JP2002163984A - 陰極線管封止装置 - Google Patents

陰極線管封止装置

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JP2002163984A
JP2002163984A JP2000358815A JP2000358815A JP2002163984A JP 2002163984 A JP2002163984 A JP 2002163984A JP 2000358815 A JP2000358815 A JP 2000358815A JP 2000358815 A JP2000358815 A JP 2000358815A JP 2002163984 A JP2002163984 A JP 2002163984A
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ray tube
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burner
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Kenji Kato
賢司 加藤
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Kansai Nippon Electric Co Ltd
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Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Kansai Nippon Electric Co Ltd
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子銃を封止するとき、封止部分のネックや
ステムを正確に予熱・除歪できる装置を提供する。 【解決手段】 温度センサ23aを備えた熱風ブローユ
ニット21で、適当な温度の熱風をネック2に当て、ネ
ック2を予熱ならびに除歪することができる。同時に、
これも温度センサ23bを備えた電熱ヒータ29により
適当な温度で、ステム8を予熱・除歪することができ
る。このため、バーナによる従来の方法と違って、ネッ
ク2あるいはステム8の加熱・冷却温度が変動すること
はなく、残留歪の少ない、良好な溶着部の形状を得るこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管のバルブ
のネック内に電子銃を封止する陰極線管の封止装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】陰極線管は、ガラス製バルブ内に各種管
内部材を設け、このバルブのネック内に電子銃を封止し
たのち、電子銃下部に設けられた排気管からバルブ内が
排気される。バルブ内が高真空に排気された後、この排
気管が封止され、陰極線管となる。図6に、排気管が封
止された後の陰極線管を示す。
【0003】従来よく採られていた電子銃の封止方法に
ついて、図7を用いて説明する。図7は、封止溶着部を
拡大して示す正面図(一部断面)である。それを、
(a)ネックをステムに溶着する前の予熱段階と、
(b)ネック溶着段階と、(c)除歪段階に分けて描い
ている。これらを順に説明する。
【0004】(a)まず、バルブ1を、ネック2が鉛直
になるようにバルブ保持台(図示省略)に保持する。そ
して、保持治具3に同軸に保持したステム付きの電子銃
4を、保持治具3とともに、ネック2のフレア開口部か
らネック2内に挿入する。ここで、保持治具3には、排
気管6を挿入するための排気管6の外径より径大の排気
管挿入孔7が設けられている。そして、その排気管挿入
孔7の中に排気管6が挿入され、ステム8が保持治具の
上面に座っている。なお、保持治具3は保持治具台9の
上に設置されている。ネック2の外周には、ネック予熱
用バーナ11aあるいは11b、もしくは両者が設置さ
れている。両者ともにガスを加熱用力源としている。詳
説はしないが、ネック予熱用バーナ11bは、内部中央
のガスバーナを加熱源とし、その熱をほぼ平行な熱の束
として外部に発するものである。このネック予熱用バー
ナ11bは、後で説明する溶着後の除歪作業でも利用さ
れる。また、保持治具3の外周には、ステム予熱用バー
ナ11cが設置されている。ネック予熱用バーナ11a
あるいは11bは、ステム8に溶着する箇所を事前に予
熱するものである。一方、ステム予熱用バーナ11c
