JP3395481B2 - 固体撮像素子及びその駆動方法 - Google Patents

固体撮像素子及びその駆動方法

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JP3395481B2
JP3395481B2 JP24482495A JP24482495A JP3395481B2 JP 3395481 B2 JP3395481 B2 JP 3395481B2 JP 24482495 A JP24482495 A JP 24482495A JP 24482495 A JP24482495 A JP 24482495A JP 3395481 B2 JP3395481 B2 JP 3395481B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像素子及び
その駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】固体撮像素子の高解像度化の要求に従っ
て、画素毎に光信号電荷を増幅する内部増幅型固体撮像
素子の開発が進められている。この内部増幅型固体撮像
素子の主なものとしては、静電誘導トランジスタ(SI
T)、増幅型MOSイメージャ(AMI)、電荷変調デ
バイス(CMD)、バイポーラトランジスタを画素に用
いたBASIS等の各種撮像デバイス構造が知られてい
る。
【0003】次のような内部増幅型固体撮像素子もその
1つである。この増幅型固体撮像素子では、光電変換に
より得られたホール(信号電荷)をnチャネルMOSト
ランジスタ(いわゆる画素MOSトランジスタ)のp型
ポテンシャル井戸に蓄積しておき、このp型ポテンシャ
ル井戸における電位変動(すなわちバックゲートの電位
変化)に基づくチャネル電流の変化を画素信号として出
力するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、本出願人は、感
度の均一化、高感度化、低消費電力等を可能にした容量
負荷動作方式の内部増幅型固体撮像素子を提案した。
【0005】図15は、複数、この例では2つの出力端
子をもつ容量負荷動作方式の内部増幅型固体撮像素子の
概略的構成を示す。この増幅型固体撮像素子1は、同図
に示すように、複数の単位画素(セル)を構成する受光
素子、例えば画素トランジスタ、本例では画素MOSト
ランジスタ2が行列状に配列され、各行の画素MOSト
ランジスタ2のゲートがシフトレジスタ等から構成され
る垂直走査回路3にて選択される垂直選択線4に接続さ
れ、そのドレインが電源(いわゆる画素電源)VDDに接
続されて、その各列毎のソースが垂直信号線5に接続さ
れる。
【0006】垂直信号線5には、動作MOSスイッチ7
を介して信号電圧(電荷)を保持する負荷容量素子8が
接続される。動作MOSスイッチ7のゲートには動作パ
ルスφOPが印加される。負荷容量素子8は、水平MOS
スイッチ9のドレインに接続され、この水平MOSスイ
ッチ9のソースが水平信号線10〔10A,10B〕に
接続される。
【0007】水平信号線10としては、複数本、この例
では2本の水平信号線10A,10Bを有し、水平奇数
番目の画素MOSトランジスタ2に対応する負荷容量素
子8が水平MOSスイッチ9を介して第1の水平信号線
10Aに接続され、水平偶数番目の画素MOSトランジ
スタ2に対応する負荷容量素子8が水平MOSスイッチ
9を介して第2の水平信号線10Bに接続される。
【0008】11は、シフトレジスタ等から構成された
水平走査回路であり、この水平走査回路11は水平信号
線10〔10A,10B〕に接続された水平MOSスイ
ッチ9のゲートへ順次水平走査パルスφH〔φH1 ,‥
‥φHi ,φHi+1 ‥‥〕が供給される。この例では、
水平の隣り合う2つの画素MOSトランジスタ2に対応
する2つの水平MOSスイッチ9毎に夫々そのゲートが
共通接続されて同一の水平走査パルスφHが供給される
ようになされる。
【0009】各水平信号線10A及び10Bの出力端に
は、夫々例えば出力アンプからなる出力回路、この例で
は反転増幅器、例えば差動増幅器を用いた演算増幅器1
3と検出容量素子14とリセットスイッチ15とを備え
た電荷検出回路16A及び16Bが接続される。
【0010】即ち、水平信号線10A,10Bが夫々の
電荷検出回路16A,16Bの演算増幅器13の反転入
力端子に接続され、その非反転入力端子に所定のバイア
ス電圧VB が与えられる。このバイアス電圧VB は、水
平信号線10A,10Bの電位を決めるためのものであ
る。この演算増幅器13に並列に、すなわち、演算増幅
器13の反転入力端子と出力端子tA ,tB との間に夫
々検出容量素子14が接続され、この検出容量素子14
に、水平信号線10A,10Bと検出容量素子14をリ
セットするためのリセットスイッチ15、例えばMOS
トランジスタが並列接続される。
【0011】この増幅型固体撮像素子1では、読み出し
動作が行われる水平ブランキング期間中に、各行の選択
線4に順次垂直走査回路3からの垂直走査信号(即ち垂
直選択パルス)φV〔φV1 ,‥‥φVn ,φVn+1
‥‥〕が印加され、各行の画素MOSトランジスタ2が
順次選択されると共に、動作MOSスイッチ7が動作パ
ルスφOPによりオン状態になることによって、画素MO
Sトランジスタ2と負荷容量素子8が導通し、動作MO
Sスイッチ7がオンした瞬間から負荷容量素子8に信号
電圧がチャージされ始め、信号電圧が十分安定した後、
動作MOSスイッチ7がオフになると、画素MOSトラ
ンジスタ2に蓄積された信号電荷量(ホール量)に応じ
たチャネルポテンシャルに相当する信号電圧が負荷容量
素子8に保持される。
