JP2002162909A - 封緘用ラベルおよび包装体 - Google Patents
封緘用ラベルおよび包装体Info
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Abstract
された場合にもその事実を容易に察知し得るようにした
封緘用ラベルおよび包装体を提供する。 【解決手段】容器の本体11と蓋12の角部cに跨って折曲
げ貼着されるラベルであって、端域Eは裏面に接着剤層
3を有し、中間域Mの裏面は非接着性であり、端域Eに
ラベル破断用スリットS1、中間域Mに開封補助用スリ
ットS2が形成されている。端域Eを引き剥がすとスリ
ットS1に沿ってラベルが破断するので、もとどおりに
貼着し直すことはできない。貼着状態のまま鋭利な刃物
で中間域M(裏面は非接着性)が切断された場合は、そ
の部分が容器表面から浮き上がる。その外観異常から不
正開封を察知することができる。商品購入者において開
封する際は中間域MをスリットS2に沿って破切すれば
容易に開封できる。
Description
を容器に封入した包装体の流通過程における不正開封を
防止し、内容物のバージン性を保証するための封緘用ラ
ベルおよび該ラベルにより封緘された包装体に関する。
た包装体の不正開封・改ざん行為を防止する封緘手段と
して、タックラベルを使用し、容器本体と蓋とに跨って
貼着し封緘印とすることが広く実施されている。この場
合、ラベルを貼り付けただけでは、不正に剥離した後、
貼り直されると、一見しただけではその事実を判別する
ことができない。その対策として、例えばラベルのフィ
ルム裏面に隠し印刷を施し、ラベルを引き剥がしたとき
に、開封された事実を示す文字・記号(例えば「開封済
み」)等が浮き出るようにしたもの、あるいはラベルに
スリットを設けておき、ラベルを引き剥がすとスリット
に沿って切り裂かれ、もとどおりに貼り直すことができ
ないようにしたもの等が提案されている。
工数の増加等による工程の煩瑣化・コスト増加等を免れ
ない。他方、スリットを設けて再貼着ができないように
したラベルにおいては、図5に示すように、ラベル
(1’)を剥離しないで(容器10の本体11と蓋12の角部
cに貼着された状態のまま)、角部(c)の稜線に沿っ
てカミソリ刃などの鋭利な薄刃で切断するような不正行
為がなされた場合、切断線(d)は細くシャープな線で
あるため、蓋(12)を閉じ戻すと、切断されているこ
とを一見して察知することは困難であり、ラベルの異常
に気付かないまま商品購入者の手に渡ることにもなる。
前記の隠し印刷ラベルの場合もこのような不正行為に対
し同様の問題がある。
み、剥離・再貼着の不正行為を防止し、仮に不正開封が
なされた場合にも、その事実を容易に視認し得ることに
より商品流通の安全性を高め、かつ商品購入者における
開封の際の取扱い性等にもすぐれた封緘用ラベルおよび
包装体を提供するものである。
は、容器の本体と蓋の角部に跨って折曲げ貼着されるラ
ベルであって、その両端域は、容器表面に対する貼着代
として裏面に接着剤層が形成されている一方、容器の角
部にあてがわれる中間域(M)の裏面は非接着性であ
り、かつ前記両端域(E),(E)のフィルム面には、
ラベル破断用スリット(S1)が形成されていることを
特徴としている。本発明の包装体は、上記ラベルを容器
本体と蓋との角部に跨って貼着された封緘形態を有して
いる。
に開封しようとして、例えばラベルの端域(容器表面に
貼着されている部分)(E)を引き剥がすと、ラベルは
スリット(S1)に沿って破断する。このため、開封後
に再貼着しても破断の痕跡として、ゆがみ・しわが生
じ、その外観異常から不正開封の事実を容易に察知する
ことができる。他方、ラベルを引き剥がすことなく(貼
着状態のまま)、ラベルの中間域(M)を、容器角部
(c)の稜線に沿って鋭利な刃物で切断する不正行為が
なされた場合においては、中間域(M)の裏面が非接着
性であることにより、切断に伴ってその部分が容器表面
から浮き上がった状態となる。その外観異常から、不正
開封・内容物改ざんの危険性を容易に察知することがで
きる。
造を模式的に示している(a図は斜視外観図,b図はそ
の側面図)。2は基材フィルム(プラスチックフィル
ム、紙など)、3は基材フィルムの裏面に塗布された接
着剤層(感圧性接着剤、感熱性接着剤など)、4は非接
着性層(例えばアクリル系樹脂層)である。非接着性層
(4)は、中間域(M)に限定して接着剤層(3)に積
層塗布され、両端域(E)(E)は、容器表面に対する
ラベル貼着代として接着剤層(3)を露出させている。
S 1は、ラベル破断用スリットであり、該スリット(S
1)は貼着代である両端域(E)(E)のフィルム面に
形成されている。なお、S2は、開封補助スリットとし
て、必要に応じ中間域(M)のフィルム面に形成される
スリットである。
0)の本体(11)と蓋(12)との角部(c)に跨っ
て貼着した封緘状態を示している。ラベル(1)の貼着
形態は、前記図5に示した通常のラベル(1’)(裏面
全体が接着剤で容器表面に接着されている)と外観上は
異ならないが、中間域(M)は、図5のラベル(1’)
と異なって、角部(c)の表面に密着してはいるが、非
接着の状態に保たれている。
の中間域(M)を、容器角部(c)に沿って鋭利なカミ