は、保持治具3を加熱することにより、その熱をステム
8に伝導させ、ステム8を予熱するものである。このよ
うに各部を予熱しておかないと、後に述べる溶着バーナ
11dを用いてネック2の溶着部分を加熱溶融したと
き、ネック2とステム8をうまく溶着できないばかり
か、温度差によりネック2やステム8にクラックが発生
してしまう。そのために、このような予熱用バーナ11
a,11bおよび11cが必要となる。通常、ネック予
熱用バーナ11a,11bにより、ネック温度を400
〜600℃になるまで段階的に上げていく。また、ステ
ム予熱用バーナ11cで保持治具3上端部を通常200
〜300℃にしていて、ここで、ネック予熱用バーナ1
1aで加熱されると、ステム2の温度は400℃弱とな
る。
【0005】(b)各部が所定温度になった後、ネック
溶着に移る。なお説明がし易いように、この図には、前
述したネック予熱用バーナ11aとステム予熱用バーナ
11cとは描いていない。溶着バーナ11dが、ステム
8が置かれたとほぼ同一平面内に設置されている。この
溶着バーナ11dによりネック2を加熱軟化させ、ステ
ム8の外周部分に溶着させる。そしてその際、保持治具
3の排気管挿入穴7から窒素ガスを吹き込んでバルブ1
内を陽圧にしながら、ネック2の溶着部分に適度の丸み
をつけている。このことにより、溶着部分のガラスを整
形し、クラックの発生を防いでいる。溶着後、ステム8
より下方に当たるネック2の余剰部分は、溶着バーナ1
1dで切断される。
【0006】(c)この後、ネック予熱バーナ11bに
てネック2は加熱されながら、徐々に冷却される。とり
わけ、ガラスの徐冷点から歪点温度である470〜38
0℃付近は、極力時間をかけてゆっくりと冷却される。
このようにして、不具合なくネック2の溶着ならびに溶
着後の除歪が行われている。バーナに関して補足する
と、バーナは酸素を混合させたガスを点火するもので、
ガスと酸素が用力源となっている。火力の調整は、ガス
や酸素の流量調整により行っている。従って、それら気
体の流路には、通常マスフローコントローラが組込まれ
ており、そのマスフローコントローラにより精密に気体
の流量調整が行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上に述べたように、バ
ーナによる予熱・除歪方法は簡便な方法であり、よく採
用されていたが、そこには以下の問題点があった。予熱
用バーナ11a,11bを例にとると、前に述べたよう
に、ネック2を予熱するためには、何段階か徐々に加熱
温度を上げていかなければならない。従って、図7
(a)で説明した構成であると、ネック予熱用バーナ1
1a,11bを設定温度に見合った火力に順次変更して
いる。即ちその際、マスフローコントローラの設定値を
変更して、各気体の流量を変更している。
【0008】このように微妙な温度設定が必要となる訳
だが、その際はネック予熱用バーナ11a,11bの炎
の状態を見て判断したり、製品の出来栄えを確認せざる
を得なかった。ところがこの作業は大変困難なものであ
り、場合によっては熟練作業者の勘に頼らざるを得ない
ことが多かった。また、ネック予熱用バーナ11aや1
1bにはガスが吹き出す小孔があるが、使用を繰り返す
と、自己加熱によりこの小孔の酸化が進み、孔が詰まり
気味になってガスの流れが悪くなったり炎の形状が変わ
ったりする。こうなると火力は変動し、またマスフロー
コントローラで設定した通りのガスが流れなくなる。こ
れを防ぐために、小孔を定期的に清掃または交換するな
どの予防保全作業を行っていた。
【0009】さて、ネックの予熱が正常に行われずに、
溶着バーナ11dにより、所定の火力で所定時間溶着さ
れた封止部の形状について、図8を用いて具体的に説明
する。図8は、溶着後の封止部の拡大正面図である。な
お、図8(a)は正常な封止部の形状を示すものであ
り、参考に描いている。図8(b)は、予熱が不足した
状態で溶着をした場合である。ネック2は加熱が弱く、
溶融度合が低い。そのため、ステム8と溶着する界面
で、ネック2の内壁の溶けが悪く、ステム8に未溶着の
鋭角部を生じる(図中矢印参照)。この場合、溶着部の
ネック外周は丸みを持つものの、内周は上述した未溶着
部となる。従って、ネック2とステム8の溶着界面にお
いて、内周側の鋭角部分からクラックが入る。
【0010】図8(c)は、逆に予熱が多すぎた状態で
溶着をした場合である。ネック2の溶融度合は高くな
り、溶けたネック2の内壁がステム8のフィレット12
まで達してしまっている。この場合も、フィレット12
との界面は未溶着の鋭角部を生じ(図中矢印参照)、フ