【0012】負荷容量素子8に保持された信号電圧は、
水平走査期間(いわゆる水平映像期間)中に、水平走査
回路11からの水平走査信号(即ち水平走査パネル)φ
H〔φH1 ,‥‥φHi ,φHi+1 ,‥‥〕により水平
MOSスイッチ9が順次オンすることで信号が電荷とし
て水平信号線10A及び10Bに流れる。水平信号線1
0A,10Bに流れ出た信号電荷は、演算増幅器13を
用いた電荷検出回路16A,16Bの検出容量素子14
に信号電圧として復調され、映像信号として出力端子t
A ,tB に出力される。即ち、水平奇数番目に対応する
画素MOSトランジスタ2の映像信号が端子tA に出力
され、水平偶数番目に対応する画素MOSトランジスタ
2の映像信号が端子tB に出力される。電荷検出回路1
6A,16Bの検出容量素子14は、次の画素MOSト
ランジスタ2に対応する水平MOSスイッチ9がオンす
る前にリセットパルスφR によりリセットスイッチ15
をオンさせてリセットする。
【0013】図16にこの増幅型固体撮像素子1の駆動
タイミングチャート(水平同期)を示す。
【0014】この増幅型固体撮像素子1によれば、負荷
容量素子7に信号電圧が保持されると、垂直信号線には
ほとんど電流が流れないため、垂直信号線5の抵抗に大
きく影響されることがなく、均一な感度が得られる。負
荷が容量素子7であるため、負荷MOSトランジスタの
ようなバラツキは少なく、縦縞状の固定パターンノイズ
(FPN)が発生しにくい。
【0015】画素MOSトランジスタ2のチャネルポテ
ンシャルがそのまま負荷容量素子8に保持される電位に
なるため、負荷MOSトランジスタを用いて画素MOS
トランジスタを定常状態で、即ちチャネルに一定の電流
を流れている状態で動作させる場合に比べて、感度が高
くなる。画素MOSトランジスタ2に定常電流が流れな
いため、消費電力は低域される。
【0016】特に、この増幅型固体撮像素子1では、2
本の水平信号線10A及び10Bを通して2つの出力端
子tA ,tB から夫々映像信号を出力しているので、水
平走査回路11の水平駆動周波数(クロック周波数)を
半分にすることができ、電荷検出回路16A,16Bの
周波数特性を落としてSN比を改善することができる。
【0017】ところで、この増幅型固体撮像装置1にお
いて、電荷検出回路16A,16Bの電荷−電圧変換利
得、即ち検出感度Gは数1の式で表わされる。即ち、図
17の等価回路において、負荷容量素子8の容量を
L 、水平信号線10A(10B)の寄生容量をCB
電荷検出回路16A(16B)の検出容量素子14の容
量をCD 、演算増幅器13の反転利得を−Aとし、負荷
容量素子8に保持された信号電圧Vsig 、電荷検出回路
16A(16B)の出力信号Voutとすると、Vout の
Vsig に対する検出感度、すなわち電荷検出回路16A
(16B)の電荷−電圧変換利得(検出利得)は数1の
如くなる。
【0018】
【数1】
【0019】従って、複数の出力端子をもつこの種の増
幅型固体撮像素子1においては、演算増幅器13を構成
するMOSトランジスタのバラツキにより反転利得−A
(−A1 及び−A2 )が変わることと、検出容量C
D (CD1及びCD2)自体もバラツキを持つため、個々の
電荷検出回路16A及び16Bでの検出感度G1 及びG
2が違ってしまう。
【0020】この結果、図16のタイミングチャートで
示すように夫々の出力端子tA 及びtB からの画素信号
の信号量に差が生じ、いわゆる検出感度差が発生する。
この検出感度差は、画質を大幅に劣化させるため、撮像
素子の外部で補正しなければならず、撮像カメラの信号
処理回路を複雑化し、SN比の劣化をも引き起こす恐れ
がある。
【0021】本発明は、上述の点に鑑み、検出感度を制
御可能にした固体撮像素子及びその駆動方法を提供する
ものである。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明に係る固体撮像素
子は、画素に蓄積された光電変換による信号電荷を出力
部の電荷検出回路で信号電圧に変換する固体撮像素子で
あって、複数の出力線の出力端に夫々電荷検出回路が接
続され、電荷検出回路が演算増幅器とこの演算増幅器の
入出力端子間に接続された検出容量素子とを有して構成
され、検出容量素子がMOS型容量素子又は接合型容量
素子による可変容量素子で形成され、MOS型容量素子
又は接合型容量素子に加えるバイアス電位により検出容
量素子の検出容量を変化させて電荷検出回路の電荷ー電
圧変換利得を可変制御し、各出力端子間の検出感度差を
制御するようにした構成とする。この固体撮像素子によ
れば、検出容量素子の検出容量を変化させて電荷検出回
路の電荷ー電圧変換利得を可変制御し、各出力端子間の
検出感度差を制御するように構成することにより、各出
力端子の出力信号量(感度)を自由に制御でき、各出力
端子の出力信号量を揃えることができる。
【0028】本発明に係る固体撮像素子の駆動方法は、
画素に蓄積された光電変換による信号電荷を出力部の電
荷検出回路で信号電圧に変換するようになし、複数の出
力線の出力端に接続された電荷検出回路が演算増幅器と
その入出力端子間に接続された検出容量素子とを有し
検出容量素子をMOS型容量素子又は接合型容量素子に
よる可変容量素子で形成し、MOS型容量素子又は接合
型容量素子に加えるバイアス電位により、検出容量素子
の検出容量を変化させて電荷検出回路の電荷ー電圧変換
利得を可変制御し、各出力端子間の検出感度差を制御す
る。この駆動方法によれば、検出容量素子の検出容量を
変化させて電荷検出回路の電荷ー電圧変換利得を可変制
御して、各出力端子間の検出感度差を制御するので、各
出力端子の出力信号量を揃えることができる。
