG、OPBの増幅率を予め(OP
R)<(OPG)<(OPB)としておく。なお、この
(OPR)、(OPG)、及び(OPB)は、演算増幅
器OPR、OPG、及びOPBのそれぞれの増幅率を表
すものである。
【0007】まず最初に、図10(a)に示すように、
制御線38を制御して、増幅率選択用トランジスタTR
Rのみをオンし、R(赤)用演算増幅器OPRを選択す
る。なお、図において、R(赤)用演算増幅器OPRに
ハッチングが掛けられているが、これは現在R(赤)用
演算増幅器OPRが選択されていることを示すものであ
る。
【0008】次いで、図10(b)に示すように、制御
手段34(図9参照)を制御して、ラインメモリ33の
一列目の画像データ(R(赤)の画像データ)を、出力
回路35に入力する。これにより、このR(赤)の画像
データがR(赤)用演算増幅器OPRで増幅されて出力
される。次に、図10(c)に示すように、R(赤)用
の増幅率からG(緑)用の増幅率に切換えるために、制
御線39を制御して増幅率選択用トランジスタTRGの
みをオンし、G(緑)用演算増幅器OPGを選択する。
その後、二列目の画像データ(G(緑)の画像データ)
を、出力回路35に入力する。これにより、このG
(緑)の画像データがG(緑)用演算増幅器OPGで増
幅されて出力される。
【0009】続いて、図11に示すように、G(緑)用
の増幅率からR(赤)用の増幅率に再び切換えるため
に、増幅率選択用トランジスタTRRのみをオンし、R
(赤)用演算増幅器OPRを選択する。その後、三列目
の画像データ(R(赤)の画像データ)を出力回路35
に入力して増幅し、出力する。この例で分かるように、
従来においては、増幅率選択用トランジスタTRR、T
RG、及びTRBのオン・オフを列毎に行い、画像デー
タの増幅率を列毎に切換えていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに増幅率選択用トランジスタTRR、TRG、TRB
を列毎にオン・オフするには、該増幅率選択用トランジ
スタの動作速度を速めなければならないので、増幅率選
択用トランジスタのスイッチングノイズが生じてしまう
上、該増幅率選択用トランジスタの消費電力が大きくな
ってしまう。
【0011】本発明は係る従来例の問題点に鑑みて創作
されたものであり、画像データの増幅率の切換え速度を
従来よりも遅くすることができる固体撮像素子を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、第1の
発明である、所定の配列を以って行方向及び列方向に複
数配列された複数の色の色画素と、一行に並ぶ前記複数
の色の色画素から読み出し動作により読み出された、一
行分の複数の色の画像データを記憶する画像データ記憶
手段と、前記画像データ記憶手段から出力される前記画
像データを増幅する画像データ増幅手段と、前記画像デ
ータ増幅手段の増幅率を切換える画像データ増幅率切換
手段と、前記記憶された一行分の複数の色の画像データ
の並びから同一色の前記画像データを選択して順に出力
させ、次いで別の同一色の前記画像データを選択して順
に出力させるように前記画像データ記憶手段の出力を制
御し、かつ前記同一色に応じた増幅率を選択するように
前記画像データ増幅率切換手段を制御する制御手段とを
備えた固体撮像素子によって解決する。
【0013】又は、第2の発明である、前記画像データ
記憶手段に記憶された前記一行分の画像データに含まれ
るオフセットデータを記憶するオフセットデータ記憶手
段と、前記オフセットデータ記憶手段から出力される前
記オフセットデータを増幅するオフセットデータ増幅手
段と、前記オフセットデータ増幅手段の増幅率を切換え
るオフセットデータ増幅率切換え手段と、前記画像デー
タ増幅手段から出力される前記画像データと、前記オフ
セットデータ増幅手段から出力される前記オフセットデ
ータとの差を取り、該オフセットデータが除かれた画像
データを出力する差動増幅手段とを更に備え、前記制御
手段が、前記同一色の画像データの前記画像データ記憶
手段からの出力と同タイミングで、前記オフセットデー
タを出力させるように前記オフセットデータ記憶手段の
出力を制御し、かつ、前記画像データ増幅率切換手段と
同じ増幅率を選択するように前記オフセットデータ増幅
率切換手段を制御することを特徴とす第1の発明に記載
の固体撮像素子によって解決する。
【0014】又は、第3の発明である、前記画像データ
増幅手段が演算増幅器であり、前記画像データ増幅率切
換手段が、前記演算増幅器の入力端子と出力端子との間
に並列に接続される複数の増幅率調整用コンデンサと、
該増幅率調整用コンデンサの各々と前記演算増幅器との
接続を切換える複数のトランジスタとを備えたことを特
徴とする第1の発明に記載の固体撮像素子によって解決
する。
【0015】又は、第4の発明である、前記色画素が、
光照射により光発生電荷を発生するフォトダイオード
と、前記光発生電荷により閾値電圧が変調されて該閾値
