JP2002164944A - デジタル復調装置 - Google Patents
デジタル復調装置Info
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- Y02D30/70—Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks
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- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 デジタル復調処理における制御手段を統合す
ることで回路構成を簡略化し、上記統合制御手段に係る
消費電力を低減するために、受信状況に応じ、復調処理
に係るサンプリング速度を変更することできるデジタル
復調装置を提供する。 【解決手段】 本発明は、復調手段を備えた無線受信機
のデジタル復調装置において、電波の受信状況を検出す
る受信状況検出手段と、受信状況に応じ、上記復調手段
に与えるサンプリング速度を制御するサンプリング速度
制御手段とを備えることを特徴とする。
ることで回路構成を簡略化し、上記統合制御手段に係る
消費電力を低減するために、受信状況に応じ、復調処理
に係るサンプリング速度を変更することできるデジタル
復調装置を提供する。 【解決手段】 本発明は、復調手段を備えた無線受信機
のデジタル復調装置において、電波の受信状況を検出す
る受信状況検出手段と、受信状況に応じ、上記復調手段
に与えるサンプリング速度を制御するサンプリング速度
制御手段とを備えることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタル復調装置に
関し、例えばデジタル無線通信システムの無線受信機に
適用し得るものである。
関し、例えばデジタル無線通信システムの無線受信機に
適用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタル無線通信システムを採用
した無線受信機のデジタル復調処理は、受信復調信号の
周期より短い間隔で複数サンプリングすることによって
ベースバンド信号に復調する処理である。
した無線受信機のデジタル復調処理は、受信復調信号の
周期より短い間隔で複数サンプリングすることによって
ベースバンド信号に復調する処理である。
【0003】当該サンプリング間隔が短い(サンプリン
グ速度が速い)ほど受信復調信号に対するサンプリング
回数が多くなり、復調に要する情報を多く供給できるの
で受信復調信号の極大点を正確に求めることができ、正
確にベースバンド信号を得ることができる。
グ速度が速い)ほど受信復調信号に対するサンプリング
回数が多くなり、復調に要する情報を多く供給できるの
で受信復調信号の極大点を正確に求めることができ、正
確にベースバンド信号を得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
デジタル復調処理でのサンプリング速度は、予め設定さ
れた一定の速度によってサンプリングしているため、無
線受信機の受信状況が悪い場合には、ノイズやフェージ
ングによる影響を受けるおそれがあった。
デジタル復調処理でのサンプリング速度は、予め設定さ
れた一定の速度によってサンプリングしているため、無
線受信機の受信状況が悪い場合には、ノイズやフェージ
ングによる影響を受けるおそれがあった。
【0005】また、複数の処理機能を1つのプロセッサ
で制御する場合には、サンプリングによるデータ量が多
いとデジタル復調処理に係るプロセッサの処理能力の負
荷が大きくなってしまう。
で制御する場合には、サンプリングによるデータ量が多
いとデジタル復調処理に係るプロセッサの処理能力の負
荷が大きくなってしまう。
【0006】例えば、デジタル無線通信システムを採用
している無線受信機のデジタル復調処理が備えている復
調処理手段とプロトコル処理手段(例えば、データの組
み立て、誤り制御など)の制御手段と、クロック再生処
理手段とプロトコル処理手段の制御手段の2つの制御手
段を物理的に同一のプロセッサで制御しようとする場
合、通常のサンプリング回数でも十分に復調できる受信
復調信号に対し、サンプリング速度を高速度に設定する
と、プロトコル処理能力の負担は大きく、しかも必要以
上にサンプリングデータを多くしてしまい復調処理とク
ロック再生処理能力の負担が大きくなってしまい、プロ
セッサの処理能力負荷が大きくなってしまう。
している無線受信機のデジタル復調処理が備えている復
調処理手段とプロトコル処理手段(例えば、データの組
み立て、誤り制御など)の制御手段と、クロック再生処
理手段とプロトコル処理手段の制御手段の2つの制御手
段を物理的に同一のプロセッサで制御しようとする場
合、通常のサンプリング回数でも十分に復調できる受信
復調信号に対し、サンプリング速度を高速度に設定する
と、プロトコル処理能力の負担は大きく、しかも必要以
上にサンプリングデータを多くしてしまい復調処理とク
ロック再生処理能力の負担が大きくなってしまい、プロ
セッサの処理能力負荷が大きくなってしまう。
【0007】しかし、受信状況の悪い受信復調信号に対
しサンプリング速度を低速度にするとプロトコル処理能
力の負荷は小さく、しかも復調処理とクロック再生処理
能力の負荷も小さいままであり正確に復調できず、ノイ
ズやフェ−ジングなどの影響により正常に受信データを
抽出することができない。
しサンプリング速度を低速度にするとプロトコル処理能
力の負荷は小さく、しかも復調処理とクロック再生処理
能力の負荷も小さいままであり正確に復調できず、ノイ
ズやフェ−ジングなどの影響により正常に受信データを
抽出することができない。
【0008】そのために、受信状況に応じデジタル復調
処理に係るプロセッサの処理能力負荷の軽減が図れるよ
うに、受信状況がよい場合には、サンプリングによるデ
ータを減らし(サンプリング速度を低速にし)、受信状
況が悪い場合には、サンプリングによるデータを増やし
(サンプリング速度を高速にし)プロセッサの処理バラ
ンスを効率的に機能させうるデジタル復調装置が求めら
れている。
処理に係るプロセッサの処理能力負荷の軽減が図れるよ
うに、受信状況がよい場合には、サンプリングによるデ
ータを減らし(サンプリング速度を低速にし)、受信状
況が悪い場合には、サンプリングによるデータを増やし
(サンプリング速度を高速にし)プロセッサの処理バラ
ンスを効率的に機能させうるデジタル復調装置が求めら
