JP2003223848A - 陰極線管用電子銃の封止方法 - Google Patents

陰極線管用電子銃の封止方法

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JP2003223848A JP2002020966A JP2002020966A JP2003223848A JP 2003223848 A JP2003223848 A JP 2003223848A JP 2002020966 A JP2002020966 A JP 2002020966A JP 2002020966 A JP2002020966 A JP 2002020966A JP 2003223848 A JP2003223848 A JP 2003223848A
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neck
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cathode ray
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Masatoshi Ichikawa
雅敏 市川
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネック内に電子銃を封止する際に、ステムを
ネック内に配置して溶着する方法では、ステムに植設さ
れているステムピンのピンサークル径が小さくなって細
ネック型の陰極線管に適用するには不利な構成となって
いる。これを改善した方法にバットシール方式が開発さ
れているが、ネック開口部端面とステムの当接面との間
に隙間が発生し易く、このために溶着部にクラックが発
生する等の問題が発生していたが、本発明ではこれら不
完全な溶着不良をなくし、品質的にも優れた陰極線管用
電子銃の封止方法を提供する。 【解決手段】 ステム62とネック58とを所定の間隔
を設けて対峙させて、ステム62とネック58開口部6
1外周部分を加熱して軟化状態で両者を当接して溶着
し、その後に両者を引伸ばして接合させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管用電子銃
の封止方法に係り、特にネック開口部の端面とステム面
とを直接当接して溶着するようにした陰極線管用電子銃
の封止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にカラー陰極線管は、図2に示すよ
うに、フェースパネル51とこのフェースパネル51に
接合された漏斗状のファンネル52からなる封着済バル
ブ53を有し、そのフェースパネル51の内面には3色
蛍光体層からなる蛍光体スクリーン54が設けられ、こ
の蛍光体スクリーンに54対向して、そのフェースパネ
ル51の内側には、マスクフレーム55に取着されたシ
ャドウマスク56が配置されている。また、このマスク
フレーム55のシャドウマスク56側とは反対側には、
ファンネル52の内方向に延在するインナーシールド5
7が取着されている。
【0003】一方、ファンネル52の円筒状のネック5
8内には、3電子ビーム59B,59G,59Rを放出
する電子銃60が配設され、この電子銃60はネック5
8開口部61端部に溶着されたステム62に環状に植設
された複数のステムピン63と接続されている。更に、
このステム62には排気管64も設けられており、これ
らステムピン63の根元部分は、ベース65によって保
持されている。
【0004】そして、この電子銃60から放出される3
電子ビーム59B,59G,59Rを、ファンネル52
の外側に装着された偏向ヨーク66によって偏向し、シ
ャドウマスク56により選別して蛍光体スクリーン54
を水平、垂直走査することによって、カラー画像を蛍光
体スクリーン54上に再生表示するように構成されてい
る。
【0005】このような構成のカラー陰極線管は、蛍光
体スクリーン54やシャドウマスク56を内蔵したフェ
ースパネル51とファンネル52とを封着炉内でフリッ
トガラスを介して接合することにより封着済バルブ53
を形成し、脱塵処理を施した後にファンネル52のネッ
ク58内に電子銃60を封止し、バルブ53内を真空状
態にする排気工程を経て製造されている。
【0006】この際、ネック58内に電子銃60を封止
するために、例えば特開平11−67095号公報に記
載されているような封止方法が採用されている。即ち、
図3に示すように、バルブ53のフェースパネル51を
上側にしてネック58が垂直になるように、ネック58
の開口部61側を下向きにしてバルブ支持具(図示せ
ず)にバルブ53を保持する。一方、予め別工程にて組
立てられた電子銃60には、ガラス製の円板状のステム
