JP2002164999A - 移動局ユーザに関連する電話の呼びの一部を記録するシステムおよび方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動電話機から電話会話あるいはユーザのメ
モを記録する方法とシステムを提供する。 【解決手段】 ユーザは電話の会話およびメモを記録す
る機能が与えられ、それらの機能をボイスメールと同様
に管理する。記録装置は移動ネットワークシステム内に
組み込まれるかあるいは移動電話機に組み込まれる。本
発明を使用することにより筆記具あるいは筆記用紙の必
要なく電話会話の間、重要な情報を記録することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信システム
に関し、特にユーザの会話とメモを記録する装置と方法
に関する。

【０００２】

【従来の技術】電話システムの開発対象には、固定電話
と組み合わされて用いられる様々な種類の記録装置およ
び再生装置がある。これらのものは特に会話、ボイスメ
ールを記録する記録装置、アンサリングマシーンを含
む。しかし、近年移動電話システムが増えるにつれて、
移動電話環境において、同様な装置を実現すること、お
よび電話機の大きさおよび移動電話の移動度に課された
要件を満足する新たな方法が要求されている。

【０００３】移動電話のユーザは自分の家庭／事務所か
ら離れた場所で電話を通常用いており、しばしば電話の
呼びに関連するメモを記録することのできる紙や鉛筆を
持っていないことがある。その結果、重要な情報が失わ
れたり、忘れ去られたりすることがある。さらにまた車
を運転中にこのようなメモを取ろうとする移動電話機の
ユーザは、車の操作の間違いや他の車のに対し事故を起
こすことがある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、個人
的な組織および管理の特徴を移動電話システムに組み込
むことである。本発明は、移動電話機を介して双方向の
電話の会話あるいは一方向のユーザのメモを記録するシ
ステムと方法を提供する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】記録ボタンを移動電話機
に設けて、ユーザは双方向の電話のやりとり（会話）の
一方の側のみあるいは両方の側の記録を開始することが
できる。あらかじめ設定されたシステムのオプションに
より、双方向の会話の内移動電話機のユーザの側の話の
みあるいは両方の側の会話が、電話の記録に関連する法
律上の制約に従って記録すべきかを決定される。記録プ
ロセスは、ユーザが記録ボタンを２度押すことにより停
止する。

【０００６】本発明の他の実施例によれば、ユーザは話
しながら記録ボタンを押したりあるいは押しつづけるこ
とにより、メモ形式で電話の会話を自分の側のみの記録
を残してメモが記録された後ボタンを離す。一方の側の
メモが記録された場合には、離れた場所から移動電話の
ユーザはメモを聞くことができる。会話および／または
メモの記録が完了すると、会話および／またはメモは自
動的に記憶され、さらにボイスメールメッセージと同様
な方法で処理／管理される。

【０００７】本発明は、ネットワークベースのシステム
あるいは端末ベースのシステムあるいはその両方を含む
様々な形態の一つで実現することができる。ネットワー
クベースの音声記録システムにおいては、記録されたお
よびメモは移動交換センタ内配置された記録装置内に向
けられる。端末ベースの構成においては、会話とメモは
電話の回路内に集積されたメモリデバイス内に記録され
る。本発明はまた、電話機内のメモリ内から記録された
会話および／またはメモを移動交換センタあるいは他の
場所にあるメモリに後で送信するような構成を含む。

【０００８】固定電話システムで用いられる類似の方法
とは異なり、余分のデバイスを電話機に取りつける必要
はない。さらにまた本発明の操作は電話機内の制御装置
により管理することができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】図１は、本発明の一実施例による
ネットワークベースの構成要素のブロック図を示す。本
発明は新たな機能の素子と既存の移動電話システムの技
術とを様々に組み合わせて新たな能力を作り出すもので
ある。同図に示すように制御信号２０と会話信号３０は
通常の移動電話システムと同様に基地局１０と基地局コ
ントローラ４０との間で通信される。信号は基地局コン
トローラ４０からあるいは基地局コントローラを用いな
いシステムにおいては基地局１０から直接パケット交換
機６０に送信される。これはアナログ信号またはデジタ
ル信号（特定のワイアレスシステム）によって行われる
が、新たなシステムは通常デジタル信号を用ている。