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【発明の実施の形態】本発明に係る固体撮像素子は、画
素に蓄積された光電変換による信号電荷を出力部の電荷
検出回路で信号電圧に変換する固体撮像素子であって、
複数の出力線の出力端に夫々電荷検出回路が接続され、
電荷検出回路が演算増幅器と、この演算増幅器の入出力
端子間に接続された検出容量素子とを有して構成され、
検出容量素子がMOS型容量素子又は接合型容量素子に
よる可変容量素子で形成され、MOS型容量素子又は接
合型容量素子に加えるバイアス電位により検出容量素子
の検出容量を変化させて電荷検出回路の電荷ー電圧変換
利得を可変制御し、各出力端子間の検出感度差を制御す
るようにした構成とする。
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】また、各出力端子間の検出感度差に応じた
信号を検出容量素子にフィードバックして検出容量素子
の検出容量を制御し、検出感度差を制御するように構成
することができる。
【0040】また、電荷検出回路の検出容量素子として
は、半導体領域を一方の電極とする2つの容量素子から
なり、この2つの容量素子の上部電極を検出容量素子の
端子として作用し、半導体領域に検出容量を制御するた
めのバイアス電位を印加するように構成することができ
る。
【0041】上記2つの容量素子において、電荷検出回
路の出力端子に接続される側の容量素子の容量を、固定
又は他方の容量素子の容量より大に設定することができ
る。
【0042】また、上記2つの容量素子において、電荷
検出回路の出力端子に接続される側の容量素子の容量
を、電極面積又は半導体領域の不純物濃度を制御して他
方の容量素子の容量より大に設定することができる。
【0043】本発明に係る固体撮像素子の駆動方法は、
画素に蓄積された光電変換による信号電荷を出力部の電
荷検出回路で信号電圧に変換するようになし、複数の出
力線の出力端に接続された電荷検出回路が演算増幅器と
その入出力端子間に接続された検出容量素子とを有し、
検出容量素子を直列接続された複数の容量素子からなる
MOS型容量素子又は接合型容量素子による可変容量素
子で形成し、MOS型容量素子又は接合型容量素子加え
るバイアス電位により、検出容量素子の検出容量を変化
させて電荷検出回路の電荷ー電圧変換利得を可変制御
し、各出力端子間の検出感度差を制御する
【0044】電荷検出回路が動作していないときには、
検出容量素子を構成する複数の容量素子の接続中点に前
記バイアス電圧を印加し、電荷検出回路が動作している
期間は、接続中点の電位を浮遊状態とする
【0045】以下、図面を参照して本発明の実施例を説
明する。
【0046】図1は、本発明に係る複数、本例では2つ
の出力端子tA 及びtB を有する容量負荷動作方式の内
部増幅型固体撮像素子の一例を示す。図1において、2
1はこの増幅型固体撮像素子を全体として示す。2は単
位画素(セル)を構成する受光素子、例えば画素トラン
ジスタ、本例では画素MOSトランジスタを示し、複数
の画素MOSトランジスタ2が行列状に配列される。3
は各行毎の画素MOSトランジスタ2のゲートに接続さ
れた垂直選択線で、垂直走査回路3に接続され、垂直走
査信号、即ち垂直走査パルスφV〔φV1 ,‥‥φ
n ,φVn+1 ,‥‥〕が順次与えられる。画素MOS
トランジスタ2のソースは各行毎に垂直信号線5に接続
されて、全ての画素MOSトランジスタ2のドレインが
共通に電源VDDに接続される。
【0047】各垂直信号線5には、動作MOSスイッチ
7を介して画素MOSトランジスタ2からの信号、即ち
信号電圧(電荷)を保持する負荷容量素子8が接続され
る。この負荷容量素子8は垂直信号線5と第1の電位、
本例では接地電位との間に接続される。動作MOSスイ
ッチ7のゲートには動作パルスφOPが印加される。負荷
容量素子8は、水平スイッチ、本例では絶縁ゲート型電
界効果トランジスタ(以下水平MOSスイッチと云う)
9のドレインに接続され、この水平MOSスイッチ9の
ソースが水平信号線10〔10A,10B〕に接続され
る。
【0048】水平信号線10は、複数本、本例では2本
の平行する水平信号線10A,10Bを有し、水平奇数
番目の画素MOSトランジスタ2に対応する負荷容量素
子8が水平MOSスイッチ9を介して第1の水平信号線
10Aに接続され、水平偶数番目の画素MOSトランジ
スタ2に対応する負荷容量素子8が水平MOSスイッチ
9を介して第2の水平信号線10Bに接続される。
【0049】11は、シフトレジスタ等から構成された
水平走査回路であり、この水平走査回路11は水平信号
線10〔10A,10B〕に接続された水平MOSスイ
ッチ9のゲートへ順次水平走査パルスφH〔φH1 ,‥
‥φHi ,φHi+1 ,‥‥〕が供給される。本例では水
平の隣り合う2つの画素MOSトランジスタ2に対応す
る2つの水平MOSスイッチ9毎にそのゲートが共通接
続されて同一の水平走査パルスφHが供給される。
【0050】水平信号線10A及び10Bの夫々の出力
端子には、例えば出力アンプ等からなる出力回路、この
例では反転増幅器、例えば差動増幅器を用いた演算増幅
器13〔13A,13B〕と検出容量素子24〔24
A,24B〕とリセットスイッチ15〔15A,15
B〕とを備えた電荷検出回路16A及び16Bが接続さ
れる。
【0051】即ち、水平信号線10A,10Bが夫々電
荷検出回路16A,16Bの演算増幅器13A,13B
の反転入力端子に接続され、その非反転入力端子に所定
のバイアス電圧VB が与えられる。このバイアス電圧V
B は、水平信号線10A,10Bの電位を決めるための
ものである。この演算増幅器13A,13Bに並列に、
