JP2002162669A - デジタルカメラ用フォーカルプレンシャッタ - Google Patents

デジタルカメラ用フォーカルプレンシャッタ

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JP2002162669A JP2000364548A JP2000364548A JP2002162669A JP 2002162669 A JP2002162669 A JP 2002162669A JP 2000364548 A JP2000364548 A JP 2000364548A JP 2000364548 A JP2000364548 A JP 2000364548A JP 2002162669 A JP2002162669 A JP 2002162669A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】セット時において駆動ばねに抗して駆動部材を
作動させるためのモータを、シャッタユニットに対して
好適に配置して取り付けたデジタルカメラ用フォーカル
プレンシャッタを提供すること。 【解決手段】シャッタ地板1には、開口部1aの側方位
置に、先羽根用駆動部材13と後羽根用駆動部材15が
取り付けられ、撮影時においては、各々の駆動ばねによ
って作動され、先羽根と後羽根を順に作動させるように
なっている。モータ22は、各駆動部材13,15を間
にして、開口部1aとは反対側に配置されていて、その
回転軸の長さ方向が、先羽根や後羽根による開口部1a
の開閉方向と略平行になるようにして、シャッタ地板1
の折曲部1mに取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルカメラ用
のフォーカルプレンシャッタに関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルカメラに採用されるフォーカル
プレンシャッタには、フィルムを用いるカメラに採用さ
れているフォーカルプレンシャッタと同様に、先羽根と
後羽根と称される二つのシャッタ羽根を備えていて、撮
影に際しては、それらを所定のタイミングで順に作動さ
せ、それらによって形成されるスリットによって、撮像
面の一方から他方に向けて、連続的に露光していくよう
にしたものが知られている。また、シャッタ羽根を一つ
しか備えておらず、常態では、撮像面を開放しており、
撮影中もそのままであって、撮影の終了段階で作動し、
撮像面を覆うようにしたものもある。
【0003】そして、それらのようないずれのタイプの
フォーカルプレンシャッタであっても、一つのシャッタ
羽根は、一端をシャッタ地板に枢着された複数のアーム
と、それらに枢支された1枚以上の羽根で構成されてい
ることが多い。そして、二つのシャッタ羽根を備えたシ
ャッタ、即ち先羽根と後羽根とを備えたシャッタの場合
には、二つの地板の間を中間板で仕切ることによって、
夫々の羽根室を構成しているのが普通であるが、例えば
特開平11−326992号公報に記載されているよう
な構成にしたときには、中間板で仕切らなくて済むよう
にすることも可能である。
【0004】また、特にフォーカルプレンシャッタの場
合には、撮影時においては、シャッタ羽根を高速で作動
させることが要求されるため、その場合の駆動源として
は、ばねを用いているのが普通となっているが、逆に、
そのばねの付勢力に抗して撮影前の状態に復帰させると
きには、駆動源としてモータを用いるのが普通となって
いる。そして、シャッタ羽根による露光開口に対する開
閉は、カメラを左右から手で保持して構える通常の撮影
姿勢において、上下方向に作動して行うようにしたもの
が殆どである。本発明は、それらのような構成をした従
来のデジタルカメラ用フォーカルプレンシャッタを前提
としている。
【0005】他方、上記のようなフォーカルプレンシャ
ッタを採用した従来のデジタルカメラは、当初は、フィ
ルムを使用するカメラの外観デザインを、そのまま踏襲
したものが多かった。しかし、近年、CCDの低価格化
と高画質化が進み、また、デジタルカメラの販売台数が
フィルムを使用するカメラを上回るようになってきたこ
とから、デジタルカメラ独自の外観デザインが種々開発
され、また、それに伴い内部構成も独自のコンパクト化
や小型化を要求されるようになってきた。そのような観
点からの小型化についての技術が、特開平11−261
863号公報や特開平11−218838号公報に開示
されている。
【0006】即ち、特開平11−261863号公報に
記載のものは、画像表示回路基板19,仕切板20,第
1記録圧縮回路基板21,第1撮像回路基板16で筐体
の内部空間を仕切って、ミドルスペース23A,第1サ
イドスペース23B,第2サイドスペース23Cに分割
し、各スペース毎に、機能,放熱の面で効率よく各電器
部品を配置するようにしている。また、グリップ部5内
には、記録圧縮回路系部品が配置されるようになってい
る。そして、この構成によって、特に撮像素子8に対す
る空気対流による温度上昇を防ぐことが可能であるとと
もに、筐体2の小型化を可能にしている。
【0007】また、それに伴って、カメラの構成部品で
あるシャッタについても、小型化が要求されているが、
特開平11−218838号公報には、その一例が記載
されている。それによれば、撮像ユニット73は、撮影
レンズ45側の一端を撮像ユニット側フレーム63の第