【００１０】パケット交換機６０内でプロトコルハンド
ラ８０は、会話信号（通信信号）をパケット内に多重化
してそしてそれらをスピーチハンドラ１００に交換装置
バス９０を介して送信する。フレームセレクタ１２０は
適宜のチャネルに関連するパケットバスを介して送信さ
れた個々のパケットを特定し、分配する。これまでに記
載したこれらの構成要素は移動通信システムで一般的な
ものである。

【００１１】本発明のネットワークによれば、信号はフ
レームセレクタ１２０により特定のチャネルに関連づけ
られるとその後、音声記録ボックス１６０を用いて記録
される。本発明の一実施例においては音声記録ボックス
１６０はランダム・アクセス・ディスク・ドライブで実
現される。しかし、半導体メモリ、録音テープ等の他の
記録方法を用いることも本発明に含まれる。

【００１２】移動電話システムのインテリジェントネッ
トワーク１４０は、ネットワークトラフィックを管理
し、会話またはメモの記録を制御する。これは管理制御
コンプレックス（executive control complex：ＥＣ
Ｃ）１３０とともに行われ、この管理制御コンプレック
ス１３０は、管理制御プロセッサコンプレックス（ＥＣ
ＰＣ）とも称する。ＥＣＣ／ＥＣＰＣは、インテリジェ
ントネットワーク１４０により与えられた指示を制御信
号に変換して、音声記録ボックス１６０を制御する。

【００１３】管理制御コンプレックス１３０は、移動電
話機のユーザから音声コーダ／デコーダ１１０に記録さ
れた信号が音声記録ボックス１６０に記録されるかべき
否かを制御するよう動作する。このような動作は、ユー
ザにより入力される制御入力に応答して行われ、この制
御入力は、双方向の電話会話あるいはメモの記録を開始
すべきかあるいは終了すべきかを指示する。本発明の一
実施例においては音声記録ボックス１６０は、管理制御
コンプレックス１３０とともに動作して記録デバイスあ
るいは再生デバイスとして機能する。

【００１４】音声コーダ／デコーダ１１０は、フレーム
セレクタ１２０または音声記録ボックス１６０から送信
された信号を受領する。音声コーダ／デコーダ１１０
は、音声信号と６４ｋｂ／ｓ(kilobits per second)の
パルス符号変調（ＰＣＭ）信号との間の変換を実行し
て、最小のチャネル容量で高品質の音声の形成を達成す
る。符号化／復号化の後、信号はタイムスロット交換機
７０に送信されタイムスロット交換機７０が信号を特定
のタイムスロットに割り当てる。そして信号は公衆電話
網１５０を介して交換接続手段により地上線ベースの相
手側に送信される。

【００１５】本発明の一実施例においては、システムの
ユーザ制御は、電話機内に配置された簡単なプッシュボ
タン制御で行われる。この好ましい設計は記録機能の制
御を単純化するために選択される。ユーザ制御はハンド
セットのキーボードのキーシーケンスを介して入力する
ようプログラムされる。

【００１６】図２は本発明の方法の制御機能シーケンス
を表す。本発明の方法によれば、本発明のシステムは、
メモの記録３１０における双方向会話あるいは会話のう
ちの移動電話機のユーザの部分のみ（即ち移動電話機の
ユーザによるメモ）または一方向モード４１０における
ユーザ側のみのメモ（備忘録として）を記録するために
用いられる。

【００１７】電話会話の記録２２０は、移動端末におけ
るシグナリングボタンを一時的に係合（押す）すること
によりあるいは所定のキーシーケンスを入力することに
よりステップ２３０で開始されステップ２６０で停止す
る。液晶ディスプレイ、ＬＥＤあるいは他の手段により
実現されるインディケータ表示２４０は、制御入力が入
ったことをユーザが確認できるようになる。ユーザは会
話の間、録音機能の繰り返し（２９０）、開始ステップ
２３０、停止ステップ２６０を繰り返し行うことにより
複数の記録された部分を互いにつなぎ合わせる。会話の
終了時に記録された会話あるいは記録された会話の部分
のストリングは従来のボイスメールシステムの場合に入
ってきたボイスメールを記録したのと同様な方法で自動
的に記録される。その観点からすると、メッセージは公
知のボイスメール技術を用いて管理することもできる
（ステップ２８０）。