即ち演算増幅器13A,13Bの反転入力端子と出力端
子tA ,tB との間に夫々検出容量素子24A,24B
が接続され、この検出容量素子24A,24Bに水平信
号線10A,10Bと検出容量素子24A,24Bをリ
セットするためのリセットスイッチ15A,15Bが並
列接続される。
【0052】リセットスイッチ15A,15Bは、例え
ばMOSトランジスタで構成され、そのゲートにリセッ
トパルスφR が印加される。演算増幅器13A,13B
としては、電流が流れないという理由でMOSトランジ
スタで構成するものが好ましい。
【0053】そして、本実施例においては、特に、2本
の水平信号線10A,10Bに接続された夫々の電荷検
出回路16A,16Bの検出容量素子24A,24Bを
可変容量素子(即ち可変容量キャパシタ)で形成し、夫
々の可変容量素子24A,24Bに別々のバイアス電圧
(いわゆる利得制御バイアス電圧)GCB1 ,GCB 2
を印加するようになす。この可変容量素子24A,24
Bは、具体的には、図4の右側に示すように、例えばM
OSスイッチからなる利得制御バイアス入力スイッチ2
6を介してバイアス電圧GCB〔GCB1 ,GCB2
が印加される。利得制御バイアス入力スイッチ26はそ
のゲートに印加される利得制御バイアス入力パルスφ
GCP によってオン、オフ制御される。
【0054】図2は、単位画素(即ち画素MOSトラン
ジスタ2)の半導体構造を示す断面図である。同図にお
いて、31は第1導電型例えばp型のシリコン基板、3
2は第2導電型例えばn型のウエル領域、33は受光に
より光電変換されたホール(信号電荷)34を蓄積する
p型ウエル領域を示す。このp型ウエル領域33にn型
のソース領域35及びドレイン領域36が形成され、両
領域35及び36間上にゲート絶縁膜37を介して例え
ば多結晶シリコン薄膜によるゲート電極38Gが形成さ
れる。ゲート電極38G直下のp型ウエル領域33に光
電変換によって蓄積されたホール34は、読み出し動作
時におけるチャネル電流(ドレイン電流)を制御し、そ
のチャネル電流の変化量が信号出力となる。ゲート電極
38Gは垂直選択線4に接続され、ドレイン電極38D
は電源VDDに接続され、ソース電極38Sは垂直信号線
5に接続される。
【0055】図3は、この増幅型固体撮像素子21の駆
動タイミングチャートと出力信号を示す。
【0056】かかる増幅型固体撮像素子21において
は、垂直信号線5にドレインを接続した動作MOSスイ
ッチ7がそのゲートにかかる動作パルスφOPによりオン
し、画素MOSトランジスタ2からの信号電圧を水平ブ
ランキング期間HBK中に、負荷容量素子に読み出す。
即ち、画素MOSトランジスタ2で光電変換した信号電
荷を電圧に増幅し信号電圧として垂直信号線5に出力
し、負荷容量素子8に読出される。負荷容量素子8で
は、それぞれの画素MOSトランジスタ2に蓄積された
信号電荷量に応じたチャネルポテンシャルに相当するポ
テンシャル即ち電圧に保持される。負荷容量素子8に読
み出された信号電圧は、水平走査期間(即ち水水平映像
期間)中に、順次、水平走査回路11で走査される水平
MOSスイッチ9をオンして水平信号線10A,10B
に出力される。
【0057】即ち、各行の選択線4に順次、垂直走査回
路3からの垂直選択パルスφV〔φV1 ,‥‥φVn
φVn+1 ,‥‥〕が印加され、各行の画素MOSトラン
ジスタ2が順次選択される。例えば、ある水平ブランキ
ング期間HBK中に、n行の選択線4に与えられた垂直
走査パルスφVn の電位が高レベルになると、n行の画
素MOSトランジスタ2がオンし選択状態になる。な
お、非選択に対応する選択線4の電位は、低レベル状態
となり、この選択線4に接続されている他の画素MOS
トランジスタ2は非選択状態となる。
【0058】同時に、動作パルスφop(即ち高レベル電
圧)によって動作MOSスイッチ7がオンすると、その
n行の画素MOSトランジスタ2は動作状態となり、画
素MOSトランジスタ2からの信号電圧が負荷容量素子
8に読み出され、水平ブランキング期間HBK中に動作
MOSスイッチ7がオフに変化、即ち動作パルスφOP
低レベル電圧に戻った時点で読み出しが終了すると負荷
容量素子8には画素MOSトランジスタ2からの信号電
圧が保持される。この動作を容量負荷動作と称する。そ
して、この動作の直後に基板に基板パルスφsub を印加
することで選択されている行の画素MOSトランジスタ
2をリセットする。
【0059】負荷容量素子8に保持された垂直選択線4
の1ライン分の画素信号は、水平走査期間中に、図1に
示す水平走査回路11からの水平走査パルスφH〔φH
1 ,‥‥φHi ,‥‥〕により順次水平MOSスイッチ
9がオンすることにより、信号電荷として順次第1及び
第2の水平信号線10A及び10Bに流れ出す。即ち、
水平奇数番目の負荷容量素子8の電圧が第1の水平信号
線10Aに、また水平偶数番目の負荷容量素子8の電圧
が第2の水平信号線10Bに、夫々電荷として流れる。
【0060】夫々の水平信号線10A,10Bに流れ出
た信号電荷は、演算増幅器13A,13Bを用いた電荷
検出回路16A,16Bの検出容量素子24A,24B
に信号電圧として復調され、夫々の信号が電荷検出回路
16A,16Bの出力端子t A ,tB から出力される。
【0061】この結果、図3の出力信号波形で示すよう
に、水平奇数番目の画素MOSトランジスタ2からの信
号(即ち映像信号)27Aが電荷検出回路16Aから出
力され、水平偶数番目の画素MOSトランジスタ2から
の信号(即ち映像信号)27Bが電荷検出回路16Bか
ら出力される。
【0062】このとき、電荷検出回路16A,16Bを
構成する演算増幅器13A,13Bの反転利得−A〔−
