JPH0698080A - 固体撮像素子 - Google Patents

固体撮像素子

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JPH0698080A
JPH0698080A JP4270827A JP27082792A JPH0698080A JP H0698080 A JPH0698080 A JP H0698080A JP 4270827 A JP4270827 A JP 4270827A JP 27082792 A JP27082792 A JP 27082792A JP H0698080 A JPH0698080 A JP H0698080A
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JP
Japan
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reset
signal
capacitor
output
voltage
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JP4270827A
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English (en)
Inventor
Tetsuro Izawa
哲朗 伊沢
Kayao Takemoto
一八男 竹本
Shigeo Nakamura
重雄 中村
Naomi Shinohara
奈緒美 篠原
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Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
Japan Display Inc
Original Assignee
Hitachi Device Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 低消費電力で電子シャッタ機能を備えた固体
撮像素子を提供する。 【構成】 フォトダイオードPDの信号電荷を感度設定
用スイッチ素子Q5を介してキャパシタC1に伝え、そ
の保持電圧をソースフォロワ増幅素子Q1と読み出し選
択用スイッチ素子Q2を介して取り出し、フォトダイオ
ードとキャパシタのリセット用スイッチ素子Q3、Q4
を設けた画素セルをライン状に複数個配置し、選択用ス
イッチを介して出力線に一方の電極を結合した出力キャ
パシタC2を設け、感度設定用タイミング信号に先行し
てフォトダイオードをリセットすると共に、順次発生す
る時系列的な第1のタイミングにおいて出力キャパシタ
をリセットした後に読み出し選択用スイッチ素子を介し
て光電変換信号に対応した画素信号を出力し、第2のタ
イミングにおいてリセット用スイッチ素子を介してキャ
パシタをリセットし、出力キャパシタを介してリセット
電位を基準にした画素信号を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、固体撮像素子に関
し、低電圧での動作が可能で電子シャッタ機能を持たせ
たラインセンサに利用して有効な技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】CCD型ラインセンサの例として、テレ
ビジョン学会編『固体撮像デバイス』第7章頁216等
がある。また、固体撮像素子の高感度及び高SN比の要
求に答えるものとして、例えば1986年のテレビジョ
ン学会全国大会予稿集PP.51-52で報告されているよう
に、フォトダイオードにより形成した光電変換信号をソ
ースフォロワアンプにより直接外部に読み出すものがあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】CCD型ラインセンサ
は、CCD素子を駆動するため比較的高い動作電圧を必
要とし、比較的消費電力が多くなるとともに周辺回路の
構成が複雑になってしまう。また、ハンディタイプのバ
ーコードリーダにあっては、使用条件により外光が大き
く変化するので、感度の電気的な自動設定が可能な電子
シャッタ機能があると便利である。そこで、本願発明者
においては、上記ソースフォロワアンプを用いて高感度
化を図りつつ、低消費電力化と電子シャッタ機能を持た
せた固体撮像素子の検討を行った。
【0004】この発明の目的は、低消費電力で電子シャ