電圧を前記画像データとして出力する絶縁ゲート型電界
効果型トランジスタとを有して成ることを特徴とする第
1の発明乃至第3の発明のいずれか一の発明に記載の固
体撮像素子によって解決する。
【0016】次に、本発明の作用について説明する。本
発明に係る固体撮像素子によれば、画像データ記憶手段
と画像データ増幅率切換手段とを制御する制御手段を備
えている。画像データ記憶手段は、この制御手段に制御
されて、一行分の複数の色の画像データの並びから同一
色の画像データを選択して順に出力する。
【0017】同一色の画像データが出力されている間
は、この同一色の画像データの増幅率は切換える必要が
無く、この同一色の画像データに応じた増幅率のままで
よい。従って、画像データ増幅率切換手段は、従来のよ
うに画像データの増幅率を列毎に切換える必要がない。
また、上記同一色の画像データが画像データ記憶手段か
ら全て出力された後、画像データ記憶手段は、制御手段
に制御されて、上記一行分の複数の色の画像データの並
びから今度は別の同一色の画像データを選択して出力す
る。この場合は、出力される色が変わるので、画像デー
タ増幅率切換手段は、別の色に応じた増幅率に切換え
る。この切換えは、最初の同一色の画像データが全て出
力された後であり、切換えた後は、別の同一色のデータ
を全て出力し終えるまで増幅率を切換える必要が無い。
従って、このときも、画像データ増幅率切換手段は、従
来のように画像データの増幅率を列毎に切換える必要が
ない。
【0018】上記したことにより、本発明では、画像デ
ータ増幅率切換手段の切換速度が従来よりも遅くなるの
で、速い切換速度に起因して従来発生したノイズが抑え
られる上、画像データ増幅率切換手段の消費電力が抑え
られる。一方、本発明の他の固体撮像素子によれば、更
に、オフセットデータ記憶手段、オフセットデータ増幅
手段、オフセットデータ増幅率切換え手段、及び差動増
幅手段を備えている。
【0019】このうち、オフセットデータ記憶手段に
は、画像データ記憶手段に記憶されている一行分の画像
データに含まれるオフセットデータが記憶される。この
オフセットデータは、画像データ記憶手段の出力と同タ
イミングでオフセットデータ記憶手段から出力される。
従って、同一色の画像データが画像データ記憶手段から
出力されている間は、この同一色の画像データに含まれ
るオフセットデータがオフセットデータ記憶手段から出
力されることになる。
【0020】そして、オフセットデータ増幅率切換え手
段により、上で出力されたオフセットデータをそれに対
応する画像データと同じ増幅率で増幅し、差動増幅器に
おいて、該増幅されたオフセットデータとそれに対応す
る画像データとの差を取ることにより、オフセットデー
タが除かれた純粋な画像データが上記差動増幅器から出
力される。
【0021】
【発明の実施の形態】(1)本実施形態に係る固体撮像
素子の構造についての説明 次に、本実施形態に係る固体撮像素子について、図1を
参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る閾値
電圧変調方式のMOS型固体撮像素子(以下、単に固体
撮像素子と称す)の平面図である。
【0022】この固体撮像素子1は、画素領域6を備
え、この画素領域6には色画素6a、6a、・・・が行
方向及び列方向に複数配列されている。同図において、
記号R、G、Bは、色画素6a、6a、・・・の各々の
前面に配置されたR(赤)フィルタ、G(緑)フィル
タ、B(青)フィルタを表す。そして、このR(赤)、
G(緑)、B(青)の配列より分かるように、本実施形
態ではいわゆるベイヤー方式のフィルタ配列を採用して
いる。
【0023】図中、2は、垂直走査信号(VSCAN)
の駆動走査回路(以下、VSCAN駆動走査回路と称
す)を表す。図示の如く、このVSCAN駆動走査回路
2からは、垂直走査信号供給線(VSCAN供給線)
7、7、・・・が行毎に一本ずつ出ているが、これは上
記の垂直走査信号(VSCAN)を色画素6a、6a、
・・・に行単位で供給するものである。そして、7
i は、この垂直走査信号供給線(VSCAN供給線)
7、7、・・・のうち、i行目の色画素6a、6a、・
・・に垂直走査信号(VSCAN)を供給するものを表
す。
【0024】また、3はドレイン電圧(VDD)の駆動
走査回路(以下、VDD駆動走査回路と称す)を示す。
このVDD駆動走査回路3からは、ドレイン電圧(VD
D)供給線8、8、・・・が行毎に一本ずつ出ている
が、これはドレイン電圧(VDD)を色画素6a、6
a、・・・に行単位で供給するものである。そして、8
iは、このドレイン電圧(VDD)供給線8、8、・・
・のうち、i行目の色画素6a、6a、・・・にドレイ
ン電圧(VDD)を供給するものを表す。
【0025】一方、画素領域6からは、垂直出力線9、
9、・・・が列ごとに一本ずつ出ており、その各々は画
像データ用ラインメモリ4(画像データ記憶手段)及び
オフセットデータ用ラインメモリ5(オフセットデータ