れている。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、本発明は復調手段を備えた無線受信機のデジタル
復調装置において、電波の受信状況に応じ、上記復調手
段に与えるサンプリング速度を制御するサンプリング速
度制御手段を備えるデジタル復調装置を適用する。
めに、本発明は復調手段を備えた無線受信機のデジタル
復調装置において、電波の受信状況に応じ、上記復調手
段に与えるサンプリング速度を制御するサンプリング速
度制御手段を備えるデジタル復調装置を適用する。
【0010】
【発明の実施の形態】(A)第1の実施形態 以下、図1及び図2を参照し、本発明に係るデジタル復
調装置を、デジタル無線通信システムを採用した路車間
通信システムにおける場合に適用した第1の実施形態に
ついて説明する。
調装置を、デジタル無線通信システムを採用した路車間
通信システムにおける場合に適用した第1の実施形態に
ついて説明する。
【0011】なお、第1の実施形態では、車両が図示し
ない受信機を有し送信アンテナを路側に有する路面を走
行する場合に、送信アンテナが放射出力する電波の受信
電界強度(RSSI)に従いサンプリング速度を制御す
るデジタル復調装置についてのものである。
ない受信機を有し送信アンテナを路側に有する路面を走
行する場合に、送信アンテナが放射出力する電波の受信
電界強度(RSSI)に従いサンプリング速度を制御す
るデジタル復調装置についてのものである。
【0012】(A−1)第1の実施形態の構成 図1は、第1の実施形態にかかるデジタル復調装置の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【0013】図1において、第1の実施形態のデジタル
復調装置は、RF回路5、A/D変換器6、復調処理部
2、クロック再生部3、プロトコル処理部4、サンプリ
ング速度制御部1と制御部8を有している。
復調装置は、RF回路5、A/D変換器6、復調処理部
2、クロック再生部3、プロトコル処理部4、サンプリ
ング速度制御部1と制御部8を有している。
【0014】上記構成要素のうち、RF回路5、A/D
変換器6は、従来用いられていたものでよい。
変換器6は、従来用いられていたものでよい。
【0015】RF回路5は、従来のアナログ回路で構成
されており、受信した受信信号を周波数変換したアナロ
グ受信データとしてA/D変換器6へ与えるものであ
る。また、同時に、アナログ受信データの電界強度(R
SSI)をサンプリング速度制御部1へ与えるものであ
る。RF回路5は、干渉波等を取り除く帯域フィルタ処
理機能や変調波を周波数変換する周波数変換機能を備え
ている。
されており、受信した受信信号を周波数変換したアナロ
グ受信データとしてA/D変換器6へ与えるものであ
る。また、同時に、アナログ受信データの電界強度(R
SSI)をサンプリング速度制御部1へ与えるものであ
る。RF回路5は、干渉波等を取り除く帯域フィルタ処
理機能や変調波を周波数変換する周波数変換機能を備え
ている。
【0016】A/D変換器6は、一般的な標本化・量子
化するPCM方式を採用する変換器であり、RF回路か
らのアナログ受信データを受け取り、デジタル受信デー
タを復調処理部2に与えるものである。また、A/D変
換に係るサンプリングが、時間的に可能であればサンプ
リング速度制御部1からのサンプリング速度制御情報に
よってサンプリングしても良い。
化するPCM方式を採用する変換器であり、RF回路か
らのアナログ受信データを受け取り、デジタル受信デー
タを復調処理部2に与えるものである。また、A/D変
換に係るサンプリングが、時間的に可能であればサンプ
リング速度制御部1からのサンプリング速度制御情報に
よってサンプリングしても良い。
【0017】復調処理部2は、復調処理機能を備えてお
り、A/D変換器6からデジタル受信データとサンプリ
ング速度制御部1からサンプリング速度制御情報を得
て、サンプリング速度制御情報からデジタル受信データ
を所定のサンプリング速度に従って受信データを復調
し、復調したデータ(例えば、位相データや振幅デー
タ)をクロック再生部3へ与えるものである。
り、A/D変換器6からデジタル受信データとサンプリ
ング速度制御部1からサンプリング速度制御情報を得
て、サンプリング速度制御情報からデジタル受信データ
を所定のサンプリング速度に従って受信データを復調
し、復調したデータ(例えば、位相データや振幅デー
タ)をクロック再生部3へ与えるものである。
【0018】なお、以上説明した復調処理部2と以下に
説明するクロック再生部3、プロトコル処理部4は、プ
ロセッサ(例えば、DSPやCPU)又はロジック回路
(例えば、専用ICやFPGAやASIC)により構成
されている。
説明するクロック再生部3、プロトコル処理部4は、プ
ロセッサ(例えば、DSPやCPU)又はロジック回路
(例えば、専用ICやFPGAやASIC)により構成
されている。
【0019】クロック再生部3は、復調処理部2から復
調データとサンプリング速度制御部1からサンプリング
速度制御情報を得て、復調データをサンプリング速度に
従ってクロックを再生してベースバンド受信データを求
め、当該ベースバンド受信データをプロトコル処理部4
へ与えるものである。また、クロック再生が正しく形成
されているかを識別するシンボル判定が必要であれば合
わせて行う。
調データとサンプリング速度制御部1からサンプリング
速度制御情報を得て、復調データをサンプリング速度に
従ってクロックを再生してベースバンド受信データを求
め、当該ベースバンド受信データをプロトコル処理部4
へ与えるものである。また、クロック再生が正しく形成
されているかを識別するシンボル判定が必要であれば合
わせて行う。
【0020】サンプリング速度制御部1は、RF回路5
から受信電界強度(RSSI)を受け取り、受信電界強
度に応じて予め設定したサンプリング速度を決定し、サ
ンプリング速度制御情報として復調処理部2及びクロッ
ク再生部3に与えるものである。
から受信電界強度(RSSI)を受け取り、受信電界強
度に応じて予め設定したサンプリング速度を決定し、サ
ンプリング速度制御情報として復調処理部2及びクロッ
ク再生部3に与えるものである。
【0021】サンプリング速度を設定する方法として、
サンプリング速度制御部1は、受信した受信信号の受信
電界強度によりサンプリング速度を変化させる。例え
ば、受信電界強度が低い場合(受信状況が悪い場合)に
は、受信信号が持つユニークワードを探索するためにサ
ンプリング速度を所定の高速度モードへ変化させ、また