62が電子銃60の各電極の引出線67とステムピン6
3とを溶接等によって固着接続されており、これら一体
化したステム付電子銃60を保持治具68上に同軸的に
保持する。
【0007】そして、この保持治具68に保持されたス
テム付電子銃60を保持治具68とともに、ネック58
の開口部61から電子銃60側を先頭にしてネック58
内に挿入する。次いでネック58の外側に配設されたバ
ーナー69によって、ステム付電子銃60のステム62
のフレア部分と対向するネック58開口部61付近を加
熱して軟化させる。この加熱軟化されたネック58下端
は自重により内側に向けて収縮されるので、このネック
58の延伸された余剰部分をステム62のフレア部分方
向に絞り込むことによって、ネック58の加熱軟化部分
をフレア部分の外周部分に溶着させている。
【0008】更に、ステム62のフレア部分と対向する
位置に配設されたバーナー69によって、ネック58と
ステム62のフレア部分との溶着部分を焼き込んで、ネ
ック58とステム62とを完全に溶着固定させている。
【0009】このようにしてステム62が溶着されたバ
ルブ53は、保持治具68を取外した後に、ステム62
に設けた排気管64からバルブ53内の空気を吸引し
て、バルブ53内を真空もしくは窒素ガス等を充満させ
た後に、排気管64をバーナー(図示せず)等によって
加熱し溶着させて、気密性を保持させるように構成され
ている。
【0010】このようにステム62とネック58とを溶
着させることによって、電子銃60をネック58内の所
定の位置に正しく密封状態で配置させることができる
が、このネック58内にステム付電子銃60をステム6
2ごと挿入して溶着させる方法では、ステム62がネッ
ク58内に内在されるために、ステム62に設けたステ
ムピン63のピンサークル径が必然的に小さくなってし
まい、細ネック型の陰極線管では不利な構成となってい
た。
【0011】このような不具合点を改善したものとし
て、特開2000−311635公報に記載されている
ような、ネック58開口部61の端面とステム62面と
を当接させたバットシール方式と称されている方法が開
発されている。この方法では、ステム62をネック58
の下端内面には収納せずに、ネック58の下端部にステ
ム62面を当接させて、ネック58とステム62との溶
着を行うようにしたものである。
【0012】即ち、図4に示すように、ネック58の内
径よりも径大となるようにその外径を設定したステム6
2を有する電子銃60をネック58内に挿入し、ネック
58の開口部61端面にステム62面を当接させ、バー
ナー69によってネック58端部及びステム62双方を
加熱することで、相互のガラスを溶着して固定するよう
にしたものである。
【0013】この方法を採用することによって、ステム
62をネック58の外径と略同じ大きさまで拡大するこ
とができるので、ステム62をネック58内に挿入する
方法に比較して、その分、ステム62に環状に植設され
ているステムピン63のピンサークル径を大きくするこ
とが可能となり、細ネック型の陰極線管には好適であ
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このような優れた効果
を有するバットシール方式の封止方法を採用した場合で
も、更に改善する余地があることが判明した。
【0015】即ち、ガラス製のネック58端面は、簡便
で尚且つ生産性にも優れていることから、通常一般的に
はバーナーを用いて切断処理が施されているが、その反
面、切断されたネック58の端面には十分な平坦度が得
られなかった。また、ステム62側の接合面となるウエ
ハ部分においても、このステム62は高温でのガラス加
工によって形成されているために、十分な平坦度を持た
せることが不可能である。このために、ネック58開口
部61下端面とステム62との接合面同士を当接させた
としても、両者の接合面間には隙間が発生してしまうこ
とになる。このような隙間が発生している状態で両者を
加熱溶着させたとしても、溶着前の加熱収縮による両者
の溶着接合のし損ない、あるいは不完全な状態で溶着さ
れてしまうものが発生してしまうおそれがあった。
【0016】また、ネック58及びステム62相互のガ
ラスを加熱し軟化させた状態で、隙間が生じないように
配慮したとしても、接合のための設定条件が狭いため
に、最適な状態になるように設定されていないと、ガラ
ス同士の収縮によるへたりが発生して、希望するような
完全な密着接合ができないという問題も発生する。
【0017】更に、接合後においても、ネック58及び
ステム62の両者を加熱しなければならないという構造
的な面から、加熱に係わる熱容量が大きく、このために
軟化したガラス部分が溶融してだれてきて、溶融したガ
ラス部分の自重によって落下し易くなっている。この落