記憶手段)に入力されている。図中、9j は、この垂直
出力線9、9、・・・のうち、j列目の色画素6a、6
a、・・・がら出ているものを表す。
【0026】そして、10は、これら画像データ用ライ
ンメモリ4及びオフセットデータ用ラインメモリ5に記
憶された画像データの出力を制御するシフトレジスタを
表し、該シフトレジスタ10は制御部23の一部を成
す。また、画像データ用ラインメモリ4及びオフセット
データ用ラインメモリ5から出力された画像データは、
出力回路11に入力され、その後外部に出力される。
【0027】次に、この固体撮像素子1の細部、及びそ
の機能について説明する。 画素領域 画素領域6の要部拡大図を図2に示す。同図に示される
点線四角は、色画素6a、6a、・・・の境界を示す。
これに示されるように、色画素6aは、フォトダイオー
ドPDと、光信号検出用トランジスタTRPとで構成さ
れる。そして、i行目に配列された光信号検出用トラン
ジスタTRP、TRP、・・・には、共通の垂直走査信
号供給線(VSCAN供給線)7i がそのゲートに接続
され、共通のドレイン電圧(VDD)供給線8i がその
ドレインに接続されている。また、j列目に配列された
光検出用トランジスタTRP、TRP、・・・に着目す
ると、それらに共通の垂直出力線9j がそのソースに接
続されている。
【0028】このうち、光検出用トランジスタTRP
は、ディプレッション型のNMOSトランジスタ(絶縁
ゲート型電界効果トランジスタ)である。そして、特に
明示はしないが、このNMOSトランジスタのpウェル
内であって、nチャネル領域の下方には、キャリアポケ
ットと呼ばれる高濃度不純物層(p+ 半導体層)が形成
されている。電子−ホール対生成によりフォトダイオー
ドPDで発生した光発生ホール(光発生電荷)は、NM
OSトランジスタのpウェル内を通り、このキャリアポ
ケットに捕獲される。
【0029】そして、キャリアポケットに捕獲された光
発生ホールにより、その上方のnチャネル内にこの光発
生ホールの量に比例する電荷量をもつ反転層が形成さ
れ、光検出用トランジスタTRPの閾値電圧が変調され
る。この閾値電圧の変調は、キャリアポケット内の光発
生ホールの量に依存し、当該光発生ホールの数はフォト
ダイオードPDに照射された光の強さに依存する。従っ
て、この閾値電圧を読めば、フォトダイオードPDに照
射された光の強さを検出することができる。これが閾値
電圧変調方式のMOS型固体撮像素子の原理である。
【0030】画像データ用ラインメモリ4、オフセッ
トデータ用ラインメモリ5、及びシフトレジスタ10 画像データ用ラインメモリ4及びオフセットデータ用ラ
インメモリ5の回路図を図3に示す。同図においてCE
j はj列目のセルを示し、画像データ用ラインメモリ4
及びオフセットデータ用ラインメモリ5のいずれにおい
ても、このセルCEj が行方向に複数配列されている。
【0031】画像データ用ラインメモリ4のj列目のセ
ルCEj に着目すると、それはトランジスタTR、TR
j 、及びコンデンサCSj で構成されている。そして、
このコンデンサCSj には、トランジスタTRを介し
て、j列目の垂直出力線9j が接続されている。この垂
直出力線9j は、色画素6a内の光検出用トランジスタ
TRPのソースと接続されているので、該光検出用トラ
ンジスタTRPのゲートとドレインとにそれぞれ所定の
電圧を印加してトランジスタTRをオンにしておけば、
コンデンサCSj の両極の電位差(以下、単に電圧と言
う)が光検出用トランジスタTRPの閾値電圧と一致す
るまで該コンデンサCSj に電荷が充電される。このよ
うにして、光検出用トランジスタTRPの閾値電圧が画
像データ用ラインメモリ4に記憶される。なお、以下で
は、光検出用トランジスタTRPの閾値電圧を画像デー
タ用ラインメモリ4に記憶することを、読み出し動作と
称する。
【0032】そして、行方向に配列された全てのコンデ
ンサCSj は、画像データ用メモリ出力線14に接続さ
れ、コンデンサCSj の電圧がトランジスタTRj を介
してこの画像データ用メモリ出力線14から出力回路1
1に出力される。なお、コンデンサCSj の電圧のこと
を、以下では画像データと言う場合もある。また、この
読み出し動作は、実際には行単位でまとめて行われる。
すなわち、i行目の垂直走査信号供給線(VSCAN供
給線)7i に上記所定の電圧(約2V)を印加し、i行
目のドレイン電圧(VDD)供給線8i に上記所定の電
圧(約0.5V)を印加し、そして第1の制御線16を
介して画像データ用ラインメモリ4内の全てのトランジ
スタTRをオンにする。このようにすると、i行目の光
検出用トランジスタTR、TR、・・・の全てのゲート
に上記所定の電圧(約2V)が印加され、またそれらの
ドレインに上記所定の電圧(約0.5V)が印加され
る。これにより、i行目の光検出用トランジスタTR
P、TRP、・・・の全ての閾値電圧が画像データ用ラ
インメモリ4に記憶され、i行目の読み出し動作が完了
する。