受信電界強度が高い場合(受信状況がよい場合)には、
復調処理負担またはクロック再生処理負担が小さくなる
ようにサンプリング速度を所定の低速度モードへ変化す
るようにしてサンプリング速度制御情報を与える。
サンプリング速度制御部1は、受信した受信信号の受信
電界強度によりサンプリング速度を変化させる。例え
ば、受信電界強度が低い場合(受信状況が悪い場合)に
は、受信信号が持つユニークワードを探索するためにサ
ンプリング速度を所定の高速度モードへ変化させ、また
受信電界強度が高い場合(受信状況がよい場合)には、
復調処理負担またはクロック再生処理負担が小さくなる
ようにサンプリング速度を所定の低速度モードへ変化す
るようにしてサンプリング速度制御情報を与える。
【0022】また、上記サンプリング速度の設定方法以
外に受信電界強度とサンプリング速度との対応関係テー
ブルを作り数段階の速度変換できるようにしてもよい
し、予め受信電界強度とサンプリング速度との関係式に
より設定してもよい。すなわち、制御処理に係るプロセ
ッサの処理能力のバランスが図れるように設定してあれ
ばよい。
外に受信電界強度とサンプリング速度との対応関係テー
ブルを作り数段階の速度変換できるようにしてもよい
し、予め受信電界強度とサンプリング速度との関係式に
より設定してもよい。すなわち、制御処理に係るプロセ
ッサの処理能力のバランスが図れるように設定してあれ
ばよい。
【0023】また、サンプリング速度制御部1は、復調
処理部2とクロック再生部3において当該サンプリング
速度制御情報と当該受信電界強度に対応する受信データ
の位相位置が一致し得るタイミングで与える。
処理部2とクロック再生部3において当該サンプリング
速度制御情報と当該受信電界強度に対応する受信データ
の位相位置が一致し得るタイミングで与える。
【0024】プロトコル処理部4は、クロック再生部3
からベースバンド受信データを入力し、当該ベースバン
ド受信データに基づきデータの組み立て、誤り制御など
のプロトコルに関する処理をするものである。
からベースバンド受信データを入力し、当該ベースバン
ド受信データに基づきデータの組み立て、誤り制御など
のプロトコルに関する処理をするものである。
【0025】制御部8は、プロトコル処理部4と復調処
理部2またはクロック再生部3の処理に係る制御処理を
行うものであり、1つの統合プロセッサによって制御し
ている。したがって、統合プロセッサの処理能力負荷
は、プロトコル処理負担と復調処理負担はクロック発生
処理負担のバランスによって影響を与えられる。
理部2またはクロック再生部3の処理に係る制御処理を
行うものであり、1つの統合プロセッサによって制御し
ている。したがって、統合プロセッサの処理能力負荷
は、プロトコル処理負担と復調処理負担はクロック発生
処理負担のバランスによって影響を与えられる。
【0026】例えば、プロトコル処理負担が大きく、復
調処理負担が大きければ、統合プロセッサの処理能力負
担も大きく、プロトコル処理負担が小さく、復調処理負
担が小さければ統合プロセッサの処理能力負担も小さ
い。
調処理負担が大きければ、統合プロセッサの処理能力負
担も大きく、プロトコル処理負担が小さく、復調処理負
担が小さければ統合プロセッサの処理能力負担も小さ
い。
【0027】(A−2)第1の実施形態の動作 以下、第1の実施形態の動作について図2を参照しなが
ら説明する。
ら説明する。
【0028】図2(a)は、デジタル無線通信システム
を採用した路車間通信において、無線チャネルの無線信
号を送信する送信アンテナ7と複数の車両との位置関係
を示した図である。送信アンテナ7は、図示しない他の
送信アンテナと一定間隔の距離をもっており、送信アン
テナ7が放射する通信エリアも他の通信エリア(図示し
ない)が放射するエリアと重複しないような関係に位置
している。また、図2(a)において、送信アンテナ7
の通信エリア内の中央に車両C、通信エリアの境界に車
両B、通信エリア外に車両Aが位置している。なお、上
述したが各車両は、第1の実施形態に係るデジタル復調
装置を備えた受信機(図示しない)を有する。
を採用した路車間通信において、無線チャネルの無線信
号を送信する送信アンテナ7と複数の車両との位置関係
を示した図である。送信アンテナ7は、図示しない他の
送信アンテナと一定間隔の距離をもっており、送信アン
テナ7が放射する通信エリアも他の通信エリア(図示し
ない)が放射するエリアと重複しないような関係に位置
している。また、図2(a)において、送信アンテナ7
の通信エリア内の中央に車両C、通信エリアの境界に車
両B、通信エリア外に車両Aが位置している。なお、上
述したが各車両は、第1の実施形態に係るデジタル復調
装置を備えた受信機(図示しない)を有する。
【0029】図2(b)は、送信アンテナ7が放射する
送信信号を各車両A〜Cが受信した受信電界強度の大き
さを示した図である。
送信信号を各車両A〜Cが受信した受信電界強度の大き
さを示した図である。
【0030】車両Cは、送信アンテナ7の通信エリア内
に位置している。車両Cでは受信状況が良いので受信電
界強度も高い。
に位置している。車両Cでは受信状況が良いので受信電
界強度も高い。
【0031】車両Cが受信した受信信号は、RF回路5
において帯域フィルタ等により雑音等が取り除かれ、ア
ナログの受信データとしてA/D変換器6へ与えられ
る。同時に、受信電界強度としてサンプリング速度制御
部1へ与えられる。
において帯域フィルタ等により雑音等が取り除かれ、ア
ナログの受信データとしてA/D変換器6へ与えられ
る。同時に、受信電界強度としてサンプリング速度制御
部1へ与えられる。
【0032】アナログ受信データは、A/D変換器6に
おいて、デジタル受信データに変換され、復調処理部2
へ与えられる。
おいて、デジタル受信データに変換され、復調処理部2
へ与えられる。
【0033】このとき同時期に、サンプリング速度制御
部1へ与えられた受信電界強度に従いサンプリング速度
が所定の低速サンプリング速度に設定変更される。
部1へ与えられた受信電界強度に従いサンプリング速度
が所定の低速サンプリング速度に設定変更される。
【0034】上記デジタル受信データは、復調処理部2
とクロック再生部3において、所定の低速サンプリング
速度でサンプリングされ、フィルタ処理などにより復調
され受信データとしてクロック再生部3へ与えられる。
とクロック再生部3において、所定の低速サンプリング
速度でサンプリングされ、フィルタ処理などにより復調
され受信データとしてクロック再生部3へ与えられる。