2の開口部63a内に突出して配置されている。また、
シャッター羽根67aが撮影レンズ45側に配置されて
いるため、シャッタ幕65が閉じる際の衝撃によってシ
ャッター羽根67a〜67eが撓むが、撮像ユニット7
3に接触しないようになっている。そのため、撮影レン
ズの光路方向の長さを小さくすることができ、カメラの
小型化が可能になっている。
【0008】このように、特開平11−261863号
公報に記載の構成では、各電気回路部品等の配置を変え
ることによって、筐体寸法を小さくできるようにしてい
る。しかし、そのようにした場合であっても、その公報
の図1及び図2に示されている太い点線で囲われている
スペースは、未だ小型化の余地が残されている。そし
て、シャッタユニットは、そのスペースに配置されるも
のの一つであるが、特開平11−218838号公報に
記載のシャッタであれば、そのスペースに配置すること
も可能ではないかと考えられる。以上、具体的に説明し
たように、これからのデジタルカメラ用フォーカルプレ
ンシャッタについては、これまでとは異なる観点からの
制約を受け、且つそれに対応してコンパクト化や小型化
の要求に応じていかなければならないというのが実情で
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、冒頭に説明
したように、本発明で対象としているフォーカルプレン
シャッタは、撮影時にシャッタ羽根を作動させる駆動源
としては、ばねを用い、撮影前の状態に復帰させる駆動
源としては、モータを用いたものである。ところが、従
来は、そのモータがカメラ本体側に取り付けられていた
ため、シャッタユニットをカメラ本体に組み付けると
き、両者を歯車を介して連結させなければならず、その
ような伝達機構の配置と連結構成のために、比較的大き
なスペースとコストを必要としていた。ところが、デジ
タルカメラの場合には、フィルムを使用するカメラのよ
うに、絞り機構を設けていない場合があり、仮に設けて
いたとしても、上記のモータを共用にする必要のない場
合がある。また、ミラーの駆動と共用にする必要がない
場合もあるし、ミラー機構自体を備えていない場合もあ
る。従って、そのように共用にする必要のない場合に
は、そのモータをシャッタユニットに取り付けることが
最善となる。
【0010】ところが、高価であって特別な構成をした
モータを用いる場合は別であるが、通常のように、回転
軸が長く且つコスト的にも有利なモータを用いる場合に
は、単にモータをシャッタユニットに取り付けたという
だけでは、そのシャッタユニットをデジタルカメラの筐
体内に好適に配置できるものとはならない。即ち、シャ
ッタユニットとしては、出来るだけ種々のデジタルカメ
ラに採用できるようにしておく必要があることから、ユ
ニット自体のコンパクト化は勿論であるが、そのほかに
も、主に、カメラの外観デザインを出来るだけ拘束しな
いような構成にしておくこと、大きな容積を必要とする
電池等の電気部品の配置に支障を与えないような構成に
しておくこと、ミラー機構を配置する場合に支障を与え
ないような構成にしておくことなどが挙げられる。そし
て、それらを総合的に判断した場合には、カメラの前後
方向の寸法を出来るだけ小さくて済むように構成するこ
とが要求される。
【0011】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、撮
影時においては、ばねによってシャッタ羽根を作動さ
せ、セット時においては、該ばねの付勢力に抗してモー
タが作動させるシャッタであって、該モータをシャッタ
ユニットに取り付けてもコンパクトな構成が得られ、比
較的多くの種類のカメラに採用され得るようにしたデジ
タルカメラ用フォーカルプレンシャッタを提供すること
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のデジタルカメラ用フォーカルプレンシャ
ッタは、両者間に羽根室を構成しており各々が被写体光
路用開口部を有していてそれらの一方又は両方で露光開
口を規制している二つの地板と、通常の撮影姿勢では前
記露光開口の左右いずれかとなる一方の領域で前記羽根
室内において前記二つの地板のいずれか一方に枢着され
ている複数のアームと該複数のアームに枢支されていて
前記撮影姿勢においては前記露光開口を上下方向へ開閉
作動する少なくとも1枚の羽根とで構成されている少な
くとも一つの開閉手段と、前記開閉手段のアームの一つ
に連結されていて前記一方の領域の前記羽根室外におい
て前記二つの地板のいずれか一方に取り付けられており
撮影時には駆動ばねの付勢力によって前記開閉手段を作
動させる少なくとも一つの駆動手段と、前記駆動手段を
前記駆動ばねによる作動開始位置に保持し撮影時におい
てその保持力を解除する少なくとも一つの保持手段と、
前記一方の領域であって前記駆動手段よりも前記露光開
口から離れた位置においてその回転軸の長さ方向が前記
上下方向と略平行になるようにして前記二つの地板のい
ずれか一方に取り付けられている少なくとも一つのモー
タと、前記モータによって初期位置とセット位置との間
を作動させられ初期位置からセット位置へ作動するとき
には前記駆動手段を前記駆動ばねの付勢力に抗して作動
させ遅くとも前記駆動手段が撮影時に作動を開始する前
までには初期位置へ復帰している少なくとも一つのセッ
ト手段と、を備えているようにする。
【0013】また、本発明のデジタルカメラ用フォーカ
ルプレンシャッタにおいては、前記保持手段が電磁石で