1 ,−A2 〕や検出容量CD 〔CD1,CD2〕のバラツ
キで検出感度が夫々の出力回路毎に違っても、電荷検出
回路16A,16Bの検出容量素子である可変容量素子
24A,24Bが例えば図5の特性曲線Iに示すような
容量制御性を有しているものとすると、この可変容量素
子24A,24Bの容量を利得制御バイアス電圧GCB
1 ,GCB2 により制御することによって、電荷検出回
路16A,16Bの電荷−電圧変換利得、即ち検出感度
を補正することができる。即ち、出力端子tA ,tB
の感度差を補正することができる。
【0063】一方、図5の容量制御性を持つ可変容量素
子24〔24A,24B〕は、2端子間に複数、本例で
は2つの容量素子が直列接続され、その接続中点の電位
を可変することによって、2端子間の容量が可変される
新規な可変容量素子で実現できる。この新規な可変容量
素子は、検出容量素子のように夫々信号が入出力される
2端子間にあって容量が可変制御されるものでなければ
ならない。
【0064】新規な可変容量素子による上記検出容量素
子24〔24A,24B〕は、例えばMOS型容量素子
を基本とし、一例として図6に示すような構造で実現で
きる。この例では、p型半導体基板41にn型ウエル領
域42を形成し、さらにn型ウエル領域42にp型ウエ
ル領域43を形成した所謂ダブルウエル構造とし、p型
ウエル領域43上に絶縁膜(ゲート酸化膜)44を介し
て例えば多結晶シリコン等からなる2つの上部電極4
5,46を形成し、この2つの上部電極45,46より
容量素子の端子A及び端子Bを導出する。このMOS型
容量素子は固体撮像素子21を構成する基板に構成する
ことができる。
【0065】n型ウエル領域42は、p型半導体基板4
1とp型ウエル領域43を電気的に分離するために、固
体撮像素子21の電源VDDに接続し、p型ウエル領域4
3を利得制御バイアス入力スイッチ26のソースに接続
し、そのドレインを容量制御バイアス端子TGCB とし
て、これに利得制御バイアス電圧GCBを印加し、ゲー
トをパルスφGCP が印加される利得制御バイアス入力パ
ルス端子TGCP とする。
【0066】この構造による可変容量素子による検出容
量素子24は、容量の等価回路として図7左のように書
き表わされ、多結晶シリコンの上部電極45及び46の
端子A及び端子Bと共通電極となるp型ウエル領域43
の間にできる容量CA 及びC B と、p型ウエル領域43
とn型ウエル領域42間の容量(pn接合容量)CW
からなる。容量CA とCB は、電極45及び電極46と
p型ウエル領域43の間で形成されるMOS型容量素子
であり、電極45,46とp型ウエル領域43の電位差
によりp型ウエル領域43の空乏層深さが変化し、その
容量CA ,CB が変化する。
【0067】電極45,46(即ち端子A,B)は電荷
検出回路の動作点によりその電位が決まっているため、
p型ウエル領域43の電位を利得制御バイアス電圧GC
Bで変化させると、この可変容量素子の容量が変化す
る。この場合、この可変容量素子が電荷検出回路の検出
容量24として正味いくらになるかを図7右の等価回路
に変換して、値をCD で表わした。すなわち、このCD
が図1における検出容量CD1,CD2になる。
【0068】なお、図7右の等価回路の各CD ,CWA
WBは次の数2で表わされる。
【0069】
【数2】
【0070】この可変容量素子24は、一方のMOS型
容量素子の電極45(即ち端子A)が演算増幅器の反転
入力端子に接続され、他方のMOS型容量素子の電極4
6(即ち端子B)が演算増幅器の出力端子に接続され
る。
【0071】次に、利得制御バイアス入力スイッチ26
について説明する。この利得制御バイアス入力スイッチ
26は、p型ウエル領域43に所望する深さの空乏層を
得るために、所定のバイアス電圧GCBを入出力するた
めのスイッチである。このスイッチ26は電荷検出回路
16〔16A,16B〕が動作していない期間、例えば
水平ブランキング期間HBK中にオンして、利得制御バ
イアス端子T GCB から所定電圧GCBをp型ウエル領域
43に供給する働きがあり、電荷検出回路16〔16
A,16B〕が動作する水平走査期間にオフし、p型ウ
エル領域43を浮遊状態(フローティング)にする。
【0072】仮に2つの容量素子(CA とCB )の接続
点であるp型ウエル領域43に直接バイアス電圧GCB
を加えると交流的にはp型ウエル領域43が接地になっ
てしまい、端子A,B間に容量が発生しないことにな
る。そのため、この利得制御バイアス入力スイッチ26
を利得制御端子TGCB とp型ウエル領域43の間に接続
し、電荷検出回路16〔16A,16B〕が動作すると
きにオフすることで、p型ウエル領域43のフローティ
ング状態を実現し、端子A,B間に容量を発生させ、か
つ電荷検出回路16〔16A,16B〕が動作しないと
き、オンすることでp型ウエル領域43に任意のバイア
ス電圧GCBを与える事ができる。図3に示す本実施例
の増幅型固体撮像素子21の駆動タイミングチャートに
おいて、比較例と違うのは、利得制御バイアス入力パル
スφGCP と利得制御バイアス電圧GCB1 ,GCB2
追加されている点である。利得制御バイアス入力パルス
φGCP は水平ブランキング期間に立ち、利得制御バイア
ス入力スイッチ26をオンし、利得制御バイアス電圧G
CB1 ,GCB2 をp型ウエル領域43に加える。
【0073】電荷検出回路16A,16Bにバラツキが
ある場合は、この利得制御バイアス電圧GCB1 ,GC
2 をタイミングチャートのように、それぞれ違う電圧
にすることで検出感度を揃えることができ、画質の劣化
を防止することができる。図3のタイミングチャートで
は、一方の利得制御バイアス電圧GCB1 を高くし、他