ッタ機能を備えた固体撮像素子を提供することにある。
この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴
は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるで
あろう。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、完全空乏化フォトダイオー
ドにより光電変換された信号電荷を感度設定用のタイミ
ング信号を受けて転送させる感度設定用スイッチ素子を
介して電圧信号に変換するキャパシタに伝え、このキャ
パシタの保持電圧をソースフォロワ増幅素子と読み出し
選択用のスイッチ素子を介して取り出し、上記フォトダ
イオードとキャパシタにリセット電位をそれぞれ与える
リセット用スイッチ素子を設けた画素セルをライン状に
複数個配置し、上記選択用のスイッチを介して出力線に
一方の電極が結合された出力キャパシタを設け、感度設
定用のタイミング信号に先行して上記リセット用スイッ
チ素子によりフォトダイオードにリセット電圧を与える
とともに、順次発生される時系列的な第1のタイミング
において上記出力キャパシタをリセットさせた後に読み
出し選択用のスイッチ素子を介して光電変換信号に対応
した画素信号を出力させ、引き続いて第2のタイミング
においてリセット用スイッチ素子を介してキャパシタに
リセット電圧を与えて、上記出力キャパシタを介してリ
セット電位を基準にした画素信号を得るようにする。
【0006】
【作用】上記した手段によれば、スイッチ素子の制御に
よって感度可変動作及び読み出し動作を行うものである
ため低電圧での動作が可能となって低消費電力化が図ら
れるとともに、フォトダイオードの信号電荷を電圧信号
に変換するキャパシタと出力キャパシタとの容量比に従
い信号電荷の増幅動作を行わせることができ、しかもリ
セット電圧を基準にして読み出し信号を得るものである
ため選択経路における素子特性のバラツキの悪影響を受
けない。
【0007】
【実施例】図1には、この発明に係るラインセンサの一
実施例の概略回路図が示されている。同図においては、
代表として2画素分の画素セルとその選択回路及び信号
読み出し回路が例示的に示されている。上記ラインセン
サを構成する各回路素子は、公知の半導体集積回路の製
造技術によって、1個の半導体基板上において形成され
る。
【0008】1つの画素セルは、アノード側電極が回路
の接地電位に結合されたフォトダイオードPDと、その
フォトダイオードPDにより形成された光電変換電荷を
電圧信号に変換するキャパシタC1に伝える感度設定用
のスイッチMOSFET(絶縁ゲート型電界効果トラン
ジスタ、以下同じ)Q5と、上記スイッチMOSFET
Q5を介して転送された信号電荷を電圧信号に変換する
キャパシタC1と、このキャパシタC1の保持電圧がゲ
ートに供給された増幅MOSFETQ1と、上記フォト
ダイオードPDのカソード側電極とキャパシタC1にリ
セット電圧Vvをそれぞれ供給するスイッチMOSFE
TQ3,Q4と、上記増幅MOSFETQ1のソース側
に設けられた読み出し選択用のスイッチMOSFETQ
2と、及びスイッチMOSFETQ4のゲートにリセッ
ト信号R2を供給するスイッチMOSFETQ6とから
構成される。
【0009】フォトダイオードPDは、CCD固体撮像
素子に用いられるような完全空乏化フォトダイオードと
される。すなわち、P型のウェル領域とその表面に形成
されたN+ 型半導体領域とにより構成されたPN接合に
よりフォトダイオードを形成するとともに、上記N+
半導体領域の表面にP+ 型半導体領域が形成される。そ
して、上記フォトダイオードPDのカソード側の電極を
構成するN+ 型半導体領域にリセット電圧Vvを供給す
ることにより、P型のウェル領域とN+ 型半導体領域と
を空乏化する。
【0010】上記読み出し用スイッチMOSFETQ2
のゲートと読み出しリセット信号R2をリセットMOS
FETQ4のゲートに伝えるスイッチMOSFETQ6
のゲートには、読み出し用のシフトレジスタの出力信号
Qnが共通に供給される。上記増幅MOSFETQ1の
ドレインは、5Vのような低い電源電圧VDDが供給さ
れる。感度設定用のスイッチMOSFETQ5のゲート
には、感度設定用のタイミング信号SFが供給される。
また、フォトダイオードPDにリセット電圧Vvを与え
るリセットMOSFETQ3のゲートには、リセット信