あって、前記駆動手段には、該電磁石に吸着される鉄片
部材が取り付けられているようにすると、構成の簡単な
ダイレクトタイプのシャッタとすることができる。
【0014】また、本発明のデジタルカメラ用フォーカ
ルプレンシャッタにおいては、前記開閉手段と、前記駆
動手段と、前記保持手段とが各々二つ備えられていて、
前記モータと、前記セット手段とが各々一つだけ備えら
れているようにすると、先羽根と後羽根によるスリット
で露光する形式のシャッタが好適に得られる。
【0015】また、本発明のデジタルカメラ用フォーカ
ルプレンシャッタにおいては、前記駆動手段が前記二つ
の地板の一方に取り付けられ、前記モータが前記二つの
地板の他方に取り付けられているようにしてもよい。
【0016】また、本発明のデジタルカメラ用フォーカ
ルプレンシャッタにおいては、前記駆動手段と前記モー
タとが、前記二つの地板のうち同じ地板に取り付けられ
ているようにしても差し支えなく、その場合、前記モー
タの一部が、前記二つの地板のうち前記モータを取り付
けていない方の地板に向け、その地板の羽根室側とは反
対の面までの範囲で、張り出しているようにすると、カ
メラのコンパクト化にとって有利となる場合がある。
【0017】更に、本発明のデジタルカメラ用フォーカ
ルプレンシャッタにおいては、カメラに組み込まれたと
き、前記駆動手段と前記モータとが、カメラボデイのグ
リップ部により形成された空間の近傍若しくは該空間内
に位置するようにして配置されるようにすると、カメラ
のデザインを損なうことがない。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図示した
実施例によって説明する。尚、図1は、被写体側、即ち
撮影レンズ側から視て左側の一部のみを示した実施例の
平面図であって、電源オフ状態又は露光作動終了直後の
状態を示したものであり、図2は図1の下方から視た底
面図である。また、図3〜図5は、図1と同じようにし
て視た実施例の平面図であって、図3は図1の状態から
後羽根のみがセットされモニター(電子ビューファイン
ダ)での観察を可能にした状態を示したものであり、図
4はレリーズによって図3の状態から先羽根がセット位
置に作動し終わった状態を示したものであり、図5は図
4の状態からセット部材が初期位置へ戻った状態、即ち
露光作動開始直前の状態を示したものである。更に、図
6は実施例の作動を理解し易くするように示したタイミ
ングチャートであり、図7はカメラに組み込まれたとき
底面側から視た配置の一例を示した説明図である。
【0019】本実施例は、本発明を、周知のダイレクト
タイプのフォーカルプレンシャッタとして構成し、且
つ、先羽根と後羽根とは、フィルムを使用するカメラ用
のフォーカルプレンシャッタに多く見られるように、夫
々、複数枚の羽根を用いたものとして構成している。そ
こで、先ず、本実施例の構成を、主に図1及び図2を用
いて説明するが、便宜上、各構成部材の被写体側を表面
側と称し、CCD等の撮像素子側を背面側と称して説明
することにする。
【0020】本実施例のシャッタ地板1は、その略中央
部に、長方形を横長にした開口部1aを形成している。
しかし、図1はシャッタを被写体側から視て左側の一部
だけを示したものであるから、その開口部1aについて
も、左側の一部だけが示されている。また、図2に示す
ように、シャッタ地板1の背面側には、所定の間隔を空
けて、中間板2と補助地板3が順に取り付けられ、シャ
ッタ地板1と中間板2との間に先羽根の羽根室を形成
し、中間板2と補助地板3との間に後羽根の羽根室を形
成している。そして、中間板2と補助地板3にも、開口
部1aと類似の開口部が形成されていて、通常は、それ
らの三つの開口部を重ね合わせて、撮影画枠としての露
光開口を規制するようにしているが、本実施例において
は、開口部1aの形状が露光開口を規制しているものと
して説明する。
【0021】開口部1aの左側には、円弧状の二つの長
孔1b,1cが形成されている。そして、それらの上端
部には、周知のようにして、平面形状がC字状をしたブ
チルゴム製の緩衝部材4,5を取り付けている。また、
シャッタ地板1には、その表面側に、適宜な手段によっ
てプリント配線板6が取り付けられていて、その表面に
は、共通端子としての銅箔パターン6aと、先セットス
イッチ用の端子としての銅箔パターン6bと、後セット
スイッチ用の端子としての銅箔パターン6cと、初期位
置スイッチ用の銅箔パターン6dとが形成されている。
【0022】シャッタ地板1の表面側には、軸1d,1
e,1f,1gが立設されており、背面側には、軸1
h,1i,1j,1kが立設されているが、それらのう
ち、軸1d,1hは同軸上に配置され、軸1e,1iも
同軸上に配置されている。そして、軸1d,1e,1f
の先端には、図1においては外形を二点鎖線で示した支
持板7が、シャッタ地板1と平行になるようにして取り
付けられている。また、その支持板7には、シャッタ地
板1側に、先羽根用電磁石と後羽根用電磁石が取り付け
られているが、図1と図3〜図5においては、それらの
鉄芯8,9のみを二点鎖線で示してある。更に、支持板
7の表面側には、図2に示すようにプリント配線板10
が重ねて取り付けられていて、そこにフラッシュ用のス
イッチ(X接点)が設けられているが、図1と図3〜図
5には、それを構成する二つの接片部材11,12が示
されている。
【0023】シャッタ地板1の軸1dには、合成樹脂製