【００１８】さらにまた、移動電話機のユーザは双方向
会話のユーザの側のみを記録すること（メモの記録ステ
ップ３１０）あるいは会話ではないユーザだけのメモを
記録することもできる（ステップ４１０）。本発明の一
実施例によれば、このようなユーザだけが関連するメモ
は記録全体の間シグナリングボタンの係合を維持する
（押し続ける）ことにより記録される（ステップ３２
０、４３０）。双方向会話間のユーザのメモを記録して
いる間、ユーザの記録されたメッセージは会話の相手側
には送信されない。ユーザはメモの一部を記録するため
に、記録ボタンを繰り返し押すこと（３８０、４９０）
により一連のメモをつなぎ合わせる。メモを記録する以
外のユーザのコマンドがユーザにより開始されると、記
録されたメモまたはメモの一連のメモが自動的に記録媒
体、例えばボイスメールボックスあるいは双方向会話と
同様な方法で自動的に記録される。

【００１９】図３は本発明の第２の実施例を示し、この
実施例においては記録機能は移動電話機の端末内で行わ
れ、移動電話システムのネットワーク側では行われな
い。通常の移動端末の機能素子に対する参照番号は図に
示した通りであり、アンテナ５２０とデュープレクサ５
３０は移動端末が接続している無線通信ネットワークへ
の信号の送受信を交互に行うためのものである。移動端
末の構成要素である受信器５００と送信器５１０は、
（１）無線周波数信号の増幅５４０、５９０と、（２）
復調５５０／変調器６００すなわち無線周波数信号と音
声周波数信号との間の変換と、（３）チャネル復号化５
６０／チャネル符号化６１０すなわち送信エラーに基づ
く損傷を減らすような符号化信号と、（４）音声復号化
５７０／符号化６２０すなわち送信周波数用の音声信号
の圧縮と、（５）デジタル／アナログ変換５８０、６３
０すなわちデジタル音声周波数信号とアナログ音声周波
数信号との間の変換との機能の実行する。

【００２０】本発明のこの実施例によれば、音声はメモ
リ６４０内に記録され、このメモリは半導体あるいは他
のメモリチップあるいは他のデバイスの形式で実現され
る。メモリ６４０はロジックアセンブリ６５０の制御の
もとで音声の記録のためにシステムメモリの一部を音声
の記録用に割り当てる、あるいは音声の記録専用の別個
のメモリである。

【００２１】ロジックアセンブリ６５０は、ユーザ制御
コマンド６８０受領し処理するようプログラムされてい
る。この端末の実施例用のユーザ制御コマンドは、ネッ
トワークの実施例で説明したのと類似の方法で一方向／
双方向記録機能を実行するよう実現される。ロジックア
センブリによるこのような制御コマンドの実行は、従来
公知の技術により実行することができる。

【００２２】すぐに再生したりあるいは後で再生するた
めにメモリ６４０内に音声を記録することに加えて、本
発明の端末の実施例は、メモリ６４０内に一時的に音声
の記録の実行を行う。このような記録された音声はロジ
ックアセンブリ６５０の制御のもとで別の場所、例えば
ネットワークベースの音声記録システムあるいはボイス
メールシステムに遅れて（後で）送信されて、トラフィ
ックの管理を改善する。別法として、このような端末ベ
ースの音声記録装置は一時的な記録を提供する。

【００２３】特許請求の範囲の発明の要件の後に括弧で
記載した番号がある場合は、本発明の一実施例の対応関
係を示すものであって、本発明の範囲を限定するものと
解釈すべきではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施例による移動電話システムの
ネットワークを表す図。