号PRが供給される。同図において、代表として例示的
に示されている他の画素セルも上記同様な構成にされ
る。
【0011】上記読み出し用のスイッチMOSFETが
共通に接続される出力線LSには、出力キャパシタC2
の一方の電極が接続される。このキャパシタC2の他方
の電極には、スイッチMOSFETQ7を介して接地電
位が与えられる。このスイッチMOSFETQ7のゲー
トには、読み出し用のリセット信号R1が供給される。
そして、上記キャパシタC2の他方の電極から出力信号
が得られ、プリアンプPAを介して増幅された画素信号
が外部端子OUTから送出される。
【0012】上記図1のラインサンサの読み出し動作の
一例を第2図に示したタイミング図を参照して説明す
る。フォトダイオードのリセットパルスPRがハイレベ
ルにされると、スイッチMOSFETQ3がオン状態に
されて、フォトダイオードPDは一斉にリセット電圧V
vにリセットされる。その後に転送用のタイミング信号
SFが発生されると、転送用のMOSFETQ5がオン
状態になるので、フォトダイオードPDで形成された信
号電荷は、電圧信号に変換するキャパシタC1に転送さ
れる。それ故、上記リセットパルスPRと転送用のタイ
ミング信号SFとの時間差T1が、フォトダイオードP
Dの蓄積時間とされ、この時間差に比例的にラインセン
サとしての感度が高くされる。
【0013】読み出し用のシフトレジスタのシフト動作
により、出力信号Qnがハイレベルにされると、それと
同期して出力リセット信号R1がハイレベルにされる。
この出力リセット信号R1のハイレベルに応じてスイッ
チMOSFETQ7がオン状態にされている。
【0014】上記キャパシタC1には、上記光電変換電
荷に対応した信号電荷を保持し、それに対応した電圧信
号を発生している。それ故、上記出力信号Qnのハイレ
ベルに応じて読み出し用のスイッチMOSFETQ2が
オン状態にされると、増幅MOSFETQ1とこのスイ
ッチMOSFETQ2を通してキャパシタC2にはキャ
パシタC1に保持された信号電圧に対応したチャージア
ップ動作が行われる。このような信号の読み出し動作に
応じて出力線LSの電位は、上記キャパシタC1の保持
電圧から増幅MOSFETQ1のゲート,ソース間のし
きい値電圧に対応してレベルシフトされた読み出し電圧
となり、それがキャパシタC2に保持される。
【0015】上記のリセット信号R1がハイレベルから
ロウレベルに変化し、スイッチMOSFETQ5がオフ
状態にされると、リッセト信号R2がハイレベルにな
り、シフトレジスタの出力信号Qnによってオン状態に
されているスイッチMOSFETQ6を通してリセット
信号R2がリセット用MOSFETQ4のゲートに伝え
られる。これにより、リセット用MOSFETQ4がオ
ン状態となり、キャパシタC1、言い換えるならば、増
幅MOSFETQ1のゲートにリセット電圧Vvを供給
する。
【0016】このとき、読み出し用のスイッチMOSF
ETQ2はオン状態を維持しているので、出力線LSに
は上記リセット電圧Vvに対応した出力信号Vv’が増
幅MOSFETQ1を介して出力される。すなわち、出
力線LSの電位Vv’は、上記リセット電圧Vvから増
幅MOSFETQ1のしきい値電圧に対応してレベルシ
フトされた電圧となり、キャパシタC2の他端の電極か
らはリセット電圧Vvを基準にした読み出し信号が得ら
れる。このようなリセット電圧Vvを基準にした読み出
し信号には、キャパシタC2での差成分の取り出しによ
り増幅MOSFETQ1のしきい値電圧が相殺されるの
で、そのプロセスバラツキの影響を受けない高品質の画
像信号をプリアンプPAを介して出力端子OUTから得
ることができる。
【0017】次のタイミングで次段のシフトレジスタの
出力信号Qn+1がハイレベルにされると、次段のフォ
トダイオードから同様な読み出し信号が得られる。この
ようにして、ライン上に配置されたフォトダイオードの
光電変換電荷に対応した読み出し信号をシフトレジスタ
のシフト動作に対応して時系列的に出力させることがで
きる。
【0018】上記の構成では、キャパシタC1とキャパ
シタC2の容量比に対応して信号電荷が増幅される。上
記キャパシタC1を極力小さなサイズにするとともに、
キャパシタC2の容量値を比較的大きく形成することに
より、ラインセンサの内部回路で信号電荷の増幅作用を
持たせることができる。しかも、上記のように出力信号
には、上記のリセット電圧Vvを基準にしているため、