の先羽根用駆動部材13が回転可能に取り付けられてい
て、図示していない周知の先羽根用駆動ばねによって反
時計方向へ回転するように付勢されている。この先羽根
用駆動部材13は、被押動部13a,駆動ピン13b,
取付部13cを有しており、その取付部13cの表面側
には、上記の接片部材12を操作するための押動部13
dが設けられている。また、背面側に設けられた駆動ピ
ン13bの断面形状は、根元部が円形をし、先端部が小
判型をしており、その根元部が上記の緩衝部材4に当接
し得るようになっていて、先端部は長孔1bを貫通し、
シャッタ地板1の背面側に突き出ている。また、取付部
13cには、周知のように、図示していないばねを介在
させて鉄片部材14が取り付けられており、上記した先
羽根用電磁石の鉄芯8に吸着保持され得るようになって
いる。
【0024】シャッタ地板1の軸1eには、合成樹脂製
の後羽根用駆動部材15が回転可能に取り付けられてい
て、図2に示された後羽根用駆動ばね16(上記の図示
していない先羽根用駆動ばねも、このようにして配置さ
れている)によって反時計方向へ回転するように付勢さ
れている。また、この後羽根用駆動部材15は、被押動
部15a,駆動ピン15b,取付部15cを有してい
る。そして、その駆動ピン15bは、上記した駆動ピン
13bと同じ形状をしていて、根元部が上記の緩衝部材
5に当接し得るようになっており、先端部は長孔1cを
貫通し、シャッタ地板1の背面側に突き出ている。ま
た、取付部15cには、先羽根用駆動部材13の場合と
同様に、周知のようにして、ばねを介在させることによ
って鉄片部材17が取り付けられており、上記した後羽
根用電磁石の鉄芯9に吸着保持され得るようになってい
る。
【0025】シャッタ地板1の軸1fには、合成樹脂製
のセット部材18が回転可能に取り付けられている。こ
のセット部材18には、周辺部にカム形状を施した二つ
の押動部18a,18bが形成されており、背面側には
歯車部18cが形成されている。そのうち、二つの押動
部18a,18bは、押動部18aの方が、押動部18
bよりもシャッタ地板1側に形成されていて、セット部
材18が回転したとき、先羽根用駆動部材13や後羽根
用駆動部材15の取付部15cなどに干渉せず、後羽根
用駆動部材15の背面側に設けられた被押動部15aを
押せるようになっている。
【0026】シャッタ地板1の軸1gには、合成樹脂製
の歯車19が回転可能に取り付けられている。この歯車
19は、図1には明示されていないが、実際には2段歯
車になっていて、支持板7側に形成されている歯がセッ
ト部材18の歯車部18cと噛合していて、シャッタ地
板1側に形成されている歯は、はす歯である。また、こ
の歯車19の背面側には、二つの接片部材20,21を
取り付けており、接片部材20は、プリント配線板6の
二つの銅箔パターン6a,6bを電気的に接続させ得る
ようになっていて、接片部材21は、二つの銅箔パター
ン6a,6c又は二つの銅箔パターン6a,6dを電気
的に接続させ得るようになっている。そして、シャッタ
地板1の折曲部1mには、モータ22がビス23,24
によって取り付けられており、その出力軸に取り付けら
れたウォーム22aが、歯車19のはす歯に噛合してい
る。
【0027】次に、シャッタ地板1の背面側に取り付け
られている先羽根と後羽根の構成を説明する。尚、本実
施例においては、先羽根も後羽根も、複数枚の羽根を有
しているが、本発明は、各々1枚ずつであっても差し支
えない。そこで、先ず、先羽根は、シャッタ地板1の軸
1h,1jに回転可能に取り付けられた二つのアーム2
5,26と、それらの長さ方向に順に枢支された5枚の
羽根27,28,29,30,31とで構成されてい
て、最先端に枢支された羽根31がスリット形成羽根と
なっている。そして、この先羽根の一方のアーム25に
は、図示していない周知の長孔が形成されており、そこ
に、上記した先羽根用駆動部材13の駆動ピン13bが
嵌合している。
【0028】他方、後羽根は、構成が先羽根と全く同じ
であるが、先羽根を裏返した状態にして、中間板2と補
助地板3の間に配置されている。そして、その後羽根
は、シャッタ地板1の軸1i,1kに回転可能に取り付
けられた二つのアーム32,33と、それらの長さ方向
に順に枢支された4枚の羽根34,35,36,37と
で構成されていて、最先端に枢支された羽根37がスリ
ット形成羽根となっている。そして、アーム32に形成
された図示していない長孔には、後羽根用駆動部材15
の駆動ピン15bが嵌合している。
【0029】次に、上記の構成の各作動状態を示した図
3〜図5と、タイミングチャートを示した図6も用いて
本実施例の作動を説明する。図1は、カメラを使用して
いない電源オフの状態と、露光作動終了直後の状態との
両方に共通するものである。しかし、最初の段階におい
ては、前者の状態にあるものとして説明する。また、本
実施例のフォーカルプレンシャッタは、電子ビューファ
インダを採用したカメラに用いられる。そのため、撮影
をするとき以外は、開口部1aを全開状態としておく方
が、電源をオンにしたときのことを考えると好ましいこ
とになる。しかし、本実施例においては、電源がオフの
ときには、開口部1aを、後羽根の4枚の羽根34〜3
7で覆い、撮像素子の光電変換性能の劣化を抑制できる
ようにしている。
【0030】このような図1の状態において、電源をオ
ンにすると、接片部材21が二つの銅箔パターン6a,