ィレット12の界面にクラックが入り、それが下方のス
テムに進行する。ところで近年、陰極線管を省電力化す
る市場の要求が強い。そのために、偏向ヨークの小型化
が引き金となって、ステム8の外径が小さくなってきて
いる。すると、ステム8の外径とフィレット12との距
離が短くなる。従って近年は、上述した、溶けたネック
2の内壁がステム8のフィレット12まで達してしまう
という不具合が、以前より発生しやすい状況にある。
【0011】以上述べた不具合(b),(c)はとも
に、外観に異常がなく、内部の異常であるため、封止直
後はその不具合に気付かない。また、クラックも封止直
後は発生していないか、発生していてもわずかである。
ところが、後の製造工程(排気、エージングなど)で、
電子銃4やネック2に熱が加わったときに、クラックが
急激に発生・進行してしまうことが多い。従って、この
ような不具合の発生を防ごうと、定期的にネック2とス
テム8のダミー部品を溶着後それを破壊検査し、その結
果に基づいて、バーナの火力を確認し、気体流量などの
設定作業をせざるを得なかった。
【0012】また次に、ステム8の予熱が適当でない、
中でも予熱が不足気味の場合に発生する不具合について
述べる(図8(c)参照)。ステム8には、同心円上に
多くのフィレット12が並んでおり、各フィレット12
には金属製のリードピン13が埋め込まれている。ステ
ム予熱用バーナ11cで保持治具3を加熱して、ステム
8(フィレット12)とリードピン13を同様に予熱し
ている訳だが、これが不足すると、溶着時に金属製のリ
ードピン13とガラス製のフィレット12との間に温度
差がつきすぎる。言い換えると、フィレット12の温度
が比較的低いままで、リードピン13は昇温する。ま
た、溶着後(これは除歪工程になるが)、リードピン1
3は急激に冷える。つまりリードピン13の大きな熱膨
張・収縮にフィレット12がついていけずに、リードピ
ン13の埋め込み部に微小クラックが入ることになる。
【0013】バーナで各部を予熱あるいは除歪していた
のでは、以上説明したような不具合を解消することが中
々困難であり、より正確かつ簡便に予熱・除歪できる封
止装置を開発する必要があった。
【0014】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、上述
した問題点を解決するために提案された陰極線管封止装
置である。本発明は、電子銃を陰極線管のネック部に封
止する装置であって、ネック部を外周から加熱する熱風
加熱手段と、電子銃を保持する保持治具に接触あるいは
直結する電熱ヒータと、ネック部を外周から溶着封止す
るバーナとを備えたことを特徴としている。ここで、熱
風加熱手段は、熱風の温度測定手段と、熱風の温度調整
手段とを備え、また電熱ヒータは、温度測定手段と温度
調整手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】熱風加熱手段は、送風源となる高圧エアあ
るいは不活性ガスが内部に導入され、その高圧エアある
いは不活性ガスが、内部に設けられたヒータの熱を含ん
で、複数の熱風吹き出し孔が設けられた熱風吹き出し面
から熱風となり吹き出す構造となっている。また、この
熱風加熱手段は、上下方向に移動可能、あるいは分割し
各々がネック部の外周から移動可能でもある。
【0016】つまり、ネックやステムの予熱あるいは除
歪に、バーナを用いることなく、感温機能を有したヒー
タを用いているため、正確な予熱・除歪作業が可能とな
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下添付図面を用いながら、本発
明に係る封止装置について詳説する。図1〜図3を用い
て、本発明の構成を説明する。なお、これは本発明の理
想的な形態の一つであり、請求項6の形態に当たる。図
1,2は本装置の主要部分を斜視図でイメージしたもの
である。図1は、溶着作業前の予熱作業中の様子を、ま
た図2は、溶着作業中の様子を示している。図3は、図
1の正面図であり、一部断面で描いている。
【0018】まず図1,3を用いて、基本的な構成を説
明する。溶着前の予熱作業中は、ネック2の溶着部の外
周に熱風ブローユニット21がセットされる。この熱風
ブローユニット21は、先端がドーナッツ状で、この中
にヒータ22と温度センサ23aが内蔵されている。そ
して、熱風ブローユニット21の後部から供給された高
圧エアが、ヒータ22が内蔵される空洞部24に連通し
ている。ドーナッツ状の内周面には多数のブロー孔26
が設けられ、供給された高圧エアは、ヒータ22部を通