増幅MOSFETQ1やスイッチMOSFETQ2のプ
ロセスバラツキも相殺させることができる。
【0019】なお、カラーラインセンサを構成する場合
には、例えば上記シフトレジスタSRを共通化して、上
記のような画素セルと読み出し回路とを三原色に対応し
て3組設けるようにすればよい。
【0020】図3には、この発明に係るラインセンサの
他の一実施例の要部回路図が示されている。この実施例
では、フォトダイオードに比べて、その読み出し回路と
リセット回路が占める面積が大きいことから、フォトダ
イオード列に対して読み出し回路とリセット回路とシフ
トレジスタとが上下に分割されて配置される。これによ
り、フォトダイオードを高密度で半導体基板上に形成す
ることができる。
【0021】この実施例では、キャパシタC1をリセッ
トさせるリセット用MOSFETQ4は、次の回路によ
りスイッチ制御させられる。リセット用MOSFETQ
4のゲートには、ダイオード形態のMOSFETQ7を
介して供給される下側のシフトレジスタSR1の出力信
号Q(2n−1)によりスイッチ制御されるMOSFE
TQ6を通してリセット信号R2が供給される。それ
故、MOSFETQ4のゲート電圧は、上記シフトレジ
スタの出力信号Q(2n−1)のハイレベルから、MO
SFETQ7のしきい値電圧及びMOSFETQ6のし
きい値電圧分だけレベル低下されたリセット信号しか供
給されない。そこで、MOSFETQ6のゲートとソー
ス側、言い換えるならば、スイッチMOSFETQ4の
ゲートとの間にブートストラップ容量C3が設けられ
る。上記MOSFETQ6のゲートと回路の接地線Sと
の間には、クロックパルスCL2によりスイッチ制御さ
れるスイッチMOSFETQ8が設けられる。
【0022】上側のシフトレジスタSR2からは、偶数
段出力信号Q2nが形成される。上下に分割されてなる
シフトレジスタSR1とSR2は、クロックパルスCL
1とCL2によりシフト動作を行う。上記奇数段の出力
信号Q(2n−1)は、クロックパルスCL1に同期し
て出力され、偶数段の出力信号Q2nは、クロックパル
スCL2に同期して出力される。偶数段の出力信号Q2
nと、上記のようなリセット信号R2及びクロックパル
スCL1により、上記読み出し用のスイッチMOSFE
Tやリセット用MOSFET等の制御信号を形成する上
記同様な回路SELが設けられる。同図では、上記回路
SELはブラックボックスとして示されている。
【0023】出力回路は、上記のような読み出し回路の
上下の分割に応じて2つの出力キャパシタC21とC2
2が設けられる。この実施例では、キャパシタC21と
C22の出力線LS1とLS2側にも、スイッチMOS
FETQ91と92が設けられる。クロックパルスCL
1に同期して出力信号が出力される奇数列のフォトダイ
オードの出力線LS1に対応したスイッチMOSFET
Q91のゲートには、クロックパルスCL2が供給され
る。キャパシタC21の他方の電極は、クロックパルス
CL1によりスイッチ制御されるスイッチMOSFET
Q111を介してプリアンプの入力端子と、リセット用
MOSFETQ10に接続される。このリセット用MO
SFETQ10には、リセット信号R1が供給される。
【0024】クロックパルスCL2に同期して出力信号
が出力される偶数列のフォトダイオードの出力線LS2
に対応したスイッチMOSFETQ92のゲートには、
クロックパルスCL1が供給される。キャパシタC22
の他方の電極は、クロックパルスCL2によりスイッチ
制御されるスイッチMOSFETQ112を介してプリ
アンプの入力端子と、リセット用MOSFETQ10に
接続される。このようなクロックパルスCL1とCL2
によりスイッチ制御されるMOSFETQ91とQ92
及びQ111とQ112のスイッチング動作により、奇
数列と偶数列のフォトダイオードPDの出力信号を交互
にキャパシタC21,C22を介して取り出すことがで
きる。
【0025】プリアンプは、増幅MOSFETQ13と
負荷MOSFETQ12からなる反転増幅回路と、この
反転増幅回路の出力信号を受けるソースフォロワ出力M
OSFETQ14と、そのソース側に設けられた負荷M
OSFETQ15から構成される。特に制限されない
が、負荷MOSFETQ15は、そのゲートとソースが
共通化されたデプレッション型MOSFETから構成さ
れる。
【0026】図4には、上記ラインセンサの動作の一例