【0033】ところで、コンデンサCSj の電圧は、実
際には光検出用トランジスタTRPの閾値電圧とはなら
ず、該閾値電圧と、光検出用トランジスタTRPのオフ
セット電圧(以下、オフセットデータとも称す)との和
となる。ここで、オフセット電圧とは、キャリアポケッ
トに光発生ホールが存在しない場合の光検出用トランジ
スタTRPの各々の閾値電圧を意味する。そして、この
オフセット電圧は、何らかの形で除去するのが好まし
い。
【0034】これを行うために、オフセット電圧を記憶
するのがオフセットデータ用ラインメモリ5である。こ
のオフセットデータ用ラインメモリ5のj列目のセルC
jは、トランジスタTR、TRj 、及びコンデンサC
j で構成される。そして、図示の如く、このセルCE
j 内のトランジスタTRは、画像データ用ラインメモリ
4の同列(j列目)のセルCEj 内のトランジスタと垂
直出力線9j を介して接続されている。
【0035】このうち、コンデンサCOj は、上記した
オフセット電圧を記憶するためのものである。オフセッ
ト電圧を記憶するには、まず、光検出トランジスタTR
Pのゲートに約7Vの電圧を印加し、該光検出トランジ
スタTRのドレイン又はソースに約5Vの電圧を印加す
る。このようにすると、キャリアポケット内に捕獲され
た光発生ホールが全て排出される。従って、このように
光発生ホールを排出した後、光検出用トランジスタTR
Pの閾値電圧を記憶すれば、該閾値電圧は光発生ホール
によらないオフセット電圧となる。
【0036】このオフセット電圧を記憶する動作を以下
に具体的に説明する。まず、上のようにしてi行目の読
み出し動作が完了した後、i行目の垂直走査信号供給線
(VSCAN供給線)7i を介して、光検出用トランジ
スタTRPのゲートに高電圧(約7V)を印加する。同
時に、i行目のドレイン電圧(VDD)供給線8i を介
して、光検出用トランジスタTRPのドレインに高電圧
(約5V)を印加する。このようにすると、上で説明し
たように、光発生ホールが排出される。
【0037】次いで、i行目の垂直走査信号供給線(V
SCAN供給線)7i を介して、光検出用トランジスタ
TRPのゲートに所定の電圧(約2V)を印加する。同
時に、i行目のドレイン電圧(VDD)供給線8i を介
して、光検出用トランジスタTRPのドレインに所定の
電圧(約0.5V)を印加する。その後、第2の制御線
15を介して、オフセットデータ用ラインメモリ5内の
全てのトランジスタTRをオンにする。このようにする
と、オフセットデータ用ラインメモリ5内のコンデンサ
COj が充電されていく。充電が完了した状態における
コンデンサCOj の電圧は、i行j列目の光検出用トラ
ンジスタTRPのオフセット電圧である。このように、
オフセット電圧の記憶は行単位で行われる。そして、こ
のようにオフセット電圧が記憶された後においては、画
像データ用ラインメモリ4及びオフセットデータ用ライ
ンメモリ5には、それぞれi行目の画像データ(オフセ
ットデータも含む)と、オフセットデータとが記憶され
ている。
【0038】このオフセットデータ用ラインメモリ5の
下側には、シフトレジスタ10が配置されており、該シ
フトレジスタ10からは水平出力線12、12、・・・
が行方向に複数出ている。図中、12j は、水平出力線
12、12、・・・のうち、j列目のものを表す。この
j列目の水平出力線12j は、画像データ用ラインメモ
リ4及びオフセットデータ用ラインメモリ5の各々のj
列目のトランジスタTRj に接続され、該トランジスタ
TRj のオン・オフを制御する。
【0039】これより分かるように、j列目の水平出力
線12j を制御すると、画像データ用ラインメモリ4及
びオフセットデータ用ラインメモリ5の各々のj列目に
あるコンデンサCSj 、COj の電圧が、それぞれ画像
データ用メモリ出力線14及びオフセットデータ用メモ
リ出力線13に同タイミングで出力される。なお、水平
出力線12、12、・・・の制御はシフトレジスタ10
が制御し、該シフトレジスタ10の制御は制御部23に
より行われる。また、第1の制御線16及び第2の制御
線15も、制御部23により制御される。
【0040】出力回路11 出力回路11の回路構成を図4に示す。同図において、
OPSは、画像データ用演算増幅器(画像データ増幅手
段)であり、画像データ用メモリ出力線14から出力さ
れる画像データ(オフセットデータを含む)を増幅する
ように機能する。また、OPOは、オフセットデータ用
演算増幅器(オフセットデータ増幅手段)であり、オフ
セットデータ用メモリ出力線13から出力されるオフセ
ットデータを増幅するように機能する。そして、DI
は、増幅された画像データ(オフセットデータを含む)
とオフセットデータとの差を取り、画像データのみを取
り出す差動増幅器である。
【0041】また、同図において、17は、画像データ
増幅率切換部(画像データ増幅率切換手段)であり、画
像データ用演算増幅器OPSの増幅率を切換える機能を
有する。この画像データ増幅率切換え部17は、3個の