【図２】 本発明の電話機の制御機能とその操作ステッ
プを表すフローチャート図。

【図３】 本発明の一実施例による端末を表す図。

【符号の説明】

１０ 基地局 ２０ 制御信号 ３０ 会話信号 ４０ 基地局コントローラ ５０ 移動交換センタ ６０ パケット交換機 ７０ タイムスロット交換機 ８０ プロトコルハンドラ ９０ 交換装置バス １００ スピーチハンドラ １１０ 音声コーダ／デコーダ １２０ フレームセレクタ １３０ 管理制御コンプレックス １４０ インテリジェントネットワーク １５０ 公衆交換電話網 １６０ 音声記録ボックス １７０ 音声メールボックス ２１０ 双方向モード ２２０ 会話の記録 ２３０ 記録ボタンを押す／解放する ２４０ 記録指示表示器 ２５０ 双方向会話が記録される ２６０ 記録ボタンを押す／解放する ２７０ 記録と再生の停止 ２８０ ボイスメールオプション ２９０ 録音機能の繰り返し ３１０ メモの記録 ３２０ 記録ボタンを押す／保持する ３３０ 記録指示表示器 ３４０ メモが記録される ３５０ 記録ボタンの解放 ３６０ 記録と指示の停止 ３７０ ボイスメールオプション ３８０ 記録ボタンを繰り返し押す ４１０ 一方向モード ４２０ メモの記録 ４３０ 記録ボタンを押す／保持する ４４０ 記録指示表示器 ４５０ メモが記録される ４６０ 記録ボタンの解放 ４７０ 記録と指示の停止 ４８０ ボイスメールオプション ４９０ 記録ボタンを繰り返し押す ５００ 受信器 ５１０ 送信器 ５２０ アンテナ ５３０ デュープレクサ ５４０ 増幅器 ５５０ 復調器 ５６０ チャネルデコーダ ５７０ 音声デコーダ ５８０ Ｄ／Ａコンバータ ５９０ 増幅器 ６００ 変調器 ６１０ チャネルコーダ ６２０ 音声コーダ ６３０ Ａ／Ｄコンバータ ６４０ メモリ ６５０ ロジックアセンブリ ６７０ ディスプレイ ６８０ コントローラ ６９０ キーボード

フロントページの続き (71)出願人 596077259 600 Ｍｏｕｎｔａｉｎ Ａｖｅｎｕｅ, Ｍｕｒｒａｙ Ｈｉｌｌ， Ｎｅｗ Ｊｅ ｒｓｅｙ 07974−0636Ｕ．Ｓ．Ａ. (72)発明者 ハン ヤオ イエ アメリカ合衆国、07936 ニュージャージ ー州、イースト ハノーバー、ハイランド ロード 14 Ｆターム(参考） 5K039 BB04 CC01 CC07 JJ01 JJ06 5K067 AA34 BB04 DD11 EE02 EE16 FF02 FF25 FF40 HH23 KK15

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 （Ａ） 移動局ユーザにより操作され、
   記録の開始と終了を意図する信号を発生するシグナリン
   グデバイスと、 （Ｂ） 前記シグナリングデバイスからの信号を受領
   し、その信号に基づいて動作する制御メカニズムと、 （Ｃ） 前記制御メカニズムに応答して、電話会話の一
   部の記録を開始しおよび終了させる記録メカニズムと、 （Ｄ） 前記電話会話の一部を記録する記録デバイスと
   を有することを特徴とする移動局ユーザに関連する電話
   の呼びの一部を記録するシステム。
2. 【請求項２】 前記制御メカニズムと記録メカニズムは
   無線通信システムのネットワーク上で実行され、 （Ｅ） 前記電話会話の一部の記録を制御するようプロ
   グラムされた管理制御コンプレックスと、 （Ｆ） 会話を記録するネットワークベースの音声記録
   ボックスとをさらに有することを特徴とする請求項１記
   載のシステム。
3. 【請求項３】 前記制御メカニズムと記録メカニズムは
   前記移動局ユーザにより操作される無線端末内で実行さ
   れ、 （Ｇ） ユーザのコマンドに基づいて、前記電話会話の
   一部を記録するようプログラムされた論理アセンブリを
   さらに有することを特徴とする請求項１記載のシステ
   ム。
4. 【請求項４】 前記電話会話の記録された一部は、前記
   電話会話の移動局ユーザ側のみの発言のみを含むことを
   特徴とする請求項１記載のシステム。
5. 【請求項５】 （Ａ） 記録機能を開始あるいは終了さ
   せるためにユーザの制御を開始するステップと、 （Ｂ） 記録メカニズムに従って、前記ユーザの制御を
   通信するステップと、前記記録メカニズムはユーザの制
   御に応じて、電話会話の一部の記録を開始したり終了し
   たりし、 （Ｃ） 記録装置内に記録された記録メカニズムによ
   り、前記電話会話の一部を記録するステップとを有する
   ことを特徴とする移動局ユーザに関連する電話の呼びの
   一部を記録する方法。