を説明するためのタイミング図が示されている。同図で
は、省略されているが、図2のタイミング図と同様に、
リセットパルスPRが転送パルスSFに先行して発生さ
れ、その時間差T1に対応した光電変換電荷が、それぞ
れキャパシタC1等に転送されている。この状態におい
て、クロックパルスCL1がハイレベルのときに、それ
と同期して奇数段のシフトレジスタSR1の出力信号Q
(2n−1)がハイレベルにされる。このシフトレジス
タSR1の出力信号Q(2n−1)により、読み出し用
のスイッチMOSFETQ2がオン状態にされる。ま
た、ダイオード形態のMOSFETQ7を通してMOS
FETQ6がオン状態となり、キャパシタC3にプリチ
ャージ動作が行われる。上記読み出し用のスイッチMO
SFETQ2のオン状態により、キャパシタC1に保持
されている信号電圧は、増幅MOSFETQ1とスイッ
チMOSFETQ2を通して出力線LS1に出力され
る。
【0027】上記のようなクロックパルスCL1のハイ
レベルに先立って、言い換えるならば、1つ前の偶数列
のフォトダイオードの読み出し動作のときのクロックパ
ルスCL2のハイレベルにより、スイッチMOSFET
Q91がオン状態となって出力用線LS1を回路の接地
電位にリセットしている。また、スイッチMOSFET
Q8のオン状態により、MOSFETQ6のゲート電位
V1を回路の接地電位にリセットしている。そして、上
記のような奇数段の出力信号Q(2n−1)のハイレベ
ルへの変化に同期し、スイッチMOSFETQ111が
オン状態あること、及びリセットパルスR1がハイレベ
ルによりMOSFETQ10がオン状態であることか
ら、出力線号LS1に読み出された信号に対応した出力
信号がキャパシタC21に保持される。また、出力信号
Q(2n−1)のハイレベルにより、スイッチMOSF
ETQ6のゲート電圧V1は、ダイオード形態のMOS
FETQ7のしきい値電圧分レベルシフトされたハイレ
ベルになっている。
【0028】リセット信号R2がハイレベルにされる
と、キャパシタC3によるブートストラップ作用によっ
てMOSFETQ4のゲート電圧V2の電位は高くされ
る。それ故、キャパシタC1にはレベル損失なくスイッ
チMOSFETQ4を通してリセット電圧Vvが供給さ
れる。この結果、出力線LS1の電位は、上記リセット
電圧Vvを基準にした出力電圧に変化させられる。
【0029】このとき、出力リセット信号R1はロウレ
ベルにされており、これに応じてスイッチMOSFET
Q10がオフ状態にされている。したがって、キャパシ
タC21の出力側はフローテンィグ状態にされており、
増幅MOSFETQ13のゲートには、上記MOSFE
TQ1,Q2の読み出し経路のプロセスバラツキや、リ
セット経路のプロセスバラツキを相殺させた信号電荷に
対応した出力信号が出力される。
【0030】このような奇数列の読み出し動作のときに
は、クロックパルスCL1のハイレベルに応じてスイッ
チMOSFETQ92がオン状態となっており、次に読
み出し動作に備えて、偶数列に対応した出力線LS2と
キャパシタC22のリセット動作を行うものである。
【0031】クロックパルスCL2がハイレベルにされ
ると、それと同期して偶数段のシフトレジスタSR2の
出力信号Q2nがハイレベルにされる。このシフトレジ
スタSR2の出力信号Q2nにより、上記同様に奇数列
のフォトダイオードの読み出し動作が開始されて出力線
SL2に第1段階での読み出し信号が得られる。この信
号は、オン状態にされているスイッチMOSFETQ1
12とMOSFETQ10により、キャパシタC22に
保持される。
【0032】引き続いて、リセット信号R2がハイレベ
ルにされると、同図では省略されているが、上記同様に
出力線LS2はリセット電圧Vvを基準にした出力電圧
に変化させられる。このとき、出力リセット信号R1は
ロウレベルにされており、これに応じて上記スイッチM
OSFETQ10がオフ状態にされている。したがっ
て、キャパシタC22の出力側はフローテンィグ状態に
されており、増幅MOSFETQ13のゲートには、上
記偶数列のフォトダイオードに対応した増幅MOSFE
Tや読み出し用のスイッチMOSFET及びリセット用
のMOSFETプロセスバラツキ分を相殺させた信号電
荷に対応した出力信号が出力される。
【0033】上記の実施例から得られる作用効果は、下
記の通りである。すなわち、 (1) 完全空乏化フォトダイオードによって光電変換