【0035】受信データは、クロック再生部3におい
て、所定の低速サンプリング速度によってクロックが再
生されベースバンド受信データとしてプロトコル処理部
4へ与えられる。
て、所定の低速サンプリング速度によってクロックが再
生されベースバンド受信データとしてプロトコル処理部
4へ与えられる。
【0036】車両Cでは、受信状況がよい。すなわち、
車両Cは、送信アンテナ7からの送信信号を十分に受信
することができ、サンプリング回数が多くなくても、正
確に復調データの極大点を求めることができる。換言す
ると、所定の低速サンプリング速度によっても十分に復
調することができる。
車両Cは、送信アンテナ7からの送信信号を十分に受信
することができ、サンプリング回数が多くなくても、正
確に復調データの極大点を求めることができる。換言す
ると、所定の低速サンプリング速度によっても十分に復
調することができる。
【0037】また、所定の低速サンプリング速度によっ
てサンプリングすることは、サンプリングによるデータ
量が少なくなり、復調処理負担またはクロック再生処理
負担が小さくなる。
てサンプリングすることは、サンプリングによるデータ
量が少なくなり、復調処理負担またはクロック再生処理
負担が小さくなる。
【0038】したがって、プロトコル処理負担は大き
く、復調処理負担またはクロック再生処理負担が小さく
すむので、制御部8が備える統合プロセッサの処理能力
負荷は、バランスがとれ、効率的に処理することができ
る。また、サンプリング速度を高速で処理した場合に比
べ、統合プロセッサ処理負荷が軽減されるので統合プロ
セッサの消費電力も低減できる。
く、復調処理負担またはクロック再生処理負担が小さく
すむので、制御部8が備える統合プロセッサの処理能力
負荷は、バランスがとれ、効率的に処理することができ
る。また、サンプリング速度を高速で処理した場合に比
べ、統合プロセッサ処理負荷が軽減されるので統合プロ
セッサの消費電力も低減できる。
【0039】次に、車両Aは、送信アンテナ7の通信エ
リア外に位置している。車両Aでは、受信状況が悪く、
受信電界強度は低い。したがって、サンプリング速度制
御部1は、所定の高速サンプリング速度に設定変更され
る。
リア外に位置している。車両Aでは、受信状況が悪く、
受信電界強度は低い。したがって、サンプリング速度制
御部1は、所定の高速サンプリング速度に設定変更され
る。
【0040】車両Aは、送信アンテナ7からの送信信号
を十分に受信することができず、正確に復調データの極
大点を求めるために(例えば、送信信号のユニークワー
ド(送信先頭信号)の有無を正確に調べるために)サン
プリング回数を多くする必要がある。換言すると、所定
の高速サンプリング速度によって、復調する必要があ
る。
を十分に受信することができず、正確に復調データの極
大点を求めるために(例えば、送信信号のユニークワー
ド(送信先頭信号)の有無を正確に調べるために)サン
プリング回数を多くする必要がある。換言すると、所定
の高速サンプリング速度によって、復調する必要があ
る。
【0041】また、プロトコル処理部4は、送信信号の
ユニークワードの有無を定期的に調べる程度の処理程度
にとどまる。
ユニークワードの有無を定期的に調べる程度の処理程度
にとどまる。
【0042】したがって、プロトコル処理負担は小さ
く、復調処理負担またはクロック処理負担が大きくでき
るので、制御部5が備える統合プロセッサの処理能力負
荷は、バランスが取れ、効率的に処理することができ、
統合プロセッサの消費電力も低減できる。
く、復調処理負担またはクロック処理負担が大きくでき
るので、制御部5が備える統合プロセッサの処理能力負
荷は、バランスが取れ、効率的に処理することができ、
統合プロセッサの消費電力も低減できる。
【0043】次に、車両Bは、送信アンテナ7の通信エ
リアの境界に位置している。車両Bは、車両Aの受信状
況よりは良いが、十分な受信がではない。どちらかとい
うと車両Bは、受信できたり、受信できなかったりする
不安定な状態であり、受信状況は悪く、受信電界強度は
低い。したがって、サンプリング速度制御部1におい
て、高速サンプリング速度に設定される。つまり、車両
Cに比し、受信状況が悪いので、サンプリング回数が多
く必要である。
リアの境界に位置している。車両Bは、車両Aの受信状
況よりは良いが、十分な受信がではない。どちらかとい
うと車両Bは、受信できたり、受信できなかったりする
不安定な状態であり、受信状況は悪く、受信電界強度は
低い。したがって、サンプリング速度制御部1におい
て、高速サンプリング速度に設定される。つまり、車両
Cに比し、受信状況が悪いので、サンプリング回数が多
く必要である。
【0044】また、高速サンプリング速度によってサン
プリングすることは、サンプリングによるデータ量が多
くなるために、復調処理負担またはクロック再生処理負
担が大きくなる。
プリングすることは、サンプリングによるデータ量が多
くなるために、復調処理負担またはクロック再生処理負
担が大きくなる。
【0045】したがって、プロトコル処理負担は、車両
Aよりやや大きく、復調処理負担またはクロック再生処
理負担が大きくなり、車両Aの場合よりも統合プロセッ
サ処理能力負荷が大きくなっていることになる。
Aよりやや大きく、復調処理負担またはクロック再生処
理負担が大きくなり、車両Aの場合よりも統合プロセッ
サ処理能力負荷が大きくなっていることになる。
【0046】また、受信電界強度は、一般的に、送信ア
ンテナ7に近づくにつれ受信電界強度も強くなってい
き、ある一定距離以内であれば一定の強度を維持し、一
定距離を過ぎれば再度弱くなっていく関係にある。
ンテナ7に近づくにつれ受信電界強度も強くなってい
き、ある一定距離以内であれば一定の強度を維持し、一
定距離を過ぎれば再度弱くなっていく関係にある。
【0047】そこで、サンプリング速度制御部1に関
し、車両Bの状態から車両Cの状態に移行するまでの受
信電界強度は、送信アンテナ7に近づくにつれ大きくな
っていくので、受信電界強度に従いサンプリング速度を
変更できるようにする。
し、車両Bの状態から車両Cの状態に移行するまでの受
信電界強度は、送信アンテナ7に近づくにつれ大きくな
っていくので、受信電界強度に従いサンプリング速度を
変更できるようにする。
【0048】また、例えば、当該アンテナ7が複数の周
波数を用いて伝送している場合、復調処理能力の面では
当該周波数の検波を行う処理に要するので、車両Aの復
調処理能力に比べその処理能力の負荷は大きくなる。
波数を用いて伝送している場合、復調処理能力の面では