方の利得制御バイアス電圧GCB2 を低くして、出力端
子tA ,tB から得られる出力信号量を同じにしてい
る。
【0074】ここで、出力端子tA ,tB から得られる
検出感度差に応じた信号を利得制御バイアス入力スイッ
チ26の端子TGCB にフィードバックすることにより、
出力端子tA ,tB に感度差のない出力信号が得られ
る。フィードバック回路の一具体例を図11に示す。本
例は隣接する画素の信号が同じとした場合である。同図
において、第1の出力端子tA にサンプルホールド回路
51及び黒レベルのクランプ回路52が直列接続され、
第2の出力端子tBに同様にサンプルホールド回路53
及び黒レベルのクランプ回路54が直列接続され、夫々
のクランプ回路52及び54の出力が夫々差動増幅器5
5の非反転入力端子及び反転入力端子に入力される。こ
の差動増幅器55の出力がローパスフィルタ56を介し
て一方の第1の利得制御バイアス入力端子TGCB1にフィ
ードバックされる。他方の第2の利得制御バイアス入力
端子TGCB2には固定電圧(Vref )が印加される。
【0075】このフィードバック回路では、第2の利得
制御バイアス入力端子TGCB2に一定の固定電圧Vref が
与えられ、第2の出力端子tB から所定信号量の出力信
号が得られる。一方、第1の出力端子tA からの出力信
号が第1のサンプルホールド回路51に保持され、第2
の出力端子tB からの出力信号が第2のサンプルホール
ド回路53に保持され、夫々のサンプルホールド回路5
1及び53からの出力信号がクランプ回路52及び54
を経て差動増幅器55に入力される。そして差動増幅器
55から出力される差信号がローパスフィルタ56を通
じて第1の利得制御バイアス入力端子TGCB1にフィード
バックされることによって、両出力端子TA ,TB から
感度差のない出力信号が得られる。ここで、撮像素子の
ように単一電源の場合の差動増幅器55は、+入力と−
入力が同じであるとき、電源電圧の半分程度の電圧が出
力される。このため、出力端子tA とtB が極めて近い
値になると、差動増幅器55の出力が、第2の利得制御
バイアス入力端子TGCB2の固定電圧Vref とあるオフセ
ットを持った電圧、即ち出力端子tA とtB の感度を一
致させる電圧になり、この電圧が第1の利得制御バイア
ス入力端子TGCB1にフィードバックされることになる。
【0076】図8は可変容量素子の他の例を示す。この
可変容量素子は、p型半導体基板41にn型ウエル領域
42を形成し、このn型ウエル領域42でp型ウエル領
域43を形成し、さらにこのp型ウエル領域43に2つ
のn型領域47及び48を形成し、夫々のn型領域47
及び48より端子A,Bを導出し、n型領域47とp型
ウエル領域43で形成される接合容量によって容量素子
A を、n型領域48とp型ウエル領域43で形成され
る接合容量によって容量素子CB を夫々形成する。そし
て、n型ウエル領域42に電源電圧VDDを印加し、p型
ウエル領域43に利得制御バイアス入力スイッチ26を
介して利得制御バイアス入力端子TGCBを導出する。こ
の可変容量素子では、n型領域47及び48とp型ウエ
ル領域43間で形成される接合容量が夫々容量素子
A ,CB として作用し、p型ウエル領域43の電位に
よってその容量素子CA ,CB の容量が変化し、可変容
量素子となる。
【0077】一方、検出容量素子となる可変容量素子2
4〔24A,24B〕においては、演算増幅器13〔1
3A,13B〕の出力側に接続される容量素子CB が出
力信号の電位の変化で容量素子CB の容量が変動する恐
れがある。このため、入力側に接続されている容量素子
A に比べて出力側に接続される容量素子CB の容量を
十分大きくするか、又は出力側の容量CB の容量を固定
し、主として入力側の容量素子CA の容量で可変制御で
きるようにすることができる。このように容量素子CB
の容量を十分大きくするか或は固定することによって、
出力信号の電位の変化に影響を受けず、検出容量素子2
4〔24A,24B〕の容量を精度よく可変制御するこ
とができる。
【0078】出力端子に接続される側の容量素子CB
容量を大きくする具体例としては、例えば図9に示すよ
うに、容量素子CB となる上部電極46直下のp型ウエ
ル領域43の部分の不純物濃度を他方の上部電極45直
下のp型ウエル領域43の部分よりも大きくして、空乏
層の拡がり幅が入力側の容量素子CA の空乏層の拡がり
幅に比して小となるように、或は空乏層が広がらないよ
うに構成することができる。49は高不純物濃度領域を
示す。その他、電極45,46の面積を変えることによ
って、容量素子CB の容量を容量素子CA の容量に比し
て大きくすることができる。図8の可変容量素子の場合
も、同様にn型領域48直下のp型ウエル領域43の不
純物濃度をn型領域47直下のp型ウエル領域43より
大にすることにより、同じように容量素子CB の容量を
容量素子CA の容量より大に、又は固定することができ
る。
【0079】容量素子CB の容量を固定する他の具体例
としては、例えば図10に示すように、p型半導体基板
41にn型ウエル領域42を形成し、このn型ウエル領
域42にp型ウエル領域43を形成する。そして、p型
ウエル領域43上に絶縁膜44を介して一方の上部電極
45を形成し、MOS型構造の容量素子CA を形成し、
n型ウエル領域42上に絶縁膜44を介して他方の上部
電極46を形成し、MOS型構造の容量素子CB を形成
する。このとき、容量素子CB を構成する上部電極46
直下のn型ウエル領域43の不純物濃度を十分高くす
る。50は高不純物濃度領域を示す。そして、p型ウエ
ル領域43とn型ウエル領域42間を接続し、その接続
点から利得制御バイアス入力スイッチ26を介して端子