過する際熱せられ、熱風となってブロー孔26から吹き
出す。また、吹き出し口には温度センサ23aが設置さ
れている。なお、ブロー量は流量計や圧力計で調整され
る(図示省略)。また、外部には熱風温度調整部27が
あり、ここには温度センサ23aからの情報が送られ、
一方ヒータ22に対してヒータ電流が供給される。つま
り、熱風温度調整部27からは、温度センサ23aが設
定温度になるように、ヒータ電流が供給される。
【0019】保持治具台9aの内部には、電熱ヒータ2
9が環状に設置されている。また同時に、温度センサ2
3bが保持治具台9aに設置されている。また、外部に
は治具台温度調整部28があり、ここに対して温度セン
サ23bからの情報が送られ、ここから電熱ヒータ29
に対してヒータ電流が供給される。
【0020】ネック2の予熱に関しては、ネックの温度
が400〜600℃になるまで、ヒータ電流を段階的に
上げていく。この間、高圧エアを所定の圧力・流量で供
給し、熱風ブローユニット21からネックに熱風を当て
続ける。当然、その圧力や流量の設定値は段階的に変化
させたりできる。一方、ステム8の予熱に関しては、電
熱ヒータ29に所定のヒータ電流を流し、保持治具3a
上端部の温度が通常200〜300℃にしている。ここ
で、熱風ブローユニット21で加熱されると、ステム8
の温度は400℃弱となる。
【0021】従って、バーナによる従来の予熱方法と違
って、温度をセンシングしながらヒータの通電電流を調
整するクローズドループ温度制御であるため、ネックお
よびステムともに正確な温度設定が可能となる。また本
発明は、バーナの孔詰まりなどによる、炎の形状不具合
や火力の変動をきたすこともなく、大変スマートな加熱
手段となっている。
【0022】ここで図2に移るが、これは溶着作業中を
表しており、溶着部が溶着バーナ11dで加熱されてい
る。なおこれより先に、熱風ブローユニット21はネッ
ク2から外れ、ネック2から遠ざかっている。これは、
熱風ブローユニット21が、図のように二つ割構造とな
り、熱風ブローユニット21の先端が開き、そのまま水
平に後退できる構造となっているためである。熱風ブロ
ーユニット21が遠ざかった直後に、溶着バーナ11d
が加熱を始めるものである。一方、この間、電熱ヒータ
28は先程のまま通電され、保持治具台9aは先程のま
ま加熱されている。
【0023】ネック2およびステム8は問題なく予熱さ
れているため、溶着部は良好な形状で溶着できる。図5
に溶着部の拡大図を示す。
【0024】溶着が終わると、直ちに遠ざかっていた熱
風ブローユニット21がネック2の外周に再度戻って、
溶着部は徐々に冷却される。とりわけ、ガラスの徐冷点
から歪点温度である470〜380℃付近は、降温の勾
配が緩やかになるように温度コントロールされる。38
0℃まで冷却が進めば、後は冷却速度を上げて、次作業
を安全に行える程度まで急速に冷却される。このときの
様子は、先に説明した図1と同様である。ただこのとき
は、ネック2の先端フレア部が溶着で切断されており、
落下したフレア部を、図1中に2点鎖線で参考に描いて
いる。
【0025】次に、先程とは異なった形態を示すが、こ
れは請求項5で述べた形態に相当する。図4を用いて説
明するが、これは溶着作業中を表している。この熱風ブ
ローユニット21aは、二つ割になっていない。しかし
ながら上下方向に移動可能であり、溶着バーナ11dで
溶着する際は、熱風ブローユニット21aが下方に下が
って、溶着バーナ11dの炎が入り込むスペースをつく
り、溶着作業を可能にしている。図示はしないが、熱風
ブローユニット21aの先端はドーナッツ状で、そこに
はヒータと温度センサが内蔵されている。その内部構造
や、熱風温度調整部27aとの関係は、図1,3で説明
した先の形態と同等であるので、詳しい説明は省く。ま
た、保持治具台9bの内部の構造および治具台温度調整
部28aとの関係も、図1,3で説明した先の形態と同
等である。
【0026】この形態からなる封止装置で溶着された陰
極線管に関しても、溶着部は良好な形状となり、図5で
示したのと同様の形状とすることができる。
【0027】最後に何点か補足をする。図1〜図4、ま
た図7で示す図において、熱風ブローユニットや各バー
ナは回転動作せずに、バルブおよび保持治具が回転する
構造である。これらの関係は、この形態にとらわれるこ
とはない。熱風ブローユニットは回転動作する必要はな
いが、陰極線管および保持治具を固定し、溶着バーナを
同心円上に複数設置しその溶着バーナを、同心円を中心
とし、回転またはある範囲内で往復回転動作させる構造