ソリ刃で切断したときの外観を示している。中間域
(M)は、裏面が非接着性であることの効果として、切
断されると同時に、図示のように、容器の表面から離
れ、浮き上った状態に変化する。この外観変化は、本発
明ラベルの最も特徴とする点である。図5に示した従来
一般のラベル(1’)では切断された後も、切断前と同
じように容器表面に密着した状態を呈するため切断の事
実を看過し易いのに対し、本発明のラベル(1)は一見
してその外観異常から、包装体の異常(不正開封の危
険)を察知することができる。
離して開封する不正行為が行なわれた場合は、端縁部
(E)を引き剥がすときにラベル(1)が破断用スリッ
ト(S 1)に沿って引き裂かれる。このため、一度引き
剥がしたラベル(1)をもとどおりに貼着し直すことは
不可能であり、ラベルの破れ・ゆがみ等、一見してそれ
と分かる明瞭な痕跡から不正開封を知ることができ、従
ってこの場合も包装体の異常を看過される懸念を解消す
ることができる。
しているが、むろんこれに限定されない。例えば、図4
に示すような鍋形状の容器を用いた包装体(即席食品の
包装容器等)に対して、前記の箱型形状の容器の場合と
同じように、容器本体(11)と蓋(12)の角部
(c)に跨って折曲げ貼着することにより、上記と同様
に機能する。
(E)(E)に形成される、ラベル破断用スリット(S
1)は、前記図示の「×」形状に限らず、要するに端域
(E)を引き剥がすときのラベル破断の起点になると共
にその破断を助長拡大し得るものであればよい。例えば
中間域(M)の開封補助用スリット線(S2)と同じよ
うに、基材フィルム(2)のエッジに臨む切込みスリッ
トであってもよく、その形設パターンや個数は任意であ
る。
ルム(2)の裏面全体に接着剤層(3)を塗布したう
え、中間域(M)に非接着性層(4)を積層することに
より、その部分を非接着性としているが、中間域(M)
に対する接着剤層(3)の塗布を省略した構成とするこ
ともむろん可能である。
望により、切断されたときの外観変化(図3)を強調す
るための「反りぐせ」を帯有する構成とすることができ
る。例えば、基材フィルム(2)として、乾燥や硬化反
応等による体積変化を生じるインキ塗膜が印刷されたフ
ィルム、あるいは熱膨張率もしくは吸湿による体積変化
率等の異なる異種材のフィルム同士を積層接着したラミ
ネートフィルムを適用することにより、基材フィルムの
反り変形応力の作用として、中間域(M)が切断された
ときに生じるラベルの外観変化(外向き又は内向きの反
り変形による容器表面からの浮き上り)をより効果的に
発現させることができる。
(S2)は、商品購入者が包装体を開封する際の開封操
作を容易にするためのものであるから、図示のようにエ
ッジに臨む切込み形状であるのが好ましい。スリット
(S2)の本数は左右1本ずつでもよいが、ラベル
(1)を容器角部(c)に貼着する際の貼着位置の片寄
りを考慮して図示のように2〜3本程度形成しておくと
よい。このほかに、基材フィルム(2)として、開封方
向(容器角部cの稜線方向)に配向した一軸延伸フィル
ム等を適用する場合にも、その配向効果としてラベルの
切断が容易化されることにより開封操作性を高めること
ができる。
的で、基材フィルム(2)のおもて面、または裏面(基
材フィルム2と接着剤層3との間)に、施色・模様等を
付与するための印刷が必要に応じて施される。
引き剥がすことによる不正開封、および鋭利な刃物で切
断することによる不正開封のいずれに対しても、ラベル
外観の明瞭な変化から、容易にその事実を察知すること
ができ、商品流通の安全性を高めるものであり、また商
品購入者における開封時の取り扱い性も良好であり、し
かも構成が簡潔でコスト面でも有利である等、封緘用ラ
ベルとして高い実用価値を有するものである。
図:外観斜視図、b図:側面図)である。
示す外観斜視図である。
外観変化を示す外観斜視図である。
例を示す外観斜視図である。
た状態を示す正面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 容器の本体と蓋のなす角部に跨って折曲
げ貼着されるラベルにおいて、両端域E,Eは容器表面
に対する貼着代として裏面に接着剤層が形成されている
一方、容器の角部にあてがわれる中間域Mの裏面は非接
着性であり、前記両端域E,Eのフィルム面にはラベル
破断用スリットS1が形成されていることを特徴とする
封緘用ラベル。 - 【請求項2】 請求項1に記載の封緘用ラベルを容器の
本体と蓋のなす角部に跨って折曲げ貼着してなる包装
体。
Priority Applications (1)
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JP2000357508A JP4550992B2 (ja) | 2000-11-24 | 2000-11-24 | 包装体 |
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- 2000-11-24 JP JP2000357508A patent/JP4550992B2/ja not_active Expired - Lifetime
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