6dに接触しているので、初期位置スイッチがオン状態
となる。そして、そのオン状態になってから所定の時間
後に、モータ22が正方向へ回転し、歯車19を時計方
向へ回転させる。そのため、初期位置スイッチは直ちに
オフ状態にさせられると共に、セット部材18は、反時
計方向へ回転され、その押動部18aが後羽根用駆動部
材15の被押動部15aに当接してからは、後羽根用駆
動部材15を後羽根用駆動ばね16の付勢力に抗して時
計方向へ回転させる。その結果、後羽根用駆動部材15
の駆動ピン15bが後羽根のアーム32を時計方向へ回
転させるので、後羽根の4枚の羽根34〜37は、重畳
されつつ下方へ作動され、スリット形成羽根37のスリ
ット形成縁によって開口部1aを開いていく。
【0031】そして、開口部1aが全開になった直後に
は、歯車19の接片部材21が二つの銅箔パターン6
a,6cを短絡し、後セットスイッチをオン状態にす
る。図6においては、この時点を矢印Aで示してある。
また、このように、後セットスイッチがオン状態になる
と、その信号によってモータ22の回転が停止し、セッ
ト部材18の回転が停止される。その状態が図3に示さ
れているが、セット部材18にとっては、この停止位置
は、セット作動の途中の位置であって、その押動部18
bは、未だ先羽根用駆動部材13の被押動部13aを押
し始めていない。
【0032】他方、後羽根用駆動部材15は、この状態
になる直前に、鉄片部材17を後羽根用電磁石の鉄芯9
に接触させていて、被押動部15aは、セット部材18
の押動部18aの周面と接触している。そして、前述し
た鉄片部材17の周知の取付け構成によって、鉄芯9に
対する鉄片部材17の接触関係が良好に保たれている。
また、このような図3の状態において、モニター(電子
ビューファインダ)による被写体の観察が可能となる。
尚、本実施例においては、上記のように電源をオン状態
にしたとき、フラッシュ用スイッチ(接片部材11,1
2)がオン状態となっているが、このスイッチのオン・
オフ状態は、後述する露光作動中にのみ認識されるよう
になっている。
【0033】撮影を行なう場合には、この図3の状態に
おいて、カメラのレリーズボタンを押すことになる。そ
うすると、その信号によってモータ22が正方向への回
転を再開し、セット部材18を反時計方向へ回転させ
る。そのため、その押動部18bが先羽根用駆動部材1
3の被押動部13aを押し、先羽根用駆動部材13を図
示していない先羽根用駆動ばねの付勢力に抗して時計方
向へ回転させる。その結果、先羽根用駆動部材13の駆
動ピン13bが先羽根のアーム25を時計方向へ回転さ
せるので、先羽根の5枚の羽根27〜31は、展開され
つつ下方へ作動され、スリット形成羽根31のスリット
形成縁によって開口部1aを閉じていく。
【0034】また、その間、セット部材18の押動部1
8aは、その周面が後羽根用駆動部材15の被押動部1
5aに摺接するだけであって、後羽根用駆動部材15を
回転させないため、後羽根の4枚の羽根34〜37は、
開口部1aの下方位置に格納されたままとなっている。
更に、先羽根用駆動部材13が回転されていく過程にお
いて、押動部13dが、接片部材12の押圧を解いてい
くので、フラッシュ用スイッチを構成している二つの接
片部材11,12がオフ状態にさせられる。
【0035】その後、開口部1aが閉鎖されると、その
直後に、歯車19の接片部材20が二つの銅箔パターン
6a,6bを短絡し、先セットスイッチをオン状態にす
る。図6においては、この時点を矢印Bで示してある。
そして、先セットスイッチがオン状態になると、その信
号によってモータ22が停止し、セット部材18の回転
が停止される。セット部材18にとっては、その停止位
置がセット位置であり、そのときの状態が図4に示され
ている。また、先羽根用駆動部材13は、この状態にな
る直前に、鉄片部材14を先羽根用電磁石の鉄芯8に接
触させていて、この状態においては、被押動部13a
を、セット部材18の押動部18bの周面に接触させて
いる。従って、前述した後羽根用駆動部材15の場合と
同様に、周知の構成によって、鉄芯8に対する鉄片部材
14の接触関係が良好に保たれている。
【0036】他方、上記のようにして先セットスイッチ
がオン状態になると、その信号によって、先羽根用電磁
石と後羽根用電磁石に通電され、鉄芯8,9が、接触状
態となっていた鉄片部材14,17を吸着保持し、同時
に、露光時間制御回路の作動も開始する。更に、先セッ
トスイッチがオン状態になると、上記の鉄片部材14,
17の吸着保持後に、矢印Cで示した時機からモータ2
2を逆方向へ回転させる。そのため、セット部材18
は、図4の状態から時計方向へ回転し、途中で停止する
ことなく初期位置へ復帰する。その復帰状態が図5に示
されている。
【0037】このようにしてセット部材18が初期位置
へ復帰する過程において、最初に、押動部18bが先羽
根用駆動部材13の被押動部13aから退き、次に、押
動部18aが後羽根用駆動部材15の被押動部15aか
ら退いていくので、先セットスイッチと後セットスイッ
チとが順にオフ状態にさせられ、また、既に夫々の鉄片
部材14,17が鉄芯8,9に吸着保持されているの
で、各駆動部材13,15は、図5の状態を維持され
る。そして、この状態が、各駆動部材13,15と先羽
根及び後羽根にとっての露光作動開始位置であり、ま
た、モータ22の逆方向への回転の停止時機は、初期位
置スイッチがオン状態になったときである。そして、そ