下を抑制するように加熱状態を加減すると溶着のし損な
い、あるいは不完全な接合状態のものが発生し、また、
だれによる溶着部分の変形で、その後のステムピン63
を保持するベース65を嵌合させる際に不具合が発生す
る等、溶着後の寸法的な問題も生じている。
【0018】このような問題の発生により、例えばネッ
ク58とステム62との溶着後に、両者の接合部分にV
字状の窪みが発生したような場合には、陰極線管を使用
中に発生するヒーターの熱等の応力を受けて、この窪み
部分に応力の集中現象が発生し、溶着部分にクラックを
生じる等、品質保証的にも重大な問題を生じることにな
る。また、製造管理上からもその管理条件幅が狭いこと
から高度な生産技術が要求され、更なる改善が望まれて
いた。
【0019】本発明は、これらの課題に対処してなされ
たもので、ネックとステムとの溶着を確実なものとする
ばかりでなく、品質的にも優れた陰極線管を得ることが
可能な陰極線管用電子銃の封止方法を提供することを目
的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、フェースパネ
ルとファンネルとを接合した封着済バルブのネック内に
電子銃を配置して、このネック開口部をステムによって
封止するようにした陰極線管用電子銃の封止方法におい
て、ステムの外径をネックの内径よりも径大に構成し、
このステムとネック開口部外周とを加熱して軟化状態で
両者を当接することにより溶着を行い、その後に両者を
引伸ばして接合させるようにしたものである。
【0021】この封止方法によって電子銃をネック内に
封止することで、確実に且つ品質的にも安定性を有する
陰極線管を得ることが可能となった。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る陰極線管用電
子銃の封止方法について、図面を参照して詳細に説明を
する。なお、以下の説明では、カラー陰極線管の構成自
体については従来のカラー陰極線管と変わらないので、
同じ構成部分については同じ符号を付して、その詳細な
説明は省略する。
【0023】まず、図1(a)に示すように、蛍光体ス
クリーン54を有しシャドウマスク56を内蔵した封着
済バルブ53を、そのバルブ53のフェースパネル51
を上側にしてネック58が垂直になるように、ネック5
8の開口部61側を下向きにしてバルブ支持具(図示せ
ず)に保持する。一方、予め別工程にて組立てられた電
子銃60には、ガラス製の円板状のステム62が電子銃
60の各電極の引出線67とステムピン63とを溶接等
によって固着接続されており、これら一体化したステム
付電子銃60を保持治具11上に同軸的に保持する。こ
のステム62の外径は、ネック58の内径よりも大き
く、ネック58外径よりも小さくなるように形成されて
いる。
【0024】その後、保持治具11の外周に配置された
複数のバーナー12によって、ネック58端部及びステ
ム62を加熱してガラスを軟化させる。また、保持治具
11の外周にはニクロム線ヒーター13が設けられ、こ
れによってステム62を補助的に予備加熱している。こ
のバーナー12による加熱の際に、ネック58内に電子
銃60を挿入して加熱させる段階で、図1(b)に示す
ように、ネック58開口部61下端面とステム62当接
面との間に所定の間隔aを設けて、ネック58下端面と
ステム62面とを対峙させている。この所定の間隔aを
設けて対峙させる理由は、ネック58の内部に収納され
る電子銃60部分に、ネック58下端部とステム62と
を加熱するためのバーナー12の炎が、ネック58とス
テム62間の隙間を通過して熱的、あるいは電子銃58
部分を炎で汚染する等の損傷を与えないように、炎の流
速及び加熱条件を考慮して決定されているもので、より
安定的な接合条件を得ることにある。この所定の間隔a
は狭く構成されているので、バーナー12の加熱による
流速が早く炎が隙間を通してネック58内に入らないよ
うな間隔に設定されている。
【0025】これは、電子銃60のネック58内への挿
入時、あるいは加熱開始直前にステム62の接合面をネ
ック58開口部61端面に直接押し当てて接合を行おう
とすると、陰極線管部品の製造時、あるいはこの封止に
使用されるマシンの動作上のばらつき等によって、ネッ
ク58とステム62のガラスが軟化する前段階での不具
合、即ち、ネック58やステム62、あるいはマシンの
ストロークでの寸法誤差が大きい場合には、ネック58
とステム62との当接面がオーバーラップしてしまうこ
とになり、このために当接面が損傷を受ける、所謂かじ
りと称されている突合せによるガラス部分に損傷を受
け、必要なネック58とステム62の原形形状の破損等
が発生することになる。
【0026】このために、通常では±0.5mm程度あ
るネック58部の長さや、ステム62の厚みの製造ばら