当該周波数の検波を行う処理に要するので、車両Aの復
調処理能力に比べその処理能力の負荷は大きくなる。
【0049】(A−3)第1の実施形態の効果 以上、第1の実施形態のデジタル復調装置によれば、デ
ジタル無線通信システムを採用した路車間システムの受
信側の復調処理に関し、受信電界強度の強弱に従い、復
調処理とクロック再生処理のサンプリング速度を設定変
更することができ、統合プロセッサの処理負荷のバラン
スをとることができる。
ジタル無線通信システムを採用した路車間システムの受
信側の復調処理に関し、受信電界強度の強弱に従い、復
調処理とクロック再生処理のサンプリング速度を設定変
更することができ、統合プロセッサの処理負荷のバラン
スをとることができる。
【0050】また、上記処理を別々のプロセッサを用い
て処理した場合に比べ、統合プロセッサで処理した方が
プロセッサの処理能力の低減化と回路構成も小型化が図
れ効率的である。さらに、統合プロセッサが処理に要す
る消費電力も低減化も可能にする。
て処理した場合に比べ、統合プロセッサで処理した方が
プロセッサの処理能力の低減化と回路構成も小型化が図
れ効率的である。さらに、統合プロセッサが処理に要す
る消費電力も低減化も可能にする。
【0051】(B)第2の実施形態 以下、図3及び図4を参照して、本発明に係るデジタル
復調装置を第2の実施形態に適用した場合について説明
する。
復調装置を第2の実施形態に適用した場合について説明
する。
【0052】なお、第2の実施形態は、第1の実施形態
の場合と同様にデジタル無線通信システムを採用した路
車間通信システムに関するものであり、車両は図示しな
い受信機を有している。
の場合と同様にデジタル無線通信システムを採用した路
車間通信システムに関するものであり、車両は図示しな
い受信機を有している。
【0053】第1の実施形態は受信電界強度によりサン
プリング速度を制御したが、第2の実施形態では、ベー
スバンド受信データのフレーム同期信号として、受信デ
ータの始期を表示する信号であるユニークワードの有無
を検知することによりサンプリング速度を制御する点が
第1の実施形態と異なる。
プリング速度を制御したが、第2の実施形態では、ベー
スバンド受信データのフレーム同期信号として、受信デ
ータの始期を表示する信号であるユニークワードの有無
を検知することによりサンプリング速度を制御する点が
第1の実施形態と異なる。
【0054】(B−1)第2の実施形態の構成 以下、第2の実施形態に係る構成について説明する。
【0055】図3は、第2の実施形態のデジタル復調装
置の構成を示したブロック図である。
置の構成を示したブロック図である。
【0056】図3において、第2の実施形態にかかるデ
ジタル復調処理装置は、復調処理部2、クロック再生部
3、プロトコル処理部4、サンプリング速度制御部1
と、制御部8とを有している。
ジタル復調処理装置は、復調処理部2、クロック再生部
3、プロトコル処理部4、サンプリング速度制御部1
と、制御部8とを有している。
【0057】上記構成要素のうち、復調処理部2、クロ
ック再生部3、制御部8は、第1の実施形態と同一機能
をもっており、これらの機能・構成に関しての詳説は省
略する。
ック再生部3、制御部8は、第1の実施形態と同一機能
をもっており、これらの機能・構成に関しての詳説は省
略する。
【0058】プロトコル処理部4は、クロック再生部3
からベースバンド受信データを得て、当該ベースバンド
受信データに基づきべースバンド受信データの組み立て
・誤り制御などのプロトコルに関する処理とベースバン
ド受信データのユニークワードの有無を検知し、当該ユ
ニークワード検知情報としてサンプリング速度制御部1
に与えるものである。プロトコル処理部4は、ベースバ
ンド受信データの組み立て・誤り制御などから伝送され
てきた信号をプロトコルに従い符号化したベースバンド
受信データがもつ情報を形成する機能を備えるものであ
る。したがって、ベースバンド受信データを読み取る際
にバーストを構成するガードタイムに含まれているユニ
ークワードを検知する。
からベースバンド受信データを得て、当該ベースバンド
受信データに基づきべースバンド受信データの組み立て
・誤り制御などのプロトコルに関する処理とベースバン
ド受信データのユニークワードの有無を検知し、当該ユ
ニークワード検知情報としてサンプリング速度制御部1
に与えるものである。プロトコル処理部4は、ベースバ
ンド受信データの組み立て・誤り制御などから伝送され
てきた信号をプロトコルに従い符号化したベースバンド
受信データがもつ情報を形成する機能を備えるものであ
る。したがって、ベースバンド受信データを読み取る際
にバーストを構成するガードタイムに含まれているユニ
ークワードを検知する。
【0059】サンプリング速度制御部1は、プロトコル
処理部4からユニークワード検知情報を入力し、当該ユ
ニークワードの有無に従いサンプリング速度設定変更し
て、サンプリング速度制御情報を復調処理部2及びクロ
ック処理部3に与えるものである。
処理部4からユニークワード検知情報を入力し、当該ユ
ニークワードの有無に従いサンプリング速度設定変更し
て、サンプリング速度制御情報を復調処理部2及びクロ
ック処理部3に与えるものである。
【0060】例えば、ユニークワードを検知したときに
は所定の低速度モード設定変更して、ユニークワードを
検知しないときには高速度モードに設定変更する。
は所定の低速度モード設定変更して、ユニークワードを
検知しないときには高速度モードに設定変更する。
【0061】つまり、ユニークワードを検知した状態と
は、第1の実施形態における受信電界強度が大きいとき
の状態に対応し、ユニークワード検知不可の状態とは、
第1の実施形態における受信電界強度が小さいときの状
態に対応する。
は、第1の実施形態における受信電界強度が大きいとき
の状態に対応し、ユニークワード検知不可の状態とは、
第1の実施形態における受信電界強度が小さいときの状
態に対応する。
【0062】また、第1の実施形態と同様にプロトコル
処理と復調処理またはクロック再生処理に係る制御部8
は、同一のプロセッサによるものである。
処理と復調処理またはクロック再生処理に係る制御部8
は、同一のプロセッサによるものである。
【0063】(B−2)第2の実施形態の動作 図4は、デジタル無線通信システムを採用した路車間シ
ステムにおいて、送信アンテナ7が無線信号を放出でき
る通信エリアと受信機を持つ車両の位置関係について示
した図である。
ステムにおいて、送信アンテナ7が無線信号を放出でき