GCB を導出する。この構成では、容量素子CB を構成
する電極直下46のn型ウエル領域42の不純物濃度が
高くn型ウエル領域42が実質的に電極として作用する
こととなり、絶縁膜44による容量に固定される。従っ
て、この可変容量素子は演算増幅器13A,13Bの入
力端子に接続される側の容量素子CA の容量で実質的な
可変制御が行われる。
【0080】更に、本発明の他の例として、図12及び
図13に示すように、検出容量素子24〔24A,24
B〕として、この主容量素子241に並列に補正用の上
述したような可変容量素子242とによって構成するこ
とができる。この場合も、補正用の可変容量素子242
によって検出容量素子24の容量CD を可変制御して感
度差を制御することができる。
【0081】上述した複数の出力端子を持つ増幅型固体
撮像素子によれば、電荷検出回路16〔16A,16
B〕の検出容量素子24〔24A,24B〕に可変容量
素子を用い、この検出容量素子24〔24A,24B〕
の容量を制御することにより、各出力端子の感度、即ち
出力信号量を揃えることができ、画質の劣化を防止する
ことができる。
【0082】電荷検出回路16の検出容量素子24とな
る可変容量素子の容量を大きく変化することがでるよう
になせば、感度を変えることができる増幅型固体撮像素
子を実現することができる。
【0083】上例では、画素として画素MOSトランジ
スタを用いたが、その他の画素トランジスタ例えば画素
バイポーラトランジスタ等を用いた固体撮像素子にも適
用できる。
【0084】上例では、新規な可変容量素子による検出
容量素子を備えた電荷検出回路を、固体撮像素子の可変
利得電荷検出回路として用いたが、その他、この電荷検
出回路は図14に示すように、例えばコンデンサの電荷
量(いわゆる容量)を測定するための電荷検出回路61
にも適用することができる。図14では、演算増幅器6
2の反転入力端子と出力端子間に検出容量素子として前
述したと同じような構成をとる可変容量素子63を接続
して構成し、演算増幅器62の反転入力端子と非反転入
力端子間に測定されるべきコンデンサ64が接続され
る。精密な測定を行う場合には時間的なドリフトがある
ので自動的に補正する必要がある。この電荷検出回路6
1では検出容量素子63の容量を制御することにより、
自動的に補正することが可能となり、精度よくコンデン
サ64の電荷量を測定することができる。
【0085】更に、前述の構成をとる可変容量素子は半
導体集積回路等の半導体装置に一体に形成することがで
きる。この場合、信号が入出力される2端子間の容量の
可変制御ができるので、半導体装置における回路設計の
自由度を拡大することができる。
【0086】
【0087】
【0088】
【0089】
【0090】
【発明の効果】本発明に係る固体撮像素子によれば、
数の出力線の出力端に接続した電荷検出回路を通じて出
力される出力信号量、即ち感度を自由に制御することが
できる。従って、各出力端子の出力信号量を揃えること
ができ、画質の劣化を防止することができる。
【0091】電荷検出回路の検出容量素子を可変容量素
子で構成し、その検出容量素子の検出容量を可変するこ
とにより、容易に電荷検出回路の検出感度(即ち出力信
号量)を可変制御することができ、各出力線の出力端子
間の検出感度差を容易に制御することができる。
【0092】電荷検出回路の検出容量素子として、MO
S型容量素子又は接合型容量素子を用い、この容量素子
に加えるバイアス電位によって容量を変化させる構成と
することにより、検出容量素子を容易に可変容量素子と
して構成することができ、検出感度を制御できる固体撮
像素子が容易に得られる。
【0093】各出力端子間の検出感度差に応じ信号を電
荷検出回路の検出容量素子にフィードバックして検出容
量素子の検出容量を制御することにより、自動的に各出
力端子間の検出感度差を制御することができる。
【0094】電荷検出回路の検出容量素子を、半導体領
域が一方の電極とする2つの容量素子で形成し、2つの
容量素子の上部電極が検出容量素子の端子として作用
し、その半導体領域に検出容量を制御するためのバイア
ス電位を印加するように構成するときは、この検出容量
素子を、固体撮像素子を形成する半導体基板に一体に形
成することができる。
【0095】2つの容量素子において、電荷検出回路の
出力端子に接続される側の容量素子の容量が固定又は他
方の容量素子の容量より大に設定するときは、電荷検出
回路の出力信号の電圧変化に影響されることなく検出容
量素子の容量を所要の値に可変制御することができる。
【0096】この場合、出力端子に接続される側の容量
素子の電極面積又は半導体領域の不純物濃度を制御する
ことにより、この容量素子の容量を他方の容量素子の容
量より大に設定することが容易にできる。
【0097】本発明に係る固体撮像素子の駆動方法によ
れば、電荷検出回路の電荷ー電圧変換利得を可変制御す
ることにより、複数の出力線の出力端子間の検出感度を
容易に制御することができる。従って、電荷検出回路を
通じて出力される出力信号量、即ち感度を自由に制御す
ることができ、各出力端子間の検出感度差を容易に制御
することができる。従って、各出力端子の出力信号量を
揃えることができ、画質の劣化を防止することができ
る。電荷検出回路が動作していないとき、検出容量素子
を構成するMOS型容量素子又は接合型容量素子による
可変容量素子の複数の容量素子の接続中点に検出感度制
御用のバイアス電圧を印加することにより、信号が出力
されない時点で検出容量素子の容量を可変することがで
きる。また、電荷検出回路が動作している期間は、その
接続中点を電気的に浮遊状態とすることにより、その接
続中点に与えられた電圧が維持される。従って、確実に