のとき、初期位置スイッチが図1の状態と同じになる
が、フラッシュ用スイッチがオフ状態となっていること
で、図1の状態とは異なることを識別できるようになっ
ている。
【0038】セット部材18が、このようにして初期位
置へ復帰した後、上記の露光時間制御回路によって、先
ず、先羽根用電磁石に対する通電が断たれる。そのた
め、鉄芯8による鉄片部材14の吸着力は失われ、先羽
根用駆動部材13が、図示していない強力な先羽根用駆
動ばねの付勢力によって反時計方向へ回転される。それ
によって、先羽根用駆動部材13の駆動ピン13bが、
先羽根群のアーム25を図5の状態から反時計方向へ回
転させるので、先羽根の5枚の羽根27〜31は上方へ
作動し、スリット形成羽根31の下側の縁であるスリッ
ト形成縁によって、開口部1aを開いていく。その後、
スリット形成羽根31のスリット形成縁が、開口部1a
を完全に全開にした段階になると、先羽根用駆動部材1
3の押動部13dが接片部材12を接片部材11に接触
させ、フラッシュを発光させる。そして、その直後に、
駆動ピン13bが緩衝部材4に当接することによって、
先羽根用駆動部材13と先羽根の露光作動が終了する。
【0039】このようにして、フラッシュが発光した
後、露光時間制御回路によって、後羽根用電磁石に対す
る通電が断たれる。そのため、鉄芯9による鉄片部材1
7の吸着力が失われ、後羽根用駆動部材15が、強力な
後羽根用駆動ばね16(図2)の付勢力によって反時計
方向へ回転される。それによって、後羽根用駆動部材1
5の駆動ピン15bが、後羽根のアーム32を反時計方
向へ回転させるので、後羽根の4枚の羽根34〜37は
上方へ作動し、スリット形成羽根37の上側の縁である
スリット形成縁によって、開口部1aを閉じていく。そ
して、4枚の羽根34〜37が展開状態となって開口部
1aを完全に閉じると、駆動ピン15bが緩衝部材5に
当接することによって、後羽根用駆動部材15と後羽根
の露光作動が終了する。
【0040】しかしながら、上記のような露光作動の説
明は、フラッシュ撮影を行う場合である。周知のよう
に、フラッシュ撮影を行なわないときには、殆どの場
合、先羽根の露光作動が終了する前に、後羽根用電磁石
に対する通電が断たれるのが普通であって、その場合に
は、二つのスリット形成羽根31,37によって形成さ
れるスリットにより、撮像面が連続的に露光されていく
ことになる。そして、図1は、そのようにして露光作動
が終了した直後の状態を示したものでもある。
【0041】このような露光作動が終了して、被写体の
画像情報が記憶装置に転送されると、その転送終了信号
によってモータ22が正方向へ回転される。即ち、作動
説明の冒頭で述べたように、電源をオンし、初期位置ス
イッチをオン状態にしてから所定時間後に、モータ22
が正方向へ回転させられたときと同じ作動が行なわれる
わけである。その結果、セット部材18は、図3に示し
た位置で停止され、再び被写体を観察することが可能と
なる。従って、次の撮影が行なわれた場合には、これま
で説明したようにして露光作動が行なわれる。しかし、
もはや、撮影はしないし、モニター(電子ビューファイ
ンダ)も使用しないというときには、電力の消耗を避け
るために、電源をオフすることになる。
【0042】図6には、そのように電源をオフにした時
点が示されているが、その後も所定の時間だけモータ2
2に電流が供給されるようになっている。従って、図6
には、その場合におけるモータ22の回転方向を破線で
示し、セット部材18と後羽根の作動を破線の矢印で示
してある。即ち、電源をオフにすると、モータ22は逆
方向へ回転させられ、セット部材18が、図3の状態か
ら時計方向へ回転させられ、図1の初期位置へ復帰させ
られる。そのため、後羽根用駆動部材15は、その被押
動部15aからセット部材18の押動部18aが離れて
いこうとするのに伴い、後羽根用駆動ばね16(図2)
の付勢力によって反時計方向へ回転していく。従って、
後羽根の4枚の羽根34〜37も、駆動ピン15bによ
って作動され、開口部1aを閉じて図1の状態に復帰す
る。
【0043】尚、上記においては、セット部材18を、
セット位置から初期位置へ復帰させるとき、セット部材
18を時計方向へ回転させている。しかし、二つの駆動
部材13,15とセット部材18との形状を変えること
によって、反時計方向へ回転させるようにすることも可
能である。但し、そのようにしたとしても、電源をオフ
し、途中停止位置から初期位置へ復帰させる場合には、
時計方向へ回転させる方が有利であることは言うまでも
ない。また、上記においては、接片部材20,21を、
歯車19に取り付けているが、それらをセット部材18
の背面側に取り付け、プリント配線板6をそれらと対向
する位置でシャッタ地板1に取り付けても構わない。ま
た、このような機械的なセンサに代えて、周知の光学的
なセンサや磁気的なセンサを採用しても差し支えない。
【0044】次に、図7を用いて、上記のフォーカルプ
レンシャッタをカメラに組み込んだときの配置例を説明
するが、この図7は、カメラを底面から視たものであ
る。カメラボデイ41の前面に撮影レンズ42を取り付
けており、その撮影レンズ42の左側(カメラを構えた
ときの右手側)にはグリップ部41aを形成している。
また、カメラボデイ41の中には、撮影レンズ42の背
後に、ミラーボックス43,シャッタユニット44,固
体撮像装置45の順で配置され、シャッタユニット44
のシャッタ制御部44aとミラーボックス43との間に