された信号電荷を転送ゲートを構成するスイッチMOS
FETを介して電圧信号に変換するキャパシタに転送
し、このキャパシタの保持電圧をソースフォロワ増幅素
子と読み出し選択用のスイッチ素子を介して出力線に出
力させるともに、上記フォトダイオードとキャパシタに
リセット電位をそれぞれ与えるリセット用スイッチ素子
を設け、このような画素セルをライン状に複数個配置
し、上記出力線に一方の電極が結合された出力キャパシ
タを設け、感度設定用のタイミング信号に先行して上記
リセット用スイッチ素子によりフォトダイオードにリセ
ット電圧を与えるとともに、順次に時系列的に第1のタ
イミングにおいて上記出力キャパシタをリセットさせた
後に読み出し選択用のスイッチ素子を介して光電変換信
号に対応した画素信号を出力させ、引き続いて第2のタ
イミングにおいてリセット用スイッチ素子を介して当該
フォトダイオードにリセット電圧を与えて、上記出力キ
ャパシタを介してリセット電位を基準にした画素信号を
得るようにする。この構成では、MOSFETのような
スイッチ素子の制御によって電子シャッタ動作と読み出
し動作を行うものであるため約5Vのような単一の低電
圧での動作が可能となって低消費電力化が図られるとい
う効果が得られる。
【0034】(2) 上記(1)により、フォトダイオ
ードの信号電荷を電圧信号に変換するキャパシタと出力
キャパシタとの容量比に従い信号電荷の増幅動作を行わ
せることができ、しかもリセット電圧を基準にして読み
出し信号を得るものであるため選択経路における素子特
性のバラツキの悪影響を受けなくできるという効果が得
られる。
【0035】(3) フォトダイオード列に対してシフ
トレジスタ及び読み出し系回路とリセット系回路を上下
に振り分けて分割することにより、フォトダイオードを
高密度に実装することができるという効果が得られる。
【0036】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、第
1図の実施例回路において、リセット用MOSFETを
PチャンネルMOSFETとし、増幅MOSFETをN
チャンネルMOSFETとするCMOS構成としてもよ
い。この場合、リセット信号PRやR2が回路の接地電
位のようなロウレベルにしてリセットを行うようにする
ことによって、フォトダイオードPDやキャパシタC1
に与えられるリセット電圧Vvをそのまま伝えることが
できる。すなわち、動作電圧を約3Vのような低電圧化
を図ったときに、電源電圧VDDとリセット電圧Vvと
が同じ電圧になるような場合、上記のようなCMOS構
造とすることにより、リセット用MOSFETとしてN
チャンネル型MOSFETを用いた場合のようにしきい
値電圧によるレベル低下を防止することができる。
【0037】シフトレジスタSR1,SR2の出力にブ
ートストラップ回路を設けるか、あるいは動作電圧自体
を昇圧された電圧とすることにより、Nチャンネル型の
リセットMOSFETを用いても上記のようにリセット
電圧Vvのレベル損失を防止することができる。フォト
ダイオード列を複数行設けることにより、エリアセンサ
を構成することもできる。この場合には、上記のような
出力キャパシタの出力側に列選択用回路を設けて、プリ
アンプの入力端子に入力すればよい。
【0038】この発明に係る固体撮像素子は、5Vのよ
うな比較的低い電圧により動作が可能であるため、例え
ばハンディタイプのバーコードリーダー等に適したもの
とすることができる。特に、全の信号電荷を同じタイミ
ングでキャパシタに転送させるものであるため、手振れ
等によりバーコードを誤って読み取るような動作を防止
することができる。上記のようなハンディタイプの装置
に搭載される固体撮像素子にあっては、電池を電源とし
て用いることが便利であり、その動作電圧の低電圧化に
より電池の数や電池寿命を長くできる。
【0039】この発明に係る固体撮像素子は、上記のよ
うなハンディタイプのバーコードリーダの他、ラインセ
ンサあるいはエリアセンサとして各種の撮像装置に広く
利用できるものである。
【0040】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、完全空乏化フォトダイオー
ドによって光電変換された信号電荷を転送ゲートを構成
するスイッチMOSFETを介して電圧信号に変換する
キャパシタに転送し、このキャパシタの保持電圧をソー
スフォロワ増幅素子と読み出し選択用のスイッチ素子を