増幅率調整用コンデンサC1、C2、C3と、これらの
コンデンサを選択するための増幅率選択用トランジスタ
TRC1、TRC2、TRC3とを備えている。なお、
TRRSは、増幅率調整用コンデンサC1、C2、C3
に充電された電荷を放電させるためのリセットトランジ
スタを表す。
【0042】そして、図示の如く、これらの増幅率選択
用トランジスタTRC1、TRC2、TRC3のゲート
には第1乃至第3の選択線22、21、20が接続され
ているが、これら第1乃至第3の選択線22、21、2
0は制御部により制御される。また、リセットトランジ
スタTRRSのゲートにはリセット線19が接続され、
該リセット線22も制御部23により制御される。
【0043】制御部23は、上記リセット線19を制御
することによりリセットトランジスタTRRSをオフに
した状態で、上記第1乃至第3の選択線22、21、2
0を制御することにより、増幅率選択用トランジスタT
RC1、TRC2、TRC3の中のいずれか一つを選択
してオンにする。これにより、選択されたトランジスタ
に接続されている増幅率調整用コンデンサ(C1、C
2、C3)の容量に応じた増幅率を得ることができる。
具体的には、画像データ用演算増幅器OPSからの出力
電圧Vout は、コンデンサC1、C2、C3の容量をそ
れぞれCamp 1、Camp 2、Camp 3とする場合、次の
ようになる。
【0044】 ・コンデンサC1を選択した場合 Vout =(Cm /Camp 1)・Vs ・・・増幅率:Cm /Camp 1 ・コンデンサC2を選択した場合 Vout =(Cm /Camp 2)・Vs ・・・増幅率:Cm /Camp 2 ・コンデンサC3を選択した場合 Vout =(Cm /Camp 3)・Vs ・・・増幅率:Cm /Camp 3 上において、Cm は、画像データ用ラインメモリ4内の
コンデンサCSj の容量を表し、この値は全てのコンデ
ンサCSj (j=1、2、・・・)について同じ値を取
る。また、Vs は、コンデンサCSj の各々の電圧を表
す(先に説明したように、この電圧は、光検出用トラン
ジスタTRPの変調された閾値電圧(オフセットデータ
を含む画像データ)なので、普通は各々のコンデンサC
j により異なる)。
【0045】一方、図4において、18は、オフセット
データ増幅率切換部であり、オフセットデータ増幅器O
POの増幅率を切換える機能を有する。このオフセット
データ切換え部18の構成は、上で説明した画像データ
増幅率切換部の構成と全く同じであるので、その説明は
省略する。そして、オフセットデータ増幅器18の増幅
率は、上の3式において、上記Cm をオフセットデータ
用ラインメモリ5内のコンデンサCOj の容量にし、V
s をコンデンサCOj の電圧(オフセット電圧)にすれ
ば計算できる。このうち、コンデンサCOj の容量Cm
は、全てのコンデンサCOj (j=1、2、・・・)に
ついて同じ値を取る。
【0046】(2)固体撮像素子1の動作についての説
明 次に、ホワイトバランスを調整する場合の固体撮像素子
1の動作について、図5、図6(a)〜(b)、図7
(a)〜(b)、及び図8を参照しながら説明する。図
5、図6(a)〜(b)、図7(a)〜(b)、及び図
8は、固体撮像素子1の動作について説明するための模
式図である。
【0047】以下では、特に、被写体の色強度がR
(赤)、G(緑)、B(青)の順に弱くなっている(R
>G>B)の場合について説明する。この場合では、B
(青)の強度が弱いので、B(青)の増幅率を上げる必
要がある。図5は、画像データ用ラインメモリ4にi行
目の画像データ(オフセットデータも含む)が読み出し
動作により記憶され、オフセットデータ用ラインメモリ
5にi行目のオフセットデータが記憶された状態を示
す。そして、同図において、画像データ用ラインメモリ
4及びオフセットデータ用ラインメモリ5に記されてい
る記号R、G、R、G、・・・は、これらの色に対応す
る画像データ及びオフセットデータが記憶されているこ
とを表すものである。
【0048】次いで、シフトレジスタ10を制御するこ
とにより、画像データ用ラインメモリ4内の同一色の画
像データ(オフセットデータも含む)と、オフセットデ
ータ用ラインメモリ5内の同一色のオフセットデータと
を選択し、それらを列毎に順に出力回路11に入力し、
図6(a)に示される状態にする。この例では、R
(赤)が出力回路11に入力され、増幅された画像デー
タが該出力回路11から出力されている。これを行うに
は、具体的には次のようにする。
【0049】まず、1列目の水平出力線121 を制御す
ることにより、画像データ用ラインメモリ4とオフセッ
トデータ用ラインメモリ5の各々の1列目にあるトラン
ジスタTR1 をオンにする。このようにすると、画像デ
ータ用ラインメモリ4の1列目に記憶されていた画像デ
ータ(オフセットデータも含む)と、オフセットデータ
用ラインメモリ5の1列目に記憶されていたオフセット
データとが選択され、それらが同じタイミングで画像デ