つき、及びマシンのばらつきを加えた誤差分を考慮し
て、ネック58端面とステム62との間に1mmの所定
の間隔を設けるように設定している。これによって、か
じりによる不都合をなくし、接合前の状態を形成するこ
とができる。
【0027】次いで、図1(c)に示すように、ネック
58開口部61端部とステム62とに対向するように配
置されたバーナー12によって、溶着すべきネック58
下端部及びステム62部分、この場合に、ステム62に
比較してネック58側をより加熱されるように両者を加
熱して軟化させた後に、保持治具11を図中矢印で示す
ようにネック58方向に移動させて、加熱軟化されてい
る両者のガラス部分を、ステム62部分がネック58下
端面内に食い込むようにオーバーラップさせることで物
理的な接合を行う。この際、陰極線管のフェースパネル
51が上側となるように封着済バルブ53を保持治具上
に載置した状態で、バルブ53に比較して重量の軽い電
子銃60部分を上へ移動させる方法が最も経済的で簡便
な方法であるが、これらを考慮しないのであれば、バル
ブ53側を下げる方法を採用することも可能であり、相
対的にステム62とネック58とが当接するように移動
させればよい。
【0028】この電子銃60、即ちステム62を上昇さ
せる距離bは、ネック58開口部61端面とステム62
間との所定の間隔aが1mmに設定されているので、こ
の所定の間隔a分を除いたネック58とステム62の突
合せによって生じる平均的なオーバーラップ量(突合せ
距離)cを、部品等のマイナス側(隙間が拡大する側)
のばらつき分を考慮して1mmに設定することで、合計
2mmとなるように設定されている。ここで、突合せ距
離は、前述した部品等のばらつき分の0.5mmは最低
限必要となることは明らかである。
【0029】このようにネック58とステム62とを加
熱溶着させて両者を接合した後に、図1(d)に示すよ
うに、保持治具11を図中矢印で示すように下方に移動
させ、ネック58とステム62との接合部分を引伸ばす
ようにする。この際には、ステム62部分がネック58
端面内に押圧され、しかもネック58の外側の方がより
多く加熱されているために、ステム62の形状をさほど
崩すことなく引伸ばしができ、しかもこのステム62の
移動とともに確実にネック58及びステム62の軟化部
分を溶融させた状態のままで引伸ばすことが可能とな
る。
【0030】この引伸ばしを行う理由は、前述のマイナ
ス側のばらつきとは反対方向のプラス側(隙間の縮小方
向)のばらつきが発生した場合における、ネック58と
ステム62との接合部分に発生するガラスの肉余り分の
吸収と、ネック58内部に位置する電子銃60の各部品
とネック58内面との隙間部分をより一層広くなるよう
に寸法を確保するためである。この引伸ばしのための移
動距離dは、平均的な突合せ距離の1mmに対して、更
に引伸ばし距離の1mmを加えた2mmとなるように設
定する。この引伸ばしのための移動距離dは、部品のプ
ラス側のばらつき分である0.5mmの引伸ばし移動距
離分は最低限必要となり、また最大の移動距離分として
は、ネック58とステム62との封止部分の肉厚が過度
に薄くなって耐衝撃性の低下を招かないようにするため
に2.5mm以下が限度となり、従って引伸ばしのため
の移動距離dは、0.5mm〜2.5mmの範囲内に設
定するのが最良である。
【0031】更に、これらの過程で行う溶着部分へのバ
ーナー12による加熱は、ネック58のガラス部分を主
体にして加熱を行うと、ステム62側のガラスの剛性を
保った状態で安定した接合を行うことができる。実験の
結果、加熱軟化時にステム62側の軟化状態をネック5
8側の軟化状態に比較して、より軟化された状態に形成
すると、両者の突合せが不十分となり、充分な強度で密
接させることができないものとなることが確認された。
【0032】そして、このように溶着部分の加熱を行っ
た段階から、溶着接合段階を経てガラス部分が冷却固化
するまでの間に、加熱されたガラス部分の軟化時に生じ
る軟化部分の収縮を防止するために、ネック58にステ
ム62が接合されたバルブ53内部を陽圧に保持してお
くことが好適である。このために、図1(e)に示すよ
うに、ステム62を保持する保持治具11の内部に図中
矢印で示すように空気等の気体を注入することで加圧
し、この保持治具11内に位置するステム62に設けら
れている排気管64を通して、気体をバルブ53内に加
圧注入すれば、簡単にしかも効果的にバルブ53内を陽
圧にすることができる。この加圧によってネック58と
ステム62、特にネック58の軟化部分には外方に向か
う圧力が加わり、ネック58のガラスの張力と平衡する
ように加圧され、この部分に窪み等が形成されないよう
にすることが可能となる。また加圧するタイミングは、