であってもよい。
【0028】また、高圧エアを熱風ブローユニットのブ
ロー源としたが、これは窒素ガスなどでの不活性ガスで
あってもよい。それに、ブロー孔について言うと、ブロ
ー孔のある内周面は、図1〜図3に示すような丸孔を有
するものでなく、メッシュ状(網状)のものであっても
よい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の陰極線管
封止装置であれば、温度センサを備えた熱風ブローユニ
ットで、適当な温度の熱風をネックに当て、ネックを予
熱ならびに除歪することができる。同時に、これも温度
センサを備えた電熱ヒータにより適当な温度で、ステム
を予熱・除歪することができる。従って、バーナによる
従来の方法と違って、ネックあるいはステムの加熱・冷
却温度が変動することはなく、残留歪の少ない、良好な
溶着部の形状を得ることができる。また、定期的にダミ
ー部品を溶着後それを破壊検査し、その結果に基づい
て、バーナの火力を確認し、気体流量などの設定作業を
する必要はなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の陰極線管封止装置において、一つの
実施形態の全体構成を示すイメージ図(予熱作業中の
図)
【図2】 上記実施形態において、溶着作業中の全体構
成を示すイメージ図
【図3】 上記実施形態において、図1のネックから保
持治具台に至る部分の拡大正面図(一部断面)
【図4】 本発明の陰極線管封止装置において、別な実
施形態の全体構成を示すイメージ図(溶着作業中の図)
【図5】 本発明の陰極線管封止装置を用いて封止し
た、陰極線管の溶着部の拡大図
【図6】 排気管が封止された後の、一般的な陰極線管
の正面図(一部断面)
【図7】 バーナを用いた従来の封止作業を順に説明す
る図(一部断面) (a)予熱段階を示す正面図 (b)溶着段階を示す正面図 (c)除歪段階を示す正面図
【図8】 バーナを用いた従来の方法で封止された溶着
部を示す拡大正面図(一部断面) (a)正常に封止された形状を示す図 (b)予熱が不足した状態で封止された形状を示す図 (c)予熱が多すぎた状態で封止された形状を示す図
【符号の説明】
1 バルブ 2 ネック 3,3a 保持治具 4 電子銃 6 排気管 7 排気管挿入孔 8 ステム 9,9a,9b 保持治具台 11a,11b ネック予熱用バーナ 11c ステム予熱用バーナ 11d 溶着バーナ 12 フィレット 13 リードピン 21,21a 熱風ブローユニット 22,22a ヒータ 23a,23b 温度センサ 24 空洞部 26 ブロー孔 27,27a 熱風温度調整部 28,28a 治具台温度調整部 29 電熱ヒータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子銃を陰極線管のネック部に封止する装
    置であって、 ネック部を外周から加熱する熱風加熱手段と、電子銃を
    保持する保持治具に接触あるいは直結する電熱ヒータ
    と、ネック部を外周から溶着封止するバーナとを備えた
    ことを特徴とする陰極線管封止装置。
  2. 【請求項2】前記熱風加熱手段は、熱風の温度測定手段
    と、熱風の温度調整手段とを備えたことを特徴とする請
    求項1記載の陰極線管封止装置。
  3. 【請求項3】前記電熱ヒータは、温度測定手段と温度調
    整手段とを備えたことを特徴とする請求項1もしくは請
    求項2記載の陰極線管封止装置。
  4. 【請求項4】前記熱風加熱手段は、送風源となる高圧エ
    アあるいは不活性ガスが内部に導入され、 その高圧エアあるいは不活性ガスが、内部に設けられた
    ヒータの熱を含んで、複数の熱風吹き出し孔が設けられ
    た熱風吹き出し面から熱風となり吹き出すことを特徴と
    する請求項3記載の陰極線管封止装置。
  5. 【請求項5】前記熱風加熱手段は、上下方向に移動可能
    なことを特徴とする請求項4記載の陰極線管封止装置。
  6. 【請求項6】前記熱風加熱手段は、分割し各々がネック
    部の外周から移動可能なことを特徴とする請求項4記載
    の陰極線管封止装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1295732C (zh) * 2002-09-13 2007-01-17 韩国电气硝子株式会社 一种用于阴极射线管的管颈熔焊设备

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