ータ用メモリ出力線14及びオフセットデータ用メモリ
出力線13に出力されて、出力回路11に入力される。
【0050】次いで、3列目の水平出力線123 を制御
することにより、画像データ用ラインメモリ4とオフセ
ットデータ用ラインメモリ5の各々の3列目にあるトラ
ンジスタTR3 をオンにする。これにより、画像データ
用ラインメモリ4の3列目に記憶されていた画像データ
(オフセットデータも含む)と、オフセットデータ用ラ
インメモリ5の3列目に記憶されていたオフセットデー
タとが選択され、それぞれ同じタイミングで画像データ
用メモリ出力線14及びオフセットデータ用メモリ出力
線13に出力されて、出力回路11に入力される。
【0051】以下、5列目、7列目、・・・の順に上と
同じ動作を繰り返せば、図6(a)に示される状態とな
る。先に説明したように、出力回路11では、オフセッ
トデータが除去された純粋な画像データのみが増幅され
て出力される。今の場合、画像データは全てR(赤)で
あり、被写体の色強度がR>G>BでR(赤)の強度が
最も強いので、画像データ用像演算増幅器OPS及びオ
フセットデータ用演算増幅器OPSのR(赤)に対する
増幅率は低くて良い。従って、増幅率調整用コンデンサ
C1、C2、C3の容量を、例えばCamp 1>Camp
>Camp 3にしておき、この中で一番大きい容量を有す
る増幅率調整用コンデンサC1を選択すれば、R(赤)
の増幅率が低くなる(先に説明した増幅率を得る3式を
参照)。
【0052】このとき、画像データ用像演算増幅器OP
SにはR(赤)の画像データ(オフセットデータも含
む)のみが列毎に順に入力され、他の色のデータは入力
されない。同様に、オフセットデータ用演算増幅器OP
Sにおいても、R(赤)のオフセットデータのみが列毎
に順に入力され、他の色のオフセットデータは入力され
ない。従って、画像データ増幅率切換え部17及びオフ
セットデータ増幅率切換え部18においては、増幅率選
択用トランジスタTRC1をオンにして増幅率調整用C
1を選択したままにしておけば良く、他の増幅率選択用
トランジスタ(TRC2、TRC3)を個々の画像デー
タに応じてオン・オフする必要が無い。
【0053】次いで、残りのG(緑)についてもR
(赤)の場合と同様にして、出力回路11に入力し、図
6(b)に示される状態にする。上で説明したように、
今の例では被写体の色強度がR>G>Bとなっているの
で、G(緑)の増幅率はR(赤)の増幅率とB(青)の
増幅率の中間で良い。従って、出力回路11でG(緑)
を増幅する場合、3つの増幅率調整用コンデンサC1、
C2、C3の中で容量が中間であるC2を選択すれば良
い。この場合においても、出力回路11に入力されるの
はG(緑)のデータのみであり、他の色のデータは入力
されない。
【0054】従って、R(赤)の場合と同様に、画像デ
ータ増幅率切換え部17及びオフセットデータ増幅率切
換え部18においては、増幅率選択用トランジスタTR
C2をオンにして増幅率調整用コンデンサC2を選択し
たままにしておけば良く、他の増幅率選択用トランジス
タ(TRC1、TRC3)を各列の画像データに応じて
オン・オフする必要が無い。
【0055】次いで、図7(a)に示すように、i+1
行目の画像データ(オフセットデータも含む)を画像デ
ータ用ラインメモリ4に読み出し動作により読み出し、
また、i+1行目のオフセットデータをオフセットデー
タ用ラインメモリ5に読み出す。続いて、図7(b)に
示すように、画像データ用ラインメモリ4及びオフセッ
トデータ用ラインメモリ5内のG(緑)のデータのみを
順に出力回路11に入力する。ここで、図6(b)に示
されるステップにおいて、G(緑)に応じた増幅率調整
用コンデンサC2が既に選択されているので、図7
(b)に示されるステップでは増幅率選択用トランジス
タ(TRC1、TRC2、TRC3)を制御して別の増
幅率調整用コンデンサ(C1、C3)を選択する必要が
無い。
【0056】次に、図8に示されるように、B(青)の
データを出力回路11に列毎に順に入力する。今の例で
は、被写体のB(青)の色強度が最も弱いので、B
(青)の増幅率を他の色の増幅率よりも大きくしなけれ
ばならない。これを行うには、増幅率選択用トランジス
タTRC1、TRC2、TRC3を制御することによ
り、3つの増幅率調整用コンデンサC1、C2、C3の
中で容量が最も小さいC3を選択すれば良い。
【0057】このステップにおいても、R(赤)やG
(緑)の場合と同様に、一つの増幅率選択用トランジス
タTRC3をオンにして増幅率調整用C3を選択したま
まにしておけば良く、他の増幅率選択用トランジスタ
(TRC1、TRC2)を各列の画像データに応じてオ
ン・オフする必要が無い。以上説明したように、本実施
形態に係る固体撮像素子では、画像データ用ラインメモ
リ4及びオフセットデータ用ラインメモリ5の各々に記
憶された一行分の画像データ(オフセットデータも含
む)及びオフセットデータを増幅する場合、まず、上記