る通信エリアと受信機を持つ車両の位置関係について示
した図である。
【0064】図4(a)は、送信アンテナ7と車両D、
Eとの位置関係を示した図である。
Eとの位置関係を示した図である。
【0065】図4(b)は、各車両D、Eが、通信エリ
アにおけるユニークワードの検知状況を示した図であ
る。
アにおけるユニークワードの検知状況を示した図であ
る。
【0066】図4(c)は、送信アンテナ7の通信エリ
アにおけるサンプリング速度の各速度モードとの関係を
示した図である。
アにおけるサンプリング速度の各速度モードとの関係を
示した図である。
【0067】車両Dは、送信アンテナ7の通信エリア外
に位置している。車両Dでは、受信状態が悪く、受信で
きない。したがって、クロック再生部3から与えられた
ベースバンド受信データは、存在していないので、当然
ユニークワードを検知されていない。よって、ユニーク
ワード検知不可情報は、サンプリング速度制御部1に入
力され、サンプリング速度を高速モードに維持したまま
でサンプリング速度制御情報は、復調処理部2、クロッ
ク処理部3へ出力される。
に位置している。車両Dでは、受信状態が悪く、受信で
きない。したがって、クロック再生部3から与えられた
ベースバンド受信データは、存在していないので、当然
ユニークワードを検知されていない。よって、ユニーク
ワード検知不可情報は、サンプリング速度制御部1に入
力され、サンプリング速度を高速モードに維持したまま
でサンプリング速度制御情報は、復調処理部2、クロッ
ク処理部3へ出力される。
【0068】したがって、プロトコル処理負担は小さ
く、復調処理負担とクロック再生処理負担が主となり、
制御部8が備える統合プロセッサの処理能力負荷も少な
くすみ、また、当該統合プロセッサの消費電力も小さ
い。
く、復調処理負担とクロック再生処理負担が主となり、
制御部8が備える統合プロセッサの処理能力負荷も少な
くすみ、また、当該統合プロセッサの消費電力も小さ
い。
【0069】車両Bは、通信エリア内に位置している。
【0070】クロック再生部3から与えられたベースバ
ンド受信データは、プロトコル処理部4へ出力される。
このベースバンド受信データの復調処理、クロック再生
処理は低速度モードのサンプリング速度に基づいてサン
プリングされ、まだ、サンプリング速度は変更されてい
ない。
ンド受信データは、プロトコル処理部4へ出力される。
このベースバンド受信データの復調処理、クロック再生
処理は低速度モードのサンプリング速度に基づいてサン
プリングされ、まだ、サンプリング速度は変更されてい
ない。
【0071】ベースバンド受信データは、プロトコル処
理部4において、データの組み立て・誤り制御などのプ
ロトコルに関する処理が行われ、この際、データの読み
取られユニークワードが検知される。
理部4において、データの組み立て・誤り制御などのプ
ロトコルに関する処理が行われ、この際、データの読み
取られユニークワードが検知される。
【0072】プロトコル処理部4が、ユニークワードを
検知したことをユニークワード検知情報として、サンプ
リング速度制御部1へ与えられる。
検知したことをユニークワード検知情報として、サンプ
リング速度制御部1へ与えられる。
【0073】サンプリング速度制御部1は、ユニークワ
ード検知情報によりサンプリング速度は低速モードが維
持される。サンプリング速度制御部1は、低速度モード
のサンプリング速度制御情報を復調処理部2とクロック
再生部3に出力し、サンプリングの速度を低速度モード
を維持する。
ード検知情報によりサンプリング速度は低速モードが維
持される。サンプリング速度制御部1は、低速度モード
のサンプリング速度制御情報を復調処理部2とクロック
再生部3に出力し、サンプリングの速度を低速度モード
を維持する。
【0074】したがって、プロトコル処理負担は大き
く、復調処理負担またはクロック再生処理負担は小さい
ので、制御部8が備える統合プロセッサの処理能力負荷
を小さくなるようにバランスが取られる。
く、復調処理負担またはクロック再生処理負担は小さい
ので、制御部8が備える統合プロセッサの処理能力負荷
を小さくなるようにバランスが取られる。
【0075】ここで車両は、移動体であり、送信アンテ
ナ7が放射する通信エリアに対して車両Dの状態から車
両Eに移行し、その後通信エリアから離れていくもので
ある。
ナ7が放射する通信エリアに対して車両Dの状態から車
両Eに移行し、その後通信エリアから離れていくもので
ある。
【0076】例えば、図4(a)には図示しない通信エ
リア付近の車両が車両Dから車両Eの状態に移行するま
での位置にある場合について説明する。
リア付近の車両が車両Dから車両Eの状態に移行するま
での位置にある場合について説明する。
【0077】通信エリア境界に位置する車両は、受信で
きたり、できなかったりする状態であり、ユニークワー
ドも検出できたり、検出できなかったりする状態であ
る。したがって、サンプリング速度も低速度モードにな
ったり、高速度モードになったり、速度モードの切り替
えが頻繁に起こっている。
きたり、できなかったりする状態であり、ユニークワー
ドも検出できたり、検出できなかったりする状態であ
る。したがって、サンプリング速度も低速度モードにな
ったり、高速度モードになったり、速度モードの切り替
えが頻繁に起こっている。
【0078】したがって、プロトコル処理負担は、プロ
トコル処理部4において、ユニークワードの有無を検知
する処理にとどまり、復調処理負担またはクロック処理
負担は、大きくなったり小さくなったりする不安定な状
態である。よって、統合プロセッサの処理能力負荷は大
きくしないように、この時点では、まだ誤り制御などの
プロトコル処理は行われない。
トコル処理部4において、ユニークワードの有無を検知
する処理にとどまり、復調処理負担またはクロック処理
負担は、大きくなったり小さくなったりする不安定な状
態である。よって、統合プロセッサの処理能力負荷は大
きくしないように、この時点では、まだ誤り制御などの
プロトコル処理は行われない。
【0079】その後、上記車両が更に移行し、車両Eの
位置に到達すると、安定して受信できるようになり、サ
ンプリング速度も低速度モードとして安定し始めてから
プロトコル処理が行われる。つまり、ユニークワード検
知当初はサンプリング速度がユニークワード検知情報の
影響により不安定な状態なので、この間プロトコル処理
は行われず、サンプリング速度が安定した後でプロトコ
ル処理が行われる。
位置に到達すると、安定して受信できるようになり、サ
ンプリング速度も低速度モードとして安定し始めてから