は絞り制御ユニットが46が配置され、グリップ部41
aの内部には、シャッタユニット44のモータ取付部4
4bの前面に、電池室47が配置されている。
【0045】この図7からも分かるように、このカメラ
は、右手によってカメラボデイ41を確実に把持できる
ようにするために、カメラボデイ41の左側にグリップ
部41aを設けていて、その内部に電池室47を構成し
ているが、このような外観デザインのカメラに対して
も、上記の実施例のシャッタユニット44は、モータ取
付部44bが電池室47の背部となるようにしたことに
よって、好適に配置することが可能となっている。仮
に、モータ取付部44bがシャッタ制御部44aの前部
となるように構成した場合には、このような外観デザイ
ンを採用するカメラには適用することができなくなる
し、また、モータ取付部44bと電池室47の配置位置
を相互に変えたような構成にしてしまうと、そのような
構成にしたシャッタユニットは、汎用性を全く失うこと
になってしまう。
【0046】また、シャッタユニット44が実施例のよ
うに構成されていると、グリップ部41aをカメラボデ
イ41の前面に膨出させず、カメラボデイ41の外観デ
ザインを略立方体にしたいときには、電池室47を、図
7においてミラーボックス43の右側に設ければよいこ
とになる。更に、グリップ部41aを、カメラボデイ4
1の背面側にだけ突き出すように構成したいときには、
電池室47を、モータ取付部44bの背部に配置しても
よいし、上記したようにミラーボックス43の右側に配
置してもよいことになる。このようにして、上記の実施
例のシャッタユニット44の場合は、種々の外観デザイ
ンのデジタルカメラに対応することが可能である。
【0047】また、上記の実施例の場合は、図2に示す
ように、モータ22の一部が補助地板3側に張り出して
いて、電池室47の所望のスペースを確保するようにし
ているが、その張り出し量Aを、予め、補助地板3の、
羽根室側とは反対側の面までの範囲にしておくと、カメ
ラの設計の自由度を余り拘束しないで済むようになる。
また、上記においては、グリップ部41aには電池室4
7が配置されるということで説明したが、電池室47の
ほかに種々の電気部品が配置されていても構わないし、
電池室47が配置されておらず、記憶媒体等の種々の電
気部品だけが配置されていても構わないことは言うまで
もない。
【0048】尚、実施例においては、モータ22を、シ
ャッタ地板1に対し、被写体側で取り付けているが、本
発明は、実施例とは反対側で取り付けても構わない。ま
た、補助地板3を所定の強度が得られるようにした場合
は、モータ22を、シャッタ地板1に対してと同様に、
補助地板3に対して取り付けても構わない。更に、上記
のシャッタユニット44の場合は、駆動部材13,15
を含むシャッタ制御部44aと、モータ取付部44bと
が、被写体側を向くようにしてカメラ内に配置されてい
るが、両者が撮影者側を向くようにしても差し支えな
い。
【0049】また、上記の実施例は、先羽根と後羽根を
有しているため、駆動部材を二つ設け、セット時には、
それらを一つのセット部材と一つのモータで作動させて
いるが、本発明はそのような構成に限定されず、二つの
セット部材と一つのモータで作動させるようにしても、
二つのセット部材を別々のモータで作動させるようにし
ても差し支えない。但し、実施例とは異なり、シャッタ
羽根を一つしか備えない場合、即ち、駆動部材を一つし
か備えないシャッタの場合には、セット部材とモータが
一つずつであることはいうまでもない。更に、カメラ用
フォーカルプレンシャッタには、露光作動開始直前の状
態において、先羽根用駆動部材と後羽根用駆動部材とを
露光作動開始位置に保持する機構として、ダイレクトタ
イプと称されているものと係止タイプと称されているも
のとが知られている。そして、上記の実施例は、ダイレ
クトタイプのシャッタとして構成したものであるが、本
発明は、そのようなダイレクトタイプのものに限定され
ず、係止タイプのものにも適用することが可能である。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明は、撮影時におい
て、駆動ばねの付勢力によって開閉手段を作動させる駆
動手段が、セット時においてはモータによって、駆動ば
ねの付勢力に抗して作動されるようにしたフォーカルプ
レンシャッタにおいて、そのモータを、駆動手段を間に
した露光開口の反対側で、その回転軸の長さ方向がシャ
ッタ羽根による露光開口の開閉方向と略平行になるよう
にして、シャッタユニットに取り付けるようにしたの
で、外観デザインの異なる種々のデジタルカメラに対し
て、優れた汎用性を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】被写体側、即ち撮影レンズ側から視て左側の一
部を示した実施例の平面図であって、電源オフ状態又は
露光作動終了直後の状態を示したものである。
【図2】図1の下方から視た底面図である。
【図3】図1と同様にして視た実施例の平面図であっ
て、図1の状態から後羽根のみがセットされ、モニター
での観察を可能にした状態を示したものである。
【図4】図1と同様にして視た実施例の平面図であっ
て、図3の状態でカメラのレリーズが行なわれた後、先
羽根がセット位置に作動し終わった状態を示したもので
ある。
【図5】図1と同様にして視た実施例の平面図であっ
て、図4の状態からセット部材が初期位置へ戻った状