ガラス部分が軟化を開始してから冷却により固化を完了
するまでの間に行い、加圧力はそれらの段階の固化状態
に応じて最も相応しい圧力となるように適宜設定されて
いる。
【0033】このようにバルブ53内を陽圧に保持して
ネック58とステム62との軟化部分の収縮を抑制しつ
つ固化させ、固化が完了した以降に排気管64を通して
バルブ53内を真空状態にし、その後に排気管64をバ
ーナー(図示せず)等によって閉鎖して、電子銃60を
バルブ53内に密封状態に封止する。
【0034】このようにしてネック58内に電子銃60
を封止することによって、確実にネック58とステム6
2とを溶着接合することが可能となり、溶着部分の変形
も少なく、窪みの発生に伴うクラックの発生等の問題も
解消させることが可能となる。
【0035】なお、本発明は、上述の実施の形態に限定
されることなく、例えばバーナーを用いて溶着部を加熱
・軟化させる前段階での間隔を、マシンの許容範囲内で
大きく設定し、その分を接合を開始する段階での電子銃
60及びステム62の押上げ距離で補うように構成して
も差支えなく、また、ステム62の外径もネック58開
口部61の外径と略同程度に設定することも可能で、そ
の他にも種々の応用や変形が可能なことは言うまでもな
い。
【0036】
【発明の効果】以上述べてきたように本発明によれば、
ネック開口部の端部に、このネック内径よりも径大な外
形を有するステムを対峙させし、その外周方向から加熱
を行い、ネックとステムとの溶着を行う陰極線管用電子
銃の封止方法において、溶着の不完全性等による市場で
の品質事故の発生を予防し、製造条件幅の広いより安定
的な陰極線管用電子銃の封止方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る陰極線管用電子銃の封止方法を説
明する概略工程説明図。
【図2】カラー陰極線管の構成を説明するための断面
図。
【図3】従来の陰極線管用電子銃の封止方法の一例を説
明するための説明図。
【図4】同じく従来の陰極線管用電子銃の封止方法の他
の例を説明するための説明図。
【符号の説明】
11:保持治具 12:バーナー 51:フェースパネル 52:ファンネル 53:封着済バルブ 58:ネック 60:電子銃 61:開口部 62:ステム

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェースパネルとファンネルとを接合し
    た封着済バルブのネック内に電子銃を配置して、このネ
    ック開口部をステムによって封止するようにした陰極線
    管用電子銃の封止方法において、 前記ステムの外径を前記ネックの内径よりも径大に構成
    し、このステムとネック開口部外周とを加熱して軟化状
    態で両者を当接することにより溶着を行い、その後に両
    者を引伸ばして接合させることを特徴とする陰極線管用
    電子銃の封止方法。
  2. 【請求項2】 前記ネックとステムとを加熱する際に、
    前記ネックとステムとを所定の間隔を設けて対峙させ、
    この状態にて加熱することを特徴とする請求項1記載の
    陰極線管用電子銃の封止方法。
  3. 【請求項3】 前記所定の間隔を、0.5mm以上に設
    定したことを特徴とする請求項2記載の陰極線管用電子
    銃の封止方法。
  4. 【請求項4】 前記ネックとステムとを加熱する際に、
    前記ネック側を主体に加熱することを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれか1つに記載の陰極線管用電子銃の封
    止方法。
  5. 【請求項5】 前記ネックとステムとを当接させる際
    に、前記ネック開口部の端部に前記ステムを相対的に押
    圧することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つ
    に記載の陰極線管用電子銃の封止方法。
  6. 【請求項6】 前記押圧のためのストロークは、前記所
    定の間隔よりも大きく、その後の引き伸ばしの距離は、
    押圧のストロークから所定の間隔を差し引いた距離(オ
    ーバーラップ量)より更に0.5〜2.5mmの範囲で
    上廻ることを特徴とする請求項5記載の陰極線管用電子
    銃の封止方法。
  7. 【請求項7】 前記ネックとステムとを接合し固化する
    段階において、前記ステムを接合したバルブ内を陽圧に
    することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに
    記載の陰極線管用電子銃の封止方法。
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