プロトコル処理が行われる。つまり、ユニークワード検
知当初はサンプリング速度がユニークワード検知情報の
影響により不安定な状態なので、この間プロトコル処理
は行われず、サンプリング速度が安定した後でプロトコ
ル処理が行われる。
【0080】また、車両Eの状態から通信エリアの外へ
移行していく場合には、送信アンテナ7から遠ざかるよ
うに車両が移行するので、車両の受信状態は徐々に悪く
なり、プロトコル処理部4はユニークワードを検知しづ
らくなる。
移行していく場合には、送信アンテナ7から遠ざかるよ
うに車両が移行するので、車両の受信状態は徐々に悪く
なり、プロトコル処理部4はユニークワードを検知しづ
らくなる。
【0081】したがって、サンプリング回数を大きくす
る(高速度モードへの変更する)必要があるが、統合プ
ロセッサ処理負荷が大きくならないように、プロトコル
処理が終了した後、サンプリング速度を低速度モードか
ら高速度モードに切り替わるようにする。
る(高速度モードへの変更する)必要があるが、統合プ
ロセッサ処理負荷が大きくならないように、プロトコル
処理が終了した後、サンプリング速度を低速度モードか
ら高速度モードに切り替わるようにする。
【0082】なお、データの組み立て・誤り制御などの
プロトコル処理が行われる場合は、サンプリング速度は
低速度モードになっており、統合プロセッサの処理能力
を少なくし、当該統合プロセッサの消費電力を小さくし
ている。
プロトコル処理が行われる場合は、サンプリング速度は
低速度モードになっており、統合プロセッサの処理能力
を少なくし、当該統合プロセッサの消費電力を小さくし
ている。
【0083】(B−3)第2の実施の効果 以上、第2の実施形態のデジタル復調装置によれば、受
信信号のユニークワードの検出情報により復調処理部と
クロック発生部へのサンプリング速度を切り替えること
ができ、プロセッサに係る処理を効率的に処理すること
ができ、回路構成も小さくすることができ、さらに、プ
ロセッサが処理に要する消費電力も低減することができ
る。
信信号のユニークワードの検出情報により復調処理部と
クロック発生部へのサンプリング速度を切り替えること
ができ、プロセッサに係る処理を効率的に処理すること
ができ、回路構成も小さくすることができ、さらに、プ
ロセッサが処理に要する消費電力も低減することができ
る。
【0084】(C)その他の実施形態 第1、第2の実施形態のデジタル復調装置を用いた無線
装置は、プロトコル処理と復調処理またはクロック再生
処理を同一のCPUまたはDSPで処理しているものに
応用できる。
装置は、プロトコル処理と復調処理またはクロック再生
処理を同一のCPUまたはDSPで処理しているものに
応用できる。
【0085】特にITS車載端末やPHS端末のように
安価であること、小型であることが求められる装置に適
用可能である。
安価であること、小型であることが求められる装置に適
用可能である。
【0086】上記各実施形態において、プロトコル処理
と復調処理またはプロトコル処理とクロック処理を制御
する統合制御手段とは、物理的に1つ制御手段であるこ
とに限らず、複数の制御手段間で処理を分担させること
ができる。したがって、統合制御手段とは、必ずしも物
理的に単一のものを指すとは限らない。
と復調処理またはプロトコル処理とクロック処理を制御
する統合制御手段とは、物理的に1つ制御手段であるこ
とに限らず、複数の制御手段間で処理を分担させること
ができる。したがって、統合制御手段とは、必ずしも物
理的に単一のものを指すとは限らない。
【0087】第1の実施形態において受信状況として受
信電界強度を利用したが、アナログの受信データであ
り、送信アンテナから受信できる範囲にあり正確に受信
信号が検知できるような情報であれば良い。
信電界強度を利用したが、アナログの受信データであ
り、送信アンテナから受信できる範囲にあり正確に受信
信号が検知できるような情報であれば良い。
【0088】また、第2の実施形態においても受信状況
情報を知る手段として受信電波のユニークワードを利用
したが、デジタルの受信データであり、受信信号を検知
することができる情報であれば良い。例えば、受信した
信号をA/D変換する際に受信信号を検知する機能を設
け、その検知情報によりサンプリング速度を調整しても
よい。
情報を知る手段として受信電波のユニークワードを利用
したが、デジタルの受信データであり、受信信号を検知
することができる情報であれば良い。例えば、受信した
信号をA/D変換する際に受信信号を検知する機能を設
け、その検知情報によりサンプリング速度を調整しても
よい。
【0089】上記各実施形態は、路車間通信システムの
下り方向に関する移動体が有する受信機に対応した形態
について述べたが、上り・下り方向可能な通信システム
の場合でも移動体に限らず基地局の受信機が有する場合
にも適応することができる。
下り方向に関する移動体が有する受信機に対応した形態
について述べたが、上り・下り方向可能な通信システム
の場合でも移動体に限らず基地局の受信機が有する場合
にも適応することができる。
【0090】また、路車間通信システムのおける受信機
について適用について述べたが、デジタル復調処理を要
する送受信機に広く対応できることは勿論である。
について適用について述べたが、デジタル復調処理を要
する送受信機に広く対応できることは勿論である。
【0091】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るデジタル復
調装置によれば、電波の受信状況を検出する受信状況検
出手段と、上記受信状況に応じ、上記復調手段に与える
サンプリング速度を制御するサンプリング速度制御手段
とを備えることによって、受信状況によってサンプリン
グ速度を設定変更することができるので統合制御手段の
処理負荷を調整することができ、また回路構成が簡略化
することができ、またプロセッサに係る消費電力も低減
するできる。
調装置によれば、電波の受信状況を検出する受信状況検
出手段と、上記受信状況に応じ、上記復調手段に与える
サンプリング速度を制御するサンプリング速度制御手段
とを備えることによって、受信状況によってサンプリン
グ速度を設定変更することができるので統合制御手段の
処理負荷を調整することができ、また回路構成が簡略化
することができ、またプロセッサに係る消費電力も低減
するできる。
【図1】第1の実施形態における無線受信機のサンプリ
ング速度制御に係る構成ブロック図である。
ング速度制御に係る構成ブロック図である。