態、即ち露光作動開始直前の状態を示したものである。
【図6】実施例の作動を理解し易くするように示したタ
イミングチャートである。
【図7】実施例のシャッタがカメラに組み込まれたとき
底面側から視た配置例の説明図である。
【符号の説明】
1 シャッタ地板 1a 開口部 1b,1c 長孔 1d,1e,1f,1g,1h,1i,1j,1k 軸 1m 折曲部 2 中間板 3 補助地板 4,5 緩衝部材 6,10 プリント配線板 6a,6b,6c,6d 銅箔パターン 7 支持板 8,9 鉄芯 11,12,20,21 接片部材 13 先羽根用駆動部材 13a,15a 被押動部 13b,15b 駆動ピン 13c,15c 取付部 13d,18a,18b 押動部 14,17 鉄片部材 15 後羽根用駆動部材 16 後羽根用駆動ばね 18 セット部材 18c 歯車部 19 歯車 22 モータ 22a ウォーム 23,24 ビス 25,26,32,33 アーム 27,28,29,30,31,34,35,36,3
7 羽根 41 カメラボデイ 41a グリップ部 42 撮影レンズ 43 ミラーボックス 44 シャッタユニット 44a シャッタ制御部 44b モータ取付部 45 固体撮像装置 46 絞り制御ユニット 47 電池室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/225 H04N 5/225 G

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両者間に羽根室を構成しており各々が被
    写体光路用開口部を有していてそれらの一方又は両方で
    露光開口を規制している二つの地板と、通常の撮影姿勢
    では前記露光開口の左右いずれかとなる一方の領域で前
    記羽根室内において前記二つの地板のいずれか一方に枢
    着されている複数のアームと該複数のアームに枢支され
    ていて前記撮影姿勢においては前記露光開口を上下方向
    へ開閉作動する少なくとも1枚の羽根とで構成されてい
    る少なくとも一つの開閉手段と、前記開閉手段のアーム
    の一つに連結されていて前記一方の領域の前記羽根室外
    において前記二つの地板のいずれか一方に取り付けられ
    ており撮影時には駆動ばねの付勢力によって前記開閉手
    段を作動させる少なくとも一つの駆動手段と、前記駆動
    手段を前記駆動ばねによる作動開始位置に保持し撮影時
    においてその保持力を解除する少なくとも一つの保持手
    段と、前記一方の領域であって前記駆動手段よりも前記
    露光開口から離れた位置においてその回転軸の長さ方向
    が前記上下方向と略平行になるようにして前記二つの地
    板のいずれか一方に取り付けられている少なくとも一つ
    のモータと、前記モータによって初期位置とセット位置
    との間を作動させられ初期位置からセット位置へ作動す
    るときには前記駆動手段を前記駆動ばねの付勢力に抗し
    て作動させ遅くとも前記駆動手段が撮影時に作動を開始
    する前までには初期位置へ復帰している少なくとも一つ
    のセット手段と、を備えていることを特徴とするデジタ
    ルカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
  2. 【請求項2】 前記保持手段が電磁石であって、前記駆
    動手段には、該電磁石に吸着される鉄片部材が取り付け
    られていることを特徴とする請求項1に記載のデジタル
    カメラ用フォーカルプレンシャッタ。
  3. 【請求項3】 前記開閉手段と、前記駆動手段と、前記
    保持手段とが各々二つ備えられていて、前記モータと、
    前記セット手段とが各々一つだけ備えられていることを
    特徴とする請求項1又は2に記載のデジタルカメラ用フ
    ォーカルプレンシャッタ。
  4. 【請求項4】 前記駆動手段が前記二つの地板の一方に
    取り付けられ、前記モータが前記二つの地板の他方に取
    り付けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何
    れかに記載のデジタルカメラ用フォーカルプレンシャッ
    タ。
  5. 【請求項5】 前記駆動手段と前記モータとが、前記二
    つの地板のうち同じ地板に取り付けられていることを特
    徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のデジタルカメ
    ラ用フォーカルプレンシャッタ。
  6. 【請求項6】 前記モータの一部が、前記二つの地板の
    うち前記モータを取り付けていない方の地板に向け、そ
    の地板の羽根室側とは反対の面までの範囲で、張り出し
    ていることを特徴とする請求項5に記載のデジタルカメ
    ラ用フォーカルプレンシャッタ。
  7. 【請求項7】 カメラに組み込まれたとき、前記駆動手
    段と前記モータとが、カメラボデイのグリップ部により
    形成された空間の近傍若しくは該空間内に位置するよう
    にして配置されていることを特徴とする請求項1乃至6
    の何れかに記載のデジタルカメラ用フォーカルプレンシ
    ャッタ。
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