介して出力線に出力させるともに、上記フォトダイオー
ドとキャパシタにリセット電位をそれぞれ与えるリセッ
ト用スイッチ素子を設け、このような画素セルをライン
状に複数個配置し、上記出力線に一方の電極が結合され
た出力キャパシタを設け、感度設定用のタイミング信号
に先行して上記リセット用スイッチ素子によりフォトダ
イオードにリセット電圧を与えるとともに、順次に時系
列的に第1のタイミングにおいて上記出力キャパシタを
リセットさせた後に読み出し選択用のスイッチ素子を介
して光電変換信号に対応した画素信号を出力させ、引き
続いて第2のタイミングにおいてリセット用スイッチ素
子を介して当該フォトダイオードにリセット電圧を与え
て、上記出力キャパシタを介してリセット電位を基準に
した画素信号を得るようにする。この構成では、MOS
FETのようなスイッチ素子の制御によって電子シャッ
タ動作と読み出し動作を行うものであるため約5Vのよ
うな単一の低電圧での動作が可能となって低消費電力化
が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るラインセンサの一実施例を示す
概略回路図である。
【図2】図1のラインセンサの動作の一例を説明するた
めのタイミング図である。
【図3】この発明に係るラインセンサの他の一実施例を
示す要部回路図である。
【図4】図3に示されたラインセンサの動作の一例を説
明するためのタイミング図である。
【符号の説明】
SR1,SR2…シフトレジスタ、PD…フォトダイオ
ード、Q1〜Q112…MOSFET、C1〜C3…キ
ャパシタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 重雄 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所茂原工場内 (72)発明者 篠原 奈緒美 千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイス エンジニアリング株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 完全空乏化フォトダイオード、このフォ
    トダイオードにより光電変換された信号電荷を感度設定
    用のタイミング信号を受けて転送させる感度設定用スイ
    ッチ素子、このスイッチ素子を介して転送された信号電
    荷を電圧信号に変換するキャパシタ、このキャパシタの
    保持電圧を受けるソースフォロワ増幅素子、この増幅素
    子のソース側に設けられる読み出し選択用のスイッチ素
    子及び上記フォトダイオードとキャパシタにリセット電
    位をそれぞれ与えるリセット用スイッチ素子とを含む画
    素セルがライン状に複数個配置され、上記選択用のスイ
    ッチを介して出力線に一方の電極が結合された出力キャ
    パシタを含む出力回路を備え、感度設定用タイミング信
    号に先行して発生されたリセット信号によりリセット用
    スイッチ素子を介してフォトダイオードにリセット電圧
    を与え、順次発生される時系列的な第1のタイミングに
    おいて上記出力キャパシタをリセットさせた後に読み出
    し選択用のスイッチ素子を介して光電変換信号に対応し
    た画素信号を出力させ、引き続いて第2のタイミングに
    おいてリセット用スイッチ素子を介してキャパシタにリ
    セット電圧を与えて、上記出力キャパシタを介してリセ
    ット電位を基準にした画素信号を取り出すことを特徴と
    する固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 上記画素セルに対応して設けられるキャ
    パシタに比べて出力キャパシタの容量値が大きく形成さ
    れるものであることを特徴とする請求項1の固体撮像素
    子。
  3. 【請求項3】 上記1つのライン状に配置される画素セ
    ルは、フォトダイオードが一直線上に配置されるのに対
    して、その読み出し回路とリセット回路及びシフトレジ
    スタが上記フォトダイオード列を挟んで両側に交互に配
    置され、両側の回路に対応して出力キャパシタが設けら
    れるものであることを特徴とする請求項1又は請求項2
    の固体撮像素子。
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