【図2】第1の実施形態の路車間システムを示す図であ
る。
る。
【図3】第2の実施形態における無線受信機のサンプリ
ング速度制御に係る構成ブロック図である。
ング速度制御に係る構成ブロック図である。
【図4】第1の実施形態の路車間システムを示す図であ
る。
る。
1.サンプリング速度制御部、2.復調処理部、3.ク
ロック再生部、4.プロトコル処理部、5.RF回路、
6.A/D変換器、7.送信アンテナ、8.制御部。
ロック再生部、4.プロトコル処理部、5.RF回路、
6.A/D変換器、7.送信アンテナ、8.制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 聡 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 (72)発明者 徳田 清仁 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 Fターム(参考) 5K004 AA01 BA02 BD00 5K067 AA02 AA28 AA42 AA43 BB05 DD30 DD43 DD44 EE02 EE10 EE22 FF16
Claims (3)
- 【請求項1】 復調手段を備えた無線受信機のデジタル
復調装置において、 電波の受信状況を検出する受信状況検出手段と、 上記受信状況に応じ、上記復調手段に与えるサンプリン
グ速度を制御するサンプリング速度制御手段とを備える
ことを特徴とするデジタル復調装置。 - 【請求項2】 上記受信状況検出手段は、復調前の受信
信号から検出するものであり、 上記サンプリング速度制御手段は、上記受信状況が良い
ほどサンプリング速度を低速に制御することを特徴とす
る請求項1に記載のデジタル復調装置。 - 【請求項3】 上記受信状況検出手段は、受信復調信号
から所定データを検出できた場合を受信状況良しとし、
検出できない場合を受信状況不可とする検出するもので
あり、 上記サンプリング速度制御手段は、上記所定データを検
知できた場合には低速モードへ、検知できない場合には
高速モードへ制御することを特徴とする請求項1に記載
のデジタル復調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000358780A JP2002164944A (ja) | 2000-11-27 | 2000-11-27 | デジタル復調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000358780A JP2002164944A (ja) | 2000-11-27 | 2000-11-27 | デジタル復調装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002164944A true JP2002164944A (ja) | 2002-06-07 |
Family
ID=18830623
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000358780A Pending JP2002164944A (ja) | 2000-11-27 | 2000-11-27 | デジタル復調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002164944A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007243504A (ja) * | 2006-03-08 | 2007-09-20 | Nec Corp | 移動通信端末における信号処理システム及びその方法並びにそれを用いた移動通信端末 |
JP2011502451A (ja) * | 2007-10-31 | 2011-01-20 | クゥアルコム・インコーポレイテッド | 無線通信ネットワークにおいて送信特性を信号送信するための方法および装置 |
US9008066B2 (en) | 2007-10-31 | 2015-04-14 | Qualcomm, Incorporated | Method and apparatus for signaling transmission characteristics in a wireless communication network |
-
2000
- 2000-11-27 JP JP2000358780A patent/JP2002164944A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007243504A (ja) * | 2006-03-08 | 2007-09-20 | Nec Corp | 移動通信端末における信号処理システム及びその方法並びにそれを用いた移動通信端末 |
JP4687510B2 (ja) * | 2006-03-08 | 2011-05-25 | 日本電気株式会社 | 移動通信端末における信号処理システム及びその方法並びにそれを用いた移動通信端末 |
JP2011502451A (ja) * | 2007-10-31 | 2011-01-20 | クゥアルコム・インコーポレイテッド | 無線通信ネットワークにおいて送信特性を信号送信するための方法および装置 |
US8576821B2 (en) | 2007-10-31 | 2013-11-05 | Qualcomm Incorporated | Method and apparatus for improved data demodulation in a wireless communication network |
US9001815B2 (en) | 2007-10-31 | 2015-04-07 | Qualcomm, Incorporated | Method and apparatus for signaling transmission characteristics in a wireless communication network |
US9008066B2 (en) | 2007-10-31 | 2015-04-14 | Qualcomm, Incorporated | Method and apparatus for signaling transmission characteristics in a wireless communication network |
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