一行の中で同一色のデータのみを選択して列毎に順に画
像データ用像演算増幅器OPS及びオフセットデータ用
演算増幅器OPOに入力する。同一色のデータなので、
画像データ用像演算増幅器OPS及びオフセットデータ
用演算増幅器OPSでは色に応じて増幅率を変える必要
が無く、増幅率選択用トランジスタTRC1、TRC
2、TRC3のオン・オフを従来のように列毎に切換え
る必要が無い。
【0058】また、画像データ用像演算増幅器OPS及
びオフセットデータ用演算増幅器OPOから上記同一色
のデータが全て出力された後は、次に、それとは別の色
の同一色のデータが選択され、画像データ用像演算増幅
器OPS及びオフセットデータ用演算増幅器OPOに列
毎に順に入力される。このように、先に入力された色と
は別の色が入力される場合は、画像データ用像演算増幅
器OPS及びオフセットデータ用演算増幅器OPSの増
幅率を当該色に応じて変えなければならない。しかし、
これを行うには、増幅率選択用トランジスタTRC1、
TRC2、TRC3のオン・オフを、色が変わった時点
で一度だけ行えば良く、この場合でもやはり従来のよう
に列毎に繰り返しオン・オフする必要が無い。
【0059】これにより、本実施形態では、トランジス
タを高速でオン・オフすることに起因して従来見られた
スイッチングノイズが発生しないばかりか、増幅率選択
用トランジスタTRC1、TRC2、TRC3のスイッ
チング速度を従来よりも遅くすることができるので、こ
の増幅率選択用トランジスタTRC1、TRC2、TR
C3の消費電力を抑えることができる。
【0060】なお、上で説明した固体撮像素子1は、オ
フセットデータ用ラインメモリ5とオフセットデータ増
幅器OPOとを備えているが、光検出用トランジスタT
RPのオフセット電圧が問題とならない場合は、これら
を省いても良い。この場合は、差動増幅器DIは不要と
なる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る固体
撮像素子では、画像データ記憶手段と画像データ増幅率
切換手段とを制御する制御手段を備えている。画像デー
タ記憶手段は、この制御手段に制御されて、一行分の複
数の色の画像データの並びから同一色の画像データを選
択して順に出力する。同一色の画像データが出力されて
いる間は、この同一色の画像データの増幅率は切換える
必要が無く、この同一色の画像データに応じた増幅率の
ままでよい。従って、画像データ増幅率切換手段は、従
来のように画像データの増幅率を列毎に切換える必要が
ない。そのため画像データ増幅率切換手段の切換速度を
従来よりも遅くすることができるので、速い切換速度に
起因して従来発生したスイッチングノイズを抑えること
ができ、更に、画像データ増幅率切換手段の消費電力を
抑えることができる。
【0062】また、オフセットデータ記憶手段、オフセ
ットデータ増幅手段、オフセットデータ増幅率切換え手
段、及び差動増幅手段を備えたことにより、本発明に係
る固体撮像素子ではオフセットが除かれた画像データを
出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る固体撮像素子の平面
図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る固体撮像素子の画素
領域の要部拡大図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る固体撮像素子が備え
る画像データ用ラインメモリ及びオフセットデータ用ラ
インメモリの回路図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る固体撮像素子が備え
る出力回路の回路構成図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る固体撮像素子の動作
について説明するための模式図(その1)である。
【図6】本発明の実施の形態に係る固体撮像素子の動作
について説明するための模式図(その2)である。
【図7】本発明の実施の形態に係る固体撮像素子の動作
について説明するための模式図(その3)である。
【図8】本発明の実施の形態に係る固体撮像素子の動作
について説明するための模式図(その4)である。
【図9】従来例に係るMOS型固体撮像素子の平面図で
ある。
【図10】従来例に係るMOS型固体撮像素子の動作に
ついて説明するための模式図(その1)である。
【図11】従来例に係るMOS型固体撮像素子の動作に
ついて説明するための模式図(その2)である。
【符号の説明】