検出感度を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固体撮像素子の一例を示す構成図
である。
【図2】画素MOSトランジスタの半導体構造を示す断
面図である。
【図3】図1の固体撮像素子の駆動タイミングチャート
(水平同期)である。
【図4】電荷検出回路の検出容量素子に用いる可変容量
素子の回路構成図である。
【図5】可変容量素子の容量制御性を示す特性図であ
る。
【図6】可変容量素子の一例を示す構成図である。
【図7】図6の可変容量素子の等価回路図である。
【図8】可変容量素子の他の構成図である。
【図9】可変容量素子の他の構成図である。
【図10】可変容量素子の他の構成図である。
【図11】固体撮像素子に適用されたフィードバック回
路の具体的一例を示す回路図である。
【図12】可変容量素子を有した検出容量素子の他の例
を示す等価回路図である。
【図13】図12の検出容量素子を持つ電荷検出回路を
備えた固体撮像素子の要部の構成図である。
【図14】本発明に係る電荷検出回路の他の例を示す構
成図である。
【図15】比較例に係る固体撮像素子の構成図である。
【図16】図15の固体撮像素子の駆動タイミングチャ
ート(水平同期)である。
【図17】電荷検出回路の等価回路図である。
【符号の説明】
2 画素MOSトランジスタ 3 垂直走査回路 4 垂直選択線 5 垂直信号線 7 動作MOSスイッチ 8 負荷容量素子 9 水平MOSスイッチ 10A,10B 水平信号線 61,16A,16B 電荷検出回路 13A,13B 演算増幅器 24A,24B 検出容量素子(可変容量素子) tA ,tB ,TA ,TB 出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−23569(JP,A) 特開 平2−94660(JP,A) 特開 平5−218304(JP,A) 特開 平7−235641(JP,A) 特開 昭49−73977(JP,A) 特開 昭55−68685(JP,A) 特開 平5−129577(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/04 H01L 27/14 - 27/148 H04N 5/335

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素に蓄積された光電変換による信号電
    荷を出力部の電荷検出回路で信号電圧に変換する固体撮
    像素子であって、複数の出力線の出力端に夫々前記電荷検出回路が接続さ
    れ、 前記電荷検出回路が演算増幅器と、該演算増幅器の入出
    力端子間に接続された検出容量素子とを有して構成さ
    れ、 前記検出容量素子がMOS型容量素子又は接合型容量素
    子による可変容量素子で形成され、 前記MOS型容量素子又は接合型容量素子に加えるバイ
    アス電位により前記検出容量素子の検出容量を変化させ
    て前記電荷検出回路の電荷ー電圧変換利得を可変制御
    し、各出力端子間の検出感度差を制御するようにして成
    ことを特徴とする固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 前記各出力端子間の検出感度差に応じた
    信号を前記検出容量素子にフィードバックして該検出容
    量素子の検出容量を制御し、前記検出感度差を制御する
    ようにして成ることを特徴とする請求項1記載の固体撮
    像素子。
  3. 【請求項3】 前記電荷検出回路の検出容量素子は半導
    体領域を一方の電極とする2つの容量素子からなり、 該2つの容量素子の上部電極が前記検出容量素子の端子
    として作用し、 前記半導体領域に検出容量を制御するためのバイアス電
    位が印加されて成ることを特徴とする請求項1記載の固
    体撮像素子。
  4. 【請求項4】 前記2つの容量素子において、前記電荷
    検出回路の出力端子に接続される側の容量素子の容量が
    固定又は他方の容量素子の容量より大に設定されて成る
    ことを特徴とする請求項3記載の固体撮像素子。
  5. 【請求項5】 前記2つの容量素子において、前記電荷
    検出回路の出力端子に接続される側の容量素子の容量
    を、電極面積又は前記半導体領域の不純物濃度を制御し
    て、他方の容量素子の容量より大に設定して成ることを
    特徴とする請求項3記載の固体撮像素子。
  6. 【請求項6】 画素に蓄積された光電変換による信号電
    荷を出力部の電荷検出回路で信号電圧に変換するように
    なし、 複数の出力線の出力端に接続された前記電荷検出回路
    は、演算増幅器とその入出力端子間に接続された検出容
    量素子とを有し、 前記検出容量素子をMOS型容量素子又は接合型容量素
    子による可変容量素子で形成し、 前記MOS型容量素子又は接合型容量素子加えるバイア
    ス電位により、前記検出容量素子の検出容量を変化させ
    て前記電荷検出回路の電荷ー電圧変換利得を可変制御
    し、各出力端子間の検出感度差を制御する ことを特徴と
    する固体撮像素子の駆動方法。
  7. 【請求項7】 前記電荷検出回路が動作していないとき
    に、前記検出容量素子を構成する直列接続された複数の
    容量素子の接続中点に前記バイアス電圧を印加し、前記電荷検出回路が動作している期間は、前記接続中点
    の電位を浮遊状態とする ことを特徴とする請求項6記載
    の固体撮像素子の駆動方法。
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