1・・・閾値電圧変調方式のMOS型固体撮像素子、 2・・・VSCAN駆動走査回路、 3・・・VDD駆動走査回路、 4・・・画像データ用ラインメモリ、 5・・・オフセットデータ用ラインメモリ、 6、31・・・画素領域、 6a、31a・・・色画素、 7・・・VSCAN供給線、 8・・・ドレイン電圧(VDD)供給線、 9、32・・・垂直出力線、 10・・・シフトレジスタ、 11、35・・・出力回路、 12・・・水平出力線、 13・・・オフセットデータ用メモリ出力線、 14・・・画像データ用メモリ出力線14、 15・・・第2の制御線、 16・・・第1の制御線、 17・・・画像データ増幅率切換部、 18・・・オフセットデータ増幅率切換え部、 19・・・リセット線、 20・・・第3の選択線、 21・・・第2の選択線、 22・・・第1の選択線、 23、34・・・制御部、 30・・・MOS型固体撮像素子、 33・・・ラインメモリ、 36・・・メモリ出力線、 37・・・出力線、 PD・・・フォトダイオード、 TRP・・・光検出用トランジスタ、 TR、TRj ・・・トランジスタ、 CEj ・・・セル、 CSj 、COj ・・・コンデンサ、 OPS・・・画像データ用演算増幅器、 OPO・・・オフセットデータ用演算増幅器、 C1、C2、C3・・・増幅率調整用コンデンサ、 TRR、TRG、TRB、TRC1、TRC2、TRC
3・・・増幅率選択用トランジスタ、 TRRS・・・リセットトランジスタ、 DI・・・差動増幅器、 OPR・・・R(赤)用演算増幅器、 OPG・・・G(緑)用演算増幅器、 OPB・・・B(青)用演算増幅器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4M118 AA04 AA05 AB01 BA14 CA02 CA07 CA17 CA40 DD09 FA38 FA42 FA44 GC08 GC14 GC20 5C024 CX31 CY42 DX01 GX03 GX16 GX18 GY35 GY39 HX18 5C065 AA01 BB02 BB22 BB48 CC01 DD15 DD17 EE06 GG15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の配列を以って行方向及び列方向に
    複数配列された複数の色の色画素と、 一行に並ぶ前記複数の色の色画素から読み出し動作によ
    り読み出された、一行分の複数の色の画像データを記憶
    する画像データ記憶手段と、 前記画像データ記憶手段から出力される前記画像データ
    を増幅する画像データ増幅手段と、 前記画像データ増幅手段の増幅率を切換える画像データ
    増幅率切換手段と、 前記記憶された一行分の複数の色の画像データの並びか
    ら同一色の前記画像データを選択して順に出力させ、次
    いで別の同一色の前記画像データを選択して順に出力さ
    せるように前記画像データ記憶手段の出力を制御し、か
    つ前記同一色に応じた増幅率を選択するように前記画像
    データ増幅率切換手段を制御する制御手段とを備えた固
    体撮像素子。
  2. 【請求項2】 前記画像データ記憶手段に記憶された前
    記一行分の画像データに含まれるオフセットデータを記
    憶するオフセットデータ記憶手段と、 前記オフセットデータ記憶手段から出力される前記オフ
    セットデータを増幅するオフセットデータ増幅手段と、 前記オフセットデータ増幅手段の増幅率を切換えるオフ
    セットデータ増幅率切換え手段と、 前記画像データ増幅手段から出力される前記画像データ
    と、前記オフセットデータ増幅手段から出力される前記
    オフセットデータとの差を取り、該オフセットデータが
    除かれた画像データを出力する差動増幅手段とを更に備
    え、 前記制御手段が、前記同一色の画像データの前記画像デ
    ータ記憶手段からの出力と同タイミングで、前記オフセ
    ットデータを出力させるように前記オフセットデータ記
    憶手段の出力を制御し、かつ、前記画像データ増幅率切
    換手段と同じ増幅率を選択するように前記オフセットデ
    ータ増幅率切換手段を制御することを特徴とする請求項
    1に記載の固体撮像素子。
  3. 【請求項3】 前記画像データ増幅手段が演算増幅器で
    あり、 前記画像データ増幅率切換手段が、前記演算増幅器の入
    力端子と出力端子との間に並列に接続される複数の増幅
    率調整用コンデンサと、該増幅率調整用コンデンサの各
    々と前記演算増幅器との接続を切換える複数のトランジ
    スタとを備えたことを特徴とする請求項1に記載の固体
    撮像素子。
  4. 【請求項4】 前記色画素が、光照射により光発生電荷
    を発生するフォトダイオードと、前記光発生電荷により
    閾値電圧が変調されて該閾値電圧を前記画像データとし
    て出力する絶縁ゲート型電界効果型トランジスタとを有
    して成ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいず
    れか一項に記載の